JP2715639B2 - 回転検出装置 - Google Patents

回転検出装置

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JP2715639B2 JP2203283A JP20328390A JP2715639B2 JP 2715639 B2 JP2715639 B2 JP 2715639B2 JP 2203283 A JP2203283 A JP 2203283A JP 20328390 A JP20328390 A JP 20328390A JP 2715639 B2 JP2715639 B2 JP 2715639B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、回転体の回転量を光電変換によって検出す
る回転検出装置に関するものである。
従来の技術 近年、オーディオテープレコーダ、ビデオテープレコ
ーダなどのテープカウンタの検出手段として光学的にリ
ール台などの回転板の回転量を検出する回転検出装置が
広く使用されている。
以下に、図を参照しながら従来の回転検出装置につい
て説明する。
第7図は従来のテープカウンタに使用される回転検出
装置のブロック図である。図において、1はリール軸に
とりつけられ、リールの回転量を検出するためのスリッ
ト1aを有する回転円板、2は回転円板上のスリット1aに
対面して置かれた発光素子、5は発光素子2の電源、3
は電源5から発光素子2に電流を供給する発光素子ドラ
イバ、16は発光素子ドライバ3を制御する駆動制御回
路、6は発光素子2からの光信号を回転円板1のスリッ
ト1aを経て受光し電気信号に変換する受光素子、7は受
光素子の信号を増幅する増幅器、10は増幅器6の信号の
立上りまたは立下りエッジを計数し回転量を検出する回
転量検出器である。第8図は第7図のブロック要部の信
号波形図である。第8図において、波(L)は駆動制御
回路16の制御信号の信号波形、波形(M)は発光素子2
に流れる電流波形、波形(N)は受光素子6の出力信号
を増幅器7で増幅した出力信号波形である。
以上のように構成された回転検出装置について、以下
その動作を説明する。回転円板1が回転を開始する直前
に駆動制御回路16から発光素子ドライバ3に制御信号を
おくり発光素子2に電流を流す。発光素子2は電流が流
れることにより発光する。波形(L),(M)にそのタ
イミングを示す。受光素子6は回転円板1の回転に同期
して波形(N)の矩形波信号を出す。T1は発光素子2か
らの光信号がスリット1aを通過した時間であり、T2は回
転円板により光信号が遮断された時間である。受光素子
6の出力信号は増幅器7で増幅され、回転量検出器10に
入力される。回転量検出器10は入力された矩形波の立上
りまたは立下りエッヂを計数することにより回転円板の
回転量を検出する。
発明が解決しようとする課題 このような従来の回転検出装置では、回転中発光素子
に常時電流を流すため、携帯型テープレコーダなどの小
型機器では、発光素子での消費電力が多く、機器の長時
間の使用や機器の小型化に支障をきたし、特に携帯型テ
ープレコーダなどの小型機器では電池寿命が短いという
問題を有していた。
本発明は上記の問題を解決するもので、低消費電力で
リールの回転量を検出する回転検出装置を提供すること
を目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、発光素子ドライ
バの駆動制御信号をパルス出力にするパルス発生手段
と、回転円板の回転モードに応じてパルス発生手段のパ
ルス間隔を可変にするパルス周期調節器と、パルス信号
で制御された発光素子ドライバによって間欠的に点灯す
る発光素子と、スリットまたは反射板をもちリール軸に
取り付けられた回転円板と、発光素子からの光を回転円
板のスリットまたは反射板を経て受けるように配置した
受光素子と、受光素子からの断続パルス信号から回転板
の回転量を測定する回転量検出手段を備えてなるもので
ある。
また、回転検出手段は受光素子出力パルスのパルス発
生手段のパルスによる同期検波、また、受光素子出力パ
ルスバーストの包絡線検波、また、受光素子出力パルス
周期の計測によって回転円板の回転量を測定するように
配してなるものである。
作用 本発明は上記した構成により、発光素子をパルス信号
により間欠的に点灯させることで発光素子の消費電流を
低減させ、そして回転量を測定し得るものである。
実施例 以下、本発明の一実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。
第1図は本発明の第1の実施例の回転検出装置のブロ
ック図である。従来例と同一機能を有する構成要素は同
一符号を付し説明は省略する。第1図において4は発光
素子ドライバ3を制御するパルス発生手段であり、普
通、発振器が使用される。17はテープレコーダの使用モ
ードを選択するモードスイッチであり、再生,長時間再
生,再生早送り,再生巻戻し,早送り,巻戻しの各モー
ドを選択する。18は前記各モードに応じてパルス発生手
段のパルス周期を変えるパルス周期調節器である。8は
パルス発生手段4の出力信号を遅延させる遅延回路であ
る。9は増幅器7の出力信号を遅延回路8のパルス信号
で検波する同期検波器である。遅延回路8と同期検出器
9と回転量検出器10により回転量検出手段14を構成して
いる。第4図は第1図のブロック図要部の信号波形図で
ある。第4図において波形(A)はパルス発生手段4の
出力制御信号波形、波形(B)は発光素子2に流れる電
流波形、波形(C)は増幅器7の出力信号波形、波形
(D)は遅延回路8の出力信号波形、波形(E)は同期
検波器9の出力信号波形、T1は発光素子の出力光線が回
転円板1のスリットを通過し得る時間、T2はマスクされ
て遮断される時間、T3は遅延回路8の遅延時間、T4はパ
ルス発生手段4の出力制御信号のパルス幅、T5は同パル
スの周期である。ここでT3<T4とする。なお、パルス発
生手段4のパルス周期はテープレコーダの選定モードに
応じて、発光素子2から受光素子6への1つのスリット
の透過可能時間中少なくとも数パルスの光が通過するよ
うパルス周期調節器によって調節する。すなわち、再生
時に比べ長時間再生時にはリールが低速で回転するため
パルス周期を長くし、早送り,巻戻し時にはリールが高
速で回転するためパルス周期を短くする。
以下第1図,第4図を用いて本発明の回転検出器の動
作を説明する。
モードスイッチ17の選択に対応してパルス周期調節器
18からパルス発生手段4に動作モードに応じた周期のパ
ルスを発生させる信号が与えられ、パルス発生手段4か
ら波形(A)の制御パルス信号が得られる。発光素子ド
ライバ3はパルス発生手段4からの制御パルス信号によ
って間欠的に駆動され、発光素子2に発光素子電源5か
ら電流を波形(B)に示すように間欠的に流し、発光素
子2を間欠的に点灯させる。この場合、発光素子2の消
費電力は常時電流を流した場合と比較するとT4/T5に低
減する。発光素子2からの出力光信号は回転円板上の透
過スリットを通過し受光素子6に照射する。この照射光
による受光素子6の出力信号は増幅器7によって増幅さ
れる。増幅器7の出力信号は、回転円板1が回転するこ
とにより発光素子からの光の遮断と通過を繰り返し、波
形(C)に示すバースト状のパルス信号になる。同期検
波器9は増幅器7の出力パルス信号を遅延回路8の出力
パルス信号(波形(D))の立上りエッジに同期して検
出することによって波形(E)に示す矩形波を生成す
る。回転量検出器10は同期検出器9からのこの矩形波の
立上りまたは立下りエッジを計数して回転円板1の回転
量を測定する。
このように本発明の第1の実施例の回転検出装置によ
れば、発光素子を連続でなく間欠的に点灯させてリール
軸に取り付けた回転円板のスリットを通過する光バース
ト列を同期検波して計測するよう配してあるので小消費
電力でもって回転円板の回転量を測定することができ
る。
第2図は本発明の第2の実施例の回転検出装置のブロ
ック図である。上記実施例と同一機能を有する構成要素
は同一符号を付し説明は省略する。第2図において11は
増幅器7のバースト状のパルス信号出力を包絡線検波す
る検波器である。12は検波器11の出力信号波形を整形す
るシュミットトリガ回路である。検波器11とシュミット
トリガ回路12と回転量検出器10により回転量検出手段15
を構成している。第5図は第2図のブロック図要部の信
号波形図である。第5図において波形(F)はパルス発
生手段4の出力制御信号波形、波形(G)は発光素子2
に流れる電流波形、波形(H)は増幅器7の出力信号波
形、(J)は包絡線検波器11の出力信号波形、(K)は
シュミットトリガ回路12の出力波形である。
以下、第2図,第5図を用いて本発明の回転検出装置
の動作を説明する。
パルス発生手段4から増幅器7までの動作と、モード
スイッチ17、パルス周期調節器18は第1の実施例と同じ
であるので説明を省略する。増幅器7の出力信号は包絡
線検波器11により第5図波形(J)の実線で示すように
包絡線検波される。シュミットトリガ回路12は包絡線検
波された信号を波形(K)に示すように波形整型し矩形
波を生成する。回転量検出器10はシュミットトリガ回路
12からの矩形波の立上りまたは立下りエッジを計数して
回転円板1の回転量を測定する。
このように本発明の第2の実施例の回転検出器によれ
ば、第1の実施例と同じく発光素子を間欠的に点灯させ
て消費電力を低減し、回転円板スリット通過光バースト
を包絡線検波し、矩形状に整形して計数するように配し
てあるので、簡単な構成で回転円板の回転量を測定する
ことができる。
第3図は本発明の第3の実施例の回転検出装置のブロ
ック図である。上記実施例と同一機能を有する構成要素
は同一符号を付し説明は省略する。第3図において13は
増幅器7のバースト状の出力パルス信号を入力し回転量
を測定する回転量検出手段である。第6図は第3図の回
転量検出手段13の動作を示すフローチャートである。
以下、第3図,第6図を用いて本発明の回転検出装置
の動作を説明する。
パルス発生手段4から増幅器7までの動作と、モード
スイッチ17,パルス周期調節器18は第1の実施例と同じ
であるので説明を省略する。増幅器7のバースト状の出
力パルス信号は回転量検出手段13に入力され、第6図の
フローチャートに従って回転円板の回転量が測定され
る。まず、ステップ1,ステップ2で増幅器7からの信号
を入力し、信号のレベルすなわちハイ,ロウを識別す
る。ハイであればステップ3に進み、ロウであればステ
ップ1に戻る。ステップ3はパルス発生手段4で発生す
るパルス周期をあらかじめ記憶しておきパルス一周期の
間待期し、ステップ4に進む。ステップ4,ステップ5で
増幅器7からの信号を入力し、信号のハイ,ロウを識別
する。ハイであればステップ6に進み、ロウであればス
テップ1に戻る。ステップ6でパルス一周期間待機し、
ステップ7に進む。ステップ7,ステップ8で増幅器7か
らの信号を入力し、信号のハイ,ロウを識別する。ロウ
であればステップ9に進み、ハイであればステップ6に
戻る。ステップ9でパルス一周期間待機し、ステップ10
に進む。ステップ10,ステップ11で増幅器7からの信号
を入力し、信号のハイ,ロウを識別する。ロウであれば
ステップ12に進み、ハイであればステップ6に戻る。ス
テップ12で回転量に対するカウンタ値を回転円板の正転
に対しては増加し、逆転に対しては減少するように計数
しステップ1に戻り以下、上記のステップを繰り返す。
ステップ1からステップ5は回転円板1の回転により発
光素子2から受光素子6への光信号が遮断状態から通過
状態に移る区間を検出する部分であり、ステップ6から
ステップ11は回転円板1の回転により発光素子2から受
光素子6への光信号が通過状態から遮断状態に移る区間
を検出する部分である。
このように本発明の第3の実施例の回転検出装置によ
れば、第1の実施例と同じく発光素子の消費電力を低減
し、受光素子の出力信号を増幅して得たバースト状のパ
ルス信号のパルス間隔を測定する回転量検出手段を設
け、回転円板の回転によって生じる光信号の遮断と通過
を識別し回転円板の回転量を測定することができる。
なお、上記第1から第3の実施例において早送り,巻
戻し時はリールの回転速度が高くなりそれにともないパ
ルス信号がバースト状に回転円板1上のスリット1aを通
過できない場合に常時発光素子を点灯させ、第1と第2
の実施例においては増幅器7の出力信号を直接回転量検
出器10に入力し、第3の実施例においては回転量検出手
段13の内部動作を従来の回転量検出器10と同じ動作に変
更する。
また、上記第3の実施例では回転量検出手段13内部で
回転円板の回転量検出をするため2回のパルス入力で光
信号の通過から遮断の判断と、遮断から通過の判断をす
るようにしているが2回に限定されるものではない。
また、上記第1と第2の実施例においてパルス発生手
段4とパルス周期調節器18と回転量検出器10は一個のマ
イクロプロセッサで、上記第3の実施例においてパルス
発生手段4とパルス周期調節器18と回転量検出手段13は
一個のマイクロプロセッサで処理することが可能であ
る。
なお、回転円板1にスリット1aを設けた例を述べた
が、スリットの代りに反射板を設けることによっても同
様の効果が得られる。
発明の効果 以上のように本発明は、回転円板の回転量を検出する
ために設けられた発光素子を間欠的に発光させバースト
状のパルス信号から回転モードに応じた回転量を測定す
る回転量検出手段を配してあるので、発光素子に常時電
流を流すことなく回転円板の回転量が測定でき、発光素
子での消費電力はパルス発生手段のパルスのデューティ
比に比例して低減するので、機器の長時間の使用や小型
化に適する低消費電力の回転検出装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の回転検出装置のブロッ
ク図、第2図は第2の実施例の回転検出装置のブロック
図、第3図は第3の実施例の回転検出装置のブロック
図、第4図は第1の実施例の回転検出装置のブロック要
部の信号波形図、第5図は第2の実施例の回転検出装置
のブロック要部の信号波形図、第6図は第3の実施例の
回転検出手段の動作を示すフローチャート、第7図は従
来の回転検出装置のブロック図、第8図は回転検出装置
のブロック要部の信号波形図である。 1……回転円板、1a……スリット、2……発光素子、4
……パルス発生手段、6……受光素子、7……増幅器、
8……遅延回路、9……同期検波器、10……回転量検出
器、11……包絡線検波器、12……シュミットトリガ回
路、13,14,15……回転量検出手段。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−79011(JP,A) 特開 昭57−160014(JP,A) 特開 昭57−7515(JP,A) 実開 昭61−24616(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スリットまたは反射板をもつ回転円板と、
    前記回転円板上のスリットまたは反射板を有する面に対
    向して配置された発光素子と、前記発光素子を間欠的に
    発光させるパルス発生手段と、前記回転円板の選択され
    た回転モードに応じて前記パルス発生手段のパルス周期
    を可変にするパルス周期調節器と、前記発光素子からの
    光を前記回転円板のスリットまたは反射板を経て受ける
    ように配置した受光素子と、前記受光素子の出力を増幅
    する増幅器と、前記増幅器の出力信号から回転量を測定
    する回転量検出手段とを備えてなる回転検出装置。
  2. 【請求項2】回転量検出手段は増幅器からの出力信号
    を、パルス発生手段からの信号により同期検波して検出
    し回転量を測定するように配した請求項1記載の回転検
    出装置。
  3. 【請求項3】回転量検出手段は増幅器からの出力信号を
    包絡線検波し回転量を測定するように配した請求項1記
    載の回転検出装置。
  4. 【請求項4】回転量検出手段は増幅器からの出力信号の
    パルス周期を測定し回転量を測定するように配した請求
    項1記載の回転検出装置。
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JPS577515A (en) * 1980-06-17 1982-01-14 Tokyo Optical Co Ltd Encoder
JPS6048686B2 (ja) * 1981-03-27 1985-10-29 石川島播磨重工業株式会社 位置検出装置
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JPH071177B2 (ja) * 1987-06-08 1995-01-11 ファナック株式会社 エンコーダ

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