JP2712322B2 - カラー画像読み取り装置 - Google Patents

カラー画像読み取り装置

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JP2712322B2
JP2712322B2 JP63166391A JP16639188A JP2712322B2 JP 2712322 B2 JP2712322 B2 JP 2712322B2 JP 63166391 A JP63166391 A JP 63166391A JP 16639188 A JP16639188 A JP 16639188A JP 2712322 B2 JP2712322 B2 JP 2712322B2
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茂 守家
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はカラー画像読み取り装置、詳しくはディジタ
ルカラー複写機等に含まれ、赤色光、緑色光、青色光の
強度をそれぞれ表す色濃度信号を形成し、これらの色信
号に基づきシアン、マゼンタ、イエローの各色のインク
量を表す信号を発生させるカラー画像読み取り装置に関
する。
[従来の技術] 従来この種のカラー画像読み取り装置としては、例え
ば第11図に示されているようなものが知られている。
第11図において、1はカラー画像の描かれている原稿
であり、この原稿1は、モータ2から駆動力を得て矢印
3方向に移動する光源4の白色光で照射され、その反射
光は矢印3方向に対して略直角に複数配列されたCCD素
子等で構成されるイメージセンサ5で反射光の赤、緑お
よび青の各色毎の強度をそれぞれ電圧値で表すアナログ
色信号R、G、Bに変換される。
これらのアナログ信号R、G、Bは、対数変換回路6
で各色毎の反射強度から各色の濃度値に変換されて色濃
度信号として出力される。例えば、反射率の値をRf、色
濃度信号の値をDとすると、対数変換回路6では、D=
−logRfの計算をする。
これらの色濃度信号は、A/D変換器7でアナログ値か
らディジタル値へ変換され、ディジタル色濃度信号D
R′、DG′、DB′としてシェーディング回路8に送出さ
れる。
シェーディング回路8は、光源4の発光ムラやイメー
ジセンサ5を構成するCCD素子の特性のばらつき等に起
因する誤差を補正した後に、補正後のディジタル色濃度
信号DR″、DG″、DB″をマスキング処理回路9に供給す
る。
マスキング処理回路9ではディジタル色濃度信号D
R″、DG″、DB″に基づきシアン、マゼンタ、イエロー
の各色のインク量を表す出力信号C、M、Yが形成さ
れ、これらの出力信号C、M、Yをディザ処理等を行う
中間調処理回路10を介して印字装置(図示せず)に供給
する。
11は上記各回路7〜10とモータ2とを制御する超小形
演算装置(MPU)である。
上記マスキング処理回路9の具体例としては、例えば
特開昭60−216670号公報に開示されているように、印字
インクの特性等を表す係数a00〜a22と、ディジタル色濃
度信号DR″、DG″、DB″との乗算結果を各色毎に固定的
に記憶する複数の読み出し専用メモリと、これらの読み
出し専用メモリの出力を加算する加算回路と、で構成さ
れている。
一般に、これらの係数a00〜a22は種々のカラーサンプ
ルに対して印字した画素の色相が近くなるように設定さ
れている。すなわち、具体的には、均等色空間の
(L、a、b)空間内で、多数のカラーサンプル
に対する(L、a、b)値と、印字色の
(L*′、a*′、b*′)値との間の自乗誤差△E
2(次式1で表されている。)が最小になるように上記
係数a00〜a22は設定されている。
△E2=Σ{(L−L*′+(a−a*′+(b−b*′ …(式1) [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、このような従来のカラー画像読み取り
装置にあっては、そのマスキング処理回路の9では、係
数a00〜a22の値が(式1)で算出される自乗誤差△E2
最小値にするよう設定されていたので、種々の色相が平
均的に含まれている原稿に対しては印字された画像から
自然な印象を得られるものの、色相に偏りのある原稿
(例えば、海や空の画像が多く含まれている原稿、ある
いは人物の画像を中心とした原稿)に対しては必ずしも
自然な感覚を与えられないという問題点があった。
かかる問題点を解決するために、本願出願人は本特許
