JP2723116B2 - ハンドリング装置 - Google Patents

ハンドリング装置

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JP2723116B2
JP2723116B2 JP4034802A JP3480292A JP2723116B2 JP 2723116 B2 JP2723116 B2 JP 2723116B2 JP 4034802 A JP4034802 A JP 4034802A JP 3480292 A JP3480292 A JP 3480292A JP 2723116 B2 JP2723116 B2 JP 2723116B2
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宏 太田
彪 原田
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KENSETSUSHO TOHOKU CHIHO KENSETSU KYOKUCHO
SENTAN KENSETSU GIJUTSU SENTAA
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KENSETSUSHO TOHOKU CHIHO KENSETSU KYOKUCHO
SENTAN KENSETSU GIJUTSU SENTAA
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、重量物を運搬・設置す
る土木建築用のハンドリング装置の構造に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば道路工事においては、車道と歩道
の間に長さ60センチメートル程度の境界用のコンクリ
ートのブロック、又は側溝用のコンクリートのブロック
を据え付けていく作業が行われる場合がある。この場
合、工事現場までブロックはトラックで運ばれて来る
が、トラックから降ろされたブロックは一輪車等の補助
器具を用いるか、又は作業員に直接持たれて据付箇所ま
で運ばれることが多い。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前述のように重量物で
あるコンクリートのブロックを、例え一輪車等の補助器
具を用いたとしても人力で積み降ろして運ぶことは重労
働である。そこで、例えば特開昭63‐219729号
公報に開示されているように、大型のパワーショベルの
アームの先端部に油圧式のハンドリング装置を装備し
て、このハンドリング装置によりブロックを挟持して据
付箇所まで運ぶ方法がある。しかし、この構成ではパワ
ーショベルのアーム及びブームを操作するのは、旋回台
の運転席に着座している作業員である為に、この作業員
とハンドリング装置とがどうしても離れることになる。
従って、旋回台の運転席に着座している作業員が、ハン
ドリング装置を目視しながらブロックを据付箇所に正確
に置くことは非常に難しい。そして、多くの建物が隣接
する都市部の道路工事では、前述のような大型のパワー
ショベルを使用すること自体困難な場合が多い。本発明
は、あまり広くない作業地でも楽に、且つ正確に重量物
の運搬及び設置作業が行えるハンドリング装置を得るこ
とを目的としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、以上の
ようなハンドリング装置を次のように構成することにあ
る。つまり、 〔1〕 バックホウにおけるバックホウ装置の先端部に取り付け
可能で、重量物を保持及び放出自在なハンド部と、バッ
クホウに備えられているバックホウ装置操作用の各制御
弁を遠隔操作する操作部とを備えるとともに、バックホ
ウ装置の最高作動速度を掘削作業状態用の標準速度と、
ハンドリング作業状態用の低速度とに切換可能な変速手
段を備えて、ハンドリング装置を構成する。〔2〕 前項〔1〕の構成において、 変速手段における掘削作業
状態用の標準速度からハンドリング作業状態用の低速度
への減速比において、バックホウ装置におけるブームの
減速比、バックホウ装置におけるアームの減速比、及び
バックホウ装置を支持する旋回台の減速比の3組の減速
比を各々異なるものに設定している。〔3〕 前項〔1〕又は〔2〕の 構成において変速手段が、バッ
クホウ装置におけるブームの第1油圧シリンダ用の制御
弁、バックホウ装置におけるアームの第2油圧シリンダ
用の制御弁、及びバックホウ装置を支持する旋回台の旋
回油圧モータ用の制御弁の3個の制御弁に対して、ポン
プからの作動油を通常量供給する掘削作業状態と、この
掘削作業状態よりも少ない流量で供給するハンドリング
作業状態とに切換可能な流量切換ユニットである。〔4〕 前項〔1〕〜〔3〕の うちいずれか一つの構成におい
て、各制御弁操作用のバックホウ側の操作レバーの操作
のみに基づき各制御弁が操作される通常の掘削作業状態
と、操作部の操作のみに基づき各制御弁が操作されるハ
ンドリング作業状態とに切り換える切換手段を備えてい
る。〔5〕 前項〔4〕の構成 において切換手段が、操作部からの操
作信号を遮断して操作レバーの操作に基づく制御装置か
らの操作信号を各制御弁に送る通常の掘削作業状態と、
制御装置からの操作信号を遮断して操作部からの操作信
号を各制御弁に送るハンドリング作業状態とに切換操作
するものである。〔6〕 前項〔4〕又は〔5〕の構成 において、切換手段を操作
部に備えてある。〔7〕 前項〔3〕の構成におて 、各制御弁操作用のバックホウ
側の操作レバーの操作のみに基づき各制御弁が操作され
る通常の掘削作業状態と、操作部の操作のみに基づき各
制御弁が操作されるハンドリング作業状態とに切り換え
る切換手段を備えると共に、流量切換ユニットに、ポン
プからの作動油をその流量を抑えて各制御弁に供給する
流量制御弁と、ポンプからの作動油を流量制御弁を介さ
ずにその全流量を各制御弁に供給する掘削作業位置、及
びポンプからの作動油を流量制御弁を介して掘削作業状
態よりも少ない流量で各制御弁に供給するハンドリング
作業位置に切換操作可能な方向切換弁と、方向切換弁が
