JP2719605B2 - リクライニングアジャスタ - Google Patents

リクライニングアジャスタ

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JP2719605B2 JP63178104A JP17810488A JP2719605B2 JP 2719605 B2 JP2719605 B2 JP 2719605B2 JP 63178104 A JP63178104 A JP 63178104A JP 17810488 A JP17810488 A JP 17810488A JP 2719605 B2 JP2719605 B2 JP 2719605B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,シートクッションブラケットとシートバッ
クブラケットとの間に取付けられてシートバックの傾斜
角度を自在に調節することの出来るリクライニングアジ
ャスタに関する。
(従来の技術) 従来のリクライニングアジャスタとしては,第6図に
示すような遊星歯車を使用した無段階調節式のものがあ
った。
この従来のリクライニングアジャスタは,シートクッ
ションブラケット1の後端部の軸2によって回転自在に
取付けられたスプロケット3と,シートクッションブラ
ケット1に固定され側面にスプロケット3と同軸の外歯
車4Aが形成されたギア4とを有し,シートバックブラケ
ット5は,その下端部が軸2の偏心部2Aに回動自在に貫
通され,このシートバックブラケット5の側面に軸2の
偏心部2aと同軸に形成された内歯車5Aがギア4の外歯車
4Aに噛合した状態で取付けられている。
そしてこのシートバックブラケット5の内歯車5Aの歯
数がギア4の外歯車4Aの歯数よりも多くなっており,内
歯車5Aがスプロケット3と一体回転する軸2の偏心部2A
により偏心回転してギア4の外歯車4Aの回りをいわゆる
遊星運動することにより,シートバックブラケット5の
傾斜が徐々に変化するようになっていた。なお,図示の
リクライニングアジャスタでは,スプロケット3は,リ
クライニング操作ノブ6の回転がスプロケット7および
チェーン8を介して伝達されることによって回転される
ようになっていた。
(発明が解決しようとする課題) しかし上記のような従来のリクライニングアジャスタ
は,操作ノブ6によってリクライニング調節を行う際,
内歯車5Aがギア4の外歯車4Aの回りを遊星運動するのに
伴いシートバックブラケット5がいわゆるサイクロン運
動を行うこととなるため,このシートバックブラケット
5によって支持されたシートバックの動きが周期的に大
きくなったり小さくなったりして一定ではなく,良好な
リクライニングの操作フィーリングを得ることができな
かった。
また前記従来のリクライニングアジャスタでは,シー
トバックからのモーメント負荷を軸2およびシートバッ
クブラケット5の内歯車5Aとギア4の外歯車4Aとの噛合
い部によって受けることとなるが,内歯車5Aと外歯車4A
とは通常2〜3枚の歯によって噛合うので,この噛合っ
ている歯部に高負荷がかかることとなり,強度耐久性に
難があった。また歯車に高い耐久性を持たせるために
は,各歯車に熱処理等の加工を必要とし,コスト高の原
因になるという問題も有していた。
さらにまた前記従来のリクライニングアジャスタで
は,各歯車の精度が要求されるので,ギア4やシートバ
ックブラケット5に歯部を形成するのにファインブラン
キング等の特殊加工法を用いなければならず,型費など
コスト高の一因となっていた。
この発明は,上記のような従来のリクライニングアジ
ャスタの有する欠点を解消するために為されたものであ
る。すなわち,リクライニング操作をスムーズに行うこ
とが出来,耐久性に優れ,しかも製品の低廉化を図るこ
との出来るリクライニングアジャスタを提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記課題を達成するために、シートクッ
ションの両側に配され各々該シートクッション上方の一
点を中心とする円弧状のガイド部を有する一対のシート
クッションブラケットと、前記シートクッションブラケ
ットの前記ガイド部と同一の曲率となるよう形成された
摺動部および該ガイド部と同一の曲率の円弧に沿って延
びる歯部とを有し該摺動部と該ガイド部との凹凸関係に
よって、前記シートクッションブラケットに対し各々前
記一点を中心として回動自在に取付けられた一対のシー
トバックブラケットと、前記シートクッションブラケッ
トに回転自在に取付けられ、該シートバックブラケット
の円弧状の歯部に各々噛合するピニオンギアを有するリ
