JP2704361B2 - 緩衝器用ピストン - Google Patents

緩衝器用ピストン

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JP2704361B2
JP2704361B2 JP6147125A JP14712594A JP2704361B2 JP 2704361 B2 JP2704361 B2 JP 2704361B2 JP 6147125 A JP6147125 A JP 6147125A JP 14712594 A JP14712594 A JP 14712594A JP 2704361 B2 JP2704361 B2 JP 2704361B2
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piston
piston ring
groove
ring
shock absorber
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野 寺 豊 小
田 正 庸 岩
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Nok Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は自動車の懸架装置等に用
いられる緩衝器用ピストンに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、緩衝器に用いられるピストンにお
いては、密封性,耐摩耗性および摺動性を高めるため
に、図4に示すように、ピストン本体101の外周面に
溝102を設けて、この溝102に円筒状のピストンリ
ング103を装着していた。このピストンリング103
は、四フッ化エチレン樹脂(以下PTFEという)をコ
ーティングした鋼板や、ナイロン,フェノール樹脂等で
成形されていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで従来例の上記
した構造にあっては、PTFEをコーティングした鋼板
を使用している場合はPTFEを介して摺動するため摺
動面の摩擦係数は小さいが、鋼板の弾性率が高いために
接触面圧は大きくなり、ピストンの摺動抵抗を大幅に低
減することはできないという問題があった。またナイロ
ン,フェノール樹脂等を用いた場合は、鋼板を用いたも
のに比べて弾性率は低く接触面圧が小さくなっている
が、摩擦係数はPTFEに比べて大きく、摺動抵抗が大
きくなるという問題があった。 【0004】また、ピストンリング103の巾と溝巾と
の間に隙間があるため、ピストンの往復動作の反転時に
おいてピストンリング103がピストン本体101に対
して相対移動して、ピストンリング103が溝102の
側壁に当って音を発するという問題があった。 【0005】このような欠点を防止するために、ピスト
ンリングを単一の樹脂製とし、ピストンリング内周とピ
ストン本体外周の間に互いに凹凸係合する環状の係合突
起および係合溝を設け、軸方向の移動を規制することが
考えられる(たとえば米国特許明細書策1802281
号公報参照)。しかし、ピストンリングを樹脂単体で形
成した場合には、ピストンリングが剥れが生じやすく、
特に流体圧が作用する側の端部から剥れ、破損に至るお
それがある。 【0006】そこでこの発明はピストン本体の外周面に
自己潤滑性および収縮性を有するPFE単一のピストン
リングを装着し、接触面圧を低減して摺動抵抗を低くす
ると共に、ピストン本体とピストンリングとの固定度を
高めて摺動時のピストンリングとピストン本体との相対
移動の防止を図り、さらにピストンリング端部の剥離を
防止し得る緩衝器用ピストンを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、ピストン本体の外周面に四フッ化
エチレン樹脂製のピストンリングを係合して取付けた緩
衝器用ピストンにおいて、前記ピストン本体外周面に軸
方向に複数条の係合溝を設けると共に、前記ピストンリ
ング内周には前記係合溝に係合する環状突起を設け、
らに、ピストン本体の圧力が加わる側のピストンリング
の端部に対応する位置には、前記ピストンリングの肉厚
よりも幅の広い溝を設け、前記ピストンリングの端部に
は前記溝内に折り込まれる折曲部を設けたことを特徴と
する。 【0008】 【作用】本発明にあっては、自己潤滑性および収縮性を
有するPTFE単一のピストンリングを用いることによ
って接触面圧が低減され、摺動抵抗が低い。 【0009】また、ピストンリング内周の複数の環状突
起がピストン本体外周面の複数の係合溝に係合して固定
されているので、ピストン本体とピストンリングの固定
度は高くなり、摺動時にピストン本体とピストンリング
が相対移動することはない。 【0010】また、ピストンリングの圧力側端部に折曲
部を設け、この折曲部をピストン本体外周に設けた溝内
に折り込んでいるので、ピストンリングに作用する流体
圧は折曲部によって受圧されることになり、この流体圧
によって折曲部が溝壁面に強く押し付けられ、ピストン
リング端部の剥れが防止される。さらに、溝は折曲部を
構成するピストンリングの肉厚よりも幅広となっている
ので、ピストンリングの軸方向の熱膨張は溝と折曲部と
の間の隙間によって吸収することができ、ピストンリン
グ端部の破損を防止することができる。 【0011】 【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。図1は本発明に係る緩衝器用ピストンの一実施例
が示されており、この緩衝器用ピストンは、ピストンの
軸芯方向に貫通孔1aが設けられた円筒状のピストン本
体1と、その外周面に嵌合されたPTFE製のピストン
リング2とから成っている。ピストン本体1の外周面に
は円周方向全周にわたって形成された係合溝3がピスト
ン本体1の軸方向に複数条設けられ、軸方向上端部には
係合溝3より深くテーパ面を有したテーパ溝31が設け
られている。互いに隣合う係合溝3と係合溝3の間には
平坦部3a,3a・・が設けられている。 【0012】ピストンリング2は円筒形状で、内周面に
は係合溝3の形状に倣って形成された環状突起2a,…
が設けられており、環状突起2a,…は係合溝3,…に
係合されている。また、ピストンリング2の一端には折
曲部2bが設けられ、この折曲部2bがテーパ溝31に
係合されている。 【0013】以上のように構成された緩衝器用ピストン
においては、ピストンリング2はPTFEから形成され
ているので、摺動面の摩擦係数は低い。さらに弾性率は
低く収縮性がいいので接触面圧は小さく、摺動抵抗は低
い。またピストン摺動時において、ピストンリング2は
摺動抵抗により摺動方向と反対方向に引張られるが、ピ
ストンリング2の環状突起2a,…がピストンの摺動方
向に対して直角方向に延びる溝3,…に嵌合されている
ので、ピストンリング2に加わる力は各溝3,…の側面
により受け持たれる。また、ピストンリング2の一端の
折曲部2bが係合溝3より深いテーパ溝31に係合して
いるので、摺動時においてピストンリング2がはがれに
くくなりシール性が安定する。 【0014】さらに、ピストンリング2の環状突起2a
は、ピストン本体1の係合溝3に密接しているので、ピ
ストンリング2とピストン本体1との接触面積は広く、
その結果ピストン摺動時に、シリンダ壁面からピストン
リング2に横荷重がかかっても、ピストンリング2にか
かる単位面積当りの荷重は小さい。特に、互いに隣合う
係合溝3,3,・・・の間に平坦部3a,3aを有して
いるので、横荷重に対するピストンリング2の変形は小
さく、ピストンの軸偏芯量が低減される。 【0015】図2および図3は、本発明の緩衝器用ピス
トンの他の態様を示している。図2の場合は、ピストン
リング2の下端を拡開してスカート部4を形成してい
る。このような構成とすることにより、摺動時に摺動部
を密封するシールリングとしての機能を果たしている。
従って、従来のようにシール性を高めるために、別体の
シールリングを装着する必要がなくなる。 【0016】図3の場合は、スカート部4の円周方向に
波状の凹凸を設けピストン本体1の半径方向の剛性を弱
めて、スカート部4の接触面圧を小さくして摺動抵抗を
低減したものを示している。 【0017】なお本実施例においてはピストン本体外周
面に係合溝3とテーパ溝31を設けて、ピストンリング
2内周面に設けた環状突起2aと係合するようにした
が、ピストン本体外周面に係合突起を設けてピストンリ
ングを係合するようにしてもよい。 【0018】 【発明の効果】本発明に係る緩衝器用ピストンは、以上
の構成および作用から成るもので、自己潤滑性および収
縮性を有するPTFE製のピストンリングを装着したの
で従来のようにPTFEをコーティングした鋼板製のも
のよりも弾性率は低くなり、接触面圧は小さくなって摺
動抵抗を低減することができ、またフェノール樹脂やナ
イロン製の場合と比べてもPTFEは摩擦係数は低いた
め、摺動抵抗を大幅に低減することができるという効果
が得られる。 【0019】またピストン本体の外周面の複数の係合溝
にピストンリング内周の複数の環状突起を係合して固定
するようにしたので、ピストン本体とピストンリングの
固定度は高くなり、摺動時にピストン本体とピストンリ
ングが相対移動することはなく、相対移動に伴って生じ
る異音の発生を防止することができるという効果が得ら
れる。 【0020】また、ピストンリングの圧力側端部に折曲
部を設け、この折曲部をピストン本体外周に設けた溝内
に折り込んでいるので、ピストンリングに作用する流体
圧は折曲部によって受圧されることになり、この流体圧
によって折曲部が溝壁面に強く押し付けられ、ピストン
リング端部の剥れが防止される。さらに、溝は折曲部を
構成するピストンリングの肉厚よりも幅広となっている
ので、ピストンリングの軸方向の熱膨張は溝と折曲部と
の間の隙間によって吸収することができ、ピストンリン
グ端部の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例に係る緩衝器用ピストンの一
部破断正面図である。 【図2】図1のピストンの他の態様を示す一部破断正面
図である。 【図3】図1のピストンの他の態様を示す一部破断正面
図である。 【図4】従来の緩衝器用ピストンの一部破断正面図であ
る。 【符号の説明】 1 ピストン本体 2 ピストンリング 2a 環状突起 2b 折曲部 3 係合溝 3a 平坦部 4 スカート部 31 テーパ溝

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.ピストン本体の外周面に四フッ化エチレン樹脂製の
    ピストンリングを係合して取付けた緩衝器用ピストンに
    おいて、 前記ピストン本体外周面に軸方向に複数条の係合溝を設
    けると共に、前記ピストンリング内周には前記係合溝に
    係合する環状突起を設け、さらに、ピストン本体の圧力が加わる側のピストンリン
    グの端部に対応する位置には、前記ピストンリングの肉
    厚よりも幅の広い溝を設け、前記ピストンリングの端部
    には前記溝内に折り込まれる折曲部を設けた ことを特徴
    とする緩衝器用ピストン。
JP6147125A 1994-06-06 1994-06-06 緩衝器用ピストン Expired - Lifetime JP2704361B2 (ja)

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JPH0754897A JPH0754897A (ja) 1995-02-28
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1802281A (en) 1929-02-13 1931-04-21 Wilson Snyder Mfg Company Slush pump

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60145662U (ja) * 1984-03-08 1985-09-27 株式会社アツギユニシア 液圧緩衝器のピストン
JPS6141959U (ja) * 1984-07-19 1986-03-18 エヌオーケー株式会社 密封装置

Patent Citations (1)

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US1802281A (en) 1929-02-13 1931-04-21 Wilson Snyder Mfg Company Slush pump

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JPH0754897A (ja) 1995-02-28

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