掘削作業位置にあるとき、ポンプからの作動油が流量制
御弁を介してタンクへ送られることを防止するチェック
弁とを備えて、切換手段による掘削作業状態へ切換操作
に連動して、方向切換弁が掘削作業位置に切換操作さ
れ、切換手段によるハンドリング作業状態への切換操作
に連動して、方向切換弁がハンドリング作業位置に切換
操作されるように、切換手段と方向切換弁とを連係して
ある。〔8〕 前項〔7〕の構成において 流量切換ユニットに、流量制
御弁よりもさらに少ない流量を各制御弁に供給する補助
流量制御弁を備え、方向切換弁にポンプからの作動油を
補助流量制御弁を介して、ハンドリング作業状態よりも
少ない流量で各制御弁に供給する超低速ハンドリング作
業位置を備え、且つ、操作部に超低速作業状態に切換可
能な補助切換手段を備えて、切換手段によるハンドリン
グ作業状態への切換中において、補助切換手段を超低速
作業状態に切換操作すると、方向切換弁が超低速ハンド
リング作業位置に切換操作されるように、補助切換手段
と方向切換弁とを連係してある。〔9〕 前項〔1〕〜〔8〕の うちいずれか一つの構成におい
て、バックホウのエンジンを緊急停止操作可能な非常停
止スイッチを、操作部に備えてある。〔10〕 前項〔1〕〜〔9〕の うちいずれか一つの構成におい
て、ハンド部をバックホウ装置のアームの先端、又はバ
ケットの背面に取り付けている。 【0005】 【作用】〔I〕 前項〔1〕のように構成して、例えば図1及び図2に示
すようにバックホウ装置3の先端部にハンド部20を取
り付け、操作部27をバックホウ側の制御弁に連係させ
たとする。このようにすればハンド部20の傍に居る作
業員が、ベルト等により操作部27を腰等に取り付け、
ハンド部20に重量物Aを持たせた状態で片手をハンド
部20又は重量物Aに添えるようにして、操作部27を
操作することにより、バックホウ装置3を動かして重量
物Aを所望の位置まで運ぶことができるのである。この
場合、操作部27によりバックホウ装置3を操作する作
業員がハンド部20及び重量物Aのすぐ傍に居るので、
この作業員が重量物Aと前記所望の位置との位置関係等
を正確に把握し易く、操作部27を操作して重量物Aを
所望の位置まで正確に運ぶことができる。ことに小型の
バックホウに本発明のハンドリング装置を装備すれば、
都市部等の狭い作業地でも容易に入り込んで行き作業を
行うことができる。 【0006】また、バックホウ装置の最高作動速度を掘
削作業状態用の標準速度と、ハンドリング作業状態用の
低速度とに切換可能な変速手段を備えているので、バッ
クホウ装置の先端部にハンド部を取り付けてのハンドリ
ング作業状態時には、変速手段を低速側に切り換え操作
すればよい。これにより、操作部によってバックホウ装
置を動かす場合これらが低速で作動するので、重量物を
所望の位置に正確に且つ安全に設置し易い。 【0007】〔II〕 通常の掘削作業状態においてはブーム、アーム及び旋回
台の3組の作動速度、及びその3組の作動速度の比が、
通常の掘削作業状態に適したものに設定されている。こ
の場合、前項〔2〕のように構成すれば、ハンドリング
作業状態時において例えば旋回台は超低速で旋回し、ブ
ーム及びアームはやや低速で作動すると言うように、旋
回台の旋回速度、ブーム及びアームの3組の作動速度
を、ハンドリング作業状態に応じて通常の掘削作業状態
とは異なる適切なものに設定することができる。そし
て、その3組の作動速度の比も、ハンドリング作業状態
に応じて通常の掘削作業状態とは異なる適切なものに設
定することができる。 【0008】〔III〕 前項〔3〕のように 構成した場合には、バックホウ装置
の先端部にハンド部を取り付けてのハンドリング作業状
態時には、流量切換ユニットをハンドリング作業状態に
切換操作すればよい。これにより、旋回油圧モータ、バ
ックホウ装置のブームの第1油圧シリンダ及びアームの
第2油圧シリンダに、通常の掘削作業状態よりも少ない
流量の作動油が供給されるので、操作部を操作した場合
に旋回台、バックホウ装置のブーム及びアームが低速で
作動して、正確に且つ安全に作業が行える。この場合、
作動油そのものの流量を少なくするので、旋回台、ブー
ム及びアームの作動速度を確実に低速に設定できる。 【0009】〔IV〕 前項〔4〕のように 構成した場合には、バックホウ装置
の先端部にハンド部を取り付けてのハンドリング作業状
態時に、切換手段を操作して操作部の操作のみに基づい
てバックホウ装置が作動する状態にしておけばよい。こ
れにより、前述のハンドリング作業状態時に別の作業員
が、バックホウにおける運転席付近の操作レバーを誤っ
て操作してしまい、ハンド部側の作業員にとってバック
ホウ装置が予想外に作動してしまうような事態が防止で
きる。 【0010】〔V〕 前項〔5〕のように 構成すれば、通常の掘削作業状態で
は切換手段を操作して掘削作業状態を設定する。これに
より、制御装置(操作レバー側)から操作信号がバック
ホウ装置用の各制御弁に入力されるので、旋回台の運転
席に着座する作業員が操作レバーを操作することによ
り、バックホウ装置の操作が行えて通常の掘削作業が行
える。そして、操作レバーの操作位置に基づく既存の各
種の制御(操作レバーの操作位置による旋回台、ブーム
及びアームの作動速度の調節、ブーム及びアームが作動
限界に達した際に第1及び第2油圧シリンダの作動を自
動的に減速する制御等)が通常どおりに行われる。この
場合、ハンドリング装置の操作部からの操作信号は遮断
されているので、別の作業員が操作部を誤って操作して
もこの操作に基づきバックホウ装置が作動するようなこ
とはなく、旋回台の運転席に着座する作業員にとってバ
ックホウ装置が予想外に作動するようなことがない。 【0011】例えば図1に示すように、バックホウ装置
3の先端部にハンド部20を取り付ければ、切換手段を
操作してハンドリング作業状態を設定する。このように
すれば制御装置からの操作信号が遮断されると共に、操
作部27からの操作信号が、制御装置を通らずにバック
ホウ装置用の各制御弁に直接に入力される。これによ
り、ハンド部20の傍に居る作業員が、ハンド部20に
