JP2698015B2 - 転炉炉頂分析計の自動切替方法および転炉ガス分析装置 - Google Patents
転炉炉頂分析計の自動切替方法および転炉ガス分析装置Info
- Publication number
- JP2698015B2 JP2698015B2 JP5012927A JP1292793A JP2698015B2 JP 2698015 B2 JP2698015 B2 JP 2698015B2 JP 5012927 A JP5012927 A JP 5012927A JP 1292793 A JP1292793 A JP 1292793A JP 2698015 B2 JP2698015 B2 JP 2698015B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- suction
- converter
- analysis
- valve
- top gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数個の転炉が並存
し、稼働中の転炉と休止中の転炉がある場合の、稼働中
の転炉の炉頂ガス分析に関する。又は、休止中の転炉が
なくとも本切換制御を備える転炉炉頂ガス分析に関す
る。
し、稼働中の転炉と休止中の転炉がある場合の、稼働中
の転炉の炉頂ガス分析に関する。又は、休止中の転炉が
なくとも本切換制御を備える転炉炉頂ガス分析に関す
る。
【0002】
【従来の技術】転炉炉頂ガスの成分測定では、転炉炉頂
ガスを吸引プロ−ブを介してポンプで吸引し、金属フィ
ルタ4でダスト除去した後、冷却器を通しさらにフィル
タで小粒径のダストを除去し、流量計で流量を計測しつ
つ質量分析計でガス成分を分析する。複数個の転炉が並
設されている場合には、上述の炉頂ガス分析システムが
それぞれの転炉に備わっており、最も代表的な転炉運転
態様では、常時少くとも1つの転炉が稼働し少くとも1
つの転炉が休止している。
ガスを吸引プロ−ブを介してポンプで吸引し、金属フィ
ルタ4でダスト除去した後、冷却器を通しさらにフィル
タで小粒径のダストを除去し、流量計で流量を計測しつ
つ質量分析計でガス成分を分析する。複数個の転炉が並
設されている場合には、上述の炉頂ガス分析システムが
それぞれの転炉に備わっており、最も代表的な転炉運転
態様では、常時少くとも1つの転炉が稼働し少くとも1
つの転炉が休止している。
【0003】複数個の転炉が並設されている場合でも、
それぞれの炉頂ガス分析システムは個別(独立)であ
り、稼働中の転炉の炉頂ガス分析システムは測定のため
運転されるが、休止中の転炉の炉頂ガス分析システムは
同じく休止している。
それぞれの炉頂ガス分析システムは個別(独立)であ
り、稼働中の転炉の炉頂ガス分析システムは測定のため
運転されるが、休止中の転炉の炉頂ガス分析システムは
同じく休止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複数個の転炉が並設さ
れている場合でも従来は、稼働中の転炉の炉頂ガス分析
システムの質量分析計が故障しても、即時に正常な分析
計に切替えることが出来なかった。例えば冷却器,それ
にガスを圧送するポンプ,微粒径のダストを除去するフ
ィルタ等が異常となった場合、計器の測定値の挙動が異
常となるが、この場合、それらの交換と調整には時間が
かかる。また、異常に即座に対応して保修をすること
は、作業員を常時待機させることはコスト高となるの
で、実質上困難である。迅速な復旧のためのメンテナン
ス負荷が大きい。
れている場合でも従来は、稼働中の転炉の炉頂ガス分析
システムの質量分析計が故障しても、即時に正常な分析
計に切替えることが出来なかった。例えば冷却器,それ
にガスを圧送するポンプ,微粒径のダストを除去するフ
ィルタ等が異常となった場合、計器の測定値の挙動が異
常となるが、この場合、それらの交換と調整には時間が
かかる。また、異常に即座に対応して保修をすること
は、作業員を常時待機させることはコスト高となるの
で、実質上困難である。迅速な復旧のためのメンテナン
ス負荷が大きい。
【0005】本発明は、稼働中の炉頂ガス分析システム
の、吸引プロ−ブおよびそれからガスを吸引するポンプ
を除きそれ以降の要素が故障しても、実質上中断するこ
