JP2723538B2 - カラーインクジェット記録装置 - Google Patents

カラーインクジェット記録装置

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JP2723538B2
JP2723538B2 JP14263088A JP14263088A JP2723538B2 JP 2723538 B2 JP2723538 B2 JP 2723538B2 JP 14263088 A JP14263088 A JP 14263088A JP 14263088 A JP14263088 A JP 14263088A JP 2723538 B2 JP2723538 B2 JP 2723538B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/1652Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head
    • B41J2/16523Waste ink transport from caps or spittoons, e.g. by suction

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カラーインクジェット記録装置の改良に関
するものである。
[従来の技術] インクジェット記録装置では、装置が休止状態にある
ときには、印字ヘッドをホームポジションに待機させる
ように構成し、更に、ホームポジションに待機する印字
ヘッドの吐出ノズルに、その印字側の方向から適宜のキ
ャップをかぶせることにより、インクの乾燥に起因する
インクの目詰りや、ゴミ等の吐出ノズル等への付着現象
が生じないように構成するのが普通である。
それだけではなく、インクの目詰りやゴミ等の付着現
象が生じた際にも充分に対処できるようにするため、必
要に応じて印字ヘッドの状態を正常な状態に復さしめる
印字不良発生時の回復装置を設けるようにしている。
この回復装置は、前述のキャップに適宜の吸引ポンプ
を接続し、インクの目詰り現象等が生じた時には、この
吸引ポンプを作動させてキャップ側に負圧を発生させ、
この負圧の作用によって、目詰りしたインクや付着した
ゴミ等をキャップ内に吐出させて、印字ヘッドの状態を
正常な状態に戻すというものである。
而して、この回復装置を使っての回復動作は、インク
の目詰り現象等が実際に発生した時だけに行われるもの
ではなく、通常の印字作業の開始に先立っても、印字作
業の安全性を確認する意味で行われることが多く、その
ため、特に、この予備吐出時における回復動作に伴うイ
ンクの無印字消費ということが問題になる。
[発明が解決しようとしている課題] このインクの無印字消費という問題は、黒印字だけを
専用に行うインクジェット記録装置の場合よりも、黒印
字とカラー印字とを選択的に実施するカラーインクジェ
ット記録装置の方に顕著に現れる。
即ち、カラーインクジェット記録装置では、黒色(Bk
とも称す)、黄色(Yとも称す)、マゼンタ(Mとも称
す)、シアン(Cとも称す)の各色の印字ヘッドを並列
にキャリッジに搭載し、キャリヤを印字桁方向に走査さ
せてカラー印字と黒印字とを行うようになっている。
しかし、パソコン端末等でのカラーインクジェット記
録装置の使用状況を見ると、黒色の文書やデータの処理
頻度の方がカラーグラフィックやカラー文書の処理頻度
よりも高くなり勝ちとなり、その結果、たとえ記録装置
自体がカラー印字も可能なように構成されてはいても、
どうしても黒印字の機会の方が多くなる傾向にある。
そのため、前述の回復装置を単純な形でカラーインク
ジェット記録装置に適用した場合には、黒印字の作業に
先立つ回復動作やインクの目詰り等を排除する回復動作
の際に、各色のカラーインクも同時に吐出されることに
なって無用な消費を生じることになる。これは、カラー
印字作業の際における回復動作のときにも黒色インク側
に発生する問題でもあるので、これの改善策の出現が待
たれていた。
本発明はこの欠点を除去するためになされたもので、
一方の印字ヘッドについての回復動作を行った際にも、
