JP2933011B2 - ファイルの排他制御システム - Google Patents

ファイルの排他制御システム

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JP2933011B2
JP2933011B2 JP8143549A JP14354996A JP2933011B2 JP 2933011 B2 JP2933011 B2 JP 2933011B2 JP 8143549 A JP8143549 A JP 8143549A JP 14354996 A JP14354996 A JP 14354996A JP 2933011 B2 JP2933011 B2 JP 2933011B2
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、複数のジョブが同
じデータファイルを同時に矛盾無くアクセスすることが
可能なファイルの排他制御システムに関し、特にデッド
ロック発生後の処理を速やかに再開することを可能とす
るファイルの排他制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のファイルの排他制御シス
テムとしては、例えば特開平3−24648号公報に開
示されるものがある。この特開平3−24648号公報
の排他制御システムは、ファイル保全を図ると共にデッ
ドロックその他の障害に対する処理時間を短縮すること
を目的とし、同時アクセス制御手段と、大容量バッファ
管理手段と、更新後イメージ収集手段と、チェックポイ
ント手段と、更新後イメージ退避手段と、ロールバック
手段と、リカバリ手段とから構成される。
【0003】同時アクセス制御手段はジョブに対して排
他制御を実行すると共にデッドロック発生を検出し、大
容量バッファ管理手段は参照・更新されるブロックをデ
ータファイルから主記憶領域に読み込み、更新されるブ
ロックに対して更新前イメージバッファと更新後イメー
ジバッファを保持する。更新後イメージ収集手段はジョ
ブから与えられる更新後イメージを各ジョブ毎に割り当
てられた更新後イメージ格納ファイルに格納する。
【0004】チェックポイント手段は、チェックポイン
トが要求された場合に、主記憶領域の更新後イメージバ
ッファの内容をデータファイルに書き出し、更新前イメ
ージバッファを破棄すると共に、更新後イメージ格納フ
ァイルのスペース記述子をシステム内共通更新後イメー
ジ格納ファイルの一部として登録して利用者プログラム
から切り離す。
【0005】更新後イメージ退避手段は、システム内共
通更新後イメージ格納ファイルが一定量を越えた場合
に、更新後イメージ退避用テープにシステム内共通更新
後イメージ格納ファイルの内容を退避してファイルスペ
ースを解放する。
【0006】ロールバック手段は、デッドロック等の障
害発生時に、主記憶領域の更新前イメージバッファの内
容を更新後イメージバッファに書き込み、更新フラグを
削除すると共に、更新後イメージ格納ファイルを空にす
る。また、リ力バリ手段は、チェックポイント処理中に
異常終了したジョブに対して更新後イメージ格納ファイ
ルの内容からデータファイルの内容を回復すると共に、
チェックポイント処理を完結させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のファイ
ルの排他制御システムにおいては、全てのジョブが同等
に扱われるために、デッドロックが発生したジョブの実
行が遅れる可能性があるという問題点があった。その理
由は、デッドロックが発生してジョブが直前のチェック
ポイントから処理をやり直すことになり、かつジョブの
実行が遅れることが明らかな場合でも、単にファイルを
同時にアクセスするジョブの1つであるとして扱われ、
そのジョブを優先させる手段を提供していないためであ
る。
【0008】本発明の目的は、デッドロックが発生した
ジョブが処理を再開する時に、デッドロック発生時まで
にロックしていたブロック及びロックしようとしたブロ
ックを一括してロックすることで、デッドロックが発生
した時点までのアクセスに関して、他ジョブとのブロッ
クの奪い合いを避けてジョブの実行を進めさせることの
できるファイルの排他制御システムを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、データファイルを一定の大きさのブロック
に分割し、ブロックを単位とした排他制御によって複数
のジョブが同じデータファイルを同時に矛盾無くアクセ
スできるようにしたファイルの排他制御システムにおい
て、前記ジョブによるデータファイルのアクセス又はチ
ェックポイントの取得の際に、必要な制御手段を動作さ
せるファイル更新手段と、チェックポイントの間にアク
セスしようとしたブロック番号を登録するブロック番号
リストと、アクセスしようとするブロックをブロック番
