JP2718637B2 - ガランタミン誘導体、それらの製法および医薬としてのそれらの使用 - Google Patents

ガランタミン誘導体、それらの製法および医薬としてのそれらの使用

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、式
【化2】 〔式中、R1は、水素、(C1〜C12)アルキルカルボニ
ル、(C1〜C12)アルコキシカルボニル、モノ(C1
12)アルキルアミノカルボニルまたはジ(C1〜C12)
アルキルアミノカルボニルであり;R2は、(C1
18)モノアルキルアミノカルボニルオキシ、(C1
12)ジアルキルアミノカルボニルオキシまたはアリー
ル(C1〜C4)アルキルアミノカルボニルオキシであ
り;R3は、水素、ハロゲンまたは(C1〜C4)−アル
キルである〕の化合物またはこれらの化合物の医薬的に
許容し得る酸付加塩に関するものである〕を有する化合
物に関し、これらの化合物は、アセチルコリンエステラ
ーゼを阻害しそしてアルツハイマー病のような減少され
たコリン作動性機能により特徴づけられる種々な記憶機
能障害を軽減するのに有用である。本発明は、また、コ
リン作動性機能を生じさせるのに十分な量の本発明の化
合物および医薬的に許容し得る担体からなる、アセチル
コリンエステラーゼを阻害しそして減少されたコリン作
動性機能により特徴づけられる種々な記憶機能障害を軽
減するのに有用な医薬組成物を提供するものである。
【0002】とくにことわらない限り、発明の詳細な説
明および特許請求の範囲を通して、次の定義が適用され
る。“アルキル”なる用語は、上述した数の炭素原子の
直鎖状または分枝鎖状のアルキル基を意味する。これら
に限定するものではないが、この基の例は、メチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ
ブチル、sec−ブチル、t−ブチルおよび直鎖状および
分枝鎖状のペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、
ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシルおよびペンタデ
シルを包含する。“ハロゲン”なる用語は、塩素、弗
素、臭素および沃素を意味する。“アリール”なる用語
は、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、
(C1〜C6)アルキルカルボニル、ハロゲンまたはトリ
フルオロメチルの群から選択された0、1、2または3
個の置換分を有するフェニルを意味する。
【0003】本発明の一態様においては、本発明は、式
(II)
【化3】 〔式中、R1は、水素、(C1〜C12)アルキルカルボニ
ル、(C1〜C12)アルコキシカルボニル、モノ(C1
12)アルキルアミノカルボニルまたはジ(C1〜C12)
アルキルアミノカルボニルであり;R2は、モノ(C1
18)アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1
8)アルキルアミノカルボニルオキシまたはアリール
(C1〜C4)アルキルアミノカルボニルオキシであり;
3は、水素またはハロゲンである〕の化合物またはこ
れらの化合物の医薬的に許容し得る酸付加塩に関するも
のである。
【0004】好ましい態様における化合物はR1が水
素、(C1〜C12)アルキルアミノカルボニル、(C1
12)アルキルカルボニルまたは(C1〜C12)アルコ
キシカルボニルであり;R2が(C1〜C12)アルキルア
ミノカルボニルオキシまたはフェニル(C1〜C3)アル
キルアミノカルボニルオキシであり;そしてR3が水素
またはハロゲンである式IIの化合物である。より好まし
くは、R1は、水素、(C1〜C6)アルキルカルボニル
または(C1〜C6)アルコキシカルボニルであり;R2
は(C1〜C10)アルキルアミノカルボニルオキシまた
はフェニル(C1〜C2)アルキルアミノカルボニルオキ
シであり;そしてR3は水素である。
【0005】もっとも好ましくは、R1は水素、メチル
カルボニル、エチルカルボニル、イソプロピルカルボニ
ル、t−ブチルカルボニル、n−ヘプチルカルボニルま
たはt−ブトキシカルボニルであり;R2はメチルアミ
ノカルボニルオキシ、イソプロピルアミノカルボニルオ
キシ、t−ブチルアミノカルボニルオキシ、n−ペンチ
ルアミノカルボニルオキシ、n−ヘキシルアミノカルボ
ニルオキシ、n−ヘプチルアミノカルボニルオキシ、n
−オクチルアミノカルボニルオキシまたはn−ノニルア
ミノカルボニルオキシであり;そしてR3は水素であ
る。
【0006】本発明の化合物は、以下およびスキームI
により詳細に説明するようにガランタミンの適当な誘導
体から製造される。
【化4】
【0007】既知化合物である式IVの中間体6−デメチ
ルガランタミンは、式IIIのガランタミンを、例えばE
tSLi、 EtSNaまたはEtSKのようなエタンチ
