JP2699649B2 - 車両用エアバック装置 - Google Patents

車両用エアバック装置

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車のインストルメントパネル内もしくは
ステアリングホイールのセンターパッド内に配設され
て、車両の衝突時等の急減加速度が発生した際に乗員の
受ける衝撃を緩和するエアバッグ装置に関するものであ
る。
従来の技術 従来から車両の衝突時等における衝撃力が所定値以上
であった場合には、起爆装置に点火してガス容器を起動
し、インストルメントパネル内もしくはステアリングホ
イールのセンターパッド内に折り畳まれた状態として収
納されているエアバッグ本体を膨張展開して、乗員のイ
ンストルメントパネル又はフロントウインドパネルに対
する衝撃を和らげるようにしたエアバッグ装置が知られ
ている。
このようなエアバッグの構造例として、例えば特開昭
64−90841号公報には、第5図に示した構成が開示され
ている。図中の1はエアバッグ本体であって、図示例で
は該エアバッグ本体1が膨張展開された状態を示してい
る。このエアバッグ本体1のガス流入口1aの周辺付とガ
ス衝突部1bの周辺部には補強パッチ3a,3bが固着されて
いて、この補強パッチ3a,3b間に帯状の膨出規制部材5a,
5b,5c,5dが取り付けられている。この膨出規制部材5a,5
b,5c,5dの両端部と前記補強パッチ3a,3bとは、それぞれ
縫製部7,7・・・にて縫着されているのが通例である。
このようなエアバッグ装置によれば、車両の衝突時に
は衝突検知センサからの入力信号によって図外のインフ
レータに内蔵された起爆装置が作動して、矢印Aに示し
たようにガス流入口1aからエアバッグ本体1内に高圧ガ
スが送り込まれ、このエアバッグ本体1が膨張展開した
際に、前記膨出規制部材5a,5b,5c,5dによってエアバッ
グ本体1が略球状となり、過剰な膨出に起因する乗員へ
の二次衝突を防止することができる。
発明が解決しようとする課題 しかしながらこのような従来の車両用エアバッグ装置
の場合、前記膨出規制部材5a,5b,5c,5dの両端部が縫製
部7によってガス流入口1aの周辺部及びガス衝突部1bの
周辺部に固定されていたため、エアバッグ本体1の製作
時に縫製等の煩瑣な工程が必要である上、該縫製部7の
強度を維持するために別途に補強パッチ3a,3bを準備し
なければならないので、コストアップを招来してしまう
という課題があった。
更にエアバッグ本体1の急激な膨張による衝撃力によ
って上記縫製部7,7・・・が破断し易く、且つこのよう
な破断が発生した場合には、膨張時のエアバッグ本体1
の形状が一定とならないという問題点を含んでいる。
そこで本発明はこのような従来の車両用エアバッグ装
置が有している課題を解消して、製作時の工程が簡易化
される上、膨張時のエアバッグ本体の形状を一定とする
ことができるエアバッグ装置を提供することを目的とす
るものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記の目的を達成するために、高圧ガスを発
生するインフレータと、折り畳まれた状態に収納された
エアバッグ本体とよりなり、上記インフレータを起動す
る制御手段からの信号に基づいて、エアバッグ本体を車
室方向に膨張展開するようにした車両用エアバッグ装置
において、先ず請求項1により、上記エアバッグ本体
を、経糸及び緯糸を用いた織物を主体として構成すると
ともに、該エアバッグ本体のガス流入口の周辺部に沿う
部位に補強部材を取り付け、エアバッグ本体の内方で且
つ前記ガス流入口と対向する部位に、該エアバッグ本体
を構成する織物の経糸もしくは緯糸の複数本をを所定長
だけエアバッグ本体の内方に向けて分離してループ状に
立ち上がる係止片を形成し、この係止片に帯状の膨出規
制部材を挿通して、該膨出規制部材の両端部を前記補強
部材に固定した構成にしてあり、請求項2により、前記
係止片を構成する経糸もしくは緯糸を、他の一般部に用
いられている経糸もしくは緯糸よりも太く形成してあ
る。
更に請求項3により、前記係止片を、エアバッグ本体
の内方複数箇所に形成してあり、請求項4により、前記
係止片の立ち上がり部分を円弧状に形成した車両用エア
バッグ装置の構成にしてある。
作用 このようなエアバッグ装置の構成によれば、車両の衝
突時等にインフレータに内蔵された起爆装置が作動し
て、ガス流入口からエアバッグ本体内に高圧ガスが送り
込まれ、このエアバッグ本体が膨張展開するが、この時
に係止片と補強部材との間に取り付けられた膨出規制部
材により、エアバッグ本体の過剰な膨出を規制してエア
バッグ本体の膨出形状が一定となる。
エアバッグ本体の膨張時には、膨出規制部材に衝撃的
な張力が加えられるが、このような張力は係止片の近傍
