JP2710867B2 - 圧延ロールの研削方法 - Google Patents

圧延ロールの研削方法

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JP2710867B2
JP2710867B2 JP3046834A JP4683491A JP2710867B2 JP 2710867 B2 JP2710867 B2 JP 2710867B2 JP 3046834 A JP3046834 A JP 3046834A JP 4683491 A JP4683491 A JP 4683491A JP 2710867 B2 JP2710867 B2 JP 2710867B2
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JP
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grinding
curved
roll
shoulder
rolling roll
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岱輔 藤井
文一郎 近澤
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延ロールに曲線状の
肩部を形成するための研削方法に関する。
【0002】
【従来の技術】6重式圧延機の中間ロールにおいて補強
ロール及びまたは作業ロールとの当たりを緩和するため
や、6重式あるいは4重式圧延機のワークロールにおい
て圧延鋼板の側縁に形成される所謂エッジドロップを低
減するため、圧延ロールの肩部を砥石によって研削して
曲線部を形成することが行われている。
【0003】この曲線付肩部の形成のための研削方法と
して、例えば特公昭61−54546号公報に開示され
た方法がある。
【0004】この研削方法は、研削過程で被加工ロール
の肩部の曲線面に従って砥石の軸を肩部の曲線の平面内
で3軸制御で傾動させることにより、砥石の作業面の接
触点を順次ずらせるようにするものである。これによっ
て、ロールの直線部と曲線部との継ぎ目を円滑な曲面で
連続し、しかも砥石が偏摩耗しないために良好な曲線肩
の形成を可能とするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、圧延スケジュー
ルから必要ロール順を決定する過程、必要ロールを選定
する過程、ロール研削順を決定する過程、選定した必要
ロールを搬送する過程、必要ロールを研削する過程の全
過程を完全自動化してロール研磨設備を無人化すること
が試みられるようになり、かかるロールの曲線付肩部の
研削もこの全過程の中の一つとして完全自動化が必要で
ある。
【0006】この点から言って、上記の従来の方式を自
動制御に適用しようとした場合、砥石の稼働面の接触点
を希望する曲線の曲率半径に合致させるための傾動制御
装置が複雑となり、また、砥石作業面が平坦であること
が必須となり完全自動化の採用のためにはその保守作業
に手間がかかり過ぎる。
【0007】本発明の目的は、ロール肩部における曲線
形成を連続したスムーズな連続的なものとし、希望の曲
率の曲線を形成するための自動化を実現化するために、
制御因子を少なし、そのための制御設備が簡単になる研
削方式を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の圧延ロールの研
削方法は、砥石の回転軸を圧延ロール軸と平行に軸支さ
せ、前記砥石をその回転軸方向及びこれと垂直な方向に
制御移勧させる圧延ロールの研削方法において、外周端
面の作業部分が、平坦作業面とその両側の縁部に位置す
る曲線作業面とからなる砥石を用いて、圧延ロールのス
トレート部を、前記砥石の平坦作業面により研削すると
ともに、圧延ロールの曲線付肩部を、砥石回転軸と圧延
ロール軸との平行状態を変化させることなく、かつ、砥
石の作業部分を圧延ロールと接触させたまま、砥石の曲
線作業面により、前記曲線作業面の開始点を圧延ロール
の曲線付肩部開始点に当接して、砥石の曲線作業面と圧
延ロールの曲線付肩部との当接点を順次ずらせて研削す
ることを特徴とする。
【0009】
【作用】砥石軸を垂直にして、砥石の周端面を使用して
のロールのストレート部の研削から、ロールの曲線付肩
