JP2719085B2 - モノレール式走行装置 - Google Patents
モノレール式走行装置Info
- Publication number
- JP2719085B2 JP2719085B2 JP4325093A JP4325093A JP2719085B2 JP 2719085 B2 JP2719085 B2 JP 2719085B2 JP 4325093 A JP4325093 A JP 4325093A JP 4325093 A JP4325093 A JP 4325093A JP 2719085 B2 JP2719085 B2 JP 2719085B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- axle
- rail
- wheel
- rails
- wheels
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、傾斜したレール上の走
行を可能にしたモノレール式走行装置に関する。
行を可能にしたモノレール式走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のモノレール式走行装置は、水平な
レール上を走行することを目的としているため、レール
が傾斜していると、駆動車輪がスリップして背走を起こ
してしまうことがある。そこで、傾斜したレールでの走
行を可能にするため、図11に示すように、レール4上
にラック5を設置しておくとともに、駆動車輪1の車軸
3にもピニオン2を取り付けておき、走行装置がレール
4の傾斜部にさしかかると、ピニオン2がラック5に噛
み合い、背走することなく傾斜レール上の走行を可能に
したモノレール式走行装置がある。
レール上を走行することを目的としているため、レール
が傾斜していると、駆動車輪がスリップして背走を起こ
してしまうことがある。そこで、傾斜したレールでの走
行を可能にするため、図11に示すように、レール4上
にラック5を設置しておくとともに、駆動車輪1の車軸
3にもピニオン2を取り付けておき、走行装置がレール
4の傾斜部にさしかかると、ピニオン2がラック5に噛
み合い、背走することなく傾斜レール上の走行を可能に
したモノレール式走行装置がある。
【0003】ここで、このモノレール式走行装置におい
て、レールが水平な場合と傾斜している場合の走行を比
較してみる。水平なレール上では図10に示すように、
駆動車輪1がレール4に支持されていることにより、車
軸3の駆動トルクをT、駆動車輪1の外径をDとする
と、駆動車輪1とレール4の接点において、ほぼ2T/
Dの推力が得られる。
て、レールが水平な場合と傾斜している場合の走行を比
較してみる。水平なレール上では図10に示すように、
駆動車輪1がレール4に支持されていることにより、車
軸3の駆動トルクをT、駆動車輪1の外径をDとする
と、駆動車輪1とレール4の接点において、ほぼ2T/
Dの推力が得られる。
【0004】同様にして、傾斜したレール上では図11
に示すように、ピニオン2がラック5に噛み合っている
ことにより、ピニオン2のピッチ円径をdとすると、ほ
ぼ2T/dの推力が得られる。すなわち、水平の走行か
らピニオン2を用いた傾斜の走行にかわると、推力がD
/d倍に増すとともに速度がd/D倍に遅くなる。
に示すように、ピニオン2がラック5に噛み合っている
ことにより、ピニオン2のピッチ円径をdとすると、ほ
ぼ2T/dの推力が得られる。すなわち、水平の走行か
らピニオン2を用いた傾斜の走行にかわると、推力がD
/d倍に増すとともに速度がd/D倍に遅くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、傾斜走行時
と水平走行時の走行抵抗を比較すると、当然ながら傾斜
の場合は自重の成分が加算されるためその分、走行抵抗
が大きくなる。傾斜の角度を垂直とした場合の走行抵抗
と水平走行時の転がり抵抗による走行抵抗とを比較する
と両者の比は一般に数十倍といわれている。しかしなが
ら図示した従来の駆動方式では駆動車輪1とピニオン2
の推力の比D/dはせいぜい数倍程度しか得られず、そ
のままでは傾斜の急なレールを走行するには推力が不十
分であった。
と水平走行時の走行抵抗を比較すると、当然ながら傾斜
の場合は自重の成分が加算されるためその分、走行抵抗
