JP2723021B2 - イメージセンサ検査装置 - Google Patents

イメージセンサ検査装置

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JP2723021B2
JP2723021B2 JP5330235A JP33023593A JP2723021B2 JP 2723021 B2 JP2723021 B2 JP 2723021B2 JP 5330235 A JP5330235 A JP 5330235A JP 33023593 A JP33023593 A JP 33023593A JP 2723021 B2 JP2723021 B2 JP 2723021B2
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康平 ▲嶋▼田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はイメージセンサ検査装置
に関し、特にイメージセンサの異常を容易に検出するた
めの検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のイメージセンサの良否を検査する
際、最も困難な検査項目として、イメージセンサ内の隣
接する素子の間におけるショートがある。このようなシ
ョートが発生すると、各センサ素子が明暗に対応する電
気信号を出力するので、一見して正常に動作しているよ
うにに見える。
【0003】また、イメージセンサの各センサ素子が正
常に動作している場合であっても、部分的に光学的な欠
陥があり、局部的にMTF(Modulation T
ransfer Function)が低下する場合に
おいて、同様に検査が困難である。
【0004】これらの欠陥を見出すための検査方法とし
て特開昭63−311584号公報に記載された検出方
法が知られている。
【0005】この方法では、図6(a)に示すように斜
め方向に白黒のパターンが挿入されたテストチャート2
をイメージセンサ1によって読み取り、イメージセンサ
からの出力を変換器(図示せず)によって4ビットのデ
ジタルデータに変換してデータメモリ(図示せず)に書
き込む。次に、演算部(図示せず)はデータメモリ中の
画信号データについてテストパターンの縞模様と同じ方
向の各ビット間の差分を求める。そして、イメージセン
サの各素子位置に対して最大の差分を求め、判定部(図
示せず)であらかじめ設定された判定基準値を越えた場
合に異常と判定する。例えば、図6(b)に示す状態で
はイメージセンサは正常であると判定され、図6(c)
に示す状態ではイメージセンサは異常であると判定され
る。
【0006】また、MTFを検査することによって電気
的、光学的欠陥を検査する方法として、特開昭57−1
72220号公報,特開昭57−172221号公報お
よび特開昭57−172222号公報に記載されている
ものが知られている。これら方法によれば、光源からの
拡散光で空間周波数のパターンを有するチャートのパタ
ーンを結像光学素子によってイメージセンサに投影し、
その出力振幅からMTFを測定している。
【0007】さらにイメージセンサの試験装置として、
特開昭63−18708号公報に記載されたイメージセ
ンサ試験装置が知られており、この装置では、イメージ
センサの出力信号をデジタル値に変換し、受光面に対す
るデジタル値の最大値と最小値を検出し、最大値と最小
値の差と和の比からMTFを算出することでイメージセ
ンサを試験している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開昭64
−311584号公報に記載されたイメージセンサ検査
方法によれば、データメモリ中に読み取ったデータにお
いて隣接ビットの差分を行う場合、テストチャートの縞
模様の方向と同一の方向で差分処理を行なわなければな
らない。このため、テストチャートとイメージセンサと
の間で相対的に走査する場合、イメージセンサのセンサ
素子が1次元に配列され、電気的に走査される主走査方
向と、この主走査方向に対して垂直方向になる副走査方
向に正確に走査方向を維持しなければならず、イメージ
センサの検査を行う装置の精度が必要で、特定の装置で
なければ検査を行えない欠点がある。
【0009】さらに、隣接ショートを検査する目的の為