となく、稼働中の炉頂ガス分析を継続することを目的と
する。
の、吸引プロ−ブおよびそれからガスを吸引するポンプ
を除きそれ以降の要素が故障しても、実質上中断するこ
となく、稼働中の炉頂ガス分析を継続することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の第1番の発明で
は、使用中の質量分析計1と、それに伴う関連機器7,
8,11のいずれかが故障した時、故障情報が瞬時にデ
ータ処理装置12より制御装置26へ送信させて、制御
装置26はデータ処理装置12から送信された故障情報
を受けて、質量分析計1の測定を中止し、質量分析計1
4で測定するための切替え指令をデータ処理装置12及
びデータ処理装置25へ出力する。
は、使用中の質量分析計1と、それに伴う関連機器7,
8,11のいずれかが故障した時、故障情報が瞬時にデ
ータ処理装置12より制御装置26へ送信させて、制御
装置26はデータ処理装置12から送信された故障情報
を受けて、質量分析計1の測定を中止し、質量分析計1
4で測定するための切替え指令をデータ処理装置12及
びデータ処理装置25へ出力する。
【0007】具体的には、稼働中の第1転炉の炉頂ガス
を第1吸引プローブ(2)および第1開閉弁(3)を介して第
1吸引手段(7)で吸引して第1分析手段(10,1)に送り第
1分析手段(10,1)にて成分量を測定しているときに第1
情報処理装置(12)により成分量情報を収集しかつ第1吸
引手段(7)以降第1分析手段(10,1)の故障の有無を判定
し、第1情報処理装置(12)が故障有りを判定するとこれ
に応答して切換制御手段(26)により、第1吸引手段(7)
以降第1分析手段(10,1)の測定を停止し、休止中の第2
転炉の炉頂ガスを第2吸引プローブ(15)および第2開閉
弁(16)を介して吸引するための第2吸引手段(20)と第1
吸引手段(7)の吸気口をつなぐ転流流路に介挿された第
3開閉弁(6)を開き、第2吸引手段(20)以降第2分析手
段(23,14)による第1転炉の炉頂ガスの測定を開始す
る。
を第1吸引プローブ(2)および第1開閉弁(3)を介して第
1吸引手段(7)で吸引して第1分析手段(10,1)に送り第
1分析手段(10,1)にて成分量を測定しているときに第1
情報処理装置(12)により成分量情報を収集しかつ第1吸
引手段(7)以降第1分析手段(10,1)の故障の有無を判定
し、第1情報処理装置(12)が故障有りを判定するとこれ
に応答して切換制御手段(26)により、第1吸引手段(7)
以降第1分析手段(10,1)の測定を停止し、休止中の第2
転炉の炉頂ガスを第2吸引プローブ(15)および第2開閉
弁(16)を介して吸引するための第2吸引手段(20)と第1
吸引手段(7)の吸気口をつなぐ転流流路に介挿された第
3開閉弁(6)を開き、第2吸引手段(20)以降第2分析手
段(23,14)による第1転炉の炉頂ガスの測定を開始す
る。
【0008】本願の第2番の発明の転炉ガス分析装置
は、第1転炉の炉頂ガスを第1吸引プローブ(2)および
第1開閉弁(3)を介して吸引する第1吸引手段(7),第1
吸引手段(7)が吸引した炉頂ガスの成分量を測定する第
1分析手段(10,1),第1吸引手段(7)および第1開閉弁
(3),後記第3開閉弁(6)を駆動/停止および開/閉する
第1駆動制御手段(11)、および、第1分析手段(10,1)の
分析情報を収集し第1分析手段(10,1)の故障を監視する
第1情報処理手段(12)、でなる第1炉頂分析装置(34
A); 第2転炉の炉頂ガスを第2吸引プローブ(15)および第2
開閉弁(16)を介して吸引する第2吸引手段(20),第2吸
引手段(20)が吸引した炉頂ガスの成分量を測定する第2
分析手段(23,14),第2吸引手段(20)および第2開閉弁
(16)を駆動/停止および開/閉する第2駆動制御手段(2
4)、および、第2分析手段(23,14)の分析情報を収集し
第2分析手段(23,14)の故障を監視する第2情報処理手
段(25)、でなる第2炉頂分析装置(34B); 第1吸引手段(7)および第2吸引手段(20)の吸気口を結
ぶ転流流路; 該転流流路に介挿された第3開閉弁(6);および、 第1転炉稼働中には第1情報処理手段(12)に第1転炉の
炉頂ガス分析を指示し、第1情報処理手段(12)が故障を
検出したときには、第1情報処理手段(12)に、第1吸引
手段(7)以降第1分析手段(10,1)の停止を指令し、か
つ、第2情報処理手段(25)に、第2吸引手段(16)以降第
2分析手段(23,14)による転流流路経由の第1転炉炉頂
ガス分析を指令する切換制御手段(26);を備える。
は、第1転炉の炉頂ガスを第1吸引プローブ(2)および
第1開閉弁(3)を介して吸引する第1吸引手段(7),第1
吸引手段(7)が吸引した炉頂ガスの成分量を測定する第
1分析手段(10,1),第1吸引手段(7)および第1開閉弁
(3),後記第3開閉弁(6)を駆動/停止および開/閉する
第1駆動制御手段(11)、および、第1分析手段(10,1)の
分析情報を収集し第1分析手段(10,1)の故障を監視する
第1情報処理手段(12)、でなる第1炉頂分析装置(34
A); 第2転炉の炉頂ガスを第2吸引プローブ(15)および第2
開閉弁(16)を介して吸引する第2吸引手段(20),第2吸
引手段(20)が吸引した炉頂ガスの成分量を測定する第2
分析手段(23,14),第2吸引手段(20)および第2開閉弁
(16)を駆動/停止および開/閉する第2駆動制御手段(2
4)、および、第2分析手段(23,14)の分析情報を収集し
第2分析手段(23,14)の故障を監視する第2情報処理手
段(25)、でなる第2炉頂分析装置(34B); 第1吸引手段(7)および第2吸引手段(20)の吸気口を結
ぶ転流流路; 該転流流路に介挿された第3開閉弁(6);および、 第1転炉稼働中には第1情報処理手段(12)に第1転炉の
炉頂ガス分析を指示し、第1情報処理手段(12)が故障を
検出したときには、第1情報処理手段(12)に、第1吸引
手段(7)以降第1分析手段(10,1)の停止を指令し、か
つ、第2情報処理手段(25)に、第2吸引手段(16)以降第
2分析手段(23,14)による転流流路経由の第1転炉炉頂
ガス分析を指令する切換制御手段(26);を備える。
【0009】なお、カッコ内の記号は、図面に示し後述
する実施例の対応要素を示す。
する実施例の対応要素を示す。
【0010】
【作用】稼働中の第1転炉に備わる第1炉頂分析装置(3
4A)の第1吸引手段(7)以降第1分析手段(10,1)が故障す
ると、切換制御手段(26)が第1情報処理手段(12)に、第
1吸引手段(7)以降第1分析手段(10,1)の停止を指令
し、かつ、第2情報処理手段(25)に、第2吸引手段(16)
以降第2分析手段(23,14)による転流流路経由の第1転
炉炉頂ガス分析を指令する。
4A)の第1吸引手段(7)以降第1分析手段(10,1)が故障す
ると、切換制御手段(26)が第1情報処理手段(12)に、第
1吸引手段(7)以降第1分析手段(10,1)の停止を指令
し、かつ、第2情報処理手段(25)に、第2吸引手段(16)
以降第2分析手段(23,14)による転流流路経由の第1転
炉炉頂ガス分析を指令する。
【0011】これにより、第1吸引手段(7)以降第1分
析手段(10,1)による第1転炉炉頂ガスの成分分析は停止
するが、第1転炉炉頂ガスは第1プロ−ブ(2),第1開閉
弁(3)および第3開閉弁(6)を介して第2吸引手段(20)で
吸引されて第2分析手段(23,14)に与えら、第2炉頂分
析装置(34B)の第2吸引手段(20)以降第2分析手段(23,1
4)ならびに第2情報処理手段(25)で測定される。したが
って、稼働中の第1転炉の炉頂ガス分析は実質上中断し
ない。
析手段(10,1)による第1転炉炉頂ガスの成分分析は停止
するが、第1転炉炉頂ガスは第1プロ−ブ(2),第1開閉
弁(3)および第3開閉弁(6)を介して第2吸引手段(20)で
吸引されて第2分析手段(23,14)に与えら、第2炉頂分
析装置(34B)の第2吸引手段(20)以降第2分析手段(23,1
4)ならびに第2情報処理手段(25)で測定される。したが
って、稼働中の第1転炉の炉頂ガス分析は実質上中断し
ない。
【0012】本願の発明の他の目的および特徴は、図面
を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0013】
【実施例】図1に、本発明装置の一実施例の外観を示
す。第1転炉の炉体31Aは、スクラップ,溶銑,副原
料等を入れ酸素を吹きつけて精錬する炉である。ランス
