JP2705818B2 - 電子連動装置におけるてっ査鎖錠装置 - Google Patents

電子連動装置におけるてっ査鎖錠装置

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JP2705818B2
JP2705818B2 JP582089A JP582089A JP2705818B2 JP 2705818 B2 JP2705818 B2 JP 2705818B2 JP 582089 A JP582089 A JP 582089A JP 582089 A JP582089 A JP 582089A JP 2705818 B2 JP2705818 B2 JP 2705818B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、電子連動装置におけるてっ査鎖錠装置に
関する。
[従来技術とその欠点] 従来の電子連動装置は、制御論理を実行する処理装置
がコンピュータで構成されているが、起動回路、転てつ
機、及び信号機などの現場機器とのインターフェースは
フェールセーフを確保するため、リレーで構成されてい
る。従って、処理装置と現場との間に膨大な数のケーブ
ルが付設されるため、設置スペース、設備コスト及び保
守性などの面で問題があった。
このため、処理装置の現場機器とのインターフェース
を電子化することが提案されている。
[解決しようとする技術課題] この電子化に際しては、軌道回路、転てつ機、及び信
号機などの現場機器と処理装置との間のケーブルの節約
を図るため、第6図及び第7図に一例を示すように、駅
構内を数ブロックB1,B2に分割し、ブロック単位に処理
装置X1、X2を設けて、これらの分散されたローカル処理
装置と中央処理装置Yを光ケーブルC1,C2等でスター状
又はループ状に接続することが望ましい。
このような電子連動装置においては、軌道回路1の列
車検知情報(列車有情報及び列車無情報)を転てつ機2
の開通方向情報は、すべて各現場機器から一旦、ローカ
ル処理装置X1,X2を経由してシリアル情報に変換して中
央処理装置Yに伝送される。中央処理装置ではコンソー
ルZを介して列車接近に基いてある進路を設定しようと
する場合、各ブロックから伝送されてきた列車検知情報
と開通方向情報に基いて設定すべき進路の起動回路内の
列車の有無、転てつ機の開通方向を確認し、支障がない
と判断した場合は、その進路を構成し、転てつ機鎖錠、
現示制御などの処理を行ったのち、必要に応じて転てつ
機の転換指令を送出し、当該各ローカル処理装置を経由
して現場の転てつ機2に与えて転換し、転換が終了した
ときはその開通方向情報をブロックから中央に伝送し、
中央はこれに基いて現示制御指令を送出し、ローカル処
理装置を経由して信号機3に与えてこれらを制御する。
進路設定後、その軌道回路内に列車が進入したとき
は、列車有検知に基いてそれが進出するまで、何等かの
原因で転換条件が発生しても、それを受け付けないこと
により、転換できないように、中央処理装置がてっ査鎖
錠を行っている。これ自体は、インタフェースがリレー
構成された従来装置と同様である。
このように、現場に発生する情報をすべてローカル処
理装置を経由して中央処理装置に集中し、ここで各種の
処理をして、再び当該ローカル処理装置を経て現場機器
に与えており、ローカル処理装置は単に受信、情報変換
を含む伝送機能を受け持つだけであるので、次のような
問題点を有する。
第一に、ローカル処理装置を構成するマイクロコンピ
ュータの暴走などにより、転換指令を出力しないように
中央処理装置がてっ査鎖錠をしているにも拘らず、ロー
カル処理装置が誤動作して疑似転換指令を転てつ機に与
えることがありうる。このような場合は、転てつ機が列
車の分岐部進入直前に又は走行中に転換してしまう危険
がある。
第二に、転てつ機のてっ査鎖錠は、現場の関係する軌
道回路からの列車有情報が中央処理装置に伝送され、こ
れに基いて中央処理装置がてっ査鎖錠処理をして、鎖錠
情報を再び当該ローカル処理装置に伝送し、このローカ
ル処理装置から当該転てつ機に鎖錠のための制御信号を
出力することにより行われるが、上記のように、この処
理過程にはローカル処理装置の処理時間と、ブロックか