重量物Aを持たせた状態で操作部27を操作することに
より、バックホウ装置3を作動させて重量物Aを所望の
位置まで運ぶことができる。この場合、制御装置からの
操作信号が遮断されているので、旋回台の運転席に着座
する作業員が、操作レバーを誤って操作してもこの操作
に基づきバックホウ装置が作動するようなことがない。
そして、操作部からの操作信号が制御装置を通らないの
で、制御装置内に発生した前述の各種制御用の電気的な
信号が操作部からの操作信号に入り込むこともなく、ハ
ンド部側の作業員にとってバックホウ装置が予想外に作
動するようなことがない。 【0012】〔VI〕 ハンドリング装置を装備している場合、旋回台の運転席
と外部のハンド部側の両方に作業員が居る状態におい
て、旋回台の運転席に着座する作業員にとってバックホ
ウ装置が予想外に作動する状態と、ハンド部側の作業員
にとってバックホウ装置が予想外に作動する状態とを比
較した場合、作動するバックホウ装置のすぐ傍に居るハ
ンド部側の作業員の方がその危険度は高い。この場合、
前項〔6〕のように構成すると、掘削作業状態とハンド
リング作業状態との切換操作は、操作部を持つハンド部
側の作業員にしか行えないことになる。このように、切
換操作をハンド部側の作業員が行うようにすれば、現在
の状態が掘削作業状態であるのかハンドリング作業状態
であるのかを、ハンド部側の作業員が必ず認識すること
ができる。これにより、掘削作業状態において旋回台の
運転席に作業員が居れば、この作業員によりバックホウ
装置が操作されるような事態をハンド部側の作業員が予
想できるので、ハンド部側の作業員にとってバックホウ
装置が予想外に作動するような状態を防止できる。 【0013】〔VII〕 前項〔7〕のように 構成すると、切換手段を掘削作業状
態に切換操作すればこれに連動して、流量切換ユニット
の方向切換弁が掘削作業位置に自動的に切換操作され
る。これにより、ポンプからの作動油の全流量が流量制
御弁を介さずに各制御弁に供給されて、旋回台の運転席
に着座する作業員によりバックホウ装置及び旋回台が通
常の速度で操作される。この場合、チェック弁により作
動油が流量制御弁側に流れるのを防止しているので、こ
の通常の掘削作業状態においてバックホウ装置及び旋回
台の作動速度が落ちるようなことはない。そして、切換
手段をハンドリング作業状態に切換操作すればこれに連
動して、流量切換ユニットの方向切換弁がハンドリング
作業位置に自動的に切換操作される。これにより、ポン
プからの作動油が流量制御弁を介して掘削作業状態より
も少ない流量で各制御弁に供給されて、操作部からの操
作信号によりによりバックホウ装置及び旋回台がハンド
リング作業状態用の低速で作動する。 【0014】〔VIII〕 前項〔8〕のように 構成すると、切換手段によりハンド
リング作業状態を選択している状態において、操作部の
補助切換手段を超低速ハンドリング作業状態に切換操作
すればこれに連動して、流量切換ユニットの方向切換弁
が超低速ハンドリング作業位置に自動的に切換操作され
る。これにより、ポンプからの作動油が補助流量制御弁
を介して、ハンドリング作業状態よりもさらに少ない流
量で各制御弁に供給される。従って、特に危険を伴うハ
ンドリング作業や高い作業精度を要求されるハンドリン
グ作業も、超低速で安全に且つ精度良く行うことができ
る。 【0015】〔IX〕 前項〔9〕のように 構成した場合には、ハンドリング装
置の操作部を操作している場合に危険な状態となれば、
操作部の非常停止スイッチを操作してバックホウのエン
ジンを緊急停止させ、バックホウ装置自身を停止させて
危険を回避することができる。 【0016】〔X〕 前項〔10〕のように アームの先端又はバケットの背面
にハンド部を取り付ければ、操作部によりバックホウ装
置を各方向に操作した場合、バックホウ装置の略全作動
範囲に亘ってハンド部を持って行くことができる。又、
バケットの背面にハンド部を取り付ける場合には、この
ハンド部の取り付けに際してバケットの取り外しの煩わ
しさから解放される。 【0017】 【発明の効果】請求項1に記載のように、本発明のハン
ドリング装置をバックホウに装備することによって、ハ
ンド部を用いて重量物の移動及び設置作業を楽に行える
とともに、その作業のための操作を行うにあたり、ハン
ド部のすぐ傍に居る作業員によってバックホウ装置の操
作を行うことができるので、重量物の移動及び設置作業
を精度よく行える利点がある。 しかも、前述のハンドリ
ング作業状態時においてバックホウ装置の最高作動速度
を低速に設定できるので、ハンドリング作業状態時の正
確性及び安全性を高めることができる。 【0018】請求項2のように構成すると、ハンドリン
グ作業状態の状況に応じて旋回台の旋回速度、ブーム及
びアームの3組の作動速度を各々適切なものに設定し、
その3組の作動速度の比も適切なものに設定てきるの
で、各種のハンドリング作業に対応できるようになり作
業性を向上させることができる。請求項3のように構成
すると、作動油の流量を抑えることによりハンドリング
作業状態時の低速状態を確実に現出できるので、ハンド
リング作業状態時の安全性をさらに高めることができ
る。 【0019】請求項7のように構成すると、切換手段に
よる掘削作業状態及びハンドリング作業状態への切換操
作に連動して、自動的に流量切換ユニットの方向切換弁
が切換操作されるので、切換手段及び方向切換弁の両切
換操作が同時に行えるようになり操作性の良いものにな
る。又、チェック弁により通常の掘削作業状態が行い得
ない事態も防止している。請求項8のように構成する
と、超低速でのハンドリング作業も行うことができるよ
うになるので、特に危険を伴うハンドリング作業での安
全性も十分に確保されると共に、その作業精度も高いも
のになる。そして、切換手段による超低速ハンドリング
作業状態への切換操作に連動して、自動的に流量切換ユ
ニットの方向切換弁が切換操作されるので、切換手段及
び方向切換弁の両切換操作が同時に行えるようになり操
作性の良いものになる。請求項9のように構成すると、
ハンドリング作業状態時においてハンド部側の作業員が
