JP2711513B2 - 遠心分離機のローター識別機構 - Google Patents

遠心分離機のローター識別機構

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JP2711513B2
JP2711513B2 JP6189931A JP18993194A JP2711513B2 JP 2711513 B2 JP2711513 B2 JP 2711513B2 JP 6189931 A JP6189931 A JP 6189931A JP 18993194 A JP18993194 A JP 18993194A JP 2711513 B2 JP2711513 B2 JP 2711513B2
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功 手塚
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株式会社トミー精工
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B13/00Control arrangements specially designed for centrifuges; Programme control of centrifuges
    • B04B13/003Rotor identification systems

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  • Centrifugal Separators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠心分離機のローター
識別機構に関し、特にローターの静止状態においても、
その識別が可能な遠心分離機のローター識別機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、遠心分離機の中には、使用目
的に応じて種々のローターを交換する形式のものがあ
り、それらローターには、遠心荷重による破壊防止のた
めに許容最高回転数が各々定められている。また、ロー
ターには、同じ許容回転数を持つが、形状、寸法等の異
なる複数種のローターがあり、各々に適した加速、減速
条件がある。
【0003】そこで、従来、個々のローターに識別マー
クを付すと共に、このマークを読み取るためのフォトセ
ンサー、或いは磁気センサーを遠心分離機本体に設け、
このセンサーより出力される識別信号により、回転数設
定値がそのローターの許容回転数以内であるか、或いは
そのローターの形状、寸法に適した加速、減速条件であ
るか等を判断していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のローター識別手段は、センサーより出力される
識別信号のパルス周期や、ある一定時間内のパルス数、
パルス幅によってローターの識別を行なうものであるた
め、ローターが回転していることが必須であり、ロータ
ーの静止状態においてはその識別が不可能なものであっ
た。
【0005】そのため、例えば装着するローターの許容
回転数を超える回転数の設定が行なわれ、そのローター
の運転が開始された場合には、該ローターがある回転数
まで加速され、回転している状態においてやっと上記セ
ンサーによりローターの識別が行なわれ、その設定され
た回転数がローターの許容回転数を超えるものであると
判断し、その運転が停止されるといった無駄な時間が生
じていた。
【0006】本発明は、上述した従来技術が有する課題
に鑑みなされたものであって、その目的は、ローターが
回転していなくてもその識別が可能な遠心分離機のロー
ター識別機構を提供することにより、運転前に装着され
たローターの識別を行い、ローターの無駄な回転時間を
発生させないことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、複数種のローターを交換して装着で
きる遠心分離機のローター識別機構において、装着する
各ローターの同一円周上をn等分した位置の一箇所に、
S極又はN極の磁極を取付け、他の等分した位置の最多
でn−1箇所に、前記取付けた磁極とは反対のN極又は
S極の磁極を取付けることにより、装着する各ローター
に固有の磁気パターンを形成し、該ローターが装着され
る遠心分離機本体の前記磁気パターンが形成された面と
対向する位置に、S極及びN極の磁極を判別する磁気セ
ンサーを上記ローターに取付けられた磁極と同一円周上
にn個等間隔に設け、該n個の磁気センサーにより装着
された各ローターの上記固有の磁気パターンを検知し、
ローターを識別する遠心分離機のローター識別機構とし
た。
【0008】
【作用】上記した本発明にかかる遠心分離機のローター
識別機構によれば、遠心分離機本体に設けたn個の磁気
センサーのいずれか1個が、ローターに設けてある一箇
所のS極又はN極の磁極を検知したとき、他のn−1個
の磁気センサーによってそのローターに設けてある他の
最多でn−1個の前記磁極とは反対のN極又はS極の磁
極を全て同時に検知するため、使用するローターを遠心
分離機本体に装着し、回転方向或いは反回転方向に最大
でも360/n度回した静止状態で、各ローターの固有
の磁気パターンが判別でき、装着されたローターを識別
することが可能となる作用が生じる。
【0009】
【実施例】以下、上記した本発明の実施例を、添付図面
に従って詳細に説明する。
【0010】ここで、図1は本発明かかる遠心分離機の
ローター識別機構を採用した遠心分離機要部の一実施例
を示した側面図、図2は遠心分離機本体に設ける磁気セ
ンサーの配置の一実施例を示した平面図である。また図
3及び図4は、各々ローターに設けるS極又はN極の磁
極の配置を示した異なる実施例の平面図である。
【0011】図1において1は、遠心分離機本体に設け
られた駆動用モーターであって、該駆動用モーター1の
出力軸2には、試料等を収納する穴が穿設されたロータ
ー3が装着される。上記駆動用モーター1の上部には、
S極及びN極の磁極を判別する磁気センサー(例えば、
磁気抵抗素子)4が配置された磁気検出板5が取付けら
れ、該磁気検出板5を覆う状態で、水滴或いは塵埃防止
用の保護カバー6が設けられている。また、装着される
個々のローター3の底面には、上記磁気センサー4に対
向する位置にS極又はN極の磁極7が取付けられてい
る。
【0012】上記駆動用モーター1の上部に配置された
S極及びN極の磁極を判別する磁気センサー4は、図2
に示したように該磁気センサー8個(4a〜4h)を同
一円周上を8等分した45度間隔の位置に配置され、装
着されるローター3に取付けられた上記S極又はN極の
磁極7を判別する。また、ローター3に設けられた上記
磁極7は、各ローターの上記磁気センサー4と対向する
位置の同一円周上を8等分した位置の一箇所にS極の磁
極7aを取付け、他の等分した位置の最多で7箇所に前
記取付けた磁極とは反対のN極の磁極7bを取付けるこ
とにより、装着する各ローターに固有の磁気パターンを
形成するものであり、例えば、図3に示したように、一
個のS極の磁極7aと、該S極の磁極7aが取付けられ
た同一円周上を8等分した位置の一箇所である前記S極
の磁極7aと180度の間隔を開けた位置にN極の磁極
7bを取付けることにより、ローター3に固有の磁気パ
ターンが形成されている。
【0013】上記のように構成された遠心分離機の駆動
用モーター1に、図3に示した配置でS極又はN極の磁
極7が取付けられたローター3を装着すると、例えばロ
ーター側のS極の磁極7aが遠心分離機本体側の磁気セ
ンサー4cで検知される状態にローター3がある場合、
N極の磁極7bは磁気センサー4gで検知され、その磁
気センサー4c、4gの検出出力を‘1’にとると、磁
気センサー8個(4a〜4h)の検出信号は磁気センサ
ーの4aから時計回りに‘00100010’となる。
【0014】ここで、S極の磁極7aが磁気センサーの
4dで検知される状態にローター3があった場合には、
その検出信号は同じく磁気センサーの4aから時計回り
に、‘00010001’となる。
【0015】このように、磁気センサー8個(4a〜4
h)の検出出力を常に同じ磁気センサーから順に並べる
と、このままでは同じローターであっても検出信号は異
なってしまい、ローターの識別が行なえない。そこで、
その検出信号をS極の磁極7aを検知した磁気センサー
の出力から時計回りに並べ換えることで、その検出信号
は、S極の磁極7aがどの磁気センサーで検知される状
態にローターがあっても‘10001000’となり、
同一ローターであることが認識できる。これはローター
3に埋め込まれた磁極7の配置を8ビットのコード化信
号に変換したことになる。
【0016】同様に、図4に示したように最多の磁極が
埋め込まれた状態のローター、即ちローターの上記磁気
センサー4と対向する位置の同一円周上を8等分した位
置の一箇所にS極の磁極7aが取付けられ、他の等分し
た位置の7箇所にN極の磁極7bが取付けられたロータ
ー3を装着し、それを遠心分離機本体側の磁気センサー
4で検出した場合の8ビットのコード化信号は‘111
11111’となる。
【0017】上記から、8個の磁気センサーの何れか1
個がローターに設けてあるS極の磁極7aを検知した
時、他の7個の磁気センサーによってそのローターに設
けてある全てのN極の磁極7bも同時に検知される。そ
して、8個の磁気センサーの検出出力を常にS極の磁極
7aを検知した磁気センサーから時計回り、或いは反時
計回りに並べ変えると、そのローターに設けられたN極
の磁極7bの配列をS極の磁極7aを起点とした8ビッ
トのコード化信号とすることができ、これを判断するこ
とにより、最多で127種類のローターを回転させるこ
となく識別することができる。
【0018】以上、本発明の実施例につき説明したが、
本発明は既述の実施例に限定されるものではなく、本発
明の技術的思想に基いて各種の変形及び変更が可能であ
る。
【0019】例えば、上記実施例においては、遠心分離
機本体側の磁気センサー4及びローター側のS極又はN
極の磁極7を、同一円周上を8等分した45度間隔の位
置に配置したが、同一円周上を12等分した30度間隔
の位置、或いは同一円周上を6等分した60度間隔の位
置等に配置しても良い。
【0020】また、上記実施例においては、ローター側
に一箇所だけ設ける磁極としてS極の磁極を取付けた
が、当然N極の磁極を一箇所だけ取付け、このN極の磁
極を検知した磁気センサーの出力から他の磁気センサー
の出力を並べることにより、ローター固有の磁気パター
ンを識別する構成としても良い。
【0021】さらに、遠心分離機本体側の磁気センサー
4の取付け位置、またローター側のS極又はN極の磁極
7の取付け位置は、何ら実施例の位置に限定されるもの
ではなく、遠心分離機本体側の磁気センサー4がロータ
ー側のS極又はN極の磁極7を検知し得る位置関係にあ
れば、どの様な位置に取付けても良い。
【0022】
【発明の効果】以上、説明した本発明によれば、使用し
ようとするローターを駆動用モーターに搭載したときに
回転方向、或いは反回転方向に最大でも360/n度回
した静止状態で、各ローターに形成された固有の磁気パ
ターンが判別でき、装着されたローターを識別すること
が可能となる。これにより、遠心分離機の運転前にその
ローターの識別を行なうことができ、そのローターの許
容回転数を超える回転数の設定が出来ない遠心分離機の
構成や、装着されたローターの最適な加速、減速条件を
自動的に設定する遠心分離機等の構成が容易に行なうこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明かかる遠心分離機のローター識別機構を
採用した遠心分離機要部の一実施例を示す側面図。
【図2】遠心分離機本体に設ける磁気センサーの配置の
一実施例を示した平面図。
【図3】ローターに設けるS極又はN極の磁極の配置の
一実施例を示した平面図。
【図4】ローターに設けるS極又はN極の磁極の配置の
他の実施例を示した平面図。
【符号の説明】
1 駆動用モーター 2 出力軸 3 ロータ 4 磁気センサー 5 磁気検出板 6 保護カバー 7 磁極

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種のローターを交換して装着できる
    遠心分離機のローター識別機構において、装着する各ロ
    ーターの同一円周上をn等分した位置の一箇所に、S極
    又はN極の磁極を取付け、他の等分した位置の最多でn
    −1箇所に、前記取付けた磁極とは反対のN極又はS極
    の磁極を取付けることにより、装着する各ローターに固
    有の磁気パターンを形成し、該ローターが装着される遠
    心分離機本体の前記磁気パターンが形成された面と対向
    する位置に、S極及びN極の磁極を判別する磁気センサ
    ーを上記ローターに取付けられた磁極と同一円周上にn
    個等間隔に設け、該n個の磁気センサーにより装着され
    た各ローターの上記固有の磁気パターンを検知し、ロー
    ターを識別することを特徴とする遠心分離機のローター
    識別機構。
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