にこの縞模様のパターンのテストチャートを走査しなけ
ればならず、電気的な検査と異なって物理的なテストチ
ャートの走査時間が必要な事から、イメージセンサの検
査時間に余分な時間が必要になるという欠点がある。
【0010】また特開昭57−172220号〜172
222号公報による方法では、結像光学素子のCOS4
θ則による周辺光量の低下で周辺光量の低下が発生する
為に、光学的または電気的に補正する必要がある。
【0011】また、イメージセンサのセンサ素子のピッ
チから決まる空間周波数の半分のナイキスト周波数での
MTF値を求める場合、センサ素子のピッチが8本/m
mであればチャートは125μm幅の白黒パターンにな
る。従ってこのパターンを正確にイメージセンサの全素
子に一致させる必要があり、テストチャートの精度が高
くなければ全素子でMTFを測定することは一般に困難
である。
【0012】特公昭63−18708号公報に記載され
ている方法においても、イメージセンサの受光面に対応
するデジタル値の最大値と最小値の差と和の比からMT
Fを算出して、部分的なMTFの値でイメージセンサの
MTF値を代表させている関係上、上述のような問題点
がある。
【0013】いずれにしても、従来の検査方法では、イ
メージセンサ中に電気的な欠陥以外に光学的な欠陥が無
いことを顕微鏡で観察する他なく、そのため、工数が極
めて多く必要であるばかりでなく欠陥の見落とし、欠陥
の程度の判断が難しく、イメージセンサを精度よく検査
することができない。このため、イメージセンサにおけ
る品質上問題である。
【0014】さらに、完全密着型のイメージセンサは、
テストチャートの押圧条件によってMTF値が影響され
るので、イメージセンサを実装するファクシミリやイメ
ージスキャナの実機上でMTFを測定する必要がある
が、テストパターンの縞パターンのピッチをセンサ素子
に一致させることが困難な為に、イメージセンサ全域で
MTFを測定するのに多大な時間を必要な欠点がある。
【0015】本発明の目的は簡単にしかも正確にイメー
ジセンサを検査することのできる検査装置を提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
センサ素子を備え光のパターンを画像信号に変換するイ
メージセンサを検査する検査装置であって、前記センサ
素子の配列ピッチと同等で明暗2種の透過率又は反射率
を有し予め定められた副走査方向に対して所定の角度を
有する縞模様状の第1のパターンと、該第1のパターン
の明部と同等の透過又は反射光量を有し前記副走査方向
に対して垂直な主走査方向に対して帯状の幅を有する第
2のパターンと、前記第1のパターンの暗部と同等の透
過率又は反射率を有し前記主走査方向に対して帯状の幅
を持つ第3のパターンと、前記第1、前記第2、及び前
記第3の各パターンの透過光又は反射光を前記センサ素
子に入射させる光学手段とを有し、さらに、前記光学手
段によって前記第1のパターンを前記副走査方向に走査
する際前記センサ素子毎にその最大出力値及び最小出力
値を検出して検出最大出力値及び検出最小出力値とする
検出手段と、前記検出最大出力値を素子最大出力値とし
て保持する第1のメモリと、前記検出最小出力値を素子
最小出力値として保持する第2のメモリと、前記光学手
段によって前記第2のパターンを前記主走査方向に走査
する際前記センサ素子毎にその出力値を第1の素子出力
値として保持する第3のメモリと、前記光学手段によっ
て前記第3のパターンを前記主走査方向に走査する際前
記センサ素子毎のその出力値を第2の素子出力値として
保持する第4のメモリと、前記センサ素子毎に前記素子
最大出力値と前記素子最小出力値との差分を演算して第
1の差分値を求める第1の減算手段と、前記センサ素子
毎に前記第1の出力値と前記第2の出力値との差分を演
算して第2の差分値を求める第2の減算手段と、前記セ
ンサ素子毎に前記第1の差分値を前記第2の差分値で除
算して除算値を得る除算手段とを有し、前記除算値が所
定値以下のとき異常ビットであると判定するようにした
ことを特徴とするイメージセンサ検査装置が得られる。
【0017】さらに、本発明によれば、複数のセンサ素
子を備え光のパターンを画像信号に変換するイメージセ
ンサを検査する検査装置であって、前記センサ素子の配
列ピッチと同等で明暗2種の透過率又は反射率を有し予
め定められた副走査方向に対して所定の角度を有する縞
