JP2697841B2 - ポンプのダイヤフラムの構造 - Google Patents

ポンプのダイヤフラムの構造

Info

Publication number
JP2697841B2
JP2697841B2 JP63061522A JP6152288A JP2697841B2 JP 2697841 B2 JP2697841 B2 JP 2697841B2 JP 63061522 A JP63061522 A JP 63061522A JP 6152288 A JP6152288 A JP 6152288A JP 2697841 B2 JP2697841 B2 JP 2697841B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
hardness
rubber
main body
central portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63061522A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01237370A (ja
Inventor
士郎 水越
俊夫 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP63061522A priority Critical patent/JP2697841B2/ja
Publication of JPH01237370A publication Critical patent/JPH01237370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2697841B2 publication Critical patent/JP2697841B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はダイヤフラムポンプにおいて外周部の固定部
がケーシングに固定にされ中央部に可動体が連結されて
中央部に駆動力を加えて往復動されるダイヤフラムの構
造に関するものである。
[従来の技術] 従来のダイヤフラムA′は第12図に示すように外周部
の固定部2を除いて全面に亘って比較的薄い肉厚にて形
成されると共に全面に亙って同じ柔らかいゴム硬度で形
成されている。このダイヤフラムA′は固定部がケーシ
ングに固定され、ダイヤフラムA′の中央がセンタープ
レート3にて挟持され、往復駆動される可動体がセンタ
ープレート3を介してダイヤフラムA′の中央に連結さ
れていた。そして可動体でダイヤフラムA′を往復駆動
することによりダイヤフラムA′が振動して吸入した流
体を吐出するようになっていた。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来例にあってはダイヤフラムA′が振動するこ
とによりセンタープレート3とダイヤフラムA′が接触
することにより摩耗したり、またダイヤフラムが局部的
に曲げを受けることにより屈曲疲労を受けたりし、早期
にダイヤフラムA′の劣化が進み、破損するという問題
があった。
本発明は叙述の点に鑑みてなされたものであって、本
発明の目的をするところはダイヤフラムの摩耗や局部的
屈曲をなくすことによりダイヤフラムの寿命を延ばすこ
とができるポンプのダイヤフラムの構造を提供するにあ
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本発明ポンプのダイヤフラム
の構造は、往復駆動される可動体4が連結されるダイヤ
フラムAの中央部5の硬度をダイヤフラムAの本体部6
の硬度よりゴム硬度で10゜以上高くして成ることを特徴
とする。
また上記目的を達成するため往復駆動される可動体4
が連結されるダイヤフラムAの中央部5の肉厚をダイヤ
フラムの外周の固定部2と中央部5との間の本体部6の
肉厚より1.5〜3倍厚くし、中央部5の硬度を本体部6
の硬度よりゴム硬度で10゜〜20゜高くすることも好まし
い。
[作用] 上記のように構成したことによりダイヤフラムAの中
央部5を従来のようにセンタープレートなしで可動体4
に連結できると共に中央部5も弧状に屈曲できるように
なり、ダイヤフラムAが摩耗する部分がなくなると共に
ダイヤフラムAが局部的に屈曲するところもなくなっ
た。
[実施例] 先ず第1図、第2図に示す実施例から述べる。ダイヤ
フラムAは全体が円盤状になるようにゴムのような材料
にて形成され、中央の中央部5と、外周の固定部2と、
中央部5と固定部2との間の本体部6を有している。本
実施例の場合、ゴムにて形成せるダイヤフラムAの中央
部5の硬度を本体部6の硬度に比べてゴム硬度で10゜以
上高くしてある。このダイヤフラムAを成形する場合第
2図に示すように上型8と下型9との間で加圧成形され
るのであるが、金型の中央には加硫促進剤などの硬度を
アップさせる材料を配合したゴムブロック10aを置き、
その外周部には通常の配合をしたゴムブロック10bを置
き、この状態で加圧成形する。そして加硫することで形
成される。このように形成したダイヤフラムAは中央部
5が高硬度であり、本体部6が通常の硬度であり、中央
部5と本体部6との間の境界部11は少しづつ硬度が変化
するやや硬い部分となる。このダイヤフラムAはダイヤ
