JP3466294B2 - 繊維製品包装用袋 - Google Patents

繊維製品包装用袋

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維製品の黄変(黄色
に変化すること。)を防止し、溶断シール部の強度と外
観に優れ、且つ適度なスリップ性を有し、作業性及び取
り扱い性の良好な溶断シールして製袋した繊維製品包装
用袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維製品の包装には、ポリエチレ
ン(PE)系フィルム、無延伸ポリプロピレン(CP
P)フィルムや二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィ
ルム、セロファン(PT)フィルム、ビニロン(PV
A)フィルム、二軸延伸ポリエステル(OPET)フィ
ルム等の単体フィルムや、これらのフィルムの複合フィ
ルムが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記フ
ィルムで繊維製品を包装しても、繊維製品の流通、保管
過程においてその黄変(黄変に変色すること。)を防止
することができず、永らく当業界の課題であった。かか
る黄変の原因としては、大気中の酸化窒素(NOx)ガ
スや包装用フィルム中に含まれるフェノール系物質、例
えばBHTあるいは、繊維製品の輸送に利用されるダン
ボールに含まれるリグニンやバニリンが繊維製品に含ま
れる化合物、例えば繊維処理剤に含まれるアミノ系化合
物と反応して黄変するとか、前記フェノール系物質が繊
維製品に移行し、大気中に含まれるNOxと反応して黄
変するとか、あるいはNOxガスやフェノール系物質、
またはリグニンやバニリンが繊維自体を劣化させ黄変せ
しめるとか種々の推定がなされている。しかしかかる推
定される要因だけでは繊維製品の黄変現象を完全に説明
できず、未だ繊維製品の黄変の原因は解明されるに至っ
ていない。
【0004】例えば繊維製品の黄変を防止する目的で、
ガスバリヤー性の優れたポリ塩化ビニリデン(PVD
C)系フィルム、PVDCをコーティングしたOPPフ
ィルムあるいはポリアクリロニトリル(PAN)系フィ
ルムやポリアミド(PA)系フィルムで包装しても、繊
維製品の黄変を防止することができない。すなわち本発
明は繊維製品の黄変を防止する繊維製品包装用袋を提供
することを第一の目的とする。
【0005】次に繊維製品包装用袋に要求される特性と
して、当該袋を構成するフィルムが溶断シール性に優れ
ることが挙げられる。一般に繊維製品包装用袋は、高速
製袋してコストダウンを図る必要があることから溶断シ
ールして製袋される。したがって当該袋を構成するフィ
ルムには、溶断シール部の強度に優れ、且つシール部の
波打ちやヒゲがなく、溶断シール時の熱によるシール部
の黄変等の劣化がないこと、すなわちシール部の外観良
好なことが要求される。すなわち本発明は、溶断シール
部の強度に優れ、且つ該シール部に波打ち、ヒゲ、黄変
等のない外観良好な繊維製品包装用袋を提供することを
第二の目的とする。
【0006】更に、繊維製品包装用袋に要求される特性
として、当該袋同志の適度なスリップ性が挙げられる。
袋のスリップ性が悪い場合には、製袋後、袋を積み重ね
て揃える場合袋が揃わず作業性に劣り、更に積み重ねた
袋を1袋づつ取り出して繊維製品を収納する場合、袋を
取り出すときの作業性にも劣る。また袋のスリップ性が
良すぎる場合には、袋の積み重ねて揃えるとき、あるい
は袋を取り出すときの作業性は良好であっても、積み重
ねた袋が崩れやすく、かえって袋の取り扱い性に劣る。
したがって、本発明においては、後述する傾斜角法で測
定した傾斜角が30〜60度の範囲である。すなわち本
発明は、適当なスリップ性を有し、作業性及び取り扱い
性に優れた繊維製品包装用袋を提供することを第三の目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記目的は、OPPフ
ィルムまたはOPETフィルムと融点が130〜200
℃で、かつ厚みが1〜30μmのエチレン−ビニルアル
コール共重合体(EVOH)フィルムとの複合フィルム
