JP2713750B2 - 硫黄変性ポリクロロプレンの製造方法 - Google Patents

硫黄変性ポリクロロプレンの製造方法

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JP2713750B2 JP63328081A JP32808188A JP2713750B2 JP 2713750 B2 JP2713750 B2 JP 2713750B2 JP 63328081 A JP63328081 A JP 63328081A JP 32808188 A JP32808188 A JP 32808188A JP 2713750 B2 JP2713750 B2 JP 2713750B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、未変性樹脂酸の存在における“直接ペプチ
ゼーシヨン”を使用する、乳化重合による可溶性、硫黄
変性ポリクロロプレンの製造方法に関するものである。
硫黄変性ポリクロロプレンは、多くの産業的に興味あ
る性質を有しており、それ故、広い範囲の用途に用いら
れる。硫黄変性ポリクロロプレンは、たとえば、エチレ
ンチオ尿素又は3−メチルチアゾリジン−2−チオンの
ような加硫促進剤を何ら必要とすることのない、たとえ
ば酸化亜鉛及び/又は酸化マグネシウムのような金属酸
化物による正常な加硫の加能性によつて特徴づけられ
る。
硫黄変性ポリクロロプレンの加硫物は、比較的高いモ
ジユラス値の割には、高い強さと引裂強さによつて特徴
づけられる。特に有利なことは、高モジユラス値の割に
は高い動的応力に耐えるという能力である。そのため
に、硫黄変性ポリクロロプレンは、特に、動的な応力を
受ける製品、たとえば、V−ベルト、ギヤベルト及び軸
スリーブ、の製造に使用される。
ポリクロロプレンの製造は古くから公知であつて、ア
ルカリ性の水性媒体中の乳化重合によつて行われる;
“ウルマンの工業化学事典”、第9巻、366頁以下、フ
エルラークウルバンウントシユヴアルツエンベルグ、ミ
ユンヒエン−ベルリン1957;“重合体の科学及び技術事
典”、第3巻、705〜730頁、ジヨーンワイリー、ニユー
ヨーク1965;“有機化学の方法”、(フーベン−ワイ
ル)XIV/1、738頁以降、ゲオルグチーメフエルラーク、
シユトツトガルト1961参照。
異なる長さのクロロプレン及び硫黄セグメントを含有
するブロツク重合体は、硫黄を使用する共重合によつて
生成する。最初に生成したこの共重合体は少なくとも部
分的に架橋しており、それ故、たとえばトルエンのよう
な有機溶媒中に完全に又は部分的に不溶性である。この
生成物は、硫黄セグメントの開裂(“ペプチゼーシヨ
ン”)によつて望ましい粘度へと分解させることがで
き、それによつてトルエン中に可溶性になる。大部分の
方法においては、ペプチゼーシヨンは重合の完了後に行
なわれるけれども、重合後の別個の処理を回避する重合
中のペプチゼーシヨンもまた推奨されている(直接ペプ
チゼーシヨン、西ドイツ特許公開第3507825号)。
使用する乳化剤は、一般に、たとえば長鎖脂肪酸の水
溶性塩、特にナトリウム、カリウム及びアンモニウム
塩、ロジン及びロジン誘導体(すなわち未変性及び変性
樹脂酸)、比較的高分子量のアルコール硫酸エステル、
アリールスルホン酸、アリールスルホン酸のホルムアル
デヒド縮合物、ポリエチレンオキシド及びポリプロピレ
ンオキシドに基づく非イオン乳化剤、且つまた、たとえ
ばポリビニルアルコールのような乳化性重合体を包含す
る、乳濁液を適切に安定化する化合物及びそれらの混合
物である[西ドイツ特許公開第2307811号、同2426012
号、同2514666号、同2527320号、同2755074号、同32467
48号、西ドイツ特許公告1271405号、同1301502号、米国
特許第2,234,215号、特開昭60−31510号(=特願昭58−
136824、1983 7.28)]。
未変性樹脂酸は、トール油、パインバルサム及び根茎
樹脂から取得した三環ジテルペンカルボン酸である。変
性した樹脂酸は、不均化及び/又は部分的水素化及び/
又は重合樹脂酸であると理解できる;W.バレンドレヒ
ト、L.T.リー、ウルマンの工業化学事典、第4版、第12
巻、528〜538、フエルラークヒエミー、ワインハイム−
ニユーヨーク1976参照。未変性樹脂酸は一般にゴムの合
成における重合速度を低下させる(プラーステウントカ
ウチユーク31、第3号/1984、90頁以下)。
ここに驚くべきことに、明らかに相互に無関係なもの
とみなされる二つのプロセスパラメータの組合わせ、す
なわち、一方において未変性樹脂酸の使用及び他方にお
いて直接ペプチーゼーシヨンの変形の組合わせが、弾性
の粘性に対する比に対して相乗効果を与えることが見出
された。この結果は全く予想外であつて、従来解明され
たことはなかつた。
本発明は、クロロプレン及び、使用する重合性単量体
に基づいて、0〜30重量%、好ましくは0〜20重量%
の、クロロプレンとの共重合が可能な他のエチレン性不
飽和単量体の、使用する重合可能な単量体に基づいて、
0.05〜1.5重量%、好ましくは0.1〜1重量%の元素状硫
黄又は同効量の硫黄供与体の存在における、直接ペプチ
ゼーシヨンの変形に従がう乳化重合による、トルエン可
溶性、加硫可能ポリクロロプレンの製造方法に関するも
のであつて、この方法は、重合をアルカリ性媒体中で、 (1)ペプタイザーとしての、いずれの場合も使用する
100gの重合可能な単量体に基づいて、 (1a)2×10-4〜4.4×10-2、好ましくは4×10-4
〜2×10-2モルの、アニオン を含有するジチオカルバミン酸塩、及び/又は (1b)3×10-4〜6.4×10-2、好ましくは6×10-4
〜3×10-2モルの、アニオン を含有するキサントゲン酸塩 ここで、 R1、R2及びR3は、三つまでのヘテロ原子を含有していて
もよい、C1〜C24アルキル、C5〜C16シクロアルキル又は
C5〜C18アリールを表わし、さらに加えて、 R1及びR2は一緒にC4〜C5アルキレンを表わすことができ
る、 及び (2)使用する100gの重合可能な単量体当りに10-3〜10
-1、好ましくは6×10-3〜6×10-2のC=C二重結合に
相当する量の、1分子当り少なくとも二つの共役C=C
二重結合を含有する三環ジテルペンカルボン酸の水溶性
塩 の存在において行なうことを特徴とする。
本発明の関係において、“トルエン可溶性”とは、重
合体の試料の重量に基づいて、重量で5%以下の不溶性
残留物が25℃において残留するにすぎないことを意味す
る(150mgの試料を20mlのトルエン中で16時間放置し、
次いで2時間振とうし、遠心分離したのち、70℃で一定
重量となるまで乾燥する)。
本発明に従つて取得することができる硫黄変性ポリク
ロロプレンは、少なくとも30,000cPの粘度(ブルツクフ
イールド粘度、21℃)及び140MU(ML 1+4;100℃)、好
ましくは20〜120MUの範囲のムーニー粘度を有してい
る。
クロロプレンと共重合できる好適なエチレン性不飽和
の、“他の単量体”は、分子当り3〜12C原子と1又は
2の共重合性C=C二重結合を含有する化合物を包含す
る、好適な“他の単量体”の例は、スチレン、2,3−ジ
クロロブタジエン、1−クロロブタジエン、ブタジエ
ン、イソプレン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロ
ニトリル及びメタクリロニトリルである。もつとも重要
な共単量体は、2,3−ジクロロブタジエンである。
本発明の関係において“他の単量体”の定義内には入
らない硫黄は、水性分散物の状態で反応に導入すること
が好ましい。適当な“硫黄供与体”は、加硫の分野にお
いて一般に公知であり;好適な硫黄供与体は、分子当り
に少なくとも三つの結合した硫黄原子を有する硫黄セグ
メントを含有する。このような硫黄供与体の例はテトラ
アルキルチウラムポリスルフイドである。
ペプタイザー(1)は、反応の開始前に重合混合物に
加える。
R1及びR2は、相互に無関係に、C1〜C4アルキルを表わ
し、一方、R3はC1〜C8アルキル又は下式 に相当する2,2−(2,4−ジオキサペンタメチレン)−n
−ブチルを表わすことが好ましい。置換基R1〜R3に対す
る好適なヘテロ原子は窒素及び酸素である。
化合物(1a)及び(1b)に対して好適なカチオンは、
アルカリ金属イオン、特にナトリウム及びカリウムイオ
ン、且つまたアンモニウムイオンである。
本発明に従つて使用すべき三環ジテルペンカルボン酸
は、重合禁止作用を有することが認められているテレビ
ン油の蒸留可能な成分を含有していない限りは、粗製樹
脂酸の形態において使用することができる。三環ジテル
ペンカルボン酸自体を容易に取得することができる場合
は、それらは純粋な形態で使用することもできる。適当
な三環ジテルペンカルボン酸は、たとえば、アビエチン
酸、パルストリン酸、ネオアビエチン酸及びレボピマリ
ン酸を包含する。
共役二重結合を有する三環不飽和ジテルペンカルボン
酸は、たとえば、ジヤーナルオブアメリカンオイルケミ
カルソサエテイー、54、289(1977)に従つて、又はそ
れと類似の方法に従がつて、ガスクロマトグラフイーに
よつて、その種類と量について、樹脂酸の混合物から決
定することができる。
特許請求の範囲中に規定する量は、100gの重合可能な
単量体当りに0.15〜15、好ましくは0.9〜9重量%(遊
離酸として)に相当する。
それぞれの場合に、乳化剤混合物を使用することにつ
いての、従来の技術においてしばしば推奨されている方
法は、本発明の場合にも適用することができる。かくし
て、未変性の三環ジテルペンカルボン酸に加えて、たと
えば、アニオン、カチオン、両性及びノニオン乳化剤の
ような他の乳化剤、たとえば変性樹脂酸すら使用するこ
とができる。
ラテツクスを酸性化によつて増感するときに早期凝固
を防止する量の硫酸塩又はスルホン酸塩、たとえばビス
−(ナフタレンスルホン酸塩)−メタン、の使用が特に
有利であることが認められている。
本発明に従つて使用すべき乳化剤は、好ましくは遊離
酸として、単量体に添加することができ、あるいは酸又
は塩の形態として水相中に溶解させてもよい。好適な活
性化剤は、使用する重合可能な単量体100g当りに0.1〜
3ミリモル、好ましくは0.2〜2.5ミリモルの量で使用す
る、たとえばペルオキソ二硫酸カリウムのような、ペル
オキソ二硫酸の水溶性塩である。
使用する重合可能な単量体に基づいて、0.2重量%に
至るまで、好ましくは0.005〜0.1重量%の量で、アント
ラキノン−β−スルホン酸ナトリウムを共活性化剤とし
て使用することができる。
乳化重合は一般に、3〜14、好ましくは10〜13の範囲
のpH値で行なわれる。
重合は、0〜70℃、好ましくは5〜50℃の温度で行な
うことができる。50〜95重量%、好ましくは60〜90重量
%の転化率に達したのちに、禁止剤の添加によつて重合
を停止させることができる。
残留単量体の除去と仕上げ処理は、常法に従つて行な
うことができる。
本発明による方法は、連続的に又は非連続的に行なう
ことができる。
貯蔵安定性の向上のためには、たとえば立体障害フエ
ノール、アミン、亜硫酸エステル、キサントゲンジスル
フイド又はチウラムジスルフイドのような安定剤を添加
することができる。好適な安定剤は、使用する重合可能
な単量体に基づいて、6重量%に至るまでの量で用いる
テトラエチルチウラムジスルフイドである。
本発明によつて製造した硫黄変性ポリクロロプレン
は、場合によつては充填剤及び、任意的なその他の添加
剤を加えたのちに、酸化亜鉛及び/又はマグネシウムの
部類からの加硫促進剤の存在における、好ましくは100
〜250℃の範囲の温度の加熱によつて、加硫することが
できる。
以下の実施例において、部及び百分率はいずれも重量
による。
実施例 本発明による実施例は、下記の処方に基づいて非連続
的に行なつた試験に基づいている: [部] クロロプレン及び共単量体 100 脱イオン水 120 三環ジテルペンカルボン酸 説明及び表参照 2モルのナフタレンスルホン酸と1モルのホルムアルデ
ヒドの縮合生成物のNa塩 0.7 水酸化カリウム 1.1 アントラキノン−β−スルホン酸のNa塩 0.03 ペルオキソ二硫酸カリウム 表参照 ペプタイザー 表参照 実施例1a 120部の脱イオン水、3.25部の根茎樹脂に基づく未変
性樹脂酸、1.1部の水酸化カリウム、0.7部のナフタレン
スルホン酸とホルムアルデヒドの縮合物のNa塩及び0.03
部のアントラキノン−β−スルホン酸のNa塩を20のフ
ラスコ中に入れ、窒素でパージしたのち40℃に加熱し
た。次いでジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム(30
%水溶液)を加えた。
窒素パージした4%K2S2O8水溶液の形態の0.03部のK2
S2O8によつて重合を活性化した。試験の間に、1分間当
り2.25×10-3部のK2S2O8を、この窒素パージした過硫酸
溶液の形態で添加した。
重合の経過を、秤量した試料を用いて重量的に追跡し
た。65%の単量体添加率において、ラテツクスに基づい
て0.03部のジエチルヒドロキシルアミンの2.5%溶液、
次いで1.0部のテトラエチルチウラムジスルフイド(TET
D)をラテツクス(トルエン可溶性乳濁液)に添加する
ことによつて、重合を停止させた。
ラテツクスを約500ppmの残留クロロプレン(ラテツク
スに基づく)まで脱気し、脱気したラテツクスを20%酢
酸によつてpH6に調節し、低温凝固により重合体を単離
し、脱イオン水で洗浄したのち、0.5%の残留水分と
なるまで乾燥した。この重合体は51MUのムーニー粘度
(ML 1+4,100℃)を有していた。
実施例1b 0.8部のジブチルジチオカルバミン酸ナトリウムの代
りに、0.9部のジブチルジチオカルバミン酸ナトリウム
を用いる以外は、実施例1aにおけると同様な手順を用い
た。単量体転化率は66%であつた。重合体は47MUのムー
ニー粘度(ML 1+4,100℃)を有していた。
実施例1c 0.8部のジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムの代
りに1.2部のジシクロヘキシルジチオカルバミン酸Naを
用い且つ根茎樹脂に基づく樹脂酸の代りに同一量のトー
ル油に基づく未変性樹脂酸を用いるほかは、実施例1aに
おけると同様な手順を用いた。単量体転化率は70%であ
つた。この重合体は52MUのムーニー粘度(ML 1+4,10
0℃)を有していた。
実施例1d 0.8部のジエチルジチオカルバミン酸Naの代りに1.5部
のエチルキサントゲン酸カリウムを用い且つ根茎樹脂に
基づく樹脂酸の代りに3.25部のトール油に基づく未変性
樹脂酸を用いる以外は、実施例1aにおけると同様な手順
を用いた。単量体転化率は70%であつた。この重合体は
40MUのムーニー粘度(ML 1+4,100℃)を有してい
た。
実施例1e 0.8部のジエチルジチオカルバミン酸Naの代りに2.5部
の2,2−(2,4−ジオキサペンタメチレン)−n−ブチル
キサントゲン酸Naを用い且つ根茎樹脂に基づく樹脂酸の
代りにパインバルサムに基づく3.25部の未変性樹脂酸を
用いる以外は実施例1aにおけると同様な手順を用いた。
単量体転化率は64%であつた。この重合体は55MUのムー
ニー粘度(ML 1+4,100℃)を有していた。
処方の重要な相違点及び得られた粘度を下記第1表中
に示す(実施例1a〜1e)。
実施例2 重合を0.005部のK2S2O8で活性化した以外は実施例1a
におけると同様な手順を用いた。試験の間に1分間当り
1.0×10-3部のK2S2O8を加えた。0.85部のジブチルジチ
オカルバミン酸Naと3.25部のトール油に基づく未変性樹
脂酸を用いた。単量体転化率は64%であつた。使用した
TETDの量は1.2部であつた。この重合体は42MUのムーニ
ー粘度(ML 1+4,100℃)を有していた。
実施例3 実施例2におけると同様にして活性化を行なつて、実
施例1aにおけるようにして製造を遂行した。実施例1aと
異なつて、90部のクロロプレン、10部の2,3−ジクロロ
ブタジエン、1.2部のジブチルジチオカルバミン酸Na及
び3.25部のトール油に基づく未変性樹脂酸を用い、25℃
の温度で重合を行なつた。単量体の転化率は67%であつ
た。使用したTETDの量は1.5部であつた。この重合体は4
1MUのムーニー粘度(ML 1+4,100℃)を有していた。
実施例4 実施例2におけるようにして活性化を行なつて、実施
例1aにおけるようにして製造を行なつた。実施例1aとは
異なつて、0.85部のジブチルジチオカルバミン酸Naを使
用し且つ未変性樹脂酸を単量体中に溶解した。単量体転
化率は65%であつた。使用したTETDの量は1.2部であつ
た。この重合体は38MUのムーニー粘度(ML 1+4,100
℃)を有していた。
実施例5 実施例2におけるようにして活性化を行なつて、実施
例1aにおけるようにして製造を遂行した。実施例1aとは
異なつて、3.25部のパインバルサムに基づく未変性樹脂
酸を用いた。その上、0.85部のジブチルジチオカルバミ
ン酸Naを用いた。単量体転化率は65%であり、使用した
TETDの量は1.5部であつた。この重合体は36MUのムーニ
ー粘度(ML 1+4,100℃)を有していた。
実施例6 実施例2におけるようにして活性化を行なつて、実施
例1aにおけるようにして製造を遂行した。実施例1aと異
なつて、1.95部のトール油に基づく変性樹脂酸及び1.30
部の不均化樹脂酸、且つまた0.85部のジブチルジチオカ
ルバミン酸Naを用いた。単量体転化率は66%であり、使
用したTETDの量は1.5部であつた。重合体は39MUのムー
ニー粘度(ML 1+4,100℃)を有していた。
実施例7 実施例2におけるようにして活性化を行なつて、実施
例1aにおけるようにして製造を行なつた。実施例1aと異
なつて、1.63部のトール油に基づく未変性樹脂酸及び1.
63部の不均化アビエチン酸、且つさらに0.85部のジブチ
ルジチオカルバミン酸Naを用いた。単量体転化率は65%
であり、使用したTETDの量は1.5部であつた。重合体は3
6MUのムーニー粘度(ML 1+4,100℃)を有していた。
実施例8 実施例2におけるようにして活性化を行なつて、実施
例1aにおけるようにして製造を行なつた。実施例1aと異
なつて、3.25部のアビエチン酸と0.85部のジブチルジチ
オカルバミン酸Naを用いた。単量体転化率は65%であり
且つ用いたTETDの量は1.5部であつた。重合体は40MUの
ムーニー粘度(ML 1+4,100℃)を有していた。
実施例9 実施例2におけるようにして活性化を行なつて、実施
例1aにおけるようにして製造を行なつた。実施例1aと異
なつて、単量体中に溶解した3.25部のトール油に基づく
未変性樹脂酸を用いた。その上、0.80部のジブチルジチ
オカルバミン酸を用いた。単量体転化率は68%であり、
使用したTETDの量は1.5部であつた。重合体は45MUのム
ーニー粘度(ML 1+4,100℃)を有していた。
実施例10 実施例2におけるようにして活性化を行なつて、実施
例1aにおけるようにして製造を行なつた。実施例1aと異
なつて、3.25部のアビエチン酸を用いた。その上、0.80
部のジブチルジチオカルバミン酸Naを用いた。単量体転
化率は65%であり、使用したTETDの量は1.2部であつ
た。重合体は42MUのムーニー粘度(ML 1+4)を有し
ていた。
比較例1 根茎樹脂に基づく未変性樹脂酸を使用して、西ドイツ
特許公開第2755074号、重合体3に従つて、ポリクロロ
プレンを製造した。重合転化率は68%であり且つ重合後
にペプチゼーシヨンを行なつた。重合体は41MUのムーニ
ー粘度ML 1+4(100℃)を有していた。
比較例2 ドイツ特許公開第3507825号、系列8、実施例Dに従
がう重合において、不均化樹脂酸を使用した。ペプチゼ
ーシヨンは重合中に行なつた。本発明の実施例2に従つ
て製造した重合体との比較のために、比較例においては
ジクロロブタジエンを用いなかつた。重合転化率は65%
であり、重合体のムーニー粘度(ML 1+4,100℃)は4
3MUであつた。
比較例3 不均化樹脂酸を用いる以外は比較例1におけると同様
な手順を用いた。転化率は64%であり、重合体のムーニ
ー粘度(ML 1+4,100℃)は40MUであつた。
比較例4 不均化樹脂酸を用いる以外は比較例1におけると同様
な手順を用いた。重合転化率は67%であり、ムーニー粘
度(ML 1+4,100℃)は45MUであつた。
比較例5 比較例1におけると同様な手順を用いた。重合転化率
は67%であり、ムーニー粘度(ML 1+4,100℃)は43M
Uであつた。
取得した粗製ゴムのムーニー粘度(ML 1+4)はDI
N53523、パート1〜3に従つて100℃において測定し
た;粘度数V10及び弾性数DE30をも測定した(第3表参
照)。
V10及びDE30の測定及び定義は、カウチユーク、グン
ミウントクンストストツフエ36(19883)、第2号中
に、R・クープマンによる文献(材料の正確且つ包括的
なキヤラクタリゼーシヨンのための方法)として、詳細
に記されている。
実施例2〜10は、本発明に従つて製造した重合体が従
来のもの(比較例1〜5)と比較して向上した性質を有
していることを示す。これは弾性DE30の粘度数V10に対
する比に反映している。
個々のデータの比較は特に次のような驚くべき関係を
示す。
1)比較3(変性樹脂酸、重合後ペプチゼーシヨン)か
らの比較1(未変性樹脂酸、重合後ペプチゼーシヨン)
への変更はDE30/V10値(値が大きいほど劣つている)の
悪化を与える。
2)比較3(変性樹脂酸、重合後ペプチゼーシヨン)か
ら比較2(変性樹脂酸、直接ペプチゼーシヨン)への変
更はDE30/V10値の僅かな改善を与える。
3)1)及び2)から、重合後ヘプチゼーシヨン/変性
樹脂酸から直接ペプチゼーシヨン/未変性樹脂酸への変
更が、加成的であるよりも大きな、すなわち、相乗的
な、効果をDE30/V10比に対して与えることが明らかであ
る。
しかしながら、第3表中に示すように、本発明による
実施例はDE30/V10に関して、比較例のいずれよりもすぐ
れている。
本発明の主な特徴および態様を記すと次のとおりであ
る。
1.使用する重合可能な単量体に基づいて、0.05〜1.5重
量%の元素状硫黄又は同効量の硫黄供与体の存在におけ
る、クロロプレン及び使用する重合可能な単量体に基づ
いて0〜30重量%の、クロロプレンとの共重合が可能な
他の単量体の、直接ペプチゼーシヨンの変形に従がう、
乳化重合によるトルエン可溶性の加硫しうるポリクロロ
プレンの製造方法にして、 重合を、アルカリ性媒体中で (1)ペプタイザーとしての、いずれの場合も使用する
100gの重合可能な単量体に基づいて (1a)2×10-4〜4.4×10-2モルのアニオン を含有するジチオカルバミン酸塩、 及び/又は (1b)3×10-4〜6.2×10-2モルのアニオン を含有するキサントゲン酸塩、 ここで R1、R2及びR3は、3に至るまでのヘテロ原子を含有して
いてもよい、C1〜C24アルキル、C5〜C16シクロアルキル
又はC5〜C18アリルを表わし、さらに加えて、R1及びR2
は共同してC4〜C5アルキレンを表わすことができる、 及び (2)使用する100gの重合可能な単量体当りに10-3〜10
-1のC=C二重結合に相当する量の、分子当りに少なく
とも二つの共役したC=C二重結合を含有する三環ジテ
ルペンカルボン酸の水溶性塩 の存在において行なうことを特徴とする該製造方法。
2.クロロプレンに加えて20重量%に至るまでの他の共重
合可能な単量体を使用する上記1に記載の方法。
3.0.1〜1重量%の元素状硫黄又は同効量の硫黄供与体
の存在において行なう上記1及び2に記載の方法。
4.4×10-4〜2×10-2モルのジチオカルバミン酸塩(1
a)の存在において行なう上記1〜3に記載の方法。
5.6×10-4〜3×10-2モルのキサントゲン酸塩(1b)の
存在において行なう上記1〜3に記載の方法。
6.使用する100gの重合可能な単量体当り6×10-3〜6×
10-2C=C二重結合に相当する量の塩(2)の存在にお
いて行なう上記1〜5に記載の方法。
7.上記1〜6に記載の方法によつて取得できるポリクロ
ロプレン。
8.加硫ゴム製品の製造のための上記7に記載のポリクロ
ロプレンの使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リユデイガー・ムツシユ ドイツ連邦共和国デー5060ベルギツシ ユ‐グラートバツハ2・アルテンベルガ ー‐ドーム‐シユトラーセ 169 (72)発明者 エバーハルト・ミユラー ドイツ連邦共和国デー4047ドルマーゲン 1・プフアウエンシユトラーセ 19 (56)参考文献 特開 昭61−207415(JP,A) 独国特許出願公開3507825(DE,A 1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用する重合可能な単量体に基づいて、0.
    05〜1.5重量%の元素状硫黄又は同効量の硫黄供与体の
    存在における、クロロプレン及び使用する重合可能な単
    量体に基づいて0〜30重量%のクロロプレンとの共重合
    が可能な他の単量体の、直接ペプチゼーシヨンの変形に
    従がう、乳化重合によるトルエン可溶性の加硫しうるポ
    リクロロプレンの製造方法にして、 重合を、アルカリ性媒体中で (1)ペプタイザーとしての、いずれの場合も使用する
    100gの重合可能な単量体に基づいて (1a)2×10-4〜4.4×10-2モルのアニオン を含有するジチオカルバミン酸塩、 及び/又は (1b)3×10-4〜6.2×10-2モルのアニオン を含有するキサントゲン酸塩、 ここで R1、R2及びR3は、3に至るまでのヘテロ原子を含有して
    いてもよい、C1〜C24アルキル、C5〜C16シクロアルキル
    又はC5〜C18アリルを表わし、さらに加えて、R1及びR2
    は共同してC4〜C5アルキレンを表わすことができる、 及び (2)使用する100gの重合可能な単量体当りに10-3〜10
    -1のC=C二重結合に相当する量の、分子当りに少なく
    とも二つの共役したC=C二重結合を含有する三環ジテ
    ルペンカルボン酸の水溶性塩 の存在において行なうことを特徴とする該製造方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の方法によつて
    取得できるポリクロロプレン。
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