JP2721963B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2721963B2
JP2721963B2 JP31984196A JP31984196A JP2721963B2 JP 2721963 B2 JP2721963 B2 JP 2721963B2 JP 31984196 A JP31984196 A JP 31984196A JP 31984196 A JP31984196 A JP 31984196A JP 2721963 B2 JP2721963 B2 JP 2721963B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチン
コ遊技機やメダル遊技機等で代表される弾球遊技機に関
し、詳しくは、打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
れる弾球遊技機に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の弾球遊技機において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、特開昭60−
21779号公報に記載のものがあった。この従来の弾
球遊技機は、遊技者にとって有利となる第1の状態と遊
技者にとって不利となる第2の状態とに変化可能な可変
入賞球装置が遊技領域に設けられ、予め定められた特定
遊技状態となった場合にその可変入賞球装置が第1の状
態となり、比較的多くの打玉が可変入賞球装置内に入賞
できるように構成されていた。そして、この従来の弾球
遊技機においては、第1の状態となっている可変入賞球
装置内に多くの打玉を入賞させることのできる打球操作
技術の優れた熟練者のみに遊技価値が集中するのを防止
するべく、第1の状態となっている可変入賞球装置内に
入賞可能な打球の入賞上限個数を設定するとともに、そ
の可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を検出する入賞玉
検出手段を設け、その入賞玉検出手段により上記上限個
数の入賞玉が検出された場合に可変入賞球装置を遊技者
にとって不利な第2の状態にするように構成されてい
た。 【0003】そして、この従来の弾球遊技機における打
球検出手段は、アースに接続された所定の電圧(0V)
に保持される第1の配線接続部と信号を出力する第2の
配線接続部とを有しており、打球の検出に伴って第2の
配線接続部からの出力信号の電圧が変化するように構成
されており、この電圧の変化により入賞玉が検出された
ことが判別される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このような目的で設け
られた入賞玉検出手段が、前記第1の配線接続部側と第
2の配線接続部側とが短絡するいわゆるショートが発生
した場合には、適正に入賞玉を検出できなくなるため
に、入賞玉がその上限個数に達したか否かを判別するこ
とができず、入賞上限個数を超えて大量の入賞玉が可変
入賞球装置内に進入するという不都合な事態が発生す
る。 【0005】一方、前述した入賞玉検出手段に異常が発
生した場合に前記可変入賞球装置を第2の状態にするも
のとして、特開昭60−199484号公報に記載のも
のがあった。この従来の弾球遊技機においては、入賞玉
検出手段に接続されている配線が断線した場合に、可変
入賞球装置の第1の状態を終了させて第2の状態に維持
するように構成されていた。 【0006】しかし、この従来の弾球遊技機において
も、前記入賞玉検出手段の断線は検出できてもショート
は検出できなかった。 【0007】すなわち、従来の弾球遊技機においては、
入賞玉検出手段におけるショートが発生した場合に、そ
のショートを判別して異常が発生したことを判定する機
能が設けられていなかった。また、断線発生時の異常時
制御がハード回路で行なわれていたために、異常時制御
機能を不能にする不正改造が行なわれやすい欠点があっ
た。 【0008】また、異常時制御を行なうにおいて、通常
時可変入賞球装置を制御している制御系の外に設けられ
た判別手段でショートの異常判別を行なった場合には、
その判別手段による異常判別に従って可変入賞球装置を
第2の状態にするべく、前記判別手段から可変入賞球装
置までの異常時専用の制御系を設けなければならず、通
常は発生しない異常時だけのために特別に異常時制御系
を別途設けなければならない不都合が生じる。 【0009】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、入賞玉検出手段にショートが
発生した場合に、それを判別して可変入賞球装置を第2
の状態にする異常時制御が可能であり、かつ、不正改造
が行なわれにくく別途異常時制御系を設ける必要のない
弾球遊技機を提供することである。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は、打球を遊技領
域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機であって、制
御用のプログラムを記憶しているプログラム記憶手段
と、該プログラム記憶手段に記憶されている制御用プロ
グラムに従って動作し、前記弾球遊技機の遊技状態を制
御するプロセッサと、該プロセッサにより制御され、遊
技者にとって有利となる第1の状態と遊技者にとって不
利となる第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置と、
前記可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を計数するため
に検出し所定個数の入賞玉を検出した場合に前記可変入
賞球装置を第2の状態にするために設けられた検出手段
であって、所定の電圧に保持される第1の配線接続部と
信号を出力する第2の配線接続部とを有し、入賞玉の検
出に伴って前記第2の配線接続部からの出力信号の電圧
が変化する入賞玉検出手段と、該入賞玉検出手段が入賞
玉を検出した場合に導出される出力信号が伝達される信
号伝達手段とは別個に設けられ、前記入賞玉検出手段の
前記第2の配線接続部からの出力信号が入力され、該入
力信号の電圧レベルに応じて第1の信号または第2の信
号を出力する信号出力手段とを含み、前記入賞玉検出手
段は、入賞玉の非検出状態と入賞玉の検出状態とにおけ
る出力電圧の変化の幅が、前記第1の配線接続部の電圧
とは異なる所定のレベル範囲となるように構成されてお
