JP2719205B2

JP2719205B2 - 画像形成装置

Info

Publication number: JP2719205B2
Application number: JP1280356A
Authority: JP
Inventors: 孝弘畔田; 美郎槌谷; 尋夫小林; 正八木; 正人大塚; 俊文森谷; 強藁谷; 博司行待; 博章三宅
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1989-10-27
Filing date: 1989-10-27
Publication date: 1998-02-25
Anticipated expiration: 2013-02-25
Also published as: JPH03143850A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は、レーザービームプリンタ、複写機等の画像
形成装置に係り、詳しくは湾曲したシート搬送経路を有
する画像形成装置に関する。

（ロ）従来の技術近年、画像形成装置は、小形化が要望され、それに伴
い、装置内のシート搬送経路は湾曲した部分が必要とな
り、かつ湾曲部の曲率も小さいものが多くなっている。
例えば、第５図に示すように、湾曲しているガイド板ａ
に沿って搬送ローラ対ｂにより搬送されるようになって
いる。

（ハ）発明が解決しようとする課題しかしながら、矢印Ａ方向にこのような湾曲した搬送
路（ガイド板ａ）に沿って搬入されたシートＰはその曲
率半径Ｒに従って、矢印Ｂ方向に移動し、カールしてし
まう。特に、シートＳの後端部のカールは、湾曲した搬
送路（ガイド板ａ）の下流側にスイッチバックする経路
を有する場合、前記後端部に生起したカールが先端とな
ってシートＰがスイッチバックすることにより、シート
Ｓの搬送状態が不安定になって、画像形成の精度及び排
紙時のシートＳの整列性が低下するのみならず、ジャム
を生起していた。

更に、前記湾曲部（ガイド板ａ）の終端部の近傍で、
シートＳが一時停止するような装置の場合には、時間が
経過するにつれて、湾曲部に沿ってシートＰのカールが
顕著に表われる。

また、カールを少くするには、湾曲部の曲率半径Ｒを
大きくすることが必要になるが、そのようにすると装置
全体が大きくなり、輸送時に不便となる上に、コストを
上昇させてしまう。

そこで、本発明は、湾曲したシート搬送経路の終端部
を平坦経路に形成して、シートのカールを防止できる画
像形成装置を提供することを目的とするものである。

（ニ）課題を解決するための手段本発明は上記目的を達成するためになされたものであ
り、外側に湾曲した第１のガイド板を有するシート搬送
路と、該シート搬送路にて湾曲されて搬送されたシート
を所定の搬送方向に搬送する搬送ローラ対と、前記ロー
ラ対によって搬送されるシートの前記搬送ローラ対より
上流側の部分が平坦になるように、前記第１のガイド板
と前記搬送ローラ対との間に平坦経路を形成する第２の
ガイド板と、前記第１のガイド板と前記第２のガイド板
とを連結する側板とを有し、前記第１のガイド板と前記
第２のガイド板と前記側板とは、一体に形成されたもの
であり、前記第１のガイド板はシート先端を、前記平坦
経路を通らないように前記搬送ローラ対に案内するこ
と、を特徴とする画像形成装置が提供される。

また、外側に湾曲したガイド板を有するシート搬送路
と、該シート搬送路にて湾曲されて搬送されたシートを
所定の搬送方向に搬送する搬送ローラ対とを備える画像
形成装置において、前記ローラ対によって搬送されるシ
ートの前記搬送ローラ対より上流側の部分が平坦になる
ように、前記ガイド板と、搬送ローラ対との間に平坦経
路を形成すると共に、前記ガイド板はシート先端を、前
記平坦経路を通らないように前記搬送ローラ対に案内す
るように構成されており、前記ガイド板に連続してシー
ト先端を前記搬送ローラ対に導く位置と、シート後端が
前記搬送ローラ対の搬送方向に沿う位置とに移動自在に
可動板を設け、前記平坦経路は、前記搬送ローラ対の搬
送方向に沿う位置に移動した状態の前記可動板にて構成
されること、を特徴とする画像形成装置が提供される。

（ホ）作用湾曲した第１のガイド板に案内されるシートは、その
先端が第２のガイド板によって構成される平坦経路を通
ることなく搬送ローラ対に挟持され、該搬送ローラ対に
挟持された下流側が所定方向に搬送される。この際、シ
ートの後端側は、第１のガイド板に沿って湾曲されて搬
送されるが、該シート後端が第１のガイド板の接触から
離れて平坦経路に至ると、例えばシートの腰によりシー
ト後端部分は平坦経路に導かれ、この状態で搬送ローラ
対により搬送される。

この場合、第１のガイド板、第２のガイド板および側
板が、一体に形成されたものであれば、第１のガイド板
の最下流端が切断エッジにならずまたバリもない。従っ
て、シートが引っかかってジャムになるのを防止でき
る。また、第１のガイド板と第２のガイド板とは側板に
よって支えられているため位置ずれもなくまた十分な強
度が得られる。

なお、平坦経路は可動板によって構成することも考え
られる。この場合には、当初、可動板はガイド板に連続
してシート先端を搬送ローラ対に導く位置にある。シー
ト後端がガイド板を通過すると、可動板は、搬送ローラ
対の搬送方向に沿う位置に移動することで平坦経路を形
成する。

（へ）実施例以下、図面に沿って、本発明の実施例を説明する。

第１図において、１はレーザービームプリンタであ
り、図上右側上部にスキャナユニット２が設けられ、そ
の光線がカートリッジ内に収納された画像形成部３の感
光ドラム3aを照射するようになっている。

また、右側部にシートＰを収納したカセット4,5が装
着され、カセット4,5に給紙及び重送防止ローラ6,7が夫
々設けられ、これ等ローラ6,7から夫々のガイド8,9を経
てシートＰがレジストローラ10に搬送されるようになっ
ている。そして、前記感光ドラム3aと、この感光ドラム
3aに対向する転写ローラ11とが配設され、ついでガイド
板12を介して、定着器13がプリンタ１の左側部に配設さ
れている。

また、定着器13の左側に近接してフラッパ14が設けら
れ、このフラッパ14により上方または下方にガイドが設
けられており、上方のガイド端に排紙ローラ15が設けら
れていて、続いて、プリンタ１上面に排紙トレイ16が形
成されている。また、下方のガイド17端に搬送ローラ18
が設けられている。

また、この搬送ローラ18に続いて、プリンタ１の左側
底部に再給紙ガイド19が設けられ、このガイド19の下流
端に搬送ローラ20が設けられ、このローラ20に近接して
フラッパ21が設けられている。

また、フラッパ21の右側のプリンタ１の底部にシート
Ｐの幅方向を規制する搬送路22が設けられると共に、こ
の搬送路22上でシートＰをスイッチバックさせる正逆転
ローラ23が設けられている。そして、前記フラッパ21か
ら上方の前記レジストローラ10へシートＰを導くガイド
24とそのガイド24の上部に搬送ローラ25とが設けられて
いる。

そして、第２図を参照して、ガイド17について更に詳
述すると、ガイド17は湾曲した上下方向のガイドであっ
て、その下端部にこのガイド17に直角下方（法線方向）
を向いた側板17aが設けられ、更にこの側板17aに続いて
右方に延びる平坦な底板17bが設けられている。そし
て、この底板17b端に近接して前記搬送ローラ18が設け
られている。なお、18,19,20は夫々前記した搬送ロー
ラ、再給紙ガイド、搬送ローラである。

本実施例は前記したように構成されているので、カセ
ット４または５から給紙・重送防止ローラ６または７に
より一枚づつ給送されたシートＰはレジストローラ10に
より斜行規制され、感光ドラム3aに同調して、画像がシ
ートＰに転写され、定着器13により定着され、フラッパ
14に導かれる。

ここにおいて、シートＰの上面のみに画像形成を行な
う場合には、フラッパ14が実線表示の姿勢において、矢
印Ｃ方向に搬送されて、排紙ローラ15により、排紙トレ
イ16に排出される。

また、シートＰの裏面に画像形成を行なう場合には、
フラッパ14が破線表示の状態において、矢印Ｄ方向に搬
送され、湾曲しているガイド17を経て搬送ローラ18によ
り再給紙ガイド19に搬入され、一時停止する。その後、
フラッパ21が破線表示の状態において、再給送信号の入
力に基づいて搬送ローラ20により搬送路22に搬入され、
ここにおいてシートＰの幅方向の規制を受けた後、正逆
転ローラ23の逆転によりスイッチバックして、フラッパ
21が実線表示の状態において、上方へガイド24に導かれ
る。更に搬送ローラ25によりガイド９に合流して、レジ
ストローラ10に搬送され、レジストローラ10によりシー
トＰの裏面に前記のように画像が感光ドラム3aから転写
され、定着器13により定着され、フラッパ14が実線の姿
勢において矢印Ｃ方向に搬送され、排紙ローラ15により
排紙トレイ16上に排出されて積載される。

そして、第２図を参照してガイド17における作用を詳
述すると、定着器13で加熱された直後、シートＰが、湾
曲したガイド17に沿って搬送されるため、シートＰにカ
ールが付き易いが、ポイント17cにおいて湾曲が終り、
シートＰの前部は湾曲した点線に向いて搬送されるが、
シートＰの後端部は平坦な底板17b上に向って自身の弾
性力によってはじける。そして、第２図で示すように、
後端部がストレートの状態でシートが一時停止した後
に、このシートは搬送路22に搬入され、正逆転ローラ23
の逆回転により、スイッチバックされて、今迄のシート
Ｐの後端が前端となり、実線表示のフラッパ21により前
記レジストローラ10に搬送される。

以上説明したように、湾曲したガイド17の下端部が平
坦な底板17bに形成されているので、シートＰの後端部
が湾曲したガイド17に沿うことを早く解放されて、平坦
な底板17bにおいて一時停止するので、シートＰの後端
部は湾曲しない。そのため、カールしていないシートＰ
の後端が前端となりフラッパ21によりスイッチバックし
て、ジャムなどを起すことなく安定してレジストローラ
10に搬送され、画像形成精度を向上できる。また画像形
成後の排紙整列性をも向上できる。

尚、一時停止させないでそのままローラ20で送る場合
にも、シートの後端はストレートの状態でローラ18にニ
ップされるので、湾曲癖は矯正される。

次に、他の実施例を第３図を参照して説明する。

本実施例においては、湾曲したガイド17が下端部のポ
イント17cで終り、その下方に、ピン26により枢支され
た平板状の可動板27が、閉じているときには、前記ガイ
ド17の欠落部を補備するように設けられている。この可
動板27の先端部27aの先端が引張ばね28により上方へ付
勢されていて、可動板27の下面の中間に下方を向いたソ
レノイド29が接続されている。

かくして、シートＰの後端がポイント17cを通過する
ときに、図示しないセンサによりソレノイド29がオンす
ることにより、可動板27を引張ばね28の引張力に抗し
て、破線表示の位置に下降させる。

この実施例の効果は前記実施例の効果と同様である。

次に、更に他の実施例を第４図を参照して説明する。

本実施例においては、湾曲したガイド17の下端部のポ
イント17cに近接して、第２図に示す搬送ローラ18の代
りに、搬送駆動ローラ30aに対向して上部に２個の従動
ローラ30bが設けられている。

かくして、シートＰの後端がポイント17cを過ぎると
直ちに、搬送駆動ローラ30aは破線表示の矢印の方向に
逆転し、シートＰの後端がPaにて表示するように少しバ
ックさせる。

かくすることにより、シートＰの後端部を湾曲部の拘
束から解放する。しかも、従動ローラ30bが２個設けて
あるので、シートＰは湾曲したガイド17によりカール付
けされたとしても、この従動ローラ30b,30bにより逆方
向に湾曲させて、カール除去がなされる。従って、前記
の２実施例よりも更に積極的にカール戻しをする効果が
ある。

勿論、ローラ30bは１個でも良い。

なお、前記３実施例においては、湾曲路にオーバーラ
ップさせて、シートＰを一時停止する平坦面長を長くす
ることができるため、カール除去の効果を発揮させなが
ら、プリンタ１を小形にできる効果がある。

（ト）発明の効果以上説明したように、シートが湾曲部に沿う時間が少
なくなると共に、シートの後端部が平坦経路にて真直ぐ
になり、カールの発生を軽減することができ、更にこれ
により、安定したシート搬送ができ、かつ排紙整列性を
向上することができる。

また、湾曲したガイド板と搬送ローラ対との間に、平
坦経路を形成するだけの簡単な構成で足り、画像形成装
置の小型化を図ることができる。

特に、シートをスイッチバックするものにあっては、
シートの後端側が、前記平坦経路によりカールの発生が
防止されるため、スイッチバックを安定して行うことが
でき、ジャム発生を防止できる。また、第１ガイド、第
２ガイドおよび側板は、一体の板を屈曲して形成されて
いるため、第１ガイドの最下流端がエッジにならずバリ
もないのでシートが引っかかってジャムになることが防
止できる。また、第１ガイドの最下流端が側板によって
支持されているため位置が安定している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例であるレーザビームプリンタの
全体を示す縦断側面図、第２図はその湾曲したシート搬
送路の拡大断面側面図、第３図は他の実施例の拡大断面
側面図、第４図は更に他の実施例の拡大断面側面図、第
５図は従来例の湾曲したシート搬送路の拡大断面側面図
である。１……画像形成装置（レーザビームプリンタ）、３……
画像形成部、17……ガイド板（ガイド）、17b,27……平
坦経路（底板、可動板）、18,30a,30b……搬送ローラ
対、Ｐ……シート。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者八木正東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者大塚正人東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者森谷俊文東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者藁谷強東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者行待博司東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者三宅博章東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (56)参考文献特開昭62−235136（ＪＰ，Ａ) 実開昭61−203652（ＪＰ，Ｕ) 実開平２−69648（ＪＰ，Ｕ)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】外側に湾曲した第１のガイド板を有するシ
ート搬送路と、該シート搬送路にて湾曲されて搬送されたシートを所定
の搬送方向に搬送する搬送ローラ対と、前記ローラ対によって搬送されるシートの前記搬送ロー
ラ対より上流側の部分が平坦になるように、前記第１の
ガイド板と前記搬送ローラ対との間に平坦経路を形成す
る第２のガイド板と、前記第１のガイド板と前記第２のガイド板とを連結する
側板とを有し、前記第１のガイド板と前記第２のガイド板と前記側板と
は、一体に形成されたものであり、前記第１のガイド板はシート先端を、前記平坦経路を通
らないように前記搬送ローラ対に案内すること、を特徴とする画像形成装置。
【請求項２】外側に湾曲したガイド板を有するシート搬
送路と、該シート搬送路にて湾曲されて搬送されたシー
トを所定の搬送方向に搬送する搬送ローラ対とを備える
画像形成装置において、前記ローラ対によって搬送されるシートの前記搬送ロー
ラ対より上流側の部分が平坦になるように、前記ガイド
板と、搬送ローラ対との間に平坦経路を形成すると共
に、前記ガイド板はシート先端を、前記平坦経路を通らない
ように前記搬送ローラ対に案内するように構成されてお
り、前記ガイド板に連続してシート先端を前記搬送ローラ対
に導く位置と、シート後端が前記搬送ローラ対の搬送方
向に沿う位置とに移動自在に可動板を設け、前記平坦経
路は、前記搬送ローラ対の搬送方向に沿う位置に移動し
た状態の前記可動板にて構成されること、を特徴とする画像形成装置。