JP2706944B2 - 電子カメラの視差調整方法 - Google Patents

電子カメラの視差調整方法

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JP2706944B2
JP2706944B2 JP63124780A JP12478088A JP2706944B2 JP 2706944 B2 JP2706944 B2 JP 2706944B2 JP 63124780 A JP63124780 A JP 63124780A JP 12478088 A JP12478088 A JP 12478088A JP 2706944 B2 JP2706944 B2 JP 2706944B2
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晴美 青木
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子カメラの撮影レンズ視野とファインダー
視野とが一致するように調整する視野調整方法に関す
る。
[従来の技術] 電子スチルカメラでは、第5図に示すように、カメラ
ボデー10には撮影レンズ系12後方に固体撮像素子14が配
設され、撮影レンズ系12の側方に撮影範囲確認用の透視
ファインダ16が配設されている。
第6図は撮影レンズ系12および透視ファインダ16をそ
れぞれ上面から見た光学系配置図である。撮影レンズ系
12は前群レンズ18と後群レンズ20とからなり、透視ファ
インダ16は対物レンズ22と中間レンズ24、26、28と接眼
レンズ30とミラー32、34とからなる。
カメラから所定の距離にある被写体35のレンズ視野と
ファインダ視野とを合わせるため、従来では、固体撮像
素子14からの信号を処理してCRTでモニタし、透視ファ
インダ16を覗きながらその視野がモニタ像の視野に一致
するように、反射ミラー32を回動させていた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、透視ファインダ16の光軸とミラー32の反射面
との交点を通り、かつ、調整により変化する該反射面内
の、直交する2軸の回りにミラー32を回動させなければ
ならなかったので、調整操作がきわめて煩雑であった。
また、ラー32で調整を行うため、収差が増大したり、
視野変化等が生じた。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、視差調整により
ファインダの収差が増大したりファインダの視野が変化
したりすることがなく、しかも容易に視差調整操作を行
うことができる電子カメラの視差調整方法を提供するこ
とができる。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明は、カメラボデーに固定され撮像レンズの光軸
と直交する第1面を有する支持部材と、固体撮像素子が
取り付けられその撮像面と平行な第2面を有する取付部
材と、該第1面に対し該第2面を平行にして該支持部材
に対し該取付部材をスライド自在に半固定し且つ該支持
部材に対し該取付部材を固定することが可能な半固定/
固定手段を有する調整機構と、透明ファインダーとを備
えた電子カメラに対し、該撮像レンズを介して該固体撮
像素子で撮影されモニタに映し出された画像の視野と該
透視ファインダーを覗いて見た視野とが一致するように
調整する電子カメラの視差調整方法であって、 該半固定/固定手段により該支持部材に対し該取付部
材をスライド自在に半固定し、 該支持部材に対し該取付部材をスライドさせることに
より、該モニタに映し出された画像の視野が該透過ファ
インダーを覗いて見た視野に一致するように調整し、 該半固定/固定手段により該支持部材に対し該取付部
材を固定することを特徴とする。
本発明によれば、視差調整のためにファインダのミラ
ーを回動させる必要がないので、視差調整によりファイ
ンダの収差が増大したりファインダの視度が変化したり
することがない。また、取付部材を2次元的にスライド
すればよいので、ファインダのミラーを3次元的に回動
させるよりも調整操作が容易である。
本発明の一態様では、上記半固定/固定手段は、上記
支持部材の上記平面に設けられた螺孔と、上記取付部材
の上記平面に形成された内径が該螺孔の内径より大きい
貫通孔と、該貫通孔を貫通して該螺孔に螺入されるねじ
と、該ねじの頭部と該取付部材との間に介在されるばね
とを有し、 該ねじを緩く締めることにより該貫通孔の遊びの範囲
で上記スライド自在とし、 該ねじを強く締めることにより該取付部材を該支持部
材に固定することを特徴とする。
[実施例] 以下、第1図乃至第4図に基づいて本発明の実施例を
説明する。
第1図は固体撮像素子の後方側からみた視差調整機構
の正面図、第2図は第1図II−II線断面図、第3図は第
1図III−III線断面図である。第2図および第3図にお
いて矢印X方向が前方(撮影レンズの方向)である。
カメラボデーの前部内壁に支柱(不図示)を介して固
定された支持板36には、中央部に開口36aが形成されて
いる。この支持板36には次のような構成の撮像ブロック
38が取り付けられて すなわち、略T字状に形成された撮像素子支持板40
は、その中央部が第3図に示すように後方に凹んでい
る。一方、押さえ枠42は第2図および第3図に示す如
く、前方に突出された中央部前面に開口42aが形成さ
れ、中央部背面に2段の凹部42b、42cが形成されてい
る。この凹部42b内にはフィルタ44が、凹部42c内には固
体撮像素子46が嵌合されている。これらフィルタ44およ
び固体撮像素子46は、ねじ48で押さえ枠442を撮像素子
支持板40に螺着することにより、撮像素子支持板40に固
定される。
撮像素子支持板40の端部3箇所には、孔40aが形成さ
れ、これに調整ねじ50が貫通しており、第3図に示すよ
うに、その先端が、取付板52に形成された螺孔52aに螺
入されている。調整ねじ50には、圧縮コイルばね54が撮
像素子支持板40と取付板52との間に介在され、これら両
者を互いに離間する方向へ押圧している。
取付板52は開口52bが形成され、この開口52bを通じて
押さえ枠42が前方に突出している。
また固体撮像素子46の複数の端子ピン46aは、第2図
一点鎖線で示すプリント基板56に固定され、電気的に接
続されている。
以上が撮像ブロック38の構成である。
取付板52は、板ばね58を用いて支持板36の背面へ次の
ように摺動自在に取り付けられている。
すなわち、この板ばね58は、第1図に示す如く略L字
状であり、中央部58aから両端部58bへ向かって傾斜さ
れ、中央部58aには孔58cが形成されている。一方、取付
板52の対角線上の2箇所に貫通孔52cが形成され、これ
に対応して、上記支持板36に螺孔36bが形成されてい
る。ねじ60が板ばね58cに貫通されてその先端が支持板3
6の螺孔36bに螺入され、ねじ60の頭部60aと取付板52と
の間に板ばね58が介在されることにより、取付板52が支
持板36に対して、所定の圧接力をもって押さえ付けられ
ている。
取付板52が支持板36に取り付けられた状態では、支持
板36の開口36aと押さえ枠42との間には第2図に示す如
く、ΔDの間隙が存在する。
次に、上記の如く構成された本実施例の動作を説明す
る。
板ばね58により、撮像ブロック38の一構成要素である
取付板52は、支持板36に対して適当な圧接力、すなわ
ち、取付板52をその面方向に移動させることができ、自
然に摺動することのない程度の圧接力で半固定されてい
る。
一方、カメラより所定の距離だけ離れている被写体を
撮影レンズ系12を介して固体撮像素子14により撮影して
CRTモニタに映し出す。カメラ固定状態で、撮像素子46
を撮影レンズ系12の光軸と垂直な面内で移動させれば、
モニタ画像の視野が変化する。
そこで、透視ファインダ16にて被写体を覗き、モニタ
画像の視野が透視ファインダ16の視野に一致するよう
に、治具(不図示)を用いて取付板52をその面内に移動
させる。この取付板52の移動範囲(調整範囲)は、一般
に、左右、上下の両方向とも1mmであれば充分である。
かくして両視野が一致した状態でねじ60を強く締め付
けると、取付板52は支持板36に強く圧着されて固定状態
となる。
また3箇所の調整ねじ50を回すことにより、撮像素子
支持板40の3点をそれぞれ取付板52に対して接離させる
ことができ、撮影レンズ系12の光軸方向に対する固体撮
像素子46の位置の調整、すなわち所定被写体距離に対す
るピント調整を行うことができる。
なお、上記実施例では、本発明を電子スチルカメラに
適用した場合を説明したが、電子ムービィカメラに適用
することもできる。
また、別個のカメラで透視ファインダ16を覗いてCRT
モニタに映し出すようにすれば、そのモニタ画像と上記
モニタ画像を比較して両視野が一致するように上記調整
を行うことができる。
さらに、この調整は画像処理を行って自動的に行うこ
ともできる。
[発明の効果] 以上説明した如く、本発明に係る電子カメラの視差調
整方法によれば、視差調整のためにファインダのミラー
を回動させる必要がないので、視差調整によりファイン
ダの収差が増大したりファインダの視度が変化したりす
ることがなく、しかも、取付部材を2次元的にスライド
すればよいので、ファインダのミラーを3次元的に回動
させるようも調整操作が容易であるという効果を奏し、
量産される電子カメラの調整コスト低減及び品質向上に
寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本発明の実施例に係り、 第1図は電子スチルカメラの背面から見たカメラ内の示
差調整機構を示す正面図、 第2図は第1図のII−II線断面図、 第3図は第1図のIII−III線断面図、 第4図は第1図のIV−IV線断面図である。 第5図及び第6図は従来例に係り、 第5図は電子スチルカメラの要部斜視図、 第6図は撮像レンズおよび透視ファインダの光学系配置
図である。 図中、 10はカメラボデー 12は撮像レンズ系 14、46は固体撮像素子 16は透視ファインダ 36は支持板 40は撮像素子支持板 44はフィルタ 50は調整ねじ 56はプリント基板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラボデーに固定され撮像レンズの光軸
    と直交する第1面を有する支持部材と、固体撮像素子が
    取り付けられその撮像面と平行な第2面を有する取付部
    材と、該第1面に対し該第2面を平行にして該支持部材
    に対し該取付部材をスライド自在に半固定し且つ該支持
    部材に対し該取付部材を固定することが可能な半固定/
    固定手段とを有する調整機構と、透視ファインダーとを
    備えた電子カメラに対し、該撮像レンズを介して該固体
    撮像素子で撮影されモニタに映し出された画像の視野と
    該透視ファインダーを覗いて見た視野とが一致するよう
    に調整する電子カメラの視差調整方法であって、 該半固定/固定手段により該支持部材に対し該取付部材
    をスライド自在に半固定し、 該支持部材に対し該取付部材をスライドさせることによ
    り、該モニタに映し出された画像の視野が該透視ファイ
    ンダーを覗いて見た視野に一致するように調整し、 該半固定/固定手段により該支持部材に対し該取付部材
    を固定する、 ことを特徴とする電子カメラの視差調整方法。
  2. 【請求項2】前記半固定/固定手段は、前記支持部材の
    前記平面に設けられた螺孔と、前記取付部材の前記平面
    に形成され内径が該螺孔の内径より大きい貫通孔と、該
    貫通孔を貫通して該螺孔に螺入されるねじと、該ねじの
    頭部と該取付部材との間に介在させる板ばねとを有し、 該ねじを緩く締めることにより該貫通孔の遊びの範囲で
    前記スライド自在とし、 該ねじを強く締めることにより該取付部材を該支持部材
    に固定する、 ことを特徴とする請求項1記載の方法。
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