JP2704028B2 - ファイル領域管理方式 - Google Patents

ファイル領域管理方式

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JP2704028B2
JP2704028B2 JP2137217A JP13721790A JP2704028B2 JP 2704028 B2 JP2704028 B2 JP 2704028B2 JP 2137217 A JP2137217 A JP 2137217A JP 13721790 A JP13721790 A JP 13721790A JP 2704028 B2 JP2704028 B2 JP 2704028B2
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浩二 松井
良哉 森
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、電子計算機のファイル管理システムにおい
て、複数のタスクが1つのファイルに対してレコードデ
ータの追加格納を行なう際のファイル領域管理方式に関
する。
(従来の技術) 一般に、電子計算機のファイルは、多数のブロックか
らなっており、このそれぞれのブロックに対してタスク
に伴なうレコードデータが格納される。従来、あるタス
クによりファイルに対してレコードデータを格納するに
は、ファイルの終端に1つの空きブロックを確保し、こ
の空きブロックに対してレコードデータを格納するが、
この際、上記空きブロックは1つのタスクによるレコー
ドデータの追加格納要求に対して排他的な占有状態とさ
れ、レコードデータの追加格納を行なった後、その排他
的占有状態が解除される。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記のようにあるタスクによるレコー
ドデータの追加格納要求に対して、ファイル終端に1つ
の空きブロックを排他的占有状態にして確保し、レコー
ドデータの追加格納を行なうファイル領域管理方式で
は、複数のタスクにより1つのファイルに対してレコー
ドデータの追加格納要求があった場合に、あるタスクに
より1つの空きブロックが排他的に占有されると、この
占有状態が解除されるまで他のタスクによるレコードデ
ータの格納処理は行なえなくなり、複数のタスクに伴な
う複数レコードの追加格納処理を並列的に実行すること
ができない。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、複数のタス
クによる1つのファイルに対するレコードデータの追加
格納処理を、並列的に実行することが可能になるファイ
ル領域管理方式を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明に係わるファイル領域管理方式は、レコードデ
ータを格納する複数のブロックに分割されたファイル領
域を有する記憶手段と、この記憶手段におけるファイル
領域内の空きブロックを管理するファイル管理手段と、
上記ブロックに対するレコードデータの格納処理を排他
的に確保する排他ロック手段と、上記ファイル管理手段
の管理情報に基づきファイル内空きブロックを検索する
空きブロック検索手段と、この空きブロック検索手段に
より検索された空きブロックが上記排他ロック手段によ
り排他的に確保されているか否かを判断する排他ロック
判断手段と、この排他ロック判断手段により上記空きブ
ロックが排他的に確保されていないと判断された際に該
空きブロックを上記排他ロック手段により排他的に確保
し上記レコードデータを追加格納するレコード格納手段
と、上記ファイル領域内に空きブロックが存在しない場
合または上記排他ロック判断手段により上記空きブロッ
クが排他的に確保されていると判断された際に1ブロッ
ク分のファイル領域を拡張するファイル領域拡張手段と
を備えて成るものである。
(作 用) すなわち、あるタスクにより1つの空きブロックが排
他的に占有されレコードデータの追加格納処理が行なわ
れている状態で、他のタスクによるレコードデータの追
加格納要求があると、上記1つの空きブロックに対する
排他ロック状態が排他ロック判断手段により判断される
ことでファイル領域拡張手段により新たに1ブロック分
のファイル領域が拡張され、この新たな空きブロックに
対して上記排他ロック手段により排他ロックをかけレコ
ードデータの追加格納を行なうことで、複数タスクによ
るレコードデータ追加格納の並列処理が可能になる。
(実施例) 以下図面により本発明の一実施例について説明する。
第1図はファイル領域管理方式を実施したファイル管
理システムの構成を示すもので、同図において、11はOS
(オペレーティングシステム)の一部に設定されたファ
イル管理システムであり、このファイル管理システム11
によりファイル12に対するレコードデータの格納処理が
制御される。ファイル管理システム11には、タスクに伴
なうレコード格納要求によりファイル12の空きブロック
13a,…に対してレコードデータを格納するレコード格納
処理プログラム14が設けられ、このレコード格納処理プ
ログラム14には、上記空きブロック13a,…のうち排他的
に使用中でないものを検索する空き領域検索処理プログ
ラム15、この空き領域検索処理プログラムに基づき検索
された空きブロック13a,…を排他的に使用するためのロ
ック(確保)を行なう空きブロックロック処理プログラ
ム16、上記空き領域検査処理プログラム15に基づき空き
ブロック13a,…の全てが排他的に使用中であると判断さ
れた場合、または空きブロック13a,…が存在しない場合
にファイル12を拡張し新たな空きブロックを作成するフ
ァイル領域拡張処理プログラム17が備えられる。ここ
で、ファイル管理ブロック18では、ファイル12における
先頭空きブロックのブロック番号と最終空きブロックの
ブロック番号とが管理され、このファイル管理ブロック
18によるブロック管理情報に応じて上記空き領域検索処
理プログラム15が実行される。
第2図はレコード追加格納処理の全体的な流れを示す
フローチャートであり、ファイル管理システム11の空き
領域検索処理プログラム15に基づきファイル12の空きブ
ロック13aが検索されると、この空きブロック13aは上記
空きブロックロック処理プログラム16に基づき排他的に
ロック(確保)される(ステップS1)。すると、このス
テップS1において確保されたファイル12の空きブロック
13aに対して上記レコード格納処理プログラム14に基づ
きタスクに伴なうレコードデータが追加格納される(ス
テップS2)。このステップS2においてレコードデータの
追加格納処理が終了すると、上記ステップS1にて行なわ
れた空きブロック13aに対する排他的ロックが解除され
る(ステップS3)。
第3図は上記レコード追加格納処理のステップS1にお
けるファイル内空きブロックを確保する際の空き領域検
索処理を示すフローチャートであり、例えばファイル内
ブロックのレコード格納状態に応じて、空き領域を有す
る先頭のブロック13a及び最終のブロック13dがそれぞれ
そのブロック番号でファイル管理ブロック18にて管理さ
れる状態で、あるタスクに応じてファイル12に対するレ
コードデータの追加格納要求があると、まず、上記先頭
空きブロック13aのブロック番号がブロック番号レジス
タBIに書込まれる(ステップA1)。ここで、レジスタBI
に格納されたブロック番号「13a」が最終空きブロック1
3dに一致しない場合には、このレジスタBIに示された空
きブロック13aを空きブロックロック処理プログラム16
に応じて排他的にロックする(ステップA2,A3)。そし
て、上記レジスタBIで示される空きブロック13aが排他
的に確保された場合には、このタスクによるレコード格
納要求に応じるだけの空き領域が上記空きブロック13a
に存在するか否かを確認し、「突き領域あり」と判断さ
れた場合には、上記第2図におけるステップS2に移行
し、該空きブロック13aの空き領域に対するレコードデ
ータ追加格納処理が行なわれる(ステップA4,A5)。
一方、上記ステップA4において「N」、つまり、空き
ブロック13aが予め他のタスクによるレコードデータの
格納要求により既に排出ロックされており、新たな排他
ロックが行なえない場合には、上記ブロック番号レジス
タBIに格納されるブロック番号を13aから13bに更新させ
る(ステップA8)。ここで、レジスタBIに格納されたブ
ロック番号「13b」が最終空きブロック13dに一致しない
場合には、このレジスタBIに示された空きブロック13b
を空きブロックロック処理プログラム16に応じて排他的
にロックする(ステップA2,A3)。そして、上記レジス
タBIで示される空きブロック13bが排他的に確保された
場合には、このタスクによるレコード格納要求に応じる
だけの空き領域が上記空きブロック13bに存在するか否
かを確認し、「空き領域あり」と判断された場合には、
上記第2図におけるステップS2に移行し、該空きブロッ
ク13bの空き領域に対するレコードデータ追加格納処理
が行なわれることになる(ステップA4,A5)。
また、上記ステップA5において「Y」、つまり、空き
ブロック13bに対して排他ロックが行なえたものの、こ
のタスクによるレコードデータを格納するだけの空き領
域が存在しないと判断された場合には、上記ファイル管
理ブロック18にて管理される先頭空きブロック13aを、
現在のブロック番号レジスタBIにより示される空きブロ
ック13bの次のブロック13cに更新させ、上記ステップA
3,A4において行なった排他ロック状態を解除する(ステ
ップA6,A7)。そして、ブロック番号レジスタBIに格納
されるブロック番号を13bから13cに更新させる(ステッ
プA8)。
すなわち、上記ステップA2〜A8の判断,処理を繰返す
ことにより、ファイル管理ブロック18にて管理される先
頭空きブロック13aから最終空きブロック13dまでの間の
使用可能ブロックが検索され、例えば空きブロック13a,
13bが他のタスクによるレコード格納処理により排他ロ
ックされた状態にあっても、空きブロック13cまたは13d
の何れかにレコードデータを格納するに充分な空き領域
が存在すれば、新たなタスクによるレコードデータの追
加格納処理を並列的に行なうことができるようになる。
また、上記ステップA2において「Y」、つまり、ステ
ップA8にて更新されるブロック番号レジスタBIのブロッ
ク番号が空きブロック13dを越え、上記空きブロック13a
〜13dの間に現在レコードデータ格納可能な空きブロッ
クが存在しない場合には、ファイル領域拡張処理プログ
ラム17に応じてファイル12の終端に新たに1ブロック分
のファイル領域が拡張される(ステップA9)。この場
合、上記拡張された新ブロックは、上記レジスタBIが現
在において示すブロック番号13eに基づき、上記ファイ
ル管理ブロック18にて最終空きブロックとして管理され
る(ステップA9)。そして、この新たな空きブロック13
eに対して排他ロックが確保された後、第2図における
レコード格納処理が実行され、例えば空きブロック13a
〜13dの全てが他の複数のタスクによるレコード格納処
理により排他ロックされた状態にあっても、空きブロッ
ク13eに新たなタスクによるレコードデータの追加格納
処理を並列的に行なうことができるようになる。
したがって、上記構成のファイル管理システムによれ
ば、ファイル管理ブロック18で予め管理される空きブロ
ック情報から、そのそれぞれの空きブロックに対して排
他ロック可能であるか否か、及びレコード格納可能な空
き領域を有するか否かを検索し、格納可能な空きブロッ
クに対して新たなタスクによるレコードデータの追加格
納を行ない、しかも上記予め管理される全ての空きブロ
ックが他のタスクにより排他ロックされているか、ある
いは空き領域が充分でないかして新たなレコードデータ
の追加格納が行なえない場合には、ファイル領域の拡張
処理を行ない新たな空きブロックに対してレコードデー
タの格納処理を行なうので、複数のタスクにより同時に
レコードデータの追加格納要求があっても、1つのブロ
ックに対する排他ロック状態の解除を待つことなく、並
列的に処理することができるようになる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、レコードデータを格納
する複数のブロックに分割されたファイル領域を有する
記憶手段と、この記憶手段におけるファイル領域内の空
きブロックを管理するファイル管理手段と、上記ブロッ
クに対するレコードデータの格納処理を排他的に確保す
る排他ロック手段と、上記ファイル管理手段の管理情報
に基づきファイル内空きブロックを検索する空きブロッ
ク検索手段と、この空きブロック検索手段により検索さ
れた空きブロックが上記排他ロック手段により排他的に
確保されているか否かを判断する排他ロック判断手段
と、この排他ロック判断手段により上記空きブロックが
排他的に確保されていないと判断された際に該空きブロ
ックを上記排他ロック手段により排他的に確保し上記レ
コードデータを追加格納するレコード格納手段と、上記
ファイル領域内に空きブロックが存在しない場合または
上記排他ロック判断手段により上記空きブロックが排他
的に確保されていると判断された際に1ブロック分のフ
ァイル領域を拡張するファイル領域拡張手段とを備えて
成るので、複数のタスクによる1つのファイルに対する
レコードデータの追加格納処理を、並列的に実行するこ
とが可能になるファイル領域管理方式を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のファイル領域管理方式の一実施例に係
わるファイル管理システムの構成を示すブロック図、第
2図は上記ファイル管理システムによるレコード追加格
納処理の全体的な流れを示すフローチャート、第3図は
上記レコード追加格納処理におけるファイル内空きブロ
ックを確保する際の空き領域検索処理を示すフローチャ
ートである。 11……ファイル管理システム、12……ファイル、13a〜1
3d……空きブロック、14……レコード格納処理プログラ
ム、15……空き領域検索処理プログラム、16……空きブ
ロックロック処理プログラム、17……ファイル領域拡張
処理プログラム、18……ファイル管理ブロック。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レコードデータを格納する複数のブロック
    に分割されたファイル領域を有する記憶手段と、 この記憶手段におけるファイル領域内の空きブロックを
    管理するファイル管理手段と、 上記ブロックに対するレコードデータの格納処理を排他
    的に確保する排他ロック手段と、 上記ファイル管理手段の管理情報に基づきファイル内空
    きブロックを検索する空きブロック検索手段と、 この空きブロック検索手段により検索された空きブロッ
    クが上記排他ロック手段により排他的に確保されている
    か否かを判断する排他ロック判断手段と、 この排他ロック判断手段により上記空きブロックが排他
    的に確保されていないと判断された際に該空きブロック
    を上記排他ロック手段により排他的に確保し上記レコー
    ドデータを追加格納するレコード格納手段と、 上記ファイル領域内に空きブロックが存在しない場合、
    または上記排他ロック判断手段により上記空きブロック
    が排他的に確保されていると判断された際に1ブロック
    分のファイル領域を拡張するファイル領域拡張手段と、 を具備したことを特徴とするファイル領域管理方式。
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