32Aは酸素を吹きつけるものである。OGフード33
Aは炉体31Aで発生した排ガスを取り込む管である。
炉頂分析計34Aは、炉体31Aで発生した排ガス中の
成分を測定するものであり、転炉操業における成分調整
を判断するための重要な測定装置である。炉頂分析計3
4Aは短時間に分析することが装置として望ましいもの
である。排ガス誘引機35Aは煙突36に排ガスを送る
ためのものである。煙突36は、低濃度のCOガスを燃
焼して大気に放散するものである。図1に示す例では、
上述の炉体31A〜排ガス誘引機35Aの転炉設備が2
組並設されている。第2転炉の転炉設備には、アルファ
ベットAに代えてBを付した記号を与えている。一方の
転炉を操業しているとき他方の転炉は休止している。な
お、本例は、2炉の内一炉操業時の構成を示している
が、3以上の転炉を並設した複数炉操業でも、常に1つ
以上の休止炉があれば3以上の複数炉設備にも、本発明
は適用できる。又、休止炉がない転炉設備においても、
予備機として本切替制御を備える転炉炉頂ガス分析であ
れば、本発明は適用できる。
す。第1転炉の炉体31Aは、スクラップ,溶銑,副原
料等を入れ酸素を吹きつけて精錬する炉である。ランス
32Aは酸素を吹きつけるものである。OGフード33
Aは炉体31Aで発生した排ガスを取り込む管である。
炉頂分析計34Aは、炉体31Aで発生した排ガス中の
成分を測定するものであり、転炉操業における成分調整
を判断するための重要な測定装置である。炉頂分析計3
4Aは短時間に分析することが装置として望ましいもの
である。排ガス誘引機35Aは煙突36に排ガスを送る
ためのものである。煙突36は、低濃度のCOガスを燃
焼して大気に放散するものである。図1に示す例では、
上述の炉体31A〜排ガス誘引機35Aの転炉設備が2
組並設されている。第2転炉の転炉設備には、アルファ
ベットAに代えてBを付した記号を与えている。一方の
転炉を操業しているとき他方の転炉は休止している。な
お、本例は、2炉の内一炉操業時の構成を示している
が、3以上の転炉を並設した複数炉操業でも、常に1つ
以上の休止炉があれば3以上の複数炉設備にも、本発明
は適用できる。又、休止炉がない転炉設備においても、
予備機として本切替制御を備える転炉炉頂ガス分析であ
れば、本発明は適用できる。
【0014】図2に、図1に示す炉頂分析計34Aおよ
び34Bの構成と、これらの運転を制御する制御装置2
6との組合せを示す。
び34Bの構成と、これらの運転を制御する制御装置2
6との組合せを示す。
【0015】炉頂分析計34Aの質量分析計1は、ガス
成分を磁場の中に入れイオンを照射することにより各ガ
ス成分の質量数とイオン価の違いから、磁場と質量数の
一定の関係より成分量を求める質量分析計である。ガス
の成分測定をする流れは、吸引ポンプ7でガス吸引を行
うことで、ガス吸引プローブ2より電動弁3を通過し、
金属フィルタ4でダスト除去した後、吸引ポンプ7より
ガス湿度を除去するための冷却器8を経由し、さらに粒
子の細かいダストを除去する為のフィルタ9を通る。流
量計10によりガスの流量を計測した後、質量分析計1
でガスの成分分析を行う。電動弁5は質量分析計1にガ
スを供給又は遮断するためのものである。電動弁6は質
量分析計1が故障したときにガスを質量分析計14へ供
給するための休止炉側又は予備機へのバイパスルートを
つくる為のものである。制御盤11はガスを流すための
電動弁3〜流量計10を制御するための装置である。デ
ータ処理装置12はガス成分の成分判定及び質量分析計
1〜制御盤11の動作を監視する装置である。
成分を磁場の中に入れイオンを照射することにより各ガ
ス成分の質量数とイオン価の違いから、磁場と質量数の
一定の関係より成分量を求める質量分析計である。ガス
の成分測定をする流れは、吸引ポンプ7でガス吸引を行
うことで、ガス吸引プローブ2より電動弁3を通過し、
金属フィルタ4でダスト除去した後、吸引ポンプ7より
ガス湿度を除去するための冷却器8を経由し、さらに粒
子の細かいダストを除去する為のフィルタ9を通る。流
量計10によりガスの流量を計測した後、質量分析計1
でガスの成分分析を行う。電動弁5は質量分析計1にガ
スを供給又は遮断するためのものである。電動弁6は質
量分析計1が故障したときにガスを質量分析計14へ供
給するための休止炉側又は予備機へのバイパスルートを
つくる為のものである。制御盤11はガスを流すための
電動弁3〜流量計10を制御するための装置である。デ
ータ処理装置12はガス成分の成分判定及び質量分析計
1〜制御盤11の動作を監視する装置である。
【0016】炉頂分析計34Bの構成も炉頂分析計34
Aの上述の構成と同じである。炉頂分析計34Bの質量
分析計14は、ガス成分を磁場の中に入れイオンを照射
することにより各ガス成分の質量数とイオン価の違いか
ら、磁場と質量数の一定の関係より成分量を求める質量
分析計である。ガスの成分測定をする流れは、吸引ポン
プ20でガス吸引を行うことで、ガス吸引プローブ15
より電動弁16を通過し、金属フィルタ17でダスト除
去した後、吸引ポンプ20よりガス湿度を除去するため
の冷却器21を経由し、さらに粒子の細かいダストを除
去する為のフィルタ22を通る。流量計23によりガス
の流量を計測した後、質量分析計14でガスの成分分析
を行う。電動弁18は質量分析計14にガスを供給又は
遮断するためのものである。電動弁19は質量分析計1
が故障したときにガスを質量分析計14へ供給するため
の休止炉側又は予備機へのバイパスルートをつくる為の
ものである。制御盤24はガスを流すための電動弁16
〜流量計23を制御するための装置である。データ処理
装置25はガス成分の成分判定及び質量分析計14〜制
御盤24の動作を監視する装置である。
Aの上述の構成と同じである。炉頂分析計34Bの質量
分析計14は、ガス成分を磁場の中に入れイオンを照射
することにより各ガス成分の質量数とイオン価の違いか
ら、磁場と質量数の一定の関係より成分量を求める質量
分析計である。ガスの成分測定をする流れは、吸引ポン
プ20でガス吸引を行うことで、ガス吸引プローブ15
より電動弁16を通過し、金属フィルタ17でダスト除
去した後、吸引ポンプ20よりガス湿度を除去するため
の冷却器21を経由し、さらに粒子の細かいダストを除
去する為のフィルタ22を通る。流量計23によりガス
の流量を計測した後、質量分析計14でガスの成分分析
を行う。電動弁18は質量分析計14にガスを供給又は
遮断するためのものである。電動弁19は質量分析計1
が故障したときにガスを質量分析計14へ供給するため
の休止炉側又は予備機へのバイパスルートをつくる為の
ものである。制御盤24はガスを流すための電動弁16
〜流量計23を制御するための装置である。データ処理
装置25はガス成分の成分判定及び質量分析計14〜制
御盤24の動作を監視する装置である。
【0017】制御装置26は、一号炉からn号炉(図示
例はn=2)までの炉頂分析計34A,B,・・・の収
集デ−タおよび故障を常時監視するものである。
例はn=2)までの炉頂分析計34A,B,・・・の収
集デ−タおよび故障を常時監視するものである。
【0018】図3に、制御装置26の測定制御動作を示
す。転炉31Aが稼働中で転炉31Bが休止中の場合
(図3の1A−2A−3A)、質量分析計1と、それに
伴う関連機器7,8,11のいずれかが故障した時、故
障情報が瞬時にデータ処理装置12より制御装置26へ
送信される。制御装置26はこれに応答して、それに接
続された図示しない操作・表示ボ−ドに、炉頂分析計3
4A故障、および、炉頂分析計34Bへの計測器切換え
を表示しかつ警報を発っし、かつ、質量分析計1の測定
を中止し、質量分析計14で測定するための切替え指令
をデータ処理装置12及びデータ処理装置25へ出力す
る。データ処理装置12はガス吸引中の質量分析計1系
統を閉めるために電動弁5を遮断し、且つ電動弁6を開
けることでガスを休止炉側の質量分析計14へ送る。デ
ータ処理装置25はガス吸引を質量分析計14系統で行
う為に電動弁18を開け、且つバイパスルートである電
動弁19を開けポンプ20を駆動ることで、休止炉側の
質量分析計14でガス吸引を開始する(4A〜8A)。
その後、炉頂分析計34Aの点検と保修が終了して、操
作・表示ボ−ドより復帰指令が入力されると、制御装置
26はこれに応答して警報を解除し操作・表示ボ−ドの
表示の故障表示を消しかつ炉頂分析計34Aによる計測
を表示して、データ処理装置25に測定の停止を指示
し、データ処理装置12に測定開始を指示する。この指
示に応答してデータ処理装置25は電動弁18,19を
