JP2719262B2 - マイクロホン付音響装置 - Google Patents

マイクロホン付音響装置

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JP2719262B2
JP2719262B2 JP4026374A JP2637492A JP2719262B2 JP 2719262 B2 JP2719262 B2 JP 2719262B2 JP 4026374 A JP4026374 A JP 4026374A JP 2637492 A JP2637492 A JP 2637492A JP 2719262 B2 JP2719262 B2 JP 2719262B2
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吉正 岡田
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラオケ機など音響装置
本体に、マイクロホンを接続して拡声することが可能な
マイクロホン付音響装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音響装置、たとえば一般に多く用いられ
るカラオケ機では、キー(音程)コントロールやエフェ
クタ(効果音)モードなどの多機能モードの切換えを可
能とするために、マイクロホン側の手元で操作ができる
ように多種選択スイッチをマイクロホンに設けて、マイ
クロホンとカラオケ機本体との間を接続する配線の本数
を多くしたものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合、手元で調整
する機能の数を多くしようとすると、それだけ接続配線
の本数が多くなるし、あるいはマイクロホン自体にIC
(集積回路)などの能動部分を内蔵させて配線本数の増
加を抑えるなどの工夫が必要となり、前者の例ではマイ
クロホンから本体側への接続導線が太く、硬くなるな
ど、後者の例ではマイク自体が重くなるなどの問題があ
って、使用性の低下、製品コストの高騰などにつなが
る。
【0004】本発明の目的は、マイクロホン自体の小形
化、軽量化を図り、一方、本体側との接続導線は音声信
号関係以外3本の増加にとどめて、柔軟性、細径化を維
持しながら、多種類の信号の授受を可能とし得るマイク
ロホン付音響装置を提供しようとする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の機能が
選択可能な音声出力部を有する音響装置本体と、第1選
択スイッチおよび第2選択スイッチを有するマイクロホ
ンと、音響装置本体とマイクロホンとを接続する第1導
線、第2導線および第3導線からなる3本の制御用導線
と、マイクロホンに設けられ、第1選択スイッチの操作
によって、第1導線および第2導線間のインピーダンス
を変化させる第1インピーダンス設定手段と、マイクロ
ホンに設けられ、第2選択スイッチの操作によって、第
1導線および第3導線間のインピーダンスを変化させる
第2インピーダンス設定手段と、音響装置本体に設けら
れ、第1導線、第2導線および第3導線間のインピーダ
ンス変化を検出し、第1選択スイッチまたは第2選択ス
イッチの操作に対応した機能を選択して音声出力部を制
御する制御手段とを含むことを特徴とするマイクロホン
付音響装置である。
【0006】
【作用】上記手段を備える本発明によれば、第1選択ス
イッチを操作させることによって、装置本体側では、第
1導線および第2導線間のインピーダンス変化として検
出することができる。同様に第2選択スイッチを操作し
て、本体側では第1導線および第3導線間のインピーダ
ンス変化として検出することが可能である。たとえばレ
ベル弁別器IC、マイクロコンピュータA/D入力ポー
トなどに導いて、電圧レベルを弁別することによって、
両選択スイッチ機構の操作状況が本体側で判別可能であ
る。
【0007】なお、第1選択スイッチ機構が3極切換
え、2極抵抗接続方式であり、第2選択スイッチ機構が
単極スイッチ3個で、各スイッチに抵抗が接続される方
式である場合を例にとってみると、2系統の分電圧の組
合わせによって、9種類の異なる信号が取り出し可能で
あって、マイクロホンと装置本体との間の制御用導線は
3本で済むことになる。
【0008】
【実施例】図1には、本発明の実施例に係るマイクロホ
ンに備えられるスイッチの外観が示される。スイッチ
1,2,3はノンロック型であって、操作部に力を加え
ている間オン作動し、力を取り除くとバネ復帰してオフ
作動に戻る単極スイッチが用いられ、それらスイッチ
1,2,3によって第2選択スイッチを構成している。
【0009】スイッチ4はスライド式の固定型スイッチ
であり、操作部をスライドすることによって切、入、入
の3段階切換えが可能で、第1選択スイッチ4を構成し
ている。
【0010】図2には、図1に示すスイッチ機構を有す
るマイクロホンと音響装置本体とを接続する制御回路が
展開示される。図2において、第1選択スイッチ4は、
回路4′,4″の2極3投型スイッチが使用され、3ポ
ジション4′a,4′b,4′cについて3ポジション
4″a,4″b,4″cがそれぞれ連動関係となってい
る。この第1選択スイッチ4と第2選択スイッチを構成
する各スイッチ1,2,3の組合わせによって、音響装
置の機能判別を行う。
【0011】第1選択スイッチ4における一方の回路
4″は、音声信号系統中に設けられるが、音声信号系統
は、マイクロホン内に音声ピックアップ部7とインピー
ダンス変換トランス5を備えて、変換トランス5に接続
される2本の音声信号用導線19,20の端部にはマイ
ク音声ジャック6が接続される。
【0012】第1選択スイッチ4における他方の回路
4′およびスイッチ1,2,3は、制御信号系統中に設
けられる。この制御信号系統は、マイクロホン側にスイ
ッチ回路4′、各スイッチ1,2,3および各抵抗1
a,2a,3a,4′d,4′eが備えられ、装置本体
側に制御用電源B、抵抗10,11の直列回路によって
形成される第1分圧抵抗回路および抵抗13,14の直
列回路によって形成される第2分圧抵抗回路が備えられ
る。そしてマイクロホン側の制御信号系統回路と装置本
体側の制御信号系統回路とを、第1導線16、第2導線
17および第3導線18、制御用3電極ジャック8、ソ
ケット9によって接続している。
【0013】スイッチ1,2,3には、それぞれ相互に
インピーダンスが異なる抵抗1a,2a,3aが直列に
接続されていて、各スイッチ1,2,3は、抵抗非接続
側である一次側端子を一括して第1導線16に接続し、
そして各抵抗1a,2a,3aの端部を一括して第3導
線18に接続している。
【0014】スイッチ回路4′は、2ポジション4′
b,4′cに対しインピーダンスが共に異なる抵抗4′
d,4′eが直列に接続されていて、スイッチ回路4′
の共通ポジションは第1導線16に接続し、そして各抵
抗4′d,4′eの端部を一括して第2導線17に接続
している。
【0015】このようにマイクロホンでは、スイッチ回
路4′と各抵抗4′d,4′eとによって第1インピー
ダンス設定手段が形成され、各スイッチ1,2,3と各
抵抗1a,2a,3aとによって第2インピーダンス設
定手段が形成される。
【0016】3本の導線16,17,18は、端末部が
制御用3電極ジャック8の各端子8a,8b,8cにそ
れぞれ接続される。ソケット9は装置本体側に設けら
れ、前記各端子8a,8b,8cに対して接触する各端
子9a,9b,9cには、制御用電源B、第1分圧抵抗
回路、第2分圧抵抗回路がそれぞれ接続される。なお、
抵抗12は装置本体内部に設けられた保護用の低インピ
ーダンス抵抗であって、端子9aと制御用電源Bとを接
続する導線中に介設される。
【0017】以上説明する制御回路において、制御用電
源Bは、端子9a→端子8a→第1導線16→スイッチ
回路4′→抵抗4′dまたは4′e→第2導線17→端
子8b→端子9b→抵抗10,11に印加され、抵抗
4′dまたは4′eと抵抗10と抵抗11とにより分圧
されて入力部IN1に入力される。同様に前記電源B
は、端子9a→端子8a→第1導線16→スイッチ1,
2または3→抵抗1a,2aまたは3a→第3導線18
→端子8c→端子9c→抵抗13,14に印加され、抵
抗1a,2aまたは3aと抵抗13と抵抗14とにより
分圧されて入力部IN2に入力される。
【0018】入力部IN1,IN2は、たとえばマイク
ロコンピュータのA/Dポートにそれぞれ接続される。
図3に実施例の制御回路系統図が示されるが、マイクロ
コンピュータ15のA/Dポートが入力部IN1,IN
2になっている。この場合、第1導線16に加えられる
制御用電源Bはマイクロコンピュータ15の電圧VDD
共通させている。このように回路構成することによっ
て、入力部IN1,IN2の電圧レベルをマイクロコン
ピュータ15で判断して、どのスイッチが投入されてい
るかを識別することが可能である。しかも制御用電源B
をマイクロコンピュータ15の電圧VDDと共通すること
によって、電源電圧の変動に対して分電圧の判別レベル
が同時に平行移動するために、安定した判別が可能とな
る。
【0019】図4に各スイッチ1〜4の動作と装置本体
側に表れる入力信号との関係が図表で示されるが、抵抗
1aと抵抗4′dとが等抵抗値であり、抵抗3aと抵抗
4′eとが等抵抗値であるとして、入力部IN1,IN
2に与えられる分電圧の入力レベルが両入力レベルとも
0であるときから始まって、両入力レベルがV3である
状態の9通りの組合わせが可能であり、これにより9種
の制御信号が得られる。なお、図4において、スイッチ
のオン状態は○印、オフ状態は−印でそれぞれ示され
る。
【0020】図4における9種の制御信号に基づいて、
マイクロホンの手元で多機能なモード切換えが可能とな
る。たとえばカラオケ機に用いた場合、スイッチ4がb
ポジションにあるときには、スイッチ2が音程(キー)
アップ制御として動作させスイッチ3は音程ダウン制御
として動作させる。一方、スイッチ1は曲戻しを数秒間
行わせるレッスンリターン機能として動作させる。次
に、スイッチ4がcポジションであるときにはスイッチ
2,3は効果音(エフェクタ)のモード切換えとして動
作させ、スイッチ1はこの効果音のオン/オフとして動
作させるようにする。このようにして、多機能の遠隔操
作が3本の導線16,17,18を介して行える。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、マイクロ
ホン側に2つの選択スイッチを設け、マイクロホンと装
置本体とを3本の制御用導線で接続することによって、
3本中の2本の制御用導線を利用して、インピーダンス
変化による電圧の有無、レベル別に基づく多種の制御信
号を装置本体側で取り出すこと可能であり、従って少な
いスイッチと少ない導線数で多くのモード切換えなど音
に関する諸性能の制御をマイクロホン側で安定して実現
することができる。さらに本発明によれば、マイクロホ
ンについては簡単なスイッチと抵抗などで実現するイン
ピーダンス設定手段とを設けるだけでよいので、小形
化、軽量化を推進することが可能であり、また、マイク
ロホンと装置本体とを接続する制御用導線は3本でよい
ので、細くて柔軟性に富むコードが使用可能で取扱いが
頗る便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるマイクロホンに備えら
れるスイッチの外観図である。
【図2】本発明の実施例の制御回路展開図である。
【図3】本発明の実施例の制御回路図である。
【図4】本発明の実施例におけるスイッチの動作と装置
本体側に表れる入力信号との関係を示す図表である。
【符号の説明】
1,2,3 第2選択スイッチ 4 第1選択スイッチ 1a,2a,3a 抵抗 4′d,4′e 抵抗 10,11 第1分圧抵抗 13,14 第2分圧抵抗 15 マイクロコンピュータ 16 第1導線 17 第2導線 18 第3導線 B 制御用電源

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の機能が選択可能な音声出力部を有
    する音響装置本体と、 第1選択スイッチおよび第2選択スイッチを有するマイ
    クロホンと、 音響装置本体とマイクロホンとを接続する第1導線、第
    2導線および第3導線からなる3本の制御用導線と、 マイクロホンに設けられ、第1選択スイッチの操作によ
    って、第1導線および第2導線間のインピーダンスを変
    化させる第1インピーダンス設定手段と、 マイクロホンに設けられ、第2選択スイッチの操作によ
    って、第1導線および第3導線間のインピーダンスを変
    化させる第2インピーダンス設定手段と、 音響装置本体に設けられ、第1導線、第2導線および第
    3導線間のインピーダンス変化を検出し、第1選択スイ
    ッチまたは第2選択スイッチの操作に対応した機能を選
    択して音声出力部を制御する制御手段とを含むことを特
    徴とするマイクロホン付音響装置。
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