JP2723090B2 - 印刷配線板の製造方法 - Google Patents
印刷配線板の製造方法Info
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Description
方法に関し、特に絶縁基板上に無電解めっき等により導
電回路を形成する印刷配線板の製造方法に関する。
用される印刷配線板も回路の細線化が要求されるように
なってきている。この要求に沿う従来法として、銅張り
板でない絶縁基板上に、無電解めっきや電気めっきとの
併用で、導電回路を形成する印刷配線板の製造方法、即
ち、アデイテイブ法が使用されるようになっている。
法で導電回路を形成する印刷配線板の製造方法」につい
て説明すると、この従来法では、まず、接着剤の塗布さ
れた絶縁基板表面を、めっき膜と絶縁基板との密着性を
向上させるために、クロム酸−硫酸水溶液やアルカリ性
過マンガン酸塩水溶液等で粗面化し、その後水洗する。
次に、亜硫酸塩や酸性ヒドロキシルアミン等の還元性水
溶液で処理する。
一錫を含む無電解めっき触媒水溶液で処理し、絶縁基板
表面に無電解めっき触媒を形成する。これを水洗した
後、塩酸やホウフツ化水素酸水溶液で処理して、絶縁基
板表面上に吸着した過剰の無電解めっき触媒を除去する
( 以下、この無電解めっき触媒形成工程を単に“触媒形
成工程”という)。次いで、導電回路形成部を除いた絶
縁基板表面にネガ状にめっきレジストを形成した後、無
電解銅めっき液に浸漬し、導電回路を形成する。
回路の接続信頼性”の観点から、導電回路には、絶縁基
板とある大きさの密着力(通常導電回路幅1cm当たり
1kg以上の密着力)が要求される。アデイテイブ法で
形成した導電回路の密着力は、無電解銅めっきの初期析
出性に左右され、粗面化された絶縁基板表面の凹部に
も、無電解銅めっきが緻密に析出する必要がある。
板表面凹部への析出性が十分でなく、導電回路のはんだ
付け時の剥離発生等の不具合がしばしば発生していた。
このような無電解めっき初期析出不具合の改善方法とし
て、次のような二つの技術が知られている。
イオンを含有する感光性膜を選択露光した後、無電解め
っき前に、2,2’−ジピリジル(α,α’−ジピリジル
ともいう。以下、単に“ジピリジル”と略記する)を含
有する還元剤で処理する方法である(特開昭59−21091号
公報参照)。
触媒溶液中にジピリジルを添加する方法である(特開昭6
2−290878号,特開昭62−290879号,特開昭63−4072
号,特開昭63−33576号の各公報参照)。
一の技術では、ジピリジルが還元剤溶液に存在するた
め、絶縁基板の粗面化表面の凹部への吸着が十分でな
く、この凹部への無電解めっき初期析出性を改善するに
は十分な効果が生じないという問題があった。
触媒溶液中にジピリジルが存在し、触媒絶縁基板表面に
ジピリジルが吸着するが、この吸着したジピリジルは、
触媒形成工程の塩酸等による処理工程で絶縁基板から除
去されるため、第一の技術と同様、無電解めっきの初期
析出性を改善するには不十分であるという問題があっ
た。
であって、その目的とするところは、従来の第一及び第
二の技術の上記問題点を解消する点にあり、詳細には、
絶縁基板表面への無電解めっきの初期析出性を改善し、
導電回路の密着性が向上した印刷配線板の製造方法を提
供することにある。
の製造方法は、無電解めっき触媒形成工程後で無電解め
っき工程前に、2,2’−ジピリジル含有アルカリ水溶液
で処理することを特徴とし(請求項1)、これにより、前
記した目的とする“導電回路の密着性が向上した印刷配
線板の製造方法”を提供するものである。
着剤を塗布した絶縁基板表面を粗面化し、無電解めっき
触媒形成後“2,2’−ジピリジル含有アルカリ水溶液”
で絶縁基板を処理し、水洗後無電解銅めっきを行う工程
を含むことから成る。
は、「印刷配線板の製造方法において、(1) 絶縁基板に
接着剤を塗布する工程、(2) 該絶縁基板表面を粗面化す
る工程、(3) 該絶縁基板表面に無電解めっき触媒を形成
する工程、(4) 該絶縁基板表面にめっきレジストパタ−
ンをネガ回路パタ−ン状に形成する工程、(5) 2,2’−
ジピリジル含有アルカリ水溶液に浸漬する工程、(6) 無
電解めっきする工程、を有することを特徴とする印刷配
線板の製造方法。」(請求項2)である。
2’−ジピリジル含有アルカリ水溶液に浸漬する工程
が、前記(3)の絶縁基板表面に無電解めっき触媒を形成
する工程と前記(4)の絶縁基板表面にめっきレジストパ
タ−ンをネガ回路パタ−ン状に形成する工程との間にあ
ることを特徴とする印刷配線板の製造方法。」(請求項
3)とすることもできる。
有アルカリ水溶液(以下、単に“ジピリジル水溶液”と
いう)”としては、ジピリジル濃度が1〜100mg/lで
あるジピリジル水溶液が好ましい。ジピリジルの濃度が
1mg/l未満では、無電解めっき析出促進効果が小さ
く、逆に100mg/lを越えると、無電解めっき反応を
抑制する作用が生じるので好ましくない。また、本発明
で使用するジピリジル水溶液としては、pHが10以上の
ものが好ましく、より好ましくは、pH;10〜13.5のア
ルカリ水溶液である。
用の溶液としては、塩化第一錫及び塩化パラジウムを含
む酸性溶液でも、銅金属を含む溶液やその他有機パラジ
ウムイオン溶液でも使用することができ、本発明で特に
限定するものではない。
本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例
にのみ限定されるものではない。
キシ樹脂等の接着剤を塗布した絶縁基板表面を液温70℃
のアルカリ性過マンガン酸カリウム水溶液で5分間処理
し、接着剤表面を粗面化した。次いで、水洗後、酸性ヒ
ドロキシルアミン水溶液で5分間処理し、接着剤表面を