部の研削に移行するに際して、砥石軸の垂直位置を何ら
傾動する必要がなく、自動化に際しての制御因子がロー
ルの軸方向とそれに垂直な方向との2つの因子による2
軸制御になり、完全自動化の適用が容易になる。
【0010】また、ストレート部の研削に際して作業面
となる砥石の周端面の摩耗と、ロールの曲線付肩部の研
削に使用される砥石の曲線付角部とも均一に稼働される
ので摩耗量も一定となる。
【0011】
【実施例】図1〜図3は本発明を6重式圧延機の圧延ロ
ールの片端部に曲線付肩部を形成するのに適用した実施
例を示す図である。
【0012】図1は、被加工ロール1と研削砥石2との
配置関係を示す図である。同図に示すように被加工ロー
ル1は水平位置において回転駆動可能にセットされてお
り、また、研削砥石2は被加工ロール1の回転軸11と
平行な回転軸21によって被加工ロール1の回転方向と
同方向に回転駆動されるようにセットされている。12
は被加工ロール1のストレート部であり、13は曲線付
肩部を示す。研削砥石2の作業面である円周端面の両縁
部には、曲線部22と23が形成され、且つ研削砥石2
は、その回転軸21と同一方向のZ軸方向とそれに垂直
なX軸方向に移動可能に設置されている。
【0013】図2は、図1に示す関係にセットされた被
加工ロール1と研削砥石2の作業部分Wの構成と研削加
工の態様を示す図である。
【0014】同図に示すように、砥石2の外周端面の作
業部分Wは、被加工ロール1のストレート部12の研削
のための平坦作業面w0 とその両側の縁部に位置するそ
れぞれr1,2 の曲率半径を有する曲線部を形成した曲
線加工部w1 とw2 とから形成されている。この研削砥
石2の研削のための作業は、図中Aの点線によって示す
ストレート部12のZ軸に沿っての平坦作業面w0 によ
る研削作業と、Bの実線によって示す変移点Pからの曲
線加工部w1 による曲線付肩部13の研削開始から、C
の点線によって示す曲線付肩部13の加工点の変移に伴
う曲線加工部w1 の当接点Pw までの研削作業からな
る。
【0015】図3は、図2に示す研削加工の制御につい
ての説明図である。
【0016】同図にTR1 として示すように、砥石角部
の曲線部が一定の曲率半径r1 をもって形成されている
砥石2を使用して、被加工ロール1の曲線付肩部13に
曲率半径Rが一定の標準の研削軌跡を形成したいと希望
する場合は以下の要領で行うことができる。
【0017】砥石2の角部の曲率半径の中心をOr 、被
加工ロール1の曲線付肩部13の曲率半径の中心をOR
とする。砥石2の曲率半径中心Or の移動を被加工ロー
ル1の曲線付肩部13の曲率半径中心OR を中心として
半径R+r1 の円弧に沿ったものとすると、砥石2の曲
率半径中心Or は図中TRに示す軌跡を描く。また、被
加工ロール1の肩部に形成される軌跡TR1 は、被加工
ロール1の曲線付肩部13の曲率半径中心OR を中心と
して、砥石2の曲率半径中心Orの軌跡TRと同心円を
描くことになる。したがって、図2に示す砥石2の曲線
加工部w1 の当接点Pwの移動によって形成される軌跡
は、希望の被加工ロール1の曲線付肩部13の軌跡TR
1 上を辿ることになり、希望の軌跡TR1 を形成するこ
とになる。
【0018】また、同図にTR2 として示すように、同
じく砥石2の角部が曲率半径r1 をもって形成されてい
る砥石2を使用して、被加工ロール1の曲線付肩部13
の曲率半径OR が順次縮小され、Pn点で前述の軌跡T
1 とZ軸方向でdZ、X軸方向でdXの偏差を有する
砥石当接点Pwによる軌跡を形成したいと希望する場合
には、上記の砥石2の平面移動軸であるZ軸とX軸の移
動速度を、軌跡が円弧となる移動速度による軌跡TR1
との移動距離の差、−dZと−dXをもたらすように、
砥石2の曲率半径中心Orの移動軌跡を、それに対応す
る両軸の移動速度を上記TR1 の場合よりもZ軸方向に
−dVZ 分減少させ、X軸方向にdVX 分増大させ、こ
れによって砥石2の曲線加工部w1の当接点Pwが標準
の移動軌跡TR1 よりもずれた希望する縮小軌跡TR2
上を移動して研削を進めることができる。
【0019】また、同図のTR3 に示すように、被加工
ロール1の曲線付肩部13の曲率半径OR が順次拡大さ
れた研削軌跡を形成したいと希望する場合には、TR2
の場合とは逆に砥石2の曲率半径中心Orの移動軌跡
を、X軸とZ軸の両軸の移動速度を順次減少させること