オールのアルカリ金属塩で処理することによる、新規な
方法で製造された。反応は、典型的には、約80℃〜約
135℃、好ましくは約90℃〜約125℃で、極性の
非プロトン性溶剤、例えばジメチルホルムアミド(DM
F)またはN−メチルピロリドンまたはプロトン性溶
剤、例えばブタノールまたはペンタノール中で実施され
る。
【0008】R4が水素でありそしてR5が(C1
12)アルキルまたはフェニル(C1〜C6)アルキルで
ある式Vの化合物は、式IVの化合物を適当なイソシアネ
ート化合物R5NCOで処理することにより製造され
る。反応は、約−10℃〜約30℃で、例えば炭酸カリ
ウムのような塩基の存在下において、テトラヒドロフラ
ンのような非プロトン性溶剤中で約0.5時間〜約4時
間実施される。
【0009】このようにする代りにそしてR4およびR5
が水素でない場合においては、式Vの化合物は、はじめ
に式IVの化合物をカルボニルジイミダゾールと反応させ
そして次に適当なR45NH化合物を加えることによっ
て製造される。反応は、典型的には、約−10℃〜約5
0℃、好ましくは約0℃〜約30℃で、非プロトン性有
機溶剤、例えば塩化メチレン、クロロホルムまたはテト
ラヒドロフラン(THF)中で実施される。
【0010】式VIの化合物は、式Vの化合物から製造す
ることができる。R6がアルキルアミノまたはアリール
アミノである場合においては、約55℃〜約85℃で約
24時間〜約120時間、好ましくは約60℃〜約70
℃で約60時間〜約80時間、密封管中でテトラヒドロ
フランのような非プロトン性溶剤中の適当なイソシアネ
ートおよび化合物Vの溶液から製造される。このように
する代りに、NR45およびR6が同一である場合は、
化合物は、上述したように密封管中において2モル以上
の適当なイソシアネートを使用して式IVの化合物から製
造される。
【0011】R6がアルキルまたはアリールである場合
においては、典型的には、式Vの化合物を、4−ジメチ
ルアミノピリジン(DMAP)またはピロリジノピリジ
ンのような塩基の存在において適当なカルボン酸無水物
と、または、1,8−ジアザ−ビシクロ〔5.4.0〕ウ
ンデカ−7−エン(DBU)のような塩基の存在下でカ
ルボン酸塩化物と反応させる。反応は、典型的には、約
0℃〜約50℃、好ましくは約15℃〜約30℃で非プ
ロトン性溶剤、例えばクロロホルムまたはジクロロメタ
ン中で実施される。
【0012】R6がアルコキシまたはアリールオキシで
ある場合においては、典型的には、式Vの化合物を、ト
リエチルアミンのようなアミンの存在下において適当な
クロロホルメートとまたはDMAPのようなアミンの存
在下において適当なジカーボネートと反応させる。反応
は、典型的には、約−10℃〜約50℃、好ましくは約
0℃〜約30℃で塩化メチレンのような不活性有機溶剤
中で実施される。
【0013】XがBrである場合においては、式IVの化
合物を、t−ブチルアミンのようなアミンの存在下にお
いて臭素で処理して臭素化化合物を得る。はじめに、臭
素を約−20℃〜約−30℃でt−ブチルアミンに加
え、それから、反応混合物を約−80℃〜約−70℃に
冷却しそしてガランタミン化合物を加える。反応は、典
型的には、例えばトルエンのような非極性の有機溶剤中
で行われる。ガランタミン化合物の添加後、混合物を、
約6時間〜約10時間、好ましくは約8時間、約−70
℃〜−80℃からほぼ室温に加温する。
【0014】本発明の式Iの化合物は、アルツハイマー
病のような減少したコリン作動性機能により特徴づけら
れる種々な記憶機能障害の治療に使用することができ
る。本発明の化合物は、当該技術において知られている
関連化合物よりも低毒性でありそして(または)より強
力であるために、有利である。この有用性は、酵素アセ
チルコリンエステラーゼを阻害しそしてそれによって脳
中のアセチルコリンを増加する化合物の能力により証明
される。アセチルコリンエステラーゼを阻害する能力
は、Ellman等の、Biochem. Pharmacol. 7, 88 (1961)
の光度法によって測定される。本発明の若干の化合物の
アセチルコリンエステラーゼ阻害の結果は、参照化合物
に対するデータと一緒に表Iに示す通りである。
【0015】
【表1】
【0016】この有用性は、暗所回避検査においてコリ
ン作動的に欠損した記憶を回復するこれらの化合物の能
力を測定することにより確かめることもできる。この検
査においては、マウスを、24時間不快な刺激を思い出
すマウスの能力について試験する。暗コンパートメント
およびマウスを暗コンパートメントに追いやる強力な白
熱光を含有する部屋にマウスを入れる。暗コンパートメ
ントにおいては、床上の金属プレートによって、電気シ
ョックが与えられる。動物を試験装置から取り出し、そ
して24時間後に、再び電気ショックを思い出す能力に
ついて試験する。
【0017】もし、記憶損傷を起すことが知られている
抗コリン作動剤であるスコポラミンを、動物を試験室に
入れる前に投与する場合は、動物は、24時間後に試験
室に入れた後すぐに暗コンパートメントに再び入る。こ
のスコポラミンの作用は、暗コンパートメントに再び入
る前のより長い時間的間隔を与える活性な試験化合物に
よりブロックされる。試験結果は、試験室に入れた時間
と暗コンパートメントに再び入る時間との間の増大され
た間隔によって示されるような、スコポラミンの作用が
ブロックされる1群の動物の%として示される。本発明
の若干の化合物の暗所回避検査の結果は、参照化合物に
対する結果とともに、表IIに示される通りである。
【0018】
【表2】
【0019】本発明の化合物の有効量は、種々な方法の
何れかの方法によって、例えばカプセルまたは錠剤とし
て経口的に、滅菌された溶液または懸濁液の形態で非経
口的におよびある場合においては滅菌した溶液の形態で
静脈投与により、患者に投与することができる。遊離塩
基の最終生成物は、それ自体で有効であるけれども、安
定性、結晶化の便利性、増大した溶解性などの目的で、
医薬的に許容し得る酸付加塩の形態で処方されそして投
与することができる。本発明の医薬的に許容し得る酸付
加塩を製造するのに有用な酸は、無機酸、例えば塩酸、
臭化水素酸、硫酸、硝酸、燐酸、および過塩素酸、なら
びに有機酸、例えば酒石酸、クエン酸、酢酸、コハク
酸、マレイン酸、フマール酸および蓚酸を包含する。
【0020】本発明の活性化合物は、例えば不活性希釈
剤または可食担体と一緒に経口的に投与することができ
る、または、これらの化合物はゼラチンカプセルに封入
することができる、またはこれらの化合物は、圧縮して
錠剤にすることができる。経口的治療投与の目的に対し
て、本発明の活性化合物は、賦形剤と混合しそして錠
剤、トローチ、カプセル、エリキサー、懸濁液、シロッ
プ、ウエハース、チューインガムなどの形態で使用する
ことができる。これらの製剤は、活性化合物少なくとも
0.5%を含有しなければならないが、特定の形態によ
って変化そして有利には、単位の約5〜70%の間にす
ることができる。このような組成物中における活性化合
物の量は、適当な使用量が得られるような量である。本
発明による好ましい組成物および製剤は、経口的投与単
位形態が活性化合物1.0〜200mgを含有するように
製造される。
【0021】錠剤、ピル、カプセル、トローチなどは、
また、次の成分を含有することができる:結合剤、例え
ば微小結晶性セルロース、トラガントゴムまたはゼラチ
ン、賦形剤、例えば殿粉またはラクトース、崩壊剤、例
えばアルギン酸、プリモゲル、とうもろこし殿粉など、
滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウムまたはステロ
テックス、滑走剤、例えばコロイド性二酸化珪素、およ
び甘味剤、例えばシュクロースまたはサッカリンを加え
ることができ、または風味剤、例えばはっか、サリチル
酸メチルまたはオレンジ風味料も含むことができる。投
与単位形態がカプセルである場合は、それは、上記型の
物質のほかに、脂肪油のような液状担体を含有すること
ができる。他の投与単位形態は、投与単位の物理的形態
を変性する他の種々な物質、例えば被膜を含有すること
ができる。すなわち、錠剤またはピルは、糖、シェラッ
クまたは他の溶腸被膜剤で被覆することができる。シロ
ップは、活性化合物のほかに、甘味剤としてのシュクロ
ースおよびある防腐剤、染料、色素および風味料を含有
することができる。これらの種々な組成物の製造に使用
される物質は、医薬的に純粋でありそして使用される量
において非毒性でなければならない。
【0022】非経口的治療投与の目的に対して、本発明
の活性化合物は、溶液または懸濁液に混合することがで
きる。これらの製剤は、活性化合物を少なくとも0.1
%を含有しなければならないが、製剤の重量の約0.5
〜30%の間に変化することができる。このような組成
物中の活性化合物の量は、適当な使用量が得られるよう
な量である。本発明による好ましい組成物および製剤
は、非経口的投与単位が活性化合物0.5〜100mgを
含有するように製造される。
【0023】溶液または懸濁液は、また、次の成分を含
有することができる:滅菌した希釈剤、例えば注射用の
水、生理食塩溶液、不揮発性油、ポリエチレングリコー
ル、グリセリン、プロピレングリコールまたは他の合成
溶剤、抗菌剤、例えばベンジルアルコールまたはメチル
パラベン、抗酸化剤、例えばアスコルビン酸または酸性
亜硫酸ナトリウム、キレート剤、例えばエチレンジアミ
ンテトラ酢酸、緩衝剤、例えば酢酸塩、クエン酸塩また
は燐酸塩および張度調節剤、例えば塩化ナトリウムまた
はデキストロース。非経口用の多数回投与バイアルは、
ガラスまたはプラスチックから製造されたものである。
これらに限定するものではないが、以下の表IIIおよび
実施例は、さらに本発明を説明するものである。表III
においては、本発明の典型的化合物を示す。表IIIの後
に、本発明の実施例を記載する。
【0024】
【表3】
【0025】実施例1 6−O−デメチルガランタミン 窒素下−40°の乾燥DMF 20mlの撹拌溶液に、エ
タンチオール0.57ml(0.48g)を加えた。混合物
を−40°〜−30°で数分撹拌し、その後、ヘキサン
中の2.5M BuLi 2.84mlを、−40°〜−50
°で注入器により徐々に加えた。それから、溶液を、1
5分にわたって室温に加温し、アスピレーター真空下で
50°に加熱しそして再び30°に冷却した。この溶液
に、乾燥DMF 5.7ml中のガランタミン0.57gの
溶液を加えた。溶液を95〜100°で2時間そしてそ
の後100〜105°で3時間撹拌し、室温に冷却しそ
して濃縮して油を得た。この油を、クロロホルムに溶解
し、NH4Clと一緒に振盪し、水性NaHCO3で塩基
性となしそしてCHCl3で4回抽出した。それから、
水性層のpHを、NH4OHで9〜10に調節しそして再
びクロロホルムで4回抽出した。合した有機抽出液を、
乾燥(Na2SO4)し、濾過しそして濃縮して油を得
た。この油を、脱ガスした5%メタノール/クロロホル
ムに溶解しそして溶離剤として同じ溶剤系次いで10%
メタノール/クロロホルムを使用してシリカゲル上でフ
ラッシュクロマトグラフィー処理してベージュ色の固体
を得た。この物質を、アセトンに溶解しそして一夜結晶
化させて6−O−デメチルガランタミン0.298gを
得た。融点225〜229°。 分析値:(C1619NO3に対する) 計算値:C 70.31% H 7.01% N
5.12% 実測値:C 70.14% H 7.29% N
4.96%
【0026】実施例2 6−O−デメチル−6−O−(メチルアミノカルボニ
ル)ガランタミン 乾燥テトラヒドロフラン30ml中の6−O−デメチルガ
ランタミン(0.5g)の溶液に、粉砕したK2CO
3(0.3g)次いでイソシアン酸メチル(0.1ml)を
加えた。周囲温度で20時間撹拌した後、混合物を濾過
しそして濾液を蒸発して黄褐色の固体(0.5g)を
得、これをメタノールから再結晶して融点196〜19
7℃(分解)の固体0.3g(53%)を得た。 分析値:(C182224に対する) 計算値:C 65.43% H 6.71% N
8.48% 実測値:C 64.79% H 6.81% N
8.20%
【0027】実施例3 6−O−デメチル−6−O−(n−ヘプチルアミノカル
ボニル)ガランタミン塩酸塩 6−O−デメチルガランタミン0.614gおよび粉砕
された炭酸カリウム0.62gに、注入器により乾燥T
HF 10.5mlを加えた。この懸濁液を、氷/塩浴中で
冷却し、その後イソシアン酸n−ヘプチル0.4mlを注
入器により加えた。混合物を、氷浴温度で20分撹拌
し、室温に昇温させそして室温で15分撹拌した。溶液
を、乾燥ジクロロメタンでうすめ、氷浴中で室温に冷却
しそして3%乾燥メタノール/ジクロロメタンを充填し
たシリカゲルカラム上に注加した。カラムを、この溶剤
系次いで5%乾燥メタノール/ジクロロメタンで溶離し
て油0.852gを得た。この物質をエーテルに溶解し
そしてエーテル性塩化水素の添加により塩酸塩を沈殿さ
せ、濾過しそして乾燥して白色の結晶0.711gを得
た。イソプロピルアルコールからの再結晶/すりつぶし
によって、融点222〜224°の6−O−デメチル−
6−O−(n−ヘプチルアミノカルボニル)ガランタミ
ン塩酸塩0.536gを得た。 分析値:(C243424・HClに対する) 計算値:C 63.92% H 7.82% N
6.21% 実測値:C 63.88% H 8.19% N
6.06%
【0028】実施例4 6−O−デメチル−6−O−(n−ブチルアミノカルボ
ニル)ガランタミン塩酸塩 THF 10ml中の6−O−デメチルガランタミン0.5
91gの撹拌懸濁液に、粉砕された炭酸カリウム0.6
gを加えた。懸濁液を、0℃に冷却しそしてイソシアン
酸n−ブチル0.30mlを注入器により加えた。懸濁液
を、0°で1/2時間そして室温で45分撹拌した。この
懸濁液に、室温で、さらにイソシアン酸n−ブチル0.
30mlを加え、その後、この懸濁液を室温で1/2時間撹
拌した。懸濁液を、3%乾燥メタノール/ジクロロメタ
ン中のシリカゲルを充填したフラッシュクロマトグラフ
ィーカラムに入れた。フラッシュクロマトグラフィー
を、3%乾燥メタノール/ジクロロメタン次いで5%乾
燥メタノール/ジクロロメタンを使用して実施して油を
得た。この油を、酢酸エチルに溶解しそしてエーテル性
塩化水素の添加により塩酸塩を沈殿した。この物質を濾
過により単離しそして乾燥して融点217〜218℃
(分解)の物質0.611gを得た。 分析値:(C212824・HClに対する) 計算値:C 61.68% H 7.15% N
6.85% 実測値:C 61.93% H 7.09% N
6.69%
【0029】実施例5 6−O−デメチル−6−O−(n−ヘキシルアミノカル
ボニル)ガランタミン塩酸塩 6−O−デメチルガランタミン0.80gおよび粉砕さ
れた炭酸カリウム0.81gの混合物に、THF 13.
5mlを注入器により加えた。この懸濁液を0℃に冷却し
そしてイソシアン酸n−ヘキシル0.54mlを注入器に
より加えた。この懸濁液を、シリカゲルを充填したフラ
ッシュクロマトグラフィーカラムに加えそして3%乾燥
メタノール/ジクロロメタン次いで5%乾燥メタノール
/ジクロロメタンで溶離した。純粋な生成物−含有フラ
クションを合しそして濃縮して白色の固体0.93gを
得た。これをジエチルエーテルに溶解しそしてエーテル
性塩化水素の添加により塩酸塩を沈殿させ、融点220
〜222℃の6−O−デメチル−6−O−(n−ヘキシ
ルアミノカルボニル)ガランタミン塩酸塩0.82gを
得た。 分析値:(C233224・HClに対する) 計算値:C 63.22% H 7.61% N
6.41% 実測値:C 63.23% H 7.72% N
6.37%
【0030】実施例6 3−O−アセチル−6−O−デメチル−6−O−(メチ
ルアミノカルボニル)ガランタミン水和物塩酸塩 ジクロロメタン25ml中の6−O−デメチル−6−O−
(メチルアミノカルボニル)ガランタミン(0.4g)
の懸濁液に、4−ジメチルアミノピリジン(0.3g)
を加えそして混合物を0℃に冷却した。これに、無水酢
酸(0.2ml)を加えそして混合物を0℃で1時間そし
てそれから周囲温度で2時間撹拌した。この溶液を、1
0%メタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル
カラム上で溶離しそして所望のフラクションを合し、そ
れから蒸発して融点72℃の白色の固体0.33gを得
た。この物質をメタノールに溶解し、pHをエーテル性H
Clで1に調節し、それからエーテルでうすめた。得ら
れた白色の沈殿を集めそして乾燥して、融点178℃
(分解)の生成物0.31gを得た。 分析値:(C202425・HCl・2H2Oに対す
る) 計算値:C 53.99% H 6.57% N
6.30% 実測値:C 54.13% H 6.60% N
6.20%
【0031】実施例7 6−O−デメチル−6−O−(n−オクチルアミノカル
ボニル)ガランタミン塩酸塩 6−O−デメチルガランタミン0.791gおよび粉砕
された炭酸カリウム0.815gの混合物に、THF 1
3.5mlを注入器により加えた。この懸濁液を、0℃に
冷却しそしてイソシアン酸n−オクチル0.65mlを、
注入器により加えた。懸濁液を、シリカゲルを充填した
フラッシュクロマトグラフィーカラムに入れそして3%
乾燥メタノール/ジクロロメタン次いで5%乾燥メタノ
ール/ジクロロメタンで溶離して、白色の固体1.06
gを得た。これを、ジエチルエーテルに溶解しそしてエ
ーテル性塩化水素の添加によって塩酸塩を沈殿させて白
色の固体0.91gを得た。イソプロピルアルコールか
らのすりつぶし/再結晶によって、融点210〜212
℃の物質を得た。 分析値:(C253624・HClに対する) 計算値:C 64.57% H 8.02% N
6.02% 実測値:C 64.54% H 7.96% N
5.88%
【0032】実施例8 6−O−デメチル−3−O,6−O−ビス(n−ヘプチ
ルアミノカルボニル)ガランタミン塩酸塩 乾燥THF 14ml中の6−O−デメチルガランタミン
0.8gの懸濁液に、イソシアン酸n−ヘプチル1.7ml
を加えた。混合物を、密封管中で72℃で72時間撹拌
しそして溶液を濃縮して油を得た。この油を5%メタノ
ール/クロロホルムに溶解しそして溶離剤として同じ溶
剤系を使用してシリカゲル上でフラッシュクロマトグラ
フィー処理した。主たる生成物の約1/2が1つのフラク
ションに含有されている。これは、低溶離モノカルバメ
ートの小量(2〜5%)で不純化されている。このフラ
クションを濃縮して油を得そして再び、溶離剤として5
%メタノール/クロロホルムを使用してシリカゲル上で
フラッシュクロマトグラフィー処理した。純粋な生成物
−含有フラクションを合しそして濃縮して油を得た。こ
の油をエーテルに溶解しそしてエーテル性HClの添加
により塩酸塩を沈殿させた。この物質を80℃で2時間
乾燥して、融点215〜217℃の6−O−デメチル−
3−O−,6−O−ビス(n−ヘプチルアミノカルボニ
ル)ガランタミン塩酸塩0.32gを得た。 分析値:(C324935・HClに対する) 計算値:C 64.90% H 8.51% N
7.10% 実測値:C 64.64% H 8.59% N
6.98%
【0033】実施例9 6−O−デメチル−6−O−(t−ブチルアミノカルボ
ニル)ガランタミン塩酸塩 6−O−デメチルガランタミン1.01gおよび粉砕さ
れた炭酸カリウム1.03gの混合物に、THF 16.
9mlを注入器により加えた。この懸濁液を0℃に冷却し
そしてイソシアン酸t−ブチル0.52mlを注入器によ
り加えた。この懸濁液を、0℃〜5℃で1/2時間そして
室温で一夜撹拌した。この懸濁液を、メタノールに溶解
しそしてシリカゲルを充填したフラッシュクロマトグラ
フィーカラムに加え、その後、それを3%乾燥メタノー
ル:クロロホルム次いで5%乾燥メタノール:クロロホ
ルムで溶離した。生成物−含有フラクションを合しそし
て濃縮して白色の無定形の固体0.81gを得た。この
固体を、クロロホルムに溶解し、エチルエーテルでうす
めそしてエーテル性塩化水素の添加により塩酸塩を沈殿
させて、6−O−デメチル−6−O−(t−ブチルアミ
ノカルボニル)ガランタミン塩酸塩0.62gを得た。
エタノールを使用したすりつぶし/再結晶によって、融
点230〜232℃の所望の生成物を得た。 分析値:(C212824・HClに対する) 計算値:C 61.68% H 7.15% N
6.85% 実測値:C 61.46% H 7.36% N
6.68%
【0034】実施例10 6−O−デメチル−6−O−(フェニルメチルアミノカ
ルボニル)ガランタミンモノ水和物塩酸塩 6−O−デメチルガランタミン0.80gおよび粉砕さ
れた炭酸カリウム0.82gの混合物に、乾燥THF 1
3.5mlを加えた。この懸濁液を、0℃に冷却し、その
後イソシアン酸ベンジル0.45mlを加えた。この懸濁
液を、0℃で1/2時間撹拌しそしてシリカゲルを充填し
たフラッシュクロマトグラフィーカラムに加え、3%乾
燥メチルアルコール:クロロホルム次いで5%乾燥メチ
ルアルコール:クロロホルムで溶離した。生成物−含有
フラクションを合しそして濃縮して、白色の無定形の固
体0.96gを得た。この固体を、クロロホルムに溶解
し、エチルエーテルでうすめそしてエーテル性塩化水素
の添加により塩酸塩を沈殿させて、6−O−デメチル−
6−O−(フェニルメチルアミノカルボニル)ガランタ
ミンモノ水和物塩酸塩0.78gを得た。イソプロピル
アルコールを使用してすりつぶし/再結晶することによ
って、融点210〜212℃の生成物0.52gを得
た。 分析値:(C242825・HClに対する) 計算値:C 62.54% H 6.34% N
6.08% 実測値:C 62.89% H 6.28% N
6.07%
【0035】実施例11 6−O−デメチル−6−O−(n−ノニルアミノカルボ
ニル)ガランタミン塩酸塩 6−O−デメチルガランタミン0.80gおよび粉砕さ
れた炭酸カリウム0.81gの混合物に、乾燥THF 1
3.5mlを加えた。この懸濁液を0℃に冷却し、その後
イソシアン酸n−ノニル0.69mlを加えた。この懸濁
液を、0℃で1/2時間そして室温で45分撹拌した。こ
の懸濁液をシリカゲルを充填したフラッシュクロマトグ
ラフィーカラムに加えそして3%乾燥メチルアルコー
ル:クロロホルム次いで5%乾燥メチルアルコール:ク
ロロホルムで抽出した。生成物−含有フラクションを合
しそして濃縮して黄色の油1.23gを得た。この油
を、エチルエーテルに溶解しそしてエーテル性塩化水素
の添加によって塩酸塩を沈殿させて6−O−デメチル−
6−O−(n−ノニルアミノカルボニル)ガランタミン
塩酸塩1.07gを得た。イソプロピルアルコールを使
用してすりつぶし/再結晶することにより、融点205
〜208℃の生成物0.90gを得た。 分析値:(C263824・HClに対する) 計算値:C 65.19% H 8.21% N
5.85% 実測値:C 65.26% H 8.34% N
5.73%
【0036】実施例12 6−O−デメチル−3−O,6−O−ビス(n−ブチル
アミノカルボニル)ガランタミン塩酸塩 6−O−デメチルガランタミン1.0gおよび乾燥TH
F 17.5mlの撹拌懸濁液に、イソシアン酸n−ブチル
1.5mlを加えた。混合物を、密封管中で67℃で72
時間撹拌した。溶液を濃縮して油を得そして溶離剤とし
て5%メタノール/クロロホルムを使用してシリカゲル
上でフラッシュクロマトグラフィー処理した。純粋な生
成物−含有フラクションを合しそして濃縮して、黄色の
油としてビスカルバメートの定量的収量を得た。エーテ
ル性塩化水素の添加によって塩酸塩を沈殿させそしてこ
の塩を濾過によって単離して、白色の固体を得た。この
固体を80℃で2時間乾燥した。6−O−デメチル−3
−O,6−O−ビス(n−ブチルアミノカルボニル)ガ
ランタミン塩酸塩の収量は、0.692gであった。融
点208〜210℃。 分析値:(C263735・HClに対する) 計算値:C 61.47% H 7.54% N
8.27% 実測値:C 61.15% H 7.75% N
8.19%
【0037】実施例13 6−O−デメチル−6−O−(メチルアミノカルボニ
ル)−3−O−(プロパン−2−イル−カルボニル)ガ
ランタミン塩酸塩 ジクロロメタン120ml中の6−O−デメチル−6−O
−(メチルアミノカルボニル)ガランタミン(実施例
2)(2.3g)の冷懸濁液に、4−ジメチルアミノピリ
ジン(1.4g)を加え次いでジクロロメタン10ml中
のイソ酪酸無水物(1.5ml)の溶液を加えた。周囲温
度で7時間撹拌した後、混合物を直接HPLCによって
シリカゲルカラムに加えそして5%メタノール/ジクロ
ロメタンで溶離した。所望のフラクションを合しそして
蒸発して粘稠な黄色の油(2.0g)を得た。この油
を、エーテルに溶解しそしてエーテル性HClでpH1に
調節した。得られた白色の沈殿を集めそして乾燥して、
融点135℃(分解)の生成物1.7gを得た。 分析値:(C222825・HClに対する) 計算値:C 60.47% H 6.69% N
6.41% 実測値:C 59.95% H 6.27% N
6.26%
【0038】実施例14 6−O−デメチル−6−O−(n−オクチルアミノカル
ボニル)−3−O−(プロパン−2−イル−カルボニ
ル)ガランタミン塩酸塩 ジクロロメタン20.5ml中の6−O−デメチル−6−
O−(n−オクチルアミノカルボニル)ガランタミン
(実施例9)0.82gの撹拌懸濁液に、ジクロロメタ
ン1mlに溶解したDMAP 0.42gを加えた。この懸
濁液を、0℃に冷却し、その後イソ酪酸無水物0.41m
lを加えた。0℃で数分後に、反応混合物を室温で一夜
反応を進行させた。それから、混合物を、シリカゲルお
よび3%乾燥メタノール:クロロホルムを充填したフラ
ッシュクロマトグラフィーカラムに加えそして同じ溶剤
系次いで5%乾燥メタノール:クロロホルムで溶離し
た。生成物−含有フラクションを合しそして濃縮して、
油1.09gを得た。エーテル性塩化水素を使用して塩
酸塩を沈殿させて、融点137〜140℃の6−O−デ
メチル−6−O−(n−オクチルアミノカルボニル)−
3−O−(プロバン−2−イル−カルボニル)ガランタ
ミン塩酸塩0.65gを得た。 分析値:(C294225・HClに対する) 計算値:C 65.09% H 8.10% N
5.23% 実測値:C 65.15% H 8.27% N
5.08%
【0039】実施例15 6−O−デメチル−6−O−(n−オクチルアミノカル
ボニル)−3−O−(t−ブチルカルボニル)ガランタ
ミンモノ水和物塩酸塩 6−O−デメチル−6−O−(n−オクチルアミノカル
ボニル)ガランタミン(実施例9)0.95gに、ジク
ロロメタン10mlを注入器により加えた。溶液を、室温
で数分撹拌し、その後、トリエチルアミン0.40ml次
いで塩化トリメチルアセチル0.29mlおよびジクロロ
メタン2mlに溶解したDMAP 0.06gを加えた。室
温で4 1/2時間撹拌した後、懸濁液を、シリカゲルおよ
び3%メチルアルコール:クロロホルムを充填したフラ
ッシュクロマトグラフィーカラム上に濾過して加えそし
て同じ溶剤系次いで5%メチルアルコール:クロロホル
ムで溶離した。生成物−含有フラクションを合しそして
濃縮して黄色の油1.12gを得た。この油をジエチル
エーテルに溶解しそしてエーテル性塩化水素の添加によ
って塩酸塩を沈殿させて、融点138〜140℃の6−
O−デメチル−6−O−(n−オクチルアミノカルボニ
ル)−3−(トリメチルアセチルカルボニル)ガランタ
ミンモノ水和物塩酸塩0.93gをを得た。 分析値:(C304626・HClに対する) 計算値:C 63.53% H 8.35% N
4.94% 実測値:C 63.66% H 8.00% N
5.35%
【0040】実施例16 7−ブロモ−6−O−デメチルガランタミン −20〜−30℃の共沸的に乾燥したトルエン36ml中
のt−ブチルアミン1.38ml(0.966g)の撹拌溶
液に、温度を−20〜−30℃に保持するようにして、
臭素0.34ml(1.05g)を滴加した。それから、溶
液を、−70〜−75°に冷却しそして温度が−70℃
以上に上昇しないようにして、DMF15ml中の6−O
−デメチルガランタミン3.0gの溶液を、注入器によ
り徐々に加えた。この溶液を−70〜−78℃で2時間
撹拌しそして次に6時間にわたって室温に徐々に加温し
た。溶液を、再び0℃に冷却し、氷/NaHCO3/水
に注加しそしてクロロホルムで抽出した。水性フラクシ
ョンを、NaClで飽和しそしてクロロホルムで3回抽
出した。クロロホルム抽出液を乾燥(Na2SO4)し、濾
過しそして濃縮して油を得た。この油を、Waters Prep
500装置を使用しそして3%メタノール/クロロホル
ム次いで5%メタノール/クロロホルムで溶離するHP
LCにより精製した。純粋な生成物−含有フラクション
を合しそして濃縮して1.83g(6−O−デメチルガ
ランタミンを基にして47.3%、臭素を基にして78.
9%)を得た。アセトンから結晶化して、分析的に純粋
な7−ブロモ−6−O−デメチルガランタミンを得た。
融点138〜141℃。 分析値:(C1618BrNO3に対する) 計算値:C 54.56% H 5.15% N
3.58% 実測値:C 54.62% H 5.50% N
3.61%
【0041】実施例17 6−O−デメチル−6−O−(n−ペンタデシルアミノ
カルボニル)ガランタミン塩酸塩 乾燥ジクロロメタン10ml中の6−O−デメチルガラン
タミン0.80gの撹拌懸濁液に、カルボニルジイミダ
ゾール0.50gを加えた。混合物を、室温で1時間撹
拌しそして氷浴中で冷却し、その後、酢酸0.57mlお
よびペンタデシルアミン0.79gを加えた。反応混合
物を、室温で4.5時間撹拌し、NaHCO3の冷飽和溶
液に注加しそしてクロロホルムで抽出した。有機層を、
水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過しそして濃縮
して黄色の油を得た。この油を、クロロホルムに溶解し
そしてシリカゲルおよび3%メタノール:クロロホルム
を充填したフラッシュクロマトグラフィーカラムにピペ
ットで入れた。カラムを、同じ溶剤系次いで5%メタノ
ール:クロロホルムで溶離した。純粋な生成物−含有フ
ラクションを合しそして濃縮して黄色の油0.72gを
得た。この油をジエチルエーテルに溶解しそしてエーテ
ル性塩化水素の添加によって塩酸塩を沈殿させて、融点
188〜191℃(分解)の6−O−デメチル−6−O
−(n−ペンタデシルアミノカルボニル)ガランタミン
塩酸塩を得た。 分析値:(C325024・HClに対する) 計算値:C 68.24% H 9.13% N
4.97% 実測値:C 67.91% H 9.08% N
5.08%
【0042】実施例18 6−O−デメチル−6−O−(ジメチルアミノカルボニ
ル)ガランタミン塩酸塩 6−O−デメチルガランタミン0.81g、乾燥クロロ
ホルム8.1mlおよびジメチルカルバミルクロライド0.
29mlの撹拌懸濁液に、1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕−ウンデカ−7−エン0.44mlを加えた。混合
物を室温で一夜撹拌し、その後、それを、シリカゲルお
よび3%メタノール:クロロホルムを充填したフラッシ
ュクロマトグラフィーカラムに入れそして同じ溶剤系次
いで5%メタノール:クロロホルムで溶離した。純粋な
生成物−含有フラクションを合しそして濃縮して灰白色
の固体0.56gを得た。シクロヘキサン:エーテルを
使用して固体を再結晶し次いでエーテル性塩化水素を使
用して塩酸塩を沈殿させて、融点270〜272℃(分
解)の6−O−デメチル−6−O−(ジメチルアミノカ
ルボニル)ガランタミン塩酸塩を得た。 分析値:(C192424・HClに対する) 計算値:C 59.92% H 6.62% N
7.36% 実測値:C 59.72% H 6.61% N
7.23%
【0043】明細書および実施例は、本発明を説明する
ためのものであってこれらに限定されるものではない。
さらに、本発明の精神および特許請求の範囲において定
義された本発明の範囲から離脱することなしに種々な変
更をなし得ることを、理解されなければならない。
フロントページの続き (72)発明者 ラリー・デイビス アメリカ合衆国ニユージヤージー州 08857.サージヤンツビル.バードレイ ン.ピー・オー・ボツクス129 (72)発明者 ヴエロニカ・タベルナ アメリカ合衆国ニユージヤージー州 07083.ユニオン.ウオレンアベニユー 1040

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(II) 【化1】 〔式中、 Rは、水素、(C〜C12)アルキルカルボニル、
    (C〜C12)アルコキシカルボニル、モノ(C
    12)アルキルアミノカルボニルまたはジ(C〜C
    12)アルキルアミノカルボニルであり; Rは、モノ(C〜C18)アルキルアミノカルボニ
    ルオキシ、ジ(C〜C)アルキルアミノカルボニル
    オキシまたはアリール(C〜C)アルキルアミノカ
    ルボニルオキシであり; Rは、水素、ハロゲンまたは(C〜C)−アルキ
    ルである〕の化合物またはこれらの化合物の医薬的に許
    容し得る酸付加塩。
  2. 【請求項2】 化合物が6−O−デメチル−6−O−
    (メチルアミノカルボニル)−ガランタミンまたは6−
    O−デメチル−6−O−メチルアミノカルボニル−3−
    O−(2−プロピルカルボニル)ガランタミンである請
    求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の式IIの化合物および医
    薬的に許容し得る担体からなる記憶機能障害治療用医薬
    組成物。
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