JP2711635B2 - ペレット状養魚飼料 - Google Patents
ペレット状養魚飼料Info
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- JP2711635B2 JP2711635B2 JP6176145A JP17614594A JP2711635B2 JP 2711635 B2 JP2711635 B2 JP 2711635B2 JP 6176145 A JP6176145 A JP 6176145A JP 17614594 A JP17614594 A JP 17614594A JP 2711635 B2 JP2711635 B2 JP 2711635B2
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- Japan
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- cmc
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- feed
- aqueous solution
- heat treatment
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は飼料原料と油脂原料及び
水をエクストルーダー内で混練，加熱して製造するペレ
ット状養魚飼料に関するものである。
水をエクストルーダー内で混練，加熱して製造するペレ
ット状養魚飼料に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】タイ，ハマチ，ヒラメ，銀ジャケなどの
養殖に於いて、モイストペレットなる飼料が使われてい
る。これは、イワシ，サバ，イカナゴなどの生餌と、魚
粉，穀類，油粕，栄養剤，粘結剤などを混合した配合飼
料とを混練した後、造粒機でペレット化したものであ
る。モイストペレットが使われる迄はミンチ状或いはブ
ッ切り状にした生餌が給餌されていたが、その捕食率の
悪さから来る海の汚染，栄養の偏り，給餌の手間，歩留
まりなどの問題があった。モイストペレットはこれ等の
問題を解決するために考えられた飼料である。
養殖に於いて、モイストペレットなる飼料が使われてい
る。これは、イワシ，サバ，イカナゴなどの生餌と、魚
粉，穀類，油粕，栄養剤，粘結剤などを混合した配合飼
料とを混練した後、造粒機でペレット化したものであ
る。モイストペレットが使われる迄はミンチ状或いはブ
ッ切り状にした生餌が給餌されていたが、その捕食率の
悪さから来る海の汚染，栄養の偏り，給餌の手間，歩留
まりなどの問題があった。モイストペレットはこれ等の
問題を解決するために考えられた飼料である。
【０００３】しかし、モイストペレットは、その調製に
相当の労力が掛かると同時に生餌を使用するため、それ
を保管する冷凍庫などの設備が必要である。また、生餌
の栄養成分が種類や荷口などにより変化するため、栄養
的に品質が安定しない。更に出来上がった餌の保存性が
低いなどの問題があった。そこで、近年注目されて来て
いるのが、エキスパンジョンペレット（以下、ＥＰ飼料
と略す）である。ＥＰ飼料は、飼料原料と油脂原料及び
水をエクストルーダー内で混練，加熱して製造する。そ
のため、モイストペレットに比べ生餌を保管する冷凍庫
などの設備を必要としない、栄養的に品質が安定してい
る、出来上がった餌の保存性が高い、自動給餌機での給
餌性に優れるなどの利点を有する。また、ドライペレッ
トに比べれば、高蛋白・高カロリーのペレットが得られ
る、海水中での適度な沈降速度のコントロール（膨化度
合いのコントロール）も可能となるなどの利点もある。
相当の労力が掛かると同時に生餌を使用するため、それ
を保管する冷凍庫などの設備が必要である。また、生餌
の栄養成分が種類や荷口などにより変化するため、栄養
的に品質が安定しない。更に出来上がった餌の保存性が
低いなどの問題があった。そこで、近年注目されて来て
いるのが、エキスパンジョンペレット（以下、ＥＰ飼料
と略す）である。ＥＰ飼料は、飼料原料と油脂原料及び
水をエクストルーダー内で混練，加熱して製造する。そ
のため、モイストペレットに比べ生餌を保管する冷凍庫
などの設備を必要としない、栄養的に品質が安定してい
る、出来上がった餌の保存性が高い、自動給餌機での給
餌性に優れるなどの利点を有する。また、ドライペレッ
トに比べれば、高蛋白・高カロリーのペレットが得られ
る、海水中での適度な沈降速度のコントロール（膨化度
合いのコントロール）も可能となるなどの利点もある。
【０００４】一般にＥＰ飼料は、飼料原料に配合された
澱粉原料（穀類など）がエクストルーダー内でアルファ
ー化されたり予め配合されたアルファー澱粉が発現する
粘結性や膨化形成性（皮膜形成性）を利用して前記した
性能を付与する。しかしながら、アルファー澱粉のみで
は、特にＥＰ飼料の沈降性のコントロール性を大きく左
右する膨化度合いのコントロール性に劣り所望するＥＰ
飼料が安定して得られない、またＥＰ飼料に各種の治療
薬を真水に溶解させて吸着させる際やハマチのモジャコ
用にＥＰ飼料を真水に浸漬させて軟質化させた場合にペ
レットが崩れ易い（保形性に劣る）などの問題があっ
た。
澱粉原料（穀類など）がエクストルーダー内でアルファ
ー化されたり予め配合されたアルファー澱粉が発現する
粘結性や膨化形成性（皮膜形成性）を利用して前記した
性能を付与する。しかしながら、アルファー澱粉のみで
は、特にＥＰ飼料の沈降性のコントロール性を大きく左
右する膨化度合いのコントロール性に劣り所望するＥＰ
飼料が安定して得られない、またＥＰ飼料に各種の治療
薬を真水に溶解させて吸着させる際やハマチのモジャコ
用にＥＰ飼料を真水に浸漬させて軟質化させた場合にペ
レットが崩れ易い（保形性に劣る）などの問題があっ
た。
【０００５】そこで前記した問題点を解決するため粘度
及びエーテル化度が特定な範囲にあるカルボキシメチル
セルロースナトリウム（以下ＣＭＣと略す）、または該
ＣＭＣとＨＬＢが８以上の乳化剤を含有させることによ
り解決しようとする方法（特開平５−６４５５２）が開
示されている。即ち、下式（１）及び（２）の条件を満
足する粘度及びエーテル化度を有するＣＭＣ，及びＨＬ
Ｂが８以上の乳化剤を含有させる方法である。 ｌｏｇｙ≦ｘｌｏｇ2.38＋ｌｏｇ1090……（１） ｌｏｇｙ≧ｘｌｏｇ0.177＋ｌｏｇ6710……（２） （ここで、ｙ：ＣＭＣの１％水溶液の粘度（cps）、
ｘ：ＣＭＣのエーテル化度を意味する） しかしながら、この方法では表面性や表面平滑性は改善
されたが、前記した問題はＣＭＣによっては解決されな
い場合があった。また、この方法では乳化剤も使用しな
ければならず原材料コストがアップしたため、経済的に
も不利となった。
及びエーテル化度が特定な範囲にあるカルボキシメチル
セルロースナトリウム（以下ＣＭＣと略す）、または該
ＣＭＣとＨＬＢが８以上の乳化剤を含有させることによ
り解決しようとする方法（特開平５−６４５５２）が開
示されている。即ち、下式（１）及び（２）の条件を満
足する粘度及びエーテル化度を有するＣＭＣ，及びＨＬ
Ｂが８以上の乳化剤を含有させる方法である。 ｌｏｇｙ≦ｘｌｏｇ2.38＋ｌｏｇ1090……（１） ｌｏｇｙ≧ｘｌｏｇ0.177＋ｌｏｇ6710……（２） （ここで、ｙ：ＣＭＣの１％水溶液の粘度（cps）、
ｘ：ＣＭＣのエーテル化度を意味する） しかしながら、この方法では表面性や表面平滑性は改善
されたが、前記した問題はＣＭＣによっては解決されな
い場合があった。また、この方法では乳化剤も使用しな
ければならず原材料コストがアップしたため、経済的に
も不利となった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は水中での保形
性に優れるペレット状養魚飼料を提供することにある。
性に優れるペレット状養魚飼料を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者等はＣＭＣの加
熱処理後の粘度及びその粘度保持率に着目し、鋭意研究
した結果、飼料原料と油脂原料及び水をエクストルーダ
ー内で混練，加熱して製造するペレット状養魚飼料に於
いて、130℃で加熱処理した後の１％水溶液の粘度が200
0〜6000cpsであり、且つ加熱処理前の１％水溶液の粘度
η1と加熱処理後の１％水溶液の粘度η2とが関係式 η
2／η1≧0.5 を満たすＣＭＣを含有させることにより
達成出来ることを見出だし、本発明を成すに至った。
熱処理後の粘度及びその粘度保持率に着目し、鋭意研究
した結果、飼料原料と油脂原料及び水をエクストルーダ
ー内で混練，加熱して製造するペレット状養魚飼料に於
いて、130℃で加熱処理した後の１％水溶液の粘度が200
0〜6000cpsであり、且つ加熱処理前の１％水溶液の粘度