危険な状態となれば、操作部の非常停止スイッチにより
バックホウのエンジンの緊急停止も可能となるので、さ
らに安全性の高いものとなる。 【0020】請求項4のように構成すると、旋回台の運
転席に着座している作業員及びハンド部側の作業員の各
々にとって、バックホウ装置が予想外に作動するような
事態を少なくすることができ、安全性を高めることがで
きる。請求項5のように構成すると、通常の掘削作業状
態時及びハンドリング作業状態時において、切換手段に
より操作レバー側の制御装置からの操作信号と、ハンド
リング装置の操作部からの操作信号とが混同しないよう
にすることができるので、旋回台の運転席に着座してい
る作業員及びハンド部側の作業員の各々にとって、バッ
クホウ装置が予想外に作動するような事態をさらに少な
くすることができ、安全性をさらに高めることができ
る。請求項6のように構成すると、ハンド部側の作業員
が掘削作業状態かハンドリング作業状態かを必ず認識す
ることができるので、ハンド部側の作業員にとってバッ
クホウ装置が予想外に作動するような状態をさらに少な
くすることができ、ハンド部側の作業員の安全性をさら
に高めることができる。請求項10のように構成する
と、バックホウ装置の略全作動範囲に亘ってハンド部を
持って行くことができるので、バックホウ装置内の作動
範囲内でハンド部を持っていけないような無駄な部分が
なくなり、作業性の向上を図ることができる。又、バケ
ット取り外しの煩わしさがなく、その取り扱いが楽であ
る。 【0021】 【実施例】図1はバックホウの全体側面を示しており、
ゴムクローラ形式の走行装置1の上部に旋回台2が支持
され、この旋回台2の前部にバックホウ装置3が備えら
れている。このバックホウ装置3は、第1油圧シリンダ
11により上下に揺動駆動されるブーム4、第2油圧シ
リンダ12により前後に揺動駆動されるアーム5、及び
第3油圧シリンダ13により掻き込み揺動駆動されるバ
ケット6を備えて構成されている。又、図6に示すよう
に旋回台2の旋回駆動用として、旋回油圧モータ14が
備えられている。 【0022】バックホウ装置3におけるブーム4は図1
及び図2に示すように、上下に揺動駆動される第1ブー
ム部分4a、この第1ブーム部分4a前端の軸芯P1周
りに左右揺動自在に連結された第2ブーム部分4b、及
び第2ブーム部分4b前端の軸芯P2周りに揺動自在に
連結された支持ブラケット4cで構成されており、支持
ブラケット4cにアーム5が連結されている。そして、
第1ブーム部分4aと支持ブラケット4cに亘り、連係
リンク8が架設されて平行四連リンクが構成されてお
り、第4油圧シリンダ7により第2ブーム部分4bを揺
動駆動することによって、アーム5及びバケット6を平
行に左右移動させることができるように構成している。 【0023】図6に示すようにブーム4の第1油圧シリ
ンダ11に対する制御弁21、アーム5の第2油圧シリ
ンダ12に対する制御弁22、及び旋回台2の旋回油圧
モータ14に対する制御弁24が備えられている。そし
て、第3油圧シリンダ13に対する制御弁23(図5参
照)、及びブーム4における第2ブーム部分4bの第4
油圧シリンダ7に対する制御弁25(図5参照)が備え
られており、制御弁21,22,24に作動油を供給す
るポンプ33が備えられている。 【0024】図6に示すように、制御弁21〜24は3
位置切換式であり、その切換操作部21a,22a,2
4aにポンプ36からパイロット作動油が供給されてい
る。そして、電気的な操作信号を切換操作部21a,2
2a,24aに入力すると、この操作信号に対応するパ
イロット圧が切換操作部21a,22a,24aに発生
して、このパイロット圧により制御弁21〜24が切換
操作される。そして、切換操作部21a,22a,24
aに入力される操作信号によりパイロット圧を変化させ
て制御弁21〜24の開度を調節し、第1,2,3油圧
シリンダ11,12,13及び旋回油圧モータ14への
作動油の流量を変更操作できるように構成している。 【0025】図1及び図5に示すように、旋回台2に右
操作レバー9及び左操作レバー10が備えられている。
この右及び左操作レバー9,10は前後左右に操作自在
であり、右操作レバー9の前後方向の操作位置を検出す
るポテンショメータ15、左右方向の操作位置を検出す
るポテンショメータ16が備えられると共に、左操作レ
バー10の前後方向の操作位置を検出するポテンショメ
ータ17、左右方向の操作位置を検出するポテンショメ
ータ18が備えられている。そして、各ポテンショメー
タ15〜18からの操作信号が制御装置19に入力され
ている。又、旋回台2の前部下部に操作ペダル26が設
けられ、この操作ペダル26からの操作信号が制御装置
19に入力されている。 【0026】以上の構成により、右操作レバー9を前又
は後に操作するとブーム4用の制御弁21が下降側又は
上昇側に操作され、右又は左に操作すると制御弁23が
バケット6の排土側又は掻き込み側に操作される。又、
左操作レバー10を前又は後に操作すると制御弁22が
アーム5の上げ側又は掻き込み側に操作され、右又は左
に操作すると制御弁24が旋回右側又は旋回左側に操作
される。又、操作ペダル26を右又は左に踏み分けるこ
とにより、制御弁25が第2ブーム部分4bの右又は左
揺動側に操作される。 【0027】以上の操作において、右及び左操作レバー
9,10用の各ポテンショメータ15〜18は右及び左
操作レバー9,10の操作方向だけではなく、その中立
位置からの操作量も検出している。これにより、右及び
左操作レバー9,10の操作量が大きい程、制御弁21
〜24が流量大側に操作されるように、つまり、右及び
左操作レバー9,10を大きく操作する程、第1,2,
3油圧シリンダ11,12,13及び旋回油圧モータ1
4が高速で作動するように構成している。 【0028】次に、前述のバックホウに装備する本発明
のハンドリング装置について説明する。本発明のハンド
リング装置はハンド部20と操作ボックス27(操作部
に相当)とにより主に構成されており、図1及び図2に
示す状態はバックホウ装置3のバケット6の背面に、ワ
