JP2706031B2 - テレビ画面による移動物検出装置 - Google Patents

テレビ画面による移動物検出装置

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JP2706031B2
JP2706031B2 JP5078176A JP7817693A JP2706031B2 JP 2706031 B2 JP2706031 B2 JP 2706031B2 JP 5078176 A JP5078176 A JP 5078176A JP 7817693 A JP7817693 A JP 7817693A JP 2706031 B2 JP2706031 B2 JP 2706031B2
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隆洋 山本
秀之 山本
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アニマ電子株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は長時間経過しないと判別
できないような動きの遅い移動物をも確実に検出するこ
とができるテレビ画面による移動物検出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビカメラで撮影した被写体を
モニター画面に映すと共に、該モニター画面上に複数の
センサーポイントをライトペンで設定し、設定した上記
センサーポイント内に移動物体が入ると、かかる状態を
輝度信号の変化として捕らえ、アラーム信号を発生する
監視装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
監視装置では、通常移動物体の検出は、例えばメモリに
2フィールド分の画像情報を順次記憶して行き、第1フ
ィールドの輝度信号と次の第3フィールドの輝度信号と
を比較し、次に上記メモリを更新して第3フィールドの
輝度信号と次の第5フィールドの輝度信号を比較すると
いうように、順次メモリを更新しながら2つのフィール
ド間の比較動作を行っていた。
【0004】このような比較動作によると、比較する2
つの画像の時間間隔が極めて短い(2フィールド期間=
1/30秒)ため、モニター画面上で目で見て明らかに
動いていると判別できる物体の移動は検出可能である
が、モニター画面上で目で見て動いていると判別できな
い動き、例えばある時刻の画像と、数時間後の画像とを
比較して始めて変化が分かるような動きの遅い移動物
は、2フィールドという短い時間間隔では輝度信号の変
化が表れず、上記物体の動きを検出することができなか
った。
【0005】本発明は、上記従来装置の課題を解決し、
動きの遅い移動物でも確実に検出できるテレビ画面によ
る移動物検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、第1に、ビデオカメラで撮影した映像をテ
レビモニターに映し、該モニター上に設定したセンサー
ポイントの濃度変化を検出することで移動物体を検出す
るテレビ画面による移動物検出装置において、モニター
テレビ上の任意の位置にセンサーポイントを設定し得る
ポイント設定手段と、上記映像の特定時刻の画像情報を
基準画像として記憶する記憶手段と、上記基準画像を
準として同基準画像以降に順次入力する新たな画像情報
と上記基準画像とを順次比較する比較手段と、上記比較
手段の比較に基づいて上記センサーポイント上の濃度変
検出に基づいてアラーム信号を生成するアラーム発
生手段とよりなり、上記記憶手段は上記アラーム発生手
段からアラーム信号の発生があるまでは上記基準画像を
保持し、上記アラーム信号の発生に基づいて上記基準画
像をビデオカメラから入力する新たな画像情報に更新
し、更新した画像情報を新たな基準画像として記憶する
ものであることを特徴とするテレビ画面による移動物検
出装置、第2に、任意の時刻の画像情報を上記記憶手段
に記憶させるためのフリーズスイッチと、該フリーズス
イッチをオンした時点の画像情報を上記基準画像として
上記記憶手段に記憶させるための書込制御手段とを設け
ことを特徴とする上記第1に記載のテレビ画面による
移動物検出装置、第3に、上記フリーズスイッチをオン
した時点から任意の時間を計時可能なタイマー手段と、
同タイマー手段の計時中は上記比較手段の比較結果の上