号リストに登録して当該ブロックがロック可能か又はデ
ッドロックが発生するかを判定するロック管理手段と、
前記データファイルが更新される場合に、更新に先立っ
て更新前のブロック内容を収集するイメージ収集手段
と、前記イメージ収集手段に収集された更新前のブロッ
ク内容及びチェックポイントを取った時点のプログラム
内容を保存するチェックポイントファイルと、前記デー
タファイルの読み書きを行なうファイル入出力手段と、
チェックポイント時にブロック番号リストに登録されて
いるブロック番号を空にしてプログラム内容を保存する
チェックポイント手段と、デッドロック発生時に、前記
チェックポイントファイルからデータファイルとプログ
ラム内容を書き戻すロールバック手段とから構成され、
デッドロック発生後にジョブが直前のチェックポイント
からデータファイルのアクセスを再開する場合に、前記
ブロック番号リストに登録されたデッドロック発生時点
までのブロック群を最初に一括してロックすることによ
り、デッドロックに陥ったジョブの実行及びデータファ
イルのアクセスを優先できるようにしたことを特徴とす
る。
【0010】請求項2の本発明によれば、前記ロック管
理手段は、デッドロック発生直後の最初のファイルアク
セスかどうかを判定し、最初のファイルアクセスであれ
ばブロック番号リストに登録されたブロック群を一括し
てロックすることを特徴とする。
【0011】請求項3の本発明によれば、前記ロック管
理手段は、デッドロックを検出した場合に、前記ブロッ
ク番号リストにデッドロックの発生を示す情報を記すと
共に、前記ロールバック手段を動作させることを特徴と
する。
【0012】また、請求項4の本発明によれば、ロック
管理手段は、デッドロック発生直後の最初のファイルア
クセスかどうかを判定し、最初のファイルアクセスであ
れば、登録されているブロック群を一括してロックし、
かつ前記ブロック番号リストに記されているデッドロッ
ク発生を示す情報を消去することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発
明の実施の形態によるファイルの排他制御システムの構
成を示すブロック図である。
【0014】図1を参照すると、このファイルの排他制
御システムは、プログラム制御によりファイルのアクセ
スを行なうデータ処理装置10と、半導体で構成される
主記憶装置20と、ディスク装置等で構成される補助記
憶装置30と、複数のジョブ41〜43からなるジョブ
群40と、複数のブロック51〜55からなるデータフ
ァイル50を含む。
【0015】そして、上記データ処理装置10は、ジョ
ブがデータファイル50をアクセスしたりチェックポイ
ントを取る場合に、下位の必要な手段を動作させるファ
イル更新手段11と、アクセスしようとするブロックが
ロック可能か又はデッドロックが発生するかを判定する
ロック管理手段12と、データファイル50が更新され
る場合はそれに先立って更新前のブロック内容を収集す
るビフォアイメージ収集手段13と、データファイル5
0に対する入出力を行なうファイルI/O手段14と、
チェックポイント時にブロック番号リストに登録してい
たブロック番号を空にしてプログラム内容を保存するチ
ェックポイント手段15と、デッドロック発生時にチェ
ックポイントファイルからデータファイルとプログラム
を書き戻すロールバック手段16とを備える。
【0016】主記憶装置20は、チェックポイントの間
にアクセスしようとしたブロック番号を登録しておくブ
ロック番号リスト21を備える。
【0017】補助記憶装置30は、収集された更新前の
ブロック内容及びチェックポイントを取得した時点のプ
ログラム内容を保存しておくチェックポイントファイル
31を備える。なお、チェックポイントファイル31
は、ジョブ毎に準備することが望ましいが、この実施の
形態では説明を簡単にするために各ジョブで共通に使用
される構成とした。
【0018】ジョブがデータファイル50をアクセスす
る時、ファイル更新手段11は、最初にロック管理手段
12を動作させる。ロック管理手段12は、アクセス対
象となるデータファイル50のブロック51〜55の番
号をブロック番号リスト21に登録し、そのブロックが
ロック可能か否か、又は他ジョブとの間でデッドロック
が発生するか否かを判定する。
【0019】ブロックのロック可能な場合、ファイル更
新手段11は、ジョブによるデータファイルの読み込み
又は書き出し要求に応じて、ファイルI/O手段14又
はビフォアイメージ収集手段13を動作させる。
【0020】ビフォアイメージ収集手段13は、データ
ファイル50のブロックが書き出される前に、該当ブロ
ックの内容をチェックポイントファイル31に保存す
る。この後、ファイル更新手段11は読み込み要求の場
合と同じく、ファイルI/O手段14を動作させる。フ
ァイルI/O手段14は、ジョブの要求が読み込みか書