部に位置する織物の目ずれによって吸収されるので、上
記の衝撃力によって膨出規制部材が破断される惧れがな
い。
又、係止片を構成する経糸もしくは緯糸を他の一般的
に用いられている糸よりも太く形成したことにより、係
止片自体の強度が向上される。
更に上記係止片をエアバッグ本体内の複数箇所に形成
したことにより、膨出規制部材が挿通される係止片を複
数の係止片の中から適当に選択することができて、膨張
時におけるエアバッグ本体の形状の自由度を大きくする
ことができる。
又、係止片の立ち上がり部分を円弧状に形成したこと
によってエアバッグ本体の膨張時に係止片を構成する経
糸もしくは緯糸に均一な力が加えられるので、係止片自
体の強度が安定するという作用が得られる。
実施例 以下図面に基づいて本発明にかかる車両用エアバッグ
装置の一実施例を、前記従来の構成と同一の構成部分に
同一の符号を付して詳述する。
第1図は本実施例を適用したエアバッグ本体1を全体
的に示す外観図、第2図は同部分的破断図であり、エア
バッグ本体1は経糸及び緯糸を織り込んだジャガード織
物を主体として構成されている。
1aは該エアバッグ本体1の一方側の表面に略円形状に
開口されたガス流入口であって、このガス流入口1aの周
辺部に沿うエアバッグ本体1には、多数の孔部9,9・・
・が開口されており、且つガス流入口1aの周辺部に沿う
エアバッグ本体1の内側には、円環状の補強部材11が配
置され、この補強部材11の環状部分に沿って開口された
孔部12,12・・・が前記エアバッグ本体1の孔部9,9・・
・と図外の締付具を用いて固定されている。
一方、エアバッグ本体1の内方で前記ガス流入口1aと
対向する部位には、該エアバッグ本体1を構成する織物
の経糸19bもしくは緯糸19aの複数本を所定長だけエアバ
ッグ本体1の内方に向けて分離してループ状に立ち上が
る係止片13が形成されており、この係止片13に帯状の膨
出規制部材15が挿通され、且つ該膨出規制部材15の両端
部は、固定具17,17を用いて前記補強部材11の相対する
位置に固定されている。
図示例ではエアバッグ本体1を構成する織物中の複数
本の緯糸19a,19a・・・に対して、該緯糸19a、19a・・
・に織り込まれる経糸19b,19b・・・を1本おきに緯糸1
9a,19a・・・から分離して一定長だけエアバッグ本体1
の内方にループ状に立ち上がらせることによって係止片
13が構成されている。
尚、上記経糸19b,19b・・・は数本おきに立ち上がら
せても良く、更に経糸19bに代えて緯糸19aを同様に立ち
上がらせて上記係止片13を構成しても良い。
係止片13の全長は約40mm〜60mm,幅員は約60mmが適当
であるが、エアバッグ本体1に要求される強度に応じて
これらの寸法は適宜変更することができる。更に係止片
13の立ち上がり部分を接着剤を用いて固着すれば、該係
止片13の強度をより一層高めることが可能である。
係止片13は、エアバッグ本体1を製作する際の織布工
程の手順中にプログラミングすることによって容易に製
作することが可能であり、且つ係止片13を構成する経糸
19bもしくは緯糸19aを他の一般部に用いられている糸よ
りも太く形成することもできる。
このようなエアバッグ本体1の構成によれば、車両の
衝突時には衝突検知センサからの入力信号によって図外
のインフレータに内蔵された起爆装置が作動して、ガス
流入口1aからエアバッグ本体1内に高圧ガスが送り込ま
れ、このエアバッグ本体1が膨張展開するが、この時に
係止片13と補強部材11との間に取り付けられた膨出規制
部材15によってエアバッグ本体1の過剰な膨出を規制し
てエアバッグ本体1の膨出形状を一定とすることができ
る。
上記したエアバッグ本体1の膨張時に、膨出規制部材
15には衝撃的な張力が加えられるが、このような張力
は、第3図に示したように係止片13の近傍部21に位置す
る織物の目ずれ,特に経糸19bの長手方向に沿う位置ず
れによって吸収することが可能であり、従って前記した
衝撃力によって膨出規制部材15が破断される惧れがな
い。
又、係止片13を構成する経糸19bもしくは緯糸19aを他
の一般部に用いられている糸よりも太く形成したことに
より、係止片13自体の強度が向上する。
従って上記の実施例によれば、結果的に膨出規制部材
15と係止片13間の固定強度を高めることが可能となる。
尚、上記の実施例では、係止片13をエアバッグ本体1
内の1箇所に形成した例を示しているが、該係止片13は
1箇所に限定されるものではなく、適宜の複数箇所に形
成しても良い。該係止片13を複数箇所に設けた場合に
は、膨出規制部材15が挿通される係止片として複数の係
止片13の中から適当に選択することができて、エアバッ
グ本体1の膨張時における形状の自由度を大きくするこ
とができる。
第4図は本発明の変形例を示しており、本例の場合に
は緯糸19a,19a・・・から分離される経糸19b,19b・・・
の立ち上がり部分を円弧状23として形成したことが特徴
となっている。
経糸19b,19bの立ち上がり部にこのような円弧状23を
形成したことにより、係止片13を構成する経糸19bに均
一な力が加えられるので、係止片13自体の強度が安定す
るという作用が得られる。
更に前記したように係止片13の立ち上がり部分に接着
剤を塗着すれば、エアバッグ本体1が急激に膨張した際
の衝撃力によって経糸19aと緯糸19bとの間に摩擦が発生
せず、この摩擦による糸切れ現象がなくなり、係止片13
の強度を更に高めることが可能となる。
発明の効果 以上詳細に説明した如く、本発明にかかる車両用エア
バッグ装置によれば、エアバッグ本体を製作する際の織
布工程の手順中に係止片の形成工程をプログラミングす
ることによって容易に製作することが可能であり、且つ
縫製等の煩瑣な工程を不要として工程の簡易化及びコス
トの低廉化をはかることができる。
又、エアバッグ本体の膨張時に膨出規制部材に衝撃的
な張力が加えられた場合にあっても、この張力が係止片
の近傍部に位置する織物の目ずれによって吸収されるの
で、上記の衝撃力によって膨出規制部材が破断される惧
れがなく、膨張時のエアバッグ本体の形状を一定とし
て、車両の衝突時に乗員の受ける衝撃緩和力のばらつき
をなくすことが可能となる。
上記の係止片を構成する経糸もしくは緯糸を他の一般
部に用いられている糸よりも太く形成したことにより、
係止片自体の強度が向上され、更に上記係止片をエアバ
ッグ本体内の複数箇所に形成したことにより、膨出規制
部材が挿通される係止片を複数の係止片の中から適当に
選択することが可能となって、膨張時におけるエアバッ
グ本体の形状の自由度が拡大されるとういう効果があ
る。
更に係止片の立ち上がり部分を円弧状に形成したこと
により、エアバッグ本体の膨張時に係止片を構成する経
糸もしくは緯糸に均一な力を加えることができて、係止
片自体の強度が安定するという効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明にかかるエアバッグ装置の一実施例を示
す外観図、第2図は第1図の部分的破断図、第3図は第
2図の部分的拡大図、第4図は本発明の他の実施例を示
す要部外観図、第5図は従来のエアバッグ装置の一例を
示す概要図である。 1…エアバッグ本体、1a…ガス流入口、11…補強部材、
13…係止片、15…膨出規制部材、17…固定具、19a…緯
糸、19b…経糸。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧ガスを発生するインフレータと、折り
    畳まれた状態に収納されたエアバッグ本体とよりなり、
    上記インフレータを起動する制御手段からの信号に基づ
    いて、エアバッグ本体を車室方向に膨張展開するように
    した車両用エアバッグ装置において、 上記エアバッグ本体を、経糸及び緯糸を用いた織物を主
    体として構成するとともに、該エアバッグ本体のガス流
    入口の周辺部に沿う部位に補強部材を取り付け、エアバ
    ッグ本体の内方で且つ前記ガス流入口と対向する部位
    に、該エアバッグ本体を構成する織物の経糸もしくは緯
    糸の複数本を所定長だけエアバッグ本体の内方に向けて
    分離してループ状に立ち上がる係止片を形成し、この係
    止片に帯状の膨出規制部材を挿通して、該膨出規制部材
    の両端部を前記補強部材に固定したことを特徴とする車
    両用エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】前記係止片を構成する係糸もしくは緯糸
    を、他の一般部に用いられている経糸もしくは緯糸より
    も太く形成したことを特徴とする請求項1記載の車両用
    エアバッグ装置。
  3. 【請求項3】前記係止片を、エアバッグ本体の内方複数
    箇所に形成したことを特徴とする請求項1記載の車両用
    エアバッグ装置。
  4. 【請求項4】前記係止片の立ち上がり部分を円弧状に形
    成したことを特徴とする請求項1記載の車両用エアバッ
    グ装置。
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GB2271322B (en) * 1992-10-09 1995-08-30 Gen Engineering Improvements in or relating to an air-bag arrangement

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