イヤ37を介してハンド部20を取り付けている状態で
ある。このハンド部20は保持されるコンクリートのブ
ロックA(重量物に相当)の重量により、左右一対のア
ーム20aでブロックAを挟持する自重式挟み型であ
る。そして、バックホウに備えられているドーザ34に
台車35を連結しており、この台車35にブロックAを
載せる。 【0029】このハンド部20を装備する場合には、ケ
ーブル38を介して操作ボックス27を本機側に接続す
る。この操作ボックス27は図3及び図4に示すよう
に、上下に操作自在な第1操作スティック28、第2操
作スティック29及び第3操作スティック30、ブーム
4等の作動速度用の速度切換スイッチ32(補助切換手
段に相当)、及び図6に示すポンプ33,36駆動用の
エンジン39の緊急停止用の非常停止スイッチ31が備
えられている。 【0030】次に操作ボックス27とバックホウの本機
との接続について説明する。図5に示すように、本機側
に第1リレースイッチ41と第2リレースイッチ42が
備えられており、制御装置19からの操作信号が2系統
に分かれて第1及び第2リレースイッチ41,42に入
力されている。そして、第1リレースイッチ41からブ
ーム4,アーム5及び旋回台2用の制御弁21,22,
24に操作信号が入力されるのであり、第2リレースイ
ッチ42からバケット6及び第2ブーム部分4b用の制
御弁23,25に操作信号が入力される。 【0031】操作ボックス27において、第1,2,3
操作スティック28,29,30からの操作信号が、ケ
ーブル38を介して第1リレースイッチ41に入力され
ている。そして、本機側の第1及び第2リレースイッチ
41,42を切換操作するポジション切換スイッチ40
(切換手段に相当)が、操作ボックス27に設けられて
いる。 【0032】以上の構造によりハンド部20及び操作ボ
ックス27を使用してのハンドリング作業状態時には、
ハンド部20の傍に居る作業員(図示せず)が、図3に
示すベルト43により操作ボックス27を腰に付けると
共に、操作ボックス27のポジション切換スイッチ40
を地上側に操作する。 【0033】これにより、図5の第1及び第2リレース
イッチ41,42が操作ボックス27側に切換操作され
て、制御装置19からの操作信号が第1及び第2リレー
スイッチ41,42で遮断される。そして、操作ボック
ス27の第1,2,3操作スティック28,29,30
からの操作信号が、第1リレースイッチ41を介して制
御装置19を通らずにブーム4,アーム5及び旋回台2
用の制御弁21,22,24に入力される状態となる。
そして、ハンドリング作業状態であることを示すパイロ
ットランプ44(図3及び図4参照)が点灯する。 【0034】従って、操作ボックス27の第1操作ステ
ィック28を上下に操作するとブーム4用の制御弁21
が下降側又は上昇側に操作され、第2操作スティック2
9を上下に操作すると制御弁22がアーム5の上げ側又
は掻き込み側に操作される。そして、第3操作スティッ
ク30を上下に操作すると制御弁24が旋回右側又は旋
回左側に操作されて、ハンド部20によるブロックAの
移動及び設置等のハンドリング作業が行える(第3操作
スティック30を操作しての旋回操作時にはブザー(図
示せず)が鳴るように構成している)。第1,2,3操
作スティック28,29,30は中立復帰式であり、第
1,2,3操作スティック28,29,30から手を離
すと、これらが中立に戻り制御弁21,22,24も中
立位置に戻ってブーム4等が停止する。 【0035】この場合、操作ボックス27を操作する作
業員は、自分が旋回台2の運転席に着座して作業を行っ
ていると常時想定して、操作ボックス27を操作するよ
うにする。そして、制御装置19からの操作信号が遮断
されているので、別の作業員が旋回台2の右及び左操作
レバー9,10を操作しても、旋回台2やバックホウ装
置3は操作されない。 【0036】前述のようなハンドリング作業時には、操
作ボックス27からの操作信号によよって、制御弁2
1,22,24は中立位置から完全に切換操作されて全
開状態となり、前述のように右及び左操作レバー9,1
0の操作位置に応じて開度調節されるようなことはな
い。このように制御弁21,22,24が全開状態にな
ると旋回台2等が高速で作動してしまうが、後述する構
成によりハンドリング作業状態時には旋回台2等が低速
で作動するように構成している。 【0037】図6に示すように、各ポンプ33から制御
弁21,22,24への作動油供給系の各々の途中に、
流量制御用の流量切換ユニット45(変速手段に相当)
を設けている。この流量切換ユニット45は一つのブロ
ック状に形成されており、このブロック内に電磁操作式
で3位置切換式の方向切換弁46、流量制御弁47、補
助流量制御弁48及び2個のチェック弁49を備えて、
一つの流量切換ユニット45が構成されている。 【0038】以上の構造により、操作ボックス27のポ
ジション切換スイッチ40を地上側に操作すると、方向
切換弁46がハンドリング作業位置46b又は超低速ハ
ンドリング作業位置46cに切換操作される。この場
合、操作ボックス27の速度切換スイッチ32を通常側
に操作していると、方向切換弁46がハンドリング作業
位置46bに切換操作される。 【0039】これによって、ポンプ33からの作動油は
方向切換弁46から流量制御弁47を通り、この流量制
御弁47から流量の少ない制御流がチェック弁49を通
り、制御弁21,22,24に供給される。ハンドリン
グ作業状態時おいては、前述のように制御弁21,2
2,24が全開状態に操作されるが、方向切換弁46及
び流量制御弁47の作用により少ない流量しか供給され
ないので、第1,2油圧シリンダ11,12及び旋回油
圧モータ14が低速で作動するのである。 【0040】又、図6に示すようにブーム4用の第1油
圧シリンダ11において、下降側の油室11bと制御弁
21とは油路54により直接接続されているが、上昇側
の油室11aと制御弁21とを接続する油路55には逆
止弁56(油室11aから制御弁21への流れを止め
る)、可変絞り弁57、電磁操作式の開閉弁58が設け
られている。そして、操作ボックス27のポジション切
