JP2700961B2 - 信号波形処理装置 - Google Patents

信号波形処理装置

Info

Publication number
JP2700961B2
JP2700961B2 JP3075289A JP7528991A JP2700961B2 JP 2700961 B2 JP2700961 B2 JP 2700961B2 JP 3075289 A JP3075289 A JP 3075289A JP 7528991 A JP7528991 A JP 7528991A JP 2700961 B2 JP2700961 B2 JP 2700961B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
signal
input signal
waveform
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3075289A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04310014A (ja
Inventor
洋 出田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3075289A priority Critical patent/JP2700961B2/ja
Publication of JPH04310014A publication Critical patent/JPH04310014A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2700961B2 publication Critical patent/JP2700961B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Digital Magnetic Recording (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、波形処理装置に関し、
特に、映像信号の立上り部分および立下り部分の波形の
なまりを改善するための波形処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、VTR(ビデオテープレコーダ)
等の磁気記録再生装置における信号処理技術の進歩にと
もない、広い周波数帯域の映像信号を、記録媒体に記録
したり記録媒体から再生したりすることができるように
なってきた。映像信号の記録および再生を行なう磁気記
録再生装置においては、映像信号がFM変調されFM変
調された映像信号が磁気テープに記録される。FM変調
された信号(以下、単にFM信号と呼ぶ)には、これが
伝達される伝達系において、高帯域ほど多くのノイズが
混入する。すなわち、VTRにおいて、FM変調された
映像信号(以下、FM映像信号と呼ぶ)の磁気テープへ
の記録および磁気テープからの再生の際にテープ・ヘッ
ド系において、FM映像信号に混入するノイズはFM映
像信号の高帯域部分ほど目立つ。
【0003】そこで、このような磁気記録再生装置にお
いてFM変調器の前段に、FM信号の高帯域部分の利得
を高くする(エンファシスをかける)ことによって映像
信号の高帯域成分を強調するプリエンファシス回路が設
けられる。これによって、磁気テープから再生されたF
M映像信号を復調して得た映像信号において高帯域部分
でのノイズが目立たなくなる。
【0004】しかしながら、映像信号は、エンファシス
をかけられることによって、その立上り部分および立下
り部分に鋭いオーバーシュートを生じる。図7(a)
は、エンファシスによってオーバーシュートが生じた映
像信号の波形の一例を示す図である。図7(a)を参照
して、映像信号の立上り部分に生じたオーバーシュート
S1によって、映像信号の立上り部分のレベルが必要以
上に大きくなり本来の波形を崩す。同様に、映像信号の
立下り部分に生じたオーバーシュートS2によって、映
像信号の立下り部分のレベルは必要以上に低くなり、本
来の波形を崩す。一方、FM変調器は、所定の搬送波の
周波数を、入力される信号のレベルに応じた分だけ変化
させる。このため、FM変調器に入力される映像信号の
レベルが正方向または負方向に大きく変化すると、これ
に応答して、FM変調器の出力周波数の搬送波周波数か
らのずれは映像信号の本来のレベルに対応するものより
も大きくなる、いわゆる過変調が生じる。このような過
変調を防ぐには、プリエンファシス回路から出力された
映像信号のうちエンファシスによるオーバーシュート部
分を除去する必要がある。
【0005】そこで、VTRなどにおいて、プリエンフ
ァシス回路とFM変調器との間には、入力信号の最大振
幅を所定値に補正するためのクリップ回路が設けられ
る。クリップ回路は、与えられる映像信号のうち所定の
基準レベル以上のレベルを有する部分を除去するホワイ
トクリップおよび与えられる映像信号のうち所定の基準
レベル以下の部分を除去するダーククリップを行なう。
図7(b)は、図7(a)で示される波形の映像信号に
対してホワイトクリップおよびダーククリップを施した
場合に得られる映像信号の波形を示す図である。図7
(a)および(b)を参照して、クリップされた映像信
号は、ある基準レベルAよりも高いレベルの信号成分お
よび、ある基準レベルBよりも低いレベルの信号成分を
含まない。基準レベルAおよびBはそれぞれ、ホワイト
クリップレベルおよびダーククリップレベルとよばれ
る。通常、VHS方式のVTR等の磁気記録再生装置に
おいては、磁気記録媒体に正確に記憶され得るFM周波
数の最大値および最小値に制限があるため、同期信号の
先端部のレベル(黒レベル)から下側の基準レベルBま
での幅が、白レベルから上側の基準レベルAまでの幅よ
りも狭く設定される。このため、FM変調される前の映
像信号において立下り部分の信号成分が欠落しやすい。
図8は、クリップによって映像信号の立下り部分に生じ
る情報欠落のようすを示す波形図である。たとえば、図
8(a)に示されるような、エンファシスによるオーバ
ーシュートではない高レベルの信号成分S3および低レ
ベルの信号成分S4を含む映像信号がクリップ回路に入
力された場合を想定する。このような場合、前記高レベ
ルの信号成分のうちホワイトクリップレベルAを越える
部分は少ないのに対し、前記低レベルの信号成分のうち
ダーククリップBを越える部分は多い。したがって、ク
リップによって前記低レベルの信号成分の多くが除去さ
れる。そして、クリップされた映像信号(図8(b))
における立上り部分の波形はクリップされる前の映像信
号におけるそれとあまり変わらないのに対し、クリップ
された映像信号における立下り部分の波形はクリップさ
れる前の映像信号におけるそれがかなりなまったものと
なる。そこで、このようなクリップによって映像信号の
立下り部分に生じる情報欠落にともなう映像信号波形の
なまりを改善するための波形処理回路が従来よりクリッ
プ回路の後段に設けられている。
【0006】図6は、この種の波形のなまりを改善する
ために用いられる従来の波形処理回路を示す回路図であ
る。図6を参照して、この波形処理回路は、差動増幅器
を構成する、NPN型トランジスタ31および32と定
電流源33および34と抵抗器35および36とを含
む。定電流源33および34はそれぞれ、トランジスタ
31および32のエミッタに接続される。トランジスタ
31のコレクタは、直接電源端子11に接続され、トラ
ンジスタ32のコレクタは抵抗器36を介して電源端子
11に接続される。抵抗器35は、トランジスタ31の
エミッタとトランジスタ32のエミッタとの間に接続さ
れる。この波形処理回路は、さらに、抵抗器35と並列
に接続される、キャパシタ37およびダイオード38の
直列接続を含む。トランジスタ31および32のベース
はそれぞれ、バイアス電圧源21および22によって所
定の基準電位Vrefにバイアスされる。この波形処理
回路への入力信号はトランジスタ31のベースに与えら
れ、この波形処理回路の出力はトランジスタ32のコレ
クタから出力端子13に取出される。図6において、こ
の波形処理回路への入力信号は交流信号源12から出力
されるものとする。
【0007】ダイオード38が非導通状態のときには、
トランジスタ31のベース電圧とトランジスタ32のベ
ース電圧、すなわち電圧源22の出力電圧Vrefとの
差電圧が、抵抗器35の抵抗値(トランジスタ31のエ
ミッタとトランジスタ32のエミッタとの間に存在する
インピーダンスの値)と抵抗器36の抵抗値との比で決
定される増幅率で増幅された信号がトランジスタ32の
コレクタに現れる。トランジスタ31のベース電圧がト
ランジスタ32のベース電圧よりも高い場合、トランジ
スタ31のベース電圧の上昇にともない、トランジスタ
31のエミッタから抵抗器35を介して定電流源34に
流込む電流が増大するので、電源端子11から抵抗器3
6を介してトランジスタ32のコレクタに供給される電
流が減少する。このため、抵抗器36における電圧降下
が小さくなり、トランジスタ32のコレクタ電圧は高く
なる。逆に、トランジスタ31のベース電圧がトランジ
スタ32のベース電圧よりも低い場合、トランジスタ3
1のベース電圧の低下にともない、トランジスタ32の
エミッタから抵抗器35を介して定電流源33に供給さ
れる電流が増大するので、電源端子11から抵抗器36
を介してトランジスタ32のコレクタに流込む電流が増
大する。このため、抵抗器36における電圧降下が大き
くなり、トランジスタ32のコレクタ電圧が低下する。
【0008】ダイオード38が導通状態にあるときに
は、トランジスタ31のエミッタとトランジスタ32の
エミッタとの間に抵抗器35だけでなくキャパシタ37
も電気的に接続される。したがって、トランジスタ31
のエミッタとトランジスタ32のエミッタとの間に存在
するインピーダンスの値は抵抗器35およびキャパシタ
37の並列接続回路が有するインピーダンスの値とな
る。この並列接続回路のインピーダンスは、抵抗器35
単一のインピーダンスよりも小さい。一方、トランジス
タ32のコレクタ電圧(この波形処理回路の出力信号電
圧)v1のトランジスタ31のベース電圧(この波形処
理回路の入力信号電圧)v0に対する比、すなわちこの
波形処理回路の増幅率v1/v0は、抵抗器36の抵抗
値の、トランジスタ31のエミッタとトランジスタ32
のエミッタとの間に存在するインピーダンスの値に対す
る比に比例する。したがって、ダイオード38が導通し
ている場合のこの波形処理回路の増幅率はダイオード3
8が非導通状態である場合のそれよりも大きい。
【0009】トランジスタ32のエミッタから抵抗器3
5を介して定電流源33に流込む電流が増大すると、ト
ランジスタ32における電圧降下が大きくなるので、キ
ャパシタ37のカップリングによってダイオード38の
カソード電圧が低下する。この結果ダイオード38に順
方向電圧が印加され、ダイオード38が導通する。した
がって、トランジスタ31および32と、定電流源33
および34と、抵抗器35および36とによって構成さ
れる差動増幅器の利得は、基準電圧Vrefよりも低い
レベルを有する信号が入力された場合にのみ大きくな
る。この結果、出力端子13に現れる信号の立下り部分
の波形は、交流信号源12の出力信号の立下り部分の波
形が尖鋭に補正されたものとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、信号波
形のなまりを改善するための従来の波形処理回路は、ダ
イオードの導通/非導通によって利得が変化する可変利
得増幅器によって構成される。しかし、ダイオードの導
通抵抗は温度によって変化するため、従来の波形処理回
路の特性は温度によって変化しやすく不安定である。
【0011】たとえば、図6を参照して、この波形処理
回路を構成する差動増幅器の増幅率はトランジスタ31
のエミッタとトランジスタ32のエミッタとの間に存在
するインピーダンスの値の変化に応じて変化する。した
がって、ダイオード38の導通時の抵抗値が変化する
と、トランジスタ31のエミッタとトランジスタ32の
エミッタとの間に存在するインピーダンスの値が変化す
るので、この差動増幅器の利得はダイオード38が導通
している期間において変動する。この結果、出力端子1
3に現れる信号の立下り部分の波形が交流信号源12の
出力信号の立下り部分の波形をどの程度尖鋭にしたもの
になるか(以下、波形なまりの改善特性と称する)は温
度によって変動する。
【0012】また、このような従来の波形処理回路にお
いて、ダイオード38は、トランジスタ31のベースへ
の入力信号の負方向への振幅が大きい場合にのみ、すな
わち、トランジスタ31のベース電圧が基準電圧Vre
fよりも低くなりこれによって抵抗器35に生じた電圧
降下がダイオード38を導通させることができる順方向
電圧に達した場合にのみ、導通する。したがって、信号
源12の出力信号の立下り部分の波形のなまりを確実に
改善するには、トランジスタ31のベースへの入力信号
の立下り部分における電圧が基準電圧Vrefよりも十
分に低くなければならない。そこで、波形のなまりを改
善されるべき信号の立下り部分での電圧が波形処理回路
における基準電圧Vrefよりも十分に低くない場合に
は、この波形処理回路の前段に増幅回路が必要となる。
たとえば図6において、この増幅回路は信号源12とト
ランジスタ31のベースとの間に設けられればよい。こ
の増幅回路によって、信号源12の出力信号の振幅が大
きくされるので、トランジスタ31のベースへの入力信
号は立下り時に基準電圧Vrefよりも十分に低くな
る。
【0013】さらに、このような従来の波形処理回路の
周波数特性を、映像信号に適合するものにするために
は、抵抗器35,36の抵抗値が数kΩであり、かつ、
キャパシタ37の容量が数十pFでなければならない。
一方、キャパシタは半導体集積回路装置内に形成される
場合、大きいスペースを必要とする。キャパシタを形成
するのに必要なスペースは、そのキャパシタに要求され
る容量が大きいほど広くなる。このため、半導体集積回
路装置内に容量の大きいキャパシタを形成することは、
半導体集積回路装置の集積度の向上という観点から好ま
しくない。実際、半導体集積回路装置内に形成され得る
キャパシタの最大容量は数十pF程度である。このた
め、信号波形のなまりを改善するための従来の波形処理
回路を映像信号に適合する実用的な周波数特性を有する
ものとして、半導体集積回路装置化することは困難であ
る。しかし、近年のVTRやビデオムービー等の映像機
器の進歩にともない、映像信号を処理するための回路は
半導体集積回路装置化される傾向にあり、映像信号に適
用される回路は半導体集積回路装置化に有利であること
が望まれる。
【0014】このように、信号波形のなまりを改善する
ための従来の信号波形処理回路は、波形なまりの改善特
性が温度によって変化しやすい,入力信号の振幅が適切
でないと余分な増幅回路を付加する必要がある,半導体
集積回路装置化に不利であるなどの問題点を有する。
【0015】それゆえに、本発明の目的は、上記の問題
点を解決し、波形なまりの改善特性が温度の変化に対し
て安定であり、かつ、入力信号の振幅の設定範囲に従来
よりも自由度があり、かつ、半導体集積回路装置化に有
利な、信号波形処理装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る信号波形
処理装置は、レベルの上昇または下降のいずれか一方に
だけなまりを有する入力信号の波形を整形するものであ
って、入力信号を微分して微分信号を生成する微分手段
と、微分信号のうち入力信号のなまりに対応する成分だ
けを抽出して整流微分信号を生成する整流手段と、入力
信号と整流微分信号を加減算する加減算手段とを備える
ものである。請求項2に係る信号波形処理装置は、請求
項1に記載の信号波形処理装置であって、その微分手段
は、微分信号を生成する差動増幅手段を含み、整流手段
は、差動増幅手段から出力される電流から定電流を減算
することにより整流微分信号を生成するものである。請
求項3に係る信号波形処理装置は、請求項2に記載の信
号波形処理装置であって、その微分手段は、入力信号の
低周波数成分だけを抽出する低域成分抽出手段をさらに
含み、差動増幅手段は、入力信号の低周波数成分と入力
信号とに応答して微分信号を生成するものである。請求
項4に係る信号波形処理装置は、レベルの下降にだけな
まりを有する入力信号の波形を整形するものであって、
ベースに入力信号が供給される第1のトランジスタを含
む第1のエミッタフォロワ回路と、第1のトランジスタ
のエミッタに接続される低周波フィルタと、低周波フィ
ルタから出力される信号と入力信号とに応答して差動増
幅を行なう差動増幅器と、差動増幅器の出力電流から定
電流を減算することによって整流微分信号を生成するカ
レントミラー回路と、ベースが、第1のトランジスタの
ベースおよびカレントミラー回路の出力ノードに接続さ
れる第2のトランジスタを含む第2のエミッタフォロワ
回路とを備え、差動増幅器は、ベースが低周波フィルタ
に接続される第3のトランジスタと、ベースが第1のト
ランジスタのエミッタに接続され、コレクタがカレント
ミラー回路の入力ノードに接続される第4のトランジス
タとを含むものである。請求項5に係る信号波形処理装
置は、レベルの上昇にだけなまりを有する入力信号の波
形を整形するものであって、ベースに入力信号が供給さ
れる第1のトランジスタを含む第1のエミッタフォロワ
回路と、第1のトランジスタのエミッタに接続される低
周波フィルタと、低周波フィルタから出力される信号と
入力信号とに応答して差動増幅を行なう差動増幅器と、
差動増幅器の出力電流から定電流を減算する第1のカレ
ントミラー回路と、入力ノードが第1のカレントミラー
回路の出力ノードに接続され、出力ノードが第1のトラ
ンジスタのベースに接続される第2のカレントミラー回
路と、ベースが、第2のカレントミラー回路の出力ノー
ドに接続される第2のトランジスタを含む第2のエミッ
タフォロワ回路とを備え、差動増幅器は、ベースが低周
波フィルタに接続され、コレクタが第1のカレントミラ
ー回路の入力ノードに接続される第3のトランジスタ
と、ベースが第1のトランジスタのエミッタに接続され
る第4のトランジスタとを含むものである。
【0017】
【作用】請求項1に係る信号波形処理装置は上記のよう
に構成されるため、入力信号の立上がり部分または立下
がり部分のうちのいずれかに対応する微分信号成分のみ
が抽出され、さらに、加減算手段において入力信号とこ
の微分信号成分が加減算されるので、加減算手段から出
力される信号の波形は、入力信号の当該立上がり部分ま
たは立下がり部分のなまりが改善されたものとなる。請
求項2に係る信号波形処理装置は、差動増幅手段から出
力される電流から定電流を減算する整流手段を備えるこ
とにより、入力信号の立上がり部分または立下がり部分
のいずれかに対応する微分信号成分のみを抽出するもの
である。請求項3に係る信号波形処理装置は上記のよう
に構成されるので、入力信号は低域成分抽出手段によっ
てその直流成分が抽出され、差動増幅手段においてこの
直流成分と入力信号とに応答して微分信号が生成され
る。請求項4に係る信号波形処理装置は上記のように構
成されるので、入力信号の立下がり部分に対応する微分
信号成分のみが抽出され、入力信号からこの微分信号成
分が減算されるため、第2のエミッタフォロワ回路の出
力信号の波形は入力信号の立下がり部分のなまりが改善
されたものとなる。請求項5に係る信号波形処理装置は
上記のように構成されるので、入力信号の立上がり部分
に対応する微分信号成分のみが抽出され、入力信号にこ
の微分信号成分が加算されるため、第2のエミッタフォ
ロワ回路の出力信号の波形は入力信号の立上がり部分の
なまりが改善されたものとなる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の信号波形処理回
路を示す回路図である。図1を参照して、この信号波形
処理回路は、低域フィルタ100と、差動増幅器200
と、カレントミラー回路300および400と、入力回
路500と、出力回路600とを含む。図1において、
入力信号源は交流信号源12で表される。
【0019】入力回路500は、バイアス電圧源21に
よって所定の直流電位にバイアスされたベースを有する
NPN型トランジスタ46と定電流源47とを含む。出
力回路600は、電源端子11に接続される、NPN型
トランジスタ53および定電流源54の直列接続回路を
含む。この波形処理回路への入力信号(交流信号源12
の出力信号)は、トランジスタ46のベースに与えられ
るとともに、抵抗器50を介してトランジスタ53のベ
ースにも与えられる。この波形処理回路の出力はトラン
ジスタ53のエミッタから出力端子13に取出される。
したがって、トランジスタ46および53のエミッタ電
流は、入力信号と同じ波形を示す。そこで、入力回路5
00の出力はトランジスタ46のエミッタから取出され
る。入力回路500の出力は低域フィルタ100に与え
られる。
【0020】低域フィルタ100は、トランジスタ46
のエミッタに接続される、抵抗器41およびコンデンサ
48の直列接続回路、つまり、時定数回路の1つである
積分回路によって構成される。抵抗器41とコンデンサ
48との接続点には、トランジスタ46のエミッタ電流
波形が積分された波形の電圧信号、すなわち入力信号の
直流成分のみが現れる。この直流成分が低域フィルタ1
00の出力電圧として差動増幅器200に与えられる。
【0021】差動増幅器200は、PNP型トランジス
タ31および32と、定電流源33および34と、抵抗
器35とを含む。低域フィルタ100の出力電圧はトラ
ンジスタ31のベースに与えられる。一方、トランジス
タ32のベースには、入力回路500の出力が抵抗器4
2を介して与えられる。定電流源33はトランジスタ3
1のエミッタと電源端子11との間に接続される。定電
流源34は、トランジスタ32のエミッタと電源端子1
1との間に接続される。抵抗器35は、トランジスタ3
1のエミッタとトランジスタ32のエミッタとの間に接
続される。したがって、トランジスタ32のコレクタに
は、トランジスタ31のベース電圧とトランジスタ32
のベース電圧との差に比例した大きさの電流が流れる。
【0022】トランジスタ31のベース電圧がトランジ
スタ32のベース電圧よりも低い場合、トランジスタ3
1のベース電圧の低下にともなって、定電流源34から
抵抗器35を介してトランジスタ31のエミッタに流込
む電流が増大するので定電流源34からトランジスタ3
2のエミッタに流込む電流が減少し、この結果トランジ
スタ32のコレクタ電流が減少する。逆に、トランジス
タ31のベース電圧がトランジスタ32のベース電圧よ
りも高い場合、トランジスタ31のベース電圧の上昇に
ともない、定電流源33からトランジスタ31のエミッ
タに流込む電流が減少するので、定電流源33から抵抗
器35を介してトランジスタ32のエミッタに流込む電
流が増大し、この結果トランジスタ32のコレクタ電流
が増大する。ここで、トランジスタ31のベース電圧
は、この波形処理回路への入力信号の直流成分の波形を
示す、低域フィルタ100の出力電圧である。一方、ト
ランジスタ32のベース電圧は、この波形処理回路への
入力信号と同じ波形を示す。したがって、トランジスタ
32のコレクタ電流波形は、この波形処理回路への入力
信号の高域成分だけが増幅されたものとなる。この差動
増幅器200の出力はトランジスタ32のコレクタから
取出されカレントミラー回路300および400に与え
られる。
【0023】カレントミラー回路300は、ベース同志
を接続される2つのNPN型トランジスタ43および4
4を含む。トランジスタ44のコレクタはトランジスタ
32のコレクタに接続され、トランジスタ44のエミッ
タは接地される。トランジスタ43のコレクタは定電流
源45を介して電源端子11に接続され、トランジスタ
43のエミッタは接地される。トランジスタ43のベー
スとコレクタとは互いに接続される。カレントミラー回
路400も、カレントミラー回路300と同様に、ベー
ス同志を接続されるNPN型トランジスタ51および5
2を含む。トランジスタ51のコレクタはトランジスタ
32のコレクタに接続され、トランジスタ51のエミッ
タは接地される。トランジスタ52のコレクタはトラン
ジスタ53のベースに接続され、トランジスタ52のエ
ミッタは接地される。トランジスタ51のベースとコレ
クタとは互いに接続される。本実施例において、定電流
源45によって供給される電流の大きさ,定電流源33
によって供給される電流の大きさ,および定電流源34
によって供給される電流の大きさは互いに等しく設定さ
れる。したがって、トランジスタ44のコレクタには、
定電流源45からトランジスタ43のコレクタに流込む
電流と同じ大きさの電流が流れる。同様に、トランジス
タ52のコレクタには、トランジスタ51のコレクタに
流込む電流と同じ大きさの電流が流れる。
【0024】トランジスタ32のベース電圧がトランジ
スタ31のベース電圧よりも高い場合、つまり、この波
形処理回路への入力信号電圧がその直流レベルを中心に
正方向に変化しつつある場合、定電流源34が供給する
電流の多くは抵抗器35を介してトランジスタ31に流
込むので、トランジスタ32のコレクタ電流は定電流源
34によって供給される電流よりも少ない。一方、トラ
ンジスタ44のベースには、定電流源45が供給する電
流と同じ大きさの電流をトランジスタ44のコレクタに
流し込ませるべく、トランジスタ43のコレクタから電
流が供給される。このため、トランジスタ32のコレク
タ電流はトランジスタ51のベースおよびコレクタには
流れ込まず、トランジスタ44のコレクタにのみ流込
む。この結果、カレントミラー回路300においてトラ
ンジスタ44はコレクタ電流が最大となる飽和状態とな
る一方、カレントミラー回路400においてトランジス
タ51および52のいずれにも電流は流れない。
【0025】逆に、トランジスタ32のベース電圧がト
ランジスタ31のベース電圧よりも低い場合、つまり、
この波形処理回路への入力信号電圧がその直流レベルを
中心に負方向に変化しつつある場合、トランジスタ32
のエミッタには、定電流源34によって供給される電流
とともに、定電流源33によって供給される電流が抵抗
器35を介して流込むので、トランジスタ32のコレク
タ電流は定電流源34によって供給される電流よりも多
い。したがって、この場合には、トランジスタ32のコ
レクタ電流のうち定電流源45によって供給される電流
と同じ大きさ分だけがトランジスタ44のコレクタに流
込み、残りはトランジスタ51のコレクタおよびベース
に供給される。したがって、トランジスタ44だけでな
くトランジスタ51および52にも電流が流れる。
【0026】このように、入力回路500への入力信号
の立上り時には、カレントミラー回路400内のトラン
ジスタ51および52のいずれにも電流が流れず、前記
入力信号の立下り時には、カレントミラー回路400内
のトランジスタ51および52に電流が流れる。トラン
ジスタ52のコレクタ電流は抵抗器50を流れるので、
トランジスタ53のベース電圧は、トランジスタ52に
コレクタ電流が生じることによって、抵抗器50の抵抗
値とトランジスタ52のコレクタ電流との積に対応する
電圧分だけ低下する。一方、トランジスタ53のベース
は、カレントミラー回路400の出力(トランジスタ5
2のコレクタ電流)だけでなく、抵抗器50を介してこ
の波形処理回路への入力信号にも結合されている。した
がって、トランジスタ53のベースには、この波形処理
回路への入力信号電圧から、トランジスタ52のコレク
タ電流による抵抗器50での電圧降下分が差引かれた電
圧が現れる。この結果、トランジスタ53のベースに現
れる信号波形は、トランジスタ46のベースへの入力信
号のうち立下り部分の波形が尖鋭に補正されたものとな
る。つまり、入力信号の立下り部分の波形のなまりが改
善される。トランジスタ53はエミッタフォロワとして
動作するので、トランジスタ53のエミッタには、トラ
ンジスタ53のベースに現れた信号と同様の、立下り部
分のなまりが改善された波形を有する信号が現れる。
【0027】このように、本実施例では、入力信号から
これに含まれる直流成分が低域フィルタ100によって
抽出され、抽出された直流成分と元の入力信号とを受け
る差動増幅器200によって元の入力信号に含まれる交
流成分が抽出される。抽出された交流成分はカレントミ
ラー回路300および400によって半波整流されて、
正方向への振幅を有する部分(立上り部分)を除去され
る。立上り部分を除去された交流成分、すなわち、前記