が大きくなる。傾斜の角度を垂直とした場合の走行抵抗
と水平走行時の転がり抵抗による走行抵抗とを比較する
と両者の比は一般に数十倍といわれている。しかしなが
ら図示した従来の駆動方式では駆動車輪1とピニオン2
の推力の比D/dはせいぜい数倍程度しか得られず、そ
のままでは傾斜の急なレールを走行するには推力が不十
分であった。
【0006】そこで、駆動車輪を駆動する駆動系とピニ
オンを駆動する駆動系とを1個のアクチュエータで駆動
しようとする場合は、以下のような方法が考えられる。 (1)初めから垂直のレールを登坂させる場合の駆動ト
ルクを想定して高トルクのアクチュエータを搭載する。 (2)初めから垂直のレールを登坂させる場合の駆動ト
ルクが得られるようにアクチュエータに減速比の大きい
減速機を取り付ける。 (3)水平レール、傾斜レールの両方に対応できるよう
に、減速比を少なくとも2段階に変更することが可能な
変速機を設置する。
オンを駆動する駆動系とを1個のアクチュエータで駆動
しようとする場合は、以下のような方法が考えられる。 (1)初めから垂直のレールを登坂させる場合の駆動ト
ルクを想定して高トルクのアクチュエータを搭載する。 (2)初めから垂直のレールを登坂させる場合の駆動ト
ルクが得られるようにアクチュエータに減速比の大きい
減速機を取り付ける。 (3)水平レール、傾斜レールの両方に対応できるよう
に、減速比を少なくとも2段階に変更することが可能な
変速機を設置する。
【0007】しかしながら(1)の場合は、出力が数十
倍ものアクチュエータを搭載しなければならずアクチュ
エータが大型、高価格になるという問題がある。(2)
の場合は、高出力のアクチュエータを必要としないもの
の水平なレールを走行するときの速度が非常に遅くな
り、実用的ではないという問題がある。(3)の場合
は、変速機の構造が複雑となり高価格になるという問題
がある。本発明は上記問題点を解決するためになされた
もので、その目的とするところは、傾斜したレール上で
は背走することなく、水平なレール上では実用的な速度
で走行することを可能にし、しかも構造が簡単なモノレ
ール式走行装置を提供することにある。
倍ものアクチュエータを搭載しなければならずアクチュ
エータが大型、高価格になるという問題がある。(2)
の場合は、高出力のアクチュエータを必要としないもの
の水平なレールを走行するときの速度が非常に遅くな
り、実用的ではないという問題がある。(3)の場合
は、変速機の構造が複雑となり高価格になるという問題
がある。本発明は上記問題点を解決するためになされた
もので、その目的とするところは、傾斜したレール上で
は背走することなく、水平なレール上では実用的な速度
で走行することを可能にし、しかも構造が簡単なモノレ
ール式走行装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、等間隔の連結棒を介して平行に敷設した
1対のレールと、レールに懸装される車両本体の内部に
水平に固定した中心軸と、中心軸に回動可能に軸支され
た支持枠と、支持枠に設置された切換えモータの出力軸
と中心軸とをギヤを介して接続し、切換えモータを回転
駆動することにより、支持枠を相対的に往復回動させる
切換え機構と、支持枠に取り付けられた駆動モータと、
支持枠により水平に軸支されるとともに小減速比で駆動
モータに接続された第1の車軸と、支持枠により水平に
軸支されるとともに大減速比で駆動モータに接続された
第2の車軸と、第1の車軸に固定され、切換え機構が作
動して第1の車軸が上方に移動した状態でレール下面を
押圧する左右1対の駆動車輪と、複数のローラを放射状
に配置して形成するとともに第2の車軸に固定され、切
換え機構が作動して第2の車軸が上方に移動した状態で
レール間の連結棒に噛合する噛合車輪とを備えたことを
特徴とする。
に、本発明は、等間隔の連結棒を介して平行に敷設した
1対のレールと、レールに懸装される車両本体の内部に
水平に固定した中心軸と、中心軸に回動可能に軸支され
た支持枠と、支持枠に設置された切換えモータの出力軸
と中心軸とをギヤを介して接続し、切換えモータを回転
駆動することにより、支持枠を相対的に往復回動させる
切換え機構と、支持枠に取り付けられた駆動モータと、
支持枠により水平に軸支されるとともに小減速比で駆動
モータに接続された第1の車軸と、支持枠により水平に