によって、砥石の曲線加工部w1 の当接点Pwを希望の
拡大軌跡TR3 上を辿らせ研削を進めることができる。
【0020】上記、図示の場合には、使用する砥石の角
部の曲率半径r1 が、その曲線加工部w1 の全域で一定
の曲率半径を有する例によって説明したが、砥石2の曲
線部が変化した曲率半径d・r1 を有する場合であって
も、被加工ロール1の曲線付肩部13の曲線の態様TR
nとの合計(d・r1 +TRn)との軌跡と、砥石2の
曲率半径r1と被加工ロール1の曲線付肩部13の曲率
半径Rが一定の場合(r1 +R)の軌跡と比較して、そ
の差がもたらされるように、砥石の移動軸であるZ軸と
X軸における移動速度dVZ とdVX を調整することに
よって対応することができる。これを利用して、たとえ
ばsinカーブの肩落とし部分を研削することも可能で
ある。
【0021】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0022】(1)砥石の移動が直線移動の集合によっ
て制御されるので、従来のように砥石の回動の制御を要
しないので、研削盤の機構が単純で、しかも制御のため
の装置と制御プログラムを簡単にでき、曲線付肩部を有
するロールの研削を精度よく、また、能率的に行うこと
ができる。
【0023】(2)使用する砥石の作業面が広がり、し
かも均一な摩耗となるので、砥石の使用寿命が伸びる。
【0024】(3)直線研削部分と肩落とし部分の研削
が滑らかにつながるため、ロール全長にわたって良好な
表面性状が得られる。
【0025】(4)肩落とし部分研削時の砥石の動き
を、ロールの肩落とし部分の曲率半径と砥石エッジ部分
の曲率半径との和という単純なパラメータで制御が可能
で、汎用のNC装置でも瞬時に計算を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すもので、被加工ロールと
研削砥石との配置を示す図である。
【図2】同実施例における研削態様を説明するための図
である。
【図3】同実施例における研削態様の詳細説明図であ
る。
【符号の説明】
1 被加工ロール 2 研削砥石 11 ロールの回転軸 12 ロールのストレート部 13 ロールの曲線付肩部 21 砥石の回転軸 22,23 砥石角部の曲線 P 変移点 PW 当接点 R 曲線付肩部の曲率半径 W 研削砥石の作業部分 W0 平坦作業面 W1 ,W2 曲線加工部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】砥石の回転軸を圧延ロール軸と平行に軸支
    させ、前記砥石をその回転軸方向及びこれと垂直な方向
    に制御移勧させる圧延ロールの研削方法において、 外周端面の作業部分が、平坦作業面とその両側の縁部に
    位置する曲線作業面とからなる砥石を用いて、 圧延ロールのストレート部を、前記砥石の平坦作業面に
    より研削するとともに、 圧延ロールの曲線付肩部を、砥石回転軸と圧延ロール軸
    との平行状態を変化させることなく、かつ、砥石の作業
    部分を圧延ロールと接触させたまま、砥石の曲線作業面
    により、前記曲線作業面の開始点を圧延ロールの曲線付
    肩部開始点に当接して、砥石の曲線作業面と圧延ロール
    の曲線付肩部との当接点を順次ずらせて研削する ことを
    特徴とする圧延ロールの研削方法。
  2. 【請求項2】曲線作業面開始点を圧延ロールの半径Rの
    曲線付肩部開始点とするとともに、 砥石の曲線作業面と圧延ロールの曲線付肩部との当接点
    を砥石の曲線作業面の曲線の中心O r を圧延ロール端部
    の曲線肩部の中心O R を中心とする半径R+r 1 を軌跡と
    する関係で順次ずらせることを特徴とする請求項1に記
    載の圧延ロールの研削方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5840257A (ja) * 1981-08-28 1983-03-09 Toyoda Mach Works Ltd 円弧状隅部の研削方法
JPS6154546A (ja) * 1984-08-24 1986-03-18 Nec Corp メモリアクセス方式

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