JP2723090B2 - 印刷配線板の製造方法 - Google Patents

印刷配線板の製造方法

Info

Publication number
JP2723090B2
JP2723090B2 JP21426495A JP21426495A JP2723090B2 JP 2723090 B2 JP2723090 B2 JP 2723090B2 JP 21426495 A JP21426495 A JP 21426495A JP 21426495 A JP21426495 A JP 21426495A JP 2723090 B2 JP2723090 B2 JP 2723090B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printed wiring
wiring board
dipyridyl
insulating substrate
electroless plating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21426495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0946023A (ja
Inventor
太久哉 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP21426495A priority Critical patent/JP2723090B2/ja
Publication of JPH0946023A publication Critical patent/JPH0946023A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2723090B2 publication Critical patent/JP2723090B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷配線板の製造
方法に関し、特に絶縁基板上に無電解めっき等により導
電回路を形成する印刷配線板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子装置の高性能化に伴い、それらに使
用される印刷配線板も回路の細線化が要求されるように
なってきている。この要求に沿う従来法として、銅張り
板でない絶縁基板上に、無電解めっきや電気めっきとの
併用で、導電回路を形成する印刷配線板の製造方法、即
ち、アデイテイブ法が使用されるようになっている。
【0003】ここで、上記従来法である「アデイテイブ
法で導電回路を形成する印刷配線板の製造方法」につい
て説明すると、この従来法では、まず、接着剤の塗布さ
れた絶縁基板表面を、めっき膜と絶縁基板との密着性を
向上させるために、クロム酸−硫酸水溶液やアルカリ性
過マンガン酸塩水溶液等で粗面化し、その後水洗する。
次に、亜硫酸塩や酸性ヒドロキシルアミン等の還元性水
溶液で処理する。
【0004】続いて、水洗後、塩化パラジウムと塩化第
一錫を含む無電解めっき触媒水溶液で処理し、絶縁基板
表面に無電解めっき触媒を形成する。これを水洗した
後、塩酸やホウフツ化水素酸水溶液で処理して、絶縁基
板表面上に吸着した過剰の無電解めっき触媒を除去する
( 以下、この無電解めっき触媒形成工程を単に“触媒形
成工程”という)。次いで、導電回路形成部を除いた絶
縁基板表面にネガ状にめっきレジストを形成した後、無
電解銅めっき液に浸漬し、導電回路を形成する。
【0005】ところで、一般に、印刷配線板は、“導電
回路の接続信頼性”の観点から、導電回路には、絶縁基
板とある大きさの密着力(通常導電回路幅1cm当たり
1kg以上の密着力)が要求される。アデイテイブ法で
形成した導電回路の密着力は、無電解銅めっきの初期析
出性に左右され、粗面化された絶縁基板表面の凹部に
も、無電解銅めっきが緻密に析出する必要がある。
【0006】前記従来法では、無電解銅めっきの絶縁基
板表面凹部への析出性が十分でなく、導電回路のはんだ
付け時の剥離発生等の不具合がしばしば発生していた。
このような無電解めっき初期析出不具合の改善方法とし
て、次のような二つの技術が知られている。
【0007】第一の技術としては、感光性還元剤と金属
イオンを含有する感光性膜を選択露光した後、無電解め
っき前に、2,2’−ジピリジル(α,α’−ジピリジル
ともいう。以下、単に“ジピリジル”と略記する)を含
有する還元剤で処理する方法である(特開昭59−21091号
公報参照)。
【0008】また、第二の技術としては、無電解めっき
触媒溶液中にジピリジルを添加する方法である(特開昭6
2−290878号,特開昭62−290879号,特開昭63−4072
号,特開昭63−33576号の各公報参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
一の技術では、ジピリジルが還元剤溶液に存在するた
め、絶縁基板の粗面化表面の凹部への吸着が十分でな
く、この凹部への無電解めっき初期析出性を改善するに
は十分な効果が生じないという問題があった。
【0010】また、前記第二の技術では、無電解めっき
触媒溶液中にジピリジルが存在し、触媒絶縁基板表面に
ジピリジルが吸着するが、この吸着したジピリジルは、
触媒形成工程の塩酸等による処理工程で絶縁基板から除
去されるため、第一の技術と同様、無電解めっきの初期
析出性を改善するには不十分であるという問題があっ
た。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑み成されたもの
であって、その目的とするところは、従来の第一及び第
二の技術の上記問題点を解消する点にあり、詳細には、
絶縁基板表面への無電解めっきの初期析出性を改善し、
導電回路の密着性が向上した印刷配線板の製造方法を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る印刷配線板
の製造方法は、無電解めっき触媒形成工程後で無電解め
っき工程前に、2,2’−ジピリジル含有アルカリ水溶液
で処理することを特徴とし(請求項1)、これにより、前
記した目的とする“導電回路の密着性が向上した印刷配
線板の製造方法”を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としては、接
着剤を塗布した絶縁基板表面を粗面化し、無電解めっき
触媒形成後“2,2’−ジピリジル含有アルカリ水溶液”
で絶縁基板を処理し、水洗後無電解銅めっきを行う工程
を含むことから成る。
【0014】即ち、本発明の好ましい実施の形態として
は、「印刷配線板の製造方法において、(1) 絶縁基板に
接着剤を塗布する工程、(2) 該絶縁基板表面を粗面化す
る工程、(3) 該絶縁基板表面に無電解めっき触媒を形成
する工程、(4) 該絶縁基板表面にめっきレジストパタ−
ンをネガ回路パタ−ン状に形成する工程、(5) 2,2’−
ジピリジル含有アルカリ水溶液に浸漬する工程、(6) 無
電解めっきする工程、を有することを特徴とする印刷配
線板の製造方法。」(請求項2)である。
【0015】また、本発明において、「前記(5)の2,
2’−ジピリジル含有アルカリ水溶液に浸漬する工程
が、前記(3)の絶縁基板表面に無電解めっき触媒を形成
する工程と前記(4)の絶縁基板表面にめっきレジストパ