フラムポンプに組み込んで使用されるものであり、ダイ
ヤフラムAの外周の固定部2は圧縮室の外周でケーシン
グに固定され、ダイヤフラムAの中央部5には可動体4
が連結される。この可動体4には永久磁石を設けてあ
り、この可動体4を電磁石の対向磁極間に配置し、電磁
石に通電することにより可動体4を往復駆動できるよう
になっている。ダイヤフラムAの中央部5と可動体4の
端部とを連結する際、中央部5の硬度が高いので従来の
ようにセンタープレートを用いないで直接連結すること
ができる。しかして可動体4を往復駆動してダイヤフラ
ムAを振動させるとポンプ作用をさせることができる
が、ダイヤフラムAが振動して伸びた状態では第1図に
示すように本体部6が伸びると共に中央部5及び中央部
5と本体部6の境界部11はゴム硬度に応じて緩やかな断
面円弧状に曲成される。このためダイヤフラムAに局部
的に屈曲するところがなくなる。
次に第3図に示す実施例について述べる。本実施例の
場合、ダイヤフラムAの中央部5の肉厚を本体部6の肉
厚に比べ1.5〜3倍程度厚くしてあり、また中央部5の
硬度を本体部6の硬度に比べてゴム硬度で10〜20゜程度
高くしてある。中央部6と本体部6との間は弧状部7と
してあり、本体部6から中央部5に向けて徐々に硬度が
高くなっている。このように構成されたダイヤフラムA
は振動したとき全体的に滑らかな断面円弧状の曲成さ
れ、局部的に屈曲を生じない。この実施例のダイヤフラ
ムAのように中央部5の肉厚を厚くすると共に硬度を高
くする理由は次の理由からである。第1図に示す実施例
の場合、本体部6に対する中央部5の硬度アップは現状
では20゜程度が限度であり、滑らかな断面円弧状を作る
にはやや不足である。また第4図はダイヤフラムAの中
央部5の肉厚を厚くした場合の他の利点を示すものであ
る。この場合、中央部5と本体部6とは弧状部7で連な
っている。ところで従来のダイヤフラムA′にあって
は、周縁の固定部2を除いて同じ肉厚にしてあったので
第9図に示すようにダイヤフラムA′の中央部5′をセ
ンタープレート3で挟持し、可動体4に連結していた。
そして電磁石に交流を通電することにより可動体4を往
復駆動し、ダイヤフラムA′を振動させるようになって
いる。このとき交流の電源周波数に応じ正弦波状に変化
する駆動力と、ダイヤフラムA′自体のゴム反力との合
成によりダイヤフラムA′は往復の振幅運動をするが、
「正弦波で変わる駆動力の周波数」とダイヤフラムA′
が振動しやすい周波数(これはゴム反力、可動体4重量
等から決まる値)が一致すると、共振状態となり、小さ
な力で大きな振幅をする状態となる。この状態ではポン
プ効率(空気量/消費電力の値)が高くなる。しかしゴ
ム反力と振幅の関係は(ゴム反力)∝(振幅)の関係
にあり、従来の構造ではゴム伸縮部は第10図の区間aの
みであり、振幅によりゴム反力F1が大きく変動する。そ
して上記のように電磁駆動されるポンプの場合、基本的
には振幅が電源周波数と反比例する関係を持っているこ
とから、従来構造では電源周波数によりゴム反力は大幅
に変わる。従って「ダイヤフラムA′が振動しやすい周
波数」から少し移動するとダイヤフラムA′は振動しに
くくなる。この結果「駆動力の周波数」と「ダイヤフラ
ムA′が振動しやすい周波数」が一致する共振周波数領
域が狭く、第11図に示すようにポンプ効率が高い周波数
領域は狭い。第11図で横軸は電源周波数で、縦軸は効率
であり、b点は共振周波数であり、矢印方向に効率が低
下する。ところが第4図に示すような構造になっている
と、次のような動作をする。この構造でダイヤフラムA
の振幅が小さい場合、第5図に示すように本体部6のみ
が伸び、ゴム反力を生じる。一方ダイヤフラムAの振幅
が大きい場合は第6図に示すように本体部6の伸びに加
えて厚肉の中央部5が断面円弧状に曲がるためゴム反力
のアップは従来のダイヤフラムに比べて小さい。このよ
うなダイヤフラムAの動きの結果から振幅によるゴム反
力は第7図に示すように従来より小さくなる。この図で
横軸は振幅で、縦軸はゴム反力であり、グラフの実線が
本発明のダイヤフラムAで破線が従来のダイヤフラム
A′である。従って振幅によるゴム反力の変化が小さく
なる結果電源周波数が変わり振幅の変動があってもダイ
ヤフラムAが振動しやすい状態から大きく外れることは
ない。このため「駆動力の加わる周波数」と「ダイヤフ
ラムAが振動しやすい周波数」が一致する共振状態は広
い周波数範囲で生じ、ポンプ効率(空気量/消費電力)
が高い周波数は第8図に示すように広くなる。第8図で
横軸は電源周波数で縦軸は効率であり、グラフの実線は
本発明のダイヤフラムAで破線は従来のダイヤフラム
A′である。
[発明の効果] 本発明の請求項1記載の発明は往復駆動される可動体
が連結されるダイヤフラムの中央部の硬度をダイヤフラ
ムの本体部の硬度よりゴム硬度で10゜以上高くしている
ので、センタープレートなしで可動体を直接連結できる
と共に振動したとき中央部が緩やかな断面円弧状に曲が
るものであって、摩耗したり局部的な屈曲を生じたりせ
ず、ダイヤフラムの寿命を向上できるものであり、また
センタープレートなしで低コストにできるものである。
また本発明の請求項2記載の発明は往復駆動される可
動体が連結されるダイヤフラムの中央部の肉厚をダイヤ
フラムの外周の固定部と中央部との間の本体部の肉厚よ
り1.5〜3倍厚くし、中央部の硬度を本体部の硬度より
ゴム硬度で10゜〜20゜高くしているので、請求項1の発
明と同様にセンタープレートなしで可動体を直接連結で
きると共に振動したとき中央部が緩やかな断面円弧状に
曲がるものであって、摩耗したり局部的な屈曲を生じた
りせず、ダイヤフラムの寿命を向上できるものであり、
またセンタープレートなしで低コストにできるものであ
り、さらにダイヤフラムの中央部の硬度を高くするため
中央部の肉厚を厚くするものでも中央部の肉厚を余り厚
くする必要がないのでダイヤフラムの肉厚変化が少なく
ゴムにて成形するときの成形が容易なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の断面図、第2図は同上のダ
イヤフラムを成形する状態の断面図、第3図は同上の他
の実施例の断面図、第4図は同上の他の例の断面図、第
5図及び第6図は第4図の例の動作を説明する断面図、
第7図は同上のダイヤフラムの振幅とゴム反力の関係を
示すグラフ、第8図は同上の電源周波数と効率を示すグ
ラフ、第9図は第4図の例を説明するための従来例の断
面図、第10図は第9図の従来例の動作を説明する断面
図、第11図は同上の電源周波数と効率を示すグラフ、第
12図は従来例の断面図であって、Aはダイヤフラム、2
は固定部、5は中央部、6は本体部、7は弧状部であ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】往復駆動される可動体が連結されるダイヤ
    フラムの中央部の硬度をダイヤフラムの本体部の硬度よ
    りゴム硬度で10゜以上高くして成ることを特徴とするポ
    ンプのダイヤフラムの構造。
  2. 【請求項2】往復駆動される可動体が連結されるダイヤ
    フラムの中央部の肉厚をダイヤフラムの外周の固定部と
    中央部との間の本体部の肉厚より1.5〜3倍厚くし、中
    央部の硬度を本体部の硬度よりゴム硬度で10゜〜20゜高
    くして成ることを特徴とするポンプのダイヤフラムの構
    造。
JP63061522A 1988-03-15 1988-03-15 ポンプのダイヤフラムの構造 Expired - Lifetime JP2697841B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63061522A JP2697841B2 (ja) 1988-03-15 1988-03-15 ポンプのダイヤフラムの構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63061522A JP2697841B2 (ja) 1988-03-15 1988-03-15 ポンプのダイヤフラムの構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01237370A JPH01237370A (ja) 1989-09-21
JP2697841B2 true JP2697841B2 (ja) 1998-01-14

Family

ID=13173510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63061522A Expired - Lifetime JP2697841B2 (ja) 1988-03-15 1988-03-15 ポンプのダイヤフラムの構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2697841B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5417317B2 (ja) 2008-03-14 2014-02-12 株式会社タクミナ 金属製ダイヤフラム
CN111102176A (zh) * 2018-10-29 2020-05-05 日本电产株式会社 隔膜泵用隔膜片和隔膜泵

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS608492U (ja) * 1983-06-28 1985-01-21 松下電工株式会社 ダイアフラムポンプのダイアフラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01237370A (ja) 1989-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2764332C (en) Fluid disc pump
US8821134B2 (en) Fluid disc pump
CA2764334A1 (en) Pump with disc-shaped cavity
JP2848872B2 (ja) ダイヤフラムポンプ
US20070040636A1 (en) Electromagnetic machine with a deformable membrane
JP2697841B2 (ja) ポンプのダイヤフラムの構造
CN102884318A (zh) 能量传送流体隔膜及装置
JP3686460B2 (ja) 振動式圧縮機
JP2528778Y2 (ja) ポンプのダイヤフラムの構造
JPS644301Y2 (ja)
JP2547542B2