記アラーム発生手段への入力を阻止するスイッチ手段と
を設け、該スイッチ手段は、上記タイマー手段の計時終
了に基づいて該計時終了時における上記比較手段の比較
結果を上記アラーム発生手段に送出するものであること
を特徴とする上記第2に記載のテレビ画面による移動物
検出装置、により構成される。
【0007】
【作用】記憶手段が特定時刻の画像情報を基準画像とし
記憶すると、比較手段は上記特定時刻の基準画像を基
準として、それ以降に入力する新たな画像情報と上記基
準画像とを順次比較開始する。
【0008】アラーム発生手段は上記比較手段の比較の
結果、テレビ画面上に設定したセンサーポイントに濃度
変化があるか否かを検出し、該センサーポイント上に濃
度変化があったときアラーム信号を発生する。
【0009】従って、上記特定時刻の基準情報を基準と
して、該基準画像と新たな画像情報との比較により濃度
変化が検出されたときにアラームを出すことができ、ア
ラーム信号が発生するまでは上記基準画像の更新は行わ
れないため、動きの遅い物体の移動でも確実に検出する
ことができる。
【0010】上記アラーム信号の発生に基づいて、記憶
手段に記憶した上記基準画像を新たな基準画像に更新す
るように構成することにより、引き続いて動く移動物体
の検出動作を続行することができる。
【0011】またフリーズスイッチをオンすると書込制
御手段により同スイッチをオンした時点の画像情報を
準画像として記憶手段に記憶させることができる。これ
により、使用者は基準としたい任意の時刻の画像情報を
基準画像として設定することができ、使用者が該スイッ
チをオンすると、該オン時点の時刻の画像情報を基準画
像として、該基準画像と新たに入力する画像情報との
較動作が開始される。
【0012】さらに、上記フリーズスイッチをオンする
と共に、タイマー手段で例えば5時間を設定することに
より、任意の特定時刻の画像情報と、該特定時刻から5
時間経過後の画像情報とを比較することができ、動きの
極めて遅い物体の移動も確実に検出することができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例
を詳細に説明する。まず、図1により本発明装置をタン
クの油漏れの検出に使用した場合の概略を説明する。
【0014】タンク1をビデオカメラ2で撮影し、モニ
ター画面3a上に上記タンク1を映し、さらに同モニタ
ー画面3a上に複数のセンサーポイント4を設定する。
このとき、上記モニター画面3aの1フィールド分の映
像レベル(図2(A)参照)を検出装置5に記憶してお
く。そして数時間後の上記タンク1のモニター画面3b
の1フィールド分の映像レベル(図2(B)参照)を再
度記憶し、上記両モニター画面3a、3bの各映像レベ
ルを比較する。
【0015】かかる比較の結果、上記センサーポイント
4上に輝度信号レベルの変化(図2Bのs)があったと
き、即ち、油漏れt(モニター画面3b)がセンサーポ
イント4に触れた場合、油漏れありと判断し、アラーム
信号を出すように構成する。
【0016】次に、図3により本発明の検出装置5の具
体的構成を説明する。6はビデオ入力端子であり、ビデ
オカメラ2で捕らえたビデオ信号が入力する。
【0017】7はクランプ回路であり、画像の変化によ
ってシンクレベルが変化しないようにビデオ信号をペデ
スタルクランプし、輝度信号を出力するものである。8
は上記ビテオ信号より水平同期信号を分離する水平同期
分離回路である。9は上記水平同期信号に基づいて1画
面(1フィールド)の垂直方向を52ラインに分割する
ためのアドレスカウンター、10は上記1画面の水平ラ
インを64ドットに分割するためのアドレス発振器であ
り、これらにより1画面に水平64、垂直52のセンサ
ーポイント(全3328ポイント)を設定し(図4参
照)、同時にRAM11のアドレスとして割り付て、同
RAM11に全センサーポイントを記憶しておく。尚、
上記センサーポイントの数はこれに限定されることはな
く、被写体に応じて増加、減少することができる。
【0018】12は6ビットのA/D変換器であり、上
記輝度信号をデジタル信号に変換し、64段階の濃度変
化に区分するものである。該A/D変換器12は変換後
のデジタル信号をROM13及びRAM11に送出す
る。11は上記デジタル信号を記憶するRAM(記憶手
段)であり、最初に入力する1フィールド分のデジタル
信号を旧サンプリングデータ(基準画像)として記憶す
