JP2719082B2 - トラクタ車体の増強枠装置 - Google Patents
トラクタ車体の増強枠装置Info
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- JP2719082B2 JP2719082B2 JP27733792A JP27733792A JP2719082B2 JP 2719082 B2 JP2719082 B2 JP 2719082B2 JP 27733792 A JP27733792 A JP 27733792A JP 27733792 A JP27733792 A JP 27733792A JP 2719082 B2 JP2719082 B2 JP 2719082B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle body
- axle case
- tractor
- rear axle
- frame
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラクタ車体の増強枠
装置に関する。
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トラクタの前部にフロントローダを、後
部にバックホーを装着して作業を行う場合、トラクタ車
体を鋳物ケースであるクラッチハウジング、ミッション
ケースで構成すると、衝撃などで車体の胴割れによる油
漏れ等を招くことから、トラクタ車体の両側下部に、車
体前後方向に延伸した左右一対の増強枠を前・後装着部
を介して取付けたものがある。
部にバックホーを装着して作業を行う場合、トラクタ車
体を鋳物ケースであるクラッチハウジング、ミッション
ケースで構成すると、衝撃などで車体の胴割れによる油
漏れ等を招くことから、トラクタ車体の両側下部に、車
体前後方向に延伸した左右一対の増強枠を前・後装着部
を介して取付けたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の前装着
部は車体の下腹部にボルトで固着するとともに、後装着
部においても後車軸ケースの上下両面に対の挟持板を当
てがい両挟持板をボルトで連結固定した構成であったた
め、バックホー作業時の衝撃で車体後部から全体に曲げ
力が作用して増強枠全体を頑強にしないと車体の胴割れ
を誘発するおそれがあった。
部は車体の下腹部にボルトで固着するとともに、後装着
部においても後車軸ケースの上下両面に対の挟持板を当
てがい両挟持板をボルトで連結固定した構成であったた
め、バックホー作業時の衝撃で車体後部から全体に曲げ
力が作用して増強枠全体を頑強にしないと車体の胴割れ
を誘発するおそれがあった。
【0004】そこで本発明は、後装着部である後車軸ケ
ースの抱込み部分に、相対回動を許容する部分を設ける
ことで、前述の問題点を解決したことを目的とする。
ースの抱込み部分に、相対回動を許容する部分を設ける
ことで、前述の問題点を解決したことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、円形の後車軸
ケース14を有するトラクタ車体2 の両側下部に、車体前
後方向に延伸した左右一対の増強枠6 を前・後装着部7,
8 を介して取付け、該増強枠6 の後部に、バックホー等
の上・下連結部18,19 を備えているものにおいて、前述
の目的を達成するために、次の技術的手段を講じてい
る。
ケース14を有するトラクタ車体2 の両側下部に、車体前
後方向に延伸した左右一対の増強枠6 を前・後装着部7,
8 を介して取付け、該増強枠6 の後部に、バックホー等
の上・下連結部18,19 を備えているものにおいて、前述
の目的を達成するために、次の技術的手段を講じてい
る。
【0006】すなわち、本発明は、増強枠6 の後部に、
上・下連結部18,19 を有する側面視三角形状の側板16を
立設固着し、該側板16の立面に、後車軸ケース14を貫挿
する挿通孔20を形成し、該挿通孔20の近傍に備えられた
後装着部8 は、前記後車軸ケース14を抱込んでかつ相対
回動を許容する挟持部8Aを備えていることを特徴とする
ものである。
上・下連結部18,19 を有する側面視三角形状の側板16を
立設固着し、該側板16の立面に、後車軸ケース14を貫挿
する挿通孔20を形成し、該挿通孔20の近傍に備えられた
後装着部8 は、前記後車軸ケース14を抱込んでかつ相対
回動を許容する挟持部8Aを備えていることを特徴とする
ものである。
【0007】
【作用】バックホー26を上・下連結部18,19 を介してト
ラクタ車体2 に装着して作業しているとき、上・下連結
部18,19 から上下に強い衝撃が作用すると、挟持部8Aで
後車軸ケース14を抱込んだ部分が相対回動を許容し、増
強枠6 を撓ませて力を逃がし、トラクタ車体2 への伝播
を抑える。
ラクタ車体2 に装着して作業しているとき、上・下連結
部18,19 から上下に強い衝撃が作用すると、挟持部8Aで
後車軸ケース14を抱込んだ部分が相対回動を許容し、増
強枠6 を撓ませて力を逃がし、トラクタ車体2 への伝播
を抑える。
【0008】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
ると、全体の側面図を示す図2において、車輪形トラク
タ1 の車体2 は、エンジン3 の後面に、鋳物製のクラッ
チハウジング4 、ミッションケース5 を連設して構成さ
れている。トラクタ車体2 の両側下部には、車体前後方
向に延伸する増強枠6 が前・後装着部7,8 を介して取付
けてある。
ると、全体の側面図を示す図2において、車輪形トラク
タ1 の車体2 は、エンジン3 の後面に、鋳物製のクラッ
チハウジング4 、ミッションケース5 を連設して構成さ
れている。トラクタ車体2 の両側下部には、車体前後方
向に延伸する増強枠6 が前・後装着部7,8 を介して取付
けてある。
【0009】前装着部7 はフロントローダ9 のマスト取
付部10とこれより後方に延出したブラケット11とのボル
ト締結部12等であり、マスト取付部10は車体下腹部を横
方向に横断しているとともに、ボルト締結部12の近傍に
おいても車体下腹部を横方向に横断したつなぎ板13を下
底面に重合してボルト止めしている。トラクタ車体2 の
後部には、図3においても示すように、内部に終減速装
置、ブレーキ等を内蔵した後車軸ケース14が左右外方に
突出され、該ケース14内に後車軸15が内挿され、この部
分が円形とされている。
付部10とこれより後方に延出したブラケット11とのボル
ト締結部12等であり、マスト取付部10は車体下腹部を横
方向に横断しているとともに、ボルト締結部12の近傍に
おいても車体下腹部を横方向に横断したつなぎ板13を下
底面に重合してボルト止めしている。トラクタ車体2 の
後部には、図3においても示すように、内部に終減速装
置、ブレーキ等を内蔵した後車軸ケース14が左右外方に
突出され、該ケース14内に後車軸15が内挿され、この部
分が円形とされている。
【0010】増強枠6 は、図3でも示す如く縦長箱形で
あり、この内側面には、図2で示す如く側面視三角形状
の側板16が立設固定され、この左右一対の側板16はその
上部間において連結バー17で互いに連結されているとと
もに、後部に上・下連結部18,19 を備えている。左右一
対の側板16の立面には、後車軸ケース14が貫挿される挿
通孔20が形成されていて、この挿通孔20の近傍に、後装
着部8 が備えられている。
あり、この内側面には、図2で示す如く側面視三角形状
の側板16が立設固定され、この左右一対の側板16はその
上部間において連結バー17で互いに連結されているとと
もに、後部に上・下連結部18,19 を備えている。左右一
対の側板16の立面には、後車軸ケース14が貫挿される挿
通孔20が形成されていて、この挿通孔20の近傍に、後装
着部8 が備えられている。
【0011】後装着部8 は、後車軸ケース14の下面に線
接触する下挟持板21と後面に線接触する縦挟持板22を側
板16の立面より外側方に延設してなり、下挟持板21と縦
挟持板22に線接触された後車軸ケース14を抱込む円弧部
を有する上挟持板23を図1で示す如くボルト24,25 で固
定して、ここに、後車軸ケース14の相対回動を許容する
挟持部8Aを備えている。
接触する下挟持板21と後面に線接触する縦挟持板22を側
板16の立面より外側方に延設してなり、下挟持板21と縦
挟持板22に線接触された後車軸ケース14を抱込む円弧部
を有する上挟持板23を図1で示す如くボルト24,25 で固
定して、ここに、後車軸ケース14の相対回動を許容する
挟持部8Aを備えている。
【0012】上・下連結部18,19 に、バックホー26の装
着フレーム27が着脱自在に連結され、上連結部18は側板
16の内面に、フランジ28A を有する受具28を介して取付
板29を固着して日除けフレーム30の支柱31の下部の挿入
部32としており、取付板29と側板16に筒ボス33を固着し
てなる。従って、対の筒ボス33に連結ピン34を両持して
挿通することで、装着フレーム27が着脱自在である。
着フレーム27が着脱自在に連結され、上連結部18は側板
16の内面に、フランジ28A を有する受具28を介して取付
板29を固着して日除けフレーム30の支柱31の下部の挿入
部32としており、取付板29と側板16に筒ボス33を固着し
てなる。従って、対の筒ボス33に連結ピン34を両持して
挿通することで、装着フレーム27が着脱自在である。
【0013】一方、下連結部19はフック形状であり、装
着フレーム27に固着したピン35が上方から嵌入される。
なお、挿入部32において、支柱31のフランジ31A とフラ
ンジ28A を重合してボルト止め可能としている。その
他、図4、5において、36,37 はボルト挿通孔を示して
いる。
着フレーム27に固着したピン35が上方から嵌入される。
なお、挿入部32において、支柱31のフランジ31A とフラ
ンジ28A を重合してボルト止め可能としている。その
他、図4、5において、36,37 はボルト挿通孔を示して
いる。
【0014】また、図2において、バックホーは、旋回
フレーム38、ブーム39、ブームシリンダ40等を示してい
る。更に、フロントローダは、左右一対のマスト41、ブ
ーム42、ブレイス43を示している。また、トラクタ車体
2 の後部にはリフトアーム44を有する油圧装置45が備え
られ、この上に、座席46を有している。
フレーム38、ブーム39、ブームシリンダ40等を示してい
る。更に、フロントローダは、左右一対のマスト41、ブ
ーム42、ブレイス43を示している。また、トラクタ車体
2 の後部にはリフトアーム44を有する油圧装置45が備え
られ、この上に、座席46を有している。
【0015】なお、挟持部8Aは、図示の縦挟持板22を後
車軸ケース14の前面に線接触させ、下挟持板21とともに
側面視L形としたものでも、上挟持板23に代替してUボ
ルトを下挟持板21にねじ込んだものでもよい。
車軸ケース14の前面に線接触させ、下挟持板21とともに
側面視L形としたものでも、上挟持板23に代替してUボ
ルトを下挟持板21にねじ込んだものでもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上の通りであり、バックホー
等の作業時の衝撃は、後装着部の相対回動で逃げること
ができて、トラクタ車体に直に伝播するのを防止して、
車体の割れ、油漏れ等を阻止できる。
等の作業時の衝撃は、後装着部の相対回動で逃げること
ができて、トラクタ車体に直に伝播するのを防止して、
車体の割れ、油漏れ等を阻止できる。
【図1】本発明実施例の側面図である。
【図2】本発明実施例の全体側面図である。
【図3】本発明実施例の全体背面図である。
【図4】後装着部の平面図である。
【図5】後装着部の背面図である。
2 トラクタ車体 6 増強枠 7 前装着部 8 後装着部 14 後車軸ケース 16 側板 18 上連結部 19 下連結部 20 挿通孔
Claims (1)
- 【請求項1】 円形の後車軸ケース(14)を有するトラク
タ車体(2) の両側下部に、車体前後方向に延伸した左右
一対の増強枠(6) を前・後装着部(7)(8)を介して取付
け、該増強枠(6) の後部に、バックホー等の上・下連結
部(18)(19)を備えているものにおいて、 増強枠(6) の後部に、上・下連結部(18)(19)を有する側
面視三角形状の側板(16)を立設固着し、該側板(16)の立
面に、後車軸ケース(14)を貫挿する挿通孔(20)を形成
し、該挿通孔(20)の近傍に備えられた後装着部(8) は、
前記後車軸ケース(14)を抱込んでかつ相対回動を許容す
る挟持部(8A)を備えていることを特徴とするトラクタ車
体の増強枠装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27733792A JP2719082B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | トラクタ車体の増強枠装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27733792A JP2719082B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | トラクタ車体の増強枠装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06127440A JPH06127440A (ja) | 1994-05-10 |
JP2719082B2 true JP2719082B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=17582123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27733792A Expired - Fee Related JP2719082B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | トラクタ車体の増強枠装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2719082B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-15 JP JP27733792A patent/JP2719082B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06127440A (ja) | 1994-05-10 |
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Legal Events
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