JP2717027B2 - ポリアミド/非晶性ポリアミドブレンドを含む相溶性熱可塑性ポリマーブレンド組成物 - Google Patents

ポリアミド/非晶性ポリアミドブレンドを含む相溶性熱可塑性ポリマーブレンド組成物

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JP2717027B2 JP5518391A JP51839193A JP2717027B2 JP 2717027 B2 JP2717027 B2 JP 2717027B2 JP 5518391 A JP5518391 A JP 5518391A JP 51839193 A JP51839193 A JP 51839193A JP 2717027 B2 JP2717027 B2 JP 2717027B2
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    • C08L77/06Polyamides derived from polyamines and polycarboxylic acids

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 1.産業上の利用分野 この発明は熱可塑性重合体成形用組成物に関する;さ
らに詳しくは、本発明は少くとも一種のポリアミドと少
くとも一種の非晶性ポリアミドの組成物からなる相溶性
熱可塑性ポリマーブレンド組成物に関する。ここで、こ
の成形用組成物は高い湿度条件でも良好な気体バリヤー
性および/または良好な物理的強度特性を有することを
特徴とする。
2.従来の技術 良く知られているように、ポリアミドを含んでなる、
成形できる多数の熱可塑性組成物が存在する。ポリアミ
ドは、耐衝撃強さおよび耐磨耗性を含めて素晴らしい強
度特性のために、望ましいエンジニアリング材料であ
る。このようなポリアミドの性質はかかる材料の高い結
晶性から生じる。ポリアミド類は容易に加工できて多様
な物品および形状物に成形可能であり、また入手も容易
である。しかし、当業者には、ポリアミドは吸湿に対し
て特に敏感なことも知られており、湿った条件で使用す
る時、または物品が水と接触する時吸湿する可能性があ
り、その結果、ポリアミドの多くの望ましい性質が判別
できる程劣化することが知られている。更に、ポリアミ
ドは、酸素のような気体、そして勿論水蒸気に対する気
体バリヤー性が劣っていることが知られている。
これらの欠点を克服するために、従来技術は改良され
た成形可能な熱可塑性組成物を非常に多く提供してお
り、そのような組成物では選択的な改質を達成するため
にポリアミドと組合わせて使用される広範囲の追加成分
が示唆されている。
ブラッツ(Blatz)に付与された米国特許第4,952,628
号明細書には、実質的に約50〜95重量パーセントの非晶
性ポリアミドと約5〜50重量パーセントの、エチレン含
有量0〜60%のエチレン/ビニルアルコール共重合体か
らなる熱可塑性ブレンド材料が記載されている。ブラッ
ツによって教示されたこのブレンド材料は感湿性が低
く、そして改善されたバリヤー性を有するという物理的
性質を特徴としている。そこに教示されるブレンドは良
好な蒸気バリヤー性を特徴とする硬質の包装用構造物用
のフィルムおよびフィルム層状物を提供する。
フオックス(Fox)等に付与された米国特許第4,983,7
19号には、パラキシリレンジアミン、アジピン酸および
イソフタル酸の反応生成物である非晶性のポリアミド組
成物が提示されているが、このポリアミド組成物は素晴
らしい酸素バリヤー特性を有し、硬質食品包装用構造物
中のコンテナー層として特に有用なことが見いだされて
いる。
ブルックス(Brooks)等に付与された米国特許第4,46
7,011号明細書には、非晶性ポリアミドおよびポリアミ
ド−イミド共重合体を含む多層フィルム用ラミネートお
よび硬質構造物の製造に有用な射出成形可能な組成物が
提示されている。この組成物はガラス繊維用の被覆材成
形用に特に有用である。
マレスカ(Maresca)等に付与された米国特許第4,78
8,248および4,788,249号明細書は、ポリアミド、ポリカ
ーボネート、ポリエステル・カーボネート、または芳香
族ポリエステル、ポリアミド−ポリエステルの相溶化共
重合体、および場合によってはゴム系耐衝撃性改良剤を
含む熱可塑性樹脂ブレンドを提示している。この組成物
はヘキサメチレンジアミンとテレフタル酸/イソフタル
酸混合物から誘導される非晶性ポリアミドを含んでいて
もよい。
キルシュ(Kirsch)等に付与された米国特許第4,014,
967号明細書には、少くとも一種の非晶性線状ポリアミ
ドと少くとも一種のセグメント化熱可塑性コポリエステ
ル弾性体を含む熱可塑性ポリアミド成形用組成物が提示
されている。このコポリエステル弾性体は、基本的に
は、エステル結合で頭−尾結合されている多数の線状の
長い鎖長と短い鎖長の繰返しエステル単位から成り、そ
の長短両エステル結合鎖が特別の構造をしている。
アカペディ(Akkapeddi)等に付与された米国特許第
4,826,955号明細書は、少くとも一つの非晶性ナイロン
共重合体バリヤー層を含んでなる製造物品を提示してい
る。
エクソン化学特許会社(Exxon Chemical Patents
Inc.)に付与されたPCT国際出願WO91/13113明細書は、
一種またはそれ以上のジアミンとシュウ酸またはその誘
導体との反応から誘導されるポリオキサミドまたはコー
ポリ(アミド−オキサミド)類を含んでなる酸素バリヤ
ー構造物を提示している。この引用特許の実施例7にお
いて、コーポリ(アミド−オキサミド):ナイロン−MX
D2/MXD6が考案されている。この酸素バリヤー層状体に
はフィルムのような同時押出構造体に特別の用途が見い
だされている。
換算バリヤー特性に特徴がある各種の樹脂が、TD ク
リザン(TD Krizan)、JC コバーン(JC Coburn)お
よびPS ブラッツ(PS Blatz)による、Polymer Prep
rints、30、9(1989)の“非晶性ポリアミドの酸素透
過性に及ぼす構造の効果”の中に見いだされる。この報
告の中で、ナイロン66とポリ(ヘキサメチレンイソフタ
ルアミド/テレフタルアミド)樹脂とのブレンドについ
て論議がなされている。更に、Polymer,1988,29巻、(1
1月号)に報告された、TS エリス(TS Ellis)による
“脂肪族ポリアミド類と芳香族ポリアミド:ナイロン3M
e6Tとのブレンドの相溶性”という標題の報文の中で
は、ナイロン66と非晶性芳香族ポリアミド:ナイロン3M
e6T(ジメチルテレフタレートと2,2,4−トリメチル−1,
6−ヘキサンジアミンとの縮合生成物)とのブレンドに
ついて考察がなされており、また各種ナイロンも考察さ
れている。
これら組成物は当該業界で実用されている有用な熱可
塑性組成物を提供しているが、それでもなお物理的特
性、良好な気体バリヤー性および良好な加工性を特徴と
する改良された熱可塑性成形用組成物に対する現実の、
絶え間ない要求が続いている。
発明の要約 本明細書においては次の(A)および(B): (A)第一の常用ポリアミド、および (B)次の、 (B1)約0から50モル%の割合で存在するところの、
ラクタム類、アミノアルカン酸類およびそれらの混合物
よりなる群から選ばれるポリアミドを生成するモノマ
ー、 (B2)約25から60モル%の割合で存在するところの、
アラルキレン・ジアミン類、シクロアルキレン・ジアミ
ン類およびそれらの混合物より成る群から選ばれたジア
ミン、 (B3)約25から60モル%の割合で存在するところの、
芳香族ジカルボン酸類、アラルキレン・ジカルボン酸類
および脂肪族ジカルボン酸類よりなる群から選ばれるジ
カルボン酸(望ましくは、脂肪族ジカルボン酸は芳香族
ジカルボン酸、少くとも一種の芳香族ジ酸と共に使用す
ることが推奨される) から重合された非晶性コポリアミド、 を含んでなる熱可塑性重合体組成物を開示する。
ここで、(A)および(B)は、ブレンド組成物を調
製する場合、実質的に相溶性であり、その組成物は良好
な物理的性質を示し、その性質は湿度に比較的敏感でな
く、更に、その組成物は良好なバリヤー特性を示す。こ
のブレンド組成物は成形用組成物として、またフィルム
成形用組成物として利用できることが分かった。
この組成物は、場合によっては、 (C)限定されるものではないが、熱安定剤、加工助
剤、潤滑剤、離型剤、紫外線安定剤、有機染料および顔
料、無機強化材および可塑剤を含めて、当該業界で知ら
れている常用の添加剤および加工助剤 を更に含んでなることができる。
更なる態様では、常用ポリアミド成分(A)のガラス
転移温度(以後“Tg"と呼び替えることもある)より高
く、望ましくは類似の条件で比較して100℃またはそれ
以上のガラス転移温度を有することを特徴とし、ブレン
ド組成物の成分が実質的な程度に相溶性である、上に概
略を示した成形用熱可塑性重合体組成物が提供される。
なお更なる態様では、少くとも常用ポリアミド成分
(A)および上記の非晶性コポリアミド成分(B)を含
んでなる成形用熱可塑性重合体組成物の成形法を提供す
る。
本明細書において更なる態様では、フィルム、成形物
品、異形成形品および構造中に組成物の層を含めて、多
数の物品が提供される。
推奨される態様の説明 本明細書において、次の: (A)常用の第一のポリアミド、および (B)次の、 (B1)約0から50モル%の割合で存在するところの、
ラクタム類、アミノアルカン酸類およびそれらの混合物
よりなる群から選ばれるポリアミド形成性モノマー、 (B2)約25から60モル%の割合で存在するするところ
の、アラルキレン・ジアミン類、シクロアルキレン・ジ
アミン類およびそれらの混合物より成る群から選ばれる
ジアミン、 (B3)約25から60モル%割合で存在するところの、芳
香族ジカルボン酸類、アラルキレン・ジカルボン酸類お
よび脂肪族ジカルボン酸類よりなる群から選ばれるジカ
ルボン酸(望ましくは、脂肪族ジカルボン酸は芳香族ジ
カルボン酸、少くとも一種の芳香族二酸と共に使用する
ことが推奨される); から重合された非晶性コポリアミド を含んでなる熱可塑性重合体組成物を提供する。
この組成物は、場合によっては、 (C)熱安定剤、加工助剤、潤滑剤、離型剤、紫外線安
定剤、有機染料および顔料、無機強化材、および可塑剤
を含む(但しこれらに限定されない)当該業界で知られ
ている、常用の添加剤および加工助剤。
更にを含んでいることができる。
本発明は、次の(A)および(B)を含んでなる熱可
塑性重合体組成物: (A)1種またはそれ以上の脂肪族又は脂環式のポリア
ミド類である第一のポリアミド; (B)以下の構造式で表される第二の非晶質コーポリア
ミド: 但し、x+y1+y2+z=1、そして y1+y2=x であり、 nは5〜11の値を有し、 z=0〜0.5未満であり、 Rは次のセグメント よりなる群から選ぶことができ、 Xは−CH3およびn−アルキル基よりなる群から選ば
れ; YはHおよび−CH3よりなる群から選ばれ;そして ポリアミド(A)と(B)はそれらをブレンド組成物
となすとき実質的に相溶性のものである組成物を内容と
する。
本発明での使用に適し、本発明の教示に従って常用の
ポリアミド(A)と考えられるポリアミド類は、高分子
骨格の部分に繰返アミド基を有する長鎖の高分子アミド
類を含み、そして望ましくは、末端基滴定法で測定した
数平均分子量が約15,000から40,000のものである。本発
明における使用に適したポリアミド類は当業界で知られ
ている任意の常用の方法で製造することができる。
本発明に従って用いられる常用のポリアミド類(A)
には、アミン末端基の間に二個またはそれ以上の炭素原
子を有するジアミンとジカルボン酸との当モル比での重
合によって得られるものまたは、その代替として、モノ
アミノカルボン酸若しくはその内部ラクタムと当モル比
のジアミンおよびジカルボン酸との重合によって得られ
るものが含まれる。更に、適当なポリアミド類は、アミ
ノ基とカルボン酸基の間に少くとも二個の炭素原子を含
むモノアミノカルボン酸またはその内部ラクタムの重合
によつて、またその他の方法によって誘導することがで
きる。ポリアミドの製造に有用な一般的な方法は当業界
で良く知られており、その合成の詳細は、ジョン・ワイ
レー・アンド・サンズ社(John Wiley & Sons,In
c)刊のEncyclopedia of Polymer Sience and Tec
hnology、第10巻第487−491頁(1969年)の“ポリアミ
ド”の項に十分に説明されている。
適したジアミン類は次式: H2N(CH2nNH2 (式中、nは1〜16の整数である。) を有するジアミンであり、これにはトリメチレンジアミ
ン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミ
ン、デカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、
ヘキサデカメチレンジアミンのような化合物;p−フェニ
レンジアミン、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、
4,4′−ジアミノジフェニルスルホン、4,4′−ジアミノ
ジフェニルメタンのような芳香族ジアミン類;2,2−ジメ
チルペンタメチレンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキ
サメチレンジアミンおよび2,4,4−トリメチルペンタメ
チレンジアミンのようなアルキル化ジアミン類;および
ジアミノジシクロヘキシルメタンのような脂環式ジアミ
ン類;その他の化合物が含まれる。
ポリアミドの生成に有用なジカルボン酸は、望ましく
は、次の一般式: HOOC−Z−COOH (式中、Zは少くとも二個の炭素原子を含む二価の脂肪
族の基である。) で表されるもので、例えばアジピン酸、セバシン酸、オ
クタデカンジオン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼラ
イン酸、ウンデカンジオン酸、グルタール酸である。こ
れらジカルボン酸は、脂肪族の酸、または、イソフタル
酸およびテレフタル酸のような芳香族の酸がある。
適したポリアミドを例示するると、ポリピロリドン
(ナイロン4)、ポリカプロラクタム(ナイロン6)、
ポリヘプタノラクタム(ナイロン7)、ポリカプリルラ
クタム(ナイロン8)、ポリノナノラクタム(ナイロン
9)、ポリウンデカノラクタム(ナイロン11)、ポリド
デカノラクタム(ナイロン12)、ポリ(テトラメチレン
ジアミン−共−シュウ酸)(ナイロン4,2)、ポリ(テ
トラメチレンジアミン−共−アジピン酸)(ナイロン4,
6)、ポリ(テトラメチレンジアミン−共−イソフタル
酸)(ナイロン4,I)、ポリヘキサメチレン・アゼライ
ンアミド(ナイロン6、9)、ポリヘキサメチレン・セ
バシンアミド(ナイロン6,10)、ポリヘキサメチレン・
イソフタルアミド(ナイロン6,IP)、ポリメタキシリレ
ン・アジポアミド(ナイロンMXD6)、n−ドデカンジオ
ン酸とヘキサメチレンジアミンからのポリアミド(ナイ
ロン6,12)、ドデカメチレンジアミンとn−ドデカンジ
オン酸からのポリアミド(ナイロン12,12)、さらには
それらの共重合体で、それらに含まれるのはヘキサメチ
レン・アジパミド/カプロラクタム(ナイロン6,6/
6)、ヘキサメチレン・アジパミド/ヘキサメチレン−
イソフタルアミド(ナイロン6,6/6IP)、ヘキサメチレ
ン・アジパミド/ヘキサメチレン−テレフタルアミド
(ナイロン6,6/6T)、トリメチレンアジパミド/ヘキサ
メチレン・アゼラインアミド(ナイロン・トリメチル6,
2/6,2)およびヘキサメチレン・アジパミド/ヘキサメ
チレン・アゼラインアミド・カプロラクタム(ナイロン
6,6/6,9/6)、さらにはここに特に挙げていない他のポ
リアミド。
これらの中で推奨される常用のポリアミドとしては、
ポリヘキサメチレン・アジパミド(ナイロン6,6)およ
びポリカプロロラクタム(ナイロン6)が挙げられる。
第2の基本成分である非晶性コポリアミドは、次の
(B1)、(B2)および(B3)から重合された少くとも一
種である: (B1)約0から50モル%の割合で存在するところの、
ラクタム類、アミノアルカン酸類およびそれらの混合物
よりなる群から選ばれるポリアミド形成性モノマー、 (B2)約25から60モル%の割合で存在するするところ
の、アラルキレン・ジアミン類、シクロアルキレン・ジ
アミン類およびそれらの混合物より成る群から選ばれる
ジアミン、 (B3)芳香族ジカルボン酸類、アラルキレン・ジカル
ボン酸類および脂肪族ジカルボン酸類の群から選ばれる
酸。芳香族ジカルボン酸を脂肪族ジカルボン酸と共に使
用することが推奨される。この酸B3は約25から60モル%
割合で存在する。
これらの製造用材料と方法は米国特許第4,826,955号
明細書に特に説明されており、その内容全部をここに引
用して参照するものとする。
非晶性コポリアミド(B)は次の一般式で表される: 式中、 括弧の下付き記号は非晶性コポリアミド(B)の指示
された各セグメントのモル分率を示し、それらは x+y1+y2+y3+z=1 [式1] および y1+y2+y3=1 [式2] で規定され、そして “n"は5〜11の値を有し、そして zは、0〜0.5である。本発明のy3は0である。
上記構造中の成分“R"は次式の任意の一つまたはそれ
以上である: ここで、 “X"は−CH3、n−アルキル基または−Clのようなハ
ロゲン基であり、 “Y"はHまたは−CH3であり、 “R′”は炭素数4から18のα,ω−アルキレン基で
あり、特にアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸およ
びドデカンジオン酸から誘導された基を挙げられる。
ポリアミド形成性モノマー(B1)はラクタム類、アミ
ノアルカン酸類から成る群から選ばれる少くとも一種の
モノマーであり、例としてはカプロラクタム、ラウロイ
ルラクタム、ε−アミノカプロン酸、ω−アミノラウリ
ン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン
酸、アミノメチル安息香酸およびそれらの類似物のよう
なC5〜C12のラクタム類およびそれらに対応するアミノ
カルボン酸類を含む。これらの二種またはそれ以上の混
合物も考えられる。これらの中で推奨されるモノマーは
カプロラクタムである。
ジアミン(B2)はアラルキレンジアミン類およびシク
ロアルキレンジアミン類より成る群から選ばれる一種ま
たはそれ以上のジアミンである。
代表的なジアミン(B2)はアラルキレンジアミン類お
よびそれらの混合物を含む。このようなジアミンには次
のような物が含まれるが、それらに限定されない:m−キ
シリレン・ジアミンおよびp−キシリレン・ジアミン、
さらにはそれらの混合物、m−ビス−(アミノエチルベ
ンゼン)、p−ビス−(アミノエチルベンゼン)、2,4
−ビス−(アミノエチル)クロロベンゼンおよびそれら
の類似物のようなm−ビス−(アミノアルキルベンゼ
ン)類、p−ビス−(アミノアルキルベンゼン)類。代
表的なジアミン(B2)には、更に、トルエン−2,4−ジ
アミン(場合によつては、少量のトルエン−2,6−ジア
ミンが含まれる)、4,4−′メチレンジアミン、4,4′−
オキシジアミン、4,4′−スルホニルジアミン、3,3′−
ジメチル−4,4′−メチレンジアミンのような芳香族ジ
アミン類が含まれる。
更に、ここで考察された芳香族ジアミン類の代りに、
対応するジイソシアネート類を(B2)用のモノマー成分
として用いることも意図されるものである。
更に、ここで考察された芳香族ジアミン類の代りに、
ポリオキサミド類またはコポリ(アミド−オキサミド)
を(B2)用のモノマー成分として用いることも意図され
るものである。かかるポリオキサミド類はシュウ酸また
はその誘導体と少くとも一種のジアミンとの溶融−、界
面−または溶液−重合法を含む常用の方法による反応生
成物である。使用されポリオキサミド類には、次の物が
含まれる:ポリ(エチレン・オキサミド)、ポリ(トリ
メチレン・オキサミド)、ポリ(テトラメチレン・オキ
サミド)、ポリ(ペンタメチレン・オキサミド)、ポリ
(ヘキサメチレン・オキサミド)、ポリ(ヘプタメチレ
ン・オキサミド)、ポリ(オクタメチレン・オキサミ
ド)、ポリ(ノナメチレン・オキサミド)、ポリ(デカ
メチレン・オキサミド)、ポリ(ドデカメチレン・オキ
サミド)、ポリ(ヘキサメチレン/オクタメチレン・オ
キサミド)、ポリ(ヘキサメチレン/デカメチレン/オ
キサミド)、ポリ(ヘキサメチレン/トリメチルヘキサ
メチレン・オキサミド)およびポリ(m−キシリレン・
オキサミド)。
用い得ることが分かったコーポリ(アミド−オキサミ
ド)には少くとも一種のジアミンとシュウ酸またはその
誘導体、更には少くとも一種またはそれ以上のジカルボ
ン酸との反応生成物;または一種またはそれ以上のモノ
アミノモノカルボン酸またはその誘導体またはそのラク
タムと一種またはそれ以上のジアミンおよびシュウ酸お
よび、場合によっては、一種またはそれ以上のジカルボ
ン酸との反応生成物が含まれる。これらコーポリ(アミ
ド−オキサミド)は溶融−、界面−、または溶液−重合
法を含む常用の方法で合成することができる。このコポ
リ(アミド−オキサミド)はランダム、ブロックまたは
規則的交互共重合体である。
本発明の実施に際して用いられる特定のコーポリ(ア
ミド−オキサミド)類はポリ(ヘキサメチレン・オキサ
ミド/アゼラインアミド)、ポリ(ヘキサメチレン・オ
キサミド/セバシンアミド)、ポリ(ヘキサメチレン・
オキサミド/イソフタルアミド)、ポリ(ヘキサメチレ
ン・オキサミド/テレフタルアミド)、ポリ(m−キシ
リレン・オキサミド/m−キシリレン・アジパミド)、並
びにPCT/US91/01083号明細書に記載されているものを含
めてその他のコポリ(アミド・オキサミド)である。
特に推奨されるジアミン(B2)には次のものが含まれ
る:m−キシリレン・ジアミン(“MXDA"と呼び替えられ
ることもある)、ポリ(m−キシリレン・オキサミド/m
−キシリレン・アジパミド)(“ナイロン−MXD2/MXD6"
と呼び替えられることもある)、p−キシリレン・ジア
ミン(“PXDA"と呼び替えられることもある)、ビス−
(p−アミノシクロヘキシル)メタン(この明細書では
“PACM"と呼び代替えれることもある)、1,3−ビス−
(アミノメチル)シクロヘキサンおよび1−メチル−2,
4−ジアミノシクロヘキサン。最も推奨されるジアミン
(B2)はパラ異性体をある程度含んでいることもあるMX
DAである。
上記ジアミン類または上に説明した適した成分の二種
またはそれ以上の混合物がジアミン成分(B2)として用
いられると理解されるきである。
更なる基本的成分である(B3)は7から20個の炭素原
子を有する少くとも一種の芳香族の二価の酸であり、次
の酸が含まれる:テレフタル酸(“TPA"とも呼び替えら
れる)、イソフタル酸(“IPA"とも呼び替えられる)、
t−ブチルイソフタル酸、3−(4−カルボキシフェニ
ル−1,1,3−トリメチル−5−インダンカルボン酸(“P
IDA"とも呼び替えられる)(この酸はまたフェニルイン
ダン・ジカルボン酸として、または、さらにより広く単
にフェニリン・二酸としても知られている)、2,6−ナ
フタレン−ジカルボン酸およびその類似物。
更に、次のジカルボン酸のエステル誘導体が、対応す
るジカルボン酸の代りに、または組合わせて用いること
ができる:即ち、ジフェニルまたはジメチルテレフタレ
ートがTPAの代りに用いることができる。従って、ジカ
ルボン酸(B3)はそのようなエステル誘導体を含むと理
解すべきである。
上記ジカルボン酸および/またはエステル誘導体の二
種またはそれ以上の混合物がジカルボン酸(B3)の調製
に有用と考えられる。
望ましくは、このジカルボン酸(B3)はIPA,TPAおよ
びPIDAの混合物を包含し、そして最も望ましくは、テレ
フタル酸とイソフタル酸の混合物を包含する。
これら(B1)、(B2)および(B3)の成分は、大体、
(B1):(B2):(B3)=0〜50%:25〜60%:25〜60%
のモル比の範囲で存在する。望ましくは、大体のモル比
は20〜50%:30〜50%:30〜50%の範囲であり、最も望ま
しくは、これら成分の大体のモル比は大体30〜40%:30
〜40%:30〜40%の各モル比の範囲である。更に、大体
当モルの(B2)と(B3)が用いられることが望ましい。
本発明者達は、若し成分(B1)が上に説明した量より
多く存在すると、得られる非晶性共重合体(B)は湿度
の高い環境での酸素バリヤー性が劣ることを見いだし
た。また、B2およびB3の量が上に概説した量より少ない
場合も湿度の高い環境での酸素バリヤー性が悪くなる。
この非晶性共重合体(B)はランダム共重合体、ブロ
ック共重合体、グラフトまたは“枝分かれ”共重合体、
交互共重合体、およびここで特に説明しなかった他の共
重合体のような任意のタイプの共重合体であることがで
きる。
この非晶性共重合体(B)は当業界で知られている、
ポリアミド類の製造法によって製造することができる。
例えば、カプロラクタム、MXDA,IPAおよびTPAから製造
される共重合体の場合、反応成分の全てを反応槽に入
れ、次いで窒素またはアルゴンのような不活性気体の雰
囲気中で適切な温度、普通は大体200〜325℃に加熱す
る。他の代替法で、カプロラクタム、MXDA、IPAおよびT
PAから製造される共重合体の場合、MXDAの塩およびIPA/
TPAの塩はその場で調製され、前調製塩として添入さ
れ、次いでカプロラクタムが加えられる。塩調製の初期
段階では、水が溶媒として用いられる。
非晶性コポリアミド(B)を製造する更なる方法が本
願と共通に譲渡された米国特許第4,826,955号明細書中
に特に詳細に説明されており、その内容を本明細書で引
用し、参照するものとする。
本発明の非晶性コポリアミド(B)は少くとも100
℃、望ましくは130℃〜290℃の乾燥時Tgを有し、更に望
ましくは少くとも25℃、より望ましくは40℃以上の“湿
潤時"Tg(“湿潤時”とは相対湿度100%のことである)
を有する透明な非晶性の重合体である。
本発明の非晶性コポリアミド(B)はm−クレゾール
中、25℃での還元溶液粘度が少なくとも約0.5dL/g、望
ましくは約0.7と1.2dL/gの間にある。
この熱可塑性重合体成形用組成物はモジュラス、降伏
応力および/または酸素バリヤー特性、特に湿潤条件に
曝された時のこれらの特性が類似条件下での常用のポリ
アミド(A)のモジュラス、降伏応力および/または酸
素バリヤー性より改善される組成になるような量の常用
のポリアミド(A)と非晶性コポリアミド(B)を含ん
でなる。望ましくは、熱可塑性重合体成形用組成物は重
量パーセントで少くとも5%の(B)を含んでなる。更
に望ましくは、本発明の組成物は50〜95%の(A)と5
〜50%の(B)からなる。
本発明の便利な特徴は常用のポリアミド類、特にナイ
ロン6およびナイロン66(および、それらから成る混合
物および共重合体)のような当業界で知られているポリ
アミドを含んでいて、従来技術における一定の欠点を克
服した特定の組成物を提供することである。また、特
に、従来のナイロン類のガラス転移温度とバリヤー特性
が本明細書で教示した非晶性のコポリアミド(B)を添
入することにより改善され、その結果得られる熱可塑性
組成物はそれからの物品の製造に使用される成形用組成
物として有用となる。更に、そのような物品は、同時
に、類似の条件下での従来のポリアミド(A)成分単独
の物性に非常に近い、素晴らしい物理的特性を示す。こ
れは比較的高い湿度条件で、即ち相対湿度25%およびそ
れ以上で、特に相対湿度100%で特に認められる。そし
て本発明の組成物は湿度に対し敏感でなく、素晴らしい
バリヤー特性と良好な物理的特性を示す。
驚くべきことに、本発明者は、本発明の組成物はその
中に添入された非晶性コポリアミド(B)の量が少量で
あっても、特に、湿った条件下で降伏応力が改善され、
そしてバリヤー特性が改善されることを見いだした。こ
の技術分野の熟練者は、その組成物の各種特性は組成物
中に含まれる従来のポリアミド(A)の量に対する非晶
性コポリアミド(B)の量に直接比例して、最も良く改
善されるであろうと考えるに違いないが、そのような相
関性は実際には存在しないことが見いだされた。むし
ろ、バリヤー特性、特に比較的高い相対湿度および湿度
100%でのバリヤー特性は非晶性コポリアミド(B)の
含有量が35%のような少量、およびそれ以下であっても
有意に改善されることが見いだされた。この組成物は融
解温度も高くなる。この効果は下に示す実施例からより
明瞭に認識されるであろう。
本発明の熱可塑性成形用組成物は、ポリアミド組成物
を製造し、加工する当業界で知られている常用の方法で
製造される。この組成物を構成する成分のブレンドまた
は混合は、それらを均一に分散させるであろう任意の有
効な方法によって行うことができる。成分の全ては、そ
の成分の均一なブレンドを保証するために、混合機、ブ
レンダー、ニーダー、ロール、押出成形機または類似の
装置で同時に、または別々に混合される。また別の方法
では、二つまたはそれ以上(但し、成分の全部の数より
は少ない)の成分が、成分の均一なブレンドを保証する
ために、混合機、ブレンダー、ニーダー、ロール、押出
成形機または類似の装置でブレンドまたは混合され、得
られた混合物を残りの成分と押出成形機中で溶融−混練
して均一なブレンドを製造する。最も普通の方法は予め
ドライ−ブレンドした組成物を更に単軸または複数のス
クリューを備えた、加熱された押出成形機中で溶融−混
練し、均一な組成物をストランド状に押出し、次いでそ
のストランドを細断してペレットにする方法である。得
られた成形用組成物は、次いで物品を製造するための成
形装置の供給ホッパー供給されるか、または、場合によ
っては、その成形用組成物は貯蔵して置かれる。
本発明の組成物は、更に、当業界で知られている常用
の添加物および加工助剤を含んでいてもよい。通常、そ
のような添加物は混合段階で組成物に添加され、押出さ
れたその組成物中に含まれる。
熱安定剤および加工助剤は熱可塑性組成物と併用して
有用なことが知られているものであり、これには元素周
期律表の第1族金属のハロゲン化物が含まれ、ハロゲン
化ナトリウム、ハロゲン化リチウム、ハロゲン化カリウ
ムおよびそれらハロゲン化物とハロゲン化銅との併用物
が含まれるが、それらに限定されない。更に、安定剤は
立体的にかさ高いフェノール類、ヒドロキノン類および
それらの誘導体を包含する。一般に、そのような熱安定
剤および加工助剤は全熱可塑性組成物の5重量パーセン
トまたはそれ以下の量含まれる。望ましくは、そのよう
な熱安定剤および加工助剤は全熱可塑性組成物の2.5重
量パーセントまたはそれ以下の量で含まれる。
使用される常用の潤滑剤および離型剤はステアリルア
ルコールおよびステアリン酸エステルを含む脂肪酸エス
テル類である。一般に、そのような潤滑剤および離型剤
は全熱可塑性組成物の5重量パーセントまたはそれ以下
の量で含まれ、望ましくは、それらは全熱可塑性組成物
の2.5重量パーセントまたはそれ以下の量で含まれる。
使用される紫外線安定剤剤は任意の常用のUV安定剤で
あり、その非限定的な例は置換レゾルシノール類、サリ
シレート類、ベンゾトリアゾール類、ベンゾフェノン類
およびその他の安定剤である。一般に、そのようなUV安
定剤は全熱可塑性組成物の5重量パーセントまたはそれ
以下の量で含まれ、望ましくは、それらは全熱可塑性組
成物の2.5重量パーセントまたはそれ以下の量で含まれ
る。
通常用いられる有機染料および顔料もこの組成物に含
まれていてもよい。そのような有機染料および顔料の例
はカーボンブラック、ウルトラマリンブルー、フタロシ
アニド系染料、酸化チタン、硫化カドミウム、硫化カド
ミウム・セレニド、ニグロシンおよびその他のものであ
る。これら常用の有機染料および顔料は全熱可塑性組成
物の10重量パーセントまたはそれ以下、望ましくは5重
量パーセントまたはそれ以下の量で含まれる。
無機強化材および繊維状および粉末状充填材は、本発
明の組成物に含まれると好都合である。そのような普通
に知られた材料の例はガラスのビーズまたは球、粉末ガ
ラス、炭素繊維、ガラス繊維、アスベスト、ケイ酸カル
シウム、メタケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、
無定形シリカ、フュームド・シリカ、炭酸マグネシウ
ム、カオリン、粉末石英、チョーク、長石および雲母で
ある。そのような強化材は成形用組成物の全量の65重量
%以下で含まれるが、望ましくはその成形用組成物の50
重量パーセントまたはそれ以下の量で含まれる。
更なる有用な添加剤はポリアミド組成物と併用して有
用なことが知られている核化促進剤である。そのような
材料の非限定的な例はタルク、フッ化カルシウム、アル
ミナ、フェニルホスフィン酸ソーダ、特に微粉化された
形状のポリテトラフルオロエチレンおよびその他のもの
である。これら常用の核化促進剤はそれらが添加される
全熱可塑性組成物の10重量パーセントまたはそれ以下、
望ましくは全熱可塑性組成物の5重量パーセントまたは
それ以下の量で含まれる。
通常知られた可塑剤は本明細書で教示した組成物の一
部を形成することができる。非限定例として、そのよう
な可塑剤に含まれるものはドデシルフタレート、ジベン
ジルフタレート、ブチルベンジルフタレート、炭化水素
油、p−トルエンエチルスルホンアミドおよびm−(n
−ブチル)ベンゼンスルホンアミド、並びにその他のも
のである。この可塑剤は全組成物の35重量パーセントま
たはそれ以下を構成するように含まれ、望ましくは、そ
の可塑剤は20重量パーセント以下の量で存在する。
本発明の組成物は熱可塑性材料から成形される物品の
製造に用いることができる。非限定的な例として、その
ような物品はシート、フィルム、ロッド、チューブ、異
形成形物、塗膜、ブロー成形パリソン、およびここでは
特に挙げなかった物品である。本発明の組成物はまたフ
ラスコのような硬質成形物品の中の、または柔軟な若し
くは半−剛性の構造からなるコンテナーのような柔軟な
成形物品の中のバリヤー層を作るのに特に有用なことが
見いだされた。そのような柔軟なおよび/または半−剛
性の構造体とはフィルム類および塑性変形するが、少く
とも部分的には弾性を示す、いわゆる“薄壁”構造体で
ある。
通常、この組成物は押出法で予めペレットに成形され
た一定量の組成物を射出成形して製品を製造するのに用
いることができる:即ち、先ず予備成形されたペレット
を加熱して、加えた熱、圧力およびせん断力の作用によ
り流動融解させ、次いでこの一定量の融解組成物を強制
的に成形物または形状物にして、固化させるか、また
は、そのような組成物がそれからフィルムを製造するた
めに用いられる場合には、一定量の該融解組成物を強制
的に平膜ダイスまたは環状ブローフィルムダイスのよう
なフィルム用ダイスを通してフィルムに成形する。その
組成物がそれからフィルムを製造するために用いられる
場合には、そのフィルムは未配向であってもよく、常用
の操作によってそのフィルムに一定の配向を付与しても
よい。そのようなフィルムは縦方向、“縦方向”および
/または“横方向”のような一方向に配向されてもよい
し、或いは両方向即ち“二軸に”配向されてもよい。
本明細書で説明した組成物は良好な物理的性質、即ち
当業界で非晶性でないポリアミドの特性であるとして知
られている強度、靱性、耐熱性、化学的耐久性、などを
特徴とする熱可塑性ブレンド組成物である。ここでは、
特にポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)とポ
リカプロラクタム(ナイロン6)、および上記のものの
1種または2種以上を含むこれらの共重合体が比較試料
とされる。本明細書で説明された組成物は、更に、モジ
ュラス保持性が素晴らしく、湿度の増加に比較的鈍感で
あるという特徴を有する。このような性質は物理的性質
の保持と酸素バリヤー、芳香のバリヤーなどのような優
れた気体バリヤー特性が切望される用途に特に適してい
る。そのような特性が望まれる用途は本明細書で説明し
た組成物から成形されるフィルムまたはこの組成物を含
んでなるフィルムおよび湿度に敏感な液体および固体を
入れる物品または気体または芳香物に接触する物品を製
造する用途である。
この発明は、その代表例である特定の実施態様を参照
することにより、より明らかになるであろう。それでも
なお、本明細書に記載される特定の実施態様は例を挙げ
て説明するためのものであって、制限の手段ではないこ
とを理解すべきであり、更には、この発明はその範囲か
ら逸脱することなしに、ここに例示していない方法でも
実施し得るものであることを理解すべきである。
実施例 本発明の次の実施態様において、任意の組成の記述に
おける、組成物を製造するのに用いられる成分に関連す
る全てのパーセンテージは、それが一部を形成する組成
物に対する特定成分の“重量パーセント”であると理解
すべきである。この約束の例外については、別に注記す
る。
実施例1−非晶性コポリアミド(I)の製造 次の方法により非晶性共重合体を製造した:反応器に
カプロラクタム33.2g、アミノカプロン酸1.7g(これは
付加用開始剤として加えられる)、テレフタル酸“TPA"
19,9gおよびイソフタル酸19.9gを入れた。
この反応器を閉じ、内容物をアルゴンで30分パージ
し、その後m−キシレンジアミン(“MXDA")40.8gを加
え、そしてアルゴン・パージをさらに15分間続けた。
得られたコポリアミドは次の構造を有する: 但し、式中の括弧の下付き記号の値は次の通りであ
る:x=0.34,y1=y2=0.17、y3=0、z=0.32、n=
5、そして置換基“R"は次の構造を持つ: 次いで、反応容器の内容物を125℃で加熱を始め、25
℃づつ段階的に昇温して、最終温度275℃に上げた。各
段階の時間間隔は30分から2時間の間に変えられたが、
但し最終段階では、反応混合物が撹拌できない程粘ちょ
うになる迄、または別の場合では、粘度がそれ以上変化
しないことが認められる迄、275℃で加熱が続けられ
た。
得られた生成物は透明で、DSC分析では結晶による吸
熱ピークを示さなかった。
実施例2−非晶性コポリアミド(II)の製造 MXDA/IPA/TPA系の非晶性のポリアミドを界面重縮合法
で製造するために、イソフタロイルクロリド3.05gとテ
レフタロイルクロリド3.05gを300mLの塩化エチレンに溶
解した。得られた溶液を清浄な、乾燥された滴下ロート
に入れた。第2のフラスコ中でm−キシレンジアミン4.
086gと炭酸ソーダ6.36gを500mLの水に溶解した。次に、
この第2フラスコの内容物溶液を実験室用のブレンダー
に移した。この水溶液を激しく撹拌しながら塩化エチレ
ン溶液を滴下した。ふわふわした白色の重合体が沈殿し
た。この沈殿重合体を濾取し、洗浄後、減圧乾燥して残
存溶媒を除去した。全収率は理論収率の約96%であっ
た。生成したコポリアミドは次の構造を有する: 式中の括弧の下付き記号の値は次の通りである:x=0.
5、y1=y2=0.25、y3=z=0、そして置換基“R"は次
の構造を持つ: この試料およびこの方法で合成した他の類似試料の固
有粘度を測定し、0.60から0.80の値を得た。これら試料
の示差走査熱量測定は、この重合体が約184℃のガラス
転移温度を有することを示した。融解ピークは観測され
ず、この重合体が非晶性であることを示した。
実施例3−非晶性コポリアミド(III)の製造 上の実施例1の条件に大体従って、融解重合法により
非晶性ポリアミドを合成した。成分としてm−キシレン
ジアミンとイソフタル酸が含まれる。得られたコポリア
ミドは次の構造を有する: 式中の括弧の下付き記号の値は次の通りである:x=y2
=0.5;y1=y3=z=0、そして置換基“R"は次の構造を
持つ: 実施例4−非晶性コポリアミド(IV)の製造 上の実施例2の条件に大体従って、溶液重合法により
非晶性ポリアミドを合成した。成分としてトルエン−2,
4−ジアミンとイソフタル酸クロリドが含まれる。塩化
メチレンを溶媒として用い、トリエチルアミンを塩基と
して用いた。得られたコポリアミドは次の構造を有す
る: 式中の括弧の下付き記号の値は次の通りである:x=y2
=0.5;y1=y3=z=0、そして置換基“R"は次の構造を
持つ: 製造例5−非晶性コポリアミド(V)の製造 上の実施例4の条件に大体従って、溶液重合法を用い
て、実施例4で製造した物と類似の非晶性ポリアミドを
合成した。成分としてトルエン−2,4−ジアミンまたは
トルエン−2,6−ジアミンとイソフタル酸クロリドが含
まれる。更なるコモノマーとしてアジピン酸クロリドも
反応混合物に加えられた。溶媒として塩化メチレンを用
い、塩基としてトリエチルアミンを用いた。得られたコ
ポリアミドは次の構造を有する: 式中の括弧の下付き記号の値は次の通りである:x=0.
5;y2=0.4;y1=0;y3=0.1;z=0、そして置換基“R"は
次の構造を持つ: ブレンド組成物の製造 本発明の方法に従って組成物を製造した。成分(A)
として常用のポリアミドであるカプロン(Capron:登録
商標)8202を用いた。このポリアミド以下の物理的特性
を有する市販のナイロン−6成形用単独重合体樹脂であ
る:ASTM D−792に従って測定した比重1.13;ASTM D
−789に従って測定した融点約420゜F(215℃);ASTM
D−638に従って測定した降伏引張強さ約11,500psi(80
MPa);ASTM D−638に従って測定した極限伸び約70%;
ASTM D−790に従って測定した曲げ強さ約15,700psi
(110MPa);ASTM D−790に従って測定した曲げモジュ
ラス約410,000psi(2,825MPa)。非晶性コポリアミド
(B)として実施例1〜実施例4による組成物を用い
た。
ブレンドした成形用組成物は次の方法の一つに従って
調製した。
融解ブレンド法(1)−単軸押出成形機 長さ:直径比=30:1の、一般用混合スクリューを備え
た単軸押出成形機“キリオン1"(“Killion 1")に、
ワイリー粉砕機(Wiley mill)を用いて粉末に粉砕し
た比例量の(A)と、実施例1〜実施例4の方法による
非晶性コポリアミド(B)の比例量とをタンブラー混合
機でブレンドした混合物を装填した。この押出成形機を
280℃で操作して成分を混練し、溶融混合し、次いでハ
ートハンガー型の平膜成形ダイスを通して押出して厚さ
約1〜2ミル(0.004〜0.008cm)、幅約6インチ(15.2
5cm)のフィルムを成形した。
融解ブレンド法(2)−二軸押出成形機 HBI二軸押出成形機に比例量の(A)と、比例量の実
施例1〜製造例5の方法による、それぞれ“非晶性コポ
リアミド・タイプI〜V"と名付けられた非晶性コポリア
ミド(B)をタンブラー混合機でブレンドした混合物を
装填した。この押出成形機を280℃で操作して成分を混
練し、溶融混合し、次いでストランド成形ダイスを通し
て押出して直径約1/8″のストランド状に成形し、水浴
中で急冷し、次いでペレット化した。
溶液混合法 コンデンサ、機械的撹拌機、窒素パージ管および加熱
マントルを備えた500mLの四つ口丸底フラスコに比例量
の(A)とそれぞれ比例量の非晶性共重合体(B)およ
び200mLのトリフルオロエタノールを入れた。“比例
量”という表現は、ブレンドの製造において、比例重量
の(A)と(B)が供給されること、即ち50%/50%ブ
レンドでは、同量の(A)と(B)が供給され、75%/2
5%ブレンドでは、(B)の3倍の量の(A)が供給さ
れることであると理解すべきである。
この混合物を60分撹拌した。次いで、還流する迄加熱
し、一晩撹拌した。その後、この混合物を放冷し、次い
で600mLジエチルエーテルの入ったビーカー中に滴下し
た。ふわふわした白色の沈殿が生成した。次に、この沈
殿を濾取し、洗浄して、減圧乾燥し、痕跡量の溶媒を除
いた。得られたブレンドを示差走査熱量測定法(DSC)
で評価した。
物理的性質 ブレンドした成形用組成物の物理的性質の評価は、厚
さ1/8″の標準ASTM引張り試験棒を使用するASTM D−6
38試験規格による標準物理試験法によって行った。ブレ
ンドした成形用組成物の引張降伏強さに及ぼす湿度の影
響を評価するために、先ず引張り試験棒を成形したまま
の状態で試験し、次いで類似の試料棒を相対湿度50%の
部屋の中、約20〜25℃の温度で8週間調湿した後、ASTM
D−638試験規格に従って再試験した。
DSC法による融点とガラス転移温度の評価は、デュポ
ンの9900DSC装置またはメトラーのDSC−30装置を用いて
各種試料について行った。“湿潤時"Tgの測定は、予め
水で平衡にし、細断したフィルム試料をステンレス製の
DSC試料皿に入れて行った。次いで、この試料皿をもう
一つのステンレス製のDSC試料皿に入れてシールし、そ
のDSC試料皿を密閉するために固く締めた;次いで、加
熱速度10℃/分で、常法に従ってDSC分析した;皿を固
く締めたことで、試験される試料から水が逃げないよう
にした。個々の試料の水分含有量は独立に熱重量分析法
でも測定された(選ばれた試料について);全ての場合
に、飽和水分吸収量を確かめるために重量法が用いられ
た。
個々の組成物の気体バリヤー特性の評価は、上記で溶
融ブレンド法(1)として概略を説明した方法で製造し
た厚さ約1〜2ミル(0.004〜0.008cm)のフィルム試料
で行った。このフィルムの試験は、自動操作方式のペル
マトラン モコン オックストランス分析器(Permatra
n MOCON OxTrans analyser)で行った。得られた結
果を個々の試料の、相対湿度100%の条件(“湿潤
時”)(または90%:この場合は注記する)での酸素透
過性(透過酸素のcm3/フィルムの厚み1ミル/フィルム
の面積100inch2/日)として報告した。
表1にタイプI〜Vのコポリアミドとして示された各
種の非晶性コポリアミドおよび通常のポリアミド
(A)、即ちナイロン6の特定の物理的特性を示す。
試験結果を次の表2と表3に示す;表2はポリアミド
(A)および実施例1の方法によるタイプIの非晶性ポ
リアミド(B)を含んでなるブレンドした成形用組成物
の特定の物理的性質を示すものである。
表2に一連の組成物が示しされているが、その中のC1
は実質的にポリアミド(A)からなる比較例であり、試
料1〜7は本発明によるブレンド組成物であり、上に説
明したように1〜2ミルの厚さのフィルムに成形されて
いる。この結果から容易に分かるように、(A)と
(B)を含んでなるブレンド組成物に少量の(B)を加
えただけで、ブレンドの“湿潤時”のガラス転移温度と
酸素透過性が普通のポリアミド(A)に較べて有意に向
上する。試料1〜7の組成物は全て、先ず二軸押出成形
機中で(A)と(B)を溶融ブレンド法で混合し、押出
物をペレットに成形し、そのペレットからフィルムを製
造した。
表3に従来のポリアミド(A)とタイプIの非晶性コ
ポリアミド(B)を含んでなるブレンドした成形用組成
物のガラス転移温度を示した。表2の従来のポリアミド
(A)は、ナイロン6:ナイロン66セグメントの重量比が
85wt%:15wt%であるナイロン6/66ポリアミドである。
このナイロン6/66ポリアミドは、現在、米国、ニュージ
ャージー州(NJ)、モリスタウン(Morristown)のアラ
イド・シグナル社(Allied Signal Corp.)から“XPN
−1539"という商品名で、また“カプロン・エクストラ
フォーム”(Capron Extraform:共に登録商標)のよう
なフィルムとして市販されている。
表3の組成物には、実質的にナイロン6/66ポリアミド
から成る比較試料、更に試料8〜11の番号を付けている
本発明の方法によるブレンド組成物が含まれている。表
2の全組成物は、試料1〜7の組成物について上記で概
略説明した規定に従って厚さ1〜2ミルのフィルムに成
形された。報告されているデータに関連して特に留意す
べきことは、試験した各ブレンド試料が“乾燥時”およ
び“湿潤時”(相対湿度100%)の両方の試験条件で単
一のガラス転移温度を有することであり、これはポリア
ミド(A)と(B)がブレンド組成物中で相溶性である
ことを示す。
表3から分かるように、(A)と(B)を含んでなる
ブレンド組成物に少量の(B)を加えただけで、これら
試料の酸素バリヤー特性が有意に向上する。
表4に、12および13の番号を付けた本発明の方法によ
る更なるブレンド組成物の試料、および実質的にカプロ
ン8202から成る比較例“C1"の物理試験結果が示され
る。これら組成物は1/8インチの標準試験棒に成形さ
れ、“乾燥時”および“湿潤時”の試験条件で評価され
た。表4に報告された結果から分かるように、これらブ
レンド組成物は湿度100%の不利な条件に曝された場
合、降伏強さの保持率が向上する。
表5には、カプロン8202である従来のポリアミド
(A)と、本発明の方法によるブレンド組成物を製造す
るための、上記で説明した異なるタイプII、III、IVお
よびVの非晶性コポリアミド(B)との各種ブレンドで
ある実施例組成物14〜24が示される。実施例14〜17およ
び実施例21〜24の組成物は前に説明した溶液ブレンド法
によって調製され、フィルムに押出成形された。実施例
組成物18〜20は、二軸押出成型機中で(A)と(B)を
溶融混合し、押出物をペレット化し、次いでそのペレッ
トを用いてフィルムに成形した。実施例14〜24のフィル
ムの厚さは1〜2ミルである。
表5の結果が例示するように、ブレンド組成物に少量
の非晶性コポリアミド(B)が含まれるだけで、“乾燥
時”のガラス転移温度が有意に向上し、実施例に示され
たように“湿潤時”のガラス転移温度も同様である。更
に、比較例C1と較べて報告された酸素透過性も、“乾燥
時”および“湿潤時”の両条件でのバリヤー特性が有意
に向上することを示している。
ここに示した本明細書と実施例は例示のためであっ
て、限定するための手段ではなく、また添付請求の範囲
によってだけ限定される本発明の精神と範囲から逸脱す
ることなしに、さまざまな修正と変更が可能であること
が認められるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グランス,ジェフリー・ハーパー アメリカ合衆国ニュージャージー州 07960,モーリスタウン,ワシントン・ アベニュー 20 (72)発明者 パーマー,ジェローム・フォーレスト アメリカ合衆国イリノイ州60056,マウ ント・プロスペクト,サウス・ルイス・ ストリート 110 (56)参考文献 特開 昭53−6355(JP,A) 特開 昭63−97660(JP,A) 特開 昭63−159469(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の(A)および(B)を含んでなる熱可
    塑性重合体組成物: (A)1種またはそれ以上の脂肪族又は脂環式のポリア
    ミド類である第一のポリアミド; (B)以下の構造式で表される第二の非晶質コポリアミ
    ド: 但し、x+y1+y2+z=1、そして y1+y2=x であり、 nは5〜11の値を有し、 z=0〜0.32以下であり、 Rはセグメント よりなる群から選ぶことができ、 Xは−CH3およびn−アルキル基よりなる群から選ば
    れ; YはHおよび−CH3よりなる群から選ばれ;そして ポリアミド(A)と(B)をはそれらをブレンド組成物
    となすとき実質的に相溶性のものである。
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