り、前記信号出力手段は、前記入力信号が前記入賞玉の
非検出状態の電圧レベルである場合に第1の信号を出力
し、前記入賞玉検出手段の第1の配線接続部側と第2の
配線接続部側とが短絡することにより前記入力信号が前
記所定のレベル範囲から外れている場合に第2の信号を
出力し、前記プロセッサは、前記信号出力手段の出力信
号の状態に応じて、前記制御用プログラムに含まれてい
る異常判別用プログラムに従って動作して異常発生の有
無を判別し、異常が発生した旨の判別を行なった場合に
は、第1の状態となっている前記可変入賞球装置を第2
の状態にする制御を行なうことを特徴とする。 【0011】 【作用】本発明によれば、可変入賞球装置内に入賞した
入賞玉を計数するために検出し所定個数の入賞玉を検出
した場合に前記可変入賞球装置を第2の状態にするため
に設けられた入賞玉検出手段が設けられており、その入
賞玉検出手段は、所定の電圧に保持される第1の配線接
続部と信号を出力する第2の配線接続部とを有し、入賞
玉の検出に伴って第2の配線接続部からの出力信号の電
圧が変化する。前記入賞玉検出手段が入賞玉を検出した
場合に導出される出力信号が伝達される信号伝達手段と
は別個に信号出力手段が設けられており、この信号出力
手段に前記入賞玉検出手段の第2の配線接続部からの出
力信号が入力され、その入力信号の電圧レベルに応じて
第1の信号または第2の信号が出力される。前記入賞玉
検出手段は、入賞玉の非検出状態と検出状態とにおける
出力電圧の変化の幅が、前記第1の配線接続部の電圧と
は異なる所定のレベル範囲となるように構成されてお
り、前記信号出力手段からは、前記第2の配線接続部か
らの入力信号が前記入賞玉の非検出状態の電圧レベルで
ある場合に第1の信号が出力され、前記第1の配線接続
部と第2の配線接続部とが短絡することにより前記入力
信号が前記所定のレベル範囲から外れている場合に第2
の信号が出力される。そして、前記プロセッサは、前記
信号出力手段の出力信号の状態に応じて、前記制御用プ
ログラムに含まれている異常判別用プログラムに従って
動作して異常発生の有無を判別し、異常が発生した旨の
判別を行なった場合には、第1の状態となっている可変
入賞球装置を第2の状態にする制御を行なう。 【0012】 【発明の実施の形態】以下には、図面を参照して、好ま
しい実施の形態の説明をする。説明は、弾球遊技機の典
型例としてパチンコ遊技機を例にとってするが、この発
明は、パチンコ遊技機に限らず、コイン遊技機等の他の
弾球遊技機にも適用できる。 【0013】(パチンコ遊技機外観構成の説明) イ.パチンコ遊技機正面構成の説明 図1は、この発明の一実施例であるパチンコ遊技機10
の正面図である。パチンコ遊技機10は、前面枠12に
着脱自在に装着された遊技盤14を備えている。遊技盤
14の盤面には、ほぼ円形にガイドレール16が配置さ
れて、遊技領域が規定されている。遊技領域の中央部
(遊技盤14の中央部)には、可変表示装置18が配設
され、その下方には可変入賞球装置20が配置されてい
る。また、可変表示装置18と可変入賞球装置20との
間および可変入賞球装置20には、パチンコ玉が入賞す
ることにより可変表示装置18の表示態様の変化を開始
させることのできる始動入賞口22,23a,23bが
設けられている。さらに、遊技領域の中央左右両側およ
び前面枠12の上辺には、それぞれ、表示ランプ24
a,24bおよび26a,26bが設けられている。 【0014】なお、図1において、28は金枠、30は
前面枠12に開閉自在に取付けられたガラス扉、32は
前面枠12に開閉自在に取付けられた前面板、34は前
面板32に設けられた打球供給皿、36は打球供給皿3
4内部に内蔵された効果音出力用のスピーカ、38は可
変表示装置18の表示が変化中に押されることにより、
表示変化を停止させる停止スイッチ、40はパチンコ玉
を発射するための操作ハンドル、42は打球供給皿34
に入りきらないパチンコ玉を受入れるための余剰玉受皿
であり、これらの各部材は、パチンコ遊技機において既
に公知のものである。 【0015】ロ.パチンコ遊技機裏面構造の説明 図2は、パチンコ遊技機10の裏面構造を説明するため
の図である。図2を参照して、遊技盤14の裏面には、
可変表示装置18に対応してスロットドラム機構44が
設けられている。スロットドラム機構44は、回転ドラ
ムを含み、その回転ドラムの停止位置によって、可変表
示装置18(図1参照)に表示される表示内容を変化で
きるものである。可変入賞球装置20(図1参照)に対
応する裏面側には、可変入賞球装置20の駆動機構が現
われている。駆動機構は、後に詳述するように、開閉板
を開成駆動するためのソレノイド46を含んでいる。始
動入賞口22,23a,23b(図1参照)に入賞した
玉は、玉誘導樋48で導かれ、始動入賞玉検出スイッチ
50,51a,51bで検出されるようになっている。 【0016】なお、図2において、52はパチンコ遊技
機10に追加する景品玉を貯留しておくための景品玉タ
ンク、54は景品玉タンクからの玉を導く景品玉誘導
樋、56は1回の入賞毎に動作して、払出すべきパチン
コ玉数分だけを供給するための景品玉払出装置、58は
入賞した玉に基づいて動作し、景品玉払出装置56を駆
動するための入賞玉処理器、60は操作ハンドル40
(図1参照)の操作に応答してパチンコ玉を打球発射す
るための打球発射装置であり、これらのものはパチンコ
遊技機において既に公知のものである。 【0017】(可変入賞球装置の説明)図3ないし図9
は、可変入賞球装置20を説明するための図である。特
に、図3は斜視図、図4は分解斜視図、図5は部分的に
透かして描いた正面図、図6は部分的に透かして描いた
背面図、図7は開閉板が閉成状態の縦断面図、図8は開
閉板が開成状態の縦断面図、図9は入賞玉検出機構の動
作を説明するための縦断面図である。 【0018】次に、図3および図4を主として参照し、
必要に応じて図5ないし図9を参照しながら、可変入賞
球装置20の構造について説明する。 【0019】可変入賞球装置20は、横長の取付基板6
2を含む。取付基板62の中央上部には、横長のほぼ長
方形の開口64が形成されている。開口64の左右両側
には、始動入賞口23a,23bが設けられている。取
付基板62の裏面側には、始動入賞口23a,23bに
入賞した玉を裏面側に導くための入賞玉誘導樋66a,
66bが、取付基板62に一体的に形成されている。そ
して、入賞玉誘導樋66a,66bに関連して、それぞ
れ、始動入賞玉検出スイッチ51a,51bが設けられ
ている。入賞玉誘導樋66a,66bが形成された取付
基板62のさらに両外側には、表示ランプ挿通孔68
