JP2723674B2 - 表面性状の優れた鋼板の製造方法 - Google Patents

表面性状の優れた鋼板の製造方法

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JP2723674B2 JP2405925A JP40592590A JP2723674B2 JP 2723674 B2 JP2723674 B2 JP 2723674B2 JP 2405925 A JP2405925 A JP 2405925A JP 40592590 A JP40592590 A JP 40592590A JP 2723674 B2 JP2723674 B2 JP 2723674B2
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佐藤  進
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  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面性状の優れた熱延鋼
板または冷延鋼板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】薄鋼板製造時には、熱延、特にその仕上
段階において生成する酸化物(スケール)の効率的な除
去が問題となる。従来、対策技術として開示されている
ものでは表面スケール生成抑制材あるいはスケール剥離
促進剤の塗布が一般的である。例えば特開昭59−23
883号公報にアルカリ土類金属の炭酸塩または水酸化
物と糖類の混合水溶液を化学的な表面スケール生成抑制
材として用いる例が開示されている。また特開昭63−
224813号公報には硝子系塗料を外気との物理的な
遮断材として用いる例が示されている。しかしいずれに
せよ、塗布剤による方法は塗布をむらなく均一に施す手
段に乏しく、また塗布剤のコストも無視することができ
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
塗布材によるのではなく、効果的なスケール除去方法を
提供することを目的とするものである。本発明は、熱間
圧延、あるいは熱間圧延−冷間圧延−焼鈍工程によって
製造される条件に、新規な技術手段を加えることによっ
て上記目的を達成しようとするものであって、通常の熱
延鋼板、冷延鋼板はもちろん、めっき鋼板、被覆鋼板等
の製造方法にも適用される。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋼の熱間圧延
の少なくとも仕上段階において、最初の酸化物除去作業
の後コイル巻取までの間、1kgf/mm2 以上降伏応
力未満の引張応力を付加し続け、引続き550℃未満の
温度で巻取ることを特徴とする、酸洗による表面酸化物
除去の容易な、表面性状の優れた熱延鋼板の製造方法で
ある。また本発明は以上の熱間仕上圧延、巻取条件で製
造した鋼を酸洗、冷延、再結晶焼鈍を施すことを特徴と
する、表面性状の優れた冷延鋼板の製造方法である。
【0005】
【作用】熱延板の表面酸化物を観察した結果、通常の熱
延鋼板では酸化物中に気泡が多くウスタイト(FeO)
の他にマグネタイト(Fe34 )、ヘマタイト(Fe
23 )が地鉄界面にまで達している部分が少なからず
見られるのに対し、本発明の方法で張力付加した熱延板
ではほぼウスタイトが全面を緻密に覆っており、酸化物
の最表面のみがマグネタイト及びヘマタイトで覆われて
いた。
【0006】この観察結果から、本発明の作用は以下の
ごとく考えられる。原理的には鉄表面に発生する酸化物
は地鉄側界面から酸素含有量の少ない順にウスタイト、
マグネタイト、ヘタマイトとなり、地鉄界面には酸洗剥
離の容易なウスタイトが生成する。このウスタイトは、
平衡状態図に従えばコイル巻取り前後の550℃付近で
鉄とマグネタイトに分解するはずであるが、反応速度が
スケール中の鉄及び酸素の拡散移動に律速され比較的遅
いために、実験室的な観察ではしばしば大部分のウスタ
イトが地鉄界面に残存する例も見られる。
【0007】ところが大板で振動の加わる製造ラインを
通板すると、酸化物の体積が地鉄より大きいために酸化
物層に圧縮応力が生じ、部分的に酸化物層が湾曲して酸
化物層内や地鉄界面に空洞を生じるものと考えられる。
この空洞は侵入した空気を溜めることにより気泡となり
その周辺に充分な酸素をもたらすことで、ウスタイトの
安定な高温においても周囲を酸洗性の悪いマグネタイト
やヘタマイトに容易に変えてしまう。またこのためスケ
ール層が薄く分断され、低温でも鉄及び酸素の必要拡散
距離が縮まることにより、ウスタイトの分解を促進する
結果となるわけである。本発明の方法では地鉄の格子定
数を長手方向だけではあるが見掛け上歪ませて大きくす
ることにより、酸化物層にかかる圧縮応力を緩和し、気
泡の発生、ひいてはマグネタイトやヘマタイトの地鉄界
面付近での多量の生成を防ぐものと考えられる。
【0008】以上の熱延鋼板と同様の技術手段を施して
熱間仕上圧延した鋼を酸洗、冷延、再結晶焼鈍して製造
した冷延鋼板は表面性状の優れた鋼板となる。次に本発
明の限定理由について説明する。張力(最低張力)は1
kgf/mm 2 未満では酸化物の剥離性が低下し、部分
的な酸洗残りも生じ易くなる。また降伏応力以上の張力
を付加すると鋼板形状が著しく劣化する。張力付加の開
始点は仕上圧延における最初の酸化層除去作業直後より
後のチャンスでは、張力付加開始以前に発生したマグネ
タイト等が完全には除去できなくなる。仕上圧延前から
張力付加を開始しても構わないが工程上は若干の困難を
伴うであろう。
【0009】巻取温度については、ウスタイトの鉄とマ
グネタイトへの分解を抑制するために、550℃以上の
温度域を徐冷しないことが必要となるので550℃未満
で巻取ることとした。なお本発明は薄肉鋳帯を直接仕上
圧延にする場合にも無論有効である。本発明はすべての
鋼について適用可能であり、特に成分を限定するもので
はないが、主要成分については各々以下の範囲が好まし
