JP2707571B2 - ディスク状記録媒体駆動装置 - Google Patents

ディスク状記録媒体駆動装置

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JP2707571B2 JP63006206A JP620688A JP2707571B2 JP 2707571 B2 JP2707571 B2 JP 2707571B2 JP 63006206 A JP63006206 A JP 63006206A JP 620688 A JP620688 A JP 620688A JP 2707571 B2 JP2707571 B2 JP 2707571B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は回転磁気ディスク(シート)等のディスク状
記録媒体の記録及び/又は再生を行うディスク状記録媒
体駆動装置に関する。
〔発明の概要〕
本発明はディスク状記録媒体駆動装置であって、ディ
スク状記録媒体が挿入されたディスクジャケットが装着
されるホルダー部材を回転駆動部に対して接離動作させ
る操作部材を記録/再生ヘッドによる記録又は再生動作
中は記録/再生ヘッドの移動部材に連動する係合部材に
よりロック保持するようにしたことにより、ディスク状
記録媒体の動作中においてはイジェクト動作が不可能に
なり、該イジェクト動作を防止できて記録ディスクの損
傷及び装置の構成部材の破損等を防止できるものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、記録再生装置、例えば回転磁気シートを用いる
磁気記録再生装置の磁気シート装填装置として特開昭59
−177775号公報に開示されるものがある。
この装置はセンターコアに固着した磁気シートの収容
ジャケットを挿入保持するホルダーがスピンドルに対し
て昇降可能に対応され、このホルダーに対応して先端に
センターコアに当接する屈曲端部を有するアームがシャ
ーシに軸支されて連動部材を介してホルダーの下降に伴
って、下方へ回動させて屈曲端部でセンターコアを押圧
し、スピンドルに嵌合させ、この嵌合後アームはシャー
シとの間に架張される引張りばねによってホルダーから
離隔されるように構成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように構成される従来の磁気ディスク装填装置に
おいて磁気シートの記録又は再生動作の終了後、この磁
気シートを収容するジャケットを取り出す場合にホルダ
ーをスピンドルに対して上昇させる動作とホルダーから
ジャケットを押し出す動作のタイミングが狂うとジャケ
ットの取り出しに支障を来すばかりでなく、装置の故障
の原因となる。
そこで、本発明の出願人はかかる点に鑑み、先にホル
ダー部材の回転駆動部に対する接離動作とホルダー部材
から記録ディスクを押し出す動作のタイミングを確実に
取ることができるようにした記録再生装置の記録ディス
ク装填装置を提案した(特願昭61−259914号)。
しかし、この先に提案したものにおいて記録ディスク
のホルダー部材は回転駆動部に対して操作部材の操作に
より接離動作させるので記録ディスクの記録又は再生動
作中に操作部材が操作されるとホルダー部材が回転駆動
部に対して離隔動作、即ち記録ディスクがイジェクト動
作されることになり、このため記録ディスクが損傷した
り、装置の構成部材が破損するおそれがある。
本発明はかかる点に鑑み、ホルダー部材が回転駆動部
に接近し、ディスク状記録媒体の記録又は再生動作中に
おいては操作部材がロック保持されてディスク状記録媒
体の誤イジェクト動作が確実に阻止されるようにしたデ
ィスク状記録媒体駆動装置を提供することを目的として
いる。
〔課題を解決するための手段〕
前述した目的を達成するために本発明は、ディスク状
記録媒体が挿入されたディスクジャケットが嵌着される
ホルダー部材と、 上記ホルダー部材を装填位置と非装填位置とで移動さ
せる装着機構と、 上記装填位置に位置する上記ホルダー部材を上記非装
填位置に移動させる排出機構と、 上記ホルダー部材が上記装填位置に位置する際に、上
記ホルダー部材に保持された上記ディスク状記録媒体に
対して情報信号の記録又は再生を行う記録/再生ヘッド
と、 上記記録/再生ヘッドを保持する保持部材と、 上記保持部材を上記ディスク状記録媒体の半径方向に
沿って移動させる移動機構とを備えたディスク状記録媒
体駆動装置において、 上記移動機構は、上記記録/再生ヘッドを、待機位置
と上記ディスク状記録媒体に上記情報信号の記録又は再
生を行う記録/再生位置とに移動させることができるよ
