JP2710928B2 - 余弦変換数列の高速計算回路 - Google Patents

余弦変換数列の高速計算回路

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    • G06F17/00Digital computing or data processing equipment or methods, specially adapted for specific functions
    • G06F17/10Complex mathematical operations
    • G06F17/14Fourier, Walsh or analogous domain transformations, e.g. Laplace, Hilbert, Karhunen-Loeve, transforms
    • G06F17/147Discrete orthonormal transforms, e.g. discrete cosine transform, discrete sine transform, and variations therefrom, e.g. modified discrete cosine transform, integer transforms approximating the discrete cosine transform

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、不連続信号の順余弦変換の高速計算回路及
び不連続信号の逆余弦変換の高速計算回路に係わる。こ
れらの変換は、デイジタル画像信号の処理、より詳細に
は高分解能画像の符号化及び復号に使用される。本発明
は、処理すべき信号がN個の点で示される不連続な余弦
変換又は逆余弦変換に係わる。Nは2nの形をもちnは整
数である。 発明の背景 一般的に、不連続化された被処理信号を示す数列
(xi)、0≦i≦N−1、から余弦変換数列(Xi)、0
≦i≦N−1を得るためには一連の演算子を用いる。各
演算子は先行の演算子からN個の点の集合を受信し、入
力に受信した点の簡単な数学的演算によつて得られたN
個の点の集合を後続演算子に送出する。これらの数学的
演算は主として加算及び乗算であり、必要な場合順列が
付加される。 本発明によれば、余弦変換数列の計算回路が一連の段
を含んでおり、各段が1つの演算子を構成し、N個の中
間数を生じさせる。中間数の各々は先行段の2つ以下の
数の直線結合である。 各演算子は、大きさN×Nの行列によつて数学的に示
すことができる。従つて余弦変換回路は行列の積によつ
て定義される。これらの行列が直交する場合、行列の逆
転が極めて容易である。即ち、逆行列は、必要な場合に
乗算係数を除いて、転置行列に等しい。従って、逆余弦
変換回路は、転置行列の積によつて定義される。この積
は順変換の行列の積と逆の順序で算出される。 本発明の回路では、順変換の行列が直交しない。しか
し乍ら、各行列と転置行列との積は直交行列であり、逆
変換は、転置行列と2/Nに等しい係数との積によつて定
義される。この積は順変換行列の積と逆の順序で算出さ
れる。従つて逆変換回路を得るには、順変換回路の段の
順序を逆転させるだけでよく、係数2/Nは順変換の乗算
段の1つで乗算されてもよく、付加的乗算段を用いて乗
算されてもよい。 式a±bの加算段は、出力点の値を2つの入力点の値
の和又は差として定義する。式α:a±β:bの乗算段は2
つの入力点の値と所定の係数との積の和又は差を各出力
に与える。この段は、αa±βb又はβa±αbを与え
るために係数αとβとを互換させる手段を備え得る。 1つの段の演算子が全部の入力点に作用しなくてもよ
い。幾つかの出力点の値は単純に、1つの入力点の値に
等しい又はその逆数に等しい。このような演算子はトラ
ンスピアレントステートと指称される。テキサス・イン
ストルメンツ(Texas Instruments)の回路74181はトラ
ンスピアレントステートの加減算器の一例である。 実装面から見ると、加算段が少なくとも1つの加減算
器を含む。乗算段は、累算器を伴う乗算器又は加減算器
を伴う乗算器を1つ以上含む必要があるので、加算段よ
り複雑である。この回路は、ビデオ信号の如き画像信号
を実時間処理すべく高速動作しなければならない。従つ
てコストが高い。 従つて本発明の分野では、余弦変換数列の高速計算回
路の加減算器と乗算器との個数が特に重要な基準とな
る、更に留意すべきは、乗算器のコストが加算器のコス
トより顕著に高いので回路の乗算段の個数の減少が特に
望まれることである。 余弦変換の高速計算方法は公知であり、例えば、アイ
・イー・イー・イー・トランザクシヨンズ、オン・コミ
ユニケーシヨンズ(IEEE Transactions on communicati
ons)、25巻、9号、1977年9月、1004〜1009頁に収載
のダブリユ・エツチ・チエン(W.H.CHEN)等の論文「不
連続余弦変換の高速演算アルゴリズム(A fast computa
ional algorithm for the discrete cosine trnsfor
m)」がある。 この論文によれば、余弦変換の高速計算方法が、大き
さN×Nの行列の積に等しい行列〔AN〕によつて定義さ
れる。各行列は1つの演算子を示し、回路の1つの段に
対応する。 行列〔AN〕は に等しく、式中の〔PN〕はN×Nの順列行列であり、ブ
ロツク〔AN/2〕はN/2個の点の集合の余弦変換に対応す
る行列であり、ブロツク〔RN/2〕は2n−3個の行列の
積〔但しn=log2N〕であり、〔BN〕は、2つの対角線