閉じ、ポンプ20を停止し、流量計23および質量分析
計14による計測を停止し、デ−タ処理装置25は電動
弁6を閉じ、電動弁5を開きかつポンプ7を駆動し、流
量計10および質量分析計1による計測を開始する(9
A〜12A−3A)。
す。転炉31Aが稼働中で転炉31Bが休止中の場合
(図3の1A−2A−3A)、質量分析計1と、それに
伴う関連機器7,8,11のいずれかが故障した時、故
障情報が瞬時にデータ処理装置12より制御装置26へ
送信される。制御装置26はこれに応答して、それに接
続された図示しない操作・表示ボ−ドに、炉頂分析計3
4A故障、および、炉頂分析計34Bへの計測器切換え
を表示しかつ警報を発っし、かつ、質量分析計1の測定
を中止し、質量分析計14で測定するための切替え指令
をデータ処理装置12及びデータ処理装置25へ出力す
る。データ処理装置12はガス吸引中の質量分析計1系
統を閉めるために電動弁5を遮断し、且つ電動弁6を開
けることでガスを休止炉側の質量分析計14へ送る。デ
ータ処理装置25はガス吸引を質量分析計14系統で行
う為に電動弁18を開け、且つバイパスルートである電
動弁19を開けポンプ20を駆動ることで、休止炉側の
質量分析計14でガス吸引を開始する(4A〜8A)。
その後、炉頂分析計34Aの点検と保修が終了して、操
作・表示ボ−ドより復帰指令が入力されると、制御装置
26はこれに応答して警報を解除し操作・表示ボ−ドの
表示の故障表示を消しかつ炉頂分析計34Aによる計測
を表示して、データ処理装置25に測定の停止を指示
し、データ処理装置12に測定開始を指示する。この指
示に応答してデータ処理装置25は電動弁18,19を
閉じ、ポンプ20を停止し、流量計23および質量分析
計14による計測を停止し、デ−タ処理装置25は電動
弁6を閉じ、電動弁5を開きかつポンプ7を駆動し、流
量計10および質量分析計1による計測を開始する(9
A〜12A−3A)。
【0019】転炉31Bが稼働中で転炉31Aが休止中
の場合には、制御装置26は、上述の制御動作と同様な
制御動作を図3のステップ1B〜12Bのル−トで行な
う。この場合、炉頂分析計34Bが故障すると、転炉3
1Bの炉頂ガスを電動弁19および6を通して、更に電
動弁5を通してポンプ7で吸引し、流量計10および質
量分析計1で転炉31Bの炉頂ガス成分を分析する。
の場合には、制御装置26は、上述の制御動作と同様な
制御動作を図3のステップ1B〜12Bのル−トで行な
う。この場合、炉頂分析計34Bが故障すると、転炉3
1Bの炉頂ガスを電動弁19および6を通して、更に電
動弁5を通してポンプ7で吸引し、流量計10および質
量分析計1で転炉31Bの炉頂ガス成分を分析する。
【0020】
【発明の効果】本発明により、 (1)稼働中の質量分析計が故障しても即時に、休止炉
側又は予備機の質量分析計に切替えることにより、盲操
業の危険が減少し、冗長度の向上となる。
側又は予備機の質量分析計に切替えることにより、盲操
業の危険が減少し、冗長度の向上となる。
【0021】(2)質量分析計が故障しても自動切替え
でバックアップ系統(休止炉側分析計又は予備機分析
計)に切替るのでメンテナンス負荷が軽減する。
でバックアップ系統(休止炉側分析計又は予備機分析
計)に切替るのでメンテナンス負荷が軽減する。
【図1】 本発明の一実施例外観を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】 図1に示す炉頂分析計34Aおよび34Bの
構成ならびにそれらと制御装置26との組合せを示すブ
ロック図である。
構成ならびにそれらと制御装置26との組合せを示すブ
ロック図である。
【図3】 図2に示す制御装置26の制御動作を示すフ
ロ−チャ−トである。
ロ−チャ−トである。
1:質量分析計 2:ガス吸引プロ−
ブ 3:電動弁 4:フィルタ 5:電動弁 6:電動弁 7:ポンプ 8:冷却器 9:フィルタ 10:流量計 11:制御盤 12:データ処理装
置 14:質量分析計 15:ガス吸引プロ
−ブ 16:電動弁 17:フィルタ 18:電動弁 19:電動弁 20:ポンプ 21:冷却器 22:フィルタ 23:流量計 24:制御盤 25:デ−タ処理装
置 26:制御装置 31A,31B:炉体 32A,32B:ラ