うになされているとともに、 上記記録/再生ヘッドが上記記録/再生位置に位置す
る際に、上記排出機構と当接することにより、上記排出
機構による上記ディスク状記録媒体の排出をロックし、
上記記録/再生ヘッドの上記記録/再生位置から上記待
機位置への移動に伴って、上記移動機構によって押圧さ
れることにより、上記排出機構との当接が解除され、上
記排出機構による上記ディスク状記録媒体の排出を可能
とさせるロック機構を備えて構成したものである。
〔作用〕
前述のように構成されたディスク状記録媒体駆動装置
は、ディスク状記録媒体が挿入されたディスクジャケッ
トが装着されたホルダー部材をディスク状記録媒体の装
填位置に移動させて記録/再生ヘッドによるディスク状
記録媒体の記録又は再生動作中においては、ホルダー部
材を非装填位置に移動させる排出機構がロック機構によ
りロックされて、デスク状記録媒体の排出が阻止され
る。すなわち、ディスク状記録媒体の記録又は再生動作
中は排出の誤動作が防止される。
また、ディスク状記録媒体の記録又は再生の終了後、
記録/再生ヘッドの待機位置への移動に伴って、ロック
機構が押圧されることにより、このロック機構による排
出機構のロックが解除されて排出機構によりディスク状
記録媒体は排出される。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する
に、本発明装置の説明に先立って第10図及び第11図に示
すディスク状記録媒体である記録ディスクの一例として
の磁気ディスクジャケットについて説明する。図におい
て(1)は磁気ディスク(シート)、(2)は磁気ディ
スク(1)が固着されるセンターコア、(3)は磁気デ
ィスク(1)が収容されるジャケットで扁平匣体よりな
り、両面中央部にはセンターコア(2)と対応して後述
する回転駆動部としてのスピンドル及びセンターコア押
しレバーの突子が挿入されるための円形開口(4a)及び
(4b)が形成され、また両面側部には後述する磁気ヘッ
ド及びパッド部材が挿入される窓孔(5′a)及び(5
b)が形成されており、この窓孔(5′a)及び(5b)
は磁気ディスク(1)の一部を表出し、シャッター
(6)により開閉される。そして磁気ディスク(1)は
ジャケット(3)に収容された状態で後述する装填装置
により記録再生装置に装填されて公知のように記録又は
再生が行われる。
次に第1図乃至第9図について本発明のディスク状記
録媒体駆動装置の一実施例を説明する。
本例装置はメカシャーシ(11)にその上面側から上方
へカムスライダー(12)、ホルダー(13)、パッドプレ
ート(14)が順次配され両側板(15),(16)により支
持されることにより構成される。
メカシャーシ(11)には中央部に中央孔(11′a)を
形成してディスク回転モータ(7)のスピンドル(8)
を表出させ、また中央孔(11′a)の近傍に窓孔(11
b)を形成して磁気ヘッド(9)が下面側を左右方向に
移動されるリニアアーム(10)に固定されて移動可能に
突出するように成されている。また、このメカシャーシ
(11)の下面の前部には係合レバー(17)が回転可能に
軸着されてその後端部(17′a)はリニアアーム(10)
の移動部位に臨み、前端部(17b)はシャーシ前面の横
長孔(11c)から前方へ突出されており、上面の後部に
は後述する連動機構部材の軸支ピン(18′a),(18
b)が突設されている。
カムスライダー(12)には前縁一側部に押片(12′
a)が前方へ下段状に屈曲して延長形成されてこの押片
(12′a)の屈曲部後面(12′a1)が前述した係合レバ
ー(17)の前端部(17b)の前端面と対向され、またこ
のカムスライダー(12)の後縁には一側寄りにフック状
の突き押し片(12b)が前方へ向けて高い上段状に形成
されて、その近傍に係止突子(19)が突設され、中央寄
りに突片(12c)が後方へ向けて低い上段状に形成され
ており、両側縁の夫々に前後部には後縁を後方へ低く傾
斜する傾斜縁(12d1),(12e1),(12f1),(12g1
としたカム片(12d),(12e),(12f),(12g)が直
立状に形成され、そして平面部にはメカシャーシ(11)
の中央孔(11′a)と窓孔(11b)に夫々対応する中央
孔(12h)と(12i)が前後方向に長く形成されている。
ホルダー(13)には下方に折曲される両側両部(13′
a)(13b)の下縁を内方に折曲すると共に両側面部及
び下縁折曲部の前縁部を広開状に外方へ傾斜屈曲して磁
気ディスク(1)の収容ジャケット(3)を挿入する挿
入枠部(13c)が形成されている。また上面の中央部か
ら一側部にかけてメカシャーシ(11)の中央孔(11′
a)と窓孔(11b)に連続して対応する窓孔(13d)が形