タ−ンをネガ回路パタ−ン状に形成する工程との間にあ
ることを特徴とする印刷配線板の製造方法。」(請求項
3)とすることもできる。
【0016】本発明で使用する“2,2’−ジピリジル含
有アルカリ水溶液(以下、単に“ジピリジル水溶液”と
いう)”としては、ジピリジル濃度が1〜100mg/lで
あるジピリジル水溶液が好ましい。ジピリジルの濃度が
1mg/l未満では、無電解めっき析出促進効果が小さ
く、逆に100mg/lを越えると、無電解めっき反応を
抑制する作用が生じるので好ましくない。また、本発明
で使用するジピリジル水溶液としては、pHが10以上の
ものが好ましく、より好ましくは、pH;10〜13.5のア
ルカリ水溶液である。
【0017】なお、本発明で使用する無電解めっき触媒
用の溶液としては、塩化第一錫及び塩化パラジウムを含
む酸性溶液でも、銅金属を含む溶液やその他有機パラジ
ウムイオン溶液でも使用することができ、本発明で特に
限定するものではない。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と共に挙げ、
本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例
にのみ限定されるものではない。
【0019】(実施例1)本実施例1では、まず、エポ
キシ樹脂等の接着剤を塗布した絶縁基板表面を液温70℃
のアルカリ性過マンガン酸カリウム水溶液で5分間処理
し、接着剤表面を粗面化した。次いで、水洗後、酸性ヒ
ドロキシルアミン水溶液で5分間処理し、接着剤表面を
中和した。
【0020】次に、水洗した後、液温40℃の塩化第一錫
と塩化パラジウムを含有する無電解めっき触媒溶液に3
分間浸漬し、接着剤表面に無電解めっき触媒を形成し
た。続いて、水洗後、ホウフッ化水素酸水溶液に5分間
浸漬し、接着剤表面に吸着した過剰の無電解めっき触媒
を除去した。
【0021】次いで、絶縁基板表面に、導電回路形成部
を除いたネガ状にめっきレジストを形成した後、ジピリ
ジル:10mg/lを含むpH12.5のアルカリ水溶液に5
分間浸漬した。その後、硫酸銅:10g/l,37%ホルム
アルデヒド:3ml/l,エチレンジアミン4酢酸4ナ
トリウム(EDTA):30g/l及び安定剤を若干量含む
pH12.2の無電解銅めっき液(液温:70℃)に浸漬し、厚
さ約25μmの銅被膜を析出させ、銅回路パタ−ンを形成
して印刷配線板を製造した。
【0022】この印刷配線板を160℃で約1時間ベ−キ
ングし、室温まで冷却した後、銅回路パタ−ンの密着性
を測定したところ、1.2kg/cmの回路密着力を得
た。比較として、同じ無電解めっき触媒を形成したが、
ジピリジル水溶液処理しない場合の銅回路の密着力を測
定したところ、0.6kg/cmであった。
【0023】(実施例2)本実施例2では、まず、エポ
キシ樹脂等の接着剤を塗布した絶縁基板表面を液温70℃
のアルカリ性過マンガン酸カリウム水溶液で5分間処理
し、接着剤表面を粗面化した。次いで、水洗後、酸性ヒ
ドロキシルアミン水溶液で5分間処理し、接着剤表面を
中和した。
【0024】続いて、水洗した後、液温40℃の銅金属コ
ロイド1g/lを含む無電解めっき触媒溶液に3分間浸
漬し、接着剤表面に無電解めっき触媒を形成した。次
に、水洗後、硫酸水溶液に1分間浸漬し、接着剤表面に
吸着した過剰の無電解めっき触媒を除去した。
【0025】次いで、絶縁基板表面に、導電回路形成部
を除いたネガ状にめっきレジストを形成した後、ジピリ
ジル:10mg/lを含むpH12.5のアルカリ水溶液に5
分間浸漬した。その後、硫酸銅:10g/l、37%ホルム
アルデヒド:3ml/l、エチレンジアミン4酢酸4ナ
トリウム(EDTA):30g/l及び安定剤を若干量含む
pH12.2の無電解銅めっき液(液温:70℃)に浸漬し、厚
さ約25μmの銅被膜を析出させ、銅回路パタ−ンを形成
して印刷配線板を製造した。
【0026】この印刷配線板を160℃で約1時間ベ−キ
ングし、室温まで冷却した後、銅回路パタ−ンの密着性
を測定したところ、1.1kg/cmの回路密着力を得
た。比較として、同じ無電解めっき触媒を形成したが、
ジピリジル水溶液で処理しない場合の銅回路の密着力を
測定したところ、0.5kg/cmであった。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上詳記したとおり、無電解
めっき触媒形成工程後で無電解めっき工程前に、2,2’
−ジピリジル含有アルカリ水溶液で処理することを特徴
とし、これにより、無電解めっきの“初期析出特性の向
上”が認められ、粗面化された絶縁基板表面の凹部にも
無電解銅めっきが緻密に析出し、銅回路の密着力が向上
する効果が生じる。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷配線板の製造方法において、無電解
    めっき触媒形成工程後で無電解めっき工程前に、2,2’
    −ジピリジル含有アルカリ水溶液で処理することを特徴
    とする印刷配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 印刷配線板の製造方法において、(1) 絶
    縁基板に接着剤を塗布する工程、(2) 該絶縁基板表面を
    粗面化する工程、(3) 該絶縁基板表面に無電解めっき触
    媒を形成する工程、(4) 該絶縁基板表面にめっきレジス
    トパタ−ンをネガ回路パタ−ン状に形成する工程、(5)
    2,2’−ジピリジル含有アルカリ水溶液に浸漬する工
    程、(6) 無電解めっきする工程、を有することを特徴と
    する印刷配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記(5)の2,2’−ジピリジル含有アル
    カリ水溶液に浸漬する工程が、前記(3)の絶縁基板表面
    に無電解めっき触媒を形成する工程と前記(4)の絶縁基
    板表面にめっきレジストパタ−ンをネガ回路パタ−ン状
    に形成する工程との間にあることを特徴とする請求項2
    に記載の印刷配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記2,2’−ジピリジル含有アルカリ水
    溶液が、該ジピリジル濃度:1〜100mg/lで、pH:
    10以上の水溶液であることを特徴とする請求項1、2又
    は3に記載の印刷配線板の製造方法。
JP21426495A 1995-07-31 1995-07-31 印刷配線板の製造方法 Expired - Fee Related JP2723090B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21426495A JP2723090B2 (ja) 1995-07-31 1995-07-31 印刷配線板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21426495A JP2723090B2 (ja) 1995-07-31 1995-07-31 印刷配線板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0946023A JPH0946023A (ja) 1997-02-14
JP2723090B2 true JP2723090B2 (ja) 1998-03-09