クライニング操作部と、を有し、さらに、前記リクライ
ニング操作部がスプリングカップラと前記シートクッシ
ョンの側方部に設けられた操作ノブを備え、前記スプリ
ングカップラは、前記シートクッションブラケットに固
定されたケースと、前記ケース内に配置され、前記操作
ノブと一体回転し、回転方向に沿った切欠き部を有する
保持環と、前記ピニオンギアと一体回転し、前記保持環
の切欠き部に突出する回転体と、前記ケースの内周面と
前記保持環の外周面の間に該ケース内周面と圧接状態で
圧接介装され且つ一端及び他端が径方向内側に延在して
前記保持環の切り欠き面と前記回転体の円周方向側面の
間に位置し前記保持環からの回転力伝達で縮径して前記
ケースとの圧接状態が解除されると共に前記回転体から
の回転力伝達で拡径して前記ケースとの圧接状態が維持
されるスプリングと、を有することを特徴としている。
また課題達成のため,上記構成において,ガイド部お
よび摺動部のうち一方を円弧状の溝部とし他方を円弧状
の突条部とし,この突条部を溝部に摺動自在に嵌合する
ことによってシートバックブラケットをシートクッショ
ンに対してシートクッション上方の一点を中心として回
動自在に取付けるようにすることが好ましく,また溝部
と突条部との間に樹脂性部材等の潤滑部材を介装するよ
うにすることが好ましい。
また前記構成において,シートクッション上方の一点
を該シート上に座った人の股関節と一致するよう設定す
ることが好ましい。
(作用) 前記この発明によるリクライニングアジャスタは,リ
クライニング調節の際,リクライニング操作部から回転
力を入力しピニオンギアを回転させることによって,円
弧状の歯部がこのピニオンギアと噛合しているシートバ
ックブラケットが,ピニオンギアの回転方向に従い摺動
部がシートクッションブラケットのガイド部にガイドさ
れることによって,シートクッション上方の一点を中心
として上方向または下方向に回動される。
従って,シートバックブラケットが上方向に回動され
た際にはこの一対のシートバックブラケット間に固定さ
れたシートバックが前側に起され,反対にシートバック
ブラケットが下方向に回動された際にはシートバックが
後側に傾倒されてリクライニング調節が行われる。
シートクッションブラケットのガイド部およびシート
バックブラケットの摺動部のうち一方が円弧状の溝部で
あり他方が円弧状の突条部である場合には,この溝部と
突条部との嵌合によってシートバックブラケットがシー
トクッション上方の一点を中心として回動するようガイ
ドされ,さらに溝部と突条部との間に樹脂性部材等の潤
滑部材が介装されている場合には,この溝部と突条部間
の摺動が滑らかに行われる。
またシートクッション上方の一点が該シート上に座っ
た人の股関節と一致するよう設定されている場合には,
シートバックの回動中心がリクライニングシートに座っ
た人の上半身の下半身に対する屈曲中心と一致すること
となる。
またリクライニング操作部がスプリングカップラとシ
ートクッションの側方部に設けられた操作ノブを備え,
この操作ノブの両方向への回転がスプリングカップラを
介してピニオンギアに伝達されることにより,操作ノブ
側から回転入力があった場合のみピニオンギアの回転が
許容されることとなる。
(実施例) 以下この発明を,図面に示す実施例に基づいてさらに
詳細に説明を行う。
第1図は,本発明によるリクライニングアジャスタ10
を備えた車両用リクライニングシートを示すものであっ
て,シートクッション11の両サイドにおいて基台に固定
されたシートクッションブラケット12に各々シートバッ
クブラケット13がスライド自在に取付けられ,このシー
トバックブラケット13にはシートバック14が固定されて
いるものである。15はリクライニング調節用の操作ノブ
である。また図中に示す中心0は,シートバックブラケ
ット13の回動中心である。
第2図はシートクッションブラケット12とシートバッ
クブラケット13の組付け状態を示す図でありまた第3図
は第2図の分解図であって,シートクッション両側のシ
ートクッションブラケット12,12′には各々内側向きに
開口し第1図の中心0を中心とする円弧状の溝部12,1
2′a(ガイド部)が形成されており,この溝部12,12′
aには樹脂性ガイド12b,12′bが嵌合され、ガイド12b,
12′bに形成された突起12cと溝部12aに形成された孔12
dとの結合によって固定されている。すなわち,溝部12a
の内壁面が全て摩擦係数の小さい合成樹脂によって覆わ
れている。またシートクッションブラケット12,12′に
は,その上縁が内側に折り返されて中心0を中心とし溝
部12,12′aと同じ曲率となるよう円弧状のガイド部12
e,12′eが形成されている。