模様状パターンと、該縞模様状パターンを前記センサ素
子に入射させる光学手段とを有し、さらに、該光学手段
によって前記縞模様状パターンを前記副走査方向に走査
する際前記センサ素子毎にその最大出力値及び最小出力
値をそれぞれ検出最大出力値及び検出最小出力値として
検出する検出手段と、前記検出最大出力値を素子最大出
力値として保持する第1のメモリと、前記検出最小出力
値を素子最小出力値として保持する第2のメモリと、前
記センサ素子毎に前記素子最大出力値と前記素子最小出
力値との差及び和を求め該差と該和との比を演算して比
値を得る演算手段とを有し、該比値が所定値以下のとき
異常ビットと判定するようにしたことを特徴とするイメ
ージセンサ検査装置が得られる。
【0018】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0019】図1は本発明の一実施例のイメージセンサ
の検査装置のブロック図である。
【0020】図1を参照して、この検査装置では、イメ
ージセンサ1から出力された画像信号はA/D変換器3
でデジタル信号に変換され、例えば、8ビットで表わさ
れる“0”が黒、“255”が白に対応した符号とな
る。イメージセンサ1において8本/mmのピッチで、
主走査方向と定義する電気的に掃引される方向に1次元
のセンサアレイが構成され、原稿がB4のサイズである
と、イメージセンサ1から読み出された1ライン分の信
号は2048バイトのデジタル信号となる。
【0021】本実施例においては、このデータを蓄える
手段として、8ビット×2048段のFIFO(Fir
st In First Out)メモリを使用し、V
w −FIFO4,VB −FIFO5,Vmax −FIFO
6,Vmin −FIFO7の4個のメモリが用意されてい
る。
【0022】イメージセンサ1はテストチャート2を読
取ることで検査されるが、テストチャート2は図2に示
す様にテストチャート白部21による第2のパターン
と、黒部22による第3のパターンと、縞パターン23
による第1のパターンと、縞パターン24による第1の
パターンの4つの部分から構成されている。
【0023】図2を参照して、まずイメージセンサ1の
検査の開始時には制御回路16が、リセット信号(RE
SET)35とプリセット信号(PRESET)36を
発生し、Vmax −FIFO6とVmin −FIFO7の内
容をそれぞれ“0”と“255”に初期化しておく。
【0024】次に制御回路16はイメージセンサ1を動
作させるクロック信号(CLK)34及び同期信号(S
T)37を発生するとともに、テストチャート白部21
による第2のパターンを読取る様にモーター駆動信号
(MOTOR)38を発生する。テストチャート白部2
1をイメージセンサ1が読取るとクロック信号(CL
K)34に同期して主走査方向の2048個のセンサ素
子の出力電圧が出力され、A/D変換器3によってデジ
タルの画像信号V(Sn ,Sn =1〜2048)39に
変換される。
【0025】同時に制御回路16はV w EN信号32
をアクティブにする。これによって、Vw −FIFO4
にクロックが供給され、V(Sn )39の2048バイ
トのデータをVw −FIFO4に読み込む。読み込みが
終了すると、V w EN信号32がインアクティブにな
って、Vw −FIFO4にはイメージセンサ1の全セン
サ素子の白出力データが保持される。
【0026】さらに、制御回路16はMOTOR信号3
8を発生してテストチャート2を副走査方向と定義され
る主走査方向に対して垂直な方向に移動させる。こうし
て、テストチャート黒部22による第3のパターンをイ
メージセンサ1で読取る位置に移動させ、VB −EN信
号33をアクティブにしてVB −FIFO5にV
(Sn )39のデジタル画像データを読み込み、VB −
EN信号33をインアクティブにする。以上でVB −F
IFO5にはイメージセンサ1の全センサ素子の黒出力
データが保持される。
【0027】同様に、テストチャート2の縞パターン2
3による第1のパターンの位置の読取りを行い、MTF
EN信号31をアクティブにする。このとき、Vmax
−FIFO6とVmin −FIFO7にCLK信号34が
供給されて読込みを行うが、まずデジタル画像データV
(Sn )39はコンパレータ8に入力され、Vmax −F
IFO6から出力されるVmax (Sn )信号40と比較
される。
【0028】前述のRESET信号35によってVmax
−FIFO6の内容は“0”にクリアされており、コン
パレータ8はA/D変換器3から出力されるデジタル画
像信号39の最初のデータすなわちV(S0 )と、V
max −FIFO6の最初の出力データVmax (S0 )を
比較して、V(S0 )が“0”以上であればセレクタ1
0に切換信号を送り、V(S0 )を選択してVmax −F
IFO6に送出する。これをセンサ素子2048個分に
ついて行う。
【0029】Vmin −FIFO7についても同様に、最
初のデジタル画像データV(S0 )とVmin −FIFO
7の最初の出力データであるVmin (S0 )を比較し、
V(S0 )が“255”以下であればコンパレータ9が
セレクタ11に切換信号を送り、V(S0 )を選択して
min −FIFO7に送出する。これを同様に2048
個分について行う。
【0030】次に、制御回路16はMOTOR信号38
を発生して、縞パターン23による第1のパターンの位
置を1ライン分副走査方向に移動させ、さらに1ライン
分について前述の動作を行う。この動作を繰返すことで
max −FIFO6には、イメージセンサの各センサ素
子の各ビットが縞パターン23及び縞パターン24を読
み取ったデジタル画像信号の最大値が保持され、Vmin
−FIFO7には最小値が保持されることになる。
【0031】これを図3を参照して説明する。イメージ
センサ1中の2個のセンサ素子SnとSn+1 が125μ
mのピッチで並んでおり、副走査方向にテストチャート
2の白黒の縞パターンを読み取り、それぞれVSn及びV
Sn+1の電圧が出力される。前述の縞パターンは副走査方
向に対して傾きがあり、副走査方向の距離Lで1ピッチ
(125μm)分ずれる様に設定されている。
【0032】センサ素子がaの位置にある場合はSn
素子は黒部に一致しており、黒レベルの出力電圧VB
出力するが、MTFが100%以下であれば隣接する白
部との光学的,電気的なクロストークによって完全な黒
レベルを保つことが出来ず、少し大きいレベルであるV
min の電圧を出力する。
【0033】またbの位置では白と黒の割合が同等なの
で中間の電圧レベルを出力し、Cの位置では同様に白レ
ベルVw より小さいVmax の電圧を出力する。
【0034】以上の様にしてセンサ素子からは副走査方
向のLの周期でVmax とVmin の間を変化する出力が得
られる。
【0035】図4にイメージセンサが主走査方向に出力
する信号を示す。図4(a)〜(d)を参照して、イメ
ージセンサ1にテストチャート2の縞パターンによる第
1のパターンを読取らせる場合に、テストチャート2の
ピッチが、イメージセンサ1とわずかに異なると、図4
(a)に示す状態の出力波形となる。イメージセンサ1
のセンサアレイがテストチャート2の縞パターンと一致
している場所は最大の振幅となり、半分ずれた場所では
振幅が出ない状態となる。図4ではイメージセンサの全
幅でテストチャートに3ピッチ分のずれが発生している
ことになるが、テストチャート2の縞パターンを1ピッ
チ分移動するまで副走査方向に移動させて、各センサ素
子毎のVmax ,Vmin を保持すれば、各センサ素子に対
して縞パターンに一致した場所での白パターン,黒パタ
ーンに対する出力電圧が得られたことに相当する。
【0036】以上の動作によって、図1に示すVmax
FIFO6には各センサ素子毎の白レベル値が保持さ
れ、Vmin −FIFO7には同様に黒レベル値が保持さ
れる。
【0037】次に制御回路16はV w EN信号32,
B EN信号33,さらにMTF EN信号31を1ラ
イン期間分アクティブにする。すると、4つのFIFO
から同時にVmax (Sn ),Vmin (Sn ),Vw (S
n ),VB (Sn )の各信号としてCLK信号34に従
って、イメージセンサ1のセンサ素子の1番目から20
48番目に対応するセルの電圧として順に出力される。
減算器12はVmax−FIFO6より出力されたVmax
(Sn )信号40からVmin −FIFO7より出力され
たVmin (Sn )信号41を減算する。
【0038】また減算器13は、Vw −FIFO4より
出力されたVw (Sn )信号42からVB −FIFO5
より出力されたVB (Sn)信号43を減算する。さら
に除算器15で減算器12と減算器13の信号を除算す
るとMTF(Sn )信号44が得られる。これを式で表
わせば数1で示される。
【0039】
【数1】
【0040】これによって、イメージセンサ1の全セン
サ素子に対応したMTF値を求めることができる。
【0041】また図3に示す隣接するセンサ素子がショ
ートしていた場合には、2つのセンサ素子の出力電流、
蓄積電荷が加算される為に、1つのセンサ素子の出力は
副走査方向の位置が変化しても同じ出力電圧となってし
まう。
【0042】従ってコンパレータ14によりVmax とV
min の差が所定値以下の場合をERROR信号45で隣
接ショートビットを検出可能となる。
【0043】また、図1には示されていないが、MTF
(Sn )信号44が所定値以下になったことをコンパレ
ータで検出すれば、イメージセンサ1に光学的欠陥があ
り、MTF値が局部的に低下していても検出することが
可能である。
【0044】次に、テストチャート2がイメージセンサ
1に対して斜行した場合の影響を図5に示す。
【0045】一般にテストチャート2をイメージセンサ
1に対して走行させる場合に、最も簡易に行うのは、ロ
ーラーで送る方法であるが、この場合は必ずテストチャ
ートが傾いたままイメージセンサ1を通過する可能性が
ある。
【0046】図5(b)はテストチャート2が副走査方
向に対して傾いていない場合での縞パターン23による
第1のパターンおよび縞パターン24による第1のパタ
ーンの状態を示したもので、センサアレイの副走査方向
に対する縞パターンの傾きは、テストチャート2での縞
パターンに一致するθの角度となる。
【0047】従って縞パターンが主走査方向にセンサ素
子の1ピッチに相当する長さを縞パターンが移動すれ
ば、上述の方法でVmin ,Vmax に正確に出力が保持さ
れることになり、縞パターンの副走査方向の長さを適当
に設定しておけば、縞パターン23および24のいずれ
によっても正しいVmin ,Vmax 値を保持できる。
【0048】図5(a)及び図5(c)はテストチャー
トがθの角度だけ斜行した場合であり、副走査方向に対
する縞パターンの傾きは、2θあるいは“0”になる。
イメージセンサ1に対する縞パターンの傾きが“0”度
になった部分では正しいVmin ,Vmax 値が保持できな
いが、2θになった部分では保持可能なので、副走査方
向に正または負の角度を持つ2種の縞パターン23によ
る第1のパターンおよび縞パターン24による第1のパ
ターンを走査すれば、テストチャートが斜行してもMT
Fの測定が行えることになる。
【0049】前述のθを斜行の発生する角度より充分大
きくすれば、縞パターンは片側だけでも良いが、センサ
素子の副走査方向から見た角度が大きくなると、図3で
の1ピッチ分縞パターンが主走査方向に移動する為に必
要な副走査方向の移動距離Lが短くなる。
【0050】このため、Lの長さで読み取れるライン数
が減少し、MTFの測定分解能が悪化することになる。
【0051】例えば主走査方向のセンサ素子密度が8本
/mmで、副走査方向の走査を7.7ライン/mmで行
うメカニズムを使用する場合、テストチャート1の縞パ
ターンの傾きを100ラインで1ピッチ(125μm)
分とすればその角度θMTF は数2で求められる。
【0052】
【数2】
【0053】またテストチャート1を1%以内の斜行で
走査可能なメカニズムを使用すると斜行角度は数3で示
される。
【0054】
【数3】
【0055】テストチャートが±1[%]で斜行した場
合、センサー素子から見た縞パターンの傾きは数4及び
数5で表わされる。
【0056】
【数4】
【0057】
【数5】
【0058】すなわち、θmin はほぼ副走査方向と平行
になるのでこの領域では測定出来ない。θmax では測定
可能であり、1ピッチ(125μm)主走査方向に移動
するのに必要な副走査の距離Lは数6で表わされる。
【0059】
【数6】
【0060】1つのセンサ素子が白から黒に変化するの
に49ラインが必要となる。従ってMTFの分解能は約
2%で求められ、必要な測定精度はテストチャートの傾
きθMTF 、メカニズムの斜行角度θC によって検査時間
とのバランスを取って任意に設定可能である。
【0061】以上説明した実施例では、イメージセンサ
1の信号FIFOを利用して減算回路、除算回路を利用
してMTFを計算したが、例えばイメージセンサ1のデ
