JP2698245B2 - ハエ類の誘引剤 - Google Patents
ハエ類の誘引剤Info
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- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N65/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing material from algae, lichens, bryophyta, multi-cellular fungi or plants, or extracts thereof
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- A01N25/002—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests containing a foodstuff as carrier or diluent, i.e. baits
- A01N25/006—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests containing a foodstuff as carrier or diluent, i.e. baits insecticidal
-
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- A01N65/40—Liliopsida [monocotyledons]
- A01N65/44—Poaceae or Gramineae [Grass family], e.g. bamboo, lemon grass or citronella grass
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- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
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Description
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、竹を溶剤で抽出した成
分又は竹を搾り取ったエキスを有効成分とするハエ類の
誘引剤に関するものである。
分又は竹を搾り取ったエキスを有効成分とするハエ類の
誘引剤に関するものである。
【0003】
【従来の技術】ハエ類は、鶏舎、豚舎、牛舎、ゴミ処分
地から大量に発生して、発生源での作業能率に悪影響を
与えるばかりでなく、近隣住居に殺到して社会問題を引
き起こしている。これらのハエ類の防除にはピレスロイ
ド系薬剤、有機リン系薬剤、カーバメイト系薬剤等によ
る成虫及び幼虫駆除、あるいは昆虫成長制御剤による幼
虫駆除が広く行われている。しかし最近、これらの薬剤
に対する抵抗性の発達並びに大規模施設の登場によっ
て、防除効率は著しく低下している。特に高床式養鶏場
から発生するヒメイエバエの防除は困難を極めている。
即ち、本種の幼虫は各種薬剤に対して低感受性であるこ
とと、発生源が鶏収容ケージの真下のスノコであること
から薬剤の散布が困難な上に薬液の浸透が十分でないこ
と等が重なるためである。そのため、ヒメイエバエ防除
には成虫駆除が広く普及しているが、方法によっては畜
舎からハエを追い出すだけで、十分有効な方法といえな
い。また、ヒメイエバエ成虫が夜間に天井に係留する習
性を利用して殺虫剤に誘引作用を有する糖蜜や砂糖を添
加して散布し、防除効率を挙げ得る方法(誘引剤添加残
留噴霧法)が提唱されたが(例えば、畜産の研究、42
巻、745−748頁、846−850頁(1988
年)、生活と環境、36巻(8号)、106−113頁
(1991年)等)、これらの誘引剤は、ハエが散布面
に係留した場合には効力は増強するものの、その場に誘
引する効果は小さいため、十分な成果が得られていな
い。さらに、ハエ誘引トラップ、ハエ取りリボン、ハエ
取り紙等を用いる各種ハエ類の防除方法が知られている
が、これらの方法に使用される糖蜜、甘味質等の誘引剤