このシートクッションブラケット12,12′には,溝部1
2a,12′aに嵌合された樹脂性ガイド12b,12′bにシー
トバックブラケット13,13′の側面に突設された円弧状
の突条部13a(摺動部)が摺動自在に嵌合されかつシー
トバックブラケット13,13′の上縁部がガイド部12,12′
に嵌合された状態で取付けられている。
このシートバックブラケット13,13′は,その上縁部1
3b,下縁部13cおよび突条部13aがシートクッションブラ
ケット12,12′のガイド部12eおよび溝部12aと同一の曲
率となるよう成形された円弧形状となっており,突条部
13aがシートクッションブラケット12,12′の溝部12a,1
2′aに沿ってまた上縁部13bがガイド部12eに沿って各
々摺動することにより垂直面内を回動自在となってお
り,またその下縁部13cには,円弧状に歯部13dが形成さ
れている。このシートバックブラケット13,13′の突条
部13aがシートクッションブラケット12,12′の溝部12a,
12′aに嵌合している状態で,シートバックブラケット
13,13′の下縁部13cはシートクッションブラケット12,1
2′に固定された一対のブラケット12f,12′fによって
担持され,またその上縁部13bはシートクッションブラ
ケット12,12′のガイド部12e,12′e内においてこのガ
イド部12e,12′eの折曲部に嵌着された樹脂性シュー12
g,12′gによって樹脂性ガイド部12b,12′bとの間で摺
動自在に挾持されている(第4図参照)。
以上の構造についてはシートクッション11の両側にお
いて同一であり,各々対称的に構成されている。
シートクッション11の両側に固定されたシートクッシ
ョンブラケット12,12′のうち一方のブラケット12(乗
用車用リクライニングシートの場合には通常乗降用ドア
側のブラケット)の溝部12aの下方部に穿設された孔12
h,12′hには,第4図で特に示すように,アジャスタシ
ャフト21が挿入され,このアジャスタシャフト21の大径
部21aは,孔12′hの外側においてシートクッションブ
ラケット12′の外壁面にピン22で固定されたケース23を
貫通した状態で回転自在に支持されている。なお,第3
図と第4図とは,シートに対して乗降用ドア側が反対の
場合を示している。
このアジャスタシャフト21の大径部21aの内側はケー
ス23内に収容されたテンションスプリング用保持環24の
中心部を貫通しており,シャフト21に形成されたスプラ
イン部21bが保持環24の内周部と嵌合することによって
シャフト21と一体回転するようになっている。またアジ
ャスタシャフト21の先端部には外周部にピニオンギア25
aが形成された回転部25が嵌合され,この回転部25の外
側外周部に軸方向外側に向って突出するように形成され
た突出部25bが保持環24の外周部に形成された切欠き部2
4a内に挿入されこの切欠き部24aと係合することによっ
て,回転部25がアジャスタシャフト21と一体回転するよ
うになっている。そしてこの回転部25の先端部は孔12′
hの内側においてシートクッションブラケット12′の内
壁部にピン22によって固定されたサポートブラケット26
を貫通しこのサポートブラケット26によって回転自在に
支持されており,またピニオンギア25aがシートバック
ブラケット13′の歯部13′dと噛合している。
回転部25の突出部25bは,第5図で示すように,保持
環24の切欠き部24aに円周方向の両側に所定の隙間を介
して遊嵌され,その隙間の範囲内において保持環24と回
転部25とが相対回転可能になっている。そして保持環24
の外周面と突出部25bの外周面とは一つの円筒面を形成
しており,この円筒面とケース23の内周面との間にテン
ションスプリング27がその外径を縮めた状態で介装さ
れ,このテンションスプリング27の両端部27aが突出部2
5bの両側の隙間に各々嵌合されてスプリングカップラを
構成している。
すなわち,テンションスプリング27の外周部は待機状
態でケース23の内周面に圧接されており,アジャスタシ
ャフト21側から回転入力があった際には,切欠き部24a
の円周方向側縁の一方にテンションスプリング27の一方
の端部27aが係合してテンションスプリング27の外径が
縮められケース23との圧接状態が解除されることによっ
て,アジャスタシャフト21の回転が許容されるが,回転
部25側から回転入力があった際には,テンションスプリ
ング27の一方の端部が突出部25bの円周方向側部と係合
してスプリング27の外径がさらに拡大される方向に付勢
されることによって,回転部25の回転が阻止されるよう
になっている。
またアジャスタシャフト21の外端部には,リクライニ