中和した。
と塩化パラジウムを含有する無電解めっき触媒溶液に3
分間浸漬し、接着剤表面に無電解めっき触媒を形成し
た。続いて、水洗後、ホウフッ化水素酸水溶液に5分間
浸漬し、接着剤表面に吸着した過剰の無電解めっき触媒
を除去した。
を除いたネガ状にめっきレジストを形成した後、ジピリ
ジル:10mg/lを含むpH12.5のアルカリ水溶液に5
分間浸漬した。その後、硫酸銅:10g/l,37%ホルム
アルデヒド:3ml/l,エチレンジアミン4酢酸4ナ
トリウム(EDTA):30g/l及び安定剤を若干量含む
pH12.2の無電解銅めっき液(液温:70℃)に浸漬し、厚
さ約25μmの銅被膜を析出させ、銅回路パタ−ンを形成
して印刷配線板を製造した。
ングし、室温まで冷却した後、銅回路パタ−ンの密着性
を測定したところ、1.2kg/cmの回路密着力を得
た。比較として、同じ無電解めっき触媒を形成したが、
ジピリジル水溶液処理しない場合の銅回路の密着力を測
定したところ、0.6kg/cmであった。
キシ樹脂等の接着剤を塗布した絶縁基板表面を液温70℃
のアルカリ性過マンガン酸カリウム水溶液で5分間処理
し、接着剤表面を粗面化した。次いで、水洗後、酸性ヒ
ドロキシルアミン水溶液で5分間処理し、接着剤表面を
中和した。
ロイド1g/lを含む無電解めっき触媒溶液に3分間浸
漬し、接着剤表面に無電解めっき触媒を形成した。次
に、水洗後、硫酸水溶液に1分間浸漬し、接着剤表面に
吸着した過剰の無電解めっき触媒を除去した。
を除いたネガ状にめっきレジストを形成した後、ジピリ
ジル:10mg/lを含むpH12.5のアルカリ水溶液に5
分間浸漬した。その後、硫酸銅:10g/l、37%ホルム
アルデヒド:3ml/l、エチレンジアミン4酢酸4ナ
トリウム(EDTA):30g/l及び安定剤を若干量含む
pH12.2の無電解銅めっき液(液温:70℃)に浸漬し、厚
さ約25μmの銅被膜を析出させ、銅回路パタ−ンを形成
して印刷配線板を製造した。
ングし、室温まで冷却した後、銅回路パタ−ンの密着性
を測定したところ、1.1kg/cmの回路密着力を得
た。比較として、同じ無電解めっき触媒を形成したが、
ジピリジル水溶液で処理しない場合の銅回路の密着力を
測定したところ、0.5kg/cmであった。
めっき触媒形成工程後で無電解めっき工程前に、2,2’
−ジピリジル含有アルカリ水溶液で処理することを特徴
とし、これにより、無電解めっきの“初期析出特性の向
上”が認められ、粗面化された絶縁基板表面の凹部にも
無電解銅めっきが緻密に析出し、銅回路の密着力が向上
する効果が生じる。
Claims (4)
- 【請求項1】 印刷配線板の製造方法において、無電解
めっき触媒形成工程後で無電解めっき工程前に、2,2’
−ジピリジル含有アルカリ水溶液で処理することを特徴
とする印刷配線板の製造方法。 - 【請求項2】 印刷配線板の製造方法において、(1) 絶
縁基板に接着剤を塗布する工程、(2) 該絶縁基板表面を
粗面化する工程、(3) 該絶縁基板表面に無電解めっき触
媒を形成する工程、(4) 該絶縁基板表面にめっきレジス
トパタ−ンをネガ回路パタ−ン状に形成する工程、(5)
2,2’−ジピリジル含有アルカリ水溶液に浸漬する工
程、(6) 無電解めっきする工程、を有することを特徴と
する印刷配線板の製造方法。 - 【請求項3】 前記(5)の2,2’−ジピリジル含有アル
カリ水溶液に浸漬する工程が、前記(3)の絶縁基板表面
に無電解めっき触媒を形成する工程と前記(4)の絶縁基
板表面にめっきレジストパタ−ンをネガ回路パタ−ン状
に形成する工程との間にあることを特徴とする請求項2
に記載の印刷配線板の製造方法。 - 【請求項4】 前記2,2’−ジピリジル含有アルカリ水
溶液が、該ジピリジル濃度:1〜100mg/lで、pH:
10以上の水溶液であることを特徴とする請求項1、2又
は3に記載の印刷配線板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21426495A JP2723090B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 印刷配線板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP21426495A JP2723090B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 印刷配線板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0946023A JPH0946023A (ja) | 1997-02-14 |
JP2723090B2 true JP2723090B2 (ja) | 1998-03-09 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21426495A Expired - Fee Related JP2723090B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 印刷配線板の製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2723090B2 (ja) |
-
1995
- 1995-07-31 JP JP21426495A patent/JP2723090B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0946023A (ja) | 1997-02-14 |
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