も、十分満足されるものが少ない。
地から大量に発生して、発生源での作業能率に悪影響を
与えるばかりでなく、近隣住居に殺到して社会問題を引
き起こしている。これらのハエ類の防除にはピレスロイ
ド系薬剤、有機リン系薬剤、カーバメイト系薬剤等によ
る成虫及び幼虫駆除、あるいは昆虫成長制御剤による幼
虫駆除が広く行われている。しかし最近、これらの薬剤
に対する抵抗性の発達並びに大規模施設の登場によっ
て、防除効率は著しく低下している。特に高床式養鶏場
から発生するヒメイエバエの防除は困難を極めている。
即ち、本種の幼虫は各種薬剤に対して低感受性であるこ
とと、発生源が鶏収容ケージの真下のスノコであること
から薬剤の散布が困難な上に薬液の浸透が十分でないこ
と等が重なるためである。そのため、ヒメイエバエ防除
には成虫駆除が広く普及しているが、方法によっては畜
舎からハエを追い出すだけで、十分有効な方法といえな
い。また、ヒメイエバエ成虫が夜間に天井に係留する習
性を利用して殺虫剤に誘引作用を有する糖蜜や砂糖を添
加して散布し、防除効率を挙げ得る方法(誘引剤添加残
留噴霧法)が提唱されたが(例えば、畜産の研究、42
巻、745−748頁、846−850頁(1988
年)、生活と環境、36巻(8号)、106−113頁
(1991年)等)、これらの誘引剤は、ハエが散布面
に係留した場合には効力は増強するものの、その場に誘
引する効果は小さいため、十分な成果が得られていな
い。さらに、ハエ誘引トラップ、ハエ取りリボン、ハエ
取り紙等を用いる各種ハエ類の防除方法が知られている
が、これらの方法に使用される糖蜜、甘味質等の誘引剤
も、十分満足されるものが少ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、誘引剤添加
残留噴霧法及び誘引トラップ等を用いるハエ類の防除方
法に使用されるすぐれた新規な誘引剤を提供することで
ある。本発明者らは、ハエ類の誘引剤について、長年に
亘り鋭意検討を重ねた結果、竹を溶剤で抽出した成分又
は竹を搾り取ったエキスが、ハエ類に対してすぐれた誘
引効果を有することを見出して、本発明を完成した。
残留噴霧法及び誘引トラップ等を用いるハエ類の防除方
法に使用されるすぐれた新規な誘引剤を提供することで
ある。本発明者らは、ハエ類の誘引剤について、長年に
亘り鋭意検討を重ねた結果、竹を溶剤で抽出した成分又
は竹を搾り取ったエキスが、ハエ類に対してすぐれた誘
引効果を有することを見出して、本発明を完成した。
【0005】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のハエ類の誘引剤
は、竹を溶剤で抽出した成分又は竹を搾り取ったエキス
からなる。本発明の竹は、イネ科(Gramineae )又はカ
ケササ亜科(Bambu-soideae )に含まれる竹であり得、
例えば、孟宗竹(Phyllostachys heterocycla )、淡竹
(ハチク)、苦竹(マダケ:Phyllostachs bambusoide
s)又は根曲竹(特にそれらの竹の子)をあげることが
できるが、好適には、孟宗竹又は苦竹の竹の子である。
は、竹を溶剤で抽出した成分又は竹を搾り取ったエキス
からなる。本発明の竹は、イネ科(Gramineae )又はカ
ケササ亜科(Bambu-soideae )に含まれる竹であり得、
例えば、孟宗竹(Phyllostachys heterocycla )、淡竹
(ハチク)、苦竹(マダケ:Phyllostachs bambusoide
s)又は根曲竹(特にそれらの竹の子)をあげることが
できるが、好適には、孟宗竹又は苦竹の竹の子である。
【0007】竹を抽出する溶剤としては、例えば、ヘキ
サン、ベンゼン、トルエン、キシレンのような炭化水素
類、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,
2−ジメトキシエタンのようなエーテル類、酢酸メチ
ル、酢酸エチルのようなエステル類、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノールのようなアルコール
類、メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素のよ
うなハロゲン化炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミドのようなアミド類、アセトニトリル
のようなニトリル類、ジメチルスルホキシドのようなス
ルホキシド類、水又は水とこれらの有機溶剤との混合物
をあげることができるが、好適には、エーテル類、含水
エーテル類、アルコール類、含水アルコール類又は水で
あり、さらに好適には、アルコール類又は水であり、特
に好適には、メタノール又はエタノールである。
サン、ベンゼン、トルエン、キシレンのような炭化水素
類、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,
2−ジメトキシエタンのようなエーテル類、酢酸メチ
ル、酢酸エチルのようなエステル類、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノールのようなアルコール
類、メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素のよ
うなハロゲン化炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミドのようなアミド類、アセトニトリル
のようなニトリル類、ジメチルスルホキシドのようなス
ルホキシド類、水又は水とこれらの有機溶剤との混合物
をあげることができるが、好適には、エーテル類、含水
エーテル類、アルコール類、含水アルコール類又は水で
あり、さらに好適には、アルコール類又は水であり、特
に好適には、メタノール又はエタノールである。
【0008】誘引されるハエ類は、双翅目、イエバエ科
(Muscidae)又はイエバエ亜科(Muscinae)のハエなら
特に限定されないが、例えば、イエバエ(Muscadomesti
ca )、ヒメイエバエ(Fannia canicularis)又はオオ
イエバエ(Muscina stabulans )をあげることができ
る。
(Muscidae)又はイエバエ亜科(Muscinae)のハエなら
特に限定されないが、例えば、イエバエ(Muscadomesti
ca )、ヒメイエバエ(Fannia canicularis)又はオオ
イエバエ(Muscina stabulans )をあげることができ
る。
【0009】本発明の竹の抽出成分は、以下の方法に従
って容易に製造される。例えば、竹(好適には、皮をむ
いた竹の子)を細断し、抽出溶剤を加え、0℃乃至20
0℃(好適には、室温乃至150℃)で30分間乃至4
8時間(好適には、1時間乃至24時間)抽出し、抽出
液を濃縮するか、抽出液から抽出溶剤を留去することに
より得られる。又、竹(好適には、皮をむいた竹の子)
を細断又は圧縮して、エキスを搾り取ることによっても
本発明の成分が得られる。
って容易に製造される。例えば、竹(好適には、皮をむ
いた竹の子)を細断し、抽出溶剤を加え、0℃乃至20
0℃(好適には、室温乃至150℃)で30分間乃至4
8時間(好適には、1時間乃至24時間)抽出し、抽出
液を濃縮するか、抽出液から抽出溶剤を留去することに
より得られる。又、竹(好適には、皮をむいた竹の子)
を細断又は圧縮して、エキスを搾り取ることによっても
本発明の成分が得られる。
【0010】
【発明の効果】本発明の竹を溶剤で抽出した成分又は竹
を搾り取ったエキスは、ハエ類に対して、すぐれた誘引
効果を有し、誘引剤添加残留噴霧法及び誘引トラップ等
を用いるハエ類の防除方法に使用される。その使用に当
っては、この分野で良く知られた方法に従って製剤化す
ることが好ましい。例えば、誘引剤添加残留噴霧法に使
用する場合には、プロペンタホス、アザメチオホス、ク
ロルピリホスメチル、ダイアジノ、トリクロルホン、フ
ェニトロチオンのような有機リン系殺虫剤、アレスリ
ン、ペルメトリン、クリスロン、エトフェンプロックス
のようなピレスロイド系殺虫剤、カルバリール、プロプ
クスル、2−s−ブチルフェニル N−メチルカーバメ
イト(BPMC)のようなカーバメイト系殺虫剤の水和
剤又は乳剤を水で任意に希釈して、本発明の成分を加
え、噴霧液を調製して使用する。本発明の成分(抽出
