JP2702477B2 - 印刷機の折胴装置 - Google Patents

印刷機の折胴装置

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JP2702477B2
JP2702477B2 JP62019953A JP1995387A JP2702477B2 JP 2702477 B2 JP2702477 B2 JP 2702477B2 JP 62019953 A JP62019953 A JP 62019953A JP 1995387 A JP1995387 A JP 1995387A JP 2702477 B2 JP2702477 B2 JP 2702477B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は印刷機の折胴装置に関し、一層詳細には、例
えば、輪転印刷機により印刷工程終了後の長尺な印刷紙
を二以上の回転する胴を介して所定の寸法で切断して折
り畳む際に、変位自在な押圧部材および圧縮流体で前記
印刷紙を胴に対し強固に押圧保持することにより、前記
印刷紙に不要な孔部等が形成されることがなく、印刷紙
を歩留まりよく効果的に使用することが出来ると共に、
外観に優れた印刷物を製造することを可能にした折胴装
置に関する。 [従来の技術] 一般に、種々の印刷機械の中、輪転印刷機が広汎に使
用されている。簡単な機構で高速度な印刷作業を可能と
することが出来、大量生産に適するという顕著な利点が
あるからである。 前記輪転印刷機は版板を巻き付けた版胴と前記版胴に
接する圧胴とを含み、複数のローラからなる着肉機構に
より練られたインキを前記版胴に供給すると共に、この
版胴と圧胴との間に印刷紙を通して印刷を行うことを基
本的構成としている。 ところで、前記輪転印刷機には枚葉式と巻取式との2
種の異なる形式が用いられている。この場合、前記巻取
式では給紙ローラに長尺な印刷紙が巻回収納されてお
り、前記印刷紙はこの給紙ローラを含む給紙装置から前
述した圧胴と版胴とを含む印刷装置に送り出されて印刷
作業を行って後、折胴装置へと搬送される。そして、前
記折胴装置に送り込まれた印刷紙は所定の寸法で切断さ
れると共に、略中央部で折丁されて製本工程へと搬送す
べく外部に導出される。 そこで、従来から使用されているこの種の折胴装置を
第1図に例示する。 すなわち、従来の折胴装置は互いに摺接して回転自在
な第1の胴2乃至第3の胴6を含む。前記第1胴2はそ
の中心から対称となる位置に切刃8a、8bを植設してお
り、この前記第1胴2に摺接する第2胴4の外周部には
前記切刃8a、8bに係合する受け部材10a、10bが設けられ
ると共に、前記受け部材10a、10bに近接して保持手段12
a、12bが配設されている。この場合、前記保持手段12
a、12bは第2胴4の回転に同期して揺動自在に構成され
ており、夫々の先端部に前記第2胴4の外周から外方に
所定長さ突出する保持ピン14a、14bが装着されている。
さらに、第2胴4には夫々の受け部材10a、10bに対し90
゜偏位した位置に押出部材16a、16bが設けられている。
一方、第3胴6に前記押出部材16a、16bに対応して係止
手段18a、18bが配設されており、前記係止手段18a、18b
は先端部を屈曲形成した爪部材20a、20bと前記爪部材20
a、20bに対し揺動自在な押さえ板22a、22bを含む。 このような構成において、図示しない印刷装置で印刷
を終了した長尺な印刷紙26は第2胴4に近接して設けら
れている一対の搬送用ローラ24を介して第1胴2と前記
第2胴4との間に送り出される。そして、保持手段12a
が揺動して保持ピン14aが前記印刷紙26に刺入されて
後、切刃8aが受け部材10aに係合して印刷紙26を裁断す
る。このため、印刷紙26はその切断先端部側を前記保持
ピン14aで保持され、第2胴4と一体的に変位する。 前記第2胴4は半回転すると、第1胴2の切刃8bが受
け部材10bに係合して印刷紙26を切断し、保持ピン14aに
保持されている印刷紙26は所定の長さで裁断されること
になる。第2胴4がさらに1/4回転すると、押出部材16a
が第3胴6の係止手段18aに係合し、前記切断された印
刷紙26の略中央部が爪部材20aと押さえ板22aとにより挟
持される。その際、保持手段12aを揺動変位させて保持
ピン14aを前記印刷紙26から離間させる。このため、前
記係止手段18aにその中間部を係止されている印刷紙26
は前記第3胴6が矢印方向に回転することにより折丁さ
れて外部に導出されることになる。 然しながら、前記の従来技術では、第1胴2の切刃8a
および8bで印刷紙26を切断する際、その切断先端部側に
保持ピン14a、14bを刺入して前記切断された印刷紙26を
保持し、この印刷紙26を第2胴4の外周に巻回するよう
にして第3胴6側へと送り出している。このため、係止
手段18bを介して折丁された印刷紙26には、保持ピン14
a、14bにより孔部が形成されることになる。このよう
に、孔部を有する印刷物では製品として外見が悪く商品
価値が下がってしまい、また、例えば、製本時に前記孔
部を設けた端部を切断しようとすれば、印刷紙に前記孔
部に対応する余白部分を余分に形成するため、極めて歩
留まりの悪いものとなり、経済的ではないという不都合
が指摘される。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明は前記の不都合を克服するためになされたもの
であって、互いに摺接して回転自在な少なくとも二以上
の胴の中、いずれか一の胴に変位自在の押圧部材を含む
保持機構および圧縮流体噴射機構を設け、切断機構で印
刷紙を切断する際に、前記押圧部材の押圧作用および圧
縮流体の噴射を介してこの印刷紙の切断先端部側を胴の
外周部に押圧保持し、さらに、前記胴を所定角度回転し
て後、前記保持機構および前記圧縮流体噴射機構による
押圧作用を解除して前記印刷紙をその略中間部に折丁す
るよう構成することにより、折丁された印刷物に不必要
な孔部等が形成されることがなく、従って、印刷工程全
体の効率化を達成すると共に、印刷紙の歩留まりを一挙
に向上させることを可能にした印刷機の折胴装置を提供
することを目的とする。 [問題点を解決するための手段] 前記の目的を達成するために、本発明は、印刷工程を
終了した長尺な印刷紙を所定の長さで切断して折丁を形
成する折胴装置であって、 互いに摺接して回転する少なくとも二以上の胴の中、
いずれか一の胴に切断機構に近接して装着される保持機
構と、 前記保持機構を介して保持される印刷紙の先端部側を
前記胴に対しさらに密着させるための圧縮流体噴射機構
と、 を備え、 前記保持機構は、前記胴の回転中心から所定距離偏心
した位置に回転自在に支承される回転軸と、 前記胴が所定角度回転する際に前記回転軸を回動させ
るカム手段と、 前記回転軸に設けられる第1のかさ歯車に噛合する第
2のかさ歯車を形成したロッドと、 前記ロッドに係合して前記胴の軸線方向に揺動するこ
とにより、前記切断機構を介して印刷紙を切断する際に
少なくとも前記印刷紙の切断先端部側の紙帯幅の両端を
押圧保持する一方、前記胴が所定角度回転する際に前記
印刷紙の保持作用を解除自在な押圧部材と、 を有し、 前記圧縮流体噴射機構は、前記胴の中心線上の一端に
取着されるロータリジョイントと、 前記胴の中心に挿通されて前記ロータリジョイントに
連通する管路と、 前記管路に連通して前記胴の径方向に延在する複数の
分岐管路と、 前記胴の外周面に軸方向に延在して設けられるととも
に、前記分岐管路に連通するスリットと、 を有し、保持機構の作用下に印刷紙を胴に対し保持す
る際に、前記胴の外周面に形成された前記スリットから
前記印刷紙の切断先端部の前方に指向して圧縮流体を噴
射し、前記スリット近傍に負圧を発生させて前記印刷紙
の切断先端部を前記胴に圧接させることを特徴とする。 さらに、本発明は、印刷工程を終了した長尺な印刷紙
を所定の長さで切断して折丁を形成する折胴装置であっ
て、 互いに摺接して回転する少なくとも二以上の胴の中、
いずれか一の胴に切断機構に近接して装着される保持機
構と、 前記保持機構を介して保持される印刷紙の先端部側を
前記胴に対しさらに密着させるための圧縮流体噴射機構
と、 を備え、 前記保持機構は、前記胴の回転中心から所定距離偏心
した位置に回転自在に支承される回転軸と、 前記胴が所定角度回転する際に前記回転軸を回動させ
るカム手段と、 前記回転軸に設けられる第1のかさ歯車に噛合する第
2のかさ歯車を形成したロッドと、 前記ロッドに係合して前記胴の軸線方向に揺動するこ
とにより、前記切断機構を介して印刷紙を切断する際に
少なくとも前記印刷紙の切断先端部側の紙帯幅の両端を
押圧保持する一方、前記胴が所定角度回転する際に前記
印刷紙の保持作用を解除自在な押圧部材と、 を有し、 前記圧縮流体噴射機構は、前記胴に近接して交互に配
設されるとともに、それぞれ該胴の外周面に対応して湾
曲形成される複数のブラシおよび圧縮空気導出管を備
え、 前記圧縮空気導出管には、前記胴に対向する面部に複
数の空気導出口が形成され、保持機構の作用下に印刷紙
を胴に対し保持する際に、前記空気導出口から前記印刷
紙の切断先端部に指向して圧縮流体を噴射し、前記印刷
紙の切断先端部を前記胴に圧着させることを特徴とす
る。 [実施態様] 次に、本発明に係る印刷機の折胴装置について好適な
実施態様を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に
説明する。 第2図において、参照符号30は本発明の第1の実施態
様に係る印刷機の折胴装置を示す。前記折胴装置30は基
本的には互いに摺接して回転自在な第1の胴32と第2の
胴34とを含み、前記第1胴32と第2胴34とには夫々共働
して印刷紙36を所定の長さで切断するための切断機構38
と、前記切断された印刷紙36をその略中央部で折り畳む
折丁機構40とを設けている。さらに、第1胴32に前記切
断機構38に近接して切断された印刷紙36の先端部分を押
圧保持する保持機構42と、前記保持機構42によりその両
側部を保持される印刷紙36の先端部を第1胴32の外周部
に確実に密着させるための圧縮流体噴射機構44とを装着
している。 この場合、切断機構38と折丁機構40とは第1図に示す
従来技術と同様に構成されており、以下に概略的に説明
する。 すなわち、切断機構38は切刃46a、46bを含み、前記切
刃46a、46bは第1胴32の外周端縁部にその中心に対して
対称となる位置に埋設されており、夫々の切刃先端部を
所定長さ外部に露呈している。一方、第2胴34には夫々
の切刃46a、46bに係合する受け部材48a、48bがその中心
に対し対称となる位置に配設され、前記受け部材48a、4
8bに保持機構42を収容するための開口部49a、49bが形成
される。 折丁機構40は押出部材50a、50bを含み、前記押出部材
50a、50bは第1胴32において、夫々の切刃46a、46bに対
し90゜偏位した位置に植設されている。また、第2胴34
には前記押出部材50a、50bにより押し出される印刷紙36
の略中間部を挟持するための屈曲する爪部材52a、52b
と、前記爪部材52a、52bの先端屈曲部に圧接自在な押さ
え板54a、54bとが設けられる。 次いで、保持機構52について以下詳細に説明する。 第4図に示すように、第1胴32の内部に切刃46a、46b
に近接し、その軸線方向に延在する開口部60が形成され
る。この場合、前記開口部60は断面屈曲形状を呈してお
り、前記第1胴32の外周部に形成される矩形状の開口部
62a、62bを介して外部に開放される。前記開口部60を画
成する一側面64に一対のレール部材66a、66bが第1胴32
の軸線方向に指向して並行に係着される。そして、第1
胴32の内部両端縁部に前記レール部材66a、66bに保持さ
れてスライドベース68a、68bが摺動自在に配設される。 第3図および第4図に示すように、前記スライドベー
ス68a、68bの中央部には夫々の螺回方向を異にして螺孔
70a、70bが穿設され、前記螺孔70a、70bに軸72が螺合す
る。この場合、前記軸72は一端を第1胴32に回転自在に
支承されると共に、その他端を外部に所定長さ露呈して
おり、夫々のスライドベース68a、68bの螺孔70a、70bに
螺入する螺子部74a、74bを夫々の螺回方向を異にして所
定長さだけ形成している。従って、軸72を一方向に回転
させれば、夫々の螺子部74a、74bが螺入するスライドベ
ース68a、68bは互いに近接あるいは離間する方向に一体
的に変位することになる。 前記軸72の外部に露呈する端部に第1のかさ歯車76が
軸着され、一方、前記第1胴32の一側部に回転自在に支
承される回転体78に第2のかさ歯車80が軸着されてお
り、この第2かさ歯車80は前記第1かさ歯車76に噛合す
る。なお、回転体78にはその中央部にレンチ等を嵌合す
るための孔部82が形成されている。 スライドベース68aにはその一端部から、図中、鉛直
上方向に指向して係止部84aが形成され、この係止部84a
に半円状の溝部86aが画成される。また、前記スライド
ベース68aにベアリング88a、88bを介してロッド90aを回
転自在に支承し、このロッド90aの上端に所定の角度範
囲でかさ歯車92aが形成される。また、ロッド90aにキー
94aを介して揺動部材96aが外嵌係着され、この揺動部材
96aの端部にアーム98aが固着される。前記アーム98aの
端抜は開口部62aを介して外部に突出しており、その外
部に突出する端部に押圧部材100aが係着される。その
際、押圧部材100aには第1胴32の外周面に対応する面部
に合成ゴム等の弾性体102aを設けておく。 一方、スライドベース68b側も前述したスライドベー
ス68a側と同様に構成されるものであり、同一の構成要
素には同一の参照数字にbを付してその詳細な説明は省
略する。 次いで、開口部60内にレール部材66a、66bの上方に位
置して回転軸104が配設される。前記回転軸104の外周に
はその両端縁部に軸線方向に所定の長さを有してキー溝
106a、106bが形成され、前記キー溝106a、106bを介して
摺動体108a、108bが前記回転軸104の軸線方向に変位自
在に装着される。前記摺動体108a、108bは略円筒状に呈
し、その内面部に回転体104のキー溝106a、106bに嵌合
するキー110a、110bが植設される。さらに、摺動体108
a、108bの一端部には外方に膨出してスライドベース68
a、68bに支承されているかさ歯車92a、92bに噛合するか
さ歯車112a、112bが形成されると共に、夫々の摺動体10
8a、108bの外周部に係止部84a、84bが係合する周溝114
a、114bを刻設する。 また、回転軸104の端部にはレバー部材116が係着さ
れ、このレバー部材116の端部に回転自在な円板状カム1
18が支承される。前記カム118は第1胴32を回転自在に
支承する図示しない壁板に固着されたカム板120に係合
する。この場合、前記カム板120には夫々同一の半径を
有する第1の溝部124a、124bと前記第1溝部124a、124b
より大径で且つ同一の半径を有する第2の溝部126a、12
6bとが夫々90゜間隔で交互に設けられている。 そこで、圧縮流体噴射機構44について第5図を参照し
ながら以下に詳細に説明する。 すなわち、圧縮流体噴射機構44は第1胴32の中心の挿
通された管路142を含み、この管路142は前記第1胴32の
内部で複数の管路142a乃至142cに分岐し、さらに、この
第1胴32の外周面部に軸線方向に形成されたスリット
(開口部)144に連通する。この場合、前記スリット144
は保持機構42を介して印刷紙36を押圧保持する際に、こ
の印刷紙36の先端部から前方に所定間隔離間する位置に
選択しておく。一方、管路142の端部にロータリジョイ
ント146を介して他の管路148が接続され、この管路148
は図示しない圧縮流体(例えば、空気)供給源に接続さ
れている。 第1の実施態様に係る印刷機の折胴装置は基本的には
以上のように構成されるものであり、次にその作用並び
に効果について説明する。 先ず、当該折胴装置30の送り出されてくる印刷終了後
の印刷紙36の幅員に対応して保持機構42の位置調整を行
う。 すなわち、第3図において、図示しないレンチ等を回
転体78の孔部82に挿通し、これを所定方向に回転すると
前記回転体78に軸着されている第2かさ歯車80が回転
し、さらに前記第2かさ歯車80に噛合する第1かさ歯車
76が軸72と一体的に一方向に回転する。前記軸72には夫
々の螺回方向を異にして螺子部74a、74bが形成されてお
り、この螺子部74a、74bに係合するスライドベース68
a、68bは互いに近接あるいは離間する方向に一対的に変
位することになる。その際、スライドベース68a、68bに
設けられている係止部84a、84bが摺動体108a、108bの周
溝114a、114bに係合した状態で第1胴32の軸線方向に変
位するため、前記摺動体108a、108bはスライドベース68
a、68bと一体的に変位し、かさ歯車112a、112bとかさ歯
車92a、92bとは常時噛合関係を保持することが出来る。
そして、スライドベース68a、68bに支承されている押圧
部材100a、100bの間隔が搬送されてくる印刷紙36の幅員
に対応して位置決めされた際に、回転体78の回転動作を
停止する。 そこで、図示しない印刷装置において、印刷作業を終
了した印刷紙36は搬送用ローラ136を介して当該折胴装
置30に送給される(第2図参照)。ここで、前記折胴装
置30を構成する第1胴32および第2胴34は互いに摺接し
て矢印方向に回転しており、夫々の胴32、34の間に臨入
する前記印刷紙36は、切断機構38を構成する切刃46aと
受け部材48aとの係合することにより所定の部位で切断
される。その際、保持機構42が駆動される。 すなわち、第3図において、第1胴32が矢印方向に回
転すると、回転軸104にレバー部材116を介して係合する
カム118はカム板120の小径な第1溝部124aから大径な第
2溝部126a側へと移動する。このため、レバー部材116
が矢印A方向に揺動し、前記レバー部材116を係着する
回転軸104を介して夫々の摺動体108a、108bが矢印A方
向に回転する。前記摺動体108a、108bにはかさ歯車112
a、112bが形成されおり、前記摺動体108a、108bが矢印
A方向に回転すると、前記かさ歯車112a、112bに噛合す
るかさ歯車92a、92bがロッド90a、90bと一体的に矢印B
方向に所定角度回転する。従って、前記ロッド90a、90b
に係着されている揺動部材96a、96bが矢印B方向に揺動
する。この結果、前記揺動部材96a、96bにアーム98a、9
8bを介して支持されている押圧部材100a、100bが互いに
近接する方向に揺動変位し、夫々の端部に設けられてい
る弾性体102a、102bが第1胴32上を搬送されてくる印刷
紙36をこの第1胴32の外周面部に押圧保持する(第6図
参照)。 その際、圧縮流体噴射機構44が駆動される。すなわ
ち、第5図において、圧縮流体噴射機構44を構成する圧
縮流体供給源を駆動して管路148、142を介して夫々の管
路142a乃至142cからスリット144へ圧縮空気を供給する
と、この圧縮空気4は第1胴32の外周部から外方に噴射
される。従って、スリット144の周囲に負圧が発生し、
前記第1胴32に保持されている印刷紙36はこの第1胴32
の外周面に吸着される。 次いで、第2図において、保持機構42により印刷紙36
の先端部を保持した状態で第1胴32と第2胴34とが1/4
回転すると、夫々の胴32、34に設けられている折丁機構
40が作動する。すなわち、第1胴32に植設される押出部
材50aが第2胴34の爪部材52aと押さえ板54aとの間に進
入してこの押出部材50aが当接する印刷紙36を前記爪部
材52aと押さえ板54aとの間に臨入させる。このため、押
さえ板54aと爪部材52aとにより印刷紙36がしっかりと挟
持されるに至る。 このように、折丁機構40が作動すると同時に、保持機
構42並びに圧縮流体噴射機構44が駆動される。 第1胴32が矢印方向に1/4回転すると、カム118はカム
板120の大径な第2溝部126aから小径な第1溝部124bに
嵌合する。このため、前記カム118を支承するレバー部
材116が矢印C方向に揺動し、このレバー部材116を係着
した回転軸104が矢印C方向に回転する。従って、前記
回転軸104に装着されている摺動体108a、108bに形成さ
れているかさ歯車112a、112bを介してかさ歯車92a、92b
が矢印D方向に回転する。結局、前記かさ歯車92a、92b
を形成したロッド90a、90bの矢印D方向への回転作用下
に押圧部材100a、100bが互いに離間する方向に揺動変位
して夫々の弾性体102a、102bによる印刷紙36への押圧作
用を解除する(第6図中、二点鎖線参照)。 一方、管路148に接続される図示しない圧縮流体供給
源の駆動を停止すれば、前記管路148に接続される夫々
の管路142a乃至142cを介してスリット144からの圧縮空
気の噴射が停止し、負圧による印刷紙36の先端部の吸着
作用が解放されることになる。 そして、夫々の胴32、34が、第2図中、矢印方向に回
転すると、印刷紙36は爪部材52aと押さえ板54aとに挟持
されている部分から折り返すようにして第2胴34の外周
部に沿って移動する。次いで、第2胴34がさらに1/4回
転、すなわち、切断機構38を介して印刷紙36を切断して
から半回転する際に、前記切断機構38を構成する他の切
刃46bと他の受け部材48bとが係合し、前記印刷紙36は所
望の長さで切断されることになる。 夫々の胴32、34が矢印方向に回転すれば、折丁機構40
に保持されている印刷紙36はその中間部で折丁されて図
示しない搬送系へと送り出されることになる。 一方、他の切刃46bと受け部材48bとにより切断された
次なる印刷紙36は、同様に、保持機構42並びに圧縮流体
噴射機構44を介して第1胴32に保持された状態で1/4回
転して後、折丁機構40によりその中間部で折り返される
と共に、前記図示しない搬送系へと順次送り出される。 なお、印刷紙36は夫々の胴32、34の外周面に対応する
長さで切断され且つ折丁されており、従って、印刷物の
大きさ等に対応して夫々の胴32、34の直径を選択してお
くことが望ましい。 この場合、第1の実施態様によれば、折丁された印刷
物に不必要な孔部等が形成されることがなく、このた
め、製本作業等を効率よく行うことが可能となると共
に、印刷紙36の歩留まりを一挙に向上することが出来
る。 すなわち、当該折胴装置30には夫々の切断機構38に近
接して保持機構42を設けており、前記切断機構38を介し
て印刷紙36を切断する際に、この保持機構42を構成する
押圧部材100a、100bを揺動変位させて前記印刷紙36の切
断先端部を押圧保持している。このため、前記切断され
た印刷紙36はこの保持機構42の押圧作用並びに圧縮流体
噴射機構44の負圧吸引作用を介して第1胴32と一体的に
変位することが出来る。 次いで、夫々の胴32、34に設けられる折丁機構40を作
動して印刷紙36を爪部材52aと押さえ板54aとに挟持され
る際には、保持機構42による押圧作用を解除すると共
に、圧縮流体噴射機構44の駆動を停止している。従っ
て、折丁機構40に係止された印刷紙36の端部は第1胴32
から離間し、搬送用ローラ136側から送り出されてくる
印刷紙36と一体的に第2胴34の外周面に沿って変位す
る。この結果、切断機構38を構成する他の切刃46bと受
け部材48bとにより印刷紙36の後端部側が切断され、こ
の切断後端部と保持機構42に保持されていた切断先端部
とが一致して第2胴34から図示しない搬送系へと送り出
される。結局、印刷紙36はその中間部で折丁されること
になる。 このように、保持機構42を構成する押圧部材100a、10
0bにより印刷紙36を効果的に押圧保持することが出来、
例えば、従来のように、印刷紙の切断端部に保持ピン等
を刺入してこの印刷紙を保持するもののように印刷紙の
端部に孔部等が形成されることはない。このため、当該
折胴装置30を介して折丁される印刷紙36は製本時のトリ
ミング代に対応する余白部分を最小にすることが出来、
従って、前記印刷紙36を可及的に歩留まりよく使用する
ことが可能となる。 次に、第2の実施態様に係る圧縮流体噴射機構150を
第7図に示す。 前記圧縮流体噴射機構150は第1胴32に近接して交互
に配設される複数のブラシ152と圧縮空気導出管154とを
含む。前記ブラシ152および導出管154は第1胴32の外周
面に対応して湾曲形成されており、夫々の導出管154に
は前記第1胴32に対向する面部に複数の空気導出口156
が形成される。そして、前記導出管154には夫々管路158
が接続され、この管路158は図示しない圧縮空気供給源
に接続される。 このような構成において、保持機構42を介して第1胴
32に印刷紙36を保持して後、図示しない圧縮空気供給源
から管路158を介して夫々の導出管154に圧縮空気を供給
する。このため、夫々の導出管154の導出口156から噴射
される圧縮空気は第1胴32に保持されている印刷紙36を
押圧し、この印刷紙36が第1胴32の外周面に先端部に指
向して圧着することになる。その際、夫々の導出管154
から噴射される圧縮空気はこの導出管154と交互に配設
されているブラシ152を介して第1胴32上の印刷紙36に
効果的に噴射することが出来る。 [発明の効果] 以上のように、本発明によれば、印刷工程を終了して
送り出されてくる印刷紙を互いに摺接する2つの胴で共
働して切断する際に、変位自在な押圧部材および圧縮流
体を介して前記印刷紙の切断端部を押圧保持していずれ
か一の胴と一体的にこの印刷紙を変位させた後、前記押
圧部材および前記圧縮流体による保持作用を解除して印
刷紙の折丁作業を行っている。このように、切断された
印刷紙を押圧部材および圧縮流体で保持するため、従来
のように、前記印刷紙を保持ピン等で刺入することによ
り折丁された印刷物に孔部等が形成されるという不都合
を阻止することが可能となる。従って、例えば、製本時
のトリミング代に対応する余白部分を最小にすることが
出来、前記印刷紙を一挙に歩留りよく使用することが可
能となり、極めて経済的であるという効果が得られる。 以上、本発明について好適な実施態様を挙げて説明し
たが、本発明はこの実施態様に限定されるものではな
く、例えば、夫々スライドベースをボール螺子を介して
一体的に近接および離間変位させることが出来る等、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに
設計の変更が可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】 第1図は従来技術に係る折胴装置の概略説明図、 第2図は本発明の第1の実施態様に係る折胴装置の概略
構成を示す側面図、 第3図は前記折胴装置を構成する一の胴の要部を示す一
部省略斜視図、 第4図は第3図に示す胴の要部縦断面図、 第5図は第3図および第4図に示す胴に設けられる圧縮
流体噴射機構を示す斜視図、 第6図は前記折胴装置を構成する保持機構を介して印刷
紙を保持する際の説明図、 図7は、本発明の第2の実施態様に係る折胴装置を構成
する圧縮流体噴射機構を示す斜視図である。 30……折胴装置、32、34……胴 36……印刷紙、38……切断機構 40……折丁機構、42……保持機構 44、150……圧縮流体噴射機構、68a、68b……スライド
ベース 72……軸、90a、90b……ロッド 96a,96b……揺動部材、100a、100b……押圧部材 142、142a〜142c、148……管路 144……スリット、146……ロータリジョイント 152……ブラシ、154……圧縮空気導出管 156……空気導出口

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.印刷工程を終了した長尺な印刷紙を所定の長さで切
    断して折丁を形成する折胴装置であって、 互いに摺接して回転する少なくとも二以上の胴の中、い
    ずれか一の胴に切断機構に近接して装着される保持機構
    と、 前記保持機構を介して保持される印刷紙の先端部側を前
    記胴に対しさらに密着させるための圧縮流体噴射機構
    と、 を備え、 前記保持機構は、前記胴の回転中心から所定距離偏心し
    た位置に回転自在に支承される回転軸と、 前記胴が所定角度回転する際に前記回転軸を回動させる
    カム手段と、 前記回転軸に設けられる第1のかさ歯車に噛合する第2
    のかさ歯車を形成したロッドと、 前記ロッドに係合して前記胴の軸線方向に揺動すること
    により、前記切断機構を介して印刷紙を切断する際に少
    なくとも前記印刷紙の切断先端部側の紙帯幅の両端を押
    圧保持する一方、前記胴が所定角度回転する際に前記印
    刷紙の保持作用を解除自在な押圧部材と、 を有し、 前記圧縮流体噴射機構は、前記胴の中心線上の一端に取
    着されるロータリジョイントと、 前記胴の中心に挿通されて前記ロータリジョイントに連
    通する管路と、 前記管路に連通して前記胴の径方向に延在する複数の分
    岐管路と、 前記胴の外周面に軸方向に延在して設けられるととも
    に、前記分岐管路に連通するスリットと、 を有し、保持機構の作用下に印刷紙を胴に対し保持する
    際に、前記胴の外周面に形成された前記スリットから前
    記印刷紙の切断先端部の前方に指向して圧縮流体を噴射
    し、前記スリット近傍に負圧を発生させて前記印刷紙の
    切断先端部を前記胴に圧接させることを特徴とする印刷
    機の折胴装置。 2.印刷工程を終了した長尺な印刷紙を所定の長さで切
    断して折丁を形成する折胴装置であって、 互いに摺接して回転する少なくとも二以上の胴の中、い
    ずれか一の胴に切断機構に近接して装着される保持機構
    と、 前記保持機構を介して保持される印刷紙の先端部側を前
    記胴に対しさらに密着させるための圧縮流体噴射機構
    と、 を備え、 前記保持機構は、前記胴の回転中心から所定距離偏心し
    た位置に回転自在に支承される回転軸と、 前記胴が所定角度回転する際に前記回転軸を回動させる
    カム手段と、 前記回転軸に設けられる第1のかさ歯車に噛合する第2
    のかさ歯車を形成したロッドと、 前記ロッドに係合して前記胴の軸線方向に揺動すること
    により、前記切断機構を介して印刷紙を切断する際に少
    なくとも前記印刷紙の切断先端部側の紙帯幅の両端を押
    圧保持する一方、前記胴が所定角度回転する際に前記印
    刷紙の保持作用を解除自在な押圧部材と、 を有し、 前記圧縮流体噴射機構は、前記胴に近接して交互に配設
    されるとともに、それぞれ該胴の外周面に対応して湾曲
    形成される複数のブラシおよび圧縮空気導出管を備え、 前記圧縮空気導出管には、前記胴に対向する面部に複数
    の空気導出口が形成され、保持機構の作用下に印刷紙を
    胴に対し保持する際に、前記空気導出口から前記印刷紙
    の切断先端部に指向して圧縮流体を噴射し、前記印刷紙
    の切断先端部を前記胴に圧着させることを特徴とする印
    刷機の折胴装置。 3.特許請求の範囲第1項または第2項記載の装置にお
    いて、回転軸に2つの第1かさ歯車を軸線方向に変位自
    在に装着し、胴内部に前記第1かさ歯車に係合する夫々
    のスライドベースを螺子手段を介して一体的に近接およ
    び離間変位自在に配設すると共に、前記スライドベース
    に前記第1かさ歯車に噛合する第2かさ歯車を形成し且
    つ押圧部材を係着したロッドを回転自在に支承し、前記
    螺子手段を介してスライドベースを変位させ、夫々の押
    圧部材を印刷紙の幅員に対応して位置調整可能に構成し
    てなる印刷機の折胴装置。 4.特許請求の範囲第3項記載の装置において、螺子手
    段はボール螺子からなる印刷機の折胴装置。
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JPS58158057U (ja) * 1982-04-14 1983-10-21 三菱重工業株式会社 印刷機の折機
JPS60114160U (ja) * 1983-12-30 1985-08-02 米山 克 薄紙のロ−タリ−式切断兼腰折装置に用いる切断兼腰折ロ−ル

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