上に位置する項が±1で残りの項が0であるような行列
を示す。 2n−3個の行列はn−1個の乗算行列とn−2個の加
算行列とに分解される。加算行列は0でない係数が±1
に等しい行列である。乗算行列は正弦項又は余弦項を含
む。 従つて、該論文に記載された余弦変換回路は、行列
〔BN〕に対応する段を考慮してn−1個の乗算段とn−
1個の加算段とを含む。順列行列RNは本来の計算を構成
しないのでこの行列用の段については考慮しなくてもよ
い。 上記の如き公知の余弦変換数列の高速計算回路は、パ
イプライン処理できるように多少修正されている。この
修正の目的は主として、処理済みのN個の点の集合のう
ちの幾つかの点に関する計算を1つ以上の段で遅延させ
ること、及び演算子に4つの入力を配備することであ
る。これにより、該方法を使用して回路の全部の段を並
列動作させることが可能になる。 また、この回路のより詳細な記載に関しては、アイ・
イー・イー・イー・トランザクシヨンズ、オン・エレク
トロマグネテイツク・コンパテイビリテイ(IEEE Trans
actions on Electromagnetic Compatibility)、24巻、
2号、1982年5月、278〜286頁に収載のエー・ジヤラリ
(A.JALALI)及びケー・アール・ラオ(K.R.RAO)の論
文「TV信号のNTSCカラーを実時間処理するための高速FD
CTプロセツサ」を参照するとよい。 発明の要約 本発明の目的は、公知回路よりも少ないの段をもつ余
弦変換数列の高速計算回路を提供することである。本発
明の回路で段の削減は主として乗算段で行なわれる。先
に指摘したように乗算器は特に高価であるから、乗算段
の削減は経済的見地から特に重要である。 N≧32〔但しN=2nでnは整数〕に対して1つの段が
削減できる。 本発明の目的はまた、第1加算段以外の段が、上段半
体及び下段半体と夫々指称される独立した2つの段半体
に分解され、上段半体アセンブリが余弦変換数列の偶数
添字成分を計算し、下段半体アセンブリが余弦変換数列
の奇数添字成分を計算し得るように構成された余弦変換
数列の高速計算回路を提供することである。 独立した段半体なる用語は、例えば1つの上段半体か
ら送出される信号が該段半体の受信信号のみに依存する
ことを意味する。 この構造の利点は、大きさN/2の余弦変換数列の高速
計算回路から大きさNの余弦変換数列の高速計算回路を
構成し得ること、従つて循環によつて任意の大きさNに
回路を適応させ得ることである。 より詳細には、本発明の目的は、数列(xi)、0≦i
≦N−1によって定義される不連続な信号の余弦変換数
列(Xi)、0≦i≦N−1〔但しN=2n,n≧4〕の高速
計算回路を提供することである。 本発明回路は、数列(xj)、0≦i≦N−1、を受信
し第1の数列(▲x0 j▼)、 〔但し▲x0 j▼=xj+xN-1-j〕と第2の数列(yj)、 〔但しyj=xj−xN-1-j〕とを送出する第1加算段と、直
列に接続された上段半体アセンブリと、直列に接続され
た下段半体アセンブリとを含む。 前記上段半体アセンブリの最初の段半体は、第1数列
(▲x0 j▼)、 を受信し、最後の段半体は、余弦変換数列の偶数添字成
分を示す数列(X2q)、 を送出しており、各段半体の各出力に送出される信号は
該段半体の各入力に与えられた信号2つ以下を直線結合
して得られたものであり、前記上段半体アセンブリは、
大きさNになるための循環によつて定義されており、前
記上段半体アセンブリがN/2個の点に対する余弦変換回
路を構成しており、N=8のとき前記回路が1つの加算
段と1つの乗算段と1つの加算段と1つの乗算段とを直
列に含む。前記下段半体アセンブリの最初の段半体は第
2数列(yj)、 を受信し最後の段半体は余弦変換数列の奇数添字成分を
示す数列(X2q+1)、 を送出しており、各段半体の各出力に送出される信号は
各段半体の各入力に与えられた信号2つ以下を直線結合
して得られたものであり、下段半体アセンブリが、第1
の加算用下段半体と加算又は乗算用の一連の下段半体群
と第2の加算用下段半体と乗算用下段半体とを直列に含
む。 (a) 前記第1の加算用下段半体は〔但し▲x2 j▼=y4j+2−y4j+1〕と を送出する。 (b) 前記加算又は乗算用の一連の下段半体群は、第
4数列のN/2次のフーリエ変換数列の奇数添字成分の実
数部に等しい第6数列(α2q+1)、 と、第4数列のN/2次のフーリエ変換数列の奇数添字成
分の虚数部に等しい第7数列(β2q+1と、第5数列のN/4次の正弦変換数列の奇数添字成分に
等しい 第8数列(δ2q+1)、 と、 第3数列のN/4次の余弦変換数列の奇数添字成分に等し
い 第9数列(γ2q+1)、 とを送出する。 (c) 前記第2の加算用下段半体アセンブリは、 とを送出する。 (d) 前記乗算用下段半体は数列(xj)、0≦j≦N
−1のN次の余弦変換数列の奇数添字成分を示す数列
(X2q+1)、 を送出し、更に、段半体アセンブリの各々がn−2個の
加算段半体と 個の乗算段半体とを含んでおり、Eが整数部分の関数で
あり、第1の乗算段が恒等演算に等しい。 好ましくは、上段半体アセンブリと下段半体アセンブ
リとが同数の加算段半体を含む。 好ましくは、上段半体アセンブリと下段半体アセンブ
リとが、同数の乗算段半体を含んでおり、必要な場合幾
つかの乗算段半体が恒等演算に等しい。 好ましくは、所定の階数の上段半体と同じ階数の下段
半体とが同じタイプである、即ち、双方とも加算段であ
るか又は双方とも乗算段である。 好ましくは第4の数列のN/2次のフーリエ変換数列の
奇数添字成分の実数部に等しい第6の数列を送出する一
連の下段半体が、N/4個の点群に対する余弦変換回路と