液)の使用量は、殺虫剤の希釈液(殺虫成分約0.2重
量%含有)に対して、0.01乃至10重量%(好適に
は、0.05乃至1重量%)である。
を搾り取ったエキスは、ハエ類に対して、すぐれた誘引
効果を有し、誘引剤添加残留噴霧法及び誘引トラップ等
を用いるハエ類の防除方法に使用される。その使用に当
っては、この分野で良く知られた方法に従って製剤化す
ることが好ましい。例えば、誘引剤添加残留噴霧法に使
用する場合には、プロペンタホス、アザメチオホス、ク
ロルピリホスメチル、ダイアジノ、トリクロルホン、フ
ェニトロチオンのような有機リン系殺虫剤、アレスリ
ン、ペルメトリン、クリスロン、エトフェンプロックス
のようなピレスロイド系殺虫剤、カルバリール、プロプ
クスル、2−s−ブチルフェニル N−メチルカーバメ
イト(BPMC)のようなカーバメイト系殺虫剤の水和
剤又は乳剤を水で任意に希釈して、本発明の成分を加
え、噴霧液を調製して使用する。本発明の成分(抽出
液)の使用量は、殺虫剤の希釈液(殺虫成分約0.2重
量%含有)に対して、0.01乃至10重量%(好適に
は、0.05乃至1重量%)である。
【0011】また、誘引トラップを用いる防除方法に使
用する場合には、補助剤を用いて製剤化することが好ま
しい。補助剤としては、例えば、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、オクタノールのような
アルコール類、燃料油、機械油、紙、砂糖、牛乳、脱脂
粉乳、米糠、ふすま、トウモロコシ粉、コムギ粉、家畜
飼料等があげられ、これらに本発明の成分を溶解又は浸
み込ませて製剤化し、適当な形のトラップにセットして
使用する。本発明の成分(抽出液)の使用量は、殺虫剤
の希釈液(殺虫成分約0.1重量%含有)に対して、重
量比で、0.05乃至10(好適には、0.1乃至2)
である。また、誘引成分の発散には、熱、風等を利用す
ることもでき、誘引効率を高めるために、光、性フェロ
モンの併用もできる。
用する場合には、補助剤を用いて製剤化することが好ま
しい。補助剤としては、例えば、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、オクタノールのような
アルコール類、燃料油、機械油、紙、砂糖、牛乳、脱脂
粉乳、米糠、ふすま、トウモロコシ粉、コムギ粉、家畜
飼料等があげられ、これらに本発明の成分を溶解又は浸
み込ませて製剤化し、適当な形のトラップにセットして
使用する。本発明の成分(抽出液)の使用量は、殺虫剤
の希釈液(殺虫成分約0.1重量%含有)に対して、重
量比で、0.05乃至10(好適には、0.1乃至2)
である。また、誘引成分の発散には、熱、風等を利用す
ることもでき、誘引効率を高めるために、光、性フェロ
モンの併用もできる。
【0012】さらに、ハエ取りリボン、ハエ取り紙を用
いる防除方法に使用される場合は、粘着物質、例えば、
アラビアガム、塩化ビニルエマルジョン及びヒマシ油の
混合物等に本発明の成分を加えて混合し、紙板、合成樹
脂板、合板、繊維ロープ等に浸漬又は噴霧して、ハエ取
りリボン等を作成する。また、市販のハエ取りリボン等
に誘引組成物を噴霧して使用することもできる。
いる防除方法に使用される場合は、粘着物質、例えば、
アラビアガム、塩化ビニルエマルジョン及びヒマシ油の
混合物等に本発明の成分を加えて混合し、紙板、合成樹
脂板、合板、繊維ロープ等に浸漬又は噴霧して、ハエ取
りリボン等を作成する。また、市販のハエ取りリボン等
に誘引組成物を噴霧して使用することもできる。
【0013】
【実施例】次に、製造例、試験例及び製剤例をあげて、
本発明をさらに具体的に説明する。
本発明をさらに具体的に説明する。
【0014】製造例1 メタノール抽出液 マダケの竹の子の部分250グラムを細断し、500ml
のメタノールを加え2時間加熱還流した。冷却後、不溶
物を濾去し、減圧下に200mlになるまで濃縮した。濃
縮液をヘキサン200mlで洗浄し、更に減圧下、100
mlまで濃縮し、メタノール抽出液を得た。この抽出液1
mgを50%含水エタノール10mlに溶解させたサンプル
のUVスペクトルを図1に示す。また、この抽出液の高
速液体クロマトグラム(カラム:Inertsil ODS-2, G,L
Science 社製,流出溶剤:水/アセトニトリル=20/
80,流速:1ml/分,検出器:220nmUV検出器)
を図2に示す。なお、図2中の数字は、保持時間(分)
を示す。
のメタノールを加え2時間加熱還流した。冷却後、不溶
物を濾去し、減圧下に200mlになるまで濃縮した。濃
縮液をヘキサン200mlで洗浄し、更に減圧下、100
mlまで濃縮し、メタノール抽出液を得た。この抽出液1
mgを50%含水エタノール10mlに溶解させたサンプル
のUVスペクトルを図1に示す。また、この抽出液の高
速液体クロマトグラム(カラム:Inertsil ODS-2, G,L
Science 社製,流出溶剤:水/アセトニトリル=20/
80,流速:1ml/分,検出器:220nmUV検出器)
を図2に示す。なお、図2中の数字は、保持時間(分)
を示す。
【0015】製造例2 エタノール抽出液 マダケの竹の子の部分250グラムを細断し、500ml
のエタノールを加え、室温で一晩放置後、不溶物を濾去
し、濾液を減圧下に100mlまで濃縮し、エタノール抽
出液を得た。この抽出液1mgを50%含水エタノール1
0mlに溶解させサンプルのUVスペクトルを図3に示
す。また、この抽出液の高速液体クロマトグラム(測定
条件は、メタノール抽出液の場合と同一。)を図4に示
す。なお、図4中の数字は、保持時間(分)を示す。
のエタノールを加え、室温で一晩放置後、不溶物を濾去
し、濾液を減圧下に100mlまで濃縮し、エタノール抽
出液を得た。この抽出液1mgを50%含水エタノール1
0mlに溶解させサンプルのUVスペクトルを図3に示
す。また、この抽出液の高速液体クロマトグラム(測定
条件は、メタノール抽出液の場合と同一。)を図4に示
す。なお、図4中の数字は、保持時間(分)を示す。
【0016】製造例3 水抽出液 マダケの竹の子の部分250グラムを細断し、蒸留水5
00mlを加え、約半量の水が溜出するまで(約2時間)
加熱した。冷却後、残留液中の不溶物を濾去し、水抽出
液を得た。この抽出液1mgを50%含水エタノール10
mlに溶解させたサンプルのUVスペクトルを図5に示
す。また、この抽出液の高速液体クロマトグラム(測定
条件は、メタノール抽出液の場合と同一。)を図6に示
す。なお、図6中の数字は、保持時間(分)を示す。
00mlを加え、約半量の水が溜出するまで(約2時間)
加熱した。冷却後、残留液中の不溶物を濾去し、水抽出
液を得た。この抽出液1mgを50%含水エタノール10
mlに溶解させたサンプルのUVスペクトルを図5に示
す。また、この抽出液の高速液体クロマトグラム(測定
条件は、メタノール抽出液の場合と同一。)を図6に示
す。なお、図6中の数字は、保持時間(分)を示す。
【0017】さらに、製造例1−3で得られた抽出液の
シリカゲル薄層クロマトグラム(展開溶剤:ブタノール
/酢酸/水=5/1/1)を図7(ニンヒドリンで発
色)に示す。なお、図7中、1および4は、エタノール
抽出液(試料濃度が異なる)のクロマトグラムを示し、
2および5は、メタノール抽出液(試料濃度が異なる)
のクロマトグラムを示し、3および6は、水抽出液(試
料濃度が異なる)のクロマトグラムを示し、点線のスポ
ットは、UV吸収(254nm)を有するものを示す。
シリカゲル薄層クロマトグラム(展開溶剤:ブタノール
/酢酸/水=5/1/1)を図7(ニンヒドリンで発
色)に示す。なお、図7中、1および4は、エタノール
抽出液(試料濃度が異なる)のクロマトグラムを示し、
2および5は、メタノール抽出液(試料濃度が異なる)
のクロマトグラムを示し、3および6は、水抽出液(試
料濃度が異なる)のクロマトグラムを示し、点線のスポ
ットは、UV吸収(254nm)を有するものを示す。
【0018】試験例1 ハエ類に対する誘引活性 (1) 誘引組成物の調製 製造例1−3の各抽出液10ml、アザメチオホス(殺虫
剤)1%液10ml(主成分100mg)及び砂糖10g を
混合し、誘引組成物を得た。 (2) 各種ハエ類に対する誘引効力 誘引組成物1g を、直径9cmのロ紙(No.2)に均一に滴
下し、直径9cmのシャーレーに設置して乾燥させた。こ
れらのシャーレーを養鶏場の作業所のテーブルの上に、