η1と加熱処理後の１％水溶液の粘度η2とが関係式 η
2／η1≧0.5 を満たすＣＭＣを含有させることにより
達成出来ることを見出だし、本発明を成すに至った。
【０００８】本発明のペレット状養魚飼料は飼料原料と
油脂原料及び水から構成される。飼料原料とは、動物性
飼料原料，植物性飼料原料，澱粉原料，ビタミン，ミネ
ラル類などから成る。動物性飼料原料としては、魚粉，
肉粉，骨肉，血粉，南極オキアミミール，イカミールな
どが挙げられる。植物性飼料原料としては、油粕，大豆
粉，大豆粕，小麦粉，脱脂米ぬか，グルテンミールなど
が挙げられる。澱粉原料としては馬鈴薯澱粉，タピオカ
澱粉或いはそれ等を予めアルファー化したものなどが挙
げられる。ビタミン類としては、ビタミンＢ1，ビタミ
ンＢ2，ビタミンＢ6，ビタミンＢ12，ビタミンＣなどが
使用される。ミネラル類としては、カルシウム，カリウ
ム，ナトリウムなどが適宜要求に応じて使用される。
油脂原料及び水から構成される。飼料原料とは、動物性
飼料原料，植物性飼料原料，澱粉原料，ビタミン，ミネ
ラル類などから成る。動物性飼料原料としては、魚粉，
肉粉，骨肉，血粉，南極オキアミミール，イカミールな
どが挙げられる。植物性飼料原料としては、油粕，大豆
粉，大豆粕，小麦粉，脱脂米ぬか，グルテンミールなど
が挙げられる。澱粉原料としては馬鈴薯澱粉，タピオカ
澱粉或いはそれ等を予めアルファー化したものなどが挙
げられる。ビタミン類としては、ビタミンＢ1，ビタミ
ンＢ2，ビタミンＢ6，ビタミンＢ12，ビタミンＣなどが
使用される。ミネラル類としては、カルシウム，カリウ
ム，ナトリウムなどが適宜要求に応じて使用される。
【０００９】油脂原料とは、カロリー源であり、タラ肝
油，スケソウタラ肝油，イワシ油，大豆油，綿実油など
が挙げられ、その添加量は対象とする魚種，体長，季節
などにより任意に決定されるが、一般には飼料原料に対
して５〜30％添加すれば充分である。水は、混練及びペ
レットを膨化させる際の発泡剤の役割を担わせるのに必
要であり、配合飼料に対して20〜50％添加すれば充分で
ある。
油，スケソウタラ肝油，イワシ油，大豆油，綿実油など
が挙げられ、その添加量は対象とする魚種，体長，季節
などにより任意に決定されるが、一般には飼料原料に対
して５〜30％添加すれば充分である。水は、混練及びペ
レットを膨化させる際の発泡剤の役割を担わせるのに必
要であり、配合飼料に対して20〜50％添加すれば充分で
ある。
【００１０】本発明で、130℃で加熱処理した後の１％
水溶液の粘度が2000〜6000cpsであり、且つ加熱処理前
の１％水溶液の粘度η1と加熱処理後の１％水溶液の粘
度η2とが関係式 η2／η1≧0.5 を満たすＣＭＣを含
有させるとしたのは、130℃で加熱処理した後の１％水
溶液の粘度が2000cps未満のＣＭＣでは、加熱処理前の
１％水溶液の粘度η1と加熱処理後の１％水溶液の粘度
η2とで表わされる関係式η2／η1≧0.5 に関係無く、
得られたペレットが水中で崩壊し易く保形性に劣ったた
めである。130℃で加熱処理した後の１％水溶液の粘度
が6000cps超のＣＭＣでは、加熱処理前の１％水溶液の
粘度η1と加熱処理後の１％水溶液の粘度η2とで表わさ
れる関係式 η2／η1≧0.5 に関係無く、ペレットの
ダイリップからの吐出性が低下してペレットの表面性が
劣り、ペレットが粉化し易くなったためである。130℃
で加熱処理した後の１％水溶液の粘度が2000〜6000cps
で且つ加熱処理前の１％水溶液の粘度η1と加熱処理後
の１％水溶液の粘度η2とが関係式η2／η1≧0.5 を満
たさないＣＭＣでは、得られたペレットが水中で崩壊し
易く保形性に劣ったためである。
水溶液の粘度が2000〜6000cpsであり、且つ加熱処理前
の１％水溶液の粘度η1と加熱処理後の１％水溶液の粘
度η2とが関係式 η2／η1≧0.5 を満たすＣＭＣを含
有させるとしたのは、130℃で加熱処理した後の１％水
溶液の粘度が2000cps未満のＣＭＣでは、加熱処理前の
１％水溶液の粘度η1と加熱処理後の１％水溶液の粘度
η2とで表わされる関係式η2／η1≧0.5 に関係無く、
得られたペレットが水中で崩壊し易く保形性に劣ったた
めである。130℃で加熱処理した後の１％水溶液の粘度
が6000cps超のＣＭＣでは、加熱処理前の１％水溶液の
粘度η1と加熱処理後の１％水溶液の粘度η2とで表わさ
れる関係式 η2／η1≧0.5 に関係無く、ペレットの
ダイリップからの吐出性が低下してペレットの表面性が
劣り、ペレットが粉化し易くなったためである。130℃
で加熱処理した後の１％水溶液の粘度が2000〜6000cps
で且つ加熱処理前の１％水溶液の粘度η1と加熱処理後
の１％水溶液の粘度η2とが関係式η2／η1≧0.5 を満
たさないＣＭＣでは、得られたペレットが水中で崩壊し
易く保形性に劣ったためである。
【００１１】なお本発明で使用されるＣＭＣのエーテル
化度は0.6mol／ｃ6以上であれば特に限定されないが、
好ましくは0.6〜1.5mol／ｃ6の範囲から選択するのが経
済性の観点から望ましい。 １％水溶液粘度の測定方法 ＣＭＣ（無水物）10ｇを精秤し、1000mlのビーカーに入
れ、純水990mlを加え、トライアングル撹拌棒を用いて
撹拌，溶解し25±0.2℃に調整して、東京計器社製ＢＭ
型粘度計，30rpm，３分間測定する。
化度は0.6mol／ｃ6以上であれば特に限定されないが、
好ましくは0.6〜1.5mol／ｃ6の範囲から選択するのが経
済性の観点から望ましい。 １％水溶液粘度の測定方法 ＣＭＣ（無水物）10ｇを精秤し、1000mlのビーカーに入
れ、純水990mlを加え、トライアングル撹拌棒を用いて
撹拌，溶解し25±0.2℃に調整して、東京計器社製ＢＭ
型粘度計，30rpm，３分間測定する。
【００１２】
【実施例】以下、本発明に就いて更に詳述するが、本発
明はこれ等によって限定されるものではない。
明はこれ等によって限定されるものではない。
【００１３】実施例１ 容量５Ｌの２軸ニーダーにイソプロピルアルコール1472
ｇと水酸化ナトリウム127.2ｇを水250ｇに溶解したもの
を添加した。温度を25℃に保ち窒素ガスでパージしなが
らリンターパルプ200ｇを投入する。この温度を保ち窒
素ガスでパージしながら120分間撹拌，混合してアルセ
ル化反応を行った。次いで、モノクロル酢酸145.8ｇを9
0％イソプロピルアルコール200ｇで溶解したものを加え
30分間撹拌した後、70℃に昇温して、この温度で120分
間エーテル化反応を行った。エーテル化終了後、酢酸で
中和し、75％メチルアルコール10Ｌで２回精製，遠心脱
水機で脱水し80℃に保たれた送風乾燥機中で３時間乾燥
した。得られたＣＭＣを粉砕機で粉砕して粉末状ＣＭＣ
とした。このＣＭＣを130℃で加熱処理した後〔130℃の
送風乾燥器〈ＴＡＢＡＩ ＭＦＧ，ＣＯ，．ＬＴＤ〉中
で１時間処理した〕の１％水溶液の粘度は5600cpsで粘
度保持率は0.84であった。
ｇと水酸化ナトリウム127.2ｇを水250ｇに溶解したもの
を添加した。温度を25℃に保ち窒素ガスでパージしなが
らリンターパルプ200ｇを投入する。この温度を保ち窒
素ガスでパージしながら120分間撹拌，混合してアルセ
ル化反応を行った。次いで、モノクロル酢酸145.8ｇを9
0％イソプロピルアルコール200ｇで溶解したものを加え
30分間撹拌した後、70℃に昇温して、この温度で120分
間エーテル化反応を行った。エーテル化終了後、酢酸で
中和し、75％メチルアルコール10Ｌで２回精製，遠心脱
水機で脱水し80℃に保たれた送風乾燥機中で３時間乾燥
した。得られたＣＭＣを粉砕機で粉砕して粉末状ＣＭＣ
とした。このＣＭＣを130℃で加熱処理した後〔130℃の
送風乾燥器〈ＴＡＢＡＩ ＭＦＧ，ＣＯ，．ＬＴＤ〉中
で１時間処理した〕の１％水溶液の粘度は5600cpsで粘
度保持率は0.84であった。
【００１４】魚粉80重量部，α−タピオカデンプン13重
量部，大豆かす４重量部，ミネラル類１重量部から成る
飼料原料に得られたＣＭＣを２重量部加え良く混合す
る。これに33重量部の水を加え、更に良く混合する。次
いで、この調製原料をリップ径５mmのダイスが取り付け
られたサーモプラスチック社製40エクストルーダーに投
入する。尚、この時のバレル温度は135℃，ダイス温度
は90℃でスクリュー回転数は30rpmであった。更に大豆
油をバレル後部の添加剤供給孔から高圧定量ポンプで飼
料原料に対して20重量部の割合となる様に供給しながら
ペレット化した。
量部，大豆かす４重量部，ミネラル類１重量部から成る
飼料原料に得られたＣＭＣを２重量部加え良く混合す
る。これに33重量部の水を加え、更に良く混合する。次
いで、この調製原料をリップ径５mmのダイスが取り付け
られたサーモプラスチック社製40エクストルーダーに投
入する。尚、この時のバレル温度は135℃，ダイス温度
は90℃でスクリュー回転数は30rpmであった。更に大豆
油をバレル後部の添加剤供給孔から高圧定量ポンプで飼
料原料に対して20重量部の割合となる様に供給しながら
ペレット化した。
【００１５】実施例２，３ 表１に示した条件以外は実施例１と全く同じ反応条件で
ＣＭＣを得た。得られたＣＭＣ（表２）を使用して、実
施例１と同様の手順で飼料原料を調製し、同様の装置，
方法でペレット化した。
ＣＭＣを得た。得られたＣＭＣ（表２）を使用して、実
施例１と同様の手順で飼料原料を調製し、同様の装置，
方法でペレット化した。
【００１６】比較例１，２ 表１に示した条件以外は実施例１と全く同じ反応条件で
ＣＭＣを得た。得られたＣＭＣ（表２）を使用して、実
施例１と同様の手順で飼料原料を調製し、同様の装置，
方法でペレット化した。
ＣＭＣを得た。得られたＣＭＣ（表２）を使用して、実
施例１と同様の手順で飼料原料を調製し、同様の装置，
方法でペレット化した。
【００１７】比較例３ 容量５Ｌの２軸ニーダーにイソプロピルアルコール1287
ｇと水酸化ナトリウム138ｇを水197ｇに溶解したものを
添加した。温度を25℃に保ちながらリンターパルプ200
ｇを投入する。この温度を保ちながら120分間撹拌，混
合してアルセル化反応を行った。次いで、モノクロル酢
酸134.2ｇを90％イソプロピルアルコール200ｇで溶解し
たものを加え30分間撹拌した後、70℃に昇温して、この
温度で120分間エーテル化反応を行った。エーテル化終
了後、酢酸で中和し、75％メチルアルコール10Ｌで２回
精製，遠心脱水機で脱水し80℃に保たれた送風乾燥機中
で３時間乾燥した。得られたＣＭＣを粉砕機で粉砕して
粉末状ＣＭＣとした。このＣＭＣを130℃で加熱処理し
た後〔130℃の送風乾燥器〈ＴＡＢＡＩ ＭＦＧ，Ｃ
Ｏ，．ＬＴＤ〉中で１時間処理した〕の１％水溶液の粘
度は1000cpsで粘度保持率は0.83であった。得られたＣ
ＭＣ（表２）を使用して、実施例１と同様の手順で飼料
原料を調製し、同様の装置，方法でペレット化した。
ｇと水酸化ナトリウム138ｇを水197ｇに溶解したものを
添加した。温度を25℃に保ちながらリンターパルプ200
ｇを投入する。この温度を保ちながら120分間撹拌，混
合してアルセル化反応を行った。次いで、モノクロル酢
酸134.2ｇを90％イソプロピルアルコール200ｇで溶解し
たものを加え30分間撹拌した後、70℃に昇温して、この
温度で120分間エーテル化反応を行った。エーテル化終
了後、酢酸で中和し、75％メチルアルコール10Ｌで２回
精製，遠心脱水機で脱水し80℃に保たれた送風乾燥機中
で３時間乾燥した。得られたＣＭＣを粉砕機で粉砕して
粉末状ＣＭＣとした。このＣＭＣを130℃で加熱処理し
た後〔130℃の送風乾燥器〈ＴＡＢＡＩ ＭＦＧ，Ｃ
Ｏ，．ＬＴＤ〉中で１時間処理した〕の１％水溶液の粘
度は1000cpsで粘度保持率は0.83であった。得られたＣ
ＭＣ（表２）を使用して、実施例１と同様の手順で飼料
原料を調製し、同様の装置，方法でペレット化した。
【００１８】比較例４，５ 表１に示した条件以外は実施例１と全く同じ反応条件で
ＣＭＣを得た。得られたＣＭＣ（表２）を使用して、実
施例１と同様の手順で飼料原料を調製し、同様の装置，
方法でペレット化した。
ＣＭＣを得た。得られたＣＭＣ（表２）を使用して、実
施例１と同様の手順で飼料原料を調製し、同様の装置，
方法でペレット化した。
【００１９】以上の実施例１〜３，比較例１〜５から得
られたペレットの品質を表２に示した。表２に示される
様に、本発明のＣＭＣを使用したペレットは水中に浸漬
しても型崩れせず良好な保形性を示した。一方、比較例
に示したＣＭＣを使用して得られたペレットでは、水中
に浸漬すると型崩れして保形性は劣った。また、本発明
のＣＭＣを使用して得られたペレットの表面性は美麗で
あったが、比較例に示したＣＭＣを使用して得られたペ
レットの表面は荒れていたため粉化もし易く商品価値は
低下した。表２の結果から、本願発明のＣＭＣを使用す
ると、ペレット状養魚飼料の品質を大きく向上し得るこ
とが実証された。
られたペレットの品質を表２に示した。表２に示される
様に、本発明のＣＭＣを使用したペレットは水中に浸漬
しても型崩れせず良好な保形性を示した。一方、比較例
に示したＣＭＣを使用して得られたペレットでは、水中
に浸漬すると型崩れして保形性は劣った。また、本発明
のＣＭＣを使用して得られたペレットの表面性は美麗で
あったが、比較例に示したＣＭＣを使用して得られたペ
レットの表面は荒れていたため粉化もし易く商品価値は
低下した。表２の結果から、本願発明のＣＭＣを使用す
ると、ペレット状養魚飼料の品質を大きく向上し得るこ
とが実証された。
【００２０】
【表１】
【００２１】
【表２】
【００２２】注１）水中での保形性：純水300mlが入っ
たコニカルビーカーにペレットを投入し、20分間静置す
る。次いで、そのコニカルビーカーを振とう機（振とう
数100回／分）に３分間かける。振とう後のペレットの
型崩れの状態を観察する。 評価 ◎：非常によい ○：良い △：やや悪い
×：悪い 注２）表面性：ペレットの表面を目視で評価した。 評価 ◎：非常によい ○：良い △：やや悪い
×：悪い
たコニカルビーカーにペレットを投入し、20分間静置す
る。次いで、そのコニカルビーカーを振とう機（振とう
数100回／分）に３分間かける。振とう後のペレットの
型崩れの状態を観察する。 評価 ◎：非常によい ○：良い △：やや悪い
×：悪い 注２）表面性：ペレットの表面を目視で評価した。 評価 ◎：非常によい ○：良い △：やや悪い
×：悪い
【００２３】
【発明の効果】以上詳述した如く、表２に示した様な特
定なＣＭＣを使用することにより、ペレット状養魚飼料
の水中での保形性および表面性などが大きく向上し得る
ことが判明し、本発明を完了した。
定なＣＭＣを使用することにより、ペレット状養魚飼料
の水中での保形性および表面性などが大きく向上し得る
ことが判明し、本発明を完了した。
Claims (1)
- 【請求項１】 飼料原料と油脂原料及び水をエクストル
ーダー内で混練，加熱して製造するペレット状養魚飼料
に於いて、130℃で加熱処理した後の１％水溶液の粘度
が2000〜6000cpsであり且つ加熱処理前の１％水溶液の
粘度η1と加熱処理後の１％水溶液の粘度η2とが次ぎの
関係式を満たすカルボキシメチルセルロースナトリウム
を添加することを特徴とするペレット状養魚飼料。 η2／η1≧0.5
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6176145A JP2711635B2 (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | ペレット状養魚飼料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6176145A JP2711635B2 (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | ペレット状養魚飼料 |
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| JPH0819374A JPH0819374A (ja) | 1996-01-23 |
| JP2711635B2 true JP2711635B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
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Family Applications (1)
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| JP6176145A Expired - Lifetime JP2711635B2 (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | ペレット状養魚飼料 |
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- 1994-07-06 JP JP6176145A patent/JP2711635B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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| JPH0819374A (ja) | 1996-01-23 |
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