JP2721509B2 - アルデヒド類の吸着剤 - Google Patents

アルデヒド類の吸着剤

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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、気相中のアルデヒド類に対して優れた吸着
性能を有する吸着剤に関する。
〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕
ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド等の低級脂肪族
アルデヒド類は、生活回りにおける代表的な悪臭ガスで
ある。例えばホルムアルデヒドについては食器棚、衣装
ダンス等の家具、合成樹脂シートを用いた新建材等から
発生する。またアセトアルデヒドについては日常生活に
おいてはタバコ煙中に極めて多く、その他、鶏糞乾燥、
印刷インキ製造、コークス製造時などに発生する。
これら低級脂肪族アルデヒド類の脱臭には従来、湿式
と乾式による方法が知られている。湿式方法では、水や
薬液によって気体を洗浄する方法であるが、この方法で
は水や薬液の飛散が避けられず、室内での使用が困難で
あったり、排水の処理が問題となる。また、乾式方法で
は活性炭による吸着除去方法があるが、従来の活性炭で
はアルデヒド保存率が低く、かつ家庭環境内に於いては
アルデヒド類を使用する工場内等に比較するとアルデヒ
ド濃度が遥かに低いため総アルデヒド量から見れば吸着
効率は必ずしも良好ではない。また、特殊活性炭として
アンモニウム塩や亜硫酸塩、酸性亜硫酸塩を添着したも
の(特開昭53−29292号)、アニリンを添着したもの
(特開昭60−54095号)も考案されているが、その効果
は充分満足できるものではない。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者等は一層強力な吸着剤を求めて種々
研究を行った結果、パラートルイジンを活性炭に添着し
て得られる吸着剤が気相中のホルムアルデヒド、アセト
アルデヒドの如き、アルデヒド類に対して極めて有効な
吸着剤となることを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明はパラートルイジンが活性炭に1〜50重
量%(対活性炭)添着されてなることを特徴とするアル
デヒド類の吸着剤を提供するものである。
パラートルイジンはアルデヒド基に対し、アニリンと
同様の性質を示すことからアルデヒド類吸着性能はアニ
リンに劣らない。しかも活性炭は一般に分子のより大き
なもの程、吸着し易い性質がある事から、活性炭に試薬
を添着させる場合、パラートルイジンはアニリンよりも
吸着し易い。
本発明に従ってパラートルイジンを添着させた場合、
従来のアニリン添着の場合より吸着効果に於いて優れた
効果を示す。その理由として、パラートルイジンの場合
は、アニリンより分子量が大きく活性炭にトルイジンが
吸着されやすい事の他、電子供与基であるメチル基が芳
香環に結合しており、その事によってアミノ基窒素の電
子密度が高まり、悪臭ガスのアルデヒド基と縮合し易く
なる(シッフ塩基形成)と考えられる。
さらにパラートルイジンはアニリンより臭気がはるか
に低い。又パラートルイジンは室温で固体であり、ほと
んど臭気がないため取り扱い易さ、応用範囲も広く、活
性炭への添着には最も適している。
パラートルイジンが添着された活性炭が、吸着剤とし
て充分な性能を発揮するための試薬添着量は、添着試薬
の種類にもよるが、試薬添着量が1〜50重量%(対活性
炭)の範囲にあることが望ましい。1重量%未満では吸
着剤としての効果の持続時間が短くなるので好ましくな
く、逆に50重量%を越えると試薬の臭気が若干したりし
て吸着剤としての実用性が無くなる。
本発明の吸着剤を得るために用いられる活性炭として
は、特に制限はなく、市販されている種々の粒径のやし
殻活性炭、石炭系活性炭、骨炭等が用いられる。活性炭
の粒径は吸着剤の用途、使用方法等に応じて適宜選択さ
れる。
活性炭に上記試薬を添着する方法としては、上述の活
性炭を試薬溶液に浸漬して活性炭に試薬を吸着させ、そ
の後、濾別、乾燥する方法が挙げられる。この場合、試
薬を溶解させる溶媒としてはなるべく極性溶媒の方が良
く、たとえば水、メタノールあるいはこの両溶媒の混合
溶媒等がよい。無極性溶媒を用いると溶媒の方が活性炭
へ吸着し易くなり、試薬の活性炭への吸着が妨げられる
可能性がある。これ以外の方法としては、(i)試薬を
含むキャリヤーガスを活性炭に接触させる気相吸着法、
(ii)試薬を活性炭に直接散布するふりかけ法、(ii
i)試薬と活性炭を密閉容器に入れ、高温加熱して吸着
させる平衡吸着法等が挙げられる。
本発明の吸着剤はガスと接触可能な方法であればいな
かる方法でも使用可能である。例えば固定床、移動床又
は流動床にガスを通気してガスを吸着する方法におい
て、あるいは静置法でガスと接触させてガスを吸着する
方法において本発明の吸着剤を使用することが可能であ
る。
以上の様に、本発明の吸着剤は気相中のアルデヒド類
の吸着剤として非常に優れたものである。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明す
るが、もちろん本発明はこれに限定されるものではな
い。
実施例1 市販のやし殻活性炭(粒径42〜80メッシュ)を130℃,
3時間乾燥し、10重量%パラートルイジン、メタノール
溶液に2時間浸漬した。その後、活性炭をろ取し、風乾
して活性炭に吸着された余分のメタノールを除去した。
この様にして得られたパラートルイジン添着炭は、パラ
ートルイジンが16.0重量%添着されていた。
アセトアルデヒド濃度50ppmの6.5lデシケーター中に
上記の方法で得たパラートルイジン添着炭100mgを入
れ、デシケーター中のアセトアルデヒド濃度をFID付ガ
スクロマトグラフィーにより経時的に測定した。対照と
してパラートルイジンを添着していない活性炭100mgを
同様に操作した。(30分後のデシケーター中のアセトア
ルデヒド濃度)/(アセトアルデヒド初期濃度)を求め
たところパラートルイジン添着炭の場合0.07、対照無添
着炭の場合0.55であった。
比較例1 実施例1における10重量%パラートルイジンメタノー
ル溶液の代わりに、10重量%メターフェニレンジアミン
メタノール溶液を用いてその他は実施例1の場合と同様
に操作した。その結果、メターフェニレンジアミンが1
3.8重量%添着した添着炭が得られた。
実施例1の場合と同様にして、ガスクロマトグラフィ
ー分析した結果、メターフェニレンジアミン添着炭の
(30分後のデシケーター中のアセトアルデヒド濃度)/
(アセトアルデヒド初期濃度)は0.12であった。
〔発明の効果〕
上記実施例で示した如く、本発明の添着炭はアルデヒ
ド吸着性能に極めて優れている。しかもそれら添着炭自
体はほとんど無臭である。さらにアルデヒド低濃度に於
いても吸着脱臭性能が良く、一般家庭用の空気清浄剤と
しても使用可能である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−80969(JP,A) 特開 昭60−54669(JP,A) 特開 昭50−84478(JP,A) 特開 昭60−132645(JP,A) 特公 昭60−54095(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パラートルイジンが活性炭に1〜50重量%
    (対活性炭)添着されてなることを特徴とするアルデヒ
    ド類の吸着剤。
JP63116301A 1988-05-13 1988-05-13 アルデヒド類の吸着剤 Expired - Fee Related JP2721509B2 (ja)

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