であって、該複合フィルムのエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体フィルム面同志のスリップ性が傾斜角法で測
定した傾斜角において25〜70度である複合フィルム
からなり、該EVOHフィルムを外面として溶断シール
し、製袋した繊維製品包装用袋を提供することによって
達成される。
【0008】本発明でいう繊維製品とは、綿、絹、毛等
の天然繊維、レーヨン、アセテート等の再生繊維、ポリ
エステル、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリプ
ロピレン、ポリウレタン等の合成繊維等から製造される
ファンデーション、ランジェリー、肌着等の下着類、セ
ーター、チョッキ等のニット類、ワイシャツ等のシャツ
類、背広、ズボン等の洋服類、和服類、クツ下類あるい
は毛布、シーツ等の寝具類等の繊維製品をいう。本発明
者等は、かかる繊維製品の黄変を防止するために種々の
フィルムについて検討した結果、融点が130〜200
℃、好ましくは140〜195℃のエチレン−ビニルア
ルコール共重合体(EVOH)フィルムが、優れた黄変
防止効果を有することを認めた。
【0009】前記EVOHは、例えばエチレンと酢酸ビ
ニルあるいはピバリン酸ビニル等のビニルエステルを共
重合した後、ケン化して得られるものであり、ケン化度
は95%以上のもの、好ましくは98%以上、更に好ま
しくは99%以上のものが良い。ケン化度が前記値を下
まわると黄変防止効果が大幅に低下する。EVOHフィ
ルムの融点が前記130℃を下まわる場合、また200
℃を越える場合には、繊維製品の黄変防止効果が大幅に
低下するのみならず融点が130℃を下まわると溶断シ
ール時、シールバーへの付着を生じ不都合を生じ、また
融点が200℃を上まわると、溶断シール強度が低下す
る。
【0010】ところでEVOHフィルム単体で溶断シー
ルして製袋した袋は、ポリプロピレンやポリエチレン等
のポリオレフィンよりなるフィルムを溶断シールして製
袋した袋に比べて溶断シール部分が凹凸になり、外観が
悪いのみならず、シール強度自体が相対的に劣る。また
EVOH単体フィルムは、外気の湿度により外観が変化
する。すなわち低湿時には、表面が平滑であるが、高湿
時には、表面の平滑性を損ない外観が悪化し、且つフィ
ルムの剛性が低下し商品価値を損なう。
【0011】そこで本発明者等は、前記EVOHフィル
ムにOPPフィルムやOPETフィルムをラミネートし
た複合フィルムを用いて、繊維製品を収納し試験したと
ころ当該複合フィルムにおいてEVOHフィルムを外面
として溶断シールし製袋した袋はEVOHフィルムを内
面として溶断シールし製袋した袋またはEVOHフィル
ム単体を溶断シールし製袋した袋に比べて黄変防止効果
が一段と優れているという効果を認めた。
【0012】一方、EVOHフィルムとOPPフィルム
またはOPETフィルムの複合フィルムにおいて、EV
OHフィルム面を袋の内面となるようにして溶断シール
した袋は、溶断シール強度が、OPPフィルム単体また
はOPETフィルム単体に比べて低下するという課題が
あることが分かった。そこでかかる複合フィルムのEV
OHフィルム面を袋の外面となるようにして溶断シール
した袋は、極めて良好なシール強度を有することが分か
った。
【0013】また繊維製品包装用袋に要求される重要な
特性である適度なスリップ性については、OPPフィル
ムやOPETフィルムが外面となる袋は、スリップ性が
良すぎて、積み重ねた袋が崩れやすく袋の取り扱い性に
劣るのに対して、EVOHフィルムが外面となる袋は、
適当なスリップ性を有し、前記作業性及び袋の取り扱い
性のバランスにおいて極めて優れていることが分かっ
た。尚、EVOHフィルムのスリップ性は、EVOHフ
ィルムを40℃からEVOHの融点以下15℃の温度、
好ましくは40〜120℃、さらに好ましくは40〜1
00℃の温度で熱処理することにより充分調整可能であ
る。
【0014】以上の検討結果より本発明においてはEV
OHを外面とすることを要件とする。EVOHフィルム
の厚みは、1〜30μm、好ましくは1.5〜20μ
m、更に好ましくは2〜8μmとするのが良い。EVO
Hフィルムの厚みが前記値を下まわると黄変防止効果に
劣り、前記値を越えると溶断シール強度に劣るのみなら
ず、経済性にも劣る。OPPフィルムの厚みとしては、
10〜50μm、好ましくは15〜30μmとするのが
良く、またOPETフィルムの厚みとしては8〜30μ
m、好ましくは10〜20μmとするのが良い。OPP
フィルムまたはOPETフィルムの厚みが前記値を下ま
わる場合には溶断シール強度に劣り、また前記値を上ま
わる場合には、黄変防止効果に劣るのみならず経済性に
も劣る。OPPフィルムまたはOPETフィルムとEV
OHフィルムを複合する方法は、ドライラミネーショ
ン、ポリサンドラミネーション、押出ラミネーション、
共押出ラミネーション等任意の方法が採用できるが、本
発明においては、ポリサンドラミネーションまたは共押
出ラミネーション、取り分け共押出ラミネーションが推
奨できる。
【0015】ポリサンドラミネーションは、OPPフィ
ルムまたはOPETフィルムとEVOHフィルムを溶融
押出PEを介して複合する方法であり、また共押出ラミ
ネーションは、OPPフィルムまたはOPETフィルム
上に溶融PEと溶融EVOHをOPPフィルムまたはO
PETフィルムとPEが接するように共押し出しして複
合する方法であるが、いずれの場合もOPPフィルムま
たはO・PETフィルムとEVOHの間にPEを複合す
ることになる。OPPフィルムまたはOPETフィルム
とEVOHフィルムの間にPEを複合することにより、
溶断シール強度は、PEを複合しない場合に比べて一層
改善されたものとなるので本発明の好ましい態様の一つ
である。
【0016】本発明で用いられるEVOHフィルムは、
一軸または二軸に延伸されたものも使用できるが、好ま
しくは無延伸フィルムが、溶断シール面の美麗さにおい
て好ましい。本発明におけるEVOHフィルムの厚み
は、前記の通り、数μで充分その効果を発揮することか
ら、本発明における最も好ましい複合方法は共押出ラミ
ネーションである。共押出ラミネーションによれば、ド
ライラミネーション、ポリサンドラミネーションや押出
ラミネーションに比べてEVOH及びPEの厚みを数μ
に薄く調整することが可能であり、したがって製造コス
トの低減の観点からも極めて有利である。
【0017】本発明で用いられるPEとしては、低密度
PE、中密度PE、高密度PE、超低密度PE、線状P
Eあるいはエチレンと他のコモノマーとの共重合体、例
えばエチレン−酢酸ビニル共重合体やエチレン−メタク
リル酸メチル共重合体などを例示できるが、好ましいP
Eは密度0.87〜0.97g/cm3、好ましくは
0.88〜0.93g/cm3のPEである。密度が前
記値を下まわると溶断シール面にヒゲを発生し外観を損
ない、密度が前記値を上まわると充分な溶断シール強度
が得られない。本発明で用いられるPEには、カルボン
酸無水物、例えば無水マレイン酸等で変性し、接着性を
付与したPEも含まれる。かかる変性PEは、前記OP
Pフィルム、OPETフィルム及びEVOHと接着する
ので好ましいPEの一つである。
【0018】すなわち、OPPフィルムまたはOPET
フィルム上に前記変性PEとEVOHを共押出ラミネー
ションして、OPPまたはOPET/変性PE/EVO
Hの構成の複合フィルムを製造する場合にはドライラミ
ネーションやポリサンドラミネーションの場合に必要な
イソシアネート−ウレタン系接着剤やアンカー剤を必要
とせず、したがってこれらの接着剤やアンカー剤を用い
るときの各種課題、例えば作業環境の悪化、残留溶剤
臭、廃棄包材焼却時の窒素化合物の発生等を回避できる
という好ましい作用効果を奏する。
【0019】
【実施例】次に実施例によって本発明を説明するが、評
価方法は次の方法による。 (1)黄変防止効果 繊維製品を溶断シールして製袋した袋に収納し、袋口の
リップ部分を折り曲げセロテープで密封し、ダンボール
に詰めた後、倉敷→東京→倉敷の経路でトラックにて輸
送した。その後倉敷の倉庫に4月から8月の5ケ月間保
管した後、開封して繊維製品の黄変の度合いを目視にて
判定した。 評価は次の基準に基づく ◎:全く黄変が認められず、充分な商品価値がある状態 ○:ほとんど黄変が認められず、商品価値がある状態 △:やや黄変が認められ、商品価値がない状態 ×:完全に黄変が認められ、完全に商品価値がない状態
【0020】(2)溶断シール性 (2−1)溶断シール強度 溶断シールして製袋した袋を23℃、50%RHにて1
週間コンディショニングした後、溶断シール部分を15
mm幅に切断し、島津製作所(株)製オートグラフを用
いて、23℃、50%RH、速度250mm/分、T型
剥離の条件でシール強度を測定した。
【0021】(2−2)溶断シール部の外観 溶断シール部分の波打ち、ヒゲ及び黄変の状況を目視に
て判定する。 評価は次の基準に基づく ◎:波打ち、ヒゲ、黄変は全く認められず、外観は極め
て美麗で、充分な商品価値がある状態 ○:波打ち、ヒゲ、黄変は、ほとんど認められず、商品
価値がある状態 △:波打ち、ヒゲ、黄変のいずれかが認められ、商品価
値がない状態 ×:波打ち、ヒゲ、黄変のいずれかが充分に認められ、
完全に商品価値のない状態
【0022】(3)スリップ性 溶断シールして製袋した袋に用いた複合フィルムと同一
の複合フィルムを23℃、50%RHにて1週間コンデ
ィショニングした後、袋の外面とする面同志のスリップ
性を傾斜角にて判定する。 (測定法)複合フィルムのスリップ性を測定する面を外
側にして、複合フィルムにてウェイトを包み、一方、ガ
ラス板上に複合フィルムのスリップ性を測定する面を上
にして複合フィルムを敷く。複合フィルムにて包んだウ
ェイトを、複合フィルムを敷いたガラス板上に置く。ガ
ラス板を一定速度で持ち上げ、ウェイトが動き始めると
きの角度を読む。5回測定した平均値をとる。 (装置)東洋精機(株)製 静止摩擦係数測定器 (ウェイト) 形状:幅3cm×長さ4cm×高さ1cm(3cm×4
cmの面がガラス板上のフィルムに接するように置
く。) 材質及び重量:ステンレススチール製 22g (傾斜角上昇速度)3.0度/秒
【0023】実施例1 無水マレイン酸グラフト変性PE(密度0.90g/c
3、M・PE−1)とエチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物(ケン化度99.5%、融点183℃、MFR
3.5、EVOH−1)をそれぞれ押出機にて230℃
および210℃で溶融して押し出しフィードブロックで
合流積層し、Tダイより、厚さ20μmのOPPフィル
ム(東セロ(株)製 OP−U1)のコロナ処理面に共
押出して複合し、OPP(20μm)/変性PE(M・
PE−1)(2μm)/EVOH−1(2μm)の構成
の複合フィルムを製造した。尚、EVOH面のスリップ
性を改善する目的でキャスティングロール(80cmφ
クロム鍍金鏡面ロール)温度を55℃とした。得られた
複合フィルムのEVOH面を外側にして2つに折り曲げ
両側を溶断シールして、一方の口が開口した25cm×
35cmのリップ付溶断シール袋を作った(図−1参
照)。尚、製袋機は、野崎機械(株)製 溶断シール製
袋機を使用した。 (注)本発明におけるメルトフローレート(MFR)
は、JISK7210に基づき温度210℃、荷重21
60gの条件で測定したものである。(単位:g/10
分)
【0024】実施例2 無水マレイン酸グラフト変性PE(密度0.88g/c
3、M・PE−2)とエチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物(ケン化度99.6%、融点191℃、MFR
9.5、EVOH−2)をそれぞれ、押出機にて230
℃及び210℃で溶融して押し出しフィードブロックで
合流積層し、Tダイより厚さ20μmの片面ヒートシー
ル性OPP(徳山曹達(株)製 HA−60)のヒート
シール面に共押出して複合しヒートシール性OPP(2
0μm)/変性PE(M・PE−Z)(4μm)/EV
OH−2(4μm)の構成の複合フィルムを、実施例1
の場合と同一の装置を用いて製造した。尚、キャスティ
ングロール温度は50℃とした。得られた複合フィルム
のEVOH面を外側にし、実施例1と同様にしてリップ
付溶断シール袋を作った。
【0025】実施例3 厚さ20μmのOPPフィルム〔東セロ(株)製 OP
−U1〕のコロナ処理面及び厚さ15μmのエチレン−
酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム(ケン化度99.
7%、融点164℃、MFR13、EVOH−3)のフ
ィルムにそれぞれイソシアネート−ウレタン系接着剤
〔東洋モートン(株)製 AD−502/CAT−10
/酢酸エチル=100/10/550(重量比)、A
D〕を固形分で0.25g/m2塗布し、かかるアンカ
ーコート剤面に低密度ポリエチレン〔東ソー(株)ペト
ロセン203、密度0.919g/cm3、MFR1
5、PE〕を押出機にて300℃で溶融して押し出し、
ポリサンドラミネーション法にて複合し、OPP(20
μm)/AD/PE(20μm)/AD/EVOH−3
(15μm)の構成の複合フィルムを製造した。尚、E
VOH面のスリップ性を改善する目的で、前記EVOH
−3フィルムはテンターにて温度85℃で予め熱処理し
た。得られた複合フィルムのEVOH面を外側にし、実
施例1と同様にしてリップ付溶断シール袋を作った。
【0026】実施例4 実施例3で用いたOPPフィルム〔東セロ(株)製 O
P−U1〕のコロナ処理面に実施例3で用いたイソシア
ネート−ウレタン系接着剤を固形分で3.0g/m2
布し、ドライラミネート法で実施例3で用いたEVOH
−3フィルムを複合し、OPP(20μm)/AD/E
VOH−3(15μm)の構成の複合フィルムを製造し
た。得られた複合フィルムのEVOH面を外側にし、実
施例1と同様にしてリップ付溶断シール袋を作った。
【0027】実施例5 実施例2で用いたヒートシール性OPP(HA−60)
に代えて厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム〔東レ(株)ルミラー、O・PET〕を
用いた以外は実施例1と同様にしてリップ付溶断シール
袋を作った。
【0028】比較例1 実施例1で用いたOPPフィルム〔東セロ(株)製 O
P−U1〕単体でコロナ処理面を内側にし、実施例1と
同様にしてリップ付溶断シール袋を作った。
【0029】比較例2 実施例2で用いた片面ヒートシール性OPPフィルム
〔徳山曹達(株)製 HA−60〕のヒートシール面を
内側にし、実施例1と同様にしてリップ付溶断シール袋
を作った。
【0030】比較例3 実施例3で用いたEVOH−3フィルムを用いて、実施
例1と同様にしてリップ付溶断シール袋を作った。
【0031】比較例4 実施例1で得られた複合フィルムのEVOH面を内側に
して用いた以外は実施例1と同様にしてリップ付溶断シ
ール袋を作った。
【0032】比較例5 実施例2で得られた複合フィルムのEVOH面を内側に
して用いた以外は実施例1と同様にしてリップ付溶断シ
ール袋を作った。
【0033】比較例6 実施例5で用いたO・PETフィルム〔東レ(株)ルミ
ラー〕単体で、実施例1と同様にして、リップ付溶断シ
ール袋を作った。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明の繊維製品包装用袋は繊維製品の
黄変を防止することができ、溶断シール部の強度と外観
に優れ、且つ適度なスリップ性を有し、作業性及び取り
扱い性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の溶断シール袋の正面図である。
【符号の説明】
1 開口部 2 リップ部分 3 溶断シール部 4 折り曲げ部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B32B 27/36 B32B 27/36 // B65B 51/00 B65B 51/00 Z B29K 23:00 B29K 23:00 B29L 7:00 B29L 7:00 (56)参考文献 特開 平5−200862(JP,A) 特開 平6−99556(JP,A) 特開 昭62−167047(JP,A) 実開 平2−6034(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 30/02 B29C 55/12 B32B 27/00 B32B 27/08 B32B 27/28 102 B32B 27/36 B65B 51/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二軸延伸ポリプロピレンフィルムまたは
    二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムと、融点
    が130〜200℃で、且つ厚みが1〜30μmのエチ
    レン−ビニルアルコール共重合体フィルムとの複合フィ
    ルムであって、該複合フィルムのエチレン−ビニルアル
    コール共重合体フィルム面同志のスリップ性が傾斜角法
    で測定した傾斜角において30〜60度である複合フィ
    ルムからなり、該エチレン−ビニルアルコール共重合体
    フィルムを外面として溶断シールし、製袋した袋。
  2. 【請求項2】 前記複合フィルムが、二軸延伸ポリプロ
    ピレンフィルムまたは二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
    ートフィルムに、ポリエチレンと、融点が130〜20
    0℃で、且つ厚みが1〜30μmのエチレン−ビニルア
    ルコール共重合体とを、共押出ラミネーション法により
    複合した複合フィルムである、請求項1に記載の袋。
  3. 【請求項3】 前記複合フィルムが、二軸延伸ポリプロ
    ピレンフィルムまたは二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
    ートフィルムと、融点が130〜200℃で、且つ厚み
    が1〜30μmのエチレン−ビニルアルコール共重合体
    フィルムとを、ポリエチレンを介してポリサンドラミネ
    ーション法により複合した複合フィルムである、請求項
    1に記載の袋。
  4. 【請求項4】 ポリエチレンがカルボン酸無水物で変性
    したポリエチレンである、請求項2または3に記載の
    袋。
  5. 【請求項5】 繊維製品包装用である、請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の袋。
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