JP2701335B2 - スチレン系樹脂着色組成物 - Google Patents

スチレン系樹脂着色組成物

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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は耐熱性インキや耐熱性塗料などとして使用さ
れる液晶表示装置のカラーフィルター用スチレン系樹脂
組成物に関する。
<発明の目的> スチレン系樹脂は、耐熱性と透明性に優れているの
で、耐熱性色素又は耐熱性顔料を加えてインキ化するこ
とにより、耐熱性塗料、単色フィルターおよび色分解フ
ィルター用の着色組成物として使用することができる。
<従来技術> 従来色分解フィルター等は、染色可能な有機物を水に
溶解して、パターニング、染色等をくり返して作成して
いた。しかしながら用いられる有機物は、天然物のゼラ
チンやカゼイン等を精製して用いた。これらの天然有機
物は耐熱性に劣るという欠点があった。又着色に用いる
染料も加熱により変色や退色が起こりやすいものであっ
た。この耐熱性を改良するために顔料による着色も種々
検討されているが、顔料の分散性に難があり、透明性と
均一性の良い着色物を作ることができないため、実用的
な色分解フィルターを作ることはできなかった。
<発明が解決しようとする課題> 上述のごとく、色分解フィルターの原料として、耐熱
性の良いスチレン系樹脂に顔料を均一に、しかも安定な
状態に分散すること、および透明性と均一性及びコーテ
ィング特性の優れた組成物とすることにより例えば色分
解フィルターに使用できる着色組成物を提供するもので
ある。
<発明の構成> すなわち、本発明は、スチレン系樹脂、溶剤、色素お
よび有機色素の誘導体である分散剤を主成分とするスチ
レン系樹脂着色組成物よりなる。
スチレン系樹脂の成分としては、スチレン および、無水マレイン酸 から成るポリマーである。その組成比は、スチレン40〜
60重量%、無水マレイン酸20〜60重量%を主成分とする
スチレン系樹脂である。しかしながら、これらの成分に
限定されるものではなく、これらの組成物に少量(0〜
20%)の1種以上のモノマーを加えてなるポリマーも含
まれる。これら少量添加可能なモノマーとしてメチルア
クリレート、メチルメタクリレート、ブチルアクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、ジメチルアミノエチ
ルメタクリレート、ベンジルアクリレート、グリシジル
メタクリレート、アクリロニトリル、ビニルアセテー
ト、N−ビニルピロリドン、テトラヒドロフリルメタク
リレート等がある。
溶剤としては、メチルセルソルブ、エチルセロソル
ブ、シクロヘキサノン、キシレン等が良く、またこれら
の溶剤の混合物でも良いが、特に溶解性の点からシクロ
ヘキサノンが望ましい。
本発明に係わる色素は、染料や顔料を用いることがで
きるが、耐熱性の面から顔料が望ましい。耐熱性のある
顔料としては、硫酸バリウム、亜鉛華、硫酸鉛、酸化チ
タン、黄色鉛、ベンガラ、群青、酸化クロム、カーボン
ブラックなどの無機顔料、ベンチジンイエローG、ベン
チジンイエローGR、リソールファーストオレンジ3GL、
バルカンファーストオレンジGG、ピグメントスカーレッ
ト3B、チオインジゴマルーン、フタロシアニンブルー、
フタロシアニングリーン、インダンスレンブルー、グリ
ーンゴールドマカライトグリーンレーキなどである。
本発明に係わる分散剤は有機色素の誘導体であり、母
体となる有機色素としてはアゾ系、フタロシアニン系、
キナクリドン系、アントラキノン系、ペリレン系、ペリ
ノン系、チオインジゴ系、ジオキサジン系、イソインド
リノン系、キノフタロン系、トリフェニルメタン系、金
属錯塩系などである。これらの有機色素に置換基を有
し、色素の分散に有効な誘導体が用いられる。置換基と
しては、水産基、カルボキシル基、スルホン酸基、カル
ボンアミド基、スルホンアミド基、あるいは下記一般式
で示されるいずれかの置換基である。これらの置換基か
ら選ばれる少なくとも1種の置換基を有する誘導体が用
いられる。
一般式 −CH2−X−A (X:酸素またはイオウ原子、A:アリール酸) (X:アルキレン基、R1、R2:水素原子またはアルキル
基、あるいはR1とR2とで少なくとも窒素原子を含む複素
環) (R1:水素原子、アルキル基またはアリール基、R2:アル
キル基またはアリール基、あるいはR1とR2とで少なくと
も窒素原子を含む複素環) (R1:水素原子またはアルキル基、A:アルキレン基、R2:
アルキル基、アルコキシアルキル基またはシクロアルキ
ル基、R3:水素原子、シクロアルキル基、あるいはR1とR
2とで少なくとも窒素原子を含む複素環) なお、色素と分散剤の母体有機色素とは、通常色相の
関係から同一のものが組合せられるが、必ずしも一致し
ている必要はない。
本発明は組成物において、組成割合は、特に限定はな
いが、通常スチレン系樹脂が組成物に対し10〜50重量%
程度であり、色素の割合はスチレン系樹脂の種類や色素
の種類によって異なるが、スチレン系樹脂に対し、1〜
30重量%程度であり、また分散剤は色素の種類などによ
って異なるが、色素に対し1〜30重量%程度である。さ
らに色素の含有率の高いカラーコンセントレイトとして
も、本発明の着色組成物を使用することもできる。な
お、必要に応じて添加剤を配合することもできる。
本発明に基づき塗料、インキなどを作るには、スチレ
ン系樹脂、溶剤、色素、分散剤をロールミル、ボールミ
ル、サンドミル、アトライター、その他の分散、混合装
置によって分散、混合する。またスチレン系樹脂、色
素、分散剤をロールミルなどで予め分散させ、次に溶剤
あるいはスチレン系樹脂および溶剤のワニスで希釈する
ことにより作ることもできる。また、色素および分散剤
を混合し、次にワニス等と混合、分散させることもでき
る。なお、混合、分散の順序はこれだけに限るものでは
なく、適宜行なうことができる。
以上のようにして得られた塗料、インキなどを被対象
物にロールコーター、スピンコーターなどにより塗布す
ることにより任意の厚さの着色被膜が得られる。
<作用> 本発明では分散剤である有機色素の誘導体を用いてい
るため、色素の分散、さらに経時での分散安定性に優
れ、良好な着色物が得られる。そのため色分解フィルタ
ーの作成に通しているとともに、カラーコピー等の電子
部品などの用途に使用することができる。
次に実施例によりさらに詳細に本発明を説明する。
「部」とは重量部を示す。
<実施例1> かきまぜ機、還流冷却器および温度計を付した四ッ口
フラスコに銅フタロシアニン10部をクロロスルフォン酸
100部に完全に溶解した後、塩化チオニル21部を加え、
徐々に昇温して4時間112〜113℃に保つ。冷却後、氷に
投入してロ過、氷水で洗う。このペーストを還流冷却器
を付した四ッ口フラスコにとり、水100部、N、N−ジ
エチルアミノエチルアミン21部を加え、室温で12時間撹
拌した後に6℃で1時間加熱する。反応終了後、ロ過、
水洗、乾燥して銅フタロシアニン誘導体の青色粉末を得
る。この青色粉末を、元素分析した結果、置換基 が約3基導入された誘導体の分析値に近似していた。
上記、銅フタロシアニン誘導体0.1部とα型銅フタロ
シアニン顔料の混合物16.5部と市販スチレン系、樹脂
(SMA 2000、スチレン2部と無水スレイン酸1部よりな
る樹脂の15%シクロヘキサノン溶液100部、シクロヘキ
サノン150部を三本ロールで混練した塗料の練り上がり
時25℃における粘度をBM型粘度計で測定した結果、回転
数6で、粘度320cpsであった。またこのものを1週間室
温で静置したが332cpsであり、色分散や、沈降を認めな
かった。
<実施例> 撹拌機の付いた容器に無置換α型キナクリドンのプレ
スケーキ100部(乾燥重量)と下記の構造(a)(但
し、ベンゼン環の中から引き出されている腕は、結合が
明記されていない4個の炭素原子のうち任意の2個の炭
素原子と結合しているものを示すものとする。)を有す
る平均2個のN−(2−カルボキシ−5−ニトロベンゾ
イル)アミノメチル基で置換されたキナクリドンプレス
ケーキ15部(乾燥重量)とを入れ、さらに水を加えて約
4000部のスラリーとし、水酸化ナトリウム水溶性液を加
えpH9.5に調整し、50℃まで昇温し1時間撹拌体する。
これに水和硫酸アルミニウム(Al2O3分として8重量
%)10.1部を加え後、pH6に調整し、ロ過、水洗を行な
い、100℃で乾燥して粉末とする。
この顔料組成物5部とスチレン樹脂(実施例1と同じ
スチレン樹脂50部とを三本ロールによって分散した塗料
の練上がり時および1ヶ月放置後の25℃における粘度を
BM型粘度計で測定した結果、構造粘性を示さなかった。
また、このようにして得られた塗料では、著しく表面グ
ロスの優れた塗膜が得られた。
<発明の効果> 従来、スチレン系樹脂と顔料とで均一性の良い組成物
は得られなかったが、顔料の誘導体を分散剤として用い
ることにより、透明度が高く、耐熱に優れた、安定な組
成物を得ることができた。
本発明の着色組成物は、色分解特性や透明性に優れ、
耐熱性もあるので、液晶表示装置のカラー表示のための
カラーフィルターに用いれば、優れた色特性を示し、ま
た液晶表示装置の作成工程中にありがちな熱処理にも耐
えるなど、本発明は実用上極めて優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉浦 猛雄 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 審査官 關 政立 (56)参考文献 特開 昭62−153365(JP,A) 特開 昭60−129739(JP,A) 特開 昭60−247603(JP,A) 特開 昭63−129303(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主成分がスチレンおよび無水マレイン酸で
    あるスチレン系樹脂、溶剤、色素および有機色素の誘導
    体である分散剤を主成分とすることを特徴とする液晶表
    示装置のカラーフィルター用スチレン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】色素が顔料である請求項(1)に記載の液
    晶表示装置のカラーフィルター用スチレン系樹脂組成
    物。
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JPS60247603A (ja) * 1984-05-24 1985-12-07 Toppan Printing Co Ltd カラ−フイルタ−
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