他方の印字ヘッドに係るインクの無用な消費が生じない
新規なカラーインクジェット記録装置を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] この目的を達成するための本発明の請求項1の構成
は、互いに平行に設定した黒印字用の印字ヘッドとカラ
ー印字用の印字ヘッドとを、印字桁方向に沿って走査す
ることによって黒印字およびカラー印字を行うカラーイ
ンクジェット記録装置において、各々の印字ヘッドに対
するキャップ手段をそれぞれ独立的に設けると共に、こ
れらのキャップ手段に連通する共通の吸引ポンプの側
に、各キャップ手段への連通系統を切換え得る連通系統
選択手段を設けたことにある。
また、請求項2の構成は、前記請求項1記載のインク
ジェット記録装置において、前記各々の印字ヘッドは互
いに連結可能に設け、黒印字用の印字ヘッドは黒印字に
際して単独での走査が可能であるように設け、前記連通
系統選択手段を、各々の印字ヘッドの連結動作に連動し
てその連通系統を切換える得るようになしたことにあ
る。
[作 用] この構成に基く本発明の請求項1の作用は、吸引ポン
プの各印字ヘッドに対する連通系統を切換えることによ
り、印字不良を回復する基本構成および操作を共通化し
たことにある。
また、請求項2の作用は、黒印字用の印字ヘッドとカ
ラー印字用の印字ヘッドとを分離することにより、黒印
字の際の省力化を図ると共に、吸引ポンプの連通系統を
切換える操作を簡単にしたことにある。
[実施例] 以下、図示の一実施例に基いて本発明を詳細に説明す
る。
第1図は本発明を適用したカラーインクジェット記録
装置の一実施例に係る全体構成図である。
図中、1はカラーインクジェット記録装置のベース
で、その左右の端部および後方の端部には、それぞれ左
側板1a、右側板1bおよび後板1cが形成され、中間の所定
位置には中間板2が立設されている。3はゴム等の摩擦
係数の大きい弾性材料で形成されたプラテンローラ、4
は該プラテンローラ3の中央を貫通して設けられたロー
ラ軸で、前記右側板1bおよび中間板2に回転可能に軸支
されている。
5は前記右側板1bの外側部位に固定された紙送りモー
タで、図示なき歯車列を介して前記ローラ軸4を回転駆
動し得るように設けられている。6は適宜の印字用紙7
をガイドするペーパーパンである。なお、印字用紙7
は、図示なきピンチローラによって前記プラテンローラ
3面に所定圧力で押圧され、プラテンローラ3の回転に
同期して、プラテンローラ3の後方からその下側を通っ
て所定の印字位置に搬送される。
8および9は前記左側板1aおよび右側板1bにより互い
に平行に支持された第1ガイド軸および第2ガイド軸で
ある。10は該第1および第2ガイド軸8、9上に摺動可
能に保持された黒用キャリヤで、その一部に後述するタ
イミングベルト32をクランプするためのクランプ部10a
が形成されている。このクランプ部10aは、クランプ対
象のタイミングベルト32の内周面に形成された無限軌道
式の歯列と同形状の歯部を有している。
11は該黒用キャリヤ10上に搭載された黒印字ヘッド、
12は前記黒用キャリヤ10上に着脱可能に取付けられた黒
インクタンクで、図示なきフレキシブルな供給系を介し
て前記黒印字ヘッド11に黒インクを供給する。13はその
先端にフック部13aを備えた連結レバーで、下面には制
御ピン14が植設されている。この連結レバー13は、前記
黒用キャリヤ10の下部に設けられた回転軸15に回転可能
に支持されると共に、バネ16により一方向へ付勢されて
おり、第2図および第3図に示すように、後述する第1
ソレノイド41およびコイルバネ45の作用で上下動する切
換え軸42によって、往復方向に所定角だけ回動させられ
る。
17は前述の黒用キャリヤ10の側面位置に取付けられた
圧縮バネで、黒用キャリヤ10と後述するカラー用キャリ
ヤ19とが連結した際に、両キャリヤ10、19の間に挟まれ
て圧縮状態になり、その圧縮圧力によって両者間の連結
時のガタを除去するように作用する。18は前記黒印字ヘ
ッド11と図示なきコントロールボックスとの間を電気的