ジタル画像信号をメモリに書き込み、CPUがソフトウ
ェアによってデジタル画像信号を読み出して、Vmin,
max を求め、さらにVw ,VB を読み出してMTFを算
出しても構わない。また単にMTFと隣接ビットのショ
ートを検査する目的であればテストチャート1は縞パタ
ーンの部分のみとして、Vmax −FIFO6とVmin
FIFO7中のデータから数7によって各センサ素子毎
のMTF値を求め、所定値以下のMTF値を異常ビット
を判定する方法でも構わない。
【0062】
【数7】
【0063】さらに、イメージセンサ1に対してメカニ
ズムの斜行角度θC が十分小さい精度で副走査方向に相
対的に移動可能な検査装置であれば、テストチャート1
の縞パターンは一方の傾きだけを持ったものでも構わな
い。
【0064】また、テストチャートは反射型のものであ
っても、透過型のもので光源からイメージセンサに投影
するものであっても本実施例と同様に検査を行えること
は明らかである。
【0065】この検査を2次元型のイメージセンサに適
用しても構わない。それは特定の水平ラインや垂直ライ
ン方向で同じ処理を行えばどの場所のセンサ素子であっ
てもMTFや隣接ビットショートを検査することが可能
な為である。
【0066】その上、Vw (Sn )信号42はイメージ
センサのシェーディング波形をそのまま示し、VB (S
n )信号43も使用すればセンサ素子の欠陥の検査や、
明出力不均一性や隣接ビットのバラツキ特性の検査も同
時に行なえるので検査装置1台で各種試験を行うことが
可能である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、イメージ
センサの全センサ素子毎のMTF値を測定し、所定値以
下を異常ビットと判定するのでセンサ素子の隣接ビット
ショート及び光学的欠陥による局所的なMTFの低下で
あっても確実に検出可能であって、しかも定量的に検査
可能であるから、検査もれや欠陥の程度の判断に差が無
く、短時間で安定した検査が行なえる利点がある。
【0068】しかも、測定精度や測定時間を必要な量だ
け自由に設定した検査が行なえるので、安価なメカニズ
ムであっても必要な精度で検査が可能であり、イメージ
センサを実装するファクシミリやイメージスキャナの装
置であってもイメージセンサ全幅のMTFを簡単に求め
ることが可能であり、さらにメモリとCPUによって装
置を制御している装置の場合は、実機上に検査ソフトウ
ェアを搭載しておき、テストモードに設定するとMTF
の検査をすることも可能で、しかもコスト上昇は無しで
行える為に生産ライン上の検査や、フィールドで検査す
ることも可能となる利点がある。
【0069】さらに、本発明ではイメージセンサの基本
特性検査で必要な項目の検査も同時に行なえるので、特
に隣接ビットショートの検査の為だけに検査装置を変え
て測定したり、余分なテストチャートを走査する必要が
なく、検査時間を大幅に短縮できる利点がある。その
上、テストチャートがセンサ全幅でセンサ素子に完全に
一致したピッチを持つ必要が無いことから、テストチャ
ートも安価なものが使用出来る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるイメージセンサ検査装置の一実施
例を示すブロック図である。
【図2】図1に示すテストチャートとタイミング信号と
の関係を説明するため図である。
【図3】図1に示すテストチャートについて説明するた
めの図である。
【図4】図1に示す主走査方向における出力信号を説明
するため図である。
【図5】図1に示すテストチャートの斜行の状態を説明
するための図である。
【図6】従来のイメージセンサ検査方法を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 イメージセンサ 2 テストチャート 3 A/D変換器 4 Vw −FIFO 5 VB −FIFO 6 Vmax −FIFO 7 Vmin −FIFO 8 コンパレータ 9 コンパレータ 10 セレクタ 11 セレクタ 12 減算器 13 減算器 14 コンパレータ 15 除算器 16 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/335 H01L 27/14 Z

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセンサ素子を備え光のパターンを