ンス 33A,33B:OGフード 34A,34B:炉
頂分析計 35A,35B:排ガス誘引機 36A,36B:煙
突
ブ 3:電動弁 4:フィルタ 5:電動弁 6:電動弁 7:ポンプ 8:冷却器 9:フィルタ 10:流量計 11:制御盤 12:データ処理装
置 14:質量分析計 15:ガス吸引プロ
−ブ 16:電動弁 17:フィルタ 18:電動弁 19:電動弁 20:ポンプ 21:冷却器 22:フィルタ 23:流量計 24:制御盤 25:デ−タ処理装
置 26:制御装置 31A,31B:炉体 32A,32B:ラ
ンス 33A,33B:OGフード 34A,34B:炉
頂分析計 35A,35B:排ガス誘引機 36A,36B:煙
突
Claims (2)
- 【請求項1】稼働中の第1転炉の炉頂ガスを第1吸引プ
ローブおよび第1開閉弁を介して第1吸引手段で吸引し
て第1分析手段に送り第1分析手段にて成分量を測定し
ているときに第1情報処理装置により成分量情報を収集
しかつ第1吸引手段以降第1分析手段の故障の有無を判
定し、 第1情報処理装置が故障有りを判定するとこれに応答し
て切換制御手段により、第1吸引手段以降第1分析手段
の測定を停止し、休止中の第2転炉の炉頂ガスを第2吸
引プローブおよび第2開閉弁を介して吸引するための第
2吸引手段と第1吸引手段の吸気口をつなぐ転流流路に
介挿された第3開閉弁を開き、第2吸引手段以降第2分
析手段による第1転炉の炉頂ガスの測定を開始する、 転炉炉頂分析計の自動切替方法。 - 【請求項2】第1転炉の炉頂ガスを第1吸引プローブお
よび第1開閉弁を介して吸引する第1吸引手段,第1吸
引手段が吸引した炉頂ガスの成分量を測定する第1分析
手段,第1吸引手段および第1開閉弁,後記第3開閉弁
を駆動/停止および開/閉する第1駆動制御手段、およ
び、第1分析手段の分析情報を収集し第1分析手段の故
障を監視する第1情報処理手段、でなる第1炉頂分析装
置; 第2転炉の炉頂ガスを第2吸引プローブおよび第2開閉
弁を介して吸引する第2吸引手段,第2吸引手段が吸引
した炉頂ガスの成分量を測定する第2分析手段,第2吸
引手段および第2開閉弁を駆動/停止および開/閉する
第2駆動制御手段、および、第2分析手段の分析情報を
収集し第2分析手段の故障を監視する第2情報処理手
段、でなる第2炉頂分析装置; 第1吸引手段および第2吸引手段の吸気口を結ぶ転流流
路; 該転流流路に介挿された第3開閉弁;および、 第1転炉稼働中には第1情報処理手段に第1転炉の炉頂
ガス分析を指示し、第1情報処理手段が故障を検出した
ときには、第1情報処理手段に、第1吸引手段以降第1
分析手段の停止を指令し、かつ、第2情報処理手段に、
第2吸引手段以降第2分析手段による転流流路経由の第
1転炉炉頂ガス分析を指令する切換制御手段; を備える転炉ガス分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5012927A JP2698015B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 転炉炉頂分析計の自動切替方法および転炉ガス分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5012927A JP2698015B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 転炉炉頂分析計の自動切替方法および転炉ガス分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06220516A JPH06220516A (ja) | 1994-08-09 |
JP2698015B2 true JP2698015B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=11818959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5012927A Expired - Lifetime JP2698015B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 転炉炉頂分析計の自動切替方法および転炉ガス分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2698015B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002071895A (ja) * | 2000-08-30 | 2002-03-12 | Fuji Electric Co Ltd | 放射性廃棄物減容システム |