に接続する黒用フレキシブルケーブルである。
さて、カラー用キャリヤ19は、前記黒用キャリヤ10と
同様に第1および第2ガイド軸8、9上に摺動可能に保
持されているが、黒用キャリヤ10とは異なって前記タイ
ミングベルト32と結合しないように構成されている。そ
して、該カラー用キャリヤ19の下部側には、第2図およ
び第3図に示すように、前記連結レバー13と係合するた
めの係合ピン19aが設けられている。
また、該カラー用キャリヤ19には、所定のピッチで並
設されたY印字ヘッド20とM印字ヘッド21とC印字ヘッ
ド22とから成るカラー印字ヘッド20〜22が搭載され、し
かも、それぞれのカラー印字ヘッドで20〜22に対応する
形で、Yインクタンク23とMインクタンク24とCインク
タンク25とが着脱可能に取付けられている。
26は前記3個のカラー印字ヘッドカラー印字ヘッド20
〜22と前述したコントロールボックス(図示せず)との
間を電気的に接続するカラー用フレキシブルケーブルで
ある。27は適宜の軸28により回転可能に軸支されたテン
ションプーリで、この軸28がテンション板29に植設され
ることにより、タイミングベルト32に所定の張力を付与
し得るように構成されている。
30は前記右側板1bの外側部位に取付けられたキャリヤ
モータで、その軸にはプーリ31が固定されている。32は
前記プーリ31とテンションプーリ27との間に所定の張力
で取付けられたタイミングベルトで、前記黒用キャリヤ
10とは下部のクランプ部10aによって結合されている。
そのため、キャリヤモータ30が所定方向へ回転した時に
は、黒用キャリヤ10は印字桁方向へと走査駆動される。
33は前記左側板1aと中間板2との間に支持されたキャッ
プガイド軸である。
34は前記カラー印字ヘッド20〜22の各吐出ノズル(図
示せず)を印字側の方向からキャッピングするカラーキ
ャップで、キャップガイド軸33に対して摺動可能且つ回
転可能に保持されている。そして、このカラーキャップ
34は、図示なき係合部を介して前記カラー用キャリヤ19
と係合し、その結果、カラー用キャリヤ19が左側板1aの
方向へ走査駆動されると、前記ヘッド20〜22にキャッピ
ングされるように構成される。
また、このカラーキャップ34には、第4図(A)ない
し(C)にも示されるように、片側に斜面部を有する開
閉カム34aが該キャップ34と一体的に形成されている。
そして、この開閉カム34aの斜面部と後述する開閉ピン3
9とが係接することによって、開閉カム34aが所定方向に
移動した時に、前記カラーキャップ34をカラー印字ヘッ
ド20〜22の方向へ回動させる。なお、34bは該カラーキ
ャップ34に設けられたバネ掛け軸である。
35は圧縮バネ機能とトーションバネ機能とを併せ持っ
た圧縮トーションバネで、前記キャップガイド軸33の外
周に嵌装され、その一端は前記カラーキャップ34のバネ
掛け軸34bに掛けられ、他端は前記ベース1から先立っ
ているフック36に掛けられている。
37は前記キャップガイド軸33に摺動可能且つ回転可能
に支持された黒用キャップで、前記カラーキャップ34と
同様に片側に斜面部を持つ開閉カム37aを備え、図示な
き係合部の働きにより、黒用キャリヤ10の所定方向への
移動に同期して移動するように構成されている。そし
て、この同期移動により、開閉カム37aを介して前記黒
印字ヘッド11の吐出ノズル(図示せず)を、その印字側
の方向からキャッピングする。なお、37bはバネ掛け軸
である。
そして、前記カラーキャップ34および黒用キャップ37
は、後述するように、可撓性のチューブ群48を介して吸
引ポンプPのシリンダ部44に形成された各々の連通口44
aないし44dに連通する。
38は前述した圧縮トーションバネ35と同様な圧縮トー
ションバネで、前記黒用キャップ37のバネ掛け軸37bに
取付けられている。39および40は前記ベース1に植設さ
れた開閉ピンで、それぞれ対応する開閉カム34aおよび3
7aに係接する。42はプランジャ式の第1ソレノイド41に
よって作動する切換え軸で、その一端は第2図および第
3図に示すように切換え板43と連結し、切換え軸42の他
端は、後述する吸引ポンプPのシリンダ部44の外周に設
けられた連結部54に係合している。45は前記第1ソレノ
イド41と切換え板43との間に挟持された復帰用のコイル
バネである。
而して、第5図ないし第7図に詳細に示される前記吸
引ポンプPは、シリンダ部44とピストン部49とに大別さ
れて構成されている。
この場合、シリンダ部44には、可撓性のチューブ群48
の中の1本のチューブ48aを介して前記黒用キャップ37
に連通する連通口44aと、チューブ群48の他の3本のチ
ューブ48b〜48dを介して前記カラーキャップ34に連通す
る連通口44b〜44dとの、2種類の連通口が形成されてい
る。
一方、前記ピストン部49には、その内部に中空部55が
形成され、その上側表面には軸状突起49aが形成されて
いる。
このピストン部49の外周部分には、一部に切欠き部50
aを有するピストンリング50が固着され、また、ピスト
ン部49の上面には、前記中空部55と後述の密閉空間53と
を結ぶ小開口51が形成されている。そして、この小開口
51の下側部位には、適宜の形状および材料から成る片持
ち式の開閉弁52が設けられているが、この開閉弁52はの
一端は、自由端として前記小開口51に臨み、他端はピス
トン部49に固定される構成となっている。
このシリンダ部44とピストン部49とは、ピストン部49
の軸状突起49aを中心に、密着性を保ちつつ互いに精密
回転可能に且つ上下方向(図上)へ精密摺動可能に、し
かも、ピストン部49の上面と前記シリンダ部44の内側端
面との間に、密閉空間53が形成されるように嵌合されて
いる。
56は前記ピストン部49の中空部55に連通した排出チュ
ーブで、前記ベース1の排出口をへて適宜の廃インクタ
ンク57に連通している。
46は前記シリンダ44を上方向へ駆動するために設けら
れたプランジャ式の第2ソレノイドで、前記後板1cの折
曲げ部分に取付けられている。47は該第2ソレノイド46
と前記シリンダ44との間に嵌装されたコイルバネであ
る。そして、前記シリンダ44は、この両者46および47の
働きにより、前記密閉空間53の容積を増大または縮小す
るように往復駆動されるように構成されている。
この吸引ポンプPは本発明の特徴部分の一つであるの
で、以下にその作動について説明する。
第6図は、第2ソレノイド46が非導通の状態にあっ
て、吸引ポンプPのシリンダ部44がコイルバネ47の付勢
力により押下げられた状態を示すが、この状態では、前
述の各連通口44a〜44dは全てピストンシリンダ50により
閉鎖され、密閉空間53は最小容積の状態になっている。
而して、対象とする印字ヘッドの回復動作に際して、
第2ソレノイド46に通電されると、該ソレノイド46の励
磁作用により、シリンダ部44がコイルバネ47の付勢力に
抗して第6図の位置から第7図の位置へと変位する。
そのため、前述の密閉空間53の容積が急激に増加して
この空間53内の圧力が負圧の状態になる。この場合、ピ
ストンリング50の切欠き部50aの位置によって、いずれ
かの連通口44aまたは44b〜44dが、密閉空間53に開口す
ることになるから、対象とする印字ヘッドからの廃イン
クは、前述の負圧作用によって、いずれかの連通口44a
または44b〜44dを通って密閉空間53内に吸引されること
になる。
そして、回復動作の終了時点において第2ソレノイド
46への通電が断たれると、シリンダ部44が前記コイルバ
ネ47の付勢力により下降して密閉空間53の容積を圧縮
し、密閉空間53内の圧力を正圧に変化させる。そのた
め、開閉弁52の自由端がこの正圧作用により撓んで小開
口51を開き、密閉空間53内の廃インクを小開口51からピ
ストン部49の中空部55内に落下させる。そして、落下し
た廃インクは、更に、排出チューブ56を介して廃インク
タンク58側に排出されることになる。この場合、密閉空
間53に開口している連通口に連通したキャップ34または
37がキャッピング状態にあるので、密閉空間53に開口し
ている連通口に対する廃インクの逆流現象は生じない。
次に、この構成から成るカラーインクジェット記録装
置の動作、特に、各印字モードにおける印字ヘッドの回
