JP2723234B2 - リング状ゲッターの製造方法 - Google Patents

リング状ゲッターの製造方法

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JP2723234B2 JP29952987A JP29952987A JP2723234B2 JP 2723234 B2 JP2723234 B2 JP 2723234B2 JP 29952987 A JP29952987 A JP 29952987A JP 29952987 A JP29952987 A JP 29952987A JP 2723234 B2 JP2723234 B2 JP 2723234B2
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稔 根本
秀晴 二瓶
昭二 中山
忠毅 岡井
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、ゲッター容器にゲッター粉体を加圧充填し
たリング状ゲッターを得るリング状ゲッターの製造方法
に関する。 (従来の技術) 第3図および第4図に示すように、リング状ゲッター
1は、金属製のゲッター容器2を用いてつくられる。こ
のゲッター容器2は、一面を開口した円形状をなし、底
面中央部に突起3を設けている。そして、このゲッター
容器2内にゲッター粉体4を加圧充填している。 従来、上記のようなゲッター容器2にゲッター粉体4
を加圧充填する場合、次のような方法によっている。同
軸上に上金型と下金型とを配置し、この下金型にゲッタ
ー容器2をその開口部が上向きになるように挿入し、こ
のゲッター容器2内にゲッター粉体4を入れる。つい
で、ゲッター容器2上に盛り上ったゲッター粉体4の高
さ、すなわち量をスクレーパにより調整する。そして、
このゲッター粉体4の量の調整後、上金型を下降し、ゲ
ッター粉体4をゲッター容器2内に加圧充填する。 (発明が解決しようとする問題点) 上記のような方法によると、ゲッター容器内にゲッタ
ー粉体を入れた後、その量をスクレーパで調整して加圧
充填するため、ゲッター粉体をゲッター容器の高さ以下
にすることができず、すなわち、ゲッター容器の高さ以
下の量を充填することはできない。したがって、ゲッタ
ー容器の高さの大きいものでは、ゲッター粉体の量の調
整が困難である。また、ゲッター容器と下金型との間の
わずかな隙間にゲッター粉体が入り込み、ゲッター容器
の底および周辺にゲッター粉体が固着して、汚れ不良が
発生するという問題もある。 本発明は、ゲッター容器の高さに関係なくゲッター粉
体の充填量を任意に設定することができるとともに、ゲ
ッター容器の外側へのゲッター粉体の固着が生じないよ
うにすることを目的とするものである。 〔発明の構成〕 (問題点を解決するための手段) 本発明は、上金型および下金型によりリング状ゲッタ
ーを製造する方法であって、下金型上にゲッター粉体を
供給する工程と、上金型のポンチを下降させて下金型上
のゲッター粉体を第1の加圧力により加圧してリング状
ゲッター粉体成形体を成形する工程と、上金型と下金型
との間にゲッター容器をその開口部が下向きになるよう
に配置する工程と、リング状ゲッター粉体成形体の下方
にある下金型のポンチを上昇させてリング状ゲッター粉
体成形体を押し上げ、このポンチおよび上金型によりリ
ング状ゲッター粉体成形体をゲッター容器内に挿入し、
リング状ゲッター粉体成形体を前記第1の加圧力よりも
大なる加圧力により加圧してゲッター容器に充填する工
程と、を具備するものである。 (作用) 本発明では、下金型上にゲッター粉体を供給し、上金
型のポンチでゲッター粉体を加圧してリング状ゲッター
粉体成形体をあらかじめ成形し、ついで、ゲッター容器
をその開口部が下向きになるように配置し、下金型のポ
ンチでリング状ゲッター粉体成形体をゲッター容器内に
挿入し、大きな加圧力で加圧してゲッター容器に充填す
る。 (実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。 第1図において、11は円形状の回転盤で、この回転盤
11の円周上に複数組の上金型12と下金型13とが上下に対
向配置されている。上記上金型12は、上記回転盤11にブ
ラケット15で基体16が固着され、この基体16に円筒状の
ホルダー17が上下動自在に支持され、このホルダー17の
下端部に、中心部に円形状の嵌合孔18を有する上部の成
形体19が固着されている。また、上記ホルダー17の上部
にはピン20が横架され、このピン20の両端部にローラ21
が支持されている。 上記ホルダー17内に円筒状のポンチホルダー22が上下
動自在に嵌合され、このポンチホルダー22の下端部に上
記成形体19の嵌合孔18に進退自在に嵌合した円筒状のポ
ンチ23が固着されているとともに、ポンチホルダー22の
上端部に押圧体24が固着されている。なお、上記ポンチ
ホルダー22の上部には上記ピン20を挿通した上下方向の
長孔25が形成されている。また、上記ポンチホルダー22
の一側部に、上記ホルダー17の上下方向の長孔26に係合
した回り止め用のキー27が固着され、このキー27の外側
にローラ28が取付けられている。 上記ポンチホルダー22内において上記ホルダー17のピ
ン20によって支持杆29の上部が支持され、この支持杆29
の下部に上記ポンチ23内に進退自在に嵌合した中心杆30
が一体に設けられている。 そして、ローラ21を上下動することにより、ピン20お
よびホルダー17、また、支持杆29を介して成形体19と中
心杆30が共に上下動し、ローラ28を上下することによ
り、キー27およびポンチホルダー22を介してポンチ23が
上下動する。 上記下金型13は、上記回転盤11に、中心部に円形状の
成形孔33を有する成形体34が上面を同一面にして固着さ
れている。また、上記成形体34の下方において回転盤11
に止め板35により円筒状のホルダー36が固着され、この
ホルダー36内に円筒状のポンチホルダー37が上下動自在
に嵌合され、このポンチホルダー37の上部に上記成形体
34の成形孔33に進退自在に嵌合した円筒状のポンチ38が
固着されているとともに、ポンチホルダー37の下部に作
動体39が固着されている。また、上記ホルダー36にポン
チホルダー37の上下方向の長孔40を介してピン41が横架
され、このピン41に、上記ポンチホルダー37内において
支持杆42が支持され、この支持杆42の上部に上記ポンチ
38の中心部に嵌合した中心杆43が一体に設けられてい
る。 そして、成形体34および中心杆43は上下動せず、作動
体39の上下動によりポンチホルダー37を介してポンチ38
が上下動する。 上記上金型12と下金型13とは中心を同軸上に一致させ
て、回転盤11に所定間隔をおいて複数組配設されてい
る。 つぎに、第2図は、上記上金型および下金型13の回転
盤11の円周上の動作を展開して示したものである。上記
回転盤11の円周部の上方位置に沿って上記ローラ21,28
に係合するレール47,48が配設されているとともに、回
転盤11の円周部の下方位置に沿って上記作動体39に係合
するレール49,50が配設されている。また、回転盤11の
回転する180゜および360゜(0゜)のポジションに上記
押圧体24および作動体39に対する上下の押圧ローラ51,5
2,53,54が設けられている。 そうして、回転盤11は間欠回転するが、通常、作業は
90゜のポジションからスタートする。この位置に回転盤
11上に対してフィードシュ56が配置され、このフィード
シュ56にゲッター粉体4が図示しないホッパーから供給
されている。この90゜のポジションでは上金型12の成形
体19、ポンチ23、中心杆30はレール47,48によって上昇
状態になっているとともに、下金型13のポンチ38はレー
ル49により下降状態になっており、下金型13がフィード
シュ56の下面を通過することにより、ゲッター粉体4が
ポンチ38が下降した成形体34の成形孔33内に落下供給さ
れる。この際、ゲッター粉体4の供給量はポンチ38の下
げ量によって決定される。ついで、回転盤11とともに下
金型13が移動することにより、成形体34の上面が回転盤
11に対して配置されたスクレーパ57に摺接してゲッター
粉体4は面一にされ、ゲッター粉体4の量が所定量に調
整される。 つづいて、回転盤11の回転により、上金型12の成形体
19、ポンチ23、中心杆30はレール47,48により下降し、1
80゜のポジションで上金型12のポンチホルダー22は押圧
体24を介して上部の押圧ローラ51により、かつ、下金型
13のポンチホルダー37は作動体39を介して下部の押圧ロ
ーラ52によりそれぞれ押圧保持され、下金型13のゲッタ
ー粉体4を所定の第1の加圧力により上下方から加圧し
てリング状ゲッター粉体成形体4aを成形する。 ついで、上金型12の成形体19、ポンチ23、中心杆30は
レール47,48により上昇し、下金型13の成形体34の上面
および回転盤11の上面に残有するゲッター粉体4を図示
しないバキューム粉体で吸い取って除去する。また、上
金型12のポンチ23および成形体19の下面を回転盤11に対
して配置されたブラシ58でブラッシングし、これに摺接
したバキューム59で吸い取る。 ついで、270゜のポジションの前で上金型12と下金型1
3との間にゲッター容器2をその開口部を下向きにし
て、かつ上金型12および下金型13とゲッター容器2の中
心が同軸上に一致するように供給する。 つづいて、上金型12の成形体19、ポンチ23、中心杆30
がレール47,48により下降し、成形体19の嵌合孔18内に
ゲッター容器2が入る。 そして、360゜(0゜)のポジションで上金型12のポ
ンチ23は上部の押圧ローラ53により押圧保持されるとと
もに、リング状ゲッター粉体成形体4aの下にある下金型
13のポンチ38は下部の押圧ローラ54により上昇して、リ
ング状ゲッター粉体成形体4aを押し上げ、ゲッター容器
2内に挿入するとともに、ポンチ23,38によりリング状
ゲッター粉体成形体4aを前記第1の加圧力よりも大きな
加圧力により加圧し、ゲッター容器2に充填する。 ついで、上金型12の成形体19、ポンチ23、中心杆30が
レール47,48により上昇するとともに、下金型13のポン
チ38がレール50により下降し、リング状ゲッター1を回
転盤11に対して配置された取出し板60で取出す。 なお、前記第1の加圧力は、リング状ゲッター粉体成
形体4aを成形するための加圧でそれほど大きな力ではな
く、リング状ゲッター粉体成形体4aとゲッター容器2と
がなじむ程度であればよく、第2の加圧力は第1の加圧
力より大きな力に設定して、十分な加圧力を加える。 〔発明の効果〕 本発明によれば、まず、リング状ゲッター粉体成形体
を成形し、これをゲッター容器に加圧充填するので、ゲ
ッター容器の高さに関係なくゲッター粉体の充填量を任
意に設定することができるとともに、ゲッター容器の外
側へのゲッター粉体の固着がなく、汚れ不良も解消する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の方法に用いる金型装置の一実施例を示
す断面図、第2図は動作工程を示す展開図、第3図はリ
ング状ゲッターの断面図、第4図は同上ゲッター容器の
斜視図である。 1……リング状ゲッター、2……ゲッター容器、4……
ゲッター粉体、4a……リング状ゲッター粉体成形体、12
……上金型、13……下金型、23……ポンチ、38……ポン
チ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡井 忠毅 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式 会社東芝堀川町工場内 (56)参考文献 特開 昭61−131346(JP,A) 特開 昭61−13528(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.上金型および下金型によりリング状ゲッターを製造
    する方法であって、 下金型上にゲッター粉体を供給する工程と、 上金型のポンチを下降させて下金型上のゲッター粉体を
    第1の加圧力により加圧してリング状ゲッター粉体成形
    体を成形する工程と、 上金型と下金型との間にゲッター容器をその開口部が下
    向きになるように配置する工程と、 リング状ゲッター粉体成形体の下方にある下金型のポン
    チを上昇させてリング状ゲッター粉体成形体を押し上
    げ、このポンチおよび上金型によりリング状ゲッター粉
    体成形体をゲッター容器内に挿入し、リング状ゲッター
    粉体成形体を前記第1の加圧力よりも大なる加圧力によ
    り加圧してゲッター容器に充填する工程と、 を具備することを特徴とするリング状ゲッターの製造方
    法。
JP29952987A 1987-11-27 1987-11-27 リング状ゲッターの製造方法 Expired - Lifetime JP2723234B2 (ja)

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