JP2720418B2 - 音声信号処理回路 - Google Patents

音声信号処理回路

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JP2720418B2
JP2720418B2 JP5347397A JP34739793A JP2720418B2 JP 2720418 B2 JP2720418 B2 JP 2720418B2 JP 5347397 A JP5347397 A JP 5347397A JP 34739793 A JP34739793 A JP 34739793A JP 2720418 B2 JP2720418 B2 JP 2720418B2
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audio signal
signal
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幸治 中島
修 森岡
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Nippon Columbia Co Ltd
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Nippon Columbia Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルシグナルプロ
セッサ(以下DSPと略す)を用いてステレオ音声信号を
出力するサラウンド回路に関し、特に両チャンネルのス
ピーカの間隔が狭いカラオケシステム等に好適な回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般のサラウンド回路では、左チャンネ
ルの音声信号と右チャンネルの音声信号との差信号(L
−R)を利用したり、残響回路を付加して音に奥行き感
を与える方法が回路構成が簡単であり、安価に構成でき
るために広く用いられている。ところが低域周波数で
は、指向特性が殆ど無いため、同位相で録音されてい
る。そのため、間接音信号として音声信号の差信号を生
成すると、同位相で録音された低域周波数の信号成分が
失われてしまう欠点があった。
【0003】これらを改善するために、実開平5−60
095号公報に開示されているように、第1及び第2の
チャンネルの音声信号L,R夫々の和の信号(L+R)を
生成する加算手段と、和の信号(L+R)の低調波成分S
ub(L+R)を生成する低調波生成手段とを具備し、出力
手段により、低調波生成手段の出力信号Sub(L+R)
を、第1のチャンネルの音声信号Lと遅延された差の信
号φ(L−R)に応じた第1の信号 K1(φ)と加算して出
力すると共に、低調波生成手段の出力信号Sub(L+
R)を、第2のチャンネルの音声信号Rと遅延された差
の信号φ(L−R)に応じた第2の信号 K2(φ)と加算し
て出力するよう構成して、低域周波数の信号成分を補充
する方法等が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述に代表されるよう
に、サラウンド効果を得ることにより、低域周波数の信
号成分が失われるので、何等かの補償回路を設けて補正
する必要がある。本発明では、その補償手段として、同
位相成分が多く含まれる周波数領域をフイルターで選択
して補償するようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため本発明では、第
1のチャンネルの音声信号と、第1のチャンネルの音声
信号から分岐して入力するカットオフ周波数を可変可能
とするハイパスフイルタと、ハイパスフイルタの出力を
逆相にする反転回路と、反転回路の出力を前記第1のチ
ャンネルの音声信号と加算する加算器とによって構成す
る第1のチャンネルの音声信号回路と、同様に構成する
第2のチャンネルの音声信号回路とを有することを特徴
とし、前記ハイパスフイルタにはIIRフイルタを用い
る、若くはFIRフイルタと遅延回路とを組み合わせた
構成を用いることを特徴としたものである。そして、カ
ットオフ周波数を400〜800Hzの間で任意に設定
できるように構成している。
【0006】
【作用】ハイパスフイルタにIIRフイルタを用いた場
合には、カットオフ周波数で徐々に変化する位相特性を
利用し、高域周波数で逆相となって違和感の少ない拡が
り感を得る。また、FIRフイルタを用いた場合には、
チャンネル間に遅延時間を与えることによって、カット
オフ周波数付近の違和感を減らし、高域周波数での拡が
り感を拡大させる。そして、低域周波数の信号成分は、
打ち消し合いが起こらずに出力されるので、不自然さの
無い音場が得られる。また、再生する音楽ジャンルに合
わせて、カットオフ周波数を変化させて最適な音場空間
を形成させる。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図1の全体構成を示すブ
ロック図で説明する。コンパクトディスク(CD)等の音
響源1は、LチャンネルとRチャンネルを有し、それぞ
れA/D変換器2によって変換されてDSP3に入力す
る。DSP内部ではデジタル信号処理が行われて初期反
射音や残響音を作成し出力する。この初期反射音や残響
音は、サラウンド選択スイッチ3aによって音場を選択
できるようになっている。出力信号はD/A変換器4に
よってアナログ信号に戻され、パワーアンプ5で電力増
幅してスピーカ6,7を駆動する。
【0008】次にDSP3の内部での信号の流れを図2
の要部を示すブロック図で説明する。図において、Lチ
ャンネルの信号8は、第1の混合器9とハイパスフイル
タ(HPF)10と、第2の混合器11に入力する。ま
た、Rチャンネルの信号12は、Lチャンネルと同様に
第3の混合器13と、ハイパスフイルタ(HPF)14
と、第2の混合器11に入力する。そして、第2の混合
器11に入力したLチャンネル信号8とRチャンネル信
号12は、加算(L+R)されて残響発生装置15に入力
し、残響音が付加されて出力した信号〔Rev(L+
R)〕は、第1の混合器9に入力する。また、この信号
は反転増幅器16で反転〔−Rev(L+R)〕されて第
3の混合器13に入力する。
【0009】一方、ハイパスフイルタ10を通過したL