軸支されるとともに大減速比で駆動モータに接続された
第2の車軸と、第1の車軸に固定され、切換え機構が作
動して第1の車軸が上方に移動した状態でレール下面を
押圧する左右1対の駆動車輪と、複数のローラを放射状
に配置して形成するとともに第2の車軸に固定され、切
換え機構が作動して第2の車軸が上方に移動した状態で
レール間の連結棒に噛合する噛合車輪とを備えたことを
特徴とする。
【0009】
【作用】本発明においては、水平なレールを走行する場
合は、切換えモータを回転して切換え機構を作動させ、
第1の車軸を上方に移動した状態で保持する。それによ
り、レール下面に駆動車輪が押圧され、この状態で駆動
モータの回転が小減速比で伝達されて高速度で走行され
る。傾斜したレールを走行する場合は、切換えモータを
反対方向に回転して切換え機構を作動させ、第2の車軸
を上方に移動した状態で保持する。
合は、切換えモータを回転して切換え機構を作動させ、
第1の車軸を上方に移動した状態で保持する。それによ
り、レール下面に駆動車輪が押圧され、この状態で駆動
モータの回転が小減速比で伝達されて高速度で走行され
る。傾斜したレールを走行する場合は、切換えモータを
反対方向に回転して切換え機構を作動させ、第2の車軸
を上方に移動した状態で保持する。
【0010】それにより、噛合車輪はレール間の連結棒
に噛合する。この状態で駆動モータの回転が大減速比で
伝達されて低速度で走行される。すなわち、走行中にレ
ールの傾斜の有無に応じて切換え機構を作動させること
により減速比とレールに作用する車輪が切り換えられ、
水平のレール上では所定の速度で走行するとともに傾斜
したレール上では背走を起こすことなく確実に登坂する
ことができる。
に噛合する。この状態で駆動モータの回転が大減速比で
伝達されて低速度で走行される。すなわち、走行中にレ
ールの傾斜の有無に応じて切換え機構を作動させること
により減速比とレールに作用する車輪が切り換えられ、
水平のレール上では所定の速度で走行するとともに傾斜
したレール上では背走を起こすことなく確実に登坂する
ことができる。
【0011】
【実施例】以下、図に沿って本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の実施例の要部を示す説明図、図2は
図1の右側面図、図3は図1の上面図である。図におい
て、1,2は支持枠を構成する1対の側板であり、側板
1,2は中心軸3、第1の車軸4および第2の車軸5に
より相互に支持される。中心軸3は、側板1,2間で緩
衝装置6を介して固定板7に支持される。固定板7は後
述する車両の本体54に固定される。
る。図1は本発明の実施例の要部を示す説明図、図2は
図1の右側面図、図3は図1の上面図である。図におい
て、1,2は支持枠を構成する1対の側板であり、側板
1,2は中心軸3、第1の車軸4および第2の車軸5に
より相互に支持される。中心軸3は、側板1,2間で緩
衝装置6を介して固定板7に支持される。固定板7は後
述する車両の本体54に固定される。
【0012】中心軸3は、側板1,2にそれぞれベアリ
ング8を介して軸支される。9はベアリング8を側板
1,2に固定するベアリング押さえである。中心軸3の
側板1側の端部には、ウォームホィール11が固定され
ている。ウォームホィール11は、軸15に嵌合された
ウォーム16と接続されている。軸15はピロー12〜
14に軸支され、その他端にはかさ歯車17が固定され
る。かさ歯車17はかさ歯車18に接続され、かさ歯車
18は取り付け金具19により側板1に取り付けられた
切換えモータ21の出力軸に固定されている。切換えモ
ータ21は減速機20を内蔵している。これらにより切
換え機構が構成される。
ング8を介して軸支される。9はベアリング8を側板
1,2に固定するベアリング押さえである。中心軸3の
側板1側の端部には、ウォームホィール11が固定され
ている。ウォームホィール11は、軸15に嵌合された
ウォーム16と接続されている。軸15はピロー12〜
14に軸支され、その他端にはかさ歯車17が固定され
る。かさ歯車17はかさ歯車18に接続され、かさ歯車
18は取り付け金具19により側板1に取り付けられた
切換えモータ21の出力軸に固定されている。切換えモ
ータ21は減速機20を内蔵している。これらにより切
換え機構が構成される。