ると共に、次に入力する1フィールド分のデジタル信号
を新サンプリングデータとして、新旧サンプリングデー
タをROM13のアドレスに常時割り振っている。ま
た、上記RAM11はアラームカウンタ17からのアラ
ーム信号が感知用RAM19に入力することに基づいて
記憶した上記旧サンプリングデータ(基準画像)を更新
し、上記アラーム信号の入力がないときは上記旧サンプ
リングデータ(基準画像)を更新することなく保持す
る。さらに、後述するフリーズスイッチ29のオンによ
り、オンした時点の1フィールド分のサンプリングデー
タを基準画像として記憶し、以後新サンプリングデータ
の入力を停止するように構成されている。
【0019】13は図5に示すような参照用コードが予
め設定されているROM(比較手段)であり、上記A/
D変換器12から新サンプリングデータが、上記RAM
11から旧サンプリングデータが入力する。上記ROM
13には、上記新旧サンプリングデータの輝度レベルに
応じて濃度変化ありの感帯、及び濃度変化なしの不感帯
がルックアップテーブル(参照用コード)として図5の
ように設定されており、このコードを参照することによ
り、新旧サンプリングデータの各センサーポイント上に
濃度変化があったか否かを検出するものである。そし
て、該比較の結果、何れかのセンサーポイント上に濃度
変化があったときは、センサーポイントの位置信号を含
むアラーム信号(8ビットの出力データ)を出力するよ
うに構成されている。
【0020】センサーポイントの画像レベルは上述のよ
うにA/D変換器12により理論上64段階の濃度変化
を区別することができるように構成されているが、画像
レベルは微妙に変化しており、この変化を直接信号とし
て使用すると誤動作を生じるため、ROM13内に上記
参照用コードを予め設定し、安定したアラーム信号を取
りだしている。
【0021】14はマルチプレクサ選択回路であり、上
記ROM13から入力するアラーム信号をセンサー感度
スイッチ15で設定された感度に基づいて選択し、設定
された感度のアラーム信号のみを出力するものである。
上記センサー感度スイッチ15は上記アラーム信号の感
度を8段階に設定できるようになっている。
【0022】16はアナログスイッチ(スイッチ手段)
であり、サンプリングタイマー31からのサンプリング
開始信号の入力に基づいて上記RAM11に記憶された
旧データとA/D変換器12から入力する新データとの
比較動作(上記一連の比較動作)の結果をアラームカウ
ンター17に送るものであり、通常は常時オンしてお
り、上記選択回路14からのアラーム信号を次段のアラ
ームカウンター17に送出するものである。
【0023】17は上記アラームカウンターであり、上
記アナログスイッチ16から入力するアラーム信号をカ
ウントするものであり、アラーム信号がマーカー点数ス
イッチ18で設定されたマーカー点数の数と一致する
と、感知用RAM19にアラーム信号を送出するもので
ある。
【0024】19は上記感知用RAMであり、上記アラ
ームカウンター17から入力するアラーム信号を一旦記
憶するとともに、AND回路20に出力するものであ
る。
【0025】21はライトペン制御回路であり、ライト
ペン28でテレビ画面上に設定されたマーカー位置(セ
ンサーポイント)をマーカーRAM22に送出するもの
である。上記ライトペン28はモニター画面に当てるこ
とにより内部スイッチが働き、電子ビームの光を検知
し、該検知信号がライトペン28内のアンプにより処理
レベルまで加工され、上記ライトペン制御回路21によ
って取り込まれる。上記マーカーRAM22は上記ライ
トペン28で設定されたマーカー位置を記憶し、該マー
カー位置を上記AND回路20に出力している。
【0026】20は上記AND回路であり、上記マーカ
ーRAM22に記憶しているマーカー位置と同一位置の
アラーム信号が感知用RAM19から送られて来ると、
マーカー合成回路23、アラーム発振回路24、リレー
回路25にアラーム信号を送出するものである。上記マ
ーカー合成回路23はビデオ入力端子6から入力するビ
デオ信号にアラーム信号で示されるマーカー位置を示す
信号を付加してビデオ出力端子32に出力するものであ
る。尚、上記アラームカウンター17、感知用RAM1
9、AND回路20、マーカーRAM22によりアラー
ム発生手段を構成している。
【0027】さらに上記アラーム発振回路24は上記A
ND回路20からのアラーム信号に基づいて発振し、ラ
ンプ表示出力端子26に接続されたランプを点灯させる
ものである。またリレー回路25は上記アラーム信号に
基づいてアラーム出力端子27に接続された警報機を駆
動するものである。
【0028】29は上記フリーズスイッチであり、オン
することにより書込制御回路(書込制御手段)30から
上記RAM11にフリーズ信号が送出される。上記RA
M11は上記フリーズ信号が入力すると、旧サンプリン
グデータ(基準画像)の書き換えを中止し、オンされた
時点のサンプリングデータを基準画像として保持するよ
うに制御される。
【0029】31は上記サンプリングタイマー(タイマ
ー手段)であり、上記フリーズスイッチ29がオンされ
てから何時間後にサンプリング動作を開始するかを設定
するものであり、サンプリング開始時間は数分から数時
間等、自由に設定できるものである。上記フリーズスイ
ッチ29がオンされた後、上記サンプリングタイマー3
1の計時が終了すると上記アナログスイッチ16にサン
プリング開始信号が送出される。すると、アナログスイ
ッチ16がオンし、フリーズ時に基準画像として記憶し
ていた上記RAM11のサンプリングデータと上記計時
終了時の新サンプリングデータとの比較結果がアラーム
カウンター17に出力されることになる。
【0030】上記サンプリングタイマーのサンプリング
時間は比較動作の1サイクル内で、最低センサーポイン
ト1ドット半以上の移動が必要である(図6参照)。
尚、図中33は上記RAM11、感知用RAM19、マ
ーカーRAM22を制御するためのRAM制御回路、3
4は上記マーカーRAM22にマーカーの書き込みを行
わせるためのマーカー書込スイッチである。
【0031】本発明は上述のように構成されるものであ
り、次にその動作を説明する。まず、ビデオ入力端子6
にビデオカメラを接続すると共にビデオ出力端子32に
モニターテレビを接続し、被写体(タンク1)を撮影す
る。
【0032】(1)ここで、まずフリーズスイッチ2
9、サンプリングタイマー31が共にオフされた状態の
通常の動作を説明する。
【0033】ビデオ入力端子6から入力したビデオ信号
はクランプ回路7でペデスタルクランプされ、輝度信号
がA/D変換回路12で1フィールド毎にデジタル信号
に変換される。
【0034】また上記ビデオ信号の水平同期信号は水平
同期分離回路8で分離され、該同期信号に基づいてアド
レスカウンター9、アドレス発振器10が1画面に水平
64、垂直52のセンサーポイントを設定し(図4参
照)、同時にRAM11のアドレスとして割り付ける。
【0035】次に、ライトペン28でビデオ出力端子3
2に接続されたテレビ画面3a上において、移動物を確
認したい範囲に複数のマーカー4(図1)を指定する。
すると、該マーカー4の位置はライトペン制御回路21
を介してマーカーRAM22に記憶される。
【0036】上記A/D変換器12でサンプリングされ
た1フィールド分のサンプリングデータはROM13及
びRAM11に順次送出される。上記RAM11は入力
する1フィールド分のデータを記憶するとともに、次の
データが入力すると該データも記憶し、最初に記憶した
データを旧サンプリングデータ(基準画像)としてRO
M13に送出する動作を行う。
【0037】上記ROM13は上記A/D変換器12か
ら入力する新サンプリングデータと上記RAM11から
入力する旧サンプリングデータとを予め設定してある参
照用コード(図5)に基づいて比較し、濃度変化がある
か否かを検出する。
【0038】ここで、図5において旧サンプリングデー
タの輝度レベルがA、新サンプリングデータの輝度レベ
ルがBの場合、共に白レベル付近で輝度レベルがあまり
変化していないため不感帯にある点iの位置が参照さ
れ、濃度変化なしと判断される。従ってこの場合は、ア
ラーム信号は出力されない。また、この場合、RAM1
1は上記旧サンプリングデータ(基準画像)を更新する
ことなく、同旧サンプリングデータを保持する。
【0039】従って、これ以降上記ROM13では、上
記旧サンプリングデータを基準画像として、該旧サンプ
リングデータと新たに入力する新サンプリングデータと
が比較されることになる。そして一定時間経過後、旧サ
ンプリングデータの輝度レベルがA、新サンプリングデ
ータの輝度レベルがCとなった場合(図5参照)、輝度
レベルが変化しているため感帯にある点jが参照され、
濃度変化ありと判断される。従ってこの場合は、アラー
ム信号がマルチプレクサ選択回路14に出力される。ま
た、この場合、RAM11はアラームカウンター17か
ら感知用RAM11へのアラーム信号の入力があると、
旧サンプリングデータ(基準画像)を次の1フィールド
分のデータに更新し、ROM13に送出する。
【0040】このように上記RAM11では、濃度変化
が無い場合(感知用RAM19にアラーム信号が入力し
ない場合)は旧サンプリングデータ(基準画像)を更新
することなく、同サンプリングデータを保持し、アラー
ム信号が入力するまで上記基準画像の更新が行われない
ため、一度RAM11に書き込んだセンサーポイント上
の画像レベルを記憶させることができ、濃度変化がある
までは特定の旧サンプリングデータを基準画像として新
サンプリングデータとの比較が行われることになる。従
って、油漏れ等の極めて動きの遅い物体も確実に検出す
ることができる。
【0041】上記マルチプレクサ選択回路14では上記
アラーム信号がセンサー感度スイッチ15で設定された
感度であるか否かが判断され、該感度であれば上記アラ
ーム信号がアナログスイッチ16を介してアラームカウ
ンター17に送出される。
【0042】該アラームカウンター17では上記アラー
ム信号がカウントされ、マーカー点数スイッチ18で設
定された数になると、感知用RAM19にアラーム信号
が送出される。この場合、マーカー点数を「1」に指定
しておけば、図6に示すように油漏れtがt’の位置ま
で移動してセンサーポイント(4’)1個に濃度変化が
あった場合を確実に検出することができる。尚、上記濃
度変化を検出するためには、モニター画面上で最低セン
サーポイント1ドット半以上の移動が必要となる。
【0043】上記感知用RAM19は上記アラームカウ
ンター17からのアラーム信号を記憶すると共にAND
回路20に出力する。一方上記マーカーRAM22には
上記ライトペン28で書き込まれたマーカー4の位置信
号が上記AND回路20に出力されており、該AND回
路20では上記感知用RAM19から入力するセンサー
ポイントの位置と、上記マーカーRAM22から入力す
るマーカー4の位置が一致すると、上記マーカー合成回
路23、アラーム発振回路24、リレー回路25にアラ
ーム信号を送出する。
【0044】上記アラーム発振回路24は、上記信号に
基づいてランプ表示端子26に接続されているランプを
点灯させる。またリレー回路25はアラーム出力端子2
7に接続された警報機を駆動して警報を発する。上記マ
ーカー合成回路23は上記アラーム信号に基づいてビデ
オ信号にマーカー信号を付加する。従って、ビデオ出力
端子32に接続されたテレビー画面3a上に濃度変化の
あったマーカー位置が表示される。
【0045】上記アラーム信号の発生に基づいて上記R
AM11の画像情報(基準画像)が更新されると、更新
された新たな画像情報を基準画像として順次新サンプリ
ングデータとの比較が続行され、引き続いて動く物体の
検出動作が続行される。
【0046】以上のように、センサーポイントに濃度変
化があったときに初めてRAM11の旧サンプリングデ
ータ(基準画像)が更新される構成であるため、動きの
遅い物体であっても確実に検出することができる。
【0047】(2)次にかかる状態でフリーズスイッチ
29をオンすると、書込制御回路30から書込停止信号
がRAM11に入力する。
【0048】該RAM11は上記信号の入力に基づい
て、その時点での1フィールド分のサンプリングデータ
基準画像として記憶して、以後の新サンプリングデー
タの入力を停止し、かつROM13へ上記スイッチ29
をオンした時点のサンプリングデータを基準画像として
出力する。
【0049】その後、A/D変換器12より新たなサン
プリングデータが順次ROM13に入力するため、上記
ROM13ではフリーズスイッチ29をオンした時点の
1フィールド分の画像を基準画像として、それ以降の新
たな画像のサンプリングデータとの比較が順次行われ
る。
【0050】該比較の結果、濃度変化がない場合、及び
濃度変化がある場合の動作は、各々上記(1)と同様の
動作が行われる。即ち、濃度変化がない場合は、引き続
いてフリーズ時の上記画像を基準として順次入力する新
たな画像との比較がROM13にて続行され、センサー
ポイントに濃度変化があったときは、アラームカウンタ
ー17からのアラーム信号に基づいて画面上でのマーカ
表示、ランプ、及び警報機での警告が行われる。
【0051】その後は、さらに引き続き上記フリーズ時
の画像と新サンプリングデータとの比較が行われ、再度
アラーム信号が出ても上記フリーズ時の基準画像はRA
M11内で更新されることはない。そして上記フリーズ
スイッチ29をオフして上記フリーズ状態を解除する
と、RAM11においてフリーズ時の上記画像情報(基
準画像)が同スイッチ29オフ時の画像情報に更新さ
れ、それ以降は上記(1)の動作に復帰する。
【0052】上述のように、フリーズスイッチ29を用
いることにより基準としたい任意の時刻からの濃度変化
を検出することができ、また(1)と同様に油漏れ等の
動きの遅い物体でも確実に検出することができる。
【0053】(3)次に上記(1)の状態から、フリー
ズスイッチ29をオンし、さらにサンプリングタイマー
31を例えば5時間後に設定した場合の動作を説明す
る。
【0054】フリーズスイッチ29をオンすると上記
(2)と同様、1フィールド分のサンプリングデータが
基準画像としてRAM11に記憶され、以後新サンプリ
ングデータの入力が停止される。
【0055】また上記サンプリングタイマー31が計時
開始するため、この間アナログスイッチ16がオフし、
その結果、マルチプレクサ選択回路14の出力信号(即
ち、ROM13での比較結果)が上記アラームカウンタ
ー17へ送出されない。即ち、タイマー31の計時中、
上記ROM13では上記フリーズ時点の基準となる画像
情報とA/D変換回路12から入力する新サンプリング
データとの比較が続行されているが、上述のようにアナ
ログスイッチ16がオフしているため、上記アラームカ
ウンター17には何ら信号の入力はない。
【0056】その後、5時間が経過し、上記サンプリン
グタイマー31が計時終了して機動すると、該機動に基
づいてサンプリング開始信号がアナログスイッチ16に
入力するため、該スイッチ16がオンし、その時点から
上記選択回路14の出力信号、即ちROM13での比較
結果がアラームカウンター17に入力開始する。このと
き、ROM13で濃度変化が検出され上記アラーム信号
が上記アラームカウンター17に入力すると、アラーム
点数がカウントされ、その後は上記(1)の場合と同様
の動作で画面上でのマーカー表示、ランプ、及び警報機
での警告が行われる。
【0057】その後は引き続いて、ROM13にて上記
フリーズ時の基準画像と新サンプリングデータとの比較
が行われ、アラーム出力があってもフリーズ時点の画像
情報(基準画像)は更新されない。そして上記フリーズ
スイッチ29をオフしてかかるフリーズ状態を解除する
と、RAM11内のフリーズ時の画像情報が同スイッチ
29オフ時の画像情報に更新され、それ以降は上記
(1)の動作に復帰する。この場合、フリーズした任意
の時刻の1フィールド分の基準画像と5時間経過後の1
フィールド分の画像との比較が行われるため、基準とし
たい任意の時刻から濃度変化があると思われる任意の時
刻を予め設定することができ、被写体の種類に応じて適
切な検出を行うことができる。
【0058】以上のように、本発明の上記実施例によれ
ば、タンク1の油漏れ等の動きの極めて遅い移動物も、
ビデオカメラ2で撮影したモニタTV画面上で確実に検
出することができる。しかもフリーズスイッチ29をオ
ンすることにより基準としたい任意の時刻の画像を設定
することもでき、またサンプリングタイマー31を使用
することにより、基準とした時刻から同タイマー31で
設定した所定時間後に濃度変化があるか否かを検出する
こともでき、上記実施例の油漏れに限らず、地滑り、水
漏れ等の監視用、検出用として極めて有効に用いること
ができる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明は特定時刻の画像
情報を基準画像として、該基準画像とそれ以降新たに入
力する画像情報とを順次比較するものであり、センサー
ポイントに濃度変化が検出されるまでは上記基準画像の
更新が行われない構成であるため、動きの速い物体は勿
論、動きの遅い物体であっても、その動きの速度に拘わ
らず、濃度変化が検出されたときに確実にアラーム信号
を発生することができ、従来検出のできなかった動きの
極めて遅い物体もビデオカメラで撮影したテレビ画面上
で確実に検出し得て、例えば地すべりやタンクの油漏
れ、水漏れ等動きの遅い移動物の監視用として広く用い
ることができる。また、ポイント設定手段により画像変
化を検出したい任意の位置にセンサーポイントを設定す
ることができるため、ビデオカメラで撮影した映像の
内、例えば数時間後に画像の変化が発生すると予想され
る場所を限定して監視を行うことができ、より精度の高
い検出動作を実行することができる。
【0060】またフリーズスイッチを用いることによ
り、基準としたい時刻の画像を任意に基準画像として設
定し得て、被写体の状況、種類等に合わせて最適な時刻
の基準画像を設定することができ、動きの遅い各種の移
動物を確実に検出することができる。 また、タイマー手
段を用いることにより、基準としたい任意の時刻から濃
度変化があると予測される任意の時刻を予め設定するこ
とができ、例えば被写体の状況等に応じて予め予想した
数時間後の設定時刻において実際に濃度変化があるか否
か等の検出を確実に行うことができ、被写体の種類、状
況等に応じて計画的かつ効率的な検出動作を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビ画面による移動物体検出装置の
概略を示すブロック図である。
【図2】同上装置に入力した画像情報の映像レベルを示
す波形図である。
【図3】同上装置の電気的ブロック図である。
【図4】同上装置においてテレビ画面上に設定されるセ
ンサーポイントを示す概念図である。
【図5】同上装置のROM13の参照用コードの内容を
示す概念図である。
【図6】移動物の移動する状態を示すテレビ画面の部分
拡大図である。
【符号の説明】
2 ビデオカメラ 3a,3b モニター画面 4 センサーポイント 11 RAM 13 ROM 14 マルチプレクサ選択回路 16 アナログスイッチ 17 アラームカウンター 19 感知用RAM 20 AND回路 22 マーカーRAM 29 フリーズスイッチ 30 書込制御回路 31 サンプリングタイマー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオカメラで撮影した映像をテレビモ
    ニターに映し、該モニター上に設定したセンサーポイン
    トの濃度変化を検出することで移動物体を検出するテレ
    ビ画面による移動物検出装置において、モニターテレビ上の任意の位置にセンサーポイントを設
    定し得るポイント設定手段と、 上記映像の特定時刻の画像情報を基準画像として記憶す
    る記憶手段と、 上記基準画像を基準として同基準画像以降に順次入力す
    る新たな画像情報と上記基準画像とを順次比較する比較
    手段と、 上記比較手段の比較に基づいて上記センサーポイント上
    の濃度変化検出に基づいてアラーム信号を生成するア
    ラーム発生手段とよりなり、 上記記憶手段は上記アラーム発生手段からアラーム信号
    の発生があるまでは上記基準画像を保持し、上記アラー
    ム信号の発生に基づいて上記基準画像をビデオカメラか
    ら入力する新たな画像情報に更新し、更新した画像情報
    を新たな基準画像として記憶するものであること を特徴
    とするテレビ画面による移動物検出装置。
  2. 【請求項2】 任意の時刻の画像情報を上記記憶手段に
    記憶させるためのフリーズスイッチと、 該フリーズスイッチをオンした時点の画像情報を上記基
    準画像として上記記憶手段に記憶させるための書込制御
    手段とを設けた ことを特徴とする請求項1記載のテレビ
    画面による移動物検出装置。
  3. 【請求項3】 上記フリーズスイッチをオンした時点か
    ら任意の時間を計時可能なタイマー手段と、 同タイマー手段の計時中は上記比較手段の比較結果の上
    記アラーム発生手段への入力を阻止するスイッチ手段と
    を設け、 該スイッチ手段は、上記タイマー手段の計時終了に基づ
    いて該計時終了時における上記比較手段の比較結果を上
    記アラーム発生手段に送出するものである ことを特徴と
    する請求項記載のテレビ画面による移動物検出装置。
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JPH0456482A (ja) * 1990-06-25 1992-02-24 Fujitsu Ltd 赤外線監視システム

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