抽出された交流成分のうち負方向への振幅を有する部分
(立下り部分)だけが極性を反転され、トランジスタ5
3のベースにおいて元の入力信号と加算される。この結
果、トランジスタ53のエミッタから元の入力信号の立
下り部分の波形のなまりが改善された信号が得られる。
【0028】次に、この波形処理回路に、立下り部分の
波形になまりのある矩形波に入力された場合を例にとっ
て、この波形処理回路の動作について説明する。説明に
あたっては図2を参照する。図2は、この波形処理回路
にそのような矩形波が入力された場合の、この波形処理
回路内の主要な部分に現れる信号波形を示す図である。
【0029】信号源12からトランジスタ46および5
3のベースに図2(a)で示されるような波形の信号が
与えられた場合、トランジスタ32のベース電圧は、入
力信号(図2(a))の立上り時にトランジスタ31の
ベース電圧よりも高くなり、入力信号の立下り時にトラ
ンジスタ31のベース電圧よりも低くなる。したがっ
て、トランジスタ32のコレクタ電流は、図2(b)に
示されるように、入力信号の立上り時に一時的に減少
し、入力信号の立下り時に一時的に増大する。つまり、
トランジスタ32のコレクタ電流は、入力信号の立上り
時において、定電流源34が供給する電流以下となり、
入力信号の立下り時において、定電流源34が供給する
電流以上となる。このため、トランジスタ52にコレク
タ電流が流れるのは、入力信号の立下り時だけとなる。
トランジスタ52のコレクタには、トランジスタ32の
コレクタ電流と定電流源34が供給する電流との差に対
応する大きさの電流が流れるので、トランジスタ52の
コレクタ電流波形は、図2(c)に示されるように、ト
ランジスタ32のコレクタ電流波形(図2(b))の正
方向への振幅を有する部分Cだけが抽出されたものとな
る。したがって、トランジスタ52のコレクタ電流によ
って抵抗器50の両端間に生じる電圧は、図2(d)に
示されるように、入力信号の立下り時に最大となる尖鋭
なパルス波形を示す。トランジスタ53のベース電圧
は、入力信号であるトランジスタ46のベース電圧より
も抵抗器50の両端間の電圧分だけ低くなるので、トラ
ンジスタ53のベース電圧波形は、図2(e)に示され
るように、入力信号波形(破線で示す)に図2(d)に
示される信号波形を極性を反転させて(一点鎖線で示
す)重合わせたもの、つまり、図2(a)の波形の信号
から図2(d)の波形の信号を差引いたもの(実線で示
す)となる。すなわち、トランジスタ53のベースおよ
びエミッタに現れる信号波形は、入力信号波形の立下り
部分Dにおけるなまりが改善されたものとなる。
【0030】図3は本発明の他の実施例の信号波形処理
回路の構成を示す回路図である。上記実施例では、波形
処理回路への入力信号として出力回路600に与えられ
る信号は入力回路500内のトランジスタ46のベース
から取出されたが、トランジスタ46のエミッタから取
出されてもよい。具体的には、出力回路600内のトラ
ンジスタ53のベースにおいて、カレントミラー回路3
00および400によって抽出された立下り部分の信号
と加算されるべき信号を入力回路500内のトランジス
タ46のエミッタから取出したい場合には、入力回路5
00と出力回路600とを結合する抵抗器50が図3に
示されるように、トランジスタ46のエミッタとトラン
ジスタ53のベースとの間に接続されればよい。
【0031】図4は、本発明のさらに他の実施例の信号
処理回路の構成を示す回路図である。図1および図3で
示される実施例によれば、入力信号波形の立下り部分の
なまりが改善されるが、これらと同様の機能構成の回路
を用いて入力信号波形の立上り部分のなまりを改善する
ことも可能である。たとえば、図4に示されるように、
図1の信号波形処理回路の場合と逆に、低域フィルタ1
00の出力をトランジスタ32のベースに与えトランジ
スタ46のエミッタ出力をトランジスタ31のベースに
与え、かつ、カレントミラー回路700をカレントミラ
ー回路400の出力端とトランジスタ53のベースとの
間に付加すれば、入力信号の立上り部分の波形のなまり
を改善することができる。
【0032】図4を参照して、この信号波形処理回路に
おいては、トランジスタ32のベースに入力信号から抽
出された直流成分が与えられ、トランジスタ31のベー
スに元の入力信号が与えられるので、トランジスタ32
のコレクタ電流は、先の実施例の場合と逆に、入力信号
の立上り時に増大し、入力信号の立下り時に減少する。
このため、トランジスタ52のコレクタ電流は入力信号
の立上り時にのみ流れる。一方、カレントミラー回路7
00は、電源端子11とトランジスタ52のコレクタと
の間に接続されるPNP型トランジスタ55および、電
源端子11とトランジスタ53のベースとの間に接続さ
れるPNP型トランジスタ56を含む。トランジスタ5
5および56のゲートは互いに接続され、トランジスタ
55のベースとコレクタとは互いに接続される。したが
って、トランジスタ52にコレクタ電流が流れることに
よって、トランジスタ56のコレクタから抵抗器50に
流れる電流が生じる。このように、本実施例によれば、
トランジスタ52にコレクタ電流が流れることによっ
て、抵抗器50に先の実施例の場合とは逆方向の電流が
流れるので、入力信号の立上りに応答してトランジスタ
53のベース電圧が一時的に上昇する。
【0033】図5は、この波形処理回路に立上り部分の
波形になまりがある信号が入力された場合にトランジス
タ32のコレクタ,トランジスタ56のコレクタ,抵抗
器50の両端間,およびトランジスタ53のベースのそ
れぞれに現れる信号波形を示す図である。この波形処理
回路にたとえば図5(a)に示されるような、立上り部
分になまりのある矩形波が入力されると、トランジスタ