30cmの間隔で並べた。それから60分経過後に誘引さ
れたハエ類を記録した。その結果を表1に示す。 表1 番号 竹の子抽出液 誘引頭数 1 エタノール抽出液 45*) 2 メタノール抽出液 29 3 水抽出液 16 4 なし(殺虫剤と砂糖混合) 3 *) イエバエ2頭、ヒメイエバエ29頭、オオイエバ
エ13頭及びその他1頭からなっていた。 本試験例からわかるように、竹の子抽出液は、各種のハ
エ類に対してすぐれた誘引効果を示した。
剤)1%液10ml(主成分100mg)及び砂糖10g を
混合し、誘引組成物を得た。 (2) 各種ハエ類に対する誘引効力 誘引組成物1g を、直径9cmのロ紙(No.2)に均一に滴
下し、直径9cmのシャーレーに設置して乾燥させた。こ
れらのシャーレーを養鶏場の作業所のテーブルの上に、
30cmの間隔で並べた。それから60分経過後に誘引さ
れたハエ類を記録した。その結果を表1に示す。 表1 番号 竹の子抽出液 誘引頭数 1 エタノール抽出液 45*) 2 メタノール抽出液 29 3 水抽出液 16 4 なし(殺虫剤と砂糖混合) 3 *) イエバエ2頭、ヒメイエバエ29頭、オオイエバ
エ13頭及びその他1頭からなっていた。 本試験例からわかるように、竹の子抽出液は、各種のハ
エ類に対してすぐれた誘引効果を示した。
【0019】製剤例1 噴霧液 プロペンタホス50%水和剤(三共(株)製)100g
を水で300倍に希釈して、製造例1のメタノール抽出
液75g を加えて、均一に分散させ、誘引抽出液0.2
5重量%含有の噴霧液を得た。
を水で300倍に希釈して、製造例1のメタノール抽出
液75g を加えて、均一に分散させ、誘引抽出液0.2
5重量%含有の噴霧液を得た。
【0020】製剤例2 ハエ取りリボン 粘着物質[アラビアガム、塩化ビニルエマルジョンおよ
びヒマシ油(粘度調整剤)の混合物]100g と製造例
1のメタノール抽出液10g を混合して、紙板(7cm×
70cm)の両面に合計2g 噴霧して、ハエ取りリボンを
作成した。
びヒマシ油(粘度調整剤)の混合物]100g と製造例
1のメタノール抽出液10g を混合して、紙板(7cm×
70cm)の両面に合計2g 噴霧して、ハエ取りリボンを
作成した。
【0021】製剤例3 誘引トラップ用のドライベイト 殺虫剤アザメチオホス10%水溶液を水で100倍に希
釈した溶液100g に製造例1のメタノール抽出液50
g を添加して、さらに三温糖500g と米糠500g を
加えて、誘引トラップ用のドライベイトを製造した。
釈した溶液100g に製造例1のメタノール抽出液50
g を添加して、さらに三温糖500g と米糠500g を
加えて、誘引トラップ用のドライベイトを製造した。
【0022】製剤例4 誘引トラップ用のドライベイト 殺虫剤アザメチオホス10%水溶液を水で100倍に希
釈した溶液100g に製造例2のエタノール抽出液50
g を添加して、さらに三温糖500g と米糠500g を
加えて、誘引トラップ用のドライベイトを製造した。
釈した溶液100g に製造例2のエタノール抽出液50
g を添加して、さらに三温糖500g と米糠500g を
加えて、誘引トラップ用のドライベイトを製造した。
【図面の簡単な説明】
【図1】メタノール抽出液のUVスペクトル
【図2】メタノール抽出液の高速液体クロマトグラム
【図3】エタノール抽出液のUVスペクトル
【図4】エタノール抽出液の高速液体クロマトグラム
【図5】水抽出液のUVスペクトル
【図6】水抽出液の高速液体クロマトグラム
【図7】エタノール抽出液、メタノール抽出液及び水抽
出液のシリカゲル薄層クロマトグラム
出液のシリカゲル薄層クロマトグラム
Claims (5)
- 【請求項1】竹を溶剤で抽出した成分又は竹を搾り取っ
たエキスを有効成分とするハエ類の誘引剤。 - 【請求項2】有効成分が竹を溶剤で抽出した成分である
請求項第1項の誘引剤。 - 【請求項3】竹が竹の子である請求項第2項の誘引剤。
- 【請求項4】溶剤が水又はアルコール類である請求項第
2項の誘引剤。 - 【請求項5】溶剤がメタノール又はエタノールである請
求項第2項の誘引剤。
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