JP2705786B2 - 多円形シールドトンネル工法における構造柱の盛替え方法 - Google Patents

多円形シールドトンネル工法における構造柱の盛替え方法

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JP2705786B2
JP2705786B2 JP6144415A JP14441594A JP2705786B2 JP 2705786 B2 JP2705786 B2 JP 2705786B2 JP 6144415 A JP6144415 A JP 6144415A JP 14441594 A JP14441594 A JP 14441594A JP 2705786 B2 JP2705786 B2 JP 2705786B2
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幸夫 上田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下鉄建設工事等の多
円形シールド工事における多円形シールド工法における
構造柱の盛替え方法及びその本柱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】地下鉄工事等のうち、駅部の構築におい
ては、シールド掘削技術の発展に伴い、多円形シールド
工法による施工が試みられるようになっている。その多
円形シールド工法において、施工時はセグメントの1リ
ングに対し、1対の構造柱を要するが、シールド駅供用
時は、利用者の通行性を考慮して4〜5m程度に構造柱
のピッチを拡げる必要がある。
【0003】従来の多円形シールド工法においては、2
連のシールド工法迄しかなく、かつ、駅部の施工事例も
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これに対し、3連のシ
ールド工法の場合、施工時から完成時への構造柱の盛替
えの際に、急激な荷重移動に伴い縦桁にクラックが発生
し、盛替えをスムーズに行うことができないことがあ
る。
【0005】本発明は、仮柱にかかる軸力を低減して盛
替えをスムーズに行うことができる多円形シールド工法
における構造柱の盛替え方法を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の方法
は、本柱の上下に配設された支圧板にフラットジャッキ
を設けてジャッキアップし、上下に縦桁を押し拡げて本
柱に軸力を導入することにより仮柱の軸力を減少させる
ことを特徴としている。
【0007】本発明による第2の方法は、本柱の中に本
仮柱を収めた本柱の上下に配設された支圧板のうち下部
の支圧板にフラットジャッキを設けてジャッキアップ
し、縦桁を押し上げて本柱に軸力を導入することによ
り、本仮柱及び仮柱の軸力を減少させることを特徴とし
ている。
【0008】本発明による第3の方法は、本柱の上下に
配設された支圧板と上下の縦桁との間にそれぞれ台座プ
レートを介装すると共に、これら上下の縦桁とセグメン
トとの間にフラットジャッキを介装してジャッキアップ
し、上下に縦桁を押し拡げて縦桁の曲げ剛性により仮柱
の軸力を低減させることを特徴としている。
【0009】本発明による第4の方法は、本柱の中に本
仮柱を収めた本柱の上下に配設された支圧板とのうち上
部の支圧板と上部の縦桁との間に台座プレートを介装す
ると共に、該縦桁とセグメントとの間にフラットジャッ
キを介装し、縦桁を押し上げて縦桁の曲げ剛性により本
仮柱及び仮柱の軸力を低減させることを特徴としてい
る。
【0010】
【作用】本発明においては、本柱に軸力を導入し、又
は、縦桁の曲げ剛性により仮柱の軸力を低減して仮柱の
撤去を行い、盛替えをスムーズに行うことができる。
【0011】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0012】図1及び図2には、第2の方法による施工
時の横、縦断面図が示され、図3及び図4には、同方法
による完成時の横、縦断面図が示されている。
【0013】図1及び図2において、全体を符号Aで示
す3連セグメントは、軌道部A1、A3をプラットホー
ム部A2で結合して形成している。これら3部A1〜A
3の結合突部いわゆるカモメ部B1、B2は、複数の仮
柱C及び本柱1内の本仮柱10で連結され、セグメント
Aの上部荷重は、仮柱C及び本仮柱10を介してカモメ
部B2で支持されている。
【0014】図3及び図4において、カモメ部B1、B
2には、それぞれ1対の上縦桁D1、下縦桁D2が設け
られ、それぞれ上縦桁コンクリート部E1、下縦桁コン
クリート部E2が打設されている。そして、両コンクリ
ート部E1、E2は、本柱1で連結され、セグメントA
の上部荷重は、上縦桁D1、本柱1の上縦桁部支圧板
2、本柱1及び下縦桁部支圧板3を介して下縦桁D2に
支持されている。なお、本柱1のピッチPは、プラット
フォームPF上の利用者の通行性を考慮して4〜5m程
度に採られている。
【0015】第1の方法においては、図5に示すよう
に、本柱1Aの上下部に、上縦桁部支圧板2と下縦桁部
支圧板3とが形成され、頂部と底部とには、上支持部1
0Aと下支持部10Bとが形成されている。
【0016】盛替えに際し、両支持部10A、10Bの
周りに緩衝材11を介し、隙間を設けて縁切材12を設
置し、継ぎ材13を撤去する。
【0017】次いで、カモメ部B1、B2に両支持部1
0A、10Bを挟んで上縦桁D1、下縦桁D2を配設
し、また、アンカボルト7をセットして、上縦桁コンク
リート部E1、下縦桁コンクリート部E2を打設する。
その際、図6に示すように、下縦桁コンクリート部E2
と下縦桁部支圧板3との間に、隙間Sを設けて後述のフ
ラットジャッキ5及びライナプレート6の挿入性を良く
しておく。上縦桁コンクリート部E1についても同様で
ある。
【0018】次いで、隙間Sに複数(図7においては6
個)のフラットジャッキ5及びライナプレート6を挿入
する。
【0019】そこで、フラットジャッキ5でジャッキア
ップして上縦桁D1及び下縦桁D2を押し拡げ、本柱1
Aに軸力を導入して仮柱Cの軸力を減少させる。この
際、両支持部10A、10Bは、縁切材12によりコン
クリートE1、E2からフリーとなっているので、押し
拡げの支障にならない。
【0020】両支持部10A、10Bに施工時に発生し
た軸力は予め設置した縁切材12と緩衝材11の効果に
より上、下縦桁E1、E2と絶縁されている為、縦桁押
し拡げの際に減少する。
【0021】次いで、フラットジャッキ5の回りに、グ
ラウト材(例えば無収縮モルタル)を注入し、フラット
ジャッキ5と周辺部との支圧応力を均一化する。
【0022】最後に、ガス切断により仮柱Cを撤去して
終る。
【0023】次に、図8を参照して、第2の方法を説明
する。なお、図8において図5ないし図7に対応する部
分については、同じ符号を付して重複説明を省略する。
【0024】この本柱1には、内部に本仮柱10が別個
に設けられ、フラットジャッキ5及びライナプレート6
は、下縦桁部支圧板3側に設けられている。
【0025】盛替えに際し、フラットジャッキ5でジャ
ッキアップして上縦桁D1を押し上げ、本柱1に軸力を
導入して仮柱C及び本仮柱10の軸力を減少させる。こ
の方法では、フラットジャッキ5の個数が低減される。
【0026】次に、図9ないし図10、11を参照して
第3の方法を説明する。上縦桁D1の上面とカモメ部B
1の下面との間に、フラットジャッキ5及び台座プレー
ト8を介装し、上縦桁D1の下面と本柱1Aの上縦桁部
支圧板2との間に、台座プレート9を介装する。
【0027】同様に、下縦桁D2の下面とカモメ部B2
の上面との間に、フラットジャッキ5及び台座プレート
8を介装し、下縦桁D2の上面と下縦桁部支圧板3の下
面との間に、台座プレート9を介装する。
【0028】盛替えに際し、フラットジャッキ5でジャ
ッキアップして両縦桁D1、D2を押し拡げ、両縦桁D
1、D2の曲げ剛性により仮柱Cの軸力を低減し、本柱
1Aに軸力を導入する。
【0029】次に、図12及び図13を参照して第4の
方法を説明する。
【0030】この本柱1には、別個に本仮柱10が設け
られ、フラットジャッキ5、台座プレート8及び台座プ
レート9は、上縦桁部支圧板2に設けられている。
【0031】盛替えに際し、フラットジャッキ5でジャ
ッキアップして上縦桁D1を押し上げ、上縦桁D1の曲
げ剛性により仮柱Cの軸力を低減し、本柱1に軸力を導
入する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上下縦桁を押し拡げ、それら縦桁の曲げ剛性により仮柱
の軸力を低減し、盛替えをスムーズに行うと共に、縦桁
にクラックが発生するのを低減して仮柱撤去時の安全性
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2の方法による施工時の横断面図。
【図2】第2の方法による施工時の縦断面図。
【図3】第2の方法による完成時の横断面図。
【図4】第2の方法による完成時の横断面図。
【図5】第1の方法を説明する本柱の縦断面図。
【図6】図5のフラットジャッキ回りを示す拡大図。
【図7】フラットジャッキの配置を示す上面図。
【図8】第2の方法を説明する本柱の断面図。
【図9】第3の方法を説明する本柱の断面図。
【図10】図9の側面図。
【図11】図9のA−A矢視図。
【図12】第4の方法を説明する本柱の断面図。
【図13】図12の側面図。
【符号の説明】
A・・・3連セグメント A1、A3・・・軌道部 A2・・・プラットホーム部 B1、B2・・・カモメ部 C・・・仮柱 D1・・・上縦桁 D2・・・下縦桁 E1・・・上縦桁コンクリート部 E2・・・下縦桁コンクリート部 P・・・本柱のピッチ PF・・・プラットフォーム S・・・隙間 1、1A・・・本柱 2・・・上縦桁部支圧板 3・・・下縦桁部支圧板 5・・・フラットジャッキ 6・・・ライナプレート 7・・・アンカボルト 8、9・・・台座プレート 10・・・本仮柱 10A・・・上支持部 10B・・・下支持部 11・・・緩衝材 12・・・縁切材 13・・・継ぎ材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本柱の上下に配設された支圧板にフラッ
    トジャッキを設けてジャッキアップし、上下に縦桁を押
    し拡げて本柱に軸力を導入することにより仮柱の軸力を
    減少させることを特徴とする多円形シールドトンネル工
    法における構造柱の盛替え方法。
  2. 【請求項2】 本柱の中に本仮柱を収めた本柱の上下に
    配設された支圧板のうち下部の支圧板にフラットジャッ
    キを設けてジャッキアップし、縦桁を押し上げて本柱に
    軸力を導入することにより、本仮柱及び仮柱の軸力を減
    少させることを特徴とする多円形シールドトンネル工法
    における構造柱の盛替え方法。
  3. 【請求項3】 本柱の上下に配設された支圧板と上下の
    縦桁との間にそれぞれ台座プレートを介装すると共に、
    これら上下の縦桁とセグメントとの間にフラットジャッ
    キを介装してジャッキアップし、上下に縦桁を押し拡げ
    て縦桁の曲げ剛性により仮柱の軸力を低減させることを
    特徴とする多円形シールドトンネル工法における構造柱
    の盛替え方法。
  4. 【請求項4】 本柱の中に本仮柱を収めた本柱の上下に
    配設された支圧板とのうち上部の支圧板と上部の縦桁と
    の間に台座プレートを介装すると共に、該縦桁とセグメ
    ントとの間にフラットジャッキを介装し、縦桁を押し上
    げて縦桁の曲げ剛性により本仮柱及び仮柱の軸力を低減
    させることを特徴とする多円形シールドトンネル工事に
    おける構造柱の盛替え方法。
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CN111335900B (zh) * 2020-03-25 2021-04-27 王�琦 高强锚注自成巷方法与系统
CN112832822A (zh) * 2021-03-24 2021-05-25 中铁二院重庆勘察设计研究院有限责任公司 一种保障瓦斯突出隧道安全的岩体注浆加固瓦斯防治方法
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