き出しかに応じて、該当ブロックの内容の読み込み処理
又は書き出し処理を実行する。
【0021】ジョブがチェックポイントを取る時、ファ
イル更新手段11は、チェックポイント手段15を動作
させる。チェックポイント手段15は、チェックポイン
トファイル31に保存していたブロック群の内容を削除
し、ジョブのプログラムイメージをチェックポイントフ
ァイル31に保存する。また同時に、ブロック番号リス
ト21に登録していたブロック番号を削除する。
【0022】ロック管理手段12では、デッドロック発
生を検出した場合、ブロック番号リスト21にデッドロ
ックが発生したことを示す情報(フラグ等)を記し、ロ
ールバック手段16を動作させる。ロールバック手段1
6は、チェックポイントファイル31からジョブのプロ
グラムイメージとデータファイル50のブロックをそれ
ぞれ書き戻し、直前のチェックポイントからの再実行を
可能とする。
【0023】本発明の第1の実施の形態における特徴
は、ロック管理手段12が、以下のような制御を実行す
ることにある。すなわち、デッドロック発生直後の最初
のファイルアクセスかどうかを判定し、そうであればブ
ロック番号リスト21に登録されたブロック群を一括し
てロックすることである。
【0024】ロック管理手段12は、ブロック番号リス
ト21にデッドロック発生を示す情報が記されている場
合に、登録されているブロック群を一括してロックし、
ブロック番号リスト21のデッドロック発生の情報を消
去する。
【0025】次に、図1及び図2から図7を参照して、
本発明の第1の実施の形態の動作について説明する。
【0026】ジョブがデータファイル50をアクセスし
たり、チェックポイントを取ろうとする要求は、ファイ
ル更新手段11が受け取る。図2に示すように、ファイ
ル更新手段11では、この要求内容を判定し(ステップ
201)、ファイルアクセス要求ならばロック管理手段
12を、そうでなければチェックポイント手段15を動
作させる(ステップ202又はステップ207)。
【0027】図3に示すように、ロック管理手段12
は、まずブロック番号リスト21にデッドロック発生の
情報が記されていないかを判定する(ステップ30
1)。記されていなければ、次に、今回アクセスしよう
とするブロックの番号が既にブロック番号リスト21に
登録されていないかを判定する(ステップ302)。
【0028】デッドロックの情報が記されておらず、ブ
ロック番号が登録されていれば、直ちにファイル更新手
段11の制御に戻る。
【0029】デッドロックの情報が記されておらず、か
つブロック番号が登録されていなければ、ブロック番号
をブロック番号リスト21に登録し(ステップ30
3)、そのブロックをロックできるか否かを判定し(ス
テップ304)、またデッドロックが発生しないかどう
かを判定する(ステップ306)。
【0030】ロック可能であればブロックをロックし
(ステップ305)、ファイル更新手段11に戻る。ブ
ロックのロックはできないが、デッドロックは発生しな
い場合、他のジョブがそのブロックを解放するのを待っ
て(ステップ307)、再びロックできるかどうかを判
定する(ステップ304)。
【0031】ブロックをロックできずに、しかもブロッ
クの解放を待つとデッドロックが発生する場合は、ブロ
ック番号リスト21にデッドロック発生の情報を記し
(ステップ308)、ロールバック手段16を動作させ
る(ステップ309)。ロック管理手段12では、ロー
ルバック手段16から戻った後、デッドロックが発生し
たことを通知してファイル更新手段11に戻る。
【0032】図2に示すように、ファイル更新手段11
では、デッドロック発生の通知が無ければ、ファイルア
クセスの種別が読み込みか書き出しかを判定し(ステッ
プ203、204)、読み込みなろばファイルI/O手
段14を動作させる(ステップ206)。書き出しなら
ば、まずビフォアイメージ収集手段13を動作させ、次
にファイルI/O手段14を動作させて(ステップ20
5、ステップ206)、ジョブの要求を満足させてジョ
ブに戻る。
【0033】図4に示すように、ビフォアイメージ収集
手段13では、更新前のブロックイメージを保存するた
め、そのブロックがまだチェックポイントファイル31
に書き出されていなければ、データファイル50から更
新対象となるブロックを読み込んで、チェックボイント
ファイル31に書き出す(ステップ401からステップ
403)。
【0034】また、図5に示すように、ファイルI/O
手段14では、ファイルアクセスの種別が読み込みか書
き出しかに応じて、データファイル50から対象のブロ
ックを読み込むか又はデータファイル50に対象のブロ
ックを書き出す(ステップ501からステップ50
3)。
【0035】図2のステップ201においてジョブから
の要求がチェックポイントであれば、ファイル更新手段
11は、チェックポイント手段15を動作させる(ステ
ップ207)。
【0036】ここで、チェックポイント手段15は、図
6に示すように、ブロック番号リスト21に登録された
ブロック番号と、チェックポイントファイル31に書き
出されていた更新前のブロックイメージを削除し(ステ
ップ601、ステップ602)、プログラムイメージを
チェックポイントファイル31に退避する(ステップ6
03)。その後、ファイル更新手段11に戻り、そこか
らジョブに戻る。
【0037】ロック管理手段12でデッドロックが発生
すると判定された場合、図7に示すように、ロールバッ
ク手段16は、データファイル50とジョブを直前のチ
ェックポイントの状態に戻すために、チェックポイント
ファイル31に書き出されていたブロックを全てデータ
ファイル50に書き戻し(ステップ701からステップ
704)、かつプログラムイメージを書き戻す(ステッ
プ705、ステップ706)。この後ロック管理手段1
2からファイル更新手段11にデッドロック発生が通知
される。
【0038】ファイル更新手段11では、デッドロック
発生が通知された場合は、直ちにジョブに戻る。ジョブ
のプログラムイメージは、ロールバック手段16によっ
て直前のチェックポイントの時点に復元されており、ジ
ョブはそこから処理を再開することになり、先と同じ順
序でデータファイル50をアクセスする。
【0039】ロック管理手段12では、図3に示すよう
に、ブロック番号リスト21にデッドロック発生の情報
が記されていると、ブロック番号リスト21に登録され
ている全てのブロック番号を一括してロックすると共に
(ステップ310からステップ312)、ブロック番号
リスト21のデッドロック発生の情報を消去する(ステ
ップ313)。
【0040】本発明の実施の形態によるファイルの排他
制御システムは、上記のように動作するため、デッドロ
ックが発生して直前のチェックポイントから処理を再開
する場合に、最初のファイルアクセス時にデッドロック
が発生した時点までにアクセスしたブロック及びアクセ
スしようとしたブロックを一括してロックするので、通
常は、異なるブロックをアクセスする度に発生するロッ
ク処理が不要となる。このため、前回デッドロックが発
生した時点よりも前に他ジョブとの間で再びデッドロッ
クに陥ることがなくなり、処理を速やかに回復し更に先
へ進ませることができるようになる。
【0041】次に、本発明の実施の形態の具体的な動作
例について詳細に説明する。図8と図9は、それぞれジ
ョブ群40のジョブ41とジョブ42とが、ブロック5
1からブロック55の5つのブロックで構成されるデー
タファイル50をアクセスしている場合におけるブロッ
ク番号リスト21とチェックポイントファイル31の内
容を示している。
【0042】ここで、ジョブ41は、ブロック51を読
み込み、ブロック52を書き出している。また、ブロッ
ク53への書き出しは、ジョブ42がブロック53を読
み込んでいるために待たされている。ジョブ42は、ブ
ロック53を読み込み、ブロック54を書き出してい
る。また、ジョブ42は、これ以前にチェックポイント
を取得している。
【0043】図8、図9の状態から、ジョブ42がブロ
ック55を書き出そうとする時、ファイル更新手段11
は、まずロック管理手段12を動作させる(図2のステ
ップ201、202)。ロック管理手段12は、図8の
状態のブロック番号リスト21から判断して(図3のス
テップ301、302)、ブロック55をブロック番号
リスト21に登録し、ロックする(図3のステップ30
4、305)。
【0044】続いて、ファイル更新手段11はビフォア
イメージ収集手段13を動作させる(図2のステップ2
03から205)。ビフォアイメージ収集手段13は、
ブロック55をデータファイル50から読み込み、チェ
ックポイントファイル31に書き出す(図4のステップ
401から403)。最後に、ファイル更新手段11
は、ファイルI/O手段14を動作させ(図2のステッ
プ206)、ファイルI/O手段14が、ブロック55
をデータファイル50に書き出して(ステップ図5のス
テップ502)、その後ジョブ42に戻る。
【0045】図8、図9の状態から、ジョブ42がチェ
ックポイントを取る時、ファイル更新手段11は、チェ
ックポイント手段15を動作させる(図2のステップ2
07)。チェックポイント手段15では、ブロック番号
リスト21から、ジョブ42に対して登録されているブ
ロック53とブロック54を削除する(図6のステップ
601)。
【0046】また、ジョブ42がブロック54を書き出
しているため、チェックポイント手段15は、チェック
ポイントファイル31から更新前のブロック54の内容
を削除する(図6のステップ602)。最後に、チェッ
クポイント手段15は、ジョブ42のプログラムイメー
ジをチェックポイントファイル31に書き出して(図6
のステップ603)、ジョブ42に戻る。
【0047】図8、図9の状態から、ジョブ42がブロ
ック52を書き出そうとした場合を想定する。この場
合、ロック管理手段12では、ブロック52をブロック
番号リスト21に登録する(図3のステップ303)。
この後、ロック管理手段12は、ブロック番号リスト2
1から、ジョブ41が既にブロック52をロックしてい
るが、ジョブ41が既にジョブ42によって待たされて
いるため、デッドロックを検出して(図3のステップ3
04、306)、ブロック番号リスト21にデッドロッ
クの情報を記し、ロールバック手段16を動作させる
(図3のステップ308、309)。
【0048】ロールバック手段16は、まずジョブ42
が更新したブロックの内容を全て、チェックポイントフ
ァイル31からデータファイル50に書き戻す(図4の
ステップ401から404)。図8、図9では、ブロッ
ク54が書き戻される。次に、ロールバック手段16
は、チェックポイントファイル31から、ジョブ42が
前回チェックポイントを取った時の状態で、ジョブ42
自身を書き戻す(図4のステップ405、406)。こ
れにより、次にジョブ42は前回のチェックポイント時
点から処理を再開するようになる。
【0049】また、ジョブ42にデッドロックが返され
ると、ブロック53は解放される。これにより、待ち合
わせていたジョブ41も処理を継続できるようになる。
ここでは、ジョブ41はブロック53を書き出して終了
するものとし、また、新しくジョブ43が、ジョブ41
と同じ順序でデータファイル50のブロックを更新し始
めるものとする。
【0050】ジョブ42は、処理を再開すると、まずブ
ロック53を読み込もうとする。この場合、ロック管理
手段12は、ブロック番号リスト21に記されたデッド
ロック発生の情報を確認して、そこに登録されているブ
ロック群を一括してロックし、最後にデッドロック発生
の情報を消去する(図3のステップ301、ステップ3
10から313)。この例では、ブロック53、ブロッ
ク54及び先にデッドロックが発生したブロック52が
一括してロックされる。
【0051】一方、ジョブ43では、ブロック51を読
み込んだ後で、ブロック52を書き出そうとするが、ブ
ロック52は既にジョブ42がロックしているため、ジ
ョブ3が待たされ、ジョブ42は処理を継続できる。こ
れにより、ジョブ42はブロック54の書き出し、及び
ブロック52の書き出しを、ジョブ43を待たせたまま
で、先に進ませることができる。
【0052】以上好ましい実施例をあげて本発明を説明
したが、本発明は必ずしも上記実施例に限定されるもの
ではない。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ッドロック後の最初のファイルアクセス時に、ブッドロ
ックが発生した時点までのブロック群を一括してロック
するため、デッドロックが返されたジョブが、直前のチ
ェックポイントから処理をやり直す場合に、ファイルア
クセスが優先され、処理を速やかに再開できる効果が得
られる。
【0054】すなわち、デッドロックが発生して直前の
チェックポイントから処理を再開する場合に、最初のフ
ァイルアクセス時にデッドロックが発生した時点までに
アクセスしたブロック及びアクセスしようとしたブロッ
クを一括してロックするので、異なるブロックをアクセ
スする度に発生するロック処理が不要となる。このた
め、前回デッドロックが発生した時点よりも前に他ジョ
ブとの間で再びデッドロックに陥ることがなくなり、処
理を速やかに回復し更に先へ進ませることができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態によるファイルの排他制
御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 ファイル更新手段による動作を説明するため
のフローチャートである。
【図3】 ロック管理手段による動作を説明するための
フローチャートである。
【図4】 ビフォアイメージ収集手段による動作を説明
するためのフローチャートである。
【図5】 ファイルI/O手段による動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図6】 チェックポイント手段による動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図7】 ロールバック手段による動作を説明するため
のフローチャートである。
【図8】 ブロック番号リストの内容例を示す図であ
る。
【図9】 チェックポイントファイルの内容例を示す図
である。
【符号の説明】
10 データ処理装置 11 ファイル更新手段 12 ロック管理手段 13 ビフォアイメージ収集手段 14 ファイルI/O手段 15 チェックポイント手段 16 ロールバック手段 20 主記憶装置 21 ブロック番号リスト 30 補助記憶装置 31 チェックポイントファイル 40 ジョブ群 41〜43 ジョブ 50 データファイル 51〜55 ブロック
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−123332(JP,A) 特開 平1−217652(JP,A) 特開 平1−305447(JP,A) 特開 平2−178855(JP,A) 特開 平3−24648(JP,A) 特開 平4−369056(JP,A) 特開 平5−73390(JP,A) 特開 平5−204678(JP,A) 特開 平7−78093(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 12/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データファイルを一定の大きさのブロッ
    クに分割し、ブロックを単位とした排他制御によって複
    数のジョブが同じデータファイルを同時に矛盾無くアク
    セスできるようにしたファイルの排他制御システムにお
    いて、 チェックポイントの間にアクセスしようとしたブロック
    番号を登録するブロック番号リストと、アクセスしようとするブロックをブロック番号リストに
    登録して該ブロックがロック可能か又はデッドロックが
    発生するかを判定すると共に、ロック可能な場合に必要
    な前記ブロックをロックするロック管理手段と、 前記データファイルが更新される場合に、更新に先立っ
    て更新前のブロック内容を収集するイメージ収集手段
    と、 前記イメージ収集手段に収集された更新前のブロック内
    容及びチェックポイントを取った時点のプログラム内容
    を保存するチェックポイントファイルと、 前記データファイルの読み書きを行なうファイル入出力
    手段と、 チェックポイント時に前記ブロック番号リストに登録さ
    れているブロック番号を空にしてプログラム内容を保存
    するチェックポイント手段と、デッドロック発生時に前記チェックポイントファイルか
    ら前記データファイルと前記プログラム内容とを書き戻
    すロールバック手段と、 前記ジョブによるデータファイルのアクセス又はチェッ
    クポイントの取得の際に、必要に応じて前記ロック管理
    手段、前記イメージ収集手段、前記ファイル入出力手段
    及び前記チェックポイント手段を動作させるファイル更
    新手段とを備え、 前記ロック管理手段が所定のジョブによる前記データフ
    ァイルのアクセスに関して所定のブロックにおけるデッ
    ドロックが発生すると判断した場合に、 前記ロールバック手段が、前記データファイルと前記プ
    ログラム内容とを、直前の前記チェックポイントの状態
    に書き戻し、 前記ロールバック手段により前記データファイルが書き
    戻された後に、前記所定のジョブによる前記データファ
    イルへのアクセスの再開に伴って、前記ファイル更新手
    段が、前記所定のジョブによる前記データファイルへの
    アクセスに必要な前記各手段を動作させ、 前記ロック管理手段が、前記所定のジョブによる前記デ
    ータファイルへのアクセスにおいて、前記ブロック番号
    リストに登録されたデッドロック発生時点までのブロッ
    ク群を最初に一括してロックすることにより、デッドロ
    ックに陥ったジョブの実行及びデータファイルのアクセ
    スを優先すること を特徴とするファイルの排他制御シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記ロック管理手段は、前記ジョブによ
    る前記データファイルへのアクセスがデッドロック発生
    直後の最初のファイルアクセスかどうかを判定し、最初
    のファイルアクセスであればブロック番号リストに登録
    されたブロック群を一括してロックすることを特徴とす
    る請求項1に記載のファイルの排他制御システム。
  3. 【請求項3】 前記ロック管理手段は、デッドロックを
    検出した場合に、前記ブロック番号リストにデッドロッ
    クの発生を示す情報を記すと共に、前記ロールバック手
    段を動作させることを特徴とする請求項1に記載のファ
    イルの排他制御システム。
  4. 【請求項4】 ロック管理手段は、デッドロック発生直
    後の最初のファイルアクセスかどうかを判定し、最初の
    ファイルアクセスであれば、登録されているブロック群
    を一括してロックし、かつ前記ブロック番号リストに記
    されているデッドロック発生を示す情報を消去すること
    を特徴とする請求項3に記載のファイルの排他制御シス
    テム。
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