願と同日に出願した特許願において、原稿中の主要な色
に関する再現性を向上させるようなインク量に関するデ
ータを選択的に使用するカラー画像読み取り装置を提案
している。しかし、この場合、インク量に関するデータ
を選択的に使用するために他種類のデータを準備してお
くことはメモリシステムの記憶容量の増大を招き好まし
くない。
そこで、本発明の目的は、色相に偏りのある原稿でも
自然な複写像を得られるカラー画像読み取り装置を、メ
モリシステムの記憶容量を大幅に増加させることなく提
供することである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、原稿中の主要な色相に関する再現性を向上
させるような係数を選択的に使用してインク量に関する
データをその都度演算すれば自然な画像を僅かな記憶容
量の増加によって得られることに着目してなされたもの
であり、その要旨は、原稿を走査して該原稿で反射され
る反射光中の複数の特定波長の光の強度をそれぞれ表す
複数の色信号を出力する色信号形成部と、上記複数の色
信号に対応する複数のインク量に関するデータを複数色
の各々について保持し、上記複数の色信号に基づき該色
信号に対応するインク量に関するデータをそれぞれ表す
複数の信号を出力する変換テーブルと、該変換テーブル
から出力される複数の信号でそれぞれ表されたインク量
に関するデータに基づき上記いずれかの色についてのイ
ンク量を計算する加算器と、上記色信号で表される複数
の色の内の所定の色について該色と均等色空間の色サン
プルとの色度差が他の色に関する色度差より小さくなる
ように上記インク量に関するデータを設定する定数の組
を互いに異なる複数の所定の色にそれぞれ対応させて複
数組保持する不揮発性メモリと、該不揮発性メモリから
読み出されたいずれかの定数の組に基づき上記インク量
に関するデータを形成し、該インク量に関するデータを
上記変換テーブルに供給する演算手段と、を含むカラー
画像読み取り装置である。
[発明の作用] 上記構成に係るカラー画像読み取り装置では、任意の
色についてインク量を計算する場合、原稿の走査に先立
ち不揮発性メモリに保持されている複数の定数の組から
いずれかを選択し、該定数の組を使用して演算手段がイ
ンク量に関するデータを形成する。
これらのインク量に関するデータは演算手段により変
換テーブルに送出され、変換テーブルに保持される。
しかる後に、原稿の走査が開始されると、色信号形成
部から供給される複数の色信号に基づき該色信号に対応
するインク量に関する複数のデータを変換テーブから読
み出す。
このようにして変換テーブルから上記任意の色につい
てのインク量に関するデータが読み出されると、これら
のインク量に関するデータは加算器に送出され、加算器
は上記任意の色についてのインク量を計算する。
上記インク量の計算は複数色についてそれぞれ実行さ
れ、上記複数色に関するインク量に従い、例えば印字が
なされる。
ここで、上記インク量に関するデータは、所定の色と
均等色空間内の色サンプルとの色度差が他の色に関する
色度差より小さくなるように選定することができるの
で、印字された画像は所定色のの色相に関する色のずれ
が小さくなる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図〜第10図は本発明の一実施例に係るカラー画像
読み取り装置及びその制御フローチャートを示す図であ
る。
これらの図において、21はカラー画像の描かれている
原稿22を載置する原稿ガラス台である。原稿22の複写時
には、露光ランプ23、第1ミラー24、第2ミラー25、第
3ミラー26、レンズ27及びイメージセンサ28で構成され
る光学系29が、この原稿ガラス台21に対して、中央処理
装置(CPU)30で制御されるモータ31から駆動力を得て
矢印32方向に反復移動するものである。
かかる光学系29の移動につれて原稿22は白色光で照射
され、その反射光は第1、第2、第3ミラー24、25、26
およびレンズ系27を通り、イメージセンサ28に供給され
る。このイメージイセンサ28は赤色光(R)、緑色光
(G)、青色光(B)をそれぞれ選択的に通過させるフ
ィルタをそれぞれ有する3列のCCD素子で構成されてお
り、したがって、イメージイセンサ28からは反射光中の
赤色成分、緑色成分および青色成分の強度をそれぞれ電
圧値で表すアナログ色信号R、G、Bが出力される。
かかる原稿22の走査は1原稿に付き3回なされ、この
ように1原稿につき3回走査を行うのは、第1回目の走
査に基づきシアンインクによる印字を行い、第2回目の
走査に基づきマゼンタインクによる印字を行い、第3回
目の走査に基づきイエローインクによる印字を行うため
である。
イメージセンサ28から出力されるアナログ色信号R、
G、Bは、3回の各走査毎にA/D変換器33、34、35でア
ナログ値から8ビットのディジタル値へ変換され、ディ
ジタル色信号DR、DG、DBとしてシェーディング回路36、
37、38にそれぞれ送出される。
シェーディング回路36、37、38は露光ランプ23の発光
ムラやイメージセンサ28を構成するCCD素子の特性のば
らつき等に起因する誤差を補正した後に、補正後のディ
ジタル色信号DR、DG、DBを色マスキング回路39に供給す
る。
色マスキング回路39は、第3図に示すように、8ビッ
トのアドレス端子と8ビットのデータ入出力端子とを有
する随時読み出し書き込み可能メモリ(ランダムアクセ
スメモリ(以下、単にラムという))を、ディジタル色
信号DR、DG、DB毎に3個40、41、42それぞれ準備し、こ
れらのラム40、41、42の出力信号を加算器43の入力端子
に並列供給する構成を含んでいる(第4図)。
また、色マスキング回路39は、後に詳述するように、
上記ディジタル色信号DR、DG、DBを各ラム40、41、42の
アドレス端子にそれぞれ供給して、該ディジタル色信号
DR、DG、DBで表された反射光の赤色成分の強度と緑色成
分の速度と青色成分の強度とにそれぞれ対応するシアン
インク、マゼンタインクまたはイエローインクの各イン
ク量に関するデータOR、OG、OBを加算器43に出力してい
る。
加算器43はこれらのシアンインク、マゼンタインクま
たはイエローインクのインク量に関するデータOR、OG、
OBをそれぞれ加算してシアンインク、マゼンタインクま
たはイエローインクのインク量を表す出力信号C1、M1、
Y1を形成する。
このように、本実施例では、1回の原稿22の走査でシ
アンインク、マゼンタインクまたはイエローインクのイ
ンク量についてしか計算されないので、ラム40、41、42
のデータは各回の走査終了後、次回の走査開始までに書
き換えなければならない。
そのために、第5図に示すように、シェーディング回
路36、37、38とラム40、41、42との間にセレクタ44、4
5、46を、ラム40、41、42と加算器43との間にセレクタ4
7、48、49をそれぞれ介在させ、中央処理装置30の制御
下で読み出し専用メモリ(以下、単にロムという)50に
保持されている後に詳述する係数a00〜a22に基づき中央
処理装置30が所定の演算を実行して異なる色のインクに
関するデータを算出し、ラム40、41、42に転送してい
る。
また、色マスキング回路39の出力はディザ処理等を行
う2値・中間調処理回路51を経て図示していない印字装
置に供給される。
印字装置は、感光体へのレーザ光による像の書き込み
を行った後、粉体現像剤(トナー)を用いて現像を行う
粉体現像剤転写型電子写真複写機であり、前述のよう
に、原稿の各走査毎に各色のレーザ書き込み、及び現像
のプロセスを行い、3回目の走査終了後、感光体上に形
成された粉体像を転写紙上に転写して記録するものであ
る。
従って、本実施例では光学系29及びA/D変換器33、3
4、35は全体として色信号形成部を構成しており、ラム4
0、41、42は変換テーブルを構成している。
次に、上記ラム40、41、42に保持されているインク量
に関するデータについて説明する。
インク量に関するデータは以下に示す行列式でディジ
タル式信号DR、DG、DBを変化させたときの右辺の演算結
果の対数値である。
なお、a00〜a02は印字装置(図示せず)で使用される
シアンインクの分光反射特性、印字特性等で予め決定さ
れる定数係数であり、a10〜a12は同じくマゼンタインク
の分光反射特性、印字特性等で定まる定数係数である。
また、a20〜a22はイエローインクの分光反射特性、印字
特性等で定まる定数係数である。
これらの係数a00〜a22は後に詳述するように再現性を
重視する複数の色相にそれぞれ対応する複数組分、読み
出し専用メモリ50に記憶されている。
更に、C、M、Yはシアンインク、マゼンタインク、
イエローインクのインク量をそれぞれ示している。
さらにインク量に関するデータについて説明を続ける
と、シアンインクでの印字を実行する場合には、ディジ
タル色信号DRの値を変化させたときのa00×DRの演算結
果の対数値をラム40に、ラム41にはディジタル色信号DG
の値を変化させたときのa01×DGの演算結果の対数値が
記憶されており、ラム42にはディジタル色信号DBの値を
変化させたときのa02×DBの演算結果の対数値が記憶さ
れている。
一方、マゼンタインクでの印字時には、ディジタル色
信号DR、DG、DBの値をそれぞれ変化させたときのa10×D
R、a11×DG、a12×DBのそれぞれの演算結果の対数値
が、ラム40、41、42にそれぞれ保持されており、同様
に、イエローインクでの印字時には、ディジタル色信号
DR、DG、DBの値をそれぞれ変化させたときのa20×DR、a
21×DG、a22×DBのそれぞれの演算結果の対数値がラム4
0、41、42にそれぞれ保持されている。
これらのラム40、41、42からインク量に関するデータ
を読み出す場合には、中央処理装置30から供給される書
き込み/読み出し制御信号W/Rに応答してラム40、41、4
2は読み出しモードに切り替えられており、セレクタ44
〜49は中央処理装置30から供給されるバスコントロール
信号によりシェーディング回路36〜38から供給されるデ
ィジタル色信号をラム40、41、42のアドレス端子に供給
し、ラム40、41、42の出力信号を加算器43に供給するよ
うに切り替えられているので、ラム40、41、42からは、
ディジタル色信号DR、DG、DBの値で示されているアドレ
スに記憶している上記インク量に関するデータがデータ
入出力端子から加算器43に出力される。
一方、ラム40、41、42にインク量に関するデータを書
き込むときには、これらのラム40、41、42が書き込みモ
ードに切り替えられ、中央処理装置30がデータバスDBを
介してデータ入出力端子に供給する新たなインク量に関
するデータがアドレスバスADに現れるアドレスに順次書
き込まれる。
このようにしてラム40、41、42に保持されるインク量
に関するデータの一例を下表に示す。
下表ではa00=10110010とし、ディジタル色信号の値
を00000000から11111111に変化させたときのインク量に
関するデータを示している。
なお、このような乗算テーブルをa00、a01、a02の3
種類について用意し、上述したように、ラム40、41、42
の出力を加算することにより信号C1を得ることもでき
る。すなわち、第4図において、ラム40にはa00に関す
る乗算テーブルが書き込まれており、ラム41及び42には
それぞれa01、a02に関する乗算テーブルが書き込まれて
いるものとする。
この場合は、上述のように信号Y1を原稿全面に対して
得た後、再度原稿をスキャンし、続いて、信号M1、さら
に次のスキャンで信号C1を得る。しかし、この際、乗算
テーブルはY1を得るのに使用したものとは異なるテーブ
ルを使用する必要がある。
勿論この場合、イエロー、マゼンタ、シアンに関する
関するテーブルを第1回目のスキャンの前に用意してお
き、出力の色が変わる度にそのラムテーブルを切り換え
るようにすることは可能である。しかし、各回のスキャ
ンに対しては256バイト×3の容量の領域しか使用しな
いにも拘らず、テーブル用のラムとして256バイト×9
の容量のものを容易しなければならないことになる。つ
まり、全容量の内の2/3は使用しない領域となっている
のである。
この無駄をなくすために、上述したように各スキャン
毎にテーブルの内容を書き換えるものである。そして、
この書換えはスキャナのリターン時に行えば、特にテー
ブルを書き換えるための時間を設定しておく必要はない
ものである。上記第5図の構成はCPU30がラムに乗算テ
ーブルを書き込むためのものである。この点については
既に説明している。
以上のようにして各ラム40、41、42から読み出された
インク量に関するデータは加算器43に供給され、該加算
器43で加算される。
したがって、各原稿走査毎に加算器43から出力される
出力信号はシアンインク、マゼンタインクまたはイエロ
ーインクの量を表しており、かかる加算器43からの出力
信号に基づき、図示していない印字装置はシアン色、マ
ゼンタ色およびイエロー色の部分画像を描き、これら各
色毎の部分画像が合成されると原稿22に描かれていた画
像が複製されることになる。
次に、インク量に関するデータを算出するための係数
a00〜a22について説明する。
本実施例の係数a00〜a22は上述のように特定の色の再
現性を他の色の再現性より高めており、具体的には、均
等色空間である((L、a、b)空間内のカラー
サンプルの(L、a、b)値と、印字色の(L
*′、a*′、b*′)値との間に、色kによる荷重Wk
をかけた自乗誤差△E2(式2参照)を最小にするa00〜a
22(以下、{aijという)が選択されている。
△E2=ΣWk{(L−L*′+(ak −ak *′+(bk −bk *′ …(式2) 上記係数a00〜a22は特定色(例えば青)についてのも
のであり、該特定色の色相のずれが他の色の色相のずれ
より小さくなるように係数が設定される。
したがって、かかる係数の組{aijは異なる色相
毎に複数組準備されており、上記読み出し専用メモリ50
に記憶されている。
第8図はROM50、CPU30、RAM40〜42との関係を示すブ
ロック図である。
すなわち、例えばa00=10110010に対応する乗算テー
ブルが必要な場合には、ROM50には係数a00=10110010の
みが記憶されている。ところが、実際にRAMテーブルと
して必要なデータは、a00×0、a00×1、a00×2、…
…、a00×255である。この計算をCPU30で行ってRAM40〜
42に書き込むものである。
印字時には後に詳述するように複数の組から特定の組
を選択し、中央処理装置30は該組を構成する係数a00〜a
22を順次読み出しつつインク量に関するデータを算出す
る。
本実施例では読み出し専用メモリ50には上記各組の係
数a00〜a22を記憶させているので、読み出し専用メモリ
50の記憶容量は約6バイトと比較的小さくてよいが、読
み出し専用メモリ50にインク量に関するデータを直接記
憶させると、各データを8ビットとして、 28×6=1.5(キロバイト) の記憶容量を各組{aij毎に必要とし、読み出し専
用メモリ50の記憶容量の増大を招く。
本実施例に係るカラー画像読み取り装置は、第1図に
示すように、更に、シェーディング回路36、37、38に並
列接続されたラインラム52、53、54を有しており、これ
らのラインラム52、53、54の出力は中央処理装置30のデ
ータ入出力端子に供給される。
これらのラインラム52、53、54は複数の組から所定の
係数の組{aijを選択する際にシェーディング回路3
6、37、38から出力されるディジタル色信号DR、DG、DB
を一時的に記憶して、中央処理装置30が原稿22の支配的
な色相を決定するためのデータを提供する。
すなわち、本実施例に係るカラー画像読み取り装置の
使用者が、原稿22の複写に先立って、図示していないモ
ード指定スイッチでプリスキャンモードを指定すると、
中央処理装置30は通信系55を介して伝達されたプリスキ
ャンモード信号に応答して図示していない印字装置を非
活性化すると共に、光学系29に動作指令を与えて原稿22
の走査を開始させる。
原稿22の走査にともないA/D変換回路33、34、35とシ
ェーディング回路36、37、38とを介してラインラム52、
53、54にディジタル色信号DR、DG、DBが供給されるの
で、中央処理装置30は原稿22中の色相のヒストグラムを
形成し、原稿22の支配的な色相を決定した後に、係数の
組{aijを決定する。
なお、プリスキャンモードを指定しないで複写を開始
するときには、操作者が直接指定する色相の係数の組、
あるいは(式1)で表された平均的な色相の係数の組が
指定される。
次に、本実施例の動作を第6図〜第7図に示すフロー
チャートを参照して順次説明する。
操作者が原稿22のカラー複写を所望して原稿22を原稿
ガラス台21上の所定の位置に載置し、プリスキャンモー
ドを選択すると、中央処理装置3はステップS1でプリス
キャンモードの選択を検知し(Y)、後に詳述するプリ
スキャンサブルーチンSR1を実行するが、ステップS1の
判断結果がノー(N)の場合には、特定色相に対する係
数データの指定がなされるか否かを判断し(ステップS
2)、ステップS2の判断結果がイエス(Y)の場合に
は、操作者が指定する色相を読み込むべく色相指定用の
スイッチを走査し、該スイッチ操作に基づき複数の係数
組から操作されたスイッチに対応する組を選択しておく
(ステップS3)。
一方、色相指定用のスイッチが操作されなかったとき
は、(式1)にしたがって決定された平均的に最適化さ
れた係数の組を選択する(ステップS4)。
上記プリスキャンルーチンSR1が開始すると、第7図
に示すように、中央処理装置30は所定のメモリ空間に設
定されるヒストグラムを初期化し(ステップS5)、続い
て、露光ランプ23の点灯を指示する(ステップS6)。
モータ31は中央処理装置30からの指示に応答して正転
を開始し、原稿22のプリスキャンを開始する(ステップ
S7)。
かかるプリスキャンの開始により各シェーディング回
路36、37、38からは適宜補正されたディジタル色信号D
R、DG、DBが出力される。
したがって、中央処理装置30はラインラム52、53、54
から各画素に関する色を読み取り(ステップS8)、読み
取った画素の色が均等色空間を所定数に分割した空間Ri
のいずれに属するかを判断し(ステップS9)、上記ヒス
トグラムに加える(ステップS10)。
このようにして、ヒストグラムを作成しつつ原稿22の
全範囲についてプリスキャンを実行しつつ(ステップS8
〜S10)、ステップS11の判断結果がイエスになるのを待
つ。
やがて、原稿22の全範囲について走査が終了するとス
テップS11の判断結果がイエス(Y)になるので、中央
処理装置30はモータ31に反転の指示を与えて光学系29を
初期位置に戻す(ステップS12)。
しかる後に、制御は第6図に示されているメインルー
チンに戻る。
かようにしてヒストグラムが完成すると、中央処理装
置30はヒストグラムに基づき最も高頻度で現れた色相を
決定し、該色相に対応する係数の組を決定する(ステッ
プS13)。
このようにして、原稿22の支配的な色に対する係数の
組が決定されると、中央処理装置30は上記係数{aij
を使用してシアンインクに関するデータを算出し、こ
れらをラム40、41、42に書き込む(ステップS14)。
したがって、この中央処理装置30とステップS14とで
演算手段が実現されることとなる。
やがて、複写開始のスイッチが操作されると、中央処
理装置30は露光ランプ23に点灯を命じ、モータ31に正転
を指示して第1回目の走査を開始させる(ステップS1
5)。
このようにして第1回目の走査が終了すると、中央処
理装置30はステップS14ないしステップS15を繰り返して
マゼンタインクに関するデータを算出し、第2回目の走
査を実施する。
同様に、マゼンタインクに関する印字が終了すると、
再びステップS14〜ステップS15を繰り返してイエローイ
ンクでの印字を実施する。
ここで、第9図及び第10図は、上記第8図に示すROM5
0、CPU30、RAM40〜42との関係における実際にRAMテーブ
ルとして必要なデータを得るためのフローチャートを示
している。
例えばa00=10110010に対応する乗算テーブルが必要
な場合には、ROM50には係数a00=10110010のみが記憶さ
れているが、実際にRAMテーブルとして必要なデータ
は、a00×0、a00×1、a00×2、……a00×255であ
る。この計算をCPU30で行ってRAM40〜42に書き込む場合
のフローを示している。
この場合、ROM50には複数の係数の組a00〜a22が記憶
されている。そしてこのとき、選択手段によりどの組a
00〜a22選択されたかを決定するのはフロー中の添字i
で示している。
まず、ステップP1で印字色がイエロー(Y)であるか
否かを判別する。イエローであればステップP2に進み、
(X、Y、Z)に(a00、a01、a02)のデータを設定す
る。
イエローでなければ、ステップP3に進み、印字色がマ
ゼンタ(M)であるか否かを判断する。マゼンタであれ
ば、ステップP4において(X、Y、Z)に(a10、a11
a12)のデータを設定する。
マゼンタでなければ印字色はシアン(S)であるか
ら、シアンのデータとして、ステツプP5にあって、
(X、Y、Z)に(a20、a21、a22)のデータを設定す
る。
これらのステップP1〜P5において設定されたデータ
(X、Y、Z)は以下のステップP6〜P11によってラムR
AM40〜42にそれぞれ書き込まれるものである。
すなわち、ステップP6においては、ラム40を選択し、
Wに各Xのデータを設定する。次に、ステップP7におい
てラムへの書き込み処理ルーチン(RAMWRT、第10図中ス
テップQ1〜Q5)を実行し、書き込む。
次いで、ステップP8、P9においてはラム41を選択して
WにYのデータを書き込み、さらに、ステップP10、P11
においてはラム42を選択しWにZのデータを書き込むも
のである。
第10図に示すRAMWRT処理では、ラムテーブルアドレス
Cの初期設定(ステップQ1)後、各アドレスにデータD
を書き込むこととする(ステップQ2〜Q5)。
すなわち、ステップQ2ではC*WをDに設定し、ステ
ップQ3ではこのDをラムテーブルアドレスCに書き込
む。ステップQ4ではCが255になっているか否かを判別
し、なっていなければインクリメントして(C+1)ス
テップQ2にもどる一方、なっていればメインルーチンに
リターンするものである。
なお、上記実施例ではラム40、41、42に保持されるイ
ンク量に関するデータは原稿の走査毎に書き換えるよう
にしたが、大容量のラムに3色分のインク量に関するデ
ータを記憶させておいてもよい。
また、上記実施例では、a00〜a22についてその正負に
関する説明は省略したが、係数によっては負になる場合
があるので、加算器43としては符号付き加算の可能なタ
イプのものを用いることが好ましい。このとき、ラムに
書き込む係数データとしては最上位のビットを符号ビッ
トとし、予め補数を書き込んでおくか、あるいはどのデ
ータが負数になるかは予めわかっているので、符号制御
回路をラム40、41、42と加算器43との間に挿入して、負
の係数に対しては中央処理装置30から符号制御回路に対
して負数の演算をするように制御すればよい。
本明細書では、インク、インク量なる言葉を用いてい
るが、これは印字装置として粉体像転写型電子写真複写
機を用いた際に使用される粉体の現像剤(トナー)を含
むものである。
[発明の効果] 以上説明してきたように、本発明によれば、色相に特
徴のある原稿を自然な状態に複写できるという効果を得
られるとともに、不揮発性メモリに記憶されている複数
組の係数{aijのいずれかを選択し、該係数の組に
基づきインク量に関するデータを算出し、これらのデー
タを使用してインク量を決定するようにしたので、原稿
中の特定色の色相のずれを少なくした複写ができ、しか
も、不揮発性メモリには係数のみしか保持していないの
で、比較的僅かな記憶容量の増加で特定色の色相のずれ
の減少に対応できるという効果をも得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るカラー画像読み取り装
置の構成を示すそのブロック回路図、 第2図は一実施例に係るカラー画像読み取り装置の光学
系の詳細構成を示すそのブロック図、 第3図は一実施例に係るマスキング処理回路で使用する
ラムのピン配置を示す平面図、 第4図は一実施例の色マスキング回路の概略構成を示す
ブロック回路図、 第5図は一実施例の色マスキング回路の詳細構成を示す
ブロック回路図、 第6図は一実施例のメインルーチンを示すフローチャー
ト、 第7図は一実施例のプリスキャンサブルーチンを示すフ
ローチャート、 第8図は一実施例に係るROMとCPUとRAMとの関係を示す
ブロック図、 第9図は一実施例に係るラムへの書き込み処理プログラ
ムを示すフローチャート、 第10図は一実施例に係るラム書き込み処理ルーチンを示
すフローチャート、 第11図は従来のカラー画像読み取り装置の構成を示すそ
のブロック回路図である。 21……原稿ガラス台、 22……原稿、 28……イメージセンサ、 29……光学系(色信号形成部)、 30……中央処理装置、 33〜35……A/D変換器(色信号形成部)、 36〜38……シェーディング回路、 39……色マスキング回路、 40〜42……ラム(変換テーブル)、 43……加算器、 50……読み出し専用メモリ(不揮発性メモリ)、 52〜54……ラインラム。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を走査して該原稿で反射される反射光
    中の複数の特定波長の光の強度をそれぞれ表す複数の色
    信号を出力する色信号形成部と、 上記複数の色信号に対応する複数のインク量に関するデ
    ータを複数色のインクの各々について保持し、上記複数
    の色信号に基づき該色信号に対応するインク量に関する
    データをそれぞれ表す複数の信号を出力する変換テーブ
    ルと、 該変換テーブルから出力される複数の信号でそれぞれ表
    されたインク量に関するデータに基づき上記いずれかの
    色についてのインク量を計算する加算器と、を備えたカ
    ラー画像読み取り装置において、 上記色信号で表される複数の色の内の所定の色について
    該色と均等色空間の色サンプルとの色度差が他の色に関
    する色度差より小さくなるように上記インク量に関する
    データを設定する定数の組を互いに異なる複数の所定の
    色にそれぞれ対応させて複数組保持する不揮発性メモリ
    と、 該不揮発性メモリから読み出されたいずれかの定数の組
    に基づき上記インク量に関するデータを形成し、該イン
    ク量に関するデータを上記変換テーブルに供給する演算
    手段と、を含むことを特徴とするカラー画像読み取り装
    置。
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