    画像信号に変換するイメージセンサを検査する検査装置
    であって、前記センサ素子の配列ピッチと同等で明暗2
    種の透過率又は反射率を有し予め定められた副走査方向
    に対して所定の角度を有する縞模様状の第1のパターン
    と、該第1のパターンの明部と同等の透過又は反射光量
    を有し前記副走査方向に対して垂直な主走査方向に対し
    て帯状の幅を有する第2のパターンと、前記第1のパタ
    ーンの暗部と同等の透過率又は反射率を有し前記主走査
    方向に対して帯状の幅を持つ第3のパターンと、前記第
    1、前記第2、及び前記第3の各パターンの透過光又は
    反射光を前記センサ素子に入射させる光学手段とを有
    し、さらに、前記光学手段によって前記第1のパターン
    を前記副走査方向に走査する際前記センサ素子毎にその
    最大出力値及び最小出力値を検出して検出最大出力値及
    び検出最小出力値とする検出手段と、前記検出最大出力
    値を素子最大出力値として保持する第1のメモリと、前
    記検出最小出力値を素子最小出力値として保持する第2
    のメモリと、前記光学手段によって前記第2のパターン
    を前記主走査方向に走査する際前記センサ素子毎にその
    出力値を第1の素子出力値として保持する第3のメモリ
    と、前記光学手段によって前記第3のパターンを前記主
    走査方向に走査する際前記センサ素子毎のその出力値を
    第2の素子出力値として保持する第4のメモリと、前記
    センサ素子毎に前記素子最大出力値と前記素子最小出力
    値との差分を演算して第1の差分値を求める第1の減算
    手段と、前記センサ素子毎に前記第1の出力値と前記第
    2の出力値との差分を演算して第2の差分値を求める第
    2の減算手段と、前記センサ素子毎に前記第1の差分値
    を前記第2の差分値で除算して除算値を得る除算手段と
    を有し、前記除算値が所定値以下のとき異常ビットであ
    ると判定するようにしたことを特徴とするイメージセン
    サ検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のイメージセンサ検査装
    置において、前記第1のパターンは前記副走査方向に対
    して正方向および負方向に所定の角度を有する2種のパ
    ターンを備えていることを特徴とするイメージセンサ検
    査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のイメージセンサ検査装
    置において、前記所定の角度より小さい斜行角度で第1
    のパターンは前記副走査方向に走査されるようにしたこ
    とを特徴とするイメージセンサ検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のイメージセンサ検査装
    置において、前記第1のパターン、前記第2のパター
    ン、及び前記第3のパターンはテストチャートに記載さ
    れており、該テストチャートからの反射光が前記イメー
    ジセンサに入射されるようにしたことを特徴とするイメ
    ージセンサ検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のイメージセンサ検査装
    置において、前記第1のパターン、前記第2のパター
    ン、及び前記第3のパターンをそれぞれ投影する投影手
    段を備え、該投影手段によって前記第1のパターン、前
    記第2のパターン、及び前記第3のパターンを前記イメ
    ージセンサに入射するようにしたことを特徴とするイメ
    ージセンサ検査装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のイメージセンサの検査
    装置において、前記所定の角度より小さい斜行角度で第
    1のパターンは前記副走査方向に走査されるようにした
    ことを特徴とするイメージセンサ検査装置。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載のイメージセンサ検査装
    置において、前記第1のパターン、前記第2のパター
    ン、及び前記第3のパターンはテストチャートに記載さ
    れており、該テストチャートからの反射光が前記イメー
    ジセンサに入射されるようにしたことを特徴とするイメ
    ージセンサ検査装置。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載のイメージセンサ検査装
    置において、前記第1のパターン、前記第2のパター
    ン、及び前記第3のパターンをそれぞれ投影する投影手
    段を備え、該投影手段によって前記第1のパターン、前
    記第2のパターン、及び前記第3のパターンを前記イメ
    ージセンサに入射するようにしたことを特徴とするイメ
    ージセンサ検査装置。
  9. 【請求項9】 複数のセンサ素子を備え光のパターンを
    画像信号に変換するイメージセンサを検査する検査装置
    であって、前記センサ素子の配列ピッチと同等で明暗2
    種の透過率又は反射率を有し予め定められた副走査方向
    に対して所定の角度を有する縞模様状パターンと、該縞
    模様状パターンを前記センサ素子に入射させる光学手段
    とを有し、さらに、該光学手段によって前記縞模様状パ
    ターンを前記副走査方向に走査する際前記センサ素子毎
    にその最大出力値及び最小出力値をそれぞれ検出最大出
    力値及び検出最小出力値として検出する検出手段と、前
    記検出最大出力値を素子最大出力値として保持する第1
    のメモリと、前記検出最小出力値を素子最小出力値とし
    て保持する第2のメモリと、前記センサ素子毎に前記素
    子最大出力値と前記素子最小出力値との差及び和を求め
    該差と該和との比を演算して比値を得る演算手段とを有
    し、該比値が所定値以下のとき異常ビットと判定するよ
    うにしたことを特徴とするイメージセンサ検査装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のイメージセンサ検査
    装置において、前記縞模様状パターンは前記副走査方向
    に対して正方向および負方向に所定の角度を有する2種
    のパターンを備えていることを特徴とするイメージセン
    サ検査装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載のイメージセンサ検査
    装置において、前記所定の角度より小さい斜行角度で前
    記縞模様状パターンは前記副走査方向に走査されるよう
    にしたことを特徴とするイメージセンサ検査装置。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載のイメージセンサ検査
    装置において、前記縞模様状パターンはテストチャート
    に記載されており、該テストチャートからの反射光が前
    記イメージセンサに入射されるようにしたことを特徴と
    するイメージセンサ検査装置。
  13. 【請求項13】 請求項9に記載のイメージセンサ検査
    装置において、前記縞模様状のパターンを投影する投影
    手段を備え、該投影手段によって前記縞模様状パターン
    を前記イメージセンサに入射するようにしたことを特徴
    とするイメージセンサ検査装置。
  14. 【請求項14】 請求項10に記載のイメージセンサ検
    査装置において、前記所定の角度より小さい斜行角度で
    前記縞模様状パターンは前記副走査方向に走査されるよ
    うにしたことを特徴とするイメージセンサ検査装置。
  15. 【請求項15】 請求項10に記載のイメージセンサ検
    査装置において、前記縞模様状パターンはテストチャー
    トに記載されており、該テストチャートからの反射光が
    前記イメージセンサに入射されるようにしたことを特徴
    とするイメージセンサ検査装置。
  16. 【請求項16】 請求項10に記載のイメージセンサ検
    査装置において、前記縞模様状のパターンを投影する投
    影手段を備え、該投影手段によって前記縞模様状パター
    ンを前記イメージセンサに入射するようにしたことを特
    徴とするイメージセンサ検査装置。
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