成されてこの窓孔(13d)の内端側の近傍にはセンター
コア押しレバー(20)の軸受片(13e),(13f)が、窓
孔(13d)の後方にはロックレバー(21)の軸支ピン(2
2)が夫々設けられ、また後縁部には押し上げレバー(2
3)の軸受片(13g)(13h)が形成され、更に両側部の
前部には上下方向に長い軸挿通孔(13i1),(13j1)を
有する軸受片(13i),(13j)が立設され、後部にはフ
ック(13k),(13l)が形成されている。
パッドプレート(14)は平面部にメカシャーシ(11)
の窓孔(11b)と対応してパッド取付部(14′a)と大
形窓孔(14b)が形成され、また両側面部の前後にはカ
ムスライダー(12)のカム片(12d),(12e),(12
f),(12g)に対応してローラ(24′a),(24b),
(24c),(24d)が軸支されており、前縁の略中央部に
は係合軸受片(14c)が突設されている。
また両側板(15)及び(16)の前後部にはメカシャー
シ(11)に固定する固定部(15a),(15b)及び(16′
a)(16b)が形成され、また、ローラ(24′a),(2
4b)及び(24c),(24d)の上下方向の案内部(15
c),(15d)及び(16c),(16d)が形成されている。
そしてメカシャーシ(11)の軸支ピン(18′a)には
ジャケット(ケース)(3)の押し出しレバー(25)が
カムスライダー(12)の上面側に位置して軸支され、こ
の押し出しレバー(25)は管状軸支部(25′a)を中心
として略く字状で一半部の端部にカムスライダー(12)
の係合突子(19)に摺接する円弧状摺接面(25b)とこ
の摺接面(25b)に対して略直角で外側から当接する係
止突部(25c)が形成され、他半部側はメカシャーシの
中央近傍に達するように延長されてその端部に押圧突子
(25d)が立設されている。また中心軸支部(25′a)
にはトーションスプリング(26)のコイル部が嵌挿さ
れ、その一端(26′a)は係止突部(25c)側に形成さ
れた係合部(25e)に係合させると共に他端(26b)を一
方の側板(15)に形成された係合部(15e)に係合させ
ることにより押し出しレバー(25)は他半部が常時前
方、即ちメカシャーシ(11)の中央部方向へ回動するよ
うに偏倚されている。また軸支ピン(18b)には略T字
状の押圧レバー(27)が回動自在に軸支されて水平辺部
の一端には当接突子(27′a)が下向きに立設されてカ
ムスライダー(12)の突辺(12c)に対応され、他端の
前縁には突起(27b)が形成されてホルダー(13)に軸
支される押上げレバー(23)に対応されており、また垂
直辺部(27c)は、軸支ピン(18)の近傍に位置するス
プリング支持ピン(28)に形成された突縁(28′a)に
当接して回動範囲を規制するように成されている。
スプリング支持ピン(28)にはトーションスプリング
(29)のコイル部が嵌挿されて一端(29′a)をカムス
ライダー(12)の後端に形成されてた係合部(12h)に
係合させ、他端部(29h)を他方の側板(16)に形成し
た係合部(16e)に係合させることによりカムスライダ
ー(12)を常時前方へ摺動させるように偏倚させてい
る。
なお、メカシャーシ(11)にはカムスライダー(12)
の前方及び後方の摺動を規制するために前端及び後部に
規制ピン(11d)及び(11e)を突設してある。
また、ホルダー(13)には軸受片(13e),(13f)に
おいてセンターコア押しレバー(20)が窓孔(13d)に
対応して上下方向に回動可能に軸支され、このレバー
(20)は基部の両側面に後部にテーパー面(20′a1),
(20b1)を有する軸突子(20′a),(20b)が突設さ
れ一方、自由端部側下面にはジャケット(3)の開口
(4′a)から表出するセンターコア(2)に当接する
突子(20c),(20d)が突設され、また自由端部から前
方へアーム部(20e)が延設されてその先端に押上げ面
部(20f)が形成され、この押上げ面部(20f)の側縁に
更に押上げアーム(20g)が突設されている。そしてこ
のセンターコア押しレバー(20)は板ばね部材(30)に
より常時下圧される。
この板ばね部材(30)は基端部(30′a)の中央部か
ら押圧ばね片(30b)が延長され、また両側部から折曲
弾性支持片(30c),(30d)が延長されており、この折
曲弾性支持片(30c),(30d)の先端は外方へ広開状に
屈曲し中央部の下縁側には切欠凹部(30e),(30f)を
形成してある。そしてこの板ばね部材(30)は基端部
(39′a)をホルダー(13)の軸受片(13e),(13f)
の後方に位置して固定し、両折曲弾性支持片(30c),