ングアジャスタ用操作ノブ15が一体回転するよう取付け
られている。
この操作ノブ15′が取付けられたシートクッションブ
ラケット12′と反対側のシートクッションブラケット12
には,その内側においてアジャスタシャフト21と同軸と
なるようにピニオン28が,その軸部外端28aをシートク
ッションブラケット12にまた軸部内端28bがシートクッ
ションブラケット12の内壁部にピン29によって固定され
たサポートブラケット30に各々回転自在に支持されてい
る。そしてシートバックブラケット13の歯部13dが,シ
ートクッションブラケット12の内壁とサポートブラケッ
ト30の間においてピニオン28と噛合している。
このピニオン28と反対側シートクッションブラケット
の回転部25とは連結棒31によって連結されており,回転
部25とピニオン28とが一体的に回転するようになってい
る。
なお本実施例において,シートバックブラケット13,1
3′の回転中心0が,このリクライニングシートに人が
座った際,その人の股関節(ヒップポイント)と一致す
るよう設定されている。
次に,上記リクライニングアジャスタによるリクライ
ニングシートの調節について説明を行う。
シートバックを前側に起そうとする場合には,第1図
において操作ノブ15を右回転(矢印A)の方向に回転さ
せると,前述したように,スプリングカップラのテンシ
ョンスプリング27とケース23の内周面との圧接状態が解
除され,操作ノブ15からの回転力がアジャスタシャフト
21および保持環24を介して伝達されて回転体25を回転さ
せる。そしてこの回転体25の回転によって,ピニオンギ
ア25aとその歯部13dが噛合するシートバックブラケット
13が、その突条部13aがシートクッションブラケット12
の溝部12aに沿ってガイドされて,中心0を中心として
上方向に回動される。これと同時にピニオン28も連結棒
31による連結によって回転体25と一体回転され,このピ
ニオン28と歯部13dが噛合する他方のシートバックブラ
ケット13も一方のシートバックブラケット13に同期して
中心0を中心として上方向に回動される。このような両
側のシートバックブラケット13の回動によって,シート
バック14が,第1図の鎖線αで示すように,前側に引き
起こされる。
また上記と反対にシートバック14を後側に倒そうとす
るときには,操作ノブ15を前記と反対方向(第1図にお
いては矢印Bの方向)に回転させると,スプリングカッ
プラの解除によって回転体25が回転され,これと同時に
ピニオン28も前記と反対方向に回転され,各々その歯部
13dがピニオンギア25aまたはピニオン28と噛合する両側
のシートバックブラケット13がシートクッションブラケ
ット12のガイド部12aにガイドされて中心0を中心とし
て下方向に回動される。これによってシートバック14
は,第1図の鎖線βで示すように,後向きに倒される。
ここで以上のようなリクライニング操作において,中
心0がシートに座乗した人の股関節(ヒップポイント)
と一致するよう設定されていることによって,シートバ
ック14は人の股関節を中心として引き起されまた傾倒さ
れることとなる。
また,シートに座乗した人の体重がシートバック14に
かかり,シートバック14に後向きのモーメントが負荷さ
れた際には,その負荷はシートバックブラケット13の突
条部13aとシートクッションブラケット12のガイド部12a
との接合面全体およびブラケット12fにかかりこれらの
部分において支えられるため,各々歯部13dとピニオン
ギア25aまたはピニオン28との噛合部にかかる負荷は大
幅に軽減される。
なお,上記実施例においては操作ノブ15をアジャスタ
シャフト21に直接取付けた場合を示したが,第6図に示
す従来のものと同様に,操作ノブをシートクッションの
前側に取付け,チェーンを介してその回転力がアジャス
タシャフトに伝達されるようにしてもよい。
また上記リクライニングアジャスタは,乗用車,電
車,その他の乗物用および劇場用等の種々のリクライニ
ングシートに適用可能である。
(発明の効果) 以上のようにこの発明は,シートクッションブラケッ
トに対してシートバックブラケットが摺動部とガイド部
の凹凸関係によってガイドされてシートクッション上方
の一点を中心として回動するようになっており、さらに
リクライニング操作部からの回転入力に対してシートバ
ックブラケットの回動を許容し、シート側からの回転入
力に対してはシートバックブラケットの回動を阻止する
スプリングを設けることにより,リクライニング操作部
からの回転入力に対しシートバックが一様でスムーズな
動きを行い良好なリクライニング操作フィーリングを得