ら中央までの伝送時間と、中央処理装置の処理時間と、
中央からブロックまでの伝送時間との総和が必要であ
り、さらに、中央処理装置では各ブロックから多くの情
報を順次処理するため、一つのブロックから伝送された
列車有情報に対する処理が開始されるまでに、例えば数
百ms程度の時間がかかる場合があり、その間に、中央処
理装置は列車有情報の未入力に基いて、上記ブロックの
転てつ機に転換指令を出力してしまうことがありうる。
転てつ機内の制御回路はラッチング・リレーを用いて、
一旦転換指令を受けると、これを記憶するので、その後
にこれを取消しても、転換を開始してしまう特性を有し
ている。
第一発明は、上記の点に鑑み、軌道回路が発生する列
車有情報に対するてっ査鎖錠処理を可及的迅速に行っ
て、列車有り検知後のローカル処理装置のマイクロコン
ピュータの暴走などにより、又は中央処理装置の処理遅
れ及び中央とブロック間の伝送遅れにより、ローカル処
理装置又は中央処理装置からの誤った転換指令により転
てつ機が転換されることを防止できるてっ査鎖錠装置を
提供しようとするものである。
第二発明は、第一発明によるてっ査鎖錠装置の定期故
障診断を、中央処理装置からの転換指令を受信しない間
に、かつ、列車が分岐部を走行中でない時に行うことに
より、高安全性をもって定期診断ができるようにするこ
とを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の課題を解決するために、第一発明によるてっ査
鎖錠装置は、 前記ローカル処理装置に、 (イ)転てつ機の電動機の回転方向を規定する転換リレ
ーに対する電源印加を制御する転換起動スイッチ手段
と、前記転換リレーの電源回路に挿入された電流方向指
定回路と、後記演算制御部の解析手段より与えられる転
換方向指令に応じて前記電流方向指定回路に電流方向を
指定させる駆動手段とを備えた転てつ機制御ユニットを
設け、 (ロ)前記ローカル処理装置の演算制御部に、 a.前記中央処理装置より与えられた転換指令を解析し
て、それに含まれる転換方向データに対応して前記駆動
手段に定位転換指令又は反位転換指令を与えるととも
に、前記転換起動スイッチ手段に導通指令を与える解析
手段と、 b.軌道回路から入力した列車有情報に基いてその列車に
ついて列車無情報を入力するまで列車有りを記憶する記
憶手段と、 c.前記中央処理装置より転換指令を受信した時に前記記
憶手段の記憶状態を調べ、列車有りを記憶していない場
合は前記転換指令を前記解析手段に与え、列車有りを記
憶している場合は前記転換指令を前記解析手段に与えな
い入力制御手段と、 を備えたことを特徴とする。
また、第二発明によるてっ査鎖錠装置は、前記ローカ
ル処理装置に、 (イ)転てつ機の電動機の回転方向を規定する転換リレ
ーに対する電源印加を制御する転換起動スイッチ手段
と、前記転換リレーの電源回路に挿入され、非駆動状態
においては前記電源回路を開放する電流方向指定回路
と、後記演算制御部の解析手段より与えられる転換方向
指令に応じて前記電流方向指定回路に電流方向を指定さ
せる駆動手段と、前記電流方向指定回路よりも前記転換
起動スイッチ手段側において前記電源回路の正電源側と
負電源側を接続する電流検出手段とを備えた転てつ機制
御ユニットを設け、 (ロ)前記ローカル処理装置の演算制御部に、 a.前記中央処理装置より与えられた転換指令を解析し
て、それに含まれる転換方向に対応して前記駆動手段に
定位転換指令又は反位転換指令を入力すると共に、前記
転換起動スイッチ手段に導通指令を与える解析手段と、 b.定期的に転換指令の入力の有無を調べ、入力のない間
に診断指令を前記転てつ機制御ユニットの転換起動スイ
ッチ手段と後記故障診断手段に与える診断指令出力手段
と c.前記診断指令出力手段の診断指令出力時における前記
電流検出手段の検出内容により前記転換起動スイッチ手
段の少なくとも故障の有無を診断する故障診断手段と、 d.軌道回路から入力した列車有情報に基いてその列車に
ついて列車無情報を入力するまで列車有りを記憶する第
1記憶手段と、 e.前記故障診断手段の故障有りの診断結果に基いて故障
を記憶する第2記憶手段と、 f.前記中央処理装置より転換指令を受信した時に前記第
1記憶手段及び第2記憶手段の記憶状態を調べ、列車有
り又は故障を記憶していない場合は前記転換指令を前記
解析手段に与え、列車有り又は故障を記憶している場合
は、前記受信した転換指令を前記解析手段に与えない入
力制御手段と、 を備えたことを特徴とする。
[作用] 第一発明の入力制御手段においては、中央処理装置か
ら転換指令を受信すると、記憶手段の記憶内容を調べ、
列車有りを記憶していない場合は、その受信した転換指
令を解析手段に与える。しかし、列車有りを記憶してい
る場合は、受信した転換指令を解析手段に与えない。す
なわち、てっ査鎖錠を行う。
解析手段は与えられた転換指令を解析し、それに含ま
れる転換方向データに基いて、転てつ機制御ユニットの
駆動手段に定位又は反位転換指令を与える。
駆動手段はこれに基いて電流方向指定回路を動作させ
て、転換リレーの電源回路の電流方向を設定する。
解析手段はまた転てつ機制御ユニットの転換起動スイ
ッチ手段に導通指令を与える。これにより、転換起動ス
イッチ手段は電源回路に電源を印加する。この電源印加
と電流方向指定回路の動作により、転換リレーのコイル
に所定方向の電流が流れ、転換リレーの接点が所定方向
に移動してラッチされる。
これにより、転てつ機の電動機の電源回路に挿入され
ている電流方向切替回路が動作されて、電動機が所定方
向に回転される。
第二発明においては、電流方向指定回路は非動作状態
では、転換リレーの電源回路を開放する。診断指令出力
時は転換起動スイッチ手段に導通指令が与えられるのみ
で、駆動手段には転換方向指令が与えられない。
従って、診断時は転換リレーに電流が流れることはな
いので、誤動作により転換が行われることはない。
また、診断指令出力時の電流検出手段の検出内容によ
り、故障の有無及び故障内容まで知ることができる。
さらに、故障と診断されると記憶され、その後の中央
処理装置からの転換指令は入力制御手段により入力を阻
止される。
[この発明の実施例] 次に、この発明を第1図ないし第5図に基いて説明す
る。
第1図において、Xiは構内の一つのブロックに配置さ
れたローカル処理装置であり、中央処理装置Yとの間で
シリアル情報の伝送を行う伝送部4と、この伝送部4を
経由して中央処理装置から与えられた制御情報を解析
し、その解析結果に応じてI/Oインタフェース6に出力
し、また、I/Oインタフェース6から入力する表示情報
を処理して伝送部4にシリアル情報を出力する演算制御
部5と、軌道回路TRに対する送受信制御及び列車検知情
報の作成を行う軌道回路ユニット7と、転てつ機の電動
機Pの制御を行う転てつ機制御ユニット8及び信号機S
の現示制御を行う信号機制御ユニット9とから構成され
ている。
そして、前記演算制御部5は、上述された情報処理機
能を実現する公知の手段を有するほか、第2図に一例を
示すように、軌道回路ユニット7から入力する列車検知
情報のうち、列車有り情報tr1に基いて、同軌道回路ユ
ニットから列車無情報tr0を入力するまで列車有りを記
憶する第1記憶手段10と、中央処理装置Yより転換指令
swを与えられた場合に、前記第1記憶手段10の出力状態
から列車有りを記憶しているか否かを調べ、記憶してい
るときは、その転換指令が解析手段12を介して転てつ機
制御ユニット8に出力されることを阻止し、第1記憶手
段10が列車有りを記憶していないときは、その転換指令
の解析手段12を介しての転てつ機制御ユニット8への出
力を許容する入力制御手段11とを備えている。
中央処理装置Yより伝送されてくる転換指令swには、
転てつ機の転換方向を指定するデータ、すなわち、定位
側転換を指定するデータ又は反位側転換を指定するデー
タを含んでいるので、解析手段12はそのデータの解析結
果に応じて定位転換指令cp3又は反位転換指令cp4を出力
し、また、いずれの側の転換指令の場合も、後述される
転てつ機制御ユニット8の転換起動スイッチ手段14,15
に対する導通指令cp1、cp2を出力する。
転てつ機制御ユニット8は、第3図に示すように、転
換用電動機Pの電流方向を決定するための、すなわち、
転てつ機の定位側転換また反位側転換を制御するための
転換リレーWRと、このリレーの電源回路16a〜16eに挿入
され、かつ、前記演算制御部5の解析手段12からの導通
指令cp1,cp2により導通される一対の転換起動スイッチ
手段14,15と、前記解析手段12からの転換方向を指定す
る指令cp3、cp4を入力して、前記転換リレーWRの電源回
路16a〜16eに組込まれた電流方向指定回路16fを駆動す
る駆動手段17とから構成されている。
転換起動スイッチ14,15は、SSR(ソリッド・ステート
・リレー)などが用いられ、導通指令cp1,cp2を入力し
たときに導通して、電源回路16a〜16eに電流を正極
(+)側から電流方向指定回路16fを介して転換リレーW
Rのコイルを一方向又は他方向に流通させ、負極(−)
側に至らせる。
駆動手段17は、定位側転換指令cp3を入力している間
リレーNR1NR2を動作させ、また反位側転換指令cp4を入
力している間リレーRR1,RR2を動作させる。そして、前
記解析手段12が転換指令cp3又はcp4を出力するときは、
これより一定時間後に導通指令cp1,cp2も出力するの
で、定位側転換指令cp3に基いて駆動手段17がリレーN
R1,NR2を動作させる時は電流方向指定回路16fに組込ま
れた接点NR1,NR2の扛上及び接点RR1,RR2の落下によ
り、電源回路16a,16b、16f1,16c,16f4,16d,16eが形成さ
れるため、転換リレーWRには第3図において左から右方
向に電流が流れる。
また、駆動手段17に反位側転換指令cp4が入力した場
合は、リレーRR1,RR2の動作に基く接点RR1,RR2の扛上
及び接点NR1,NR2の落下により、電源回路16a,16b,16
f1,16f2,16c,16f5,16f4,16f3,16d,16eが形成される
ため、リレーWRには第3図において右から左方向に電流
が流れる。
転換リレーWRはラッチング・リレー(磁気保持リレ
ー)であり、第4図に示すように、その一対の接点WRは
転てつ機の電動機Pの電源回路18a,18b,18cに挿入され
て、電流方向切替回路18dを構成しており、リレーWRに
一度一方向の電流が流れると前記接点WRがf側に移動し
て、リレーWRに所定方向に他方向の電流が流れるまでf
側に保持され、電流方向指定回路16fの動作により、リ
レーWRに他方向の電流が流れると、電流方向切替回路18
dの接点WRがb側に移動して、また、転換リレーWRに別
の方向の電流が流れるまでb側に保持される。こうし
て、リレーWRの動作方向により電動機の回転方向、すな
わち、転てつ機の転換方向が規定される。転換が終了す
ると、検知回路の出力に基いて開通条件19が動作するた
め電動機Pの回転が停止される。
転換起動スイッチ手段は14、又は15のいずれか1個で
もよいが、2個用いて二重系とすることにより、いずれ
か一方が短絡故障を生じた場合にも、他方が正常である
限り、中央処理装置から転換指令を入力しないにも拘ら
ず、転てつ機が転換されることを防止して、保安性を向
上させることができる。
上記のようにして、中央処理装置Yから転換指令swを
受信入力し、入力制御手段11が解析手段12に与えた場合
は、解析手段12が転換指令の解析結果に応じて、まず、
転換方向指令cp3又はcp4を転てつ機制御ユニット8の駆
動手段17に与える。これにより、駆動手段はリレーN
R1,NR2又はRR1,RR2及び電流方向指定回路16fを動作さ
せて、リレーWRの電流方向を指定する。これに続いて、
解析手段12が導通指令cp1,cp2を転てつ機制御ユニット
8の転換起動スイッチ手段14,15に出力するので、リレ
ーWRに所定方向の電流が流れて、電動機Pが所定方向に
回転され、転てつ機の所定方向の転換が達成される。
転換前後の開通方向は転てつ機制御ユニット8内の従
来の表示回路により検出・表示され、ローカル処理装置
Xiを経由して中央処理装置Yに伝送される。
続いて、第2図に概略的に示された構成を有するロー
カル処理装置Xiと中央処理装置によるてっ査鎖錠に関す
る処理のみを抽出して説明する。
軌道回路に列車が進入すると、軌道回路から列車有情
報がまず最初にローカル処理装置Xiに入力する。これに
より、ローカル処理装置Xiは第5図のフローチャートに
示すように、列車有りを検知し(p31)、直ちにてっ査
鎖錠処理を行い(p32)、てっ査制御信号を出力する(p
33)。すなわち、第2図において、列車有情報tr1に基
いて第1記憶手段10に列車有りを記憶し、その記憶によ
り入力制御手段11に出力抑止信号を出力する。また、ロ
ーカル処理装置は、図示されていない既知の鎖錠装置に
鎖錠制御信号を出力する。
さらに、ローカル処理装置は第1記憶手段10の記憶に
基いて列車有情報を中央処理装置Yに送出する処理を行
う(p34)。
中央処理装置Yは、ローカル処理装置Xiからの割り込
みに基いて列車有情報の受信処理を行い(p35)、その
列車有情報を送出したブロック内の転てつ機についての
てっ査鎖錠処理を行って(p36)、同一軌道回路からの
列車無情報を受信するまでの間に転換条件が発生して
も、これを受付けないようにする。さらに、てっ査鎖錠
処理に続いて、ローカル処理装置Xiに鎖錠情報を送出す
る処理を行い(p37)、鎖錠情報をケーブルを介してロ
ーカル処理装置Xiに送出する。
ローカル処理装置は鎖錠情報を受信する(p38)と、
そのてっ査制御信号を鎖錠装置に出力する。これによ
り、転てつ機はローカル処理装置と中央処理装置とによ
って、二重のてっ査鎖錠をされることになる。
ところで、転てつ機制御ユニット8の転換起動スイッ
チ手段14,15をSSRのような半導体素子で構成されている
ものを使用する場合は、その短絡故障、開放故障等の可
能性を考慮して、保安度向上のため、定期的に故障診断
を行うことが望まれる。第2図及び第3図には、このよ
うな定期診断を、上記てっ査鎖錠機構を利用して、中央
処理装置からの転換指令受信中の場合を避けて、また、
列車が分岐部走行中に転てつ機の転換をする危険なし
に、安全に行うことができるようにした第二発明に係る
構成が付加されている。
すなわち、第2図に示すように、ローカル処理装置の
演算制御部5には、伝送部4から演算制御部5に転換指
令を入力中であるか否かを定期的に調べて、入力中でな
い場合は診断指令di1,di2を出力する診断指令出力手段
20と、この診断指令を受けた場合に、転てつ機制御ユニ
ット8に設けた後述される電流検出手段21よりの検出信
号s1の有無に基いて故障の有無を診断して故障と診断し
たとき出力する故障診断手段22と、故障診断手段が故障
と診断したときの出力により故障を記憶する第2記憶手
段23とが設けられている。
診断指令di1,di2が出された場合は、ゲート13a,13b
を介して前記解析手段12から出力される導通指令cp1,c
p2と同一の信号となる。
他方、転てつ機制御ユニット8には、第3図に示すよ
うに、転換リレーWRの電源回路の一対の転換起動スイッ
チ手段14,15の出力側と入力側の間に故障検出手段とし
て電流検出手段21が設けてある。この電流検出手段は、
一例として、前記電源回路に接続されたフォトカプラ等
の電源から絶縁された電流検出器で構成されており、検
出信号s1は前記演算制御部5の故障診断手段22に与えら
れる。
診断指令出力手段20は、診断指令di1,di2の同時出
力、di1単独出力、di2単独出力の3態様で出力する。ま
た、これらの各診断指令を故障診断手段22にも与える。
転換起動スイッチ14,15がともに正常である場合は、診
断指令を同時に出力したときは、電流検出手段21に電流
が流れるので、検出信号s1が故障診断手段22に入力す
る。従って、故障診断手段は二つの診断指令di1,di2
入力と検出信号s1の同時入力に基いて、スイッチ14,15
を正常と診断する。
また、スイッチ14,15のいずれかが開放故障している
場合は、電流検出手段21が検出信号s1を出力しないの
で、故障診断手段22は二つの診断指令di1,di2の入力と
検出信号s1の非入力に基いて、スイッチ14,15のいずれ
かが開放故障であると診断する。
次に、診断指令出力手段20は一方スイッチ14にのみ診
断指令di1を出力する。この場合に、電流検出手段21が
検出信号s1を出力した場合は、故障診断手段22は、診断
指令di1の入力と検出信号s1の入力に基いて、他方のス
イッチ15が短絡故障をしていると診断する。診断指令出
力手段20が他方のスイッチ15にのみ診断指令di2を出力
した場合に、故障診断手段22に検出信号sを入力したと
きは、診断指令di2の入力と検出信号s1の入力に基い
て、一方のスイッチ14が短絡故障をしていると診断す
る。
このようにして、診断指令出力手段20の診断指令出力
時に、診断手段22が故障と診断したときは、その旨の信
号s2を第2記憶手段23に出力してこれに故障を記憶させ
るようになっており、その記憶手段の故障記憶に基く出
力は前記入力制御手段11に、中央処理装置Yからの転換
指令の転てつ機制御ユニット8への出力を抑止する信号
として与えられる。
従って、故障診断によりスイッチ14又は15、もしくは
14と15の故障が一旦検出されると、以後、入力制御手段
11は継続して出力を阻止するので、中央処理装置から転
換指令が伝送されても、その転換指令は解析手段12に与
えられず、従って、転換方向指令cp3,cp4が転てつ機制
御ユニットの駆動手段17に与えられないから、転換リレ
ーWRに電流が流れないため、転てつ機が転換されること
はない。
[この発明の効果] 上述のように、この発明によれば、各ブロックの軌道
回路から列車有情報が発生すると、これを最初に受信す
るローカル処理装置がその列車有情報に基いててっ査鎖
錠処理を行ので、ローカル処理装置から中央処理装置ま
での列車有情報の伝送、中央処理装置によるてっ査鎖錠
処理及び中央処理装置からローカル処理装置までの鎖錠
指令の伝送などに要する時間による遅れの間に、ローカ
ル処理装置のマイクロコンピュータが万一暴走しても、
さらに、列車有情報が中央処理装置に受信されからてっ
査鎖錠処理されるまでの間に中央処理装置が転換条件発
生に基いて転換指令を送出することがあっても、これら
に基いて転てつ機が転換されることが阻止される。
そして、列車有情報により、ローカル処理装置と中央
処理装置とで二重にてっ査鎖錠が行われるので、保安度
が著しく向上する。
第二の発明によれば、診断指令は転換指令受信中でな
い間に出力され、かつ、転てつ機制御ユニットの転換起
動スイッチ手段にのみ与えられ、駆動手段には与えられ
ないので、診断指令出力時に転換リレーが動作されて誤
って転換されることが防止される。
また、転換起動スイッチ手段に故障が生じた場合は、
これが記憶されて入力制御手段が転換指令を解析手段に
入力せず、従って、転てつ機制御ユニットの駆動手段に
入力しないから、故障により転換リレーが誤動作されて
転てつ機が勝手に転換する危険がない。
【図面の簡単な説明】
第1図はローカル処理装置と現場機器との間の情報系統
を示す概念図、第2図は演算制御部要部の構成を簡略的
に示すブロック図、第3図は転てつ機制御ユニットの構
成を示す回路図、第4図は転てつ機の電動機の電流切替
回路の一例を示す回路図、第5図はてっ査鎖錠に関する
処理のみを抽出して示すフローチャートである。 第6図は現場機器とブロックとの関係を概略的に示す模
式図、第7図は各ブロックの現場機器とローカル処理装
置及び中央処理装置の間の情報系統を示すブロック図で
ある。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駅構内を数ブロックに分割し、ブロック単
    位に処理装置を設けて、これら分散されたローカル処理
    装置と中央処理装置をケーブルで接続し、各ブロック内
    の軌道回路、転てつ機及び信号機からそれぞれ列車検知
    情報(列車有情報又は列車無情報)、転てつ機の開通方
    向情報又は信号現示表示情報を当該ローカル処理装置に
    収集し、そのローカル処理装置から前記中央処理装置に
    伝送集中し、中央処理装置では上記集中した情報に基い
    て進路設定を行い、その進路内の軌道回路から列車有情
    報がないことを条件に転換指令を、開通方向の確認に基
    いて現示指令を当該ローカル処理装置に伝送し、そのロ
    ーカル処理装置はその転換指令を転てつ機、現示指令を
    信号機にそれぞれ出力し、中央処理装置ではさらに設定
    した進路内の軌道回路からの列車有情報に基いて当該転
    てつ機に関するてっ査鎖錠処理を行うとともに、当該ロ
    ーカル処理装置に鎖錠情報を伝送する電子連動装置にお
    いて、 (イ)前記ローカル処理装置に、転てつ機の電動機の回
    転方向を規定する転換リレーに対する電源印加を制御す
    る転換起動スイッチ手段と、前記転換リレーの電源回路
    に挿入された電流方向指定回路と、後記演算制御部の解
    析手段より与えられる転換方向指令に応じて前記電流方
    向指定回路に電流方向を指定させる駆動手段とを備えた
    転てつ機制御ユニットを設け、 (ロ)前記ローカル処理装置の演算制御部に、 a.前記中央処理装置より与えられた転換指令を解析し
    て、それに含まれる転換方向データに対応して前記駆動
    手段に定位転換指令又は反位転換指令を与えるともに、
    前記転換起動スイッチ手段に導通指令を与える解析手段
    と、 b.起動回路から入力した列車有情報に基いてその列車に
    ついて列車無情報を入力するまで列車有りを記憶する記
    憶手段と、 c.前記中央処理装置より転換指令を受信した時に前記記
    憶手段の記憶状態を調べ、列車有りを記憶していない場
    合は前記転換指令を前記解析手段に与え、列車有りを記
    憶している場合は前記転換指令を前記解析手段に与えな
    い入力制御手段と、 を備えたことを特徴とするてっ査鎖錠装置。
  2. 【請求項2】駅構内を数ブロックに分割し、ブロック単
    位に処理装置を設けて、これら分散されたローカル処理
    装置と中央処理装置をケーブルで接続し、各ブロック内
    の軌道回路、転てつ機及び信号機からそれぞれ列車検知
    情報、転てつ機の開通方向情報又は信号現示表示情報を
    当該ローカル処理装置に収集し、そのローカル処理装置
    から前記中央処理装置に伝送集中し、中央処理装置では
    上記集中した情報に基いて進路設定を行い、その進路内
    の軌道回路から列車有情報がないことを条件に転換指令
    を、開通方向の確認に基いて現示指令を当該ローカル処
    理装置に伝送し、そのローカル処理装置はその指令を転
    てつ機、信号機に出力し、中央処理装置ではさらに設定
    した進路内の軌道回路からの列車有情報に基いて当該転
    てつ機に関するてっ査鎖錠処理を行うとともに、当該ロ
    ーカル処理装置に鎖錠情報を伝送する電子連動装置にお
    いて、 (イ)前記ローカル処理装置に、転てつ機の電動機の回
    転方向を規定する転換リレーに対する電源印加を制御す
    る転換起動スイッチ手段と、前記転換リレーの電源回路
    に挿入され、非動作状態においては前記電源回路を開放
    する電流方向指定回路と、後記演算制御部の解析手段よ
    り与えられる転換方向指令に応じて前記電流方向指定回
    路に電流方向を指定させる駆動手段と、前記電流方向指
    定回路よりも前記転換起動スイッチ手段側において前記
    電源回路の正電源側と負電源側を接続する電流検出手段
    とを備えた転てつ機制御ユニットを設け、 (ロ)前記ローカル処理装置の演算制御部に、 a.前記中央処理装置より与えられた転換指令を解析し
    て、それに含まれる転換方向データに対応して前記駆動
    手段に定位転換指令又は反位転換指令を与えるととも
    に、前記転換起動スイッチ手段に導通指令を与える解析
    手段と、 b.定期的に転換指令の入力の有無を調べ、入力のない間
    に診断指令を前記転てつ機制御ユニットの転換起動スイ
    ッチ手段と後記故障診断手段に与える診断指令出力手段
    と c.前記診断指令出力手段の診断指令出力時における前記
    電流検出手段の検出内容により前記転換起動スイッチ手
    段の少なくとも故障の有無を診断する故障診断手段と、 d.起動回路から入力した列車有情報に基いてその列車に
    ついて列車無情報を入力するまで列車有りを記憶する第
    1記憶手段と、 e.前記故障診断手段の故障有りの診断結果に基いて故障
    を記憶する第2記憶手段と、 f.前記中央処理装置より転換指令を受信した時に前記第
    1記憶手段及び第2記憶手段の記憶状態を調べ、列車有
    り又は故障を記憶していない場合は前記転換指令を前記
    解析手段に与え、列車有り又は故障を記憶している場合
    は、前記受信した転換指令を前記解析手段に与えない入
    力制御手段と、 を備えたこと、 を特徴とするてっ査鎖錠装置。
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