復動作を説明する。
[黒印字モードの場合] 黒印字モードにおける印字動作は、第4図(A)に示
すように、黒用キャリヤ10のみ印字桁方向(例えば、図
上で右方向)に走査することにより行われる。そして、
黒印字ヘッド11に対する回復動作は、黒用キャリヤ10を
ホームポジションに戻した状態で実施される。
即ち、予備吐出やキャッピングを行うため、黒用キャ
リヤ10がホームポジションに復帰すると、その最終移動
段階で黒印字ヘッド11が黒用キャップ37に係合して、該
キャップ37を同期的に左方向へ移動する。その結果、黒
用キャップ37は、開閉カム37aと開閉ピン40との働きに
よって、黒印字ヘッド11をキャッピングすることにな
る。
さて、黒印字ヘッド11に対する回復動作は、黒用キャ
リヤ10がそのホームポジションに位置している状態(キ
ャッピング状態)の時に、第1ソレノイド41には通電せ
ずに、第2ソレノイド46を作動させることにより行われ
る。
即ち、該ソレノイド41が非通電の状態にあるときに
は、前述したように、切換え軸42の一端に連結している
切換え板43が、コイルバネ45の付勢力により下降して制
御ピン14を下方へ押圧することになるから、連結レバー
13は、第3図上で矢印A方向へ回動された姿勢を保つこ
とになる。
一方、連結部54を介して切換え軸42の他端と係合して
いる吸引ポンプPのシリンダ部44は、下降する前記切換
え軸42の動作に連動して反時計方向へ回転された位置に
移行する。この状態では、ピストンリング50の切欠き部
50aの存在により、第3図に示すように、黒用キャップ3
7に連通する連通口44aのみが密閉空間53に対して開口
し、カラーキャップ34に連通する3個の連通口44b〜44d
が閉鎖された状態となる。
従って、この状態において第2ソレノイド46に通電す
ると、該ソレノイド46の働きによりシリンダ部44が上方
へ変位して、シリンダ部44とピストン部49とに挟まれた
密閉空間53の容積を増大させるから、該空間53内の圧力
は負圧に移行する。そのため、この負圧作用により、黒
印字ヘッド11からの廃インクのみが連通口44aを通って
密閉空間53内に吸引されることになる。
そして、所定量の廃インクの噴出によって黒印字ヘッ
ド11の吐出ノズルが正常の状態に戻ったと判断されたと
きには、その時点で第2ソレノイド46に対する通電を断
つ。すると、前述した経緯によりシリンダ部44が前記コ
イルバネ47の付勢力によって下降し、密閉空間53を圧縮
して内部の開閉弁52を開いて、廃インクの小開口51から
ピストン部49の中空部55内に落すことになる。
なお、前述した黒印字ヘッド11に対するキャッピング
状態は、黒用キャリヤ10がそのホームポジションから印
字桁方向へ移動したときに自動的に解除される。即ち、
該キャリヤ10が印字桁方向へ移動を開始すると、第4図
(A)に示すように、黒用キャップ37がその圧縮トーシ
ョンバネ38の付勢力により図上で右方向へ押戻されるか
ら、この時の開閉カム37a及び開閉ピン40の作用によ
り、該キャップ37の黒印字ヘッド11に対するキャッピン
グが解除される。
[カラー印字モードの場合] 先ず、カラー印字モードにおける印字動作について概
説する。
このモードのときには、第4図(B)および(C)に
示すように、先ず、黒用キャリヤ10とカラー用キャリヤ
19とを連結しなければならないが、この両キャリヤ10、
19の連結動作は、黒用キャリヤ10がそのホームポジショ
ンに復帰した時に、第1ソレノイド41に通電することに
よって行われる。
即ち、黒用キャリヤ10がホームポジションに復帰した
ときには、該キャリヤ10がその圧縮バネ17を介してカラ
ー用キャリヤ19に接触し、前述したような黒印字ヘッド
11の最終移動段階でのカラー用キャリヤ19を左方向へ移
動させる。この状態の時に第1ソレノイド41に通電する
と、第2図に示すように、該ソレノイド41の励磁作用に
より前記切換え軸42がコイルバネ45の付勢力に抗して上
方へと移動し、連結レバー13上の制御ピン14を下方に押
下げていた前記切換え板43をその上方位置へと変位させ
る。
そのため、切換え板43による押下げ作用を解かれた連
結レバー13は、バネ16(図示せず)の付勢力により回転
軸15の回りを矢印B方向へ回動して、第3図示の位置か
ら第2図示の位置へと変位する。従って、フック部13a
はカラー用キャリヤ19に設けられた係合ピン19aと係合
し、黒用キャリヤ10とカラー用キャリヤ19とを連結状態
に係止する。
なお、両方のキャリヤ10、19が、それぞれのホームポ
ジションに完全に復帰している状態では、第1ソレノイ
ド41の通電時に、フック部13aと係合ピン19aとの間に僅
かな間隔△lが生じる。これは、カラー用キャリヤ19が
そのストッパ(図示せず)によって定位置に止められて
いるためであるから、両キャリヤ10、19が第4図(C)
示の印字状態に移行すれば、圧縮バネ17のガタ取り作用
によってこの間隔△lは自動的に解消される。
そして、カラーの印字動作は、この連結状態に係止さ
れた両キャリヤ10、19を、その連結状態に保ったままで
印字桁方向(例えば図上で右方向)に走査することによ
り実施される。
而して、カラー印字ヘッド20〜22に対する回復動作
は、両方のキャリヤ10、19がそれぞれのホームポジショ
ンに位置している状態の時(両方の印字ヘッド11、20〜
22がキャッピングの状態にある時)に、第2ソレノイド
46を作動させることにより行われる。
即ち、黒用キャリヤ10がそのホームポジションに位置
しているときに、黒用キャップ37が黒印字ヘッド11をキ
ャッピングしていることは既に述べた通りであるが、カ
ラー用キャリヤ19がホームポジションに位置にあるとき
にも、同様に、カラーキャップ34がカラー印字ヘッド20
〜22をキャッピングすることになる。
即ち、カラー用キャリヤ19がそのホームポジションに
復帰すると、この最終移動段階でカラー印字ヘッド20〜
22がカラーキャップ34に係合して該キャップ34を同期的
に左方向へと移動するから、カラーキャップ34は、開閉
カム34aと開閉ピン39との働きによってカラー印字ヘッ
ド20〜22をキャッピングすることになる。
一方、両方のキャリヤ10、19を連結するために第1ソ
レノイド41が通電状態になったときには、同時に、前記
切換え軸42の他端が連結部54を介してシリンダ部44をも
時計方向へ回動するから、第2図に示すように、ピスト
ン部49のピストンリング50が、カラーキャップ34に連通
する3個の連通口44b〜44dを開き、逆に、黒用キャップ
37に連通する連通口44aを閉鎖する位置に移行する。
従って、この状態において第2ソレノイド46に通電す
ると、前述した黒印字モードの場合と同様に、シリンダ
部44が上方へ変位して密閉空間53内の圧力を負圧に変化
させる。この時、カラーキャップ34に連通する3個の連
通口44b〜44dのみが密閉空間53と連通しているので、こ
の負圧作用により、カラー印字ヘッド20〜22からの各色
の廃インクのみが、連通口44b〜44dを通って密閉空間53
内に吸引されることになる。
そして、カラー印字ヘッド20〜22の吐出ノズルが正常
の状態に戻ったと判断されたときには、その時点で第2
ソレノイド46に対する通電を断てたば、前述した経緯に
よりシリンダ部44が密閉空間53を圧縮して内部の開閉弁
52を開いて、廃インクを小開口51からピストン部49の中
空部55内に落すことになる。
なお、前述した両方の印字ヘッド11、20〜22に対する
キャッピング状態は、互いに連結した黒用キャリヤ10と
カラー用キャリヤ19とが、それぞれのホームポジション
から印字桁方向へ移動したときに自動的に解除される。
即ち、両方のキャリヤ10、19が印字桁方向へ移動を開始
すると、第4図(C)に示すように、両方のキャップ3
7、34がそれぞれの圧縮トーションバネ38、35の付勢力
により第4図で右上方向へ押戻されるから、この時の両
方の開閉カム34a、37aおよび開閉ピン39、40の作用によ
って、両方のキャップ37、34の黒印字ヘッド11およびカ
ラー印字ヘッド20〜22に対するキャッピングが解除され
る。
以上述べたように、本発明のカラーインクジェット記
録装置では、吸引ポンプの各印字ヘッドに対する連通系
