JP2709123B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2709123B2
JP2709123B2 JP1026746A JP2674689A JP2709123B2 JP 2709123 B2 JP2709123 B2 JP 2709123B2 JP 1026746 A JP1026746 A JP 1026746A JP 2674689 A JP2674689 A JP 2674689A JP 2709123 B2 JP2709123 B2 JP 2709123B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は記録装置に関し、特に記録用シートをプラテ
ン上に送給してプラテン上に保持するシート送り機構を
有した記録装置に関するものである。
[従来の技術] この種の記録装置として例えばパーソナルコンピュー
タやワードプロセッサ等の各種電子機器の記録出力に用
いられるシリアル型のプリンタがある。シリアル型のプ
リンタでは一般的には紙送りローラの駆動により記録用
シートである記録紙の送りを行ない、紙送りローラの駆
動によりプラテン上に記録用紙を送給してピンチロー
ラ、ベイルローラあるいはガイド部材等の手段によりプ
ラテン上に記録用紙を保持し、プラテン上の記録用紙に
沿って記録ヘッドのキャリッジを移動させて記録走査を
行なう。従って記録用紙をプラテン上に保持する手段は
記録ヘッドのキャリッジの走査領域を避けて、同領域よ
り記録用紙の送り方向の上流側と下流側に設けられる。
尚プラテンが紙送りローラを兼ねる構成も多用されて
いる。
[発明が解決しようとする課題] ところが上述したシリアル型のプリンタでは記録ヘッ
ドのキャリッジの走査領域には記録用紙の保持手段が設
けられないので、記録用紙がカット紙の場合に記録用紙
の終端部がプラテン上にある場合に終端部は保持され
ず、精度良く送りを行なうことができない。このため記
録用紙の終端部には実用的に充分な品位の記録は不可能
になってしまう。また例えばラベルのような通常より小
さな記録用紙についても通常の記録用紙の終端部の場合
と同様に保持がうまく行なえず、押えがきかず、実用上
充分な品位で記録を行なうことが困難になる。
尚記録用紙として連続したファンホールド紙を用い、
ピンによるトラクタフィードで紙送りを行なう場合には
上述した記録用紙終端部の送り精度の問題はないが、フ
ァンホールド紙しか使用できず、ラベル等の用紙には記
録が行なえない。
そこで本発明の課題は上述した問題点を解消し、記録
用シートの終端部及び通常のサイズより小さな記録用シ
ートに高品位に記録を行なえる記録装置を提供すること
にある。
[課題を解決するための手段] 上述した課題を解決するために、本発明によれば、記
録装置において、記録用シートをプラテン上に送給して
前記プラテン上に保持するためのシート送り機構と、前
記プラテンの長手方向に沿った前記プラテンの任意の位
置に対して直接的に着脱可能に取り付けられ、前記シー
ト送り機構を通さずに記録用シートを前記プラテン上に
保持するための記録用シート保持部材と、を有する構成
を採用した。
[作用] このような構成によれば、上記のプラテンに着脱可能
に取り付けられる記録用シート保持部材は、シート送り
機構の構成による制限を受けないので、記録用シートの
終端部をプラテン上に確実に保持できるもの、ないし
は、サイズの小さな記録用シートをプラテン上に確実に
保持できるものに構成できる。しかも、この記録用シー
ト保持部材は、プラテンに直接的に取り付けられるの
で、記録用シートをプラテンに対してずれないように保
持できるとともに、構造を簡略化できる。
[実施例] 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細を説
明する。
第1図は本発明の実施例による熱転写プリンタの構造
を示している。第1図においてまず符号1は記録台とな
るプラテンであり、この場合第2図に示すように断面形
状が略台形をなす一直線状の棒状に形成されている。プ
ラテン1はプリンタ本体内で水平に架設される。尚、後
述する用紙保持部材を着脱可能に取り付けるために、第
2図に示すようにプラテン1の奥側の上下の縁には溝1
a,1aが形成されている。この溝1a,1aはプラテン1の全
長にわたって形成される。
次に第2図に示すようなプラテン1の下方且つ後方の
近傍には記録用紙3をプラテン1上に送給するための紙
送りローラ2と、その外周に記録用紙3を圧接して保持
するためのピンチローラ4が回転可能に設けられてい
る。
そして不図示の紙送りモータの駆動によって紙送りロ
ーラ2が矢印で示すように回転し、またそれに従ってピ
ンチローラ4が回転することにより記録用紙3が矢印で
示すように送られ、プラテン1上に送給される。記録用
紙3はピンチローラ4の圧接による保持と不図示のガイ
ドやローラなどの用紙保持手段を介してプラテン1上に
保持される。
次に第1図に示すようにプラテン1の正面側近傍には
ガイド軸5がプラテン1に平行に架設されており、この
ガイド軸5上にはキャリア6が摺動可能に設けられてい
る。キャリア6の前端部上には印字ヘッド(サーマルヘ
ッド)7が設けられている。印字ヘッド7は不図示のシ
フト機構により矢印で示すように前方又は後方に変位さ
せられるようになっている。又キャリア6上には熱転写
インクリボンを収容したインクリボンカセット8が着脱
可能に装着されるようになっている。
そして記録時には不図示のキャリアモータの駆動によ
ってキャリア6がプラテン1に沿って矢印で示すように
走行し、印字ヘッド7が前方にシフトされてインクリボ
ンを介してプラテン1上の記録用紙に圧接し、記録デー
タに応じて印字ヘッド7が駆動され、発熱してドットマ
トリクスパターンで記録がなされるようになっている。
ところで本実施例のプリンタでは通常のサイズの記録
用紙に対して普通に記録を行なう場合(記録用紙の終端
部は余白として記録を行なわない場合)には第2図に示
した紙送り機構により記録用紙の送給を行ない、ピンチ
ローラ4及び不図示のガイドやローラなどの紙送り機構
の用紙保持手段を介して記録用紙3がプラテン1上に保
持される。しかしこれだけでは前述のように記録用紙の
終端部には記録を行なえないとともに、小さい記録用紙
にも記録を行なえない。そこで本実施例のプリンタでは
第1図に示すように小さい記録用紙9をプラテン1上に
保持するため、ないしは通常の記録用紙の終端部をプラ
テン1上に保持するために、紙送り機構の記録用紙保持
手段と別に紙送り機構を通さずに記録用紙を保持する用
紙保持部材10がプラテン1上に着脱可能に取り付けられ
るように構成されている。
用紙保持部材10の構造は第3図(A)、(B)に示す
ようになっている。用紙保持部材10は記録用紙9の側縁
部を挟持する用紙ハサミ部11を2つ有した洗濯バサミ状
のものとして構成されている。用紙ハサミ部11はそれぞ
れ一対のハサミ部材11a,11bから成り、ハサミ部材11a、
11bはヒンジ12により互いに対し開閉可能に軸支されて
いる。更に不図示のばねによってハサミ部材11a,11bは
閉じる方向に付勢されている。又ヒンジ12にはレリーズ
レバー13が結合されており、このレリーズレバー13を第
3図(A)の紙面に向かう方向に押圧することにより、
上記ばねの付勢に抗してハサミ部材11a,11bが回動して
開くようになっている。
また用紙保持部材10をプラテン1上に取り付けるため
に、ヒンジ12には取り付け板14がレリーズレバー13と対
向して固定されている。そして取り付け板14の裏面には
第3図(B)に示すように先端部が略L字型に屈曲され
た取り付け爪15,15が突設されている。この取り付け爪1
5,15は適当な弾性を有するものとする。爪15,15間の間
隔の寸法はプラテン1の上下の幅寸法に対応したものと
する。
そして用紙保持部材10をプラテン1上に取り付けるに
は、取り付け爪15,15をプラテン1に押し付け、取り付
け爪15,15を広がるようにたわめさせて爪15,15間にプラ
テン1を圧入させる。そして爪15,15の先端部がプラテ
ン1の溝1a,1aに係合することにより、爪15,15を介して
用紙保持部材10がプラテン1上に係止され、取り付けら
れる。
更に用紙保持部材10をプラテン1上に取り付けた状態
で、レリーズレバー13を押して用紙ハサミ部11のハサミ
部材11a,11bを開き、その間に記録用紙9の側縁を入
れ、レリーズレバー13を離すことにより、ハサミ部材11
a,11bが閉じて記録用紙9の側縁部を挟持する。この挟
持を記録用紙9の両側縁部について行なうことにより、
第1図に示すように記録用紙9が紙送り機構を通さずに
プラテン1上に保持される。
ところで第3図(B)に示すように、用紙保持部材10
において用紙ハサミ部11,11の位置は取り付け爪15,15の
それぞれの上下の極く近傍である。従って用紙保持部材
10をプラテン1上に取り付けた状態では用紙ハサミ部1
1,11はその間にプラテン1を挟むようにしてプラテン1
の上下の側縁のごく近傍の上側と下側に臨むことにな
る。即ち用紙ハサミ部11,11はプラテン1の上側縁と下
側縁のごく近傍の部分で記録用紙9を挟持することにな
る。
したがって記録用紙9の第1図中上下方向の寸法が小
さくてもその寸法がプラテン1の上下の幅寸法より少し
大きければ、記録用紙9をプラテン1上に確実に保持で
きる。また普通の記録用紙の終端部を保持するものとし
て、終端の縁のところまで、確実に保持することができ
る。
そしてこのように記録用紙9を確実に保持した状態で
前述のように記録動作が行なうことにより高品位に記録
を行なえる。この場合記録用紙9は紙送り機構を通って
おらず、紙送り機構による改行のための紙送りはなされ
ないので、改行を行なうにはレリーズレバー13を押して
用紙保持部材10の保持をゆるめ、用紙9の保持位置を第
1図中上方向にずらす。
尚、用紙保持部材10は上述のような取り付け構造によ
り、プラテン1の長手方向に沿った任意の位置に取り付
け可能であることは勿論である。従って用紙保持部材10
によりプラテン上に保持する記録用紙の幅も任意であ
り、保持位置も任意に設定できる。
尚、プラテン1上に取り付けた用紙保持部材10を取り
外すには、用紙保持部材10を第1図中の手前側に強く引
く。これにより取り付け爪15,15が弾性変形して上下に
広がり、取り付け爪15の先端部とプラテン1の溝1aの係
合が外れ、用紙保持部材10を簡単に取り外すことができ
る。
以上のように本実施例のプリンタによればプラテン1
上に着脱可能に取り付けらる用紙保持部材10によって小
さい記録用紙ないしは普通の記録用紙の終端部でもプラ
テン1上に確実に保持でき、それに対して高品位に記録
を行なうことができる。通常の記録用紙に通常に記録を
行なう場合には、用紙保持部材10を取り外せば良いこと
は言うまでもない。
尚、以上の構造で、プラテン1に取り付けられた用紙
保持部材10がプラテン1の表面から第1図中手前側に突
出する寸法はごく小さなものとし、キャリア6ないしイ
ンクリボンカセット8が用紙保持部材10に当らないもの
とする。又印字ヘッド7は記録時のみプラテン1に圧接
し、非記録時にはプラテン1から離間するので、用紙保
持部材10のプラテン1から突出する前記の寸法が印字ヘ
ッド7のプラテン1表面から離間する寸法より小さなも
のとすることにより、印字ヘッド7が用紙保持部材10に
あたることもない。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、記
録用シートをプラテン上に送給して前記プラテン上に保
持するためのシート送り機構と、前記プラテンの長手方
向に沿った前記プラテンの任意の位置に対して直接的に
着脱可能に取り付けられ、前記シート送り機構を通さず
に記録用シートを前記プラテン上に保持するための記録
用シート保持部材と、を有する構成を採用したので、前
記記録用シート保持部材をプラテンに取り付けて用いる
ことにより、サイズの小さな記録用シートでも、通常の
サイズの記録用シートの終端部でもプラテン上にずれな
く確実に保持でき、それに対して精度良く高品位に記録
を行うことができる。しかも、記録用シート保持部材は
構造を簡略化でき、安価なものにできるという優れた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例によるプリンタにおける本発明
にかかわる記録用紙保持構造を示す斜視図、第2図は同
プリンタにおいて記録用紙の送給を行なう紙送り機構の
構成の説明図、第3図(A),(B)はそれぞれ第1図
中の用紙保持部材の構造を示す正面図及び側面図であ
る。 1……プラテン、2……紙送りローラ 3,9……記録用紙、4……ピンチローラ 6……キャリア、7……印字ヘッド 8……インクリボンカセット 10……用紙保持部材、11……用紙ハサミ部 12……ヒンジ、13……レリーズレバー 14……取り付け板、15……取り付け爪

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録用シートをプラテン上に送給して前記
    プラテン上に保持するためのシート送り機構と、 前記プラテンの長手方向に沿った前記プラテンの任意の
    位置に対して直接的に着脱可能に取り付けられ、前記シ
    ート送り機構を通さずに記録用シートを前記プラテン上
    に保持するための記録用シート保持部材と、 を有することを特徴とする記録装置。
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