Family

ID=16652873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21426495A Expired - Fee Related JP2723090B2 (ja) 1995-07-31 1995-07-31 印刷配線板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2723090B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0946023A (ja) 1997-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4358479A (en) Treatment of copper and use thereof
JPH0711487A (ja) 自己促進補充型浸漬被覆法及び組成物
US4430154A (en) Method of producing printed circuit boards
US5474798A (en) Method for the manufacture of printed circuit boards
US4066809A (en) Method for preparing substrate surfaces for electroless deposition
JPH07302965A (ja) プリント回路基板の製造方法
JP4129665B2 (ja) 半導体パッケージ用基板の製造方法
JP2723090B2 (ja) 印刷配線板の製造方法
JPH05259611A (ja) プリント配線板の製造法
US5792248A (en) Sensitizing solution
JPH06316768A (ja) フッ素を含有するポリイミド樹脂の無電解めっき方法
JP2624068B2 (ja) プリント配線板の製造法
JPS5952557B2 (ja) 印刷配線板の製造法
JP3669460B2 (ja) 無電解めっき方法
JPS6016494A (ja) プリント回路板の製造法
JPH0710028B2 (ja) プリント板の製造法
JPS5950239B2 (ja) プリント配線板の製造方法
JPH1022612A (ja) 印刷配線板の製造方法
JPH1013022A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JPS61163693A (ja) プリント配線板の製造方法
JP3282850B2 (ja) プリント配線板の製造方法
JP3465016B2 (ja) 銅表面に対する樹脂の接着性向上法およびこれに用いる高接着性無電解銅めっき浴
JPH08148808A (ja) プリント配線板の製造方法
JPS5850040B2 (ja) プリント回路板の製法
JPH05206639A (ja) 回路板の銅回路の処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071128

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081128

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081128

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091128

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091128

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101128

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101128

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 15

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees