JP2714876B2 - 繊維製品包装袋 - Google Patents
繊維製品包装袋Info
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- JP2714876B2 JP2714876B2 JP20459090A JP20459090A JP2714876B2 JP 2714876 B2 JP2714876 B2 JP 2714876B2 JP 20459090 A JP20459090 A JP 20459090A JP 20459090 A JP20459090 A JP 20459090A JP 2714876 B2 JP2714876 B2 JP 2714876B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は繊維製品の包装に利用される包装袋に関す
る。
る。
(従来の技術) 従来より繊維製品の防汚,防塵を目的として,包装が
なされており,包装材料には紙のほかに,ポリエチレ
ン,ポリプロピレン,ビニロン等のフイルムが利用され
ており,とくに前二者のポリオレフィン系フイルムから
なる繊維製品包装袋は経済性からとくに多く利用されて
いる。
なされており,包装材料には紙のほかに,ポリエチレ
ン,ポリプロピレン,ビニロン等のフイルムが利用され
ており,とくに前二者のポリオレフィン系フイルムから
なる繊維製品包装袋は経済性からとくに多く利用されて
いる。
しかしながら,繊維製品をこれらの繊維製品包装袋で
放送すると繊維製品が黄変してしまうという問題が多発
している。繊維製品の黄変の原因は必ずしも明確ではな
く,複雑多岐にわたる複合汚染によるものとされてい
る。そして,繊維製品自体による内的原因は別として
も,包装技術により外的要因を除く必要があり,黄変を
防止することができる繊維製品包装袋の出現が待たれて
いた。
放送すると繊維製品が黄変してしまうという問題が多発
している。繊維製品の黄変の原因は必ずしも明確ではな
く,複雑多岐にわたる複合汚染によるものとされてい
る。そして,繊維製品自体による内的原因は別として
も,包装技術により外的要因を除く必要があり,黄変を
防止することができる繊維製品包装袋の出現が待たれて
いた。
(発明が解決しようとする課題) 上記状況に鑑み本発明の課題は,黄変を防止すること
ができる繊維製品包装袋を提供することにある。
ができる繊維製品包装袋を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 包装技術によって,繊維製品の黄変を防止するため,
本発明者らは鋭意検討した結果,繊維製品包装袋を後述
するような構成にすると,繊維製品の黄変を防止するこ
とができるという知見を得,本発明に到達するにいたっ
た。すなわち,本発明の要旨は次に述べるとおりであ
る。
本発明者らは鋭意検討した結果,繊維製品包装袋を後述
するような構成にすると,繊維製品の黄変を防止するこ
とができるという知見を得,本発明に到達するにいたっ
た。すなわち,本発明の要旨は次に述べるとおりであ
る。
フイルムにヒートシール層を形成した複合フイルムよ
りなる繊維製品包装袋において,前記複合フイルムの酸
素透過度が150cc/m2・24hrs以下,水蒸気透過度が20g/m
2・24hrs以下であり,かつ,前記複合フイルムのヒート
シール層に含まれる酸化防止剤のうちフェノール系酸化
防止剤が1500ppm以下であることを特徴とする繊維製品
包装袋。
りなる繊維製品包装袋において,前記複合フイルムの酸
素透過度が150cc/m2・24hrs以下,水蒸気透過度が20g/m
2・24hrs以下であり,かつ,前記複合フイルムのヒート
シール層に含まれる酸化防止剤のうちフェノール系酸化
防止剤が1500ppm以下であることを特徴とする繊維製品
包装袋。
次に本発明についてさらに詳細に説明する。
繊維製品の黄変の主な外的要因は,火力発電所や工場
あるいは自動車等の廃ガスに汚染された大気中に含まれ
る酸化窒素ガス,あるいは大気中の湿気,さらには,梱
包材料の素材中に含まれるリグニン等のフェノール系成
分が包装袋を透過して侵入するためと考えられる。ま
た,複合フイルムのヒートシール層には,樹脂の酸化防
止のために酸化防止剤が含まれており,フエノール系の
酸化防止剤,中でもモノフエノール系の酸化防止剤は繊
維製品を黄変させる原因となる。
あるいは自動車等の廃ガスに汚染された大気中に含まれ
る酸化窒素ガス,あるいは大気中の湿気,さらには,梱
包材料の素材中に含まれるリグニン等のフェノール系成
分が包装袋を透過して侵入するためと考えられる。ま
た,複合フイルムのヒートシール層には,樹脂の酸化防
止のために酸化防止剤が含まれており,フエノール系の
酸化防止剤,中でもモノフエノール系の酸化防止剤は繊
維製品を黄変させる原因となる。
そして,本発明者等の検討の結果,フイルムの酸化窒
素ガスの透過性は酸素の透過性と相関性があることか
ら,酸素透過度を一つの目安とし,酸素透過度が150cc/
m2・24hrs以下であれば酸化窒素ガスによる黄変防止に
効果があることが分かった。また,大気中の湿気はフイ
ルムの水蒸気透過度を制御することにより黄変防止に効
果があり,水蒸気透過度が20g/m2・24hrs以下とすれば
よいことが判明した。さらに、酸素透過度が150cc/m2・
24hrs以下で,水蒸気透過度が20g/m2・24hrs以下であれ
ばリグニン等のフェノール系成分の透過をも防止するこ
とができる。
素ガスの透過性は酸素の透過性と相関性があることか
ら,酸素透過度を一つの目安とし,酸素透過度が150cc/
m2・24hrs以下であれば酸化窒素ガスによる黄変防止に
効果があることが分かった。また,大気中の湿気はフイ
ルムの水蒸気透過度を制御することにより黄変防止に効
果があり,水蒸気透過度が20g/m2・24hrs以下とすれば
よいことが判明した。さらに、酸素透過度が150cc/m2・
24hrs以下で,水蒸気透過度が20g/m2・24hrs以下であれ
ばリグニン等のフェノール系成分の透過をも防止するこ
とができる。
さらに,複合フイルムのヒートシール層の酸化防止剤
の影響を防ぐためにはヒートシール層に含まれるフェノ
ール系酸化防止剤が1500ppm以下とすれば黄変防止に効
果があることがわかった。
の影響を防ぐためにはヒートシール層に含まれるフェノ
ール系酸化防止剤が1500ppm以下とすれば黄変防止に効
果があることがわかった。
このような性能を有する複合フイルムは耐破裂性およ
び耐ガス透過性に優れるバリヤー層と,ヒートシールす
るためのヒートシール層よりなる。複合フイルムのバリ
ヤー層を構成するフイルムとしてはナイロン6(N6),
ナイロン66(N66)等のポリアミド系フイルム,ポリエ
チレンテレフタレート(PET),ポリブチレンテレフタ
レート(PBT)等のポリエステル系フイルム,アクリル
系フイルム,ポリビニルアルコール(PVA),エチレン
−酢酸ビニルコポリマーの鹸化物(EVA)等のポリビニ
ルアルコール系フイルム,ポリ塩化ビニル系フイルム,
ポリ塩化ビニリデン系フイルム等が用いられ,これらの
フイルムの単層あるいは複層よりなるフイルムが用いら
れる。さらには,これらのフイルムあるいはポリオレフ
ィンフイルムにポリ塩化ビニリデン樹脂をコーティング
したり,アルミニウムなどを蒸着したりしてバリヤー性
を向上させたものもある。なお,とくにバリヤー性,経
済性,加工性,実用性から,2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフイルムがもっとも好ましい。
び耐ガス透過性に優れるバリヤー層と,ヒートシールす
るためのヒートシール層よりなる。複合フイルムのバリ
ヤー層を構成するフイルムとしてはナイロン6(N6),
ナイロン66(N66)等のポリアミド系フイルム,ポリエ
チレンテレフタレート(PET),ポリブチレンテレフタ
レート(PBT)等のポリエステル系フイルム,アクリル
系フイルム,ポリビニルアルコール(PVA),エチレン
−酢酸ビニルコポリマーの鹸化物(EVA)等のポリビニ
ルアルコール系フイルム,ポリ塩化ビニル系フイルム,
ポリ塩化ビニリデン系フイルム等が用いられ,これらの
フイルムの単層あるいは複層よりなるフイルムが用いら
れる。さらには,これらのフイルムあるいはポリオレフ
ィンフイルムにポリ塩化ビニリデン樹脂をコーティング
したり,アルミニウムなどを蒸着したりしてバリヤー性
を向上させたものもある。なお,とくにバリヤー性,経
済性,加工性,実用性から,2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフイルムがもっとも好ましい。
複合フイルムのヒートシール層に用いられる樹脂とし
ては低密度ポリエチレン(LDPE),リニアー低密度ポリ
エチレン(L−LDPE),高密度ポリエチレン(HDPE),E
VA,ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン類が用い
られ,前記バリヤー層にエクストルージョンラミネー
ト,ドライラミネート等により複合化される。
ては低密度ポリエチレン(LDPE),リニアー低密度ポリ
エチレン(L−LDPE),高密度ポリエチレン(HDPE),E
VA,ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン類が用い
られ,前記バリヤー層にエクストルージョンラミネー
ト,ドライラミネート等により複合化される。
バリヤー層とヒートシール層とを複合化するにあたっ
て,安定な操業と良質の層を得るために,ヒートシール
層を構成する樹脂中に酸化防止剤を添加して熱分解を防
いでいる。これらの酸化防止剤の中には繊維製品の黄変
の原因となるものがあるので,酸化防止剤の含有量をコ
ントロールする必要があり,検討の結果,ヒートシール
層に含まれるフェノール系酸化防止剤が1500ppm以下,
中でもモノフェノール系酸化防止剤が一種以上含まれる
ときはモノフェノール系酸化防止剤の含有量は150ppm以
下であればよいことが分かった。
て,安定な操業と良質の層を得るために,ヒートシール
層を構成する樹脂中に酸化防止剤を添加して熱分解を防
いでいる。これらの酸化防止剤の中には繊維製品の黄変
の原因となるものがあるので,酸化防止剤の含有量をコ
ントロールする必要があり,検討の結果,ヒートシール
層に含まれるフェノール系酸化防止剤が1500ppm以下,
中でもモノフェノール系酸化防止剤が一種以上含まれる
ときはモノフェノール系酸化防止剤の含有量は150ppm以
下であればよいことが分かった。
酸化防止剤の中で繊維製品の黄変原因となりうるもの
として,フェノール系酸化防止剤が挙げられ,フェノー
ル系酸化防止剤としては,2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノール,4−ヒドロキシメチル−2,6−ジ−t−
ブチルフェノール,2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフ
ェノール,2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−t−
ブチルフェノール),4,4′−メチレンビス(2,6−ジ−
t−ブチルフェノール),2,2′−オキサミドビス[エチ
ル3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート],1,3,5−トリメチル−2,4,6−ト
リス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン,テトラキス[メチレン−3−(3′,5′
−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]エタン,ビス[3,3−ビス(4′−ヒドロキ
シ−3′−t−ブチルフェニル)ブタン酸]グリコール
エステル,1,3,5−トリス(3′,5′−ジ−t−ブチル−
4′−ヒドロキシベンジル)−s−トリアジン−2,4,6
−(1H,3H,5H)−トリオン等が挙げら,モノフェノール
系酸化防止剤としては2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェノール,4−ヒドロキシメチル−2,6−ジ−t−ブ
チルフェノール,2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェ
ノール,2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)などが挙げられる。
として,フェノール系酸化防止剤が挙げられ,フェノー
ル系酸化防止剤としては,2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノール,4−ヒドロキシメチル−2,6−ジ−t−
ブチルフェノール,2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフ
ェノール,2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−t−
ブチルフェノール),4,4′−メチレンビス(2,6−ジ−
t−ブチルフェノール),2,2′−オキサミドビス[エチ
ル3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート],1,3,5−トリメチル−2,4,6−ト
リス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン,テトラキス[メチレン−3−(3′,5′
−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]エタン,ビス[3,3−ビス(4′−ヒドロキ
シ−3′−t−ブチルフェニル)ブタン酸]グリコール
エステル,1,3,5−トリス(3′,5′−ジ−t−ブチル−
4′−ヒドロキシベンジル)−s−トリアジン−2,4,6
−(1H,3H,5H)−トリオン等が挙げら,モノフェノール
系酸化防止剤としては2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェノール,4−ヒドロキシメチル−2,6−ジ−t−ブ
チルフェノール,2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェ
ノール,2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)などが挙げられる。
(実施例) 実施例1〜10および比較例1〜9 厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
イルム(PET),厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフイル
ム(ON),厚さ2μmのポリ塩化ビニリデンをコーテン
グした厚さ20μmの2軸延伸ポリプロピレンフイルム
(KOP)のそれぞれに,ヒートシール層としてポリエチ
レンフイルム(PE)あるいはポリプロピレンフイルム
(PP)をラミネートして複合フイルムを調製した。この
際ヒートシール層には,酸化防止剤(1010:2,2′−オキ
サミドビス[エチル3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート],1076:テトラキ
ス[メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン,BH:2,
6−t−ブチル−4−メチルフェノール,BHA:4−ヒドロ
キシメチル−2,6−ジ−t−ブチルフェノールの一種以
上)を含有させた。さらに,得られた複合フイルムより
繊維製品包装袋を作成し,これらの繊維製品包装袋の性
能評価を行った。結果を第1表に示す。
イルム(PET),厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフイル
ム(ON),厚さ2μmのポリ塩化ビニリデンをコーテン
グした厚さ20μmの2軸延伸ポリプロピレンフイルム
(KOP)のそれぞれに,ヒートシール層としてポリエチ
レンフイルム(PE)あるいはポリプロピレンフイルム
(PP)をラミネートして複合フイルムを調製した。この
際ヒートシール層には,酸化防止剤(1010:2,2′−オキ
サミドビス[エチル3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート],1076:テトラキ
ス[メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン,BH:2,
6−t−ブチル−4−メチルフェノール,BHA:4−ヒドロ
キシメチル−2,6−ジ−t−ブチルフェノールの一種以
上)を含有させた。さらに,得られた複合フイルムより
繊維製品包装袋を作成し,これらの繊維製品包装袋の性
能評価を行った。結果を第1表に示す。
なお,比較例1〜6は酸素透過度,水蒸気透過度およ
びヘエノール系酸化防止剤の含有量が本発明で規制した
範囲外のものであり,さらに,比較例7および比較例8
は前記実施例および比較例におけるヒートシール層に用
いた酸化防止剤を含む厚さ40μmのポリエチレンフイル
ムあるいはポリプロピレンフイルムの単層からなるも
の,さらに比較例8は市販の厚さ40μmのビニロン(V
F)製の繊維製品包装袋である。
びヘエノール系酸化防止剤の含有量が本発明で規制した
範囲外のものであり,さらに,比較例7および比較例8
は前記実施例および比較例におけるヒートシール層に用
いた酸化防止剤を含む厚さ40μmのポリエチレンフイル
ムあるいはポリプロピレンフイルムの単層からなるも
の,さらに比較例8は市販の厚さ40μmのビニロン(V
F)製の繊維製品包装袋である。
繊維製品包装袋のシートシール層に含まれる酸化防止
剤の同定と定量はガスマススペクトロ,ガスクロマトグ
ラフィー,液クロマトグラフィー等の機器分析により測
定し,酸素透過度はJIS K 7126に準拠して測定し,水蒸
気透過度はJIS Z 0208に準拠して測定した。
剤の同定と定量はガスマススペクトロ,ガスクロマトグ
ラフィー,液クロマトグラフィー等の機器分析により測
定し,酸素透過度はJIS K 7126に準拠して測定し,水蒸
気透過度はJIS Z 0208に準拠して測定した。
黄変の評価はJIS L 0855の酸化窒素ガスに対する染色
堅ろう度試験方法に準拠した。すなわち,酸化窒素ガス
による変退色が特に著しく袋に入れずにそのままでは等
級1級となる白布(1ユニットの試験で,色の変化が変
退色用グレースケールが3号のもの)を試験布として用
い,該試験布を10cm×4cmとし,前記のようにして作成
した各種繊維製品包装袋中に密閉包装し,酸化窒素ガス
に対する染色堅ろう度試験(窒化酸素ガス+90%RH,40
℃の条件下)を行い,100ユニット繰り返した後の変退色
用グレースケールの号数から堅ろう度の等級を判定し黄
変度とした。
堅ろう度試験方法に準拠した。すなわち,酸化窒素ガス
による変退色が特に著しく袋に入れずにそのままでは等
級1級となる白布(1ユニットの試験で,色の変化が変
退色用グレースケールが3号のもの)を試験布として用
い,該試験布を10cm×4cmとし,前記のようにして作成
した各種繊維製品包装袋中に密閉包装し,酸化窒素ガス
に対する染色堅ろう度試験(窒化酸素ガス+90%RH,40
℃の条件下)を行い,100ユニット繰り返した後の変退色
用グレースケールの号数から堅ろう度の等級を判定し黄
変度とした。
第1表で明らかなように,実施例の繊維製品包装袋は
比較例のものに比べて,酸化窒素ガスの透過度および水
蒸気の透過度が低く,ヒートシール層に含まれるフェノ
ール系酸化防止剤の含有量も少ないものであり,実施例
の繊維製品包装袋で包装した繊維製品の黄変は大幅に少
なく,包装袋として非常に有用であることが分かる。
比較例のものに比べて,酸化窒素ガスの透過度および水
蒸気の透過度が低く,ヒートシール層に含まれるフェノ
ール系酸化防止剤の含有量も少ないものであり,実施例
の繊維製品包装袋で包装した繊維製品の黄変は大幅に少
なく,包装袋として非常に有用であることが分かる。
(発明の効果) 以上のように構成されているので,本発明の繊維製品
包装袋で繊維製品を包装すると繊維製品の黄変を大幅に
少なくすることができる。なお,本発明の繊維製品包装
袋は繊維製品以外の包装に利用することができる。
包装袋で繊維製品を包装すると繊維製品の黄変を大幅に
少なくすることができる。なお,本発明の繊維製品包装
袋は繊維製品以外の包装に利用することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】フイルムにヒートシール層を形成した複合
フイルムよりなる繊維製品包装袋において,前記複合フ
イルムの酸素透過度が150cc/m2・24hrs以下,水蒸気透
過度が20g/m2・24hrs以下であり,かつ,前記複合フイ
ルムのヒートシール層に含まれる酸化防止剤のうちフェ
ノール系酸化防止剤が1500ppm以下であることを特徴と
する繊維製品包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20459090A JP2714876B2 (ja) | 1990-08-01 | 1990-08-01 | 繊維製品包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20459090A JP2714876B2 (ja) | 1990-08-01 | 1990-08-01 | 繊維製品包装袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04102555A JPH04102555A (ja) | 1992-04-03 |
JP2714876B2 true JP2714876B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=16492987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20459090A Expired - Fee Related JP2714876B2 (ja) | 1990-08-01 | 1990-08-01 | 繊維製品包装袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2714876B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4595167B2 (ja) * | 2000-06-27 | 2010-12-08 | 東洋製罐株式会社 | 梱包体 |
-
1990
- 1990-08-01 JP JP20459090A patent/JP2714876B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04102555A (ja) | 1992-04-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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