32のコレクタ電流波形およびトランジスタ52のコレ
クタ電流波形はそれぞれ図5(b)および(c)に示さ
れるように、図2(b)および(c)において入力信号
に立上りに対応する部分と立下りに対応する部分とを入
替えたものとなる。トランジスタ52のコレクタ電流は
カレントミラー回路700によって極性を反転されて抵
抗器50に供給される。この結果、トランジスタ53の
ベース電圧波形は図5(e)に示されるように、元の入
力信号波形(破線で示す)と抵抗器50に現れる電圧波
形(一点鎖線で示す)とがたし合わされて、入力信号波
形の立上り部分のなまりが改善されたものとなる。抵抗
器50の両端間の電圧波形は図5(d)に示されるよう
に、前記入力信号の立上りに応答して最大となる。
【0034】もちろん、図4に示される回路において、
抵抗器50はトランジスタ46のエミッタとトランジス
タ53のベースとの間に設けられてもよい。
【0035】以上のように、上記いずれの実施例におい
ても、抵抗器とコンデンサとを含む時定数回路と、差動
増幅器と、カレントミラー回路とが組合わされて用いら
れることによって、入力信号の波形のなまりが改善され
る。したがって、信号波形のなまりを改善するための従
来の信号波形処理回路のように、周囲の温度変化の影響
を大きく受けるダイオード等の素子が不要となるので、
入力信号波形のなまりを温度変化に影響されず安定して
改善することは可能となる。さらに、入力信号波形のな
まりを改善するために用いられる信号(トランジスタ5
2のコレクタに現れるパルス信号)は、入力信号とこの
入力信号から抽出された直流成分との差電圧を増幅する
ことによって得られるものであり、従来のように所定の
基準レベルと入力信号との差電圧に基づいて作成される
ものではない。このため、入力信号の振幅の大きさにか
かわらず、入力信号の波形のなまりが確実に改善され
る。さらに、コンデンサ48の容量は、入力信号の高域
成分のみが除去されるような値に設定されればよいの
で、入力信号として映像信号が用いられた場合でも、コ
ンデンサ48として従来のように大容量のものを用いる
必要がない。このため、上記いずれの実施例の波形処理
回路も半導体集積回路装置化に有利である。
【0036】
【発明の効果】請求項1に係る信号波形処理装置によれ
ば、入力信号の波形のなまりを、周囲の温度変化や、入
力信号の電圧レベルやその種類にかかわらず確実に改善
することが可能となる。請求項2および3に係る信号波
形処理装置によれば、入力信号の波形のなまり部分だけ
を整形することができる。請求項4に係る信号波形処理
装置によれば、入力信号の波形のレベルの下降における
なまりを改善することができる。請求項5に係る信号波
形処理装置によれば、入力信号の波形のレベルの上昇に
おけるなまりを改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の信号波形処理回路の構成を
示す回路図である。
【図2】図1に示される信号波形処理回路の動作を説明
するための波形図である。
【図3】本発明の他の実施例の信号波形処理回路の構成
を示す回路図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例の信号波形処理回路
の構成を示す回路図である。
【図5】図4に示される信号波形処理回路の動作を説明
するための波形図である。
【図6】信号波形の立下り部分のなまりを改善するため
の従来の信号波形処理回路の構成を示す回路図である。
【図7】映像信号処理におけるクリップ回路の機能を説
明するための波形図である。
【図8】映像信号処理において信号波形の立下り部分で
のなまりを改善するための回路が必要となる理由を説明
するための波形図である。
【符号の説明】
100 低域フィルタ 200 差動増幅器 300,400,700 カレントミラー回路 500 入力回路 600 出力回路 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レベルの上昇または下降のいずれか一方
    にだけなまりを有する入力信号の波形を整形する信号波
    形処理装置であって、 前記入力信号を微分して微分信号を生成する微分手段
    と、 前記微分信号のうち前記入力信号の前記なまりに対応す
    る成分だけを抽出して整流微分信号を生成する整流手段
    と、 前記入力信号と前記整流微分信号を加減算する加減算手
    段とを備える信号波形処理装置。
  2. 【請求項2】 前記微分手段は、前記微分信号を生成す
    る差動増幅手段を含み、 前記整流手段は、前記差動増幅手段から出力される電流
    から定電流を減算することにより前記整流微分信号を生
    成する、請求項1に記載の信号波形処理装置。
  3. 【請求項3】 前記微分手段は、前記入力信号の低周波
    数成分だけを抽出する低域成分抽出手段をさらに含み、 前記差動増幅手段は、前記入力信号の低周波数成分と前
    記入力信号とに応答して前記微分信号を生成する、請求
    項2に記載の信号波形処理装置。
  4. 【請求項4】 レベルの下降にだけなまりを有する入力
    信号の波形を整形する信号波形処理装置であって、 ベースに前記入力信号が供給される第1のトランジスタ
    を含む第1のエミッタフォロワ回路と、 前記第1のトランジスタのエミッタに接続される低周波
    フィルタと、 前記低周波フィルタから出力される信号と前記入力信号
    とに応答して差動増幅を行なう差動増幅器と、 前記差動増幅器の出力電流から定電流を減算することに
    よって整流微分信号を生成するカレントミラー回路と、 ベースが、前記第1のトランジスタのベースおよび前記