【0013】ここで切換えモータ21を回転させると、
その回転がかさ歯車17,18を介して軸15に伝えら
れ、ウォーム16を介してウォームホィール11を回転
させようとする。しかしここで、ウォームホィール11
と一体の中心軸3は、緩衝装置6に固定されているため
回転できないので、切換えモータ21を支持している側
板1が相対的に回転されることになる。すなわち、この
切換え機構の動作により、後述する駆動車輪24,25
と噛合車輪34とを、交互にレール90に押圧すること
が可能になる。
その回転がかさ歯車17,18を介して軸15に伝えら
れ、ウォーム16を介してウォームホィール11を回転
させようとする。しかしここで、ウォームホィール11
と一体の中心軸3は、緩衝装置6に固定されているため
回転できないので、切換えモータ21を支持している側
板1が相対的に回転されることになる。すなわち、この
切換え機構の動作により、後述する駆動車輪24,25
と噛合車輪34とを、交互にレール90に押圧すること
が可能になる。
【0014】第1の車軸4は側板1,2とそれぞれベア
リング22を介して軸支される。23はベアリング22
を側板1,2に固定するベアリング押さえである。側板
1,2の間の車軸4には駆動車輪24,25が左右対称
の位置に固定されている。車軸4の側板1側の端部に
は、かさ歯車26が嵌着されている。第2の車軸5は側
板1,2とそれぞれベアリング27を介して軸支され
る。28はベアリング27を側板1,2に固定するベア
リング押さえである。側板1,2の間の車軸5には車輪
31,32が左右対称の位置に固定されている。車輪3
1,32は車軸5にそれぞれベアリング33を介して回
転自在に嵌合されている。
リング22を介して軸支される。23はベアリング22
を側板1,2に固定するベアリング押さえである。側板
1,2の間の車軸4には駆動車輪24,25が左右対称
の位置に固定されている。車軸4の側板1側の端部に
は、かさ歯車26が嵌着されている。第2の車軸5は側
板1,2とそれぞれベアリング27を介して軸支され
る。28はベアリング27を側板1,2に固定するベア
リング押さえである。側板1,2の間の車軸5には車輪
31,32が左右対称の位置に固定されている。車輪3
1,32は車軸5にそれぞれベアリング33を介して回
転自在に嵌合されている。
【0015】車輪31,32の中間の位置で車軸5に、
噛合車輪34が固定されている。噛合車輪34は、放射
状をした左右1対の支持板35,36の外周寄りに複数
の支軸37が挾持され、支軸37にローラ38がそれぞ
れ軸支されて構成される。車軸5の側板1側の端部に
は、ウォームホィール41が固定されている。ウォーム
ホィール41は、軸44の一端に嵌着されたウォーム4
5と接続されている。軸44はピロー42,43に軸支
され、その他端にかさ歯車40が嵌着され、第1の車軸
4に嵌着されているかさ歯車26に接続される。
噛合車輪34が固定されている。噛合車輪34は、放射
状をした左右1対の支持板35,36の外周寄りに複数
の支軸37が挾持され、支軸37にローラ38がそれぞ
れ軸支されて構成される。車軸5の側板1側の端部に
は、ウォームホィール41が固定されている。ウォーム
ホィール41は、軸44の一端に嵌着されたウォーム4
5と接続されている。軸44はピロー42,43に軸支
され、その他端にかさ歯車40が嵌着され、第1の車軸
4に嵌着されているかさ歯車26に接続される。
【0016】また、ピロー42,43の間の軸44にか
さ歯車46が嵌着され、駆動モータ47の出力軸に嵌着
されたかさ歯車48と接続されている。駆動モータ47
は、減速機49を内蔵し、側板1の内側に支持されてい
る。このようにして、駆動モータ47の回転は、かさ歯
車48,46により軸44に伝えられ、かさ歯車40,
26を介して車軸4の駆動車輪24,25を比較的小さ
な減速比で駆動するとともに、ウォーム45,ウォーム
ホィール41を介して車軸5の噛合車輪34を比較的大
きな減速比で駆動する。なお、これらの減速比は数十倍
程度の違いがある。
さ歯車46が嵌着され、駆動モータ47の出力軸に嵌着
されたかさ歯車48と接続されている。駆動モータ47
は、減速機49を内蔵し、側板1の内側に支持されてい
る。このようにして、駆動モータ47の回転は、かさ歯
車48,46により軸44に伝えられ、かさ歯車40,
26を介して車軸4の駆動車輪24,25を比較的小さ
な減速比で駆動するとともに、ウォーム45,ウォーム
ホィール41を介して車軸5の噛合車輪34を比較的大
きな減速比で駆動する。なお、これらの減速比は数十倍
程度の違いがある。
【0017】図4は上述した機構部を組み込んだ走行装
置が水平なレール上を走行する場合を示す説明図、図5
は図4のA線上の拡大端面図、図6は図4のB−B線の
断面図である。図4において、走行装置は前輪ユニット
50と後輪ユニット70とから構成され、上述した機構
部は前輪ユニット50に組み込まれる。前輪ユニット5
0および後輪ユニット70の底部にそれぞれベアリング
52,72を介して主軸53,73を嵌合し、両主軸5
3,73を連結板51に固定することにより、ユニット
50,70が連結される。
置が水平なレール上を走行する場合を示す説明図、図5
は図4のA線上の拡大端面図、図6は図4のB−B線の
断面図である。図4において、走行装置は前輪ユニット
50と後輪ユニット70とから構成され、上述した機構
部は前輪ユニット50に組み込まれる。前輪ユニット5
0および後輪ユニット70の底部にそれぞれベアリング
52,72を介して主軸53,73を嵌合し、両主軸5
3,73を連結板51に固定することにより、ユニット
50,70が連結される。
【0018】前輪ユニット50の本体54の底部に緩衝
装置6の固定板7が固定される。さらに、図5にも示さ
れるように、本体54の上部を開口し、進行方向の左右
(図4では手前と奥)にレール90の幅よりもやや広い
間隔でアングル55,56を溶接により固定する。アン
グル55,56の内側に支持車輪57,58を回転自在
に固定する。
装置6の固定板7が固定される。さらに、図5にも示さ
れるように、本体54の上部を開口し、進行方向の左右
(図4では手前と奥)にレール90の幅よりもやや広い
間隔でアングル55,56を溶接により固定する。アン
グル55,56の内側に支持車輪57,58を回転自在
に固定する。
【0019】さらに支持車輪57,58の進行方向前後
にレールの幅方向をガイドするガイドタイヤ59〜62
が取り付けられる。これら支持車輪57,58がレール
90を構成するアングル91,92の上面に載置され、
さらにガイドタイヤ59〜62がアングル91,92を
両側から支えることによりユニット50がレール90に
懸装される。
にレールの幅方向をガイドするガイドタイヤ59〜62
が取り付けられる。これら支持車輪57,58がレール
90を構成するアングル91,92の上面に載置され、
さらにガイドタイヤ59〜62がアングル91,92を
両側から支えることによりユニット50がレール90に
懸装される。
【0020】図4では、切換えモータ21等からなる切
換え機構が作動して、側板1,2からなる支持枠を時計
方向に約90度回動させ、駆動車輪24,25を最上位
の位置に保持する。このとき、緩衝装置6により、駆動
車輪24,25がレール90、すなわちアングル91,
92の下面を一定圧で押圧する。それにより、駆動モー
タ47により駆動車輪24,25が時計方向に回転駆動
され推力を発生して前輪ユニット50が前進する。同時
に連結板51を介して連結されている後輪ユニット70
を牽引する。
換え機構が作動して、側板1,2からなる支持枠を時計
方向に約90度回動させ、駆動車輪24,25を最上位
の位置に保持する。このとき、緩衝装置6により、駆動
車輪24,25がレール90、すなわちアングル91,
92の下面を一定圧で押圧する。それにより、駆動モー
タ47により駆動車輪24,25が時計方向に回転駆動
され推力を発生して前輪ユニット50が前進する。同時
に連結板51を介して連結されている後輪ユニット70
を牽引する。
【0021】後輪ユニット70について説明する。図
4、図6に示されるようにレール90に懸装される本体
74の上方部分は、ユニット50と同一の構造であるの
で、共通部分に同一の番号を付して説明を省略する。本
体74の内部は、進行方向に支持板75が取り付けら
れ、その上部に緩衝装置76が形成され、緩衝装置76
の上部に車軸77が支持されて1対の押圧車輪78,7
9を軸支する。押圧車輪78,79は緩衝装置76によ
り一定の圧力で上方へ押圧されることにより、アングル
91,92の下面を一定圧で押圧して、走行を安定させ
る。
4、図6に示されるようにレール90に懸装される本体
74の上方部分は、ユニット50と同一の構造であるの
で、共通部分に同一の番号を付して説明を省略する。本
体74の内部は、進行方向に支持板75が取り付けら
れ、その上部に緩衝装置76が形成され、緩衝装置76
の上部に車軸77が支持されて1対の押圧車輪78,7
9を軸支する。押圧車輪78,79は緩衝装置76によ
り一定の圧力で上方へ押圧されることにより、アングル
91,92の下面を一定圧で押圧して、走行を安定させ
る。
【0022】図7は走行装置が傾斜したレール上を走行
する場合を示す説明図、図8は図7のC線上の拡大端面
図である。図7の各部の構成は図4と同一であるから以
下、動作についてのみの説明をする。傾斜したレール上
を走行する場合は図に示すように、切換え機構の切換え
モータ21を回転させて側板1,2からなる支持枠を半
時計方向に約90度回動させ、噛合車輪34および車輪
31,32を最上位の位置に保持する。
する場合を示す説明図、図8は図7のC線上の拡大端面
図である。図7の各部の構成は図4と同一であるから以
下、動作についてのみの説明をする。傾斜したレール上
を走行する場合は図に示すように、切換え機構の切換え
モータ21を回転させて側板1,2からなる支持枠を半
時計方向に約90度回動させ、噛合車輪34および車輪
31,32を最上位の位置に保持する。
【0023】このとき、緩衝装置6により、車輪31,
32がレール90、すなわちアングル91,92の下面
を一定圧で押圧する。またこのときアングル91,92
の上面を支持車輪57,58が押圧することにより上下
方向の振動が押さえられて走行が安定する。同時に、駆
動モータ47に駆動されて噛合車輪34が時計方向に回
転して、噛合車輪34のローラ38が順次レール90の
連結棒93の間に進入しながらサイクロイド曲線を描く
ことにより推力を発生する。
32がレール90、すなわちアングル91,92の下面
を一定圧で押圧する。またこのときアングル91,92
の上面を支持車輪57,58が押圧することにより上下
方向の振動が押さえられて走行が安定する。同時に、駆
動モータ47に駆動されて噛合車輪34が時計方向に回
転して、噛合車輪34のローラ38が順次レール90の
連結棒93の間に進入しながらサイクロイド曲線を描く
ことにより推力を発生する。
【0024】このときの噛合車輪34の回転は、駆動車
輪24,25の減速比よりもさらに大きな減速比で減速
されているため、水平なレール90を走行しているとき
よりも大きなトルクで噛合車輪34が駆動される。ま
た、噛合車輪34と連結棒93との噛合いが確実である
ため、両者間でのスリップは全く発生しない。なお、連
結棒93は、アングル91,92の間に等間隔で溶接さ
れている。
輪24,25の減速比よりもさらに大きな減速比で減速
されているため、水平なレール90を走行しているとき
よりも大きなトルクで噛合車輪34が駆動される。ま
た、噛合車輪34と連結棒93との噛合いが確実である
ため、両者間でのスリップは全く発生しない。なお、連
結棒93は、アングル91,92の間に等間隔で溶接さ
れている。
【0025】図9は、噛合車輪34と連結棒93との噛
合い状態を示す説明図である。とくにこの噛合車輪34
は、回転自在なローラ38が連結棒93に接触するため
接触部の滑り摩擦が少なくなり、従来の単なるラックと
ピニオンの組み合わせの駆動方法よりも耐久性が大幅に
向上する。このように実施例のモノレール式走行装置で
は、走行中のレールの傾斜の有無に応じ切換え機構を作
動させることにより、減速比を切り換えるとともに、レ
ールに作用する車輪を駆動車輪24,25と噛合車輪3
4のいずれかに切り換えることが可能になる。
合い状態を示す説明図である。とくにこの噛合車輪34
は、回転自在なローラ38が連結棒93に接触するため
接触部の滑り摩擦が少なくなり、従来の単なるラックと
ピニオンの組み合わせの駆動方法よりも耐久性が大幅に
向上する。このように実施例のモノレール式走行装置で
は、走行中のレールの傾斜の有無に応じ切換え機構を作
動させることにより、減速比を切り換えるとともに、レ
ールに作用する車輪を駆動車輪24,25と噛合車輪3
4のいずれかに切り換えることが可能になる。
【0026】そのため、水平のレール上では所望の速度
で走行させるとともに、傾斜したレール上では駆動モー
タ47の最大出力に応じた減速比で噛合車輪34を駆動
して背走を起こすことなく確実に登坂させることができ
る。しかも、そのための変速および車輪切換え装置の構
造も比較的簡単に構成することができる。なお、本発明
は上述した実施例だけでなく他のアプト式の駆動車両に
も適用可能である。
で走行させるとともに、傾斜したレール上では駆動モー
タ47の最大出力に応じた減速比で噛合車輪34を駆動
して背走を起こすことなく確実に登坂させることができ
る。しかも、そのための変速および車輪切換え装置の構
造も比較的簡単に構成することができる。なお、本発明
は上述した実施例だけでなく他のアプト式の駆動車両に
も適用可能である。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、走行
中のレールの傾斜の有無に応じて、切換え機構を作動さ
せることにより減速比とレールに作用する車輪が切り換
えられ、水平のレール上では所定の速度で走行するとと
もに傾斜したレール上では背走を起こすことなく確実に
登坂することができる。しかも、そのための装置の構造
も比較的簡単に構成することができる。
中のレールの傾斜の有無に応じて、切換え機構を作動さ
せることにより減速比とレールに作用する車輪が切り換
えられ、水平のレール上では所定の速度で走行するとと
もに傾斜したレール上では背走を起こすことなく確実に
登坂することができる。しかも、そのための装置の構造
も比較的簡単に構成することができる。
【図1】本発明の実施例の要部を示す説明図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図1の上面図である。
【図4】水平なレール上を走行する場合を示す説明図で
ある。
ある。
【図5】図4のA線上の拡大端面図である。
【図6】図4のB−B線の断面図である。
【図7】傾斜したレール上を走行する場合を示す説明図
である。
である。
【図8】図7のC線上の拡大端面図である。
【図9】噛合車輪と連結棒との噛合い状態を示す説明図
である。
である。
【図10】従来例の説明図である。
【図11】従来例の説明図である。
1,2 側板 3 中心軸 4 第1の車軸 5 第2の車軸 6 緩衝装置 11 ウォームホィール 15 軸 16 ウォーム 17,18 かさ歯車 21 切換えモータ 24,25 駆動車輪 26 かさ歯車 31,32 車輪 34 噛合車輪 35,36 支持板 37 支軸 38 ローラ 40 かさ歯車 41 ウォームホィール 44 軸 45 ウォーム 46 かさ歯車 47 駆動モータ 48 かさ歯車 50 前輪ユニット 54 本体 55,56 アングル 57,58 支持車輪 59〜62 ガイドタイヤ 90 レール 91,92 アングル 93 連結棒
Claims (1)
- 【請求項1】 等間隔の連結棒を介して平行に敷設した
1対のレールと、 レールに懸装される車両本体の内部に水平に固定した中
心軸と、 中心軸に回動可能に軸支された支持枠と、 支持枠に設置された切換えモータの出力軸と中心軸とを
ギヤを介して接続し、切換えモータを回転駆動すること
により、支持枠を相対的に往復回動させる切換え機構
と、 支持枠に取り付けられた駆動モータと、 支持枠により水平に軸支されるとともに小減速比で駆動
モータに接続された第1の車軸と、 支持枠により水平に軸支されるとともに大減速比で駆動
モータに接続された第2の車軸と、 第1の車軸に固定され、切換え機構が作動して第1の車
軸が上方に移動した状態でレール下面を押圧する左右1
対の駆動車輪と、 複数のローラを放射状に配置して形成するとともに第2
の車軸に固定され、切換え機構が作動して第2の車軸が
上方に移動した状態でレール間の連結棒に噛合する噛合
車輪と、 を備えたことを特徴とするモノレール式走行装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4325093A JP2719085B2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | モノレール式走行装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4325093A JP2719085B2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | モノレール式走行装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06227390A JPH06227390A (ja) | 1994-08-16 |
JP2719085B2 true JP2719085B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=12658634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4325093A Expired - Fee Related JP2719085B2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | モノレール式走行装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2719085B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108263398B (zh) * | 2017-12-06 | 2019-06-28 | 海门市设备安装工程有限公司 | 一种自动化轨道运输装置 |
-
1993
- 1993-02-08 JP JP4325093A patent/JP2719085B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06227390A (ja) | 1994-08-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1153712C (zh) | 伞形转向齿轮整体驱动传动装置 | |
US4644873A (en) | Electric overhead trolley conveyor | |
JP2719085B2 (ja) | モノレール式走行装置 | |
JPH1134865A (ja) | 搬送台車装置 | |
CN110588766B (zh) | 自动输送小车的差速转向机构及转向控制方法 | |
US20110180335A1 (en) | All-Terrain Vehicle and Method of Increasing Passability Thereof | |
US2272679A (en) | Rail vehicle with mechanically driven swivel truck | |
CN218987885U (zh) | 一种轨道驱动结构 | |
JP2000272506A (ja) | 軌条運搬車両の駆動装置 | |
JP3503161B2 (ja) | フォークリフト | |
JPH1136203A (ja) | 走行用ラック・ピニオン装置 | |
JP3759867B2 (ja) | スタッカクレーン | |
CN216401148U (zh) | 一种适用于窄小空间安装的麦轮轮组 | |
CN220809207U (zh) | 一种汽车座椅用降噪防脱型滑轨 | |
CN218533385U (zh) | 一种双向可调式滚轮架机构 | |
CN218808487U (zh) | 一种轨道式无人车的行走装置 | |
CN216376255U (zh) | 一种轨道小车、三维轨道以及轨道小车运输系统 | |
JPH11348774A (ja) | 運搬装置 | |
JP3205957B2 (ja) | モノレール式搬送台車の駆動装置 | |
JP3410536B2 (ja) | パワーハイト装置 | |
US664208A (en) | Motor-vehicle. | |
JP3174104B2 (ja) | 搬送電車の走行装置 | |
JP2698351B2 (ja) | 小曲線通過台車 | |
JP2957451B2 (ja) | 走行車 | |
JPH06344900A (ja) | 自走車型搬送装置、自走車両、および減速機一体型モータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971104 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114 Year of fee payment: 15 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |