JP2701464B2 - ▲こう▼め方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は可変抵抗器等の要素部品である刷子やバネ等
の組付けにおけるめ方法に関するものである。

従来の技術 従来のこの種のめ方法は、第５図a,bおよび第６図
a,bのような方法で行っていた。１は切断ポンチ、２は
めポンチ、３は切断ダイ、４は被め体、５は刷子、
６は被め体４におえるめ用ダボである。まず、め
られる刷子５を被め体４のダボ６に挿入して位置決め
をしてから切断ポンチ１でフープ７から切離し、被め
体４に押しつけ、その後、めポンチ２でめるのであ
る。

発明が解決しようとする課題 しかし、このような方法では刷子５をダボ６に挿入し
てからフープ７の切断を行うのであるから、第７図に示
すような、ダボ６の近くにダボ６の高さよりも高い壁８
のある被め体４の場合は、刷子５のフープ７が壁８に
当ってしまい、壁８よりも上の位置で切断せざるを得な
くなり、結果的に刷子５がガイドされていないので、ダ
ボ６に正確に挿入することは不可能である。

そこで、本発明は被め体に本め用ダボの他に仮
め用ダボを設け、刷子の本め用穴にガイドピンを挿入
し、刷子を切断した後は、このガイドピンにならって本
め用ダボまで案内し、正確に挿入した後、仮めによ
って刷子を仮固定しようとするものである。

課題を解決するための手段 そして、上記課題を解決するために本発明は、上記切
断ポンチの内部にガイドピンと刷子の支え機構、及び仮
め用ポンチを取付けるとともに、被め体には仮め
用ダボを取付けてめるようにするものである。

作用 この技術的手段による作用は次のようになる。すなわ
ち、ガイドピンによってガイドされた刷子等は、切断さ
れた等も位置をずらすことなく正確に本め用ダボまで
案内される。この結果、被め体の形状によりダボが刷
子等のめ穴に入る前に切断しなければならない場合で
も、正確に刷子等を位置決めし、仮めすることができ
るため、後で本め用ダボをめれば、完全な固定がで
きることになる。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図〜第４図の図面にも
とづいて説明する。第１図，第２図において11は上型
で、下型29から立設されたガイドポスト13に対してボー
ルベアリング12を介して取付けられ上下に摺動すること
ができる一般的な金型の構造である。下型29の上には切
断用ダイ28が固定され、その上にフープガイド27が固定
されて刷子フープ19の案内をしている。上型11にはパイ
ロットピン16と切断ポンチ18を内蔵したブロック14が取
付けてあり、パイロットピン26は刷子フープ19の切断前
に刷子フープ19のパイロット穴19aに入り刷子フープ19
の位置決めを行う。ブロック14にはバネ16を介してガイ
ドピン17と仮め用ポンチ15が内蔵されている。刷子フ
ープ19の下面には、支えプレート20が切断用ダイ28に取
付けられたスライドガイド21にガイドされ、ロッドエン
ド22と連結されており、ガイドピン17が刷子19bのめ
穴19cに入る際に刷子19bを支える。この支えプレート20
はガイドピン17が挿入後は上型11が下降する前にロッド
エンド22によってスライドして刷子フープ19にも切断ポ
ンチ18にも当らないようになっている。切断ポンチ18の
ガイドピン17の口元には真空穴31が拡げられ、真空取入
口25からの真空によって切断された刷子19bを吸着し、
切断ポンチ18と共に刷子フープ19が下降するようになっ
ている。

次にこの実施例の動作について第３図ａ〜c,第４図ａ
〜ｃにより説明する。

まず上型11が下降することにより、パイロットピン26
が下降し、刷子フープ19を位置決めする。位置決めされ
た後、ガイドピン17が刷子19bのめ穴19cを通過し、被
め体30の本め用ダボ23に当って止まる。この時、ガ
イドピン17により刷子フープ19が下方にたおれないよ
う、支えプレート20で支えている。ガイドピン17がダボ
23に当った時点で上型11の下降は一旦停止し、支えプレ
ート20がスライドして移動する。この後、上型11は再び
下降を始め、切断ポンチ18と切断ダイ28とで刷子フープ
19から刷子19bを切断し、切断ポンチ18のガイドピン17
の出口に拡げられた真空穴31によって切断ポンチ18に吸
着された刷子19bを所定の位置まで運ぶ。この後、仮
めポンチ15により被め体30の仮め用ダボ24をめ
る。以上の一連の動作により、刷子19bを被め体30に
仮固定することができる。本めは、この後本め用ダ
ボ23をつぶすことにより容易にできる。

発明の効果 以上のように本発明はガイドピンによって刷子のめ
穴を通してガイドするもので、め用ダボが刷子切断位
置より深い位置にならざるを得ないような製品形状の場
合でも、仮め用ダボさえあれば、正確に位置決めと
めを行うことができ、その実用効果は大なるものがあ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図，第２図は本発明のめ方法の一実施例を示す
め装置の断正面図と断側面図、第３図ａ〜c,第４図ａ〜
ｃは同め方法を示す断面図と斜視図、第５図a,bは従
来のめ方法を示す断正面図と断側面図、第６図a,bは
同め方法を示す斜視図、第７図は従来の問題点を示す
被め体の一例を示す説明図である。 11……上型、12……ボールベアリング、13……ガイドポ
スト、14……ブロック、15……仮めポンチ、16……ス
プリング、17……ガイドピン、18……切断ポンチ、19…
…刷子フープ、19a……パイロット穴、19b……刷子、19
c……め穴、20……支えプレート、21……スライドガ
イド、22……ロッドエンド、23……本め用ダボ、24…
…仮め用ダボ、25……真空取入口、26……パイロット
ピン、27……フープガイド、28……切断ダイ、29……下
型、30……被め体、31……真空穴。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】下型に固定されたガイドポストに摺動可能
   な上型を配置し、この上型に切断ポンチとパイロットピ
   ンを取付け、下型には切断用ダイを固定し、この切断用
   ダイに刷子フープを支える支えプレートをスライド可能
   に取付け、刷子フープと被め体のめにおいて上記パ
   イロットピンを刷子フープのパイロット穴に挿入し、上
   記切断ポンチに摺動可能に取付けたガイドピンを被め
   体の本め用ダボにガイドし、切断ポンチと切断用ダイ
   にて刷子を刷子フープから切離し、この刷子を被め体
   の本め用ダボに挿入した後、切断ポンチ内に設けた仮
   め用ポンチにて刷子を被め体の仮め用ダボに仮
   めることを特徴とするめ方法。