チャンネルの信号は、2次のフイルタ構成なので、徐々
に位相が逆相に反転〔−HPF(L)〕されて第1の混合
器9に入力する。同様に、ハイパスフイルタ14を通過
したRチャンネルの信号も、徐々に位相が逆相に反転
〔−HPF(R)〕されて第3の混合器13に入力する。
このようにして、第1の混合器9にはLチャンネル信号
8と、−HPF(L)信号と、Rev(L+R)信号が入力
し、それぞれのレベルを任意に調節して混合され、出力
(LOUT) する。同様に、第3の混合器13にはRチャン
ネル信号12と、−HPF(R)信号と、−Rev(L+
R)信号が入力し、それぞれのレベルを任意に調節して
混合され、出力(ROUT)する。
【0010】ところで、一般にステレオ信号の音像の定
位は、左右の音のレベル差と、位相差で認識される。位
相差を0゜から135゜程度まで変化させると、その音
像は、点音像から拡がって大きくボケた音像と変化し、
さらに位相差を拡げると、左右のスピーカに別々の音と
して分離し始め、180゜で無定位状態となって拡散さ
れた音場となる。高域周波数では、一般の音場でも反射
音が多く含まれた拡散音場成分が多く含まれるので、逆
位相の系や60ms程度までの遅延時間を与えた系によ
る拡散音場に違和感はない。
【0011】しかしながら、低域周波数では、指向特性
が殆ど無いため、同位相で録音されているので、上記系
を通すとレベルが極端に低下したり、不安定な定位にな
ったりして、大変不自然になってしまう。この不自然さ
が認識される周波数は400Hz〜800Hzの間にあ
り、この周波数の範囲にハイパスフイルタのカットオフ
周波数を設定して、拡散音場とする周波数領域を決める
ことにより、不自然さを解消することができる。さら
に、カットオフ周波数付近の位相変化による不自然さを
解消するため、図3(a)の周波数特性に示すように、2
次のIIRフイルタで構成することにより、図3(b)の
位相特性に示すように、穏やかな位相変化を得て不自然
さを防止している。
【0012】このように、IIRフイルタによるハイパ
スフイルタを通過した信号は、それぞれ逆位相同士で加
算されるので高域周波数で拡散音場を得、低域周波数で
は影響されない。そしてIIRフイルタ特有の位相変化
を利用してカットオフ周波数付近での音像の拡がり感
と、残響回路で作成された奥行き感で良好なサラウンド
の音場が得られる。尚、2次以上のIIRフイルタを用
いる場合には、反転増幅器19,20を付加して逆位相
となる様に設定する。
【0013】また、カットオフ周波数の設定は、音楽ジ
ャンルによって可変する。例えば、ボーカル等の音像の
定位を重要視する音楽ジャンルでは、カットオフ周波数
を800Hz付近に設定し、音像の不安定さを防ぐ。ま
た、残響音が多く含まれている例えば教会音楽等では、
カットオフ周波数を400Hz付近に設定し、サラウン
ド効果を強調する。これらは、DSP3で音場選択する
サラウンド選択スイッチ3aに連動させる構成としても
良い。
【0014】また、他の実施例として、図5のブロック
図に示すように、ハイパスフイルタをFIRフイルタ1
7,18で構成し、反転増幅器19,20の前段若くは
後段に遅延回路21,22を設けて信号を遅延させ、そ
れぞれの混合器9,13に入力させる構成としても良
い。FIRフイルタを用いると、完全直線位相特性とな
って、完全に信号が打ち消されてしまうので、60ms
程度までの遅延回路を付加して、一方の信号を遅らせて
拡散音場を得る構成とする。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、低音域の情報を失うこ
となく、拡散音場を形成するサラウンド回路を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例を示す要部詳細のブロック
図。
【図3】IIRフイルタの周波数特性図。
【図4】IIRフイルタの位相特性図。
【図5】他の実施例を示す要部詳細ブロック図。
【符号の説明】
1 音響源 2 A/D変換器 3 DSP 3a サラウンド選択スイッチ 4 D/A変換器 5 パワーアンプ 6,7 スピーカ 8 Lチャンネル信号 9 第1の混合器 10,14 IIRフイルタ 11 第2の混合器 12 Rチャンネル信号 13 第3の混合器 15 残響発生器 17,18 FIRフイルタ 16,19,20 反転増幅器 21,22 遅延回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−181462(JP,A) 特開 昭57−42300(JP,A) 特開 平4−178000(JP,A) 特開 昭63−105600(JP,A) 実開 昭63−133800(JP,U) 特公 昭61−3160(JP,B2) 実公 昭58−55760(JP,Y2)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のチャンネルの音声信号と、該第1
    のチャンネルの音声信号から分岐して入力するカットオ
    フ周波数を可変可能とするハイパスフイルタと、該ハイ
    パスフイルタの出力を前記第1のチャンネルの音声信号
    と逆相にする反転回路と、該反転回路の出力を前記第1
    のチャンネルの音声信号と加算する加算器とによって構
    成する第1のチャンネルの音声信号処理回路と、同様の
    構成による第2のチャンネルの音声信号処理回路とを有
    することを特徴とした音声信号処理回路。
  2. 【請求項2】 ハイパスフイルタはIIRフイルタを用
    いたことを特徴とする請求項1記載の音声信号処理回
    路。
  3. 【請求項3】 ハイパスフイルタの回路はFIRフイル
    タと遅延回路とを連結した回路で構成したことを特徴と
    する請求項1記載の音声信号処理回路。
  4. 【請求項4】 ハイパスフイルタのカットオフ周波数を
    400Hzから800Hzの間で任意に選択できること
    を特徴とする請求項1記載の音声信号処理回路。
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JPH07193898A JPH07193898A (ja) 1995-07-28
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