a,68bがあけられている。この挿通孔68a,68
bには、それぞれ、取付基板62の裏面側から表示ラン
プ70a,70bが挿嵌される。 【0020】取付基板62の表面側で、入賞玉誘導樋6
6aおよび表示ランプ挿通孔68aに対応して、カバー
部材72aが取付られている。同様に、入賞玉誘導樋6
6bおよび表示ランプ挿通孔68bに対応してカバー部
材72bが取付けられている。カバー部材72a,72
bは、それぞれ、取付基板62と相まって上記始動入賞
口23a,23bを形成するとともに、少なくとも表示
ランプ挿通孔68a,68bに対応する部分はたとえば
赤色に着色された光透過性の合成樹脂等で形成されてい
て、表示ランプ70a,70bの点滅状態が前方から視
認できるようになされている。なお、当然のことなが
ら、カバー部材72a,72bの厚みは、始動入賞23
a,23bにパチンコ玉が入賞可能なように、パチンコ
玉の直径寸法よりもやや大きなものに選ばれている。 【0021】カバー部材72a,72bのさらに前方側
には、前面飾り板74a,74bが取付けられている。
前面飾り板74a,74bは、その表面に、図示しない
遊技者の興趣をそそる飾り模様等が描かれた板である。
前面飾り板74a,74bには、それぞれ、窓孔が形成
されている。そして、これら窓孔を介して表示ランプ7
0a,70bの点滅状態を見ることができ、その装飾効
果が盛上げられるようになっている。 【0022】取付基板62の中央部下側、すなわち開口
64の下側には、がバー部材76および前面飾り板78
とともにデジタル表示器80が取付けられている。より
詳しく言えば、デジタル表示器80は、その上面および
左右両側面を覆うカバー部材76に取付けられ、該カバ
ー部材76は取付基板62の前面に装着されている。さ
らに、カバー部材76の前面側には、前面飾り板78が
取付けられている。前面飾り板78の中央部は、デジタ
ル表示器80の表示が見えるように矩形にくり抜かれた
デジタル用窓82があけられている。カバー部材76
は、上方から落下するパチンコ玉を左右に振分けるとと
もに、デジタル表示器80を保護するためのものであ
る。 【0023】取付基板62の裏面側で、開口64の下辺
の両側には、開閉板84取付用の突起86a,86bが
設けられており、開閉板84は、支軸88a,88bに
よって突起86a,86bに回動自在に取付けられてい
る。したがって、開閉板84は、開口64に対し開閉自
在に取付けられていることになる。 【0024】開閉板84は、その裏面側下方部に、三角
形状の小突起が平行に多数配置されている。これら小突
起は、パチンコ玉を所定の方向へ導く働きをするととも
に、開閉板84を補強するものである。また、開閉板8
4の前面側左右両端には、開閉板84の開きすぎを防止
するためのストッパ片90a,90bが設けられてい
る。さらに、開閉板84の右端には、係合ピン92が設
けられている。係合ピン92は、作動部材94の側面U
字形の係合受部96と係合されている。そして、作動部
材94はソレノイド46のプランジャ98に取付けられ
ている。したがって、ソレノイド46が電気的に付勢状
態のとき、そのプランジャ98を上方向きに引上げ、開
閉板84を開成する(図8参照)。電気的に消勢状態の
ときは、プランジャ98は復帰ばね100によって下方
向に下がるので、開閉板84は閉成される(図7参
照)。 【0025】取付基板62の裏面側には、入賞玉受枠1
02が取付けられている。入賞玉受枠102は、開口6
4の上縁および左右両側縁を取囲むように取付けられて
いる。そして開口64から入賞した玉を誘導するための
V入賞振分樋104a,104bおよび入賞玉集合樋1
06a,106bが上下に2段構成で備えられている。
入賞玉集合樋106a,106bの下側には入賞玉検出
手段(打球検出手段)の一例の入賞玉検出スイッチ10
8が取付けられている。入賞玉検出スイッチ108は、
通過孔110をパチンコ玉が通過する毎に、該通過孔1
10内の磁束の変化を検出して、パチンコ玉を検出する
スイッチである。V入賞振分樋104a,104b間に
は孔112が形成されており、その孔112に、入賞玉
受枠102の裏面側から玉感知板114が差込まれてい
る。玉感知板114は保持枠116によって揺動自在に
保持されている。保持枠116の上には検出器取付板1
18を介して検出基板120が備えられている。さら
に、入賞玉受枠102の後方には、表示ランプ122
a,122bを備える中継基板124が取付けられてい
る。 【0026】次に、主として図9を参照して、開口64
にパチンコ玉が入賞し、V入賞振分樋104a,104
bによって振分けられた玉がV入賞した場合の玉感知板
114その他の動作について説明する。V入賞振分樋1
04a,104bの間にパチンコ玉Pが落下すると、玉
感知板114が図9に示すように後方に揺動される。す
ると、玉感知板114に設けられた反射膜122が図9
の位置になり、検出基板120に備えられた図示しない
発光ダイオードの光が反射膜122で反射され、検出基
板120に備えられた図示しないフォトセンサで受光さ
れるようになっている。そして、フォトセンサの出力に
より、V入賞が検出されることになる。 【0027】開口64に入賞したパチンコ玉Pは、上述
のように玉感知板114を揺動させた後、あるいは、V
入賞振分樋104a,104bで左右両側へ振分けられ
て玉感知板114を揺動させることなく、下側に落下
し、入賞玉集合樋106a,106bで集められ、入賞
玉検出スイッチ108の通過孔110を通過する(図
8,図9参照)。この通過の際に、上述したように、入
賞玉検出スイッチ108によってパチンコ玉が検出さ
れ、その出力は後述する制御のために用いられる。 【0028】さらに、通過孔110を通過したパチンコ
玉は、取付基板62の下方端部の裏面側に突出して設け
られた側面ほぼ三角形状の変流突起124(図8参照)
と衝突し、その流れる方向に変化が加えられる。変流突
起124は、落下するパチンコ玉の流れを変えるための
部材で、図8に示すように、取付基板62と一体的に形
成されている。変流突起124は、遊技盤14の開口端
面126に直接パチンコ玉がぶつかり、開口端面126
から遊技盤14にひびが入る等するのを防止する働きを
している。 【0029】(入賞玉検出スイッチ108の説明)次
に、図10および図11を参照して、入賞玉検出スイッ
チ108の回路構成の一例および検出動作について説明
する。 【0030】入賞玉検出スイッチ108は、通過孔11
0をパチンコ玉が通過することにより、その周辺に巡ら
されたコイルの磁束に変化が生じ、それによってパチン