統を切換えることにより、印字不良を回復する基本構成
および操作を共通化することが可能になるため、回復動
作手段の構成を著しく簡単化することができ、また、本
発明を図示実施例のような態様で実施した場合には、黒
印字の際の省力化を図ることができると共に、吸引ポン
プの連通系統を切換える操作を簡単化することが可能と
なる。
以上、数実施例について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、その要旨を変更せざる範囲内
で種々に変形実施することが可能である。例えば、黒用
キャリヤ(黒印字ヘッド)とカラー用キャリヤ(カラー
印字ヘッド)とは、必ずしも分離的に設けられる必要は
なく、また、逆に、カラー印字ヘッドは、各色の印字ヘ
ッドがそれぞれ専用のキャリヤに搭載されるように構成
してもよい。また、黒用キャリヤとカラー用キャリヤと
の連結機構や吸引ポンプ自体の構造、および連通系統選
択手段の構成は、それぞれの設置目的に適合する範囲内
で適宜のものを使用し得る。
[発明の効果] 以上述べた通り、本発明の請求項1を用いるときは、
一方の印字ヘッドについての回復動作を行った際にも、
他方の印字ヘッドに係るインクの無用な消費が生じな
い、新規なカラーインクジェット記録装置を実現するこ
とが可能となる。
また、請求項2を用いるときは、黒印字の際の運動エ
ネルギを節約と得ると共に、吸引ポンプにの連通系統選
択操作を簡単に行うことのできるカラーインクジェット
記録装置を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用したカラーインクジェット記録装
置の一実施例に係る全体構成図、第2図および第3図は
第1ソレノイドの動作と吸引ポンプの各連通口の開閉動
作との関係を示す平面図、第4図(A)ないし(C)は
黒用キャリヤとカラーキャリヤとの連結部に係る構造お
よび作動説明図、第5図は本発明の特徴部分の1つであ
る吸引ポンプの一構造例を示す概略斜視分解図、第6図
および第7図はこの吸引ポンプの作動説明用の断面図で
ある。 符号の説明 1……ベース、7……印字用紙 10……黒用キャリヤ、11……黒印字ヘッド 13……連結レバー、13a……フック部 14……制御ピン、17……圧縮バネ 19……カラー用キャリヤ、19a……係合ピン 20〜22……カラー印字ヘッド 32……タイミングベルト、33……キャップガイド軸 34……カラーキャップ、34a・37a……開閉カム 34b・37b……バネ掛け軸 35・38……圧縮トーションバネ 36……フック、37……黒用キャップ 39・40……開閉ピン、41……第1ソレノイド 42……切換え軸、43……切換え板 P……吸引ポンプ、44……シリンダ部 44a〜44d……連通口、45・47……コイルバネ 46……第2ソレノイド、48……チューブ群 49……ピストン部、50……ピストンリング 50a……切欠き部、51……小開口 52……開閉弁、53……密閉空間 54……連結部、55……中空部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに平行に設定した黒印字用の印字ヘッ
    ドとカラー印字用の印字ヘッドとを、印字桁方向に沿っ
    て走査することによって黒印字およびカラー印字を行う
    カラーインクジェット記録装置において、各々の印字ヘ
    ッドに対するキャップ手段をそれぞれ独立的に設けると
    共に、これらのキャップ手段に連通する共通の吸引ポン
    プの側に、各キャップ手段への連通系統を切換え得る連
    通系統選択手段を設けたことを特徴とするカラーインク
    ジェット記録装置。
  2. 【請求項2】前記各々の印字ヘッドは互いに連結可能に
    設けられ、黒印字用の印字ヘッドは黒印字に際して単独
    での走査が可能であり、前記連通系統選択手段は、各々
    の印字ヘッドの連結動作に連動してその連通系統を切換
    える請求項1に記載のカラーインクジェット記録装置。
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