JP2708089B2 - 衝撃検知識別機構用回路 - Google Patents

衝撃検知識別機構用回路

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JP2708089B2 JP22902994A JP22902994A JP2708089B2 JP 2708089 B2 JP2708089 B2 JP 2708089B2 JP 22902994 A JP22902994 A JP 22902994A JP 22902994 A JP22902994 A JP 22902994A JP 2708089 B2 JP2708089 B2 JP 2708089B2
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祐司 佐藤
昌彦 岡田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加速度センサを取り付
けた構造体と物体との衝突時に衝突条件を検知識別する
機構に使用する衝撃検知識別機構用回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、物体と物体(ここでは一方の物体
を便宜上構造体と言う)との衝突を検知する機構として
は、構造体側の慣性スイッチ、破壊スイッチ、振動セン
サ、加速度センサ等が用いられており、衝突時の減加速
度、物体変形、振動を検知している。また、衝突条件の
識別は、一定値以上の減加速度、変形、振動を検出する
こと等により衝突とそれ以外の衝撃の弁別を行ってい
る。しかし、これらの機構では、衝突速度(2つの物体
が衝突した場合の相対速度をいう)、衝突角度、衝突し
た物体の材質等の衝突条件の識別は不可能であった。
えば、構造体が物体と衝突した場合に構造体に取り付け
た加速度センサで検出される加速度は、物体の衝突によ
って発生した衝撃波が構造体内を伝達してきたいわゆる
構造体の振動であり、加速度の方向による違いから単純
に衝突の方向や衝突角度を検出できるものではない。な
お、ここでいう衝撃波は気体における音波の「Ball
istic Wave」のことではなく、固体等におけ
る圧縮波「Shock Wave」のことであり、衝突
によって発生した弾性波等が構造体(固体)を伝達する
ことを表している。また、物体の衝突を検知するための
回路構成としては、慣性スイッチ及び破壊スイッチの接
点信号を電圧または電流のレベルの変化で検知する回路
構成、並びに振動センサ、加速度センサ等の出力信号の
レベルが設定したしきい値を超えた場合に衝突として検
知する回路構成があるが、これらは衝突条件の識別を行
うものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の実情
に鑑みてなされたもので、加速度センサを用いて衝突速
度、衝突角度、衝突した物体の材質等を衝突時に検知識
別する機構において、加速度センサの出力信号から衝突
条件を識別するための衝撃検知識別機構用回路を提供す
ることをその目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る衝撃検知識
別機構用回路は、上記課題を解決するため、 構造体に取り付けられた加速度センサと、 該構造体と物体との衝突によって生じる衝撃波を検
知した加速度センサ出力信号を周波数帯域別に弁別する
フィルタ回路と、 該フィルタ回路出力波形の第1波形を通過させるた
めのゲート回路と、 該ゲート回路の出力の最大値を保持するピークホー
ルド回路と、 該ピークホールド回路の出力から衝突条件を算出す
る演算回路とを備えた構成としている。
【0005】
【作用】物体と構造体との衝突によって発生し当該構造
体を伝わる衝撃波は、該構造体のそれぞれの部分が振動
することによって伝達する。このため、構造体の1個所
に加速度センサを設置することで、構造体の振動すなわ
ち動きの変化を加速度として検出することができる。本
発明の衝撃検知識別機構用回路は、さらに、加速度セン
サ出力の高周波域と低周波域では、衝突速度、衝突角
度、衝突体の材質等に対する応答が異なることに着目
し、その加速度センサ出力の周波数帯域別波形の第1ピ
ーク値の値を演算することにより衝突条件を識別する機
構において、加速度センサ出力をフィルタ回路で周波数
帯域別に弁別し、ゲート回路でフィルタ回路出力の第1
波形のみを通過させ、そのゲート回路出力のピーク値を
ピークホールド回路で検出したものを演算回路に入力す
ることにより衝突条件を識別するようにしている。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係る衝撃検知識別機構用回路
の実施例を図面に従って説明する。
【0007】図1は本発明に係る衝撃検知識別機構用回
路の実施例であり、図2は本発明を適用する衝撃検知識
別機構を示すブロック図である。
【0008】図2の如く構造体1と衝突体2が衝突する
と、衝撃波3が発生し、これを構造体内部の加速度セン
サ4で検出する。ここで、加速度センサ4は衝突時に発
生して構造体1を伝わる衝撃波を直接受け得るように当
該構造体1に取り付けられている。加速度センサ出力信
号は図1の回路構成をもつ衝撃検知識別機構用回路10
に加えられる(構造体1内に収納されていても良いし、
構造体外部に配置されていてもよい。)。図3は加速度
センサ4の出力である検出波形の一例を示すものであ
る。この加速度センサ4で検出される衝撃波形は、衝突
速度、衝突角度、衝突した物体の材質等の衝突条件によ
る影響の受け方が周波数帯域によって異なる。
【0009】その一例として、図4に示すように構造体
1が鋼板20に衝突しそれを貫徹した場合を考えると、
構造体内部の加速度センサ4で検出される加速度値(ピ
ーク値)の衝突速度及び鋼板板厚に対するグラフは図5
及び図6のようになる。これを、加速度センサ出力の高
周波と低周波について分離してみると(例えば10kHz
より上を高周波域、10kHzより下を低周波域とする
と)、図7に示すように衝突速度と加速度値の関係で
は、センサ出力aの高周波域b及び低周波域cはそれぞ
れ衝突速度の増加に伴って増大しているが、高周波域b
は増大の程度が大きく低周波域cは増大の程度が小さ
い。また、図8の鋼板板厚と加速度値の関係でも、セン
サ出力dの高周波域e及び低周波域fはそれぞれ鋼板板
厚の増加に伴って増大しているが、高周波域eは増大の
程度が小さく低周波域fは増大の程度が大きい。このよ
うに加速度センサ出力は、周波数帯域によって衝突条件
の影響の受け方が違う。
【0010】周波数帯域別に各種衝突条件からの影響の
受け方が違うことから、各種衝突条件を未知数とした方
程式を、周波数帯域別の加速度値を変数として作ること
が可能となる。この方程式に、周波数帯域別の加速度値
を代入することにより、各種衝突条件を求めることがで
きる。例えば図7の場合衝突速度の算出が、図8の場合
鋼板板厚の算出が可能となる。
【0011】図1に回路構成を示す衝撃検知識別機構用
回路10は、このような加速度センサ出力信号の特性を
利用して衝突条件を識別するものである。図1に示すよ
うに、衝撃検知識別機構用回路は、物体の衝突によって
生じる衝撃波を検知した加速度センサ4の出力信号を周
波数帯域別に弁別するフィルタ回路5と、該フィルタ回
路出力波形の第1波形を通過させるためのゲート回路8
と、該ゲート回路8の出力の最大値を保持するピークホ
ールド回路9と、該ピークホールド回路9の出力から衝
突条件を算出する演算回路6を有している。
【0012】図1の回路構成において、物体と構造体の
衝突時に発生した衝撃波に起因する加速度センサ4の検
出出力は、例えば図3の波形の如くなり、フィルタ回路
5に入力され、フィルタ回路5では加速度センサ出力を
周波数帯域別に弁別する。加速度センサ検出波形をフィ
ルタ回路5によって低周波域と高周波域に弁別した波形
は図9のようになる。この周波数帯域別のフィルタ出力
はそれぞれ衝突条件から異なった影響を受けている。ゲ
ート回路8は、フィルタ回路5の出力波形の第1波形の
時間長に設定したゲートによって、該フィルタ回路の出
力波形の第1波形のみを通過させる。図10はフィルタ
回路出力の第1波形のみを検出するため、低周波域と高
周波域のそれぞれに設定したゲート時間だけフィルタ回
路出力波形を通過させたゲート回路8の出力波形であ
る。ゲート回路8の出力の最大値をピークホールド回路
9によって保持する。図11はピークホールド回路9の
出力信号であり、該出力信号を演算回路6によって演算
し各種衝突条件7を算出する。演算回路6は、例えば、
各種衝突条件を未知数とし、周波数帯域別の加速度値を
変数とした方程式を用い、この方程式に周波数帯域別の
加速度値を代入して演算し、各種衝突条件を求める。
【0013】以下の式(1)は衝突条件の一つである衝
突速度Vを未知数とし、高周波域の加速度値をG1、低
周波域の加速度値をG2とした場合の方程式の1例であ
る。 V=αG1+βG2+γ …(1) (但し、α,β,γは加速度センサによって定まる定
数) α,β,γは実験により既知とすることができるから、
加速度値G1,G2を式(1)に代入することで衝突速度
Vを求めることができる。
【0014】なお、演算式は演算回路6にプログラムし
ておく。また、フィルタ回路5及び演算回路6は、アナ
ログ回路又はデジタル回路を使用する。
【0015】このように、図1に示した衝撃検知識別機
構用回路によって、物体の衝突時に生じた衝撃波を検知
した加速度センサ出力の第1波形のピーク値の周波数帯
域別相関を用いた各種衝突条件の識別を実現できる。
【0016】なお、演算回路6としてデジタル回路を使
用する場合、(1)式のような方程式の演算を行う代わ
りに、フィルタ回路5の高周波域及び低周波域出力にそ
れぞれ対応したピークホールド回路9の出力信号につい
てそれぞれ特定のしきい値(1段階又は複数段階のしき
い値)を設定し、該しきい値を越えるか否かで未知の衝
突条件を求める演算処理を実行しても良い。演算回路6
の演算処理方法は種々変更可能である。
【0017】また、衝突角度等の識別も同様に図1の実
施例で周波数帯域別のフィルタ回路出力を演算処理して
得られる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の衝撃検知
識別機構用回路は、物体の衝突によって発生する衝撃波
を検知し、その衝撃波の周波数帯域別の値から各種衝突
条件を識別する機構に対し、極めて有効な信号処理回路
を提供できるものであり、しかも加速度センサ出力の周
波数帯域別波形の第1ピーク値を抽出、演算することで
簡単な回路構成で所期の目的を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る衝撃検知識別機構用回路の実施例
を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用する衝撃検知識別機構の構成図で
ある。
【図3】加速度センサ検出波形の一例を示す波形図であ
る。
【図4】鋼板に衝突し貫徹した構造体の状態の説明図で
ある。
【図5】図4で示す衝突において、衝突速度に対応した
加速度センサ出力の加速度値を示すグラフである。
【図6】図4で示す衝突において、鋼板板厚に対応した
加速度センサ出力の加速度値を示すグラフである。
【図7】図5の加速度値を周波数帯域別に示したグラフ
である。
【図8】図6の加速度値を周波数帯域別に示したグラフ
である。
【図9】フィルタ回路出力波形の一例を示す波形図であ
る。
【図10】ゲート回路出力波形の一例を示す波形図であ
る。
【図11】ピークホールド回路出力波形の一例を示す波
形図である。
【符号の説明】
1 構造体 2 衝突体 3 衝撃波 4 加速度センサ 5 フィルタ回路 6 演算回路 7 衝突条件算出結果 8 ゲート回路 9 ピークホールド回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造体に取り付けられた加速度センサ
    と、該構造体と物体との衝突によって生じる衝撃波を検
    知した加速度センサ出力信号を周波数帯域別に弁別する
    フィルタ回路と、該フィルタ回路出力波形の第1波形を
    通過させるためのゲート回路と、該ゲート回路の出力の
    最大値を保持するピークホールド回路と、該ピークホー
    ルド回路の出力から衝突条件を算出する演算回路とを有
    することを特徴とする衝撃検知識別機構用回路。
JP22902994A 1994-08-31 1994-08-31 衝撃検知識別機構用回路 Expired - Lifetime JP2708089B2 (ja)

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