等しい個数、順序及び種類の加算段と乗算段とから構成
され、前記回路はN=4の場合1つの加算段と1つの乗
算段とを有する。 本発明の目的は更に、不連続信号の逆余弦変換数列の
高速計算回路を提供することである。この回路は順変換
回路から容易に得られる。順変換回路の一連の段を順変
換回路の逆の順序に接続すると、2/Nに等しい乗算係数
を除いて、逆余弦変換回路が構成される。この特性を証
明することは数学的に極めて容易であるが、本明細書の
範囲外である。この証明は、順変換の各段に対応する行
列にその転置行列を乗算した積が対角行列に等しいとい
う事実に立脚する。乗算係数2/Nが順変換の乗算段の1
つに組込まれてもよい。また乗算係数は例えば末端位置
に備えられた付加的乗算段に於いて処理されてもよい。 順変換回路の構造と同様の構造を有するので、循環に
よつてN個の連続値用の逆変換回路を構成し得ることは
明らかであろう。 順変換段に対応する行列の係数は一般にリードオンリ
ーメモリに記憶されている。逆変換の対応する段にこの
メモリを使用するためには、係数の行列の行と列とを変
換するための手段を配備する必要がある。より簡単には
順変換の行列を記憶したリードオンリーメモリを転置行
列を記憶した別のリードオンリーメモリで置換する。従
つて、行列の係数を記憶したリードオンリーメモリを交
換するだけで同じ段を順変換又は逆変換に使用し得る。 より詳細には、本発明の目的は、数列(Xi)、0≦i
≦N−1〔但しN=2nでn≧4〕で定義される不連続信
号の逆余弦変換数列(xi)、0≦i≦N−1、の高速計
算回路を提供することである。 本発明回路は、 −余弦変換数列の偶数添字成分を示す数列(X2q)、 を受信して第1数列(▲x0 j▼)、 を送出する上段半体アセンブリと、 余弦変換数列の奇数添字成分を示す数列(X2q+1)、 を受信して第2数列(▲x1 j▼)、 を送出する下段半体アセンブリと、 −第1数列(xj)と第2数列(▲x1 j▼)とを受信して
数列(xj)、0≦j≦N−1、を送出する最終加算段と
を含む。 上段半体の各々と下段半体の各々と最終加算段とが夫
々、数学演算を実行し、この演算は、特許請求の範囲第
1項に記載の回路を逆の順序で数えたときに同じ階数を
もつ上段半体と第1加算段とによつて実行される演算の
逆算である。 好ましくは、少なくともN個の記憶セルをもつメモリ
が第1加算段と上部及び下部の段半体アセンブリとの間
に配設され、少なくともN/2個の記憶セルをもつメモリ
が段半体の各々の間に配設されている。 好ましくは、少なくともN個の記憶セルを2組含むダ
ブルメモリが第1加算段と上部及び下部の段半体アセン
ブリとの間に配設され、少なくともN/2個の記憶セルを
2組含むダブルメモリが段半体の各々の間に配設されて
いる。 これらのダブルメモリは「パイプライン」型処理を実
行し得る。即ち、1つのグルーブのN/2個のセルは先行
の段半体から送出されたN/2個の値を受信しており別の
グループのN/2個のセルは後続の段半体にN/2個の値を送
出している。ダブルメモリの2つのセルグループは、フ
リツプフロツプ又はピンポン式に動作する。即ち、先行
の段半体から出るN/2個の値は1つのセルグループと別
のセルグループとに交互に供給される。 好ましくは、本発明の回路が更に、第1段の手前にN
個の記憶セルをもつメモリを備る。 本発明の別の特徴及び利点は、添付図面に示す非限定
具体例に基づく以下の記載より明らかにされるであろ
う。 具体例 第1図の表は、Nが種々の値をとるときの前出のCHEN
の論文に記載の方法、及び本発明方法を夫々用いた余弦
変換数列の高速計算回路の段数を示す。 上記回路の各々について、乗算段の数を符号で示
し、加算段の数を符号で示し、段の総数をEで示す。 n=2又はn=3のとき、2つの回路は同数の段を含
むことが理解されよう。これに反して、実用頻度の高い
n4の値のとき、本発明回路はチエンの論文に記載の
公知回路に比較して乗算段が一つ以上少ない。 一般的に乗算段の数は、チエン回路でn個のオーダで
あり本発明回路で3n/4のオーダである。従つて乗算段の
削減は約25%のオーダであり、これは評価すべき値であ
る。N=16,32,64の場合、チエン回路及び本発明回路に
おいて加算段の数は等しい。チエン回路の加算段の数は
乗算段の数に等しく、本発明回路の加算段の数は乗算段
の数に等しいか又は1をマイナスした数に等しいので、
本発明回路は加算段でも平均25%の削減が得られる。こ
の削減はN=128の値以後にのみ有効である。 従来の格子形表示を用い、種々のNの値について本発
明を以下に説明する。先ず第2図に基づいて格子中に使
用した記号について概説する。 第2図の格子は、5つの入力点と5つの出力点とをも
つ1つの演算子を示す。この演算子は入力に5つの値
a1,a2,a3,a4,a5を受信し、出力に別の5つの値b1,b2,
b3,b4,b5を送信する。演算子は、夫々が1つの入力点を
1つの出力点1連結する弧の集合によつて示される。こ
れらの弧は係数α,β,−1をもつ。分かり易くするた
めに係数が+1に等しいときは係数を図示しない。1つ
の弧に対応する係数は乗算係数である。 第2図の演算子は以下の演算を実行する。 b1=αa1+βa2 b2=a1+a2′ b3=a3′ b4=a4−a5′ b5=−a4+a5 弧に対応する係数全部が−1又は+1に等しいとき
は、演算子は所謂加数である。逆の場合には、演算子は
所謂乗数である。 本発明の余弦変換数列の高速計算回路を示す以下の格
子が理解し易いように、先ず、各格子内で実行される演
算を式で示す。このために、本発明回路で処理されて数
列(Xi),0iN−1、に変換される数列(xi)、0