    カレントミラー回路の出力ノードに接続される第2のト
    ランジスタを含む第2のエミッタフォロワ回路とを備
    え、 前記差動増幅器は、 ベースが前記低周波フィルタに接続される第3のトラン
    ジスタと、 ベースが前記第1のトランジスタのエミッタに接続さ
    れ、コレクタが前記カレントミラー回路の入力ノードに
    接続される第4のトランジスタとを含む、信号波形処理
    装置。
  5. 【請求項5】 レベルの上昇にだけなまりを有する入力
    信号の波形を整形する信号波形処理装置であって、 ベースに前記入力信号が供給される第1のトランジスタ
    を含む第1のエミッタフォロワ回路と、 前記第1のトランジスタのエミッタに接続される低周波
    フィルタと、 前記低周波フィルタから出力される信号と前記入力信号
    とに応答して差動増幅を行なう差動増幅器と、 前記差動増幅器の出力電流から定電流を減算する第1の
    カレントミラー回路と、 入力ノードが前記第1のカレントミラー回路の出力ノー
    ドに接続され、出力ノードが前記第1のトランジスタの
    ベースに接続される第2のカレントミラー回路と、 ベースが、前記第2のカレントミラー回路の出力ノード
    に接続される第2のトランジスタを含む第2のエミッタ
    フォロワ回路とを備え、 前記差動増幅器は、 ベースが前記低周波フィルタに接続され、コレクタが前
    記第1のカレントミラー回路の入力ノードに接続される
    第3のトランジスタと、 ベースが前記第1のトランジスタのエミッタに接続され
    る第4のトランジスタとを含む、信号波形処理装置。
JP3075289A 1991-04-08 1991-04-08 信号波形処理装置 Expired - Fee Related JP2700961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3075289A JP2700961B2 (ja) 1991-04-08 1991-04-08 信号波形処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3075289A JP2700961B2 (ja) 1991-04-08 1991-04-08 信号波形処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04310014A JPH04310014A (ja) 1992-11-02
JP2700961B2 true JP2700961B2 (ja) 1998-01-21

Family

ID=13571932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3075289A Expired - Fee Related JP2700961B2 (ja) 1991-04-08 1991-04-08 信号波形処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2700961B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5885911A (ja) * 1981-11-18 1983-05-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 波形等化方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04310014A (ja) 1992-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4860105A (en) Noise Reducing circuit of a video signal
US4326223A (en) Video signal recording and/or reproducing apparatus with gain control
JP2700961B2 (ja) 信号波形処理装置
JP3135253B2 (ja) 信号処理装置
US4280100A (en) Time modulation pulse averaging demodulator
KR0185388B1 (ko) 영상 신호 기록 장치의 대역 제한기
JP2545775Y2 (ja) 再生特性切換回路
KR100492984B1 (ko) 영상 신호의 고주파 증강 제어장치
JP2636238B2 (ja) エクスパンダ回路
JP3355632B2 (ja) レベル制御回路
JP2937328B2 (ja) 非線形エンファシス・ディエンファシス回路
JPH03192571A (ja) 磁気記録再生装置
JPH0659010B2 (ja) Fm信号復調器
JPH0115024Y2 (ja)
US5138273A (en) FM demodulator
JPH0734535B2 (ja) フイルタ回路
JPH0419627B2 (ja)
JP2831996B2 (ja) 信号記録装置
JPH11195943A (ja) リミッタ回路
JPS5818375Y2 (ja) 周波数変調装置
JPS6053925B2 (ja) クリツプ回路
JPS5890808A (ja) パルス幅変調増幅器
JPS6336568B2 (ja)
JPH0898145A (ja) スミア補正回路
JPH0758559A (ja) スルーレート制御増幅器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970826

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees