JP2711556B2 - 生鮮品の保存用素材 - Google Patents

生鮮品の保存用素材

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JP2711556B2
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宣男 染谷
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マリーンバイオ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は生鮮品の鮮度を保持する機能を備えた鮮度保
持用素材に関するものである。
(従来の技術) 従来から、生鮮品の運搬、貯蔵においては、その鮮度
等に好ましい状態に保持するために、各種の方法が提案
されている。これらの方法の一つとして生鮮野菜等から
発生するエチレン等の追熟ホルモンを吸収除去すること
によって、生鮮品の成熟、老化を防止する方法が知られ
ている。
例えば、活性炭等をシート状に形成したものを、生鮮
品を包装した袋内に入れて、このようなエチレンを吸着
するようにしている。また、特開昭61−98835号公報に
は、細多孔材料に酸素処理を施して、低分子吸着性と酸
化触媒作用を付与した吸着材が提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来のこのような鮮度保持用の材料
は、十分な鮮度保持機能を期待できないと共に、製造コ
ストが嵩み、満足できるものではなかった。また、吸収
性の他に、殺菌作用等の機能を持たせるためには、上記
の公報に記載のように一定の処理を施す必要があり、そ
のために、コスト高になるという問題があった。
本発明の目的は、廉価でしかも生鮮品の鮮度保持機能
を優れた素材を実現することにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本発明においてはコー
ラルサンドの多孔性および制菌、抗菌機能等の優れた特
性に着目し、このコーラスサンドに、銀、亜鉛および銅
をコーティングしたものを所定の量だけ、紙、段ボー
ル、合成樹脂材料等からなる成形体に混入し、これを、
生鮮品の保存用素材として利用するようにしている。
コーラルサンドおよびその機能 本発明で用いるコーラルサンドは、こう腸動物である
増礁サンゴの風化骨格を粉砕して得られるものであり、
約95%の炭酸カルシウムの他に、リン酸カルシウムや微
量の重金属成分を生物の骨格元素として自然のバランス
を保ったまま含んでいる。
本発明で用いるコーラルサンドの粒径は特に制限はな
いが、合成樹脂材料への練り込みが容易にできる程度に
細かくすることが望ましい。例えば、粒径を500メッシ
ュ以上とすれば、作業性の点で好ましい。
このコーラルサンドが生鮮品の鮮度保持性に寄与する
と判断される機能を以下に説明する。
a.主成分である炭酸カルシウムの働き: ブロッコリー等の生鮮品から発生する硫化水素を例に
とると、 2H2S+3O3→2SO3+H2O+HCHO SO3+CaCO3→CaSO4+CO2 なる反応が予想される。この結果、生成した炭酸ガスに
よって、生鮮品の熟成がパージされるものと判断でき
る。
b.コーラルサンドの多抗構造による働き: コーラルサンドには、ガス吸着性のある直径がオング
ストローム程度の微細な孔が存在し、これらの孔によっ
て、生鮮品からの発生ガスが吸着、分解されるものと予
想される。
c.コーラルサンドの炭酸カルシウムによるpH調整機構: 炭酸カルシウムによって、酸性側に移行している雰囲
気をアルカリ側に移行させる機構が発揮される。この機
構によって、軟弱野菜の酸化作用を抑制し、鮮度が保持
されることが予想される。
d.コーラルサンドに含まれる鉱物のはたす機能: コーラルサンドは各種の鉱物を含有しており、これら
の鉱物によって、生鮮品の鮮度が保持されることが期待
できる。
合成樹脂材料 本発明における成形体は、紙、段ボール、天然繊維、
合成繊維、合成樹脂材料等から形成することができる。
例えば上記の合成樹脂材料としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS)、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル、ポリウレタ
ン、ユリヤ樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ナイ
ロン、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ゴム等を
挙げることができる。
コーラルサンドの含有量 コーラルサンドの含有量としては、約0.1〜15%の範
囲が好ましい。
銀、亜鉛および銅の機能 コーラルサンドにコーティングされた銀によって、殺
菌効果および防腐効果が高められる。
次に、コーテティングした亜鉛によっては、カビ等に
対する制菌効果が得られる。
さらに、コーティングした銅によって、制菌、防かび
の効果が得られる。
銀、亜鉛および銅のコーティング量 銀の含有量としては、約0.01〜約15%の範囲が好まし
い。この含有量が0.01%未満となると、銀による効果が
期待できない。これとは逆に、その含有量が15%を越え
ると、人体への影響を考慮する必要が生ずる。
一方、亜鉛の含有量としては、約0.1〜10%の範囲が
好ましく、また、銅の含有量としては、約0.1〜10%の
範囲が好ましい。さらに、上記の銀、亜鉛および銅の総
合含有量の範囲としては、約1〜15%の範囲が好まし
い。
素材の成形形態 本発明の生鮮品保存用素材は、例えば、トレー、収納
容器あるいはまな板として使用することができる。すな
わち、生鮮品を取り扱うための製品に対して本発明の素
材を使用することができる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明においては、コーラルサ
ンドに銀等の金属をコーティングしたものを合成樹脂材
料に練り込んだ構成となっている。したがって、本発明
の素材を生鮮品を取り扱うための製品、例えば運搬用容
器、トレー、まな板あるいは包装袋などに使用すれば、
取り扱う生鮮品の防腐、殺菌が行われ、またこれらの鮮
度が長い期間に渡って保持されるという効果が得られ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙、段ボール、天然繊維、合成繊維、合成
    樹脂材料などからなる成形体に、銀、亜鉛および銅がコ
    ーティングされたコーラルサンドが練り込まれているこ
    とを特徴とする生鮮品の保存用素材。
  2. 【請求項2】請求項1記載の素材において、前記成形体
    における前記コーラルサンドの含有量は0.01〜15%であ
    り、前記銀、亜鉛および銅の含有量は、その総和が約0.
    01〜15%の範囲であることを特徴とする生鮮品の保存用
    素材。
JP28825888A 1988-11-15 1988-11-15 生鮮品の保存用素材 Expired - Lifetime JP2711556B2 (ja)

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JPH02135047A JPH02135047A (ja) 1990-05-23
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