iN−1,について考察する。但し、数列(Xi)の要
素Xiは以下の如く定義される。 数列(xj),0jN−1,のN次の不連続余弦変換数
列の成分Xi,0iN−1,は、数列TCD(i,N,x)で示さ
れる。 逆は次式で示される。 本発明の不連続余弦変換数列の成分Xiの計算には、i
のパリテイに従つて異なる2つの式、即ち、次式を使用
する。 〔式中、 数列x1のN/2次の不連続フーリエ変換数列の添字成分
(指数成分)2q+1の実数部及び虚数部を示し、TSDは
不連続正弦変換数列を示す。〕 成分X2p+1の式中の数列x1,x2,x3は以下の如く定義さ
れる。 は、大きさNの数列xの余弦変換数列の偶数添字成分の
集合が、大きさN/2の数列x0の余弦変換数列の成分の集
合に等しいことを示す。 換言すれば、大きさNの格子の場合、変換数列の偶数
添字成分の集合は、数列xから抽出された数列x0に大き
さN/2の格子を適用することによつて直接得られる。 同様に、N個の点をもつ数列xの奇数添字成分X2p+1
を計算するためには、N/8個の点をもつ数列x3の正弦変
換と余弦変換に近似した構造のフーリエ変換とを利用す
るとよい。 従つて、余弦変換の格子はNになるまで循環すること
によつて構成され得る。先ず、第3a図及び第3b図に基づ
いて、上記の如き循環を使用する本発明の余弦変換に対
応する大きさNの格子の構造を説明する。次にN=16及
びN=32の特定の場合に対応する格子について説明す
る。これら格子は、より大きい格子の構造の基礎にな
る。 第3a図は、大きさNの数列(xi),0iN−1の余
弦変換数列を計算するための本発明による格子の概略説
明図である。この格子は、3つの演算ブロツク2,4,6か
ら構成されている。 演算ブロツク2は加算ブロツクであり1つの段に対応
する。ここでは、数列(xj),0jN−1を以下の等
式に従つて2つの数列,(x0 j), とに変換する。 演算ブロツク4及び6は並列であり、演算ブロツク4
は数列(x0 j), から余弦変換数列の偶数添字成分の数列(X2q), を算出し、演算6は数列(yj), から余弦変換数列の奇数添字成分の数列(X2q+1), を算出する。 演算ブロツク4と6とは、各々がN個の入力点とN個
の出力点とをもつ段アセンブリから形成される。各段の
各出力点は、該段の入力点に受信した2つ以上の信号の
直線結合によつて得られる信号を受信する。 各段は、各々がN/2個の入力点とN/2個の出力点とをも
つ同じタイプ即ち加算又は乗算用の2つの段半体の並置
によつて機能する。上部の段半体は演算ブロツク4に対
応する段部分を示し、下部の段半体は演算ブロツク6に
対応する段部分を示す。 演算ブロツク4は本発明による大きさN/2の余弦変換
回路から形成されており、数列(▲x0 j▼),0jN
−1の関数として成分X2q, が前出の式 によつて算出される。循環回路であると仮定するので、
大きさN/2のこの回路の構造は確定したと考えてよい。 余弦変換数列の成分X2q+1, の式が示すように、演算ブロツク6は、余弦変換数列及
び大きさN/4の正弦変換及び大きさN/2のフーリエ変換等
の量を生じる。 従つて演算ブロツク6は、より簡単な一連の演算に分
解され得る。第3b図はこの分解を示す。 演算ブロツク6は、以下の演算を含む。 (a) 数列(yj), を受信し3つの数列(▲x1 j▼), を送出する加算ブロツク8。これら数列は次式で定義さ
れる。 (b) 数列x3を受信しこの数列のN/4次の余弦変換成
分を送出する演算ブロツク10。対称性を考慮すると、q
が0〜N/2−1のときこの演算によつて送出される に等しいN/2個の値は、(Y2q+1), で示される異なるN/8個の値になる。 (e) 数列x1を受信しこの数列のN/2次の不連続なフ
ーリエ変換数列の奇数添字成分の実数部を送出する演算
ブロツク12。対称性を考慮すると、qが0〜N/2−1の
とき に等しいこの演算によつて送出されるN/2個の値は、
(α2q+1), で示される異なるN/8個の値になる。 (d) 数列x1を受信しこの数列のN/2次の不連続なフ
ーリエ変換数列の奇数添字成分の虚数部を送出する演算
ブロツク14。対称性を考慮すると、qが0〜N/2−1の
とき に等しいこの演算によつて送出されるN個の値は、(β
2q+1), で示される異なるN/8個の値になる。 (e) 数列x2を受信しこの数列のN/4次の正弦変換数
列の成分を送出する演算ブロツク16。対称性を考慮する
と、qが0〜N/2−1のとき、 に等しいこの演算によつて送出されるN/2個の値は、
(δ2q+1), で示されるN/8個の異なる値になる。 (f) 奇数数列α,β,γ,δを受信し次式で示され
る奇数数列λ,μ,ν及びρを送出する演算ブロツク1
8。 λ2q+1=α2q+1−γ2q+1 μ2q+1=α2q+1+γ2q+1 ν2q+1=β2q+1+δ2q+1 ρ2q+1=β2q+1−δ2q+1 (g) 奇数数列λ,μ,ν及びρを受信し余弦変換数
列の奇数添字成分を送出する演算ブロツク20。この演算
は次式で定義される。 演算ブロツク10,12,14,16の出力点の数をN/8個に減少
し得る対称性は、式TCD,TSD,cosTFD及びsinTFDから直接
得られる。 例えば は式 で示される。 従つて一般的に のとき以下の関係式が得られる。 注目すべきは、奇数数列λ及びμが、 で示される数列x5のフーリエ変換数列の奇数添字成分の
実数部を示すことである。qが0〜N/2−1のときこれ
ら成分はcosTFD(2q+1,N,x5)である。 同様に、奇数数列ν及びρは数列x5のフーリエ変換数
列の奇数添字成分の虚数部を示し、qが0〜N/2−1の