コ玉の通過を検出するスイッチである。 【0031】図10は、入賞玉検出スイッチ108の基
本原理を示す回路図である。図において、コイルL1お
よびL2は、入賞玉検出スイッチ108の通過孔110
周辺に巡らされたコイルである。通過孔110をパチン
コ玉が通過した場合、コイルL1およびL2の磁束に変
化が生じ、コイルL1およびL2に逆起電力が発生す
る。 【0032】このため、コイルL1の逆起電力に基づく
電流I1 がトランジスタQ1のコレクタに流れ、コイル
L2の逆起電力に基づく電流I2 がトランジスタQ1の
ベースに流れる。したがって、トランジスタQ1がオン
する。このように、コイルL1およびL2をパチンコ玉
が横切るときに生じる逆起電力を利用して、トランジス
タをオン/オフさせるようにすれば、パチンコ玉を検出
することができる。 【0033】図11は、図10に示した基本回路の原理
を用いた入賞玉検出スイッチ108を構成する具体的な
回路の一例である。 【0034】図11を参照して、パチンコ玉(P玉)検
出回路のトランジスタQ1とQ2とは発振回路を構成し
ており、通常は、発振状態にあって、トランジスタQ1
はオンしている。そのため、バッファ(BUFF)回路
のトランジスタQ3がオンし、スイッチング回路のトラ
ンジスタQ4もオンである。 【0035】したがって、入力端子INから流れ込む電
流は、抵抗R6およびトランジスタQ4を介して出力端
子OUTに流れている。ところが、パチンコ玉が入賞玉
検出スイッチ108の通過孔110を通過すると、コイ
ルL2およびL1に逆起電力が生じ、この逆起電力によ
って電流I2 およびI1 が流れる。これらの電流は、ト
ランジスタQ1の発振を妨げる方向、すなわち、トラン
ジスタQ1をオフさせる方向に流れ、瞬間的にトランジ
スタQ1はオフする。よって、トランジスタQ3のベー
ス電位が上がり、トランジスタQ3がオフし、トランジ
スタQ4もオフする。したがって、入力端子INから流
れ込む電流は、トランジスタQ4によって一時的に遮断
され、出力OUTの電圧が下がる。パチンコ玉がコイル
L2およびL1の近傍を通過した後は、コイルL2およ
びL1に生じる逆起電力はすぐになくなるので、再びト
ランジスタQ1はオンし、トランジスタQ4もオンし
て、入力端子INからの電流は、トランジスタQ4を介
して出力端子OUTに流れる。 【0036】したがって、この回路によれば、パチンコ
玉の通過の瞬間毎に、図12(A)に示すように、出力
電位にパルス状のローレベル電位が現われることにな
る。よって、このパルスの数に基づいて、入賞したパチ
ンコ玉の数を計数することができる。 【0037】ところで、図12は、入賞玉検出スイッチ
108の出力端子OUTの電位状態を示すための波形図
である。次に、図12を参照して、入賞玉検出スイッチ
108が動作する場合の出力端子OUTの電位について
説明する。 【0038】通常動作をしている場合は、前述したよう
に、出力端子OUTの電位は、図12(A)のように変
化する。この際、そのハイレベル電位は、電源電位24
Vではなく、それよりも低いたとえば17V程度であ
る。また、そのローレベル電位も、完全に接地電位0V
とはならず、たとえば2V程度である。これは、図11
に示すように、入賞玉検出スイッチ108内には、多数
の抵抗,トランジスタおよびコンデンサ等が含まれてい
るため、これらのインピーダンス等の関係で、ハイレベ
ル電位は電源電位よりもかなり低くなり、かつローレベ
ル電位は接地電位よりもやや高くなるのである。 【0039】一方、入賞玉検出スイッチ108が断線し
た場合は、その出力端子OUTの電位は、完全に接地電
位0Vになる。逆に、入賞玉検出スイッチ108がショ
ートされたときは、入力端子INと出力端子OUTとが
直結されるので、出力端子OUTには電源電位24Vが
直接現れ、図12(C)で示すようになる。よって、入
賞玉検出スイッチ108の出力端子OUTの電位状態を
検出することにより、入賞玉検出スイッチ108に不正
が施され、断線されたり、ショートされたりしたことを
検出できる。この原理に基づいて、この発明の一実施例
では、次のように検出回路が設けられている。 【0040】(電力状態判定手段の説明)図13は、こ
の発明の一実施例に用いられる電力状態判定回路の一例
を示す回路図である。図13を参照して、入賞玉検出ス
イッチ108の一端(第1の配線接続部)には電源電位
24Vが与えられ、その他端(第2の配線接続部)はイ
ンバータ128を介して駆動回路としてのマイクロコン
ピュータ130に接続されている。ここで、入賞玉検出
スイッチ108は、直接ではなくインバータ128を介
してマイクロコンピュータ130に接続されているが、
これは、マイクロコンピュータ130の入力端子と信号
レベルとの整合性をとるためのもので、場合によっては
入賞玉検出スイッチ108の他方端子が直接マイクロコ
ンピュータ130に接続されてもよい。この構成によ
り、入賞玉検出スイッチ108が正常に入賞玉を検出す
れば、その検出出力が一瞬ローレベルとなり、そのロー
レベル出力がインバータ128を介して反転されてハイ
レベルとなりハイレベルパルスがマイクロコンピュータ
130に入力されて後述するように入賞玉が検出された
ことが判定される。この入賞玉の検出信号(ローレベル
信号)がインバータ128が設けられている信号伝達手
段を介して伝達されてマイクロコンピュータ130に入
力される。 【0041】入賞玉検出スイッチ108の他方端子(第
2の配線接続部)には、また、電力状態判定回路132
が接続され、その出力はマイクロコンピュータ130の
与えられるようになっている。 【0042】電力状態判定回路132は、図示するよう
に構成されており、以下に述べるように動作をする。 【0043】(A) まず、入賞玉検出スイッチ108
が正常な場合の動作について説明する。入賞玉検出スイ
ッチ108が正常な場合、該検出スイッチ108の他端
の信号レベルは、図12(A)で説明したように、通
常、約17Vのハイレベルである。つまり、端子に
は、約17Vのハイレベルが現われる。このとき、トラ
ンジスタ134のエミッタには抵抗を介して24Vの電
源電位が与えられているので、トランジスタ134のエ
ミッタベース間には約7Vの電位差があり、トランジス
タ134はオンする。したがって、トランジスタ136
もオンし、端子にはハイレベル電位が現われる。一
方、端子は約17Vのハイレベル電位であるから、ト
ランジスタ138はオンし、トランジスタ140もオン
する。よって、端子の電位はローレベルとなり、端子
の電位はインバータで反転されてハイレベルとなる。 【0044】ゆえに、2入力がハイレベルのナンドゲー
ト142の出力端子にはローレベルが現われ、それは
アンドゲート144の一方入力部として与えられる。ア
ンドゲート144の他方入力にはパルス発生回路146
の出力が与えられている。しかしながら、この場合はア
ンドゲート144の一方入力は常時ローレベルであるか
ら、アンドゲート144の出力端子は常時ローレベル
となり、マイクロコンピュータ130にはパルス発生回
路146の出力パルスは与えられない。したがって、電
力状態判定回路132の出力によっては、マイクロコン
ピュータ130は何ら動作はしない。 【0045】なお、入賞玉検出スイッチ108が正常状
態のときに入賞玉検出スイッチ108をパチンコ玉が通
過した場合、図12(A)に示すように通過の瞬間に信
号レベルが約2Vのローレベルに下がる。しかしなが
ら、この場合はコンデンサ148によってトランジスタ
138のベース電位のハイレベルが維持されるので、端
子に現われるハイレベル信号に変化はない。したがっ
て、マイクロコンピュータ130にはパルス発生回路1
46の信号は与えられず、問題はない。 【0046】(B) 入賞玉検出スイッチ108が断線
され、または除去された場合。この場合、端子の出力
レベルは、図12(B)に示すように接地レベル0Vと
なる。この場合、端子の信号レベルはハイレベルのま
ま変わらないが、トランジスタ138はオフ状態とな
る。よって、トランジスタ140もオフし、端子の信
号レベルはハイレベルになり、端子のレベルはローレ
ベルになる。したがって、ナンドゲート142の出力端
子のレベルはハイレベルとなる。したがって、アンド
ゲート144の出力にはパルス発生回路146のパルス
がそのまま現われ、マイクロコンピュータ130に与え
られる。マイクロコンピュータ130は、後述するよう
に、パルス発生回路146の信号によって入賞玉検出ス
イッチ108の電力状態の異常を検出し、入賞玉検出ス
イッチ108に不正が施されたことを検知する。 【0047】(C) 入賞玉検出スイッチ108がショ
ートされた場合。この場合は、図12(C)に示すよう
に、電源電位24Vが直接端子に現われる。よって、
トランジスタ134はオンからオフに変わり、トランジ
スタ136もオフする。よって端子の信号レベルはロ
ーレベルとなりナンドゲート142の出力端子にはハ
イレベル信号が現われる。このため、パルス発生回路1
46の発生パルスはアンドゲート144を介して端子
に現われ、マイクロコンピュータ130に与えられる。
よって、マイクロコンピュータ130は、入賞玉検出ス
イッチ108の異常を検出することができる。 【0048】以上のように、電力状態判定回路132に
よって、入賞玉検出スイッチ108の電力状態が判定さ
れ、異常が検出される。 【0049】上述の説明では、電力状態判定回路132
は、パルス発生回路146を含む構成としたが、このよ
うにパルス発生回路146の出力がマイクロコンピュー
タ130に与えられるような構成とせず、マイクロコン
ピュータ130にはローレベルまたはハイレベル信号の
いずれかが与えられ、マイクロコンピュータ130によ
ってその信号レベルの違いから入賞玉検出スイッチ10
8の異常が検出されるような構成とすることもできる。
前述したように、入賞玉検出スイッチ108からなる打
球検出手段は、打球の非検出状態と打球の検出状態とに
おける出力電圧の変化の幅が、前記第1の配線接続部の
電圧(たとえば+24V)とは異なる所定のレベル範囲
(たとえば+17V〜+2V)となるように構成されて
いる。前記トランジスタ134,136を有する回路部
分より、前記打球検出手段が打球を検出した場合に導出
される出力信号が伝達される信号伝達手段(たとえばイ
ンバータ128)とは別個に設けられ、前記打球検出手
段の出力信号が入力され、該入力信号の電圧レベルに応
じて第1の信号または第2の信号を出力する信号出力手
段が構成されている。この信号出力手段は、前述したよ
うに、前記第2の配線接続部からの入力信号が前記打球
の非検出手段の電圧レベルである場合に第1の信号を出
力し、前記打球検出手段の第1の配線接続部側と第2の
配線接続部側とが短絡することにより前記信号出力手段
への入力信号が前記所定のレベル範囲から外れている場
合に第2の信号を出力する機能を有している。 【0050】(制御装置の説明) イ.構成ブロック図の説明 図14は、この発明の一実施の形態の制御回路全体の構
成を示すブロック図である。 【0051】図14を参照して、制御回路は、制御中枢
としてのマイクロコンピュータ130を含む。マイクロ
コンピュータ130は、図13において説明した打球検
出回路の駆動回路として動作する他、以下に述べるよう
なパチンコ遊技機10全体の動作を制御する機能を有す
る。マイクロコンピュータ130は、たとえば数チップ
のLSIで構成されており、その中には、制御動作を所
定の手順で実行することのできるCPU150と、CP
U150の動作プログラムを格納するROM152と、
必要なデータの書込,読出ができるRAM154とが含
まれている。さらに、CPU150と外部回路との信号
の整合性をとるための入出力インタフェース156が設
けられている。この実施例では、ROM152は、その
内容の書換え、すなわち、必要が生じた場合にはその中
に格納されたCPU150のためのプログラムを変更す
ることができるように、プログラマブルROM152が
用いられている。 【0052】そして、CPU150は、ROM152内
に格納されたプログラムに従って、かつ、以下に述べる
各制御信号の入力に応答して、上述した可変表示装置1
8,可変入賞球装置20等に対し制御信号を与える。マ
イクロコンピュータ130には、入力信号として、次の
ような信号が与えられる。 【0053】まず、始動入賞口22,23a,23b
(図1参照)に対応する裏面側に設けられた始動入賞玉
検出スイッチ50,51a,51b(図2参照)のいず
れかのオンに応答して、始動入賞回路158から入賞信
号が与えられる。停止スイッチ38(図1参照)が押圧
されると、ストップ回路160からマイクロコンピュー
タ130にストップ信号が与えられる。玉感知板114
および検出基板120(図9参照)等で構成されたV入
賞検出スイッチの信号は、V入賞検出回路162に与え
られ、マイクロコンピュータ130にV入賞検出信号が
出力される。入賞玉検出スイッチ108で検出された信
号は、入賞玉数計数信号として直接マイクロコンピュー
タ130に与えられる。また、入賞玉検出スイッチ10
8の電位レベルは、電力状態判定回路132で判定さ
れ、マイクロコンピュータ130に与えられる。可変表
示装置18(図1参照)に含まれるセンサ164の出力
は、可変表示装置18に表示される絵柄を判定する絵柄
判定回路166を介してマイクロコンピュータ130に
与えられる。割込クロック回路168からは、割込クロ
ック信号がマイクロコンピュータ130に与えられる。
マイクロコンピュータ130は、この割込クロック信号
によって、後述するように、割込制御ルーチンの動作を
実行する。さらに、暴走防止回路170、暴走リセット
回路172、パワーオンリセット回路174およびアド
レスデコード回路176等から、それぞれ、所定の信号
が、マイクロコンピュータ130に与えられる。なお、
暴走防止回路170,暴走リセット回路172,パワー
オンリセット回路174およびアドレスデコード回路1
76は、この発明の特徴となる制御動作には特に関与し
ていないので、これ以上の説明は省略する。 【0054】マイクロコンピュータ130は、以下の回
路および装置に制御信号を与える。まず、入賞記憶表示
回路178に入賞記憶表示信号を与える。入賞記憶表示
回路178では、その信号を最大4つ記憶することがで
きるようにされている。そして、信号が1つ記憶される
と、それに対応してLED180が1つずつ順次点灯す
る。LED180は、たとえば可変表示装置18(図1
参照)の一部に設けてもよいし、あるいはパチンコ遊技
機10の前面枠12や遊技盤14の隅等に設けてもよ
い。 【0055】マイクロコンピュータ130は、音信号を
出力し、スピーカ36(図1参照)を鳴動させる。 【0056】マイクロコンピュータ130から出力され
た第1のデジタル表示信号は、デジタル表示回路132
に与えられ、可変表示装置18に含まれるデジタル表示
器184が表示制御される。このデジタル表示器184
は、たとえば特定遊技状態発生のための可変表示用とし
て用いてもよいし、可変入賞球装置20の開閉板84の
開成回数が表示されるように制御することもできる。 【0057】マイクロコンピュータ130からデジタル
表示回路185に信号が与えられ、デジタル表示器80
(図3参照)が制御される。デジタル表示器80は、可
変入賞球装置20の開閉板84が開成中に、開口84に
入賞したパチンコ玉の玉数を表示するためのものであ
る。 【0058】マイクロコンピュータ130は、ドラム回
転制御信号を可変表示装置18に与え、可変表示装置1
8の表示を制御する。 【0059】マイクロコンピュータ130は、開成制御
信号を開成制御回路186に与え、この回路186の出
力によって可変入賞球装置20のソレノイド46が駆動
される。応じて、開閉板84が開成制御される。 【0060】さらに、マイクロコンピュータ130は、
ランプ信号をランプ回路188に与え、ランプ回路18
8の出力によって、図1に示すパチンコ遊技機10の各
種ランプ24a,24b,26a,26bが点灯制御さ
れる。 【0061】なお、上記構成の各回路には、電源回路1
90から所定の直流電圧が供給される。 【0062】ロ.フローチャートの説明 図15および図16は、図14の制御回路の動作を説明
するためのフローチャートである。図15および図16
の流れに従って、図14に示す制御回路の動作を説明す
る。 【0063】制御回路の電源がオンされると、マイクロ
コンピュータ130は、各記憶回路の記憶内容をイニシ
ャライズし(ステップS1)、次の信号を待つ。 【0064】パチンコ遊技機10でゲームが始められ、
パチンコ玉が始動入賞口22,23a,23bのいずれ
かに入賞すると、始動入賞玉検出スイッチ50,51
a,52bのいずれかがその入賞玉を検出し、始動入賞
回路158からマイクロコンピュータ130に入賞信号
が与えられる。マイクロコンピュータ130は、この信
号に基づいて、入賞記憶表示信号を入賞記憶表示回路1
78に与える。そして、それとともに、ランプ回路18
8にランプ信号を与え、可変表示装置18のドラム回転
表示ランプを点滅させる(ステップS3)。また、スピ
ーカ36を鳴動させ、ドラム回転時の効果音を発生させ
る(ステップS4)。さらに、ドラム回転制御信号を可
変表示装置18に与え、回転ドラムの回転を開始させる
(ステップS5)。 【0065】そして、ステップS6において、回転ドラ
ムの回転が開始してから、5.055秒たったか否かを
判別し、5.055秒たっている場合または停止スイッ
チ38(図1参照)がオンされたことを判別した場合
(ステップS7)には、可変表示装置18のドラムの停
止処理を行なう(ステップS18)。 【0066】そして、この状態で、絵柄判定回路166
の出力に基づいて、回転ドラムの表示態様が所定の表示
態様になったか否か、すなわちいわゆる「フィーバー
(本願出願人の有する登録商標)」状態になったか否か
判定する(ステップS9)。 【0067】「フィーバー」状態でない場合には、絵柄
判定のためのセンサ164をオフし(ステップS1
0)、スピーカ36の出力音を小当り音に切換(ステッ
プS11)、小当り開成処理を行なう(ステップS1
2)。たとえば、開閉板84(図3参照)を約0.2秒
間開成処理する。そして、各表示ランプ24a,24
b,26a,26bをオフし(ステップS23)、入賞
記憶表示回路178に記憶されている入賞回数をディク
リメントし、LED180を1つ消灯し、ステップS2
に戻る。ステップS9において、マイクロコンピュータ
130が「フィーバー」を判別した場合は、センサ16
4をオンし(ステップS15)、スピーカ36からフィ
ーバー音を出力させる。また、各表示ランプ24a,2
4b,26a,26bを「フィーバー」状態を表わすよ
うに所定の点滅制御する(ステップS16)。 【0068】次に、ステップS17で、可変入賞球装置
20の開閉板84を開成させる。これは、マイクロコン
ピュータ130が、開成制御回路186に信号を与え、
ソレノイド46が付勢されることによってなされる。そ
して、デジタル表示回路132に信号を与え、デジタル
表示器184(図1参照)によって、「フィーバー」回
数を1.5秒間表示させる。「フィーバー」回数とは、
可変入賞球装置20の開閉板84が何回目の開成状態に
なったかを示すものである。もし、1回目であれば、
1.5秒間「1」を表示させる(ステップS18)。 【0069】そして、ステップS19,S20,S2
1,S22およびS27の制御が、所定時間または入賞
玉が所定個数、たとえば10個入賞するまで繰返され
る。すなわち、開閉板84が開成してから、30秒経過
したか否かが判別され(ステップS19)、30秒たっ
ていなければ、入賞玉検出スイッチ108からの検出信
号が10個計数されたか否かの判別がなされる(ステッ
プS20)。入賞玉が10個に満たない場合には、入賞
玉が検出されるごとに、それを累積計数し、かつ、その
数をデジタル表示器80に表示させる(ステップS2
1)。次のステップS22では、電力状態判定回路13
2の出力があるか否かを判別する。すなわち、この実施
の形態の特徴である入賞玉検出スイッチ108の不正判
別がなされる。この電力状態判定回路132の回路動作
等については、既に詳述したとおりである。 【0070】正常状態では、電力状態判定回路132の
出力はないから、前記のように、各ステップの処理が繰
返される。 【0071】電力状態判定回路132の出力がある場合
は、入賞玉検出スイッチ108に不正がなされ、または
入賞玉検出スイッチ108が壊れている状態であるの
で、ソレノイド46を消勢し(ステップS23)、タイ
マを停止し(ステップS24)、所定の警報ランプ24
a,24b,26a,26bを点灯させてスピーカ36
から警報を発生させる(ステップS25,S26)。そ
して、処理を終える。 【0072】ステップS27において、「フィーバー」
が10回目でなければ、V入賞があったか否かの判別を
する(ステップS28)。V入賞検出回路162からV
検出信号が与えられ、V入賞を判別した場合には、所定
のV入賞ランプを点灯する(S29)。このランプは、
可変入賞球装置20の開閉板84両側に設けられた、前
面飾り板74a,74bを介して点灯される表示ランプ
70a,70bによってなされる。 【0073】ステップS19またはステップS20にお
いて、開閉板84の開成時間が30秒になったか、また
はその間に入賞玉が10個計数された場合には、制御動
作はステップS30に進む。 【0074】ステップS30では、開閉板84を閉成
し、「フィーバー」状態を終え、「フィーバー」が10
回目か否かの判別をする(S31)。10回目でなけれ
ば、検出基板120(図9参照)からV入賞検出回路1
62を介してV入賞検出信号が与えられるか否かを、た
とえば1.8秒間待つ。すなわち、開閉板84が閉成後
であっても、V入賞検出信号が与えられるか否かを、
1.8秒間待つことになる(ステップS32)。これ
は、可変入賞球装置20の開口64内に入賞したパチン
コ玉が、なんらかの原因で引っかかり、一時的に停止し
て、玉感知板114を揺動させるのに時間がかかること
がある場合を考慮したものである。たとえば、最後のパ
チンコ玉が可変入賞球装置20の中央部に入賞し、遊技
客がV入賞があったと感じた場合で、たまたまパチンコ
玉が引っかかった場合に、「フィーバー」状態が継続さ
れないことになると、遊技客と、このパチンコ遊技機1
0を配置しているパチンコホールの係員との間でトラブ
ルが生ずるが、そのようなトラブルを未然に防止するよ
うにしたものである。 【0075】そして、ステップS33で、V入賞検出回
路162からV入賞検出信号が与えられたか否かを判別
し、V入賞していると判別されたときは、スピーカ36
の鳴動音を切換え、休止中音を出力し、休止時間処理を
行なう(ステップS35)。休止時間処理は、所定時
間、たとえば2秒間開閉板84を閉成状態にすることで
ある。そして、その間は、V入賞用の表示ランプ70
a,70bをオフする。 【0076】そして、引続き、ステップS16からの動
作を継続する。ステップS31において、マイクロコン
ピュータ130が、「フィーバー」状態が10回連続し
てあったと判別した場合は、スピーカ36の鳴動を停止
し、表示ランプを消して、「フィーバー」状態を終了さ
せる(ステップS37)、入賞記憶表示回路178に記
憶されている数値があれば、そこから1ディクリメント
し、ステップS2からの処理を続行する。 【0077】マイクロコンピュータ130は、上述した
一連の処理を行なうとともに、割込クロック回路168
が4msec毎に割込まれる信号に基づいて、ステップ
S41〜S44の処理を行なっている。 【0078】すなわち、遊技中のパチンコ玉が、始動入
賞口22,23a,23bのいずれかに入賞したか否か
を、始動入賞回路158からの信号に基づいて判別し、
いずれかの始動入賞口22,23a,23bにパチンコ
玉が入賞した場合には、入賞記憶表示回路178に
「4」が記憶されているか否かを判別し(ステップS4
2)、「4」が記憶されていなければ、その数値を1デ
ィクリメントする(ステップS43)。 【0079】そして、それに応答して、LED180を
記憶数値の数だけ点灯させる(ステップS44)。 【0080】 【課題を解決するための手段の具体例】前記ROM15
2により、制御用のプログラムを記憶しているプログラ
ム記憶手段が構成されている。前記CPU150によ
り、前記プログラム記憶手段に記憶されている制御用プ
ログラムに従って動作し、前記弾球遊技機の遊技状態を
制御するプロセッサが構成されている。前記可変入賞球
装置20により、前記プロセッサにより制御され、遊技
者にとって有利となる第1の状態と遊技者にとって不利
となる第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置が構成
されている。前記入賞玉検出スイッチ108により、前
記可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を計数するために
検出し所定個数の入賞玉を検出した場合に前記可変入賞
球装置を第2の状態にするために設けられた検出手段で
あって、所定の電圧に保持される第1の配線接続部と信
号を出力する第2の配線接続部とを有し、入賞玉の検出
に伴って前記第2の配線接続部からの出力信号の電圧が
変化する入賞玉検出手段が構成されている。前記トラン
ジスタ134,136を有する回路部分により、前記入
賞玉検出手段が入賞玉を検出した場合に導出される出力
信号が伝達される信号伝達手段(たとえばインバータ1
28)とは別個に設けられ、前記入賞玉手段の前記第2
の配線接続部からの出力信号が入力され、該入力信号の
電圧レべルに応じて第1の信号または第2の信号を出力
する信号出力手段が構成される。 【0081】そして、前記入賞玉手段は、入賞玉の非検
出状態と入賞玉の検出状態とにおける出力電圧の変化の
幅が、前記第1の配線接続部の電圧とは異なる所定のレ
ベル範囲となるように構成されており、前記信号出力手
段は、前記入力信号が前記入賞玉の非検出状態の電圧レ
ベルである場合に第1の信号を出力し、前記入賞玉検出
手段の第1の配線接続部側と第2の配線接続部側とが短
絡することにより前記入力信号が前記所定のレベル範囲
から外れている場合に第2の信号を出力する。そして、
前述したように、前記プロセッサは、前記信号出力手段
の出力信号に応じて、前記制御用プログラムに含まれて
いる異常判別用プログラム(ステップS22)に従って
動作して異常発生の有無を判別し、異常が発生した旨の
判別を行なった場合には、第1の状態となっている前記
可変入賞球装置を第2の状態にする制御を行なう機能を
有する。 【0082】 【発明の効果】本発明によれば、入賞玉検出手段が、入
賞玉の検出状態と非検出状態とにおける出力電圧の変化
の幅が、第1の配線接続部の電圧とは異なる所定のレベ
ル範囲となるように構成されている。そして、入賞玉検
出手段の第1の配線接続部と第2の配線接続部とが短絡
するいわゆるショートが発生した場合には、第2の配線
接続部からの出力信号が入力される信号出力手段に第1
の配線接続部の電圧とほぼ同程度の電圧が入力されるこ
ととなる。その結果、ショートが発生した場合には、信
号出力手段に入力される入力信号が、前記所定のレベル
範囲から外れた電圧の信号となるために、信号出力手段
により、第2の信号が出力される。その結果、プロセッ
サはその第2の信号に基づいて異常が発生したことを判
別可能となり、その異常判別に基づいて、可変入賞球装
置を第2の状態にする異常発生時の制御動作を実行する
ことが可能となる。 【0083】また、たとえば、前記ショートの判別に基
づいて行なう異常時制御をハード回路で行なった場合に
は、そのハード回路を不正改造するという比較的簡単な
方法により異常時制御機能を不能にされるおそれがある
が、本発明の場合には、前記プロセッサが異常判別用プ
ログラムに従って異常発生の有無の判別動作を行なって
異常時制御を行なうというソフトウェア的な異常判別に
基づいた異常時制御を行なっているために、異常時制御
を不能にする不正改造が比較的困難となる。さらに、前
記プロセッサから可変入賞球装置までの既存の制御系外
においてショートの異常判別を行なうものでないため
に、プロセッサから可変入賞球装置へ至るまでの既存の
制御系を有効利用して異常時制御が可能となり、異常時
制御のための制御系を別途特別設ける必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施例のパチンコ遊技機の正面図
である。 【図2】この発明の一実施例のパチンコ遊技機の背面図
である。 【図3】可変入賞球装置の斜視図である。 【図4】可変入賞球装置の分解斜視図である。 【図5】可変入賞球装置の正面図であり、部分的に透か
して描いている図である。 【図6】可変入賞球装置の背面図であり、部分的に透か
して描いている図である。 【図7】可変入賞球装置の開閉機構およびV入賞玉検出
機構を説明するための縦断面図である。 【図8】可変入賞球装置の開閉機構およびV入賞玉検出
機構を説明するための縦断面図である。 【図9】可変入賞球装置の開閉機構およびV入賞玉検出
機構を説明するための縦断面図である。 【図10】可変入賞球装置に入賞した入賞玉を検出する
検出回路の基本回路図である。 【図11】この実施の形態に用いられる入賞玉検出スイ
ッチの具体的な回路図である。 【図12】入賞玉検出スイッチの出力レベルを表わす波
形図である。 【図13】この発明の特徴となる電力状態判定回路の一
例を示す回路図である。 【図14】パチンコ遊技機10の全体制御回路を示すブ
ロック図である。 【図15】図14の制御回路の動作を説明するためのフ
ロー図である。 【図16】図14の制御回路の動作を説明するためのフ
ロー図である。 【符号の説明】 10はパチンコ遊技機、14は遊技盤、20は可変入賞
球装置、22,23a,23bは始動入賞口、36はス
ピーカ、46はソレノイド、50は始動入賞玉検出スイ
ッチ、64は開口、70a,70bは表示ランプ、80
はデジタル表示器、84は開閉板、108は入賞玉検出
スイッチ、114は玉検知板、120は検出基板、13
0はマイクロコンピュータ、132は電力状態判定回路
である。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.打球を遊技領域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊
    技機であって、 制御用のプログラムを記憶しているプログラム記憶手段
    と、 該プログラム記憶手段に記憶されている制御用プログラ
    ムに従って動作し、前記弾球遊技機の遊技状態を制御す
    るプロセッサと、 該プロセッサにより制御され、遊技者にとって有利とな
    る第1の状態と遊技者にとって不利となる第2の状態と
    に変化可能な可変入賞球装置と、 前記可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を計数するため
    に検出し所定個数の入賞玉を検出した場合に前記可変入
    賞球装置を第2の状態にするために設けられた検出手段
    であって、所定の電圧に保持される第1の配線接続部と
    信号を出力する第2の配線接続部とを有し、入賞玉の検
    出に伴って前記第2の配線接続部からの出力信号の電圧
    が変化する入賞玉検出手段と、 該入賞玉検出手段が入賞玉を検出した場合に導出される
    出力信号が伝達される信号伝達手段とは別個に設けら
    れ、前記入賞玉検出手段の前記第2の配線接続部からの
    出力信号が入力され、該入力信号の電圧レベルに応じて
    第1の信号または第2の信号を出力する信号出力手段と
    を含み、 前記入賞玉検出手段は、入賞玉の非検出状態と入賞玉の
    検出状態とにおける出力電圧の変化の幅が、前記第1の
    配線接続部の電圧とは異なる所定のレベル範囲となるよ
    うに構成されており、 前記信号出力手段は、前記入力信号が前記入賞玉の非検
    出状態の電圧レベルである場合に第1の信号を出力し、
    前記入賞玉検出手段の第1の配線接続部側と第2の配線
    接続部側とが短絡することにより前記入力信号が前記所
    定のレベル範囲から外れている場合に第2の信号を出力
    し、 前記プロセッサは、前記信号出力手段の出力信号の状態
    に応じて、前記制御用プログラムに含まれている異常判
    別用プログラムに従って動作して異常発生の有無を判別
    し、異常が発生した旨の判別を行なった場合には、第1
    の状態となっている前記可変入賞球装置を第2の状態に
    する制御を行なうことを特徴とする、弾球遊技機。
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