ることが可能となり,またシートバックに加わるモーメ
ント負荷が従来のように歯車の噛合部ではなく摺動部と
ガイド部との摺動面によって支えられるため耐久性に優
れこのため従来のように噛合部の強度を高めるための特
殊工程を必要とすることが無く製品の低廉化を図ること
が可能になる。
またシートバックブラケットがシートクッション上方
の一点を中心として回動するようになっていることによ
り,このシートクッション上方の一点をリクライニング
シートに座った人の股関節と一致するよう設定した場合
には,その人の上半身の屈曲中心とシートバックの回動
中心が一致するため,リクライニング操作の際,人がそ
の座っている位置を修正する必要が無い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるリクライニングアジャスタを装備
したリクライニングシートを示す側面図,第2図は本発
明によるリクライニングアジャスタの一実施例を示す側
面図,第3図は同実施例の分解図,第4図は同実施例の
リクライニング操作部を示す断面図,第5図は第4図の
リクライニング操作部のスプリングカップラを示す図,
第6図は従来のリクライニングアジャスタを示す分解図
である。 10……リクライニングアジャスタ 11……シートクッション 12,12′……シートクッションブラケット 12a,12′a……溝部 12b,12′b……樹脂性ガイド 13,13′……シートバックブラケット 13a,13′a……突条部 13d,13′d……歯部 14……シートバック、15……操作ノブ 21……アジャスタシャフト 23……ケース、24……保持環 25……回転部、25a……ピニオンギア 27……テンションスプリング 28……ピニオン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−6615(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートクッションの両側に配され各々該シ
    ートクッション上方の一点を中心とする円弧状のガイド
    部を有する一対のシートクッションブラケットと、 前記シートクッションブラケットの前記ガイド部と同一
    の曲率となるよう形成された摺動部および該ガイド部と
    同一の曲率の円弧に沿って延びる歯部とを有し該摺動部
    と該ガイド部との凹凸関係によって、前記シートクッシ
    ョンブラケットに対し各々前記一点を中心として回動自
    在に取付けられた一対のシートバックブラケットと、 前記シートクッションブラケットに回転自在に取付けら
    れ、該シートバックブラケットの円弧状の歯部に各々噛
    合するピニオンギアを有するリクライニング操作部と、
    を有し、 さらに、前記リクライニング操作部がスプリングカップ
    ラと前記シートクッションの側方部に設けられた操作ノ
    ブを備え、 前記スプリングカップラは、 前記シートクッションブラケットに固定されたケース
    と、 前記ケース内に配置され、前記操作ノブと一体回転し、
    回転方向に沿った切欠き部を有する保持環と、 前記ピニオンギアと一体回転し、前記保持環の切欠き部
    に突出する回転体と、 前記ケースの内周面と前記保持環の外周面の間に該ケー
    ス内周面と圧接状態で圧接介装され且つ一端及び他端が
    径方向内側に延在して前記保持環の切り欠き面と前記回
    転体の円周方向側面の間に位置し前記保持環からの回転
    力伝達で縮径して前記ケースとの圧接状態が解除される
    と共に前記回転体からの回転力伝達で拡径して前記ケー
    スとの圧接状態が維持されるスプリングと、を有するこ
    とを特徴とするリクライニングアジャスタ。
  2. 【請求項2】前記ガイド部および前記摺動部のうち一方
    が円弧状の溝部であり他方が円弧状の突条部であって、
    該突条部が溝部に摺動自在に嵌合されることによって、
    前記シートバックブラケットが前記シートクッションに
    対して前記シートクッション上方の一点を中心として回
    動自在に取付けられている請求項1記載のリクライニン
    グアジャスタ。
  3. 【請求項3】前記溝部と前記突条部との間に潤滑部材が
    介装されている請求項2記載のリクライニングアジャス
    タ。
  4. 【請求項4】前記シートクッション上方の一点が前記シ
    ートクッション上に座った人の股関節と一致するよう設
    定されている請求項1記載のリクライニングアジャス
    タ。
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