ときsinTFD(2q+1,N,x5)で示される。 従つて演算ブロツク12,14はNになるまで循環によつ
て構成され得る。更に、演算ブロツク16は、演算ブロツ
ク10と構造的に等しく、同じく循環によつて構成され得
る。 最後に、演算ブロツク12,14,16の段数が演算ブロツク
10の段数以下であること、及び各演算ブロツクの段が同
じタイプ(加算又は乗算)であることを確認しておく。 従つて、演算ブロツク10の形成に必要な段数になるま
で循環させることが可能である。大きさN/4の余弦変換
数列の奇数成分を算出するこの演算ブロツクの段数は、
余弦変換計算段の総数から第1加算段を減算した数に等
しい。演算ブロツク8は加算回路なので、演算ブロツク
8,10は大きさN/4の余弦変換回路の段アセンブリに等し
い段アセンブリを必要とする。 従つて、(演算ブロツク8及び10に対応する)大きさ
N/4の余弦変換回路を形成する段アセンブリを備えてい
るので、(演算ブロツク2,18及び20に夫々対応する)2
つの加算段と1つの乗算段とを付加するだけで大きさN
の余弦変換数列の計算回路が得られる。 第3a図及び第3b図は、順余弦変換のグラフを示す。逆
変換のグラフはこのグラフから容易に演繹できる。これ
らの演算回路を転置演算回路によつて置換し演算を逆の
順序で再開するだけでよい。転置演算回路は、順変換の
演算回路に対応する行列の転置行列をもつ演算回路であ
ると定義できる。 次に、N=16の場合に対応する格子と、N=32の場合
に対応する格子とを順次説明する。 第4a図、第4b図及び第4c図は、N=16の場合の余弦変
換の格子を示す。この格子は3つの演算ブロツク22,24,
26に分解される(第4a図)。演算ブロツク22は全部の格
子に共通の初期加算段である。この段は、数列(xj),0
j15を数列(cj),0j15, cj=xj+x15-j,c8+j=+xj−x15-j〔但し0j7〕
に変換する。 数列(cj),0j7に使用される演算ブロツク24
は、本発明によれば第4b図に示す大きさN=8の余弦変
換の格子によつて構成される。この演算ブロツク24は、
X0,X8,X4,X12,X2,X10,X6及びX14の順に余弦変換数列の
偶数添字成分を送出する。 この格子は4つの段、即ち1つの加算段と1つの乗算
段と1つの加算段と1つの乗算段とを順次含む。第1加
算段は次式によつて8個の値d0,d1,…d7を送出する dj=cj+c7-j〔但し0j3〕 dj=cj−c7-j〔但し4j7〕 最初の4つの値d0,d1,d2,d3は、余弦変換数列の偶数
添字成分x0,x8,x4及びx12を与える。 最初の乗算は以下の如く定義される。 成分d0,d1,d2,d3に行なわれる最初の乗算は恒等演算
(identy operation)であることに注目されたい。この
演算は、これら成分に対して実行された第2の加算と4
つの成分e4,e5,e6及びe7に対して実行された第2の加算
とを同時に転記し得る。従つて各計算段は1つの数列の
成分全部を同時に受信し得る。このため「パイプライ
ン」型処理が可能である。 第2の加算は以下によつて定義される。 f0=e0+e3 f1=e1+e2 f2=e1−e2 f3=e0−e3 f4=e4+e5 f5=e4−e5 f6=e6+e7 f7=e6+e7 最後に、第3の乗算は以下によつて定義される。 演算ブロツク26は数列(ej)、8j15を余弦変換
数列の奇数添字成分に変換する。本発明によればこの演
算回路26は、4つの演算即ち1つの加算と1つの乗算と
1つの加算と1つの乗算とを順次実行する。 この演算ブロツク26に対応する格子の詳細を第4c図に
示す。 これら演算は次式によつて定義される。 −第1加算(表I)、 −第1乗算(表II)、 −第2加算(表III)、 −第2乗算(表IV)。 この格子で要素ei〔但し8i15〕は第3b図で示さ
れたcos TFD,sin TFD,TCD及びTSDの種々の値を示す。第
2加算段によつて送出される成分fi〔但し8i15〕
は、cos TFD+TCD及びsin TFD+TSD、即ち第3b図の演算
ブロツク18によつて送出される量を示す。 第4a図、第4b図及び第4c図に示す本発明の格子は、従
来技術の格子に比較して乗算段の削減が可能である。N
=32の場合にも同様の削減が可能である。即ち、対応す
る格子の段数は僅か7段でよくそのうちの3つが乗算段
である。 第5a図はN=32の場合の本発明による余弦変換の高速
計算プロセスに対応する格子を示す。この格子は3つの
演算ブロツク28,30,32の形態で示される。演算ブロツク
28は全部の格子に共通の初期加算を行なう。演算ブロツ
ク28は数列(xi)、0i31、をaj=xj+x31-j及びa
16+j=xi−x31-j〔但し0j15〕によつて定義され
る数列(ai)、0i31に変換する。 演算ブロツク30はN=16の場合の本発明の格子を示
す。この演算ブロツクは最初の16個の成分a0,a1,…,a15
を、数列(xi)、0i31、の余弦変換数列の偶数添
字成分にX0,X16,X8,X24,X4,X20,X12,X28,X30,X6,X18,X
10,X22,X14,X26及びX2の順序で変換する。 演算ブロツク30は第5b図の格子によつて示される。こ
の演算ブロツクは第4a,4b及び4c図に示す格子と機能的
に同等でありN=16に対応する。僅かな違いは、最初の
2つの加算段の間に恒等演算に等しい1つの乗算段が付
加されていることである。この付加段は、演算ブロツク
30と32とによつて実行される加算と乗算とを同期化し得
る。これにより「パイプライン」型の処理が可能にな
る。 次に第5c図に基づいて演算ブロツク32に対応する格子
を説明する。演算ブロツク32は後半の16個の成分a16,a
17,…,a31を数列(xi)、0i31、の余弦変換数列
の奇数添字成分に変換する。この演算ブロツクは第1加
算と第2加算と第1乗算と第2乗算と第3加算と第3乗
算とを順次に含む一連の段から成る。これらの演算は次
式によつて定義される。 −第1加算(表V)、 −第2加算(表VI)、 −第1乗算(表VII)、 −第2乗算(表VIII)、 −第3加算(表IX)、 −第3乗算(表X)。 第3a図〜第5c図に示された格子に対応する計算は、加
算段と乗算段とを直列に含む回路によつて実行される。
例えば、N=16に対応する回路の基本図について説明す
る。この回路は第6図に示される。 この回路は直列の5つの計算段114,116,118,120及び1
22を含む。これら回路の各々は、16個の入力と16個の出
力とを含む。段114,116及び120は、式a±bの加算段で
あり、段118及び122は式αa±βbの乗算段である。階
数k(但しkは1〜5)の段によつて実行される計算
は、第4a,4b及び第4c図に示される格子の階数kの段に
対応する。 次に、第7図及び第8図に基づいて加算段の特定具体
例を説明し第9図及び第10図に基づいて乗算段の特定具
体例を説明する。 第6図の回路は更に、連続する2つの段の間に各々が
直列に配置されたダブルメモリ124,126,128及び130を含
む。第6図の場合、各ダブルメモリは、16個の記憶セル
を2組含む。より一般的には、各組の大きさがNに等し
い。1つのダブルメモリのN個のセルを含む各組は、先
行の段から送出されたN個の値を受信し得る。 同じメモリの2組は、フリツプフロツプ的に動作す
る。所与の時点で、1つの組は先行の段から送出された
N個の値を受信し、残りの組は記憶しているN個の値を
後続段に送出する。次の時点で、各組の役割が交替す
る。受信していた組が送信側になり、送信していた組が
受信側になる。 これらのダブルメモリは、種々の計算段間でデータ流
を同期化しパイプライン型処理を可能にする。パイプラ
イン型でない遂次処理の場合には、これらダブルメモリ
を削除してもよい。 一般的に、加算段の各々は唯1つの加算器と唯1つの
減算器とを含んでおり、また同様に、乗算段の各々は2
つの乗算器と1つの加算器と1つの減算器とを含んでい
る。この場合、段によつて受信されたN個の値の処理は
遂次的に行なわれる。従つて、回路がダブルメモリを含
まないときは、各計算段の間に単純メモリを付加するこ
とが必要である。更に、加算段114の入力にバツフアメ
モリ132を配置してもよい。加算段の具体例と乗算段の
具体例とを第7図〜第10図に基づいて以下に説明する。 第7図は加算段の第1具体例を示す。この加算段は主
として、数値a及びbを記憶する2つの入力バツフア13
4,136と、加算器138と減算器140と2つの出力バツフア1
42,144とを含む。加算器138は、入力バツフアに記憶さ
れた2つの数の加算又はこれらの数の1つの伝送を制御
する制御入力139を有する。減算器140もまた同様の機能
を果たす入力141をもつ。従つて、出力バツフア142はa
+b、a又はbは受信し得る。出力バツフア144はa−
b、a又はbを受信し得る。 第8図は加算段の変形例を示す。減算器と加算器と
は、加減算器148によつて置換されており、加減算器148
は出力バツフア146に送出される数をa,−b,a+b又はa
−bに等しい値から選択するための2つの制御入力147,
149を有する。 第7図及び第8図に示す加算段はまた、シーケンサと
(図示しない)アドレス手段とを含む。アドレス手段
は、この段に先行するメモリに記憶された数を入力バツ
フアにロードし、出力バツフアの内容を後続メモリに記
憶させる機能を果す。 第9図は乗算段の第1具体例を示す。乗算段は、夫々
が数α,β,a及びbを記憶した4つの入力バツフア150,
152,154,156と積αa及びβbを送出する2つの乗算器1
58,160と2つの制御入力161,163をもつ加減算器162と制
御入力161,163に与えられられた信号に従つてαa,β
b、αa+βb又はαa−βbを受信する出力バツフア
164とを有する。 入力バツフア154,156は乗算段に先行するメモリの数
を受信する。入力バツフア150,152には、該段に結合さ
れたリードオンリーメモリ149に記憶された数がロード
される。この段はまた、シーケンサと(図示しない)ア
ドレス手段とを含む。 入力バツフア150及び152は夫々、係数α及びβを受信
し得るが、また夫々係数β及びαをも受信する。この場
合、バツフア164は数αa,βa,βa−αb,βa+αbを
受信し得る。係数α及びβの各々を互いに独立して配向
することができないときは、第9図の回路と同様の2つ
の回路を配備する必要がある。1つの回路では入力バツ
フア150及び152が夫々α及びβを受信し、もう1つの回
路では夫々β及びαを受信する。 第9図の回路の第1変形例では、加減算器162を別々
の加算器と減算器とによつて置換する。この場合、4つ
の乗算器が必要であり、2つの乗算器が加算器に接続さ
れ2つの乗算器が減算器に接続される。 第10図は第2の変形具体例を示す。この回路は、より
遅い処理速度の使用が許容される場合に重要である。第
10図では第9図と等価の素子を同じ参照符号で示す。こ
の段では、入力バツフア152,156と乗算器160とを削除し
た。1つの入力と2つの出力とをもつ累算器型のメモリ
166が、乗算器158と加減算器162との間に配置されてい
る。メモリ166と加減算器162とは、累算器型の入力をも
つ加減算器によつて置換されている。この具体例の利点
は、乗算器が1つで済むことであり、これは経済的に極
めて有利である。 本発明の余弦変換数列の計算に対応する格子を第3a図
から第5c図に基づいて説明した。信号を余弦処理する目
的は、周波数領域での信号処理を行なうためである。一
般には、この処理した信号を次に逆余弦変換する。逆余
弦変換に対応する格子は、普通の余弦変換用格子から極
めて容易に得られる。即ち、種々の演算を転置によつて
置換し、演算順序を逆転させるだけでよい。このことに
関しては第3a図及び第3b図に基づいて説明した。 第11図は、N=16の場合の逆余弦変換数列に対応する
格子の1つの例を示す。この格子は、同じ係数で右から
左に読取られる第4a図の格子に正確に対応する。 第12図は、この逆変換に対応する回路の基本図であ
る。計算段は第6図の回路に等しいが、順序が逆転して
いる。これらの計算段の間に、第7図の回路のメモリ12
4,126,128及び130と同等の機能を果すダブルメモリ166,
168,170及び172が挿入されている。更に、第12図の回路
の入力に配置されたメモリ174は、第6図の回路のメモ
リ132と同等の機能を果す。
【図面の簡単な説明】 第1図は、チエンによる公知方法及び本発明方法を夫々
用いたときの余弦変換の高速計算回路に於ける種々のN
の値に対する加算段と乗算段との数を示す表、第2図は
従来の格子加算及び格子乗算を示すグラフ、第3a図は本
発明の余弦変換回路に対応する格子の概略図であり、処
理信号点の数がNになるまで循環されるこの格子の構造
を示す説明図、第3b図は第3a図の格子の下半分の構造即
ち余弦変換数列の奇数添字成分を算出する構造を示す説
明図、第4a図はn=16の場合の本発明回路に対応する格
子の概略説明図、第4b図及び第4c図は夫々、第4a図の格
子による余弦変換数列の偶数添字成分及び奇数添字成分
を算出する格子の説明図、第5a図はN=32の場合の本発
明回路に対応する格子の概略説明図、第5b図及び第5c図
は夫々、第5a図の格子を用いた余弦変換数列の偶数添字
成分と奇数添字成分とを算出する格子の概略図、第6図
は本発明回路の具体例の概略図、第7図は第6図の回路
の加算段の第1具体例の説明図、第8図は第6図の回路
の加算段の第2具体例の説明図、第9図は第6図の回路
の乗算回路の第1具体例の説明図、第10図は第6図の回
路の乗算段の第2具体例の説明図、第11図はN=16の場
合の本発明の逆余弦変換回路に対応する格子の説明図、
第12図は第10図の格子に対応する逆変換の高速計算を実
行する本発明回路の概略説明図である。 114,116,120……加算段、118,122……乗算段、124,126,
128,130,166,168,170,172……ダブルメモリ,132……バ
ツフアメモリ、134,136,150,152,154,156……入力バツ
フア、138……加算器、140……減算器、142,144,146,16
4……出力バツフア、148,162……加減算器、149……リ
ードオンリーメモリ、158,160……乗算器、166,174……
メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エリツク・カシマテイ フランス国、75016・パリ、プラス・ド ウ・バルセローヌ・4 (56)参考文献 特開 昭59−205670(JP,A) 特開 昭57−75372(JP,A) 米国特許4385363(US,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.数列(xi)、0≦i≦N−1、によって定義される
    不連続な信号の余弦変換数列(Xi)、0≦i≦N−1
    [但しN=2n,n≧4]の高速計算回路であって、 数列(xj)、0≦j≦N−1、を受信し第1の数列(▲
    0 j▼)、0≦j≦(N/2)−1[但し▲x0 j▼=xj+x
    N-1-j]と第2の数列(yj)、0≦j≦(N/2)−1[但
    しyj=xj−xN-1-j]とを送出する第1加算段と、 直列に接続されており、最初の段半体は第1数列(▲x
    0 j▼)、0≦j≦(N/2)−1、を受信し最後の段半体
    は余弦変換数列の偶数添字成分を示す数列(X2q)、0
    ≦q≦(N/2)−1、を送出しており、各段半体の各出
    力に送出される信号は該段半体の各入力に与えられた信
    号2つ以下を直線結合して得られたものであり、前記上
    段半体アセンブリは、大きさNになるための循環によっ
    て定義されており、前記上段半体アセンブリがN/2個の
    点に対する余弦変換回路を構成しており、N=8のとき
    1つの加算段と1つの乗算段と1つの加算段と1つの乗
    算段とを直列に含んでいる上段半体アセンブリと、 直列に接続されており、最初の段半体は第2数列
    (yj)、0≦j≦(N/2)−1、を受信し最後の段半体
    は余弦変換数列の奇数添字成分を示す数列(X2q+1)、
    0≦q≦(N/2)−1、を送出しており、各段半体の各
    出力に送出される信号は各段半体の各入力に与えられた
    信号2つ以下を直線結合して得られたものである下段半
    体アセンブリとを有しており、 前記下段半体アセンブリは、 (a)第3数列(▲x3 j▼)、0≦j≦(N/8)−1 [但し▲x3 j▼=y4j+2+y4j+1]と 第4数列(▲x1 j▼)、0≦j≦(N/8)−1 [但しj≦(N/8)−1のとき▲x1 j▼=y4j j>(N/8)−1のとき▲x1 j▼=−yN-4j-1]と 第5数列(▲x2 j▼)、0≦j≦(N/8)−1 [但し▲x2 j▼=y4j+2−y4j+1]と を送出する第1の加算用下段半体と、 (b)第4数列のN/2次のフーリエ変換数列の奇数添字
    成分の実数部に等しい 第6数列(α2q+1)、0≦q≦(N/8)−1と、 第4数列のN/2次のフーリエ変換数列の奇数添字成分の
    虚数部に等しい 第7数列(β2q+1)、0≦q≦(N/8)−1と、 第5数列のN/4次の正弦変換数列の奇数添字成分に等し
    い 第8数列(δ2q+1)、0≦q≦(N/8)−1と、 第3数列のN/4次の余弦変換数列の奇数添字成分に等し
    い 第9数列(γ2q+1)、0≦q≦(N/8)−1と を送出する加算又は乗算用の一連の下段半体群と、 (c)数列(α2q+1+γ2q+1)、0≦q≦(N/8)−1
    と (α2q+1−γ2q+1)、0≦q≦(N/8)−1と (β2q+1+δ2q+1)、0≦q≦(N/8)−1と (β2q+1+δ2q+1)、0≦q≦(N/8)−1と を送出する第2の加算用下段半体と、 (d)数列(xj)、0≦j≦N−1のN次の余弦変換数
    列の奇数添字成分を示す数列(X2q+1)、0≦q≦(N/
    2)−1を送出する乗算用下段半体とが直列に接続され
    ており、 段半体アセンブリの各々がn−2個の加算段半体とE
    [(n+1)/2]個の乗算段半体とを備えており、Eが
    整数部分の関数であり、第1の乗算段が恒等演算に等し
    いことを特徴とする余弦変換数列の高速計算回路。 2.上段半体アセンブリと下段半体アセンブリとが同数
    の加算段半体を含むことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載の回路。 3.所定の階数の上段半体と同じ階数の下段半体とが同
    じタイプであること、即ち双方とも加算段であるか又は
    双方とも乗算段であることを特徴とする特許請求の範囲
    第2項に記載の回路。 4.上段半体アセンブリと下段半体アセンブリとが、同
    数の乗算段半体を含んでおり、必要な場合幾つかの乗算
    段半体が恒等演算に等しいことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の回路。 5.第4の数列のN/2次のフーリエ変換数列の奇数添字
    成分の実数部に等しい第6の数列を送出する一連の下段
    半体が、N/4個の点群に対する余弦変換数列の計算回路
    と等しい個数、順序及び種類の加算段と乗算段とから構
    成され、前記回路はN=4の場合、直列に接続された1
    つの加算段と1つの乗算段とを有することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項に記載の回路。 6.少なくともN個の記憶セルをもつ第1のメモリが第
    1加算段と上部及び下部の段半体アセンブリとの間に配
    設されており、少なくともN/2個の記憶セルをもつ第2
    のメモリが段半体の各々の間に配設されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の回路。 7.更に、少なくともN個の記憶セルを含む別のメモリ
    が第1段の手前に配設されていることを特徴とする特許
    請求の範囲第6項に記載の回路。 8.少なくともN個の記憶セルを2組含む第1のダブル
    メモリが第1加算段と上部及び下部の段半体アセンブリ
    との間に配設されており、少なくともN/2個の記憶セル
    を2組含む第2のダブルメモリが段半体の各々の間に配
    設されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載の回路。 9.数列(Xi)、0≦i≦N−1[但しN=2nでn≧
    4]で定義される不連続信号の逆余弦変換数列(xi)、
    0≦i≦N−1、の高速計算回路であって、前記回路が 余弦変換数列の偶数添字成分を示す数列(X2q)、0≦
    q≦(N/2)−1、を受信して第1数列(▲x0 j▼)、
    0≦j≦(N/2)−1、を送出する上段半体アセンブリ
    と、 余弦変換数列の奇数添字成分を示す数列(X2q+1)、
    0≦q≦(N/2)−1、を受信して第2数列(▲x
    1 j▼)、0≦j≦(N/2)−1、を送出する下段半体ア
    センブリと、 第1数列(▲x0 j▼)と第2数列(▲x1 j▼)とを受信
    して数列(xj)、0≦j≦N−1、を送出する最終加算
    段とを含んでおり、 上段半体の各々と下段半体の各々と最終加算段とが夫
    々、逆余弦の数学演算を実行することを特徴とする逆余
    弦変換数列の高速計算回路。 10.少なくともN個の記憶セルをもつ第1のメモリが
    第1加算段と上部及び下部の段半体アセンブリとの間に
    配設され、少なくともN/2個の記憶セルをもつ第2のメ
    モリが段半体の各々の間に配設されていることを特徴と
    する特許請求の範囲第9項に記載の回路。 11.少なくともN個の記憶セルを2組含む第1のダブ
    ルメモリが第1加算段と上部及び下部の段半体アセンブ
    リとの間に配設されており、少なくともN/2個の記憶セ
    ルを2組含む第2のダブルメモリが段半体の各々の間に
    配設されていることを特徴とする特許請求の範囲第9項
    に記載の回路。 12.更に、少なくともN個の記憶セルを含む別のメモ
    リを第1段の手前に含むことを特徴とする特許請求の範
    囲第10項に記載の回路。
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