(30d)を軸受片(13e),(13f)の側面に当接させ、
この状態で両軸受片(13e),(13f)に前方に開放して
形成した係合凹部(13e1),(13f1)と折曲弾性支持片
(30c),(30d)の切欠凹部(30e),(30f)とにより
軸孔が形成されることになる。この軸孔にセンターコア
押しレバー(20)の軸突子(20′a),(20b)を挿通
係合するが、この挿通係合は、軸受片(13e),(13f)
の前方から両軸突子(20′a),(20b)を板ばね部材
(30)の折曲弾性支持片(30c),(30d)の先端広開屈
曲部に当接し、この状態で押込むと両折曲弾性支持片
(30c),(30d)は押し開かれて両軸突子(20′a),
(20b)は両軸受片(13e),(13f)の係合凹部(13
e1),(13f1)に挿入され、この奥端部まで挿入される
と折曲弾性支持片(30c),(30d)の切欠凹部(30
e),(30f)に対応することになる。このため折曲弾性
支持片(30c),(30d)はその偏倚力により軸受片(13
e),(13f)に当接して軸突子(20′a),(20b)を
軸受片(13e),(13f)と共に支持、即ち切欠凹部(30
e),(30f)と係合凹部(13e1),(13f1)との軸方向
の重合により軸孔が形成されることになって軸突子(2
0′a),(20b)は軸支されてセンターコア押しレバー
(20)は軸受片(13e),(13f)に対して起伏回動可能
となり、この状態で板ばね部材(30)の押圧ばね片(30
b)により弾性的に下圧され常時下動偏倚される。
また、ホルダー(13)に軸支ピン(22)において軸支
されるロックレバー(21)は、フック状に形成されてそ
の中央部が軸支され、一端部(21′a)はセンターコア
押しレバー(20)の押上げ面部(20f)に対応されて係
合突子(31)が立設されており、他端部(21b)には前
述した押し出しレバー(25)の他半部の前方への回動時
に押圧突子(25d)が突当る当接部(21b1)が形成され
ている。そしてロックレバー(21)は一端部(21′a)
が常時センターコア押しレバー(20)の押上げ面部(20
f)の下側へ移動偏倚されるようにトーションスプリン
グ(32)により回動偏倚されており、この回動は一端部
(21′a)の側縁に形成した係止片(21′a1)がホルダ
ー(13)の上面に設けられた規制窓孔(13m)内で移動
できる範囲内で行われる。
更にホルダー(13)の後縁部の軸受片(13g),(13
h)に軸支される押上げレバー(23)は軸受部(23′
a)から前方へ略水平に押上げ片(23b)が延設されて
先端部が前述したセンターコア押しレバー(20)の押上
アーム(20g)の下側に位置され、また軸支部(23′
a)の後部から下方へ略垂直で一側方向へ延長して当接
片(23c)が形成されてその後面が前述した押圧レバー
(27)の突起(27b)とカムスライダー(12)の突き出
し片(12b)に対応させる。なお、この場合当接片(23
c)に対してカムスライダー(12)の突き押し片(12b)
はホルダー(13)が後述するように下降された状態で対
応される。
パッドプレート(14)のパッド取付部(14′a)の内
面側には図示せざるもメカシャーシ(11)側の磁気ヘッ
ド(9)と対応してパッド部材が取付けられる。
以上のように各部材が備えられたメカシャーシ(1
1)、カムスライダー(12)、ホルダー(13)及びパッ
ドプレート(14)にはメカシャーシ(11)に両側板(1
5),(16)を固着した状態で前述した各部材との対応
関係に設定して順次配置するが、この配置に際してホル
ダー(13)の両側面の前部に立設した軸受部(13i),
(13j)をパッドプレート(14)の前側部のスリット孔
(14d),(14e)に挿通し、また後部のフック(13
k),(13l)を後側部の受け片(14f),(14g)に係合
する。そしてホルダー(13)の軸受片(13i),(13j)
の軸挿通孔(13i1),(13j1)に中央部に屈曲部(33′
a)を有する連結軸(33)を挿通して屈曲部(33′a)
にパッドプレート(14)の前縁の係合片(14c)を下側
から係合することによりホルダー(13)とパッドプレー
ト(14)とを上下に連結する。
このように連結されたホルダー(13)とパッドプレー
ト(14)をメカシャーシ(11)に対して前述した如く前
後方向に所定範囲で摺動可能なカムスライダー(12)上
に載置してパッドプレート(14)の両側面のローラ(2
4′a),(24b)及び(24c),(24d)をカム片(12
d),(12e)及び(12f),(12g)上に対応させると共
に各カム片を両側板(15)及び(16)の上下方向の案内
部(15c),(15d)及び(16c),(16d)に対応させ
る。そして両側板(15),(16)の前部下部とホルダー
(13)の両側部に突設した係合片(13n),(13o)との
間及び後部下部とパッドプレート(14)の両側部に形成
した係合孔(14h),(14i)との間に引張りコイルスプ
リング(34′a),(34b)及び(34c),(34d)を架
張して下降偏倚させ、ローラ(24′a),(24b)及び
(24c),(24d)をカムスライダー(12)のカム片(12
d),(12e)及び(12f),(12g)に転接させる。
なお、パッドプレート(14)の側部には下降調節ねじ
(35′a),(35b)が螺挿されてメカシャーシ(11)
の側部に突設した基準ピン(36′a),(36b)に軸方
向に対応させてある。
このようにしてメカシャーシ(11)に対してカムスラ
イダー(12)、ホルダー(13)、パッドプレート(14)
を組付け、この状態でカムスライダー(12)の押片(1
2′a)の屈曲部後面(12′a1)がメカシャーシ(11)
の前面に突出される係合レバー(17)の前端部(17b)
の前端面と対向される。
このようにして組付けられた装置は図示さぜるも外匣
体に収納する。
次に以上のように構成される装置の動作について説明
する。
先ず、非動作状態ではヘッド(9)を固定したリニア
アーム(10)はメカシャーシ(11)の下面側の外側部、
即ち待機部に位置しており、この状態で係合レバー(1
7)は後端部(17′a)がリニアアーム(10)に係合し
て押圧され所要角度まで回動されて保持され、前端部
(17b)はカムスライダー(12)の押片(12′a)の屈
曲部後面(12′a1)に対向されず、そのためカムスライ
ダー(12)は後方へ摺動可能状態にある(第2図二点鎖
線)。
そして磁気ディスク(1)を収容したジャケット(ケ
ース)(3)の非装填状態では第3図及び第4図に示す
如くジャケット押し出しレバー(25)はトーションスプ
リング(26)の偏倚力により前方へ回動されており、こ
の状態でトーションスプリング(29)の偏倚力に抗して
後方へ摺動されているカムスライダー(12)は係合突子
(19)が押し出しレバー(25)の摺接面(25b)と係止
突部(25c)との間に係合されてロックされている。こ
の状態で押圧レバー(27)は一端の当接突子(27′a)
がカムスライダー(12)の突片(12c)によりトーショ
ンスプリング(図示せず)の偏倚力に抗して回動されて
他端の突起(27b)が押上げレバー(23)の当接片(23
c)を押し、このため押上げレバー(23)は軸支部(2
3′a)を中心として回動され、押上げ片(23b)が起上
される。これによりセンターコア押しレバー(20)は押
上げアーム(20g)を介し板ばね部材(30)の押圧ばね
片(30b)の偏倚力に抗して扛上回動され、この状態で
押上げ面部(20f)の下側に、トーションスプリング(3
2)により回動偏倚されているロックレバー(21)の一
端部(21′a)が挿入されて係合突子(31)が側縁に当
接されている。
このようにして、カムスライダー(12)が後方へ摺動
されてロック保持された状態においてはカム片(12
d),(12e),(12f),(12g)がパッドプレート(1
4)のローラ(24′a),(24b),(24c),(24d)に
高位縁において当接され、このためパッドプレート(1
4)はホルダー(13)と一体的に引張りコイルスプリン
グ(34′a),(34b),(34c),(34d)の偏倚力に
抗して扛上されており、この状態でホルダー(13)のジ
ャケット挿入枠部(13c)内にジャケット押し出しレバ
ー(25)の押圧突子(25d)が臨んでいる。
そこで磁気ディスクジャケット(3)の、ホルダー
(13)のジャケット挿入枠部(13c)に対する挿入を開
始すると、ジャケット(3)の後端面が押し出しレバー
(25)の押圧突子(25d)に突当り、更に挿入を持続す
ることにより押し出しレバー(25)はトーションスプリ
ング(26)の偏倚力に抗して回動され、ジャケット
(3)の奥端まで挿入されると押し出しレバー(25)は
大きく回動されてこのため摺接面(25b)がカムスライ
ダー(12)の係合突子(19)から離れカムスライダー
(12)のロックが解除される。
なお、このジャケット(3)の挿入の際、ジャケット
(3)に備えたシャッター(6)が開放されて窓孔
(5′a)及び(5b)から収容磁気ディスク(1)の一
部が表出され、この表出部の下面側はカムスライダー
(12)の窓孔(12b)を通してメカシャーシ(11)の窓
孔(11b)、即ち磁気ヘッド(9)に対応され、また露
出部の上面側は、ホルダー(13)の窓孔(13d)を通し
てパッドプレート(14)に取付けたパッド部材に対応さ
れる。
このようにしてカムスライダー(12)はロックが解除
されることによりトーションスプリング(29)の偏倚力
で前方へ摺動され、この摺動により押圧レバー(27)は
突片(12c)による押圧が解除されてトーションスプリ
ングにより回動されて押上げレバー(23)から離れ、こ
のため押上げレバー(23)は回動自在となってセンター
コア押しレバー(20)の押上を解除、即ちロックを解除
することになる。
これによりセンターコア押しレバー(20)は押圧ばね
片(30b)の偏倚力により下動されて、突子(20c),
(20d)が窓孔(13d)を通してジャケット(3)の開口
(4′a)からセンターコア(2)を押圧する。
この動作時、即ちカムスライダー(12)の前方への摺
動によりカム片(12d),(12e),(12f),(12g)は
パッドプレート(14)のローラ(24′a),(24b),
(24c),(24d)にその後側傾斜縁(12d1),(12
e1),(12f1),(12g1)が対応することになるため、
ホルダー(13)とパッドプレート(14)とは一体的に引
張りコイルスプリング(34′a),(34b),(34c),
(34d)の偏倚力により下降され、ジャケット(3)も
共に下降されてセンターコア(2)がカムスライダー
(12)の中央孔(12h)から突出状態にあるスピンドル
(8)に対応され、このセンターコア(2)は前述の如
くセンターコア押しレバー(20)に押圧されることによ
りスピンドル(8)に押し込まれる。
このホルダー(13)とパッドプレート(14)との下降
は調節ねじ(35′a),(35b)とメカシャーシ(11)
側の基準ピン(36′a),(36b)との当接により規制
されてこの当接後はカムスライダー(12)の前方への摺
動に関係なく所定位置に保持される。
そして、カムスライダー(12)が更に前方へ摺動され
ることにより突き押し片(12b)が押上げレバー(23)
の当接片(23c)を前方へ大きく押圧し、このため押上
げレバー(23)は回動されて押上げ片(23b)は起上さ
れる。この起上量は前述した初期起上量よりも大きく、
これによりセンターコア押しレバー(20)も押上げアー
ム(20g)を介して高く扛上されて下側にロックレバー
(21)が更に深く入り込み、押上げ面部(20f)の下面
側に係合突子(31)が対応されてセンターコア押しレバ
ー(20)はロック状態にあり、この状態でカムスライダ
ー(12)を後方へ中途半端に摺動、即ち後述するイジェ
クト動作に至らない範囲で摺動させてもロックレバー
(21)が回動されない限りロック状態は持続される。
このようにしてセンターコア押しレバー(20)が高く
扛上されると突子(20c),(20d)がセンターコア
(2)から離隔され、センターコア(2)、即ち磁気デ
ィスク(1)は何等の抵抗を受けることなくスピンドル
(8)により回転され、磁気ヘッド(9)がリニアアー
ム(10)により移動されながら摺接することによって記
録又は再生が行われる。
この際、ロックレバー(21)の他端部(21b)の当接
部(21b1)は押し出しレバー(25)の押圧突子(25d)
の移動軌跡上に臨んでおり、またカムスライダー(12)
の係合突子(19)は押し出しレバー(25)の一半部の内
側縁に当接された状態にある。
そして、リニアアーム(10)の移動により係合レバー
(17)は後端部(17′a)の押圧が解除されることによ
り回動復帰されて前端部(17′a)の前端面が前方へ摺
動状態にあるカムスライダー(12)の押片(12′a)の
屈曲部後面(12′a1)に対向して当接係合される。この
ためカムスライダー(12)は後方へ摺動することができ
ず、即ちロック状態となって記録又は再生動作中の誤イ
ジェクト動作が完全に防止される。
この記録再生動作後、磁気ヘッド(9)を固定したリ
ニアアーム(10)は待機位置に戻るため係合レバー(1
7)は後端部(17′a)が押圧されて回動され、前端部
(17b)がカムスライダー(12)の押片(12′a)の屈
曲部後面(12′a1)から離隔される。これによりカムス
ライダー(12)は後方へ摺動可能状態となる。
そこでジャケット(3)を取出すイジェクト動作はカ
ムスライダー(12)をその押片(12′a)に取付けた釦
(37)を強く押圧し、トーションスプリング(29)の偏
倚力に抗して後方へ摺動させると、カム片(12d),(1
2e),(12f),(12g)がローラ(24′a),(24
b),(24c),(24d)を介してホルダー(13)と一体
的にパッドプレート(14)を引張りコイルスプリング
(34′a),(34b),(34c),(34d)の偏倚力に抗
して押上げる。一方、突き押し片(12b)が押上げレバ
ー(23)の当接片(23b)より後方へ離れるため押上レ
バー(23)は可動自在となり、押上げ片(23b)による
センターコア押しレバー(20)の押上げが解除される。
この状態ではセンターコア押しレバー(20)の押上げ面
部(20f)の下面側にロックレバー(21)の係合突子(3
1)が位置し、突き上げているためセンターコア押しレ
バー(20)は扛上位置でロックされた状態にあり、セン
ターコア(2)に対して下圧力は作用されず、センター
コア(2)はホルダー(13)の押上げ動作によりスピン
ドル(8)から容易に抜脱される。
そしてカムスライダー(13)が後方終端まで摺動され
ると係合突子(19)は押し出しレバー(25)の一半部の
内側縁から離れ、このため押し出しレバー(25)はトー
ションスプリング(26)の偏倚力により前方へ回動を開
始する。この際、カムスライダー(12)の突片(12c)
が押圧レバー(27)を押して回動させ、押上げレバー
(23)の押上げ片(23b)を起上させた状態に保持す
る。
この状態で押し出しレバー(25)が回動することによ
り押圧突子(25d)がジャケット(3)を押し、ホルダ
ー(13)の挿入枠部(13c)内を前方へ移動させ、この
押し出しレバー(25)の回動途中において、ロックレバ
ー(21)の当接部(21b1)に押圧突子(25d)が突き当
り、このためロックレバー(21)はトーションスプリン
グ(32)の偏倚力に抗して回動されて係合突子(31)が
センターコア押しレバー(20)の押上げ面部(20f)の
下面側から離れる。この動作によりセンターコア押しレ
バー(20)はロックが解除されることになるが、前述し
た如く押上げレバー(23)は押上げ片(23b)が起上す
るように回動保持されているのでこの押上げ片(23b)
に押上げアーム(20g)が当接して扛上状態で保持さ
れ、即ち初期ストロークに戻り、突子(20c),(20d)
がジャケット(3)から離隔されてジャケット(3)の
押し出し移動は支障なく行われる。
このようにして押し出しレバー(25)は回動され係止
突部(25c)がカムスライダー(12)の係合突子(19)
に突き当ることにより回動が停止され、この状態でジャ
ケット(3)は押し出されることになり、一方カムスラ
イダー(12)は後端まで摺動された状態で係合突子(1
9)が押し出しレバー(25)の摺接面(25b)と係止突部
(25c)との間に係合されることによりロックされて全
体的に初期の状態に戻る。
以上のように動作前においては磁気ヘッド(9)を固
定したリニアアーム(10)は待機位置にあって係合レバ
ー(17)を回動させてカムスライダー(12)はロック解
除されて後方へ摺動された状態にある。そしてジャケッ
ト(3)の装填前においてはセンターコア押しレバー
(20)は所要位置まで扛上された状態に保持されてジャ
ケット(3)の挿入が円滑に行われ、このジャケット
(3)の挿入完了時点から即ち、カムスライダー(12)
の前方摺動によりセンターコア押しレバー(20)は下動
を開始してセンターコア(2)に当接し、このジャケッ
ト(3)を挿入保持したホルダー(13)の下降によりセ
ンターコア(2)に対する当接力が増大して最下降位置
では当接力が最大となってスピンドル(8)に圧接させ
ることになる。そしてセンターコア(2)がスピンドル
(8)に確実に嵌合保持され、カムスライダー(12)が
更に前方へ摺動することによりセンターコア押しレバー
(20)は扛上されてセンターコア(2)から離隔し磁気
ディスク(1)は支障なく回転され記録又は再生が行わ
れる。この状態では係合レバー(17)が前方へ摺動状態
にあるカムスライダー(12)に係合してロック、即ち後
方への摺動を阻止している。
このように磁気ディスク(1)の装填動作はジャケッ
ト(3)を保持したホルダー(13)の下降と、センター
コア(2)のセンターコア押しレバー(20)によるスピ
ンドル(8)側への押圧嵌合及びその嵌合後の押圧解除
のタイミングを確実に取ることができて磁気ディスク
(1)の記録又は再生動作に円滑に移行できる。そして
記録又は再生動作中は係合レバー(17)のロック作用に
より磁気ディスク(1)の誤イジェクト動作が防止され
る。
また、磁気ディスク(1)のイジェクト動作は係合レ
バー(17)によるロックが解除されたカムスライダー
(12)を押込み摺動することによるホルダー(13)の上
昇動作において、その上昇開始から所定の間はセンター
コア押しレバー(20)は大きなストロークで扛上され、
またこの後はストロークは小さくなるが扛上状態を持続
し、センターコア(2)には何等押圧力が作用されず上
昇されたホルダー(13)からジャケット(3)が円滑に
押し出される。
なお、以上の図面に示す構成は本発明の一実施例を示
すもので、本発明はこの構成に限定されるものではな
く、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるもの
である。例えばカムスライダー(12)の係合レバー(1
7)が係合する部位は押片(12′a)の屈曲部後面(1
2′a1)に限らず他の部面に係合部を形成して係合レバ
ー(17)を係合するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
本発明は以上説明したように構成されるので、ディス
ク状記録媒体の記録又は再生動作中におけるイジェクト
動作がほぼ完全に阻止されて誤排出動作によるディスク
状記録媒体の損傷及び構成部材の破損等を阻止でき、ま
た記録又は再生動作中をLED等の表示部によることなく
排出機構を押す等の感触により確認できるので装置をカ
バン等に収納した状態でも容易に確認できて使用が便利
になる。しかも記録又は再生動作中における故意の瞬間
的排出動作、いわゆるチョン押し動作も防止されるので
他の構成部材の設計の幅が広がり、また、排出機構の記
録又は再生動作中におけるロック保持と記録又は再生終
了後のロック解除動作は、電磁プランジャ等の高価な部
品を必要とせず、簡単な構成のロック機構により行うの
で、装置全体の構成の簡略化が可能となり、コストの低
減化を図ることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による一例のディスク状記録媒体駆動装
置の要部の断面図、第2図は同、一部省略した平面図、
第3図は装置全体の側面図、第4図は同、一部分の平面
図、第5図は第4図に示す部分の動作状態の平面図、第
6図は第4図のA−A線断面図、第7図は第5図のB−
B線断面図、第8図は第3図におけるメカシャーシとカ
ムスライダー部分の分解斜視図、第9図は第3図におけ
るホルダーとパッドプレート部分の分解斜視図、第10図
は記録ディスクジャケットの斜視図、第11図は第10図の
C−C線断面図である。 図中、(1)は記録ディスク、(2)はセンターコア、
(3)はジャケット、(9)は磁気ヘッド、(10)はリ
ニアアーム、(11)はメカシャーシ、(12)はカムスラ
イダー、(12′a)は押片、(12′a1)は屈曲部後面、
(13)はホルダー、(14)はパッドプレート、(17)は
係合レバー、(17′a)は後端部、(17b)は前端部、
(20)はセンターコア押しレバー、(21)はロックレバ
ー、(23)は押上げレバー、(25)は押し出しレバー、
(30)は板ばね部材である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク状記録媒体が挿入されたディスク
    ジャケットが装着されるホルダー部材と、 上記ホルダー部材を装填位置と非装填位置とで移動させ
    る装着機構と、 上記装填位置に位置する上記ホルダー部材を上記非装填
    位置に移動させる排出機構と、 上記ホルダー部材が上記装填位置に位置する際に、上記
    ホルダー部材に保持された上記ディスク状記録媒体に対
    して情報信号の記録又は再生を行う記録/再生ヘッド
    と、 上記記録/再生ヘッドを保持する保持部材と、 上記保持部材を上記ディスク状記録媒体の半径方向に沿
    って移動させる移動機構とを備えたディスク状記録媒体
    駆動装置において、 上記移動機構は、上記記録/再生ヘッドを、待機位置と
    上記ディスク状記録媒体に上記情報信号の記録又は再生
    を行う記録/再生位置とに移動させることができるよう
    になされているとともに、 上記記録/再生ヘッドが上記記録/再生位置に位置する
    際に、上記排出機構と当接することにより、上記排出機
    構による上記ディスク状記録媒体の排出をロックし、上
    記記録/再生ヘッドの上記記録/再生位置から上記待機
    位置への移動に伴って、上記移動機構によって押圧され
    ることにより、上記排出機構との当接が解除され、上記
    排出機構による上記ディスク状記録媒体の排出を可能と
    させるロック機構を備えたことを特徴とするディスク状
    記録媒体駆動装置。
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JPS58182163A (ja) * 1982-04-20 1983-10-25 Copal Co Ltd フロツピ−デイスク装置

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