換スイッチ40を地上側に操作すると、開閉弁58が閉
操作されるようにしている。これにより、ハンドリング
作業状態時においてブーム4を下降操作する際に、第1
油圧シリンダ11の上昇側の油室11a内の作動油が、
可変絞り弁57を通って制御弁21側に戻される。従っ
て、ハンドリング作業状態時においてブーム4を下降操
作する際にブーム4が十分な低速で下降するように構成
している。 【0041】第1,2油圧シリンダ11,12及び旋回
油圧モータ14用の各流量切換ユニット45において、
各流量制御弁47の制御流の流量(通常の掘削作業状態
からの減速比)、つまり作動速度を各々異なるものに設
定している。例えば、旋回台2用の流量制御弁47にお
いて制御流の流量が全開状態の1/5、ブーム4用の流
量制御弁47において制御流の流量が全開状態の1/2
〜1/3、アーム5用の流量制御弁47において制御流
の流量が全開状態の1/2.5〜1/3となるように設
定するのである。このように、旋回台2の旋回速度を特
に低速にするのは、ハンドリング作業状態時において作
業員がハンド部20の右又は左横に立つ場合が多いの
で、旋回台2が高速で旋回するとアーム5が作業員に当
たる危険が高いからである。 【0042】以上の状態から、操作ボックス27の速度
切換スイッチ32を微速側に操作すると、方向切換弁4
6が超低速ハンドリング作業位置46cに切換操作され
る。従って、ポンプ33からの作動油は方向切換弁46
から補助流量制御弁48を通り、この補助流量制御弁4
8から流量制御弁47よりもさらに流量の少ない制御流
が、チェック弁49を通り制御弁21,22,24に供
給される。これにより前述のハンドリング作業状態より
も、さらに低速で第1,2油圧シリンダ11,12及び
旋回油圧モータ14を作動させて作業を行うことができ
る。以上が超低速ハンドリング作業状態である。 【0043】前述のハンドリング作業状態及び超低速ハ
ンドリング作業状態において危険な状態となれば、操作
ボックス27の非常停止スイッチ31を押し操作する。
これにより、第1,2,3操作スティック28,29,
30からの操作信号が消えると共に、本機側の停止装置
50(図5参照)が作動してエンジン39が緊急停止操
作される。又、この非常停止スイッチ31と同じ機能を
持つ非常停止スイッチ(図示せず)が、本機側の旋回台
2の右及び左操作レバー9,10の付近にも設けられて
いる。 【0044】所定位置でのハンドリング作業及び超低速
ハンドリング作業が終了して、別の場所に移動する場合
には、図1に示すように第2ブーム部分4bの下面に固
定されているフック59にハンド部20を掛け、アーム
5を少し前方に揺動してワイヤ37を張った状態にす
る。これにより、移動時にハンド部20が振れることが
ない。 【0045】以上のハンドリング作業状態及び超低速ハ
ンドリング作業状態に対して、操作ボックス27のポジ
ション切換スイッチ40を運転席側に操作すると、図5
に示す第1及び第2リレースイッチ41,42が本機の
制御装置19側に切換操作される。これによって、操作
ボックス27からの操作信号が第1及び第2リレースイ
ッチ41,42で遮断され、制御装置19からの操作信
号が第1及び第2リレースイッチ41,42を介して制
御弁21〜25に入力される状態となる。そして、図6
に示す各流量切換ユニット45の方向切換弁46が掘削
作業位置46aに切換操作されて、ポンプ33からの作
動油が全量制御弁21〜25に供給される状態となる。
これにより、旋回台2の右及び左操作レバー9,10、
操作ペダル26を操作することにより、制御弁21〜2
5の開度調節等を行い低速から最高速まで速度調節し
て、通常の掘削作業が行える。 【0046】〔別実施例〕 図1に示すハンド部20はこれ以外に、油圧又は空気圧
でアームを動かして重量物Aを挟持するような型式や、
負圧により重量物Aの上面に吸着させるような型式等の
各種の型式を用いることができる。この場合、バケット
6をアーム5から取り外して、アーム5の先端にハンド
部20を取り付けてもよい。図1に示すようなワイヤ3
7ではなく、図9に示すようにバケット6をアーム5か
ら取り外して、アーム5の先端の横軸芯P3周りに自在
継手60を揺動自在に連結すると共に、この自在継手6
0にハンド部20を取り付けるように構成してもよい。
この図9のハンド部20は、左右一対のトング20bで
重量物Aを挟持する自重式挟み型である。そして、アー
ム5の先端に固定された接続端子61に、操作ボックス
27における接続コード62の接続端子63を接続端子
61に接続する型式である。図9に示す構成において、
ハンド部20で長尺物を長手方向の2ヶ所で支持できる
ように構成し、このハンド部20自身の向きを変えるア
クチュエータ(図示せず)を備えて、挟持している重量
物Aの姿勢を任意に傾かせることができるようにしても
よい。又、前述の自在継手60を固定式の継手として、
これを横軸芯P3周りに揺動及び固定操作することによ
って、ハンド部20の取り付け位置とその姿勢も変更で
きるように構成してもよい。又、図10に示すように、
バケット6の背面の固定されたフック部6aに自在継手
60を連結すると共に、この自在継手60にハンド部2
0を取り付けるように構成してもよい。 【0047】図6に示す油圧回路において、各流量切換
ユニット45の補助流量制御弁48を装備しない型式と
してもよい。この場合、方向切換弁46が2位置切換式
となり、図3に示す速度切換スイッチ32がなくなる。
そして、ブーム4、アーム5及び旋回台2の制御弁2
1,22,24の各々に流量切換ユニット45を設ける
のではなく、各制御弁21,22,24に対して共通の
流量切換ユニット45を設けるように構成してもよい。
又、流量切換ユニット45を装備せずに、ハンドリング
作業状態時において図6の制御弁21,22,24自身
で作動油の流量を抑えるようにしてもよい。つまり、操
作ボックス27によりハンドリング作業を行う場合、制
御弁21,22,24が通常の掘削作業状態のような全
開状態とはならず、これよりも小さい開度にしかならな
いように構成する。この場合、制御弁21,22,24
自身が本発明の変速手段となる。そして、このハンドリ
ング作業状態時において、操作ボックス27の第1,
2,3操作スティック28,29,30の中立位置から
の操作量に応じて、制御弁21,22,24の開度を大
小に調節して、ハンドリング作業状態時でも、ブーム
4、アーム5及び旋回台2の速度調節が行えるように構
成してもよい。図6におけるブーム4、アーム5及び旋
回台2の各ポンプ33を各々可変容量式に構成して、操
作ボックス27を使用してのハンドリング作業状態時
に、各ポンプ33の吐出量を抑えるように操作したり、
エンジン39の回転数を落としてポンプ33の吐出量を
落とすように構成したりして、ブーム4、アーム5及び
旋回台2の最高作動速度を全体的に低速側に切り換える
ように構成してもよい。以上のように、流量切換ユニッ
ト45、制御弁21,22,24自身及び可変容量式の
ポンプ等が、請求項1又は請求項2の変速手段となる。
操作ボックス27の非常停止スイッチ31を押し操作し
た場合に、エンジン39を停止させずにポンプ33を止
めたり、ポンプ33と流量切換ユニット45との間をア
ンロード操作するように構成してもよい。 【0048】図4に示すポジション切換スイッチ40を
操作ボックス27ではなく、旋回台2の方に設けてもよ
い。そして、図4に示すようなポジション切換スイッチ
40ではなく、操作ボックス27を本機側に接続してい
れば、図5に示す第1及び第2リレースイッチ41,4
2が地上側に切換操作されるようにし、操作ボックス2
7を本機から外すと第1及び第2リレースイッチ41,
42が運転席側に切換操作されるように構成してもよ
い。又、操作ボックス27を本機側に接続している場
合、操作ボックス27側から操作信号の発信中に、右及
び左操作レバー9,10、操作ペダル26が操作されて
もこの操作が無視されるように、逆に右及び左操作レバ
ー9,10、操作ペダル26の操作中に、操作ボックス
27側から操作信号が発信されてもこの操作信号を無視
するように前述の切換手段を構成してもよい。 【0049】以上の図3及び図4の構成において操作ボ
ックス27を図7及び図8に示すように構成してもよ
い。これでは、図3の第1,2,3操作スティック2
8,29,30に代えて、一対の第1ボタンスイッチ5
1、一対の第2ボタンスイッチ52及び一対の第3ボタ
ンスイッチ53を備えており、例えば一対の第1ボタン
スイッチ51の一方を押し操作しているとブーム4が上
昇操作され続けて行き、この第1ボタンスイッチ51か
ら手を離すとブーム4の上昇が停止するような構成であ
る。図1に示す状態では操作ボックス27がケーブル3
8を介して本機側に接続されているが、これを送信器と
受信器とを用いた無線型式に構成してよく、逆に操作ボ
ックス27をアーム5に直接取り付けるように構成して
もよい。図6及び図5に示す構成では、各制御弁21〜
24が流量制御可能な型式であるが、この各制御弁21
〜24を流量制御不可の3位置切換式に構成してもよ
い。 【0050】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハンドリング装置のハンド部をバケットに取り
付け、操作ボックスを本機側に接続し、ドーザに台車を
牽引させている状態でのバックホウの全体側面図
【図2】ハンドリング装置のハンド部をバケットに取り
付け、操作ボックスを本機側に接続し、ドーザに台車を
牽引させている状態でのバックホウの全体平面図
【図3】ハンドリング装置の操作ボックスの全体正面図
【図4】ハンドリング装置の操作ボックスの全体平面図
【図5】各制御弁、制御装置及びハンドリング装置の操
作ボックスの連係状態を示す回路図
【図6】ブーム用の第1油圧シリンダ及び制御弁、アー
ム用の第2油圧シリンダ及び制御弁、旋回台用の旋回油
圧モータ及び制御弁、並びに流量切換ユニット等を示す
油圧回路図
【図7】第1別実施例におけるハンドリング装置の操作
ボックスの全体正面図
【図8】第1別実施例におけるハンドリング装置の操作
ボックスの全体平面図
【図9】第2別実施例においてハンドリング装置のハン
ド部をアームに取り付け、操作ボックスを本機側に接続
し、ドーザに台車を牽引させている状態でのバックホウ
の全体平面図
【図10】第3別実施例におけるハンドリング装置のハ
ンド部付近の側面図
【符号の説明】
2 旋回台 3 バックホウ装置 4 ブーム 5 アーム 6 バケット 9,10 操作レバー 11 第1油圧シリンダ 12 第2油圧シリンダ 14 旋回油圧モータ 19 制御装置 20 ハンド部 21,22,24 制御弁 27 操作部 31 非常停止スイッチ 32 補助切換手段 33 ポンプ 39 エンジン 40 切換手段 45 変速手段、流量切換ユニット 46 方向切換弁 46a 方向切換弁の掘削作業位置 46b 方向切換弁のハンドリング作業位置 46c 方向切換弁の超低速ハンドリング作
業位置 47 流量制御弁 48 補助流量制御弁 49 チェック弁 A 重量物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 彪 東京都文京区音羽2丁目10番2号 財団 法人先端建設技術センター内 (72)発明者 浅沼 良行 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平4−161524(JP,A)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックホウにおけるバックホウ装置
    (3)の先端部に取り付け可能で、重量物(A)を保持
    及び放出自在なハンド部(20)と、前記バックホウに
    備えられているバックホウ装置(3)操作用の各制御弁
    (21),(22),(24)を遠隔操作する操作部
    (27)とを備えるとともに、 前記バックホウ装置(3)は、その最高作動速度を掘削
    作業状態用の標準速度と、ハンドリング作業状態用の低
    速度とに切換可能な変速手段(45)を備えて 構成され
    ているハンドリング装置。
  2. 【請求項2】 前記変速手段(45)における掘削作業
    状態用の標準速度からハンドリング作業状態用の低速度
    への減速比において、前記バックホウ装置(3)におけ
    るブーム(4)の減速比、前記バックホウ装置(3)に
    おけるアーム(5)の減速比、及び前記バックホウ装置
    (3)を支持する旋回台(2)の減速比の3組の減速比
    を、各々異なるものに設定している請求項1記載のハン
    ドリング装置。
  3. 【請求項3】 前記変速手段(45)が、前記バックホ
    ウ装置(3)におけるブーム(4)の第1油圧シリンダ
    (11)用の制御弁(21)、前記バックホウ装置
    (3)におけるアーム(5)の第2油圧シリンダ(1
    2)用の制御弁(22)、及び前記バックホウ装置
    (3)を支持する旋回台(2)の旋回油圧モータ(1
    4)用の制御弁(24)の3個の制御弁(21),(2
    2),(24)に対して、ポンプ(33)からの作動油
    を通常量供給する掘削作業状態と、この掘削作業状態よ
    りも少ない流量で供給するハンドリング作業状態とに切
    換可能な流量切換ユニット(45)である請求項1又は
    2記載のハンドリング装置。
  4. 【請求項4】 前記各制御弁(21),(22),(2
    4)操作用のバックホウ側の操作レバー(9),(1
    0)の操作のみに基づき各制御弁(21),(22),
    (24)が操作される通常の掘削作業状態と、前記操作
    部(27)の操作のみに基づき前記各制御弁(21),
    (22),(24)が操作されるハンドリング作業状態
    とに切り換える切換手段(40)を備えている請求項1
    〜3のうちいずれか1項に記載のハンドリング装置。
  5. 【請求項5】 前記切換手段(40)が、前記操作部
    (27)からの操作信号を遮断して前記操作レバー
    (9),(10)の操作に基づく制御装置(19)から
    の操作信号を前記各制御弁(21),(22),(2
    4)に送る通常の掘削作業状態と、前記制御装置(1
    9)からの操作信号を遮断して前記操作部(27)から
    の操作信号を前記各制御弁(21),(22),(2
    4)に送るハンドリング作業状態とに切換操作するもの
    である請求項4記載のハンドリング装置。
  6. 【請求項6】 前記切換手段(40)を前記操作部(2
    7)に備えてある請求項4又は5記載のハンドリング装
    置。
  7. 【請求項7】 前記各制御弁(21),(22),(2
    4)操作用のバックホウ側の操作レバー(9),(1
    0)の操作のみに基づき各制御弁(21),(22),
    (24)が操作される通常の掘削作業状態と、前記操作
    部(27)の操作のみに基づき前記各制御弁(21),
    (22),(24)が操作されるハンドリング作業状態
    とに切り換える切換手段(40)を備えると共に、前記
    流量切換ユニット(45)に、ポンプ(33)からの作
    動油をその流量を抑えて前記各制御弁(21),(2
    2),(24)に供給する流量制御弁(47)と、前記
    ポンプ(33)からの作動油を前記流量制御弁(47)
    を介さずにその全流量を前記各制御弁(21),(2
    2),(24)に供給する掘削作業位置(46a)、及
    び前記ポンプ(33)からの作動油を前記流量制御弁
    (47)を介して掘削作業状態よりも少ない流量で前記
    各制御弁(21),(22),(24)に供給するハン
    ドリング作業位置(46b)に切換操作可能な方向切換
    弁(46)と、前記方向切換弁(46)が掘削作業位置
    (46a)にあるとき、ポンプ(33)からの作動油が
    前記流量制御弁(47)を介してタンクへ送られること
    を防止するチェック弁(49)とを備えて、前記切換手
    段(40)による掘削作業状態へ切換操作に連動して、
    前記方向切換弁(46)が掘削作業位置(46a)に切
    換操作され、前記切換手段(40)によるハンドリング
    作業状態への切換操作に連動して、前記方向切換弁(4
    6)がハンドリング作業位置(46b)に切換操作され
    るように、前記切換手段(40)と方向切換弁(46)
    とを連係してある請求項3記載のハンドリング装置。
  8. 【請求項8】 前記流量切換ユニット(45)に、前記
    流量制御弁(47)よりもさらに少ない流量を前記各制
    御弁(21),(22),(24)に供給する補助流量
    制御弁(48)を備え、前記方向切換弁(46)に、前
    記ポンプ(33)からの作動油を前記補助流量制御弁
    (48)を介して、ハンドリング作業状態よりも少ない
    流量で前記各制御弁(21),(22),(24)に供
    給する超低速ハンドリング作業位置(46c)を備え、
    且つ、前記操作部(27)に超低速作業状態に切換可能
    な補助切換手段(32)を備えて、前記切換手段(4
    0)によるハンドリング作業状態への切換中において、
    前記補助切換手段(32)を超低速作業状態に切換操作
    すると、前記方向切換弁(46)が超低速ハンドリング
    作業位置(46c)に切換操作されるように、前記補助
    切換手段(32)と方向切換弁(46)とを連係してあ
    請求項7記載のハンドリング装置。
  9. 【請求項9】 前記バックホウのエンジン(39)を緊
    急停止操作可能な非常停止スイッチ(31)を、前記操
    作部(27)に備えてある請求項1〜8のうちのいずれ
    か1項に記載のハンドリング装置。
  10. 【請求項10】 前記ハンド部(20)を、バックホウ
    装置(3)のアーム(5)の先端、又はバケット(6)
    の背面に取り付けている請求項1〜9のうちのいずれか
    1項に記載のハンドリング装置。
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