い。 C:1.5重量%以下 Cは強化元素として必須であるが、その含有量が1.5
重量%を越えると加工性が劣化する。 Si:1.0重量%以下 Siはその含有量が1.0重量%を越えると本発明法を
用いても表面性状の劣化が現われ始める。 Mn:0.05〜2.0重量%以下 Mnはその含有量が2.0重量%を越えると加工性が劣
化する。一方0.05重量%未満では熱延時に割れ欠陥
を生じ易くなる。 P:0.2重量%以下 Pはその含有量が0.2重量%を越えると加工性が劣化
する。 S:0.02重量%以下 SはMnによりMnSとして無害化されるがSの含有量
が0.02重量%を越えると対応するMnも多量に必要
となり加工性が劣化する。 Al:0.005〜0.10重量% AlはO及びNを固定するのに重要な役割を果すかその
含有量が0.10重量%で効果が飽和する。一方その含
有量が0.005重量%未満では鋳込時に0を十分に固
定できずブローホールが多発し、加工時の割れの原因と
なる。 N:0.01重量%以下 Nはその含有量が0.01重量%を越えると加工性が劣
化する。 Cu:0.1〜2.0重量%以下 Cuは析出強化や耐食性向上のために添加されるが、そ
の含有量が0.1重量%未満では効果がなく一方2.0
重量%を越えて添加しても効果が飽和するばかりか本発
明法を用いても表面性状の劣化が現われ始める。Ti、
Nb、V等の強化元素:合計で1.0重量%以下Ti、
Nb、V等の強化元素はそれらの合計が1.0重量%を
越えると強化の効果が飽和する。
【0010】
【実施例】鋼種A(C:0.0020重量、Mn:0.
12重量%、S:0.010重量%、P:0.011重
量%、Ti:0.032重量%、Nb:0.004重量
%)、鋼種B(C:0.0028重量%、Mn:0.5
重量%、S:0.005重量%、P:0.008重量
%、Ti:0.055重量%、Cu:1.5重量%)、
鋼種C(C:0.44重量%、Mn:0.3重量%、
S:0.007重量%、P:0.080重量%)を表1
に示す条件でそれぞれ熱延板、冷延(合金化溶融亜鉛め
っき)板とし調査比較した。ここで仕上熱延は板厚30
mmから3.2mmまで(圧下率89%)で、Aの比較
例以外はいずれも仕上熱延前にシートバーを溶接により
連結して、熱間仕上圧延第1スタンドの入側で水圧デス
ケール後、コイル巻取まで張力を付加し続けたものであ
る。また冷延圧下率は75%(板厚0.8mm仕上)と
した。
【0011】なお表1の酸洗時間は熱延板よりサンプル
を切りだし、2倍希釈した濃塩酸(30℃)で酸洗試験
した結果である。また熱延板表面、冷延板表面、めっき
板表面の評価は、それぞれ酸洗ライン、焼鈍ライン、合
金化溶融亜鉛めっきライン後で表面を目視判定したもの
で、酸洗残りのスケール又はそれに起因すると考えられ
る表面むらの数が100m(幅1m)中10個以上観察
されたものは×とした。また表1中に表示した*印は酸
化物が完全に取れなかったもの、**は連続溶融亜鉛め
っきラインである。
【0012】表1で選んだ鋼種はいずれも従来酸化物起
因の表面欠陥を生じ易いものであるが、本発明によりこ
の難点が解消されているのみならず、酸洗時間の短縮を
図ることもできる。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】本発明の方法による熱延板は酸洗による
表面酸化層の離脱が容易で、しかも通常部分的に発生す
る強固な酸化物がほとんど生じない。またこの熱延板を
用いて通常の工程により製造された冷延板は、酸洗むら
で残留した表面酸化物やこれを除くための過剰酸洗によ
る表面むらなどに起因する表面欠損はほとんど生じな
い。特にCu添加鋼等従来酸洗に手間のかかる鋼板では
本発明の効果が大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐伯 真事 千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式会社 技術研究本部内 (72)発明者 加藤 俊之 千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式会社 技術研究本部内 (56)参考文献 特開 昭60−213309(JP,A) 特開 昭63−123501(JP,A) 特開 昭61−195707(JP,A) 特開 昭62−61714(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼を熱間圧延するに際し、少なくともそ
    の仕上段階において、最初の酸化物除去作業の後コイル
    巻取りまでの間、1kgf/mm2 以上降伏応力未満の
    引張応力を付加し続け、引続き550℃未満で巻取るこ
    とを特徴とする、酸洗による表面酸化物除去の容易な表
    面性状の優れた熱延鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】 鋼を熱間圧延するに際し、少なくともそ
    の仕上段階において、最初の酸化物除去作業の後コイル
    巻取りまでの間、1kgf/mm2 以上降伏応力未満の
    引張応力を付加し続け、引続き550℃未満で巻取った
    後、酸洗、冷延、再結晶焼鈍を施すことを特徴とする表
    面性状の優れた冷延鋼板の製造方法。
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JPS61195707A (ja) * 1985-02-25 1986-08-30 Sumitomo Metal Ind Ltd 脱スケ−ル性に優れた熱延鋼板の製造方法
JPS6261714A (ja) * 1985-09-10 1987-03-18 Sumitomo Metal Ind Ltd 熱間圧延鋼帯の脱スケ−ル方法
JPH0749126B2 (ja) * 1986-11-11 1995-05-31 三菱重工業株式会社 帯鋼のスキンパスミル

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