CN114486401B (zh) * | 2020-11-12 | 2024-04-09 | 江苏集萃冶金技术研究院有限公司 | 一种转炉烟气热态取样样气半干法预处理方法 |
CN114480778B (zh) * | 2020-11-12 | 2023-05-09 | 江苏集萃冶金技术研究院有限公司 | 基于热态取样的转炉烟气样气干法预处理方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5442323A (en) * | 1977-09-10 | 1979-04-04 | Nisshin Steel Co Ltd | Control procedure of steel making process using mass spectormeter |
JPH0336602A (ja) * | 1989-07-03 | 1991-02-18 | Nec Corp | 二重化制御方式 |
JPH0354639A (ja) * | 1989-07-21 | 1991-03-08 | Nec Corp | 二重化制御方式 |
-
1993
- 1993-01-28 JP JP5012927A patent/JP2698015B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06220516A (ja) | 1994-08-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3667611B2 (ja) | 自動車排ガス測定システム | |
JP2698015B2 (ja) | 転炉炉頂分析計の自動切替方法および転炉ガス分析装置 | |
JP2005049353A (ja) | 自動車排ガス測定システム | |
JPH061556A (ja) | エレベータの遠隔故障診断装置 | |
CN209247724U (zh) | 自动取气机构、气体检测装置及sf6气体在线检测系统 | |
JP2986834B2 (ja) | 清浄作業台 | |
JP2005069874A (ja) | ガス濃度測定装置 | |
JP2005127907A (ja) | ガス検知システム及び複合ガス検知システム | |
JP4434439B2 (ja) | リフロー半田付け装置及び方法 | |
JP4456243B2 (ja) | ブロア異常検知装置を有する自動車排ガス測定システム | |
CN221377895U (zh) | 一种炉内氧气浓度的监测装置 | |
JP3667608B2 (ja) | 自動車排ガス測定システム | |
KR20200099296A (ko) | 풍속감지 기능을 갖는 배기기 | |
JPH0961434A (ja) | 分析装置 | |
JPH05296523A (ja) | 空気調和機の自己診断方法 | |
JPH10320043A (ja) | サーボドライバ診断装置 | |
CN218470616U (zh) | 一种多通道氧气分析装置 | |
JPH11194819A (ja) | 異常表示装置 | |
JP2021187660A (ja) | 乗客コンベヤの遠隔監視システム | |
JP2006264912A (ja) | エレベータドアの診断装置、及びエレベータ装置 | |
JPS61133412A (ja) | 故障診断装置 | |
JPS63258616A (ja) | 集塵装置 | |
KR20220151378A (ko) | 환기장치의 커버분리대응 안전제어시스템 및 안전제어방법 | |
JP2005314082A (ja) | エレベータ点検装置 | |
KR200282928Y1 (ko) | 배가스 분석실의 적정 산소농도 유지장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970819 |