JP2715264B2 - 消火用バケット - Google Patents

消火用バケット

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JP2715264B2
JP2715264B2 JP5051095A JP5051095A JP2715264B2 JP 2715264 B2 JP2715264 B2 JP 2715264B2 JP 5051095 A JP5051095 A JP 5051095A JP 5051095 A JP5051095 A JP 5051095A JP 2715264 B2 JP2715264 B2 JP 2715264B2
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林 隆 小
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、山林火災、都市火災等
において、ヘリコプター等によって空中から水ないし消
火剤を散布するための消火用バケットに関するものであ
り、さらには、ヘリコプターの機動力を利用して、災害
地等の生活水が不足がちな場所に生活水を供給するため
の緊急給水タンク等にも利用できる消火用バケットに関
する。
【0002】
【従来の技術】火災の際にヘリコプターで輸送して使用
される消火用のバケットは従来から公知であるが、従来
の消火用のバケットは、一般に山林火災に使用されるも
のであり、それゆえ、必ずしも都市火災の消火に適して
いるとはいえず、都市火災においても効率よく安全に消
火ができるような消火用のバケットが望まれている。ま
た、地震等の災害が起こった場合、水道が分断されるこ
とによる生活水の不足が問題となり、比較的短時間で長
距離を移動できるヘリコプター等の空輸手段によって、
大容量の生活水を迅速に、且つ安全に被災地に輸送でき
るようにすることが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、大容量の水をできるだけ短時間に確保して安全に輸
送することができ、且つヘリコプターの吊下できる重量
に応じて、バケット内に取り込む水の量を適宜調節でき
るような消火用バケットを提供することにある。また、
本発明の他の技術的課題は、消火現場において、より効
率的に散水することができ、しかも災害等によって生活
水が不足がちな地域に、迅速に且つ安全に生活水を供給
することができるような消火用バケットを提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の消火用バケットは、バケット本体に吊下ワ
イヤが接続されてなり、該バケット本体の底面に、外部
からの水圧によりバケット本体の内側に開いてバケット
本体内に水を取り込む取水用チャッキバルブを備えた取
水口と、遠隔開閉操作をするための操作ワイヤが接続さ
れた散水用チャッキバルブを備えた散水口とを設け、
記バケットの周面に設けられた取付枠に、上下に位置調
整可能な水位調整浮き袋を取付けたことを特徴とするも
のである。また、上記バケット本体の下部には、上記取
水用チャッキバルブ及び散水用チャッキバルブを含む槽
低設備の保護部材を兼ねた脚部を設けることができ、さ
らに、上記バケットに、蛇口等の生活水の給水設備を設
けることができる。
【0005】
【作用】上記構成を有する消火用バケットは、ヘリコプ
ターから吊り下げて、海や河川等の水面上に下ろすこと
により、取水用チャッキバルブが外部からの水圧によっ
て自動的に上記バケットの内側に開いて取水口より水を
取り込むことができ、しかるのちに、上記バケットを引
き上げると、内部の水の水圧によって取水用チャッキバ
ルブが自動的に閉じて、該バケット内に水が満たされ
る。
【0006】このようにして、ヘリコプターの機動力を
利用することにより、効率よく、確実に大容量の水を火
災現場に輸送することができ、消火の際には、散水用チ
ャッキバルブに接続されたワイヤのヘリコプターからの
遠隔開閉操作により、火災地点への集中的な散水が可能
である。
【0007】また、上記バケットの周面に設けられた取
付枠に、上下に位置調整可能な水位調整浮き袋を取付
け、該水位調整浮き袋をヘリコプターが吊り上げること
ができる水量を取り込み可能な位置に調整することよ
り、所望の水量がバケット内に取り込まれる。
【0008】さらに、上記バケットの下方に槽底設備の
保護部材を兼ねた脚部を設けることにより、地上への設
置も可能であり、それゆえ、上記バケットの側壁に蛇口
などの給水設備を設けることにより、緊急用の貯水タン
クに利用することもできる。
【0009】そのうえ、散水用チャッキバルブの開口部
に、自由に屈曲可能な給水管を接続し、ヘリコプターで
建物の屋上に設置された高架水槽に水を送ることによ
り、断水している建物に生活水を供給することができ
る。
【0010】
【実施例】図1及び図2は本発明に係る消火用バケット
の一実施例を示すものであり、この消火用バケット1
は、ヘリコプターHから下ろされた吊下ワイヤ2に、上
端開口の略円筒状のバケット本体3を接続し、該バケッ
ト本体3の下方に脚部5を設けたものである。
【0011】上記バケット本体3は、その上端にヘリコ
プター等で高所から吊り下げるための複数のサブワイヤ
2aを周縁上に等間隔に接続してなり、接続部材2bを
介して、一本のメインワイヤ2cによってヘリコプター
Hから吊下される。また、上記バケット本体3の底面に
は、該バケット本体3内に水を取り込むための取水用チ
ャッキバルブ9aを設けた略半円形の取水口9と、取り
込んだ水を散水するための散水用チャッキバルブ11a
を設けた略円形の散水口11と、取り込んだ水を生活水
として利用する際に使用する蛇口13とが設けられてお
り、上記散水口11の下方には、水を火災現場に効率よ
く散水するための多数の散水穴15aを有する如雨露1
5が取り付けられている。
【0012】上記取水用チャッキバルブ9aは、上記バ
ケット1を水面上に下ろすと外部からの水圧によって、
略半円形の直径部分を軸部16として、自動的にバケッ
ト本体3の内側に開いて該バケット本体3内に水を取り
込むようになっており、上記バケット本体3内に所望の
量の水が取り込まれた後に、上記バケット1を水中から
引き上げると、バケット本体3内に取り込まれた水の水
圧によって上記取水用チャッキバルブ9aが自動的に閉
じるようになっている。なお、取水用チャッキバルブ9
aは上記構造に限るものではなく、同様の機能を有する
他の構造のものを用いることができる。
【0013】また、上記散水用チャッキバルブ11a
は、略半円形の直径部分を軸部17として、該軸部17
を介してその両側がそれぞれ上記バケット本体3の内側
に半円形に開閉し、全体として略円形に開閉するように
なっており、その軸部17を介して相対する上記散水用
チャッキバルブ11a上に設けられた接続片11bに、
ヘリコプターHから上記散水用チャッキバルブ11aの
遠隔開閉操作を行うための操作ワイヤ19が接続され、
該操作ワイヤ19は、上記バケット本体3内に固定され
たガイド部材19a及び上記吊下ワイヤ2におけるメイ
ンワイヤ2cの軸方向に適宜間隔で複数設けられたガイ
ド部材19bによってガイドされてヘリコプターHまで
延びている。上記散水用チャッキバルブ11aは上記構
造に限るものではなく、例えば、複数の散水用チャッキ
バルブを設け、それらのそれぞれに操作ワイヤを接続す
ることにより選択的にないし全部を開閉自在することで
散水する水の量を調節することもでき、同様の機能を有
する他の構造ものを用いることができる。
【0014】さらに、上記バケット本体3の外周面に
は、該バケット本体3内に取り込む水の量を調節するた
めの水位調整浮き袋21の取付枠21aが上段、中段、
下段に分かれて複数設けられている。なお、上記水位調
整浮き袋21の取付枠21aは上記構造に限るものでは
なく、同様の機能を有する他の構造のものを用いること
ができ、また、該水位調節浮き袋21を上記バケット本
体3の周面に任意の段階に調節可能に設けることができ
る。
【0015】上記脚部5は、上記バケット本体3の下方
に下方向に開放して設けられ、上記バケット本体3にお
ける、上記取水用チャッキバルブ9a及び散水用チャッ
キバルブ11aを含む槽底設備を保護するための保護部
材を兼ねたものである。
【0016】上記構成を有する消火用バケットは、ヘリ
コプターHから吊り下げて、海や河川等の水面上に下ろ
すことにより、取水用チャッキバルブ9aが外部からの
水圧によって自動的に上記バケット本体3の内側に開い
て取水口9より水を取り込むことができ、上記バケット
本体内に水が満たされると、外部からの水圧が0になる
ため、上記取水用チャッキバルブ9aが自動的に閉じ
る。
【0017】しかも、上記バケット本体3の外周面に設
けられた取付枠21aに、ヘリコプターHの吊下できる
重量に応じて、上段、中段、下段のいずれかに選択的に
水位調整浮き袋21を取り付けることにより、上記バケ
ット本体3の該浮き袋21によって浮いている部分より
以下、即ち、上記バケット本体3の水面下に没している
部分にのみ水を取り込むことができ、それにより、ヘリ
コプターHが吊下できる重量に応じた所望の量の水を上
記バケット本体3内に取り込むことができる。
【0018】そして、ヘリコプターHの機動力を利用す
ることにより、火災現場に短時間に移動することがで
き、火災の消火に際しては、上記散水用チャッキバルブ
11aに接続された操作ワイヤ19による遠隔開閉操作
によって該散水用チャッキバルブ11aを開くことによ
り、上記散水口11から水を散水することができる。こ
のとき、該散水口11の下方に接続され、多数の散水穴
15aを有する如雨露15により、火災現場に効率よ
く、集中的に散水することができる。
【0019】また、上記バケット本体3の下方に、槽底
設備の保護部材を兼ねた脚部5が設けられているため、
地上への設置も可能であり、それゆえ、上記バケット本
体3の底面に設けられた蛇口13により、生活水を確保
するための緊急用の貯水タンクに利用することもでき
る。
【0020】さらに、図示を省略しているが、本発明の
消火用バケットの他の実施態様としては、バケット本体
3の底面に如雨露を有する複数の散水口を設け、それら
の散水口に操作ワイヤ19により選択的にないし全部を
開閉自在とした散水用チャッキバルブを設けて、散水の
量を調整可能にすることができる。また、図3に示すよ
うに、上述した散水口の一つないし複数に、如雨露の代
わりに自由に屈曲可能な送水管45を接続し、ヘリコプ
ターで輸送した水を、建物Aの屋上等に設置された高架
水槽Bにその送水管45によって送り込むことにより、
断水している建物Aに生活水を供給することができる。
上記送水管45は、上記散水口に接続することなく、バ
ケット本体に直接的に接続しておくこともできる。上記
送水管の適宜位置に送水を通断するバルブを設ける必要
があるのは勿論である。なお、図中60は高架水槽の上
部に設けられた給水受入用デッキである。
【0021】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明の消火用
のバケットによれば、大容量の水をできるだけ短時間に
確保して安全に輸送することができ、且つ効率よく火災
現場に散水することができ、また、上記バケットの周面
における取付枠に取付けられた水位調整浮き袋の位置を
調整することにより、ヘリコプターが吊下できる重量に
応じて、バケット内に取り込む水の量を適宜調節するこ
とができる。さらには、災害等によって生活水が不足が
ちな地域に生活水を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る消火用バケットの実施例を示す部
分正断面図である。
【図2】図1の平断面図である。
【図3】本発明の消火用バケットの他の実施態様を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 消火用バケット 2 吊下ワイヤ 3,33 バケット本体 5 脚部 9 取水口 9a 取水用チャッキバルブ 11 散水口 11a 散水用チャッキバルブ 13 蛇口 15 如雨露 19,49 操作ワイヤ 21 水位調整浮き袋 H ヘリコプター

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バケット本体に吊下ワイヤが接続されてな
    る消火用バケットであり、 バケット本体の底面に、外部からの水圧によりバケット
    本体の内側に開いてバケット本体内に水を取り込む取水
    用チャッキバルブを備えた取水口と、遠隔開閉操作をす
    るための操作ワイヤが接続された散水用チャッキバルブ
    を備えた散水口とを設け、上記バケットの周面に設けられた取付枠に、上下に位置
    調整可能な水位調整浮き袋を取付けた、 ことを特徴とする消火用バケット。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の消火用バケットにおい
    て、上記散水口の開口部の下方に散水用の如雨露を設けると
    共に、上記バケット本体の下部に、上記取水用チャッキ
    バルブ及び散水用チャッキバルブを含む槽底設備の保護
    部材を兼ねた脚部を設けた、 ことを特徴とする消火用バケット。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の消火用バケット
    において、 上記バケットに、生活水の給水設備を設けた、 ことを特徴とする消火用バケット。
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JPH08217189A JPH08217189A (ja) 1996-08-27
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