JP2703850B2 - セラミックス配線基板の製造方法 - Google Patents

セラミックス配線基板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミックス配線基板の
製造方法に関するものであり、特に、内部に空気中で加
熱されると酸化されてしまうタングステン、モリブデン
等の高融点金属からなる導体層が多層に設けられ、しか
もその上に空気中で焼成される銀−白金合金、銀−パラ
ジウム合金等からなる厚膜導体パターン及び酸化ルテニ
ウム系厚膜抵抗体等が設けられるセラミックス配線基板
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内部に空気中で加熱すると酸化さ
れてしまうタングステン、モリブデン等の高融点金属か
らなる導体層が多層に設けられたセラミックス配線基板
が知られている。このようなセラミックス配線基板で、
最外層のセラミックス層上にさらに厚膜抵抗体等が形成
されるときには、前記厚膜抵抗体は空気中で焼成する必
要があるので、前記厚膜抵抗体が接続される厚膜導体パ
ターンも空気中で焼成できる材料が用いられるととも
に、内部の高融点金属からなる導体層が酸化されないよ
うに、前記最外層のセラミックス層に設けられた開口部
から露出する前記高融点金属からなる導体層上に耐酸化
バリアが設けられる。
【0003】前記構成を有するセラミックス多層配線基
板として、例えば特開平3−48496号公報に記載さ
れているものがある。
【0004】前記公報記載のセラミックス多層配線基板
は次のようにして製造される。
【0005】まず、図8に示すように、所定の位置にビ
アホール81を備える複数のセラミックスグリーンシー
ト82を複数積層して予備積層体83を形成する。セラ
ミックスグリーンシート82においては、ビアホール8
1内に第1の高融点金属導体ペースト84が、表面に第
2の高融点金属導体ペースト層85がそれぞれ印刷して
設けられている。前記第1及び第2の高融点金属として
は、一般に、モリブデンまたはタングステンが用いられ
る。なお、予備積層体83上にもタングステンまたはモ
リブデンからなる導体ペースト層86がビアホール81
から露出する第1の高融点金属導体ペースト84を被覆
するように印刷して設けられている。
【0006】次に、導体ペースト層86が設けられてい
る予備積層体83上に、焼成されるとセラミックス層を
形成する絶縁ペースト層87を印刷して設ける。絶縁ペ
ースト層87はセラミックスグリーンシート82のビア
ホール81上、すなわち導体ペースト層86上に、開口
部88を形成するように設けられる。開口部88には、
さらにタングステン又はモリブデン導体ペースト層89
が印刷して充填される。このとき、開口部88の下部に
は導体ペースト層86が設けられているので、開口部8
8の形成位置が多少変動しても、導体ペースト層89と
第1の高融点金属導体ペースト84とは導体ペースト層
86を介して接続が保障される。
【0007】次に、このようにして、予備積層体83上
に導体ペースト層86、絶縁ペースト層87及び導体ペ
ースト層89が形成された積層体を、還元雰囲気中、1
600℃程度の温度で焼成し、焼成積層体90を得る。
前記焼成を還元雰囲気中で行うのは、空気中で焼成する
とモリブデン及びタングステンが酸化されるためであ
る。
【0008】焼成積層体90は、セラミックスグリーン
シート82が焼成されてなるビアホール81aを備える
複数のセラミックス層82a及び絶縁ペースト層87が
焼成されてなる開口部88aを備えるセラミックス層8
7aからなり、内部に前記第1の高融点金属導体ペース
ト84が焼成されてなる第1の高融点金属導体84a及
び第2の高融点金属導体ペースト層85が焼成されてな
る第2の高融点金属導体層85aが多層に設けられてお
り、開口部88aの下部には第1の高融点金属導体84
aを被覆するように導体ペースト層86が焼成されてな
るランド86aが設けられている。そして、最外層のセ
ラミックス層87aの開口部88aからランド86a上
に設けられ、導体ペースト層89が焼成されてなる導体
層89aが露出している。
【0009】次に、導体層89a上にニッケルメッキ層
91を形成し、さらにその上に金−銀合金層92を積層
して、ニッケルメッキ層91及び金−銀合金層92から
なる耐酸化バリア93を形成し、セラミックス多層配線
基板が完成される。
【0010】前記公報記載のセラミックス多層配線基板
は、最外層のセラミックス層87a上にさらに酸化ルテ
ニウム系厚膜抵抗体が形成される。酸化ルテニウム系厚
膜抵抗体は空気中、850℃程度の温度で焼成しなけれ
ばならないので、酸化ルテニウム系厚膜抵抗体と前記セ
ラミックス配線基板内部の高融点金属導体84a、85
a、86a及び89aとを接続する厚膜導体パターンも
空気中で焼成できる材料、例えば、銀−パラジウム合
金、銀−白金合金等により形成される。
【0011】一方、前記セラミックス多層配線基板内部
の高融点金属導体84a、85a、86a及び89aは
空気中で焼成されると酸化されるモリブデンまたはタン
グステンから形成されている。そこで、前記セラミック
ス配線基板では、最外層のセラミックス層87aの開口
部88aから露出している導体層89a上に耐酸化バリ
ア93を形成することにより、高融点金属導体84a、
85a、86a及び89aを形成するモリブデン及びタ
ングステンを焼成雰囲気から遮蔽、保護し、酸化される
ことがないようにしている。
【0012】しかしながら、前記公報記載のセラミック
ス配線基板では、最外層のセラミックス層87aは印刷
により設けられた絶縁ペースト87により形成されてい
るので、開口部88aは外側で広く開口するように形成
されてしまう。従って、最外層のセラミックス層87a
上に設ける厚膜導体パターンの間隔を広く取らねばなら
ず、集積度を高めることが困難になるという不都合があ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる不都
合を解消して、厚膜導体パターンを高い集積度で形成す
ることができるセラミックス配線基板を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、その内
部に空気中で焼成すると酸化される導体が設けられてい
るセラミックス配線基板であって、前記セラミックス配
線基板に前記導体を露出して設けられた開口部内に耐酸
化バリアが設けられ、該耐酸化バリアを介して該導体層
と接続する空気焼成用導体パターンが形成されているセ
ラミックス配線基板の製造方法において、予め所定の開
口部が設けられたセラミックスグリーンシートを前記導
体上に積層し、焼成する工程と、その後、前記開口部内
に前記耐酸化バリアを形成する工程と、を備えたことを
特徴とするセラミックス配線基板の製造方法が得られ
る。
【0015】前記導体が前記セラミックス配線基板内に
設けられたビアホールに充填された導体であってもよ
い。
【0016】また、前記導体が前記セラミックス配線基
板内に設けられたビアホールを被覆して設けられた導体
であってもよい。
【0017】さらに、前記導体は前記セラミックス配線
基板内に設けられた導体層であってもよい。
【0018】また、前記セラミックスグリーンシートに
設けられた開口部はその外側端部に面取り部を備えてい
ることが好ましい。
【0019】
【作用】かかる手段によれば、前記導体上に予め所定の
開口部が設けられたセラミックスグリーンシートを積層
して、焼成しているから、専有面積の小さい開口部が得
られる。従って、その後、この開口部に耐酸化バリアを
形成し、この耐酸化バリアを介して空気焼成用導体パタ
ーンを形成すれば、その空気焼成用導体パターンの間隔
はもはや開口部の径によって規制されることが無くな
り、集積度を向上させることができる。
【0020】また、セラミックス基板上にビアホールが
存在するときには、このビアホールを被覆して導体を設
け、このように設けられた導体上に、前記グリーンシー
トの開口部を位置させれば、前記セラミックスグリーン
シートの開口部の位置が多少変動して積層されても、そ
の開口部内に形成される耐酸化バリアと前記ビアホール
との接続が保障される。
【0021】さらに、前記セラミックスグリーンシート
の開口部がその外側端部に面取り部を備えるものにする
ことにより、耐酸化バリアを容易にその開口部内に形成
できるようになる。
【0022】なお、前記セラミックス配線基板であって
前記導体の下の部分はセラミックスグリーンシートを焼
成したものであってもよく、印刷により設けられる絶縁
ペースト層を焼成したものであってもよい。
【0023】前記セラミックス配線基板に用いられるセ
ラミックス材料としては、好ましくはアルミナが用いら
れる。
【0024】さらに、前記耐酸化バリアとしては、金−
銀合金が好ましくは用いられ、さらに好ましくはその下
にニッケル層が設けられる。
【0025】また、前記空気焼成用導体パターンは好ま
しくは銀−パラジウム合金または銀−白金合金からなっ
ている。
【0026】さらに、前記空気中で焼成すると酸化され
る高融点金属としては、モリブデンまたはタングステン
が好ましく用いられる。この場合、セラミックス配線基
板が多層配線されているときは、各配線層及びそれらを
接続するビアホール内のビア埋め金属としては、好まし
くは、モリブデンが用いられる。モリブデンの方がタン
グステンよりもアルミナ等のセラミックスと熱膨張係数
がより近いからである。また、最上層のビアホールを被
覆して導体を設け、その上に耐酸化バリアを設けるとき
は、タングステンによりビアホールを被覆することが好
ましい。タングステンの方がモリブデンよりも酸化され
にくいからである。
【0027】
【実施例】次に、添付の図面を参照しながら本発明のセ
ラミックス多層配線基板の製造方法についてさらに詳し
く説明する。図1乃至図6は本発明の製造方法に係わる
各実施例を示す説明的断面図、図7は本発明の第6の実
施例における金−銀合金層の焼成時の挙動を示す説明的
断面図である。
【0028】本発明の製造方法の第1の実施例では、図
1に示すように、先ず所定の位置に設けられたビアホー
ル1内にモリブデン導体ペースト2が印刷により充填さ
れたアルミナグリーンシート3の表面にモリブデン導体
ペースト層22を印刷して設け、このアルミナグリーン
シート3を複数積層して予備積層体4を形成する。予備
積層体4の最上層のアルミナグリーンシート3の表面に
はモリブデン導体ペースト層22が設けられておらず、
アルミナグリーンシート3が露出している。
【0029】次に、予備積層体4の最上層のアルミナグ
リーンシート3のビアホール1から露出するモリブデン
導体ペースト2を被覆するように、タングステン導体ペ
ースト層5を印刷して設ける。
【0030】次に、予備積層体4上に、予めパンチング
により所定の位置に開口部6が形成されているアルミナ
グリーンシート7を、開口部6が予備積層体4の最上層
のアルミナグリーンシート3のビアホール1の上方に位
置するように積層する。従って、開口部6はタングステ
ン導体ペースト層5上に位置している。
【0031】次に、予備積層体4上にタングステン導体
ペースト層5が印刷され、アルミナグリーンシート7が
積層された積層体を、還元雰囲気中、1600℃で焼成
し、焼成積層体8を形成する。焼成積層体8は、ビアホ
ール1aを備える複数のアルミナセラミックス層3a及
び開口部6aを備えるアルミナセラミックス層7aとか
らなり、タングステンからなるランド5aに被覆された
モリブデン導体2a及びモリブデン導体層22aが内部
に多層に設けられている。そして、最外層のアルミナセ
ラミックス層7aの開口部6aからランド5aが露出し
ている。前記製造方法では、焼成積層体8の最外層がア
ルミナグリーンシート7を用いて形成されたアルミナセ
ラミックス層7aで構成されているので、その中に設け
られている開口部6aは当初パンチングで形成された形
状を前記焼成後にも維持しており、端部が外側に広く開
口するようなことはない。
【0032】次に、ランド5a上に無電解メッキにより
ニッケルメッキ層9を形成する。ニッケルは次工程で形
成される金−銀合金層に対して良好な濡れ特性を与える
ために用いられている。また、耐酸化性も多少有してい
る。
【0033】次に、開口部6a上に金−銀合金ペースト
層(図示せず)を印刷して設ける。前記金−銀合金ペー
スト層は、次いで溶融されることにより開口部6a内に
導入され、ニッケルメッキ層9上に金−銀合金層10を
形成する。ニッケルメッキ層9及び金−銀合金層10に
より耐酸化バリア11が形成される。
【0034】尚、ランド5aはモリブデンより耐酸化性
に優れるタングステンからなるので、焼成積層体8にお
いてモリブデン導体2a及びモリブデン導体層22aが
酸化されないよう保護するとともに、アルミナグリーン
シート7の積層位置が多少変動したときに耐酸化バリア
11とモリブデン導体2aとの接続を保障するために設
けられている。
【0035】その後、さらに、最外層のアルミナセラミ
ックス層7a上に、厚膜抵抗体12及び厚膜導体パター
ン13が設けられる。厚膜導体パターン13は厚膜抵抗
体12に接続されるとともに、開口部6a内に導入され
た耐酸化バリア11を介してモリブデン導体層2aと導
通している。厚膜抵抗体12は酸化ルテニウム系材料か
ら形成され、空気中、850℃程度の温度で焼成しなけ
ればならないため、厚膜導体パターン13も空気中で焼
成できる銀−パラジウム合金または銀−白金合金などに
より形成される。
【0036】一方、モリブデンまたはタングステンは空
気中で焼成されると酸化されるが、本実施例では、開口
部6a内に耐酸化バリア11が形成されているので、内
部のタングステンランド5a及びモリブデン導体2a及
びモリブデン導体層22aは耐酸化バリア11に保護さ
れて酸化されることがない。
【0037】本発明の第2の実施例の製造方法は、図2
に示すように、予備積層体4上に図1示のタングステン
導体ペースト5を印刷せずに、予めパンチングにより所
定の位置に開口部21が形成されているアルミナグリー
ンシート25を、開口部21が予備積層体4の最上層の
アルミナグリーンシート3のビアホール1の上方に位置
するように積層すること以外は前記第1の実施例の製造
方法と同様である。尚、開口部21は、予備積層体4を
形成するアルミナグリーンシート3のビアホール1より
も小さな径に形成されている。
【0038】本実施例の製造方法によれば、開口部21
をビアホール1よりも小径に形成されているから、図1
示のタングステンランド5aを形成しなくとも、アルミ
ナグリーンシート25の積層位置が多少変動しても耐酸
化バリア11とモリブデン導体2aとの接続が保障され
る。
【0039】本発明の第3の実施例の製造方法は、図3
に示すように、焼成されてアルミナセラミックス層31
aを形成する絶縁ペースト31を予備積層体4の最上層
に所定位置にビアホール32を形成するように印刷して
設け、ビアホール32内にモリブデン導体ペースト2を
印刷して充填し、その上に図1示のアルミナグリーンシ
ート7を開口部6が予備積層体4の最上層のビアホール
32の上方に位置するように積層すること以外は前記第
1の実施例の製造方法と同様である。
【0040】本実施例の製造方法においては、印刷して
設けられた絶縁ペースト31に設けられたビアホール3
2が外側で広く開口するように形成されるが、その上に
パンチングで開口部6が設けられたアルミナグリーンシ
ートからなるアルミナセラミックス層7aが形成されて
いる。この結果、最外層の開口部の径は、アルミナセラ
ミックス層31aのビアホール32aの形状に拘わら
ず、アルミナセラミックス層7aの開口部6aの径に支
配されるので、その上に設けられる厚膜導体パターンの
間隔を小さくすることができる。
【0041】本発明の第4の実施例の製造方法は、図4
に示すように、最上層がアルミナグリーンシート3の表
面に印刷されたモリブデン導体ペースト層22からなる
予備積層体41を用いること以外は、第1の実施例の製
造方法と同様である。
【0042】本発明の第5の実施例の製造方法は、図5
に示すように、最上層にアルミナグリーンシート3の表
面の一部を露出するようにモリブデン導体ペースト層2
2を印刷してなる予備積層体51を用い、アルミナグリ
ーンシート3の露出部分52にタングステン導体ペース
ト5を印刷すること以外は、第1の実施例の製造方法と
同様である。
【0043】本発明の第6の実施例の製造方法は、図6
に示すように、予めパンチングにより所定の位置に外側
端部に面取り部61を備える開口部62が形成されてい
るアルミナグリーンシート63を、開口部62が予備積
層体4の最上層のアルミナグリーンシート3のビアホー
ル1の上方に位置するように積層すること以外は前記第
1の実施例の製造方法と同様である。
【0044】本実施例においては、第1の実施例と同様
に、ニッケルメッキ層9上に金−銀合金層10が設けら
れている。この金−銀合金層10は、図7に示すよう
に、まず開口部62a上にスクリーン印刷により金−銀
合金層10’として形成され、その後の焼成時に溶融し
て開口部62a内に導入されることによって形成され
る。従って、本実施例のように開口部62の外側端部に
面取り部61を設けておけば溶融した金−銀合金層1
0’は図7に示すように面取り部61aによって案内さ
れ、容易に開口部62a内に導入される。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、前記導体上に予め所定
の開口部が設けられたセラミックスグリーンシートを積
層して、焼成しているから、専有面積の小さい開口部が
得られる。従って、その後、この開口部に耐酸化バリア
を形成し、この耐酸化バリアを介して空気焼成用導体パ
ターンを形成すれば、その空気焼成用導体パターンの間
隔はもはや開口部の径によって規制されることが無くな
り、集積度を向上させることができる。
【0046】また、セラミックス基板上に設けられたビ
アホールを被覆して導体を設け、このように設けられた
導体上に、前記グリーンシートの開口部を位置させるこ
とにより、前記セラミックスグリーンシートの開口部の
位置が多少変動して積層されても、その開口部内に形成
される耐酸化バリアと前記ビアホールとの接続を保障で
きる。
【0047】さらに、前記セラミックスグリーンシート
の開口部がその外側端部に面取り部を備えるものにする
ことにより、耐酸化バリアを容易にその開口部内に形成
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法に係わる第1の実施例を示す
説明的断面図。
【図2】本発明の製造方法に係わる第2の実施例を示す
説明的断面図。
【図3】本発明の製造方法に係わる第3の実施例を示す
説明的断面図。
【図4】本発明の製造方法に係わる第4の実施例を示す
説明的断面図。
【図5】本発明の製造方法に係わる第5の実施例を示す
説明的断面図。
【図6】本発明の製造方法に係わる第6の実施例を示す
説明的断面図。
【図7】本発明の第6の実施例における金−銀合金層の
焼成時の挙動を示す説明的断面図。
【図8】従来のセラミックス多層配線基板の製造方法を
示す説明的断面図。
【符号の説明】
1、1a…ビアホール、2…モリブデン導体ペースト、
2a…モリブデン導体、3…アルミナグリーンシー
ト、 3a…アルミナセラミックス層、4…予備積層
体、5…タングステン導体ペースト層、 5a…タング
ステンランド、6、6a…開口部、7…アルミナグリー
ンシート、 7a…アルミナセラミックス層、8…焼成
積層体、9…ニッケルメッキ層、 10…金−銀合金
層、 11…耐酸化バリア、22…モリブデン導体ペー
スト層、 22a…モリブデン導体層。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−35553(JP,A) 特開 平3−48496(JP,A) 特開 平2−252290(JP,A) 特開 昭61−171198(JP,A) 特開 平2−292896(JP,A) 特開 昭61−230393(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その内部に空気中で焼成すると酸化される
    導体が設けられているセラミックス配線基板であって、
    前記セラミックス配線基板に前記導体を露出して設けら
    れた開口部内に耐酸化バリアが設けられ、該耐酸化バリ
    アを介して該導体層と接続する空気焼成用導体パターン
    が形成されているセラミックス配線基板の製造方法にお
    いて、 予め所定の開口部が設けられたセラミックスグリーンシ
    ートを前記導体上に積層し、焼成する工程と、 その後、前記開口部内に前記耐酸化バリアを形成する工
    程と、 を備えたことを特徴とするセラミックス配線基板の製造
    方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のセラミックス配線基板の製
    造方法において、前記導体が前記セラミックス配線基板
    内に設けられたビアホールに充填された導体であること
    を特徴とするセラミックス配線基板の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のセラミックス配線基板の製
    造方法において、前記導体が前記セラミックス配線基板
    内に設けられたビアホールを被覆して設けられた導体で
    あることを特徴とするセラミックス配線基板の製造方
    法。
  4. 【請求項4】請求項1記載のセラミックス配線基板の製
    造方法において、前記導体が前記セラミックス配線基板
    内に設けられた導体層であることを特徴とするセラミッ
    クス配線基板の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載のセラミックス配線基板の製
    造方法において、前記セラミックスグリーンシートに設
    けられた開口部がその外側端部に面取り部を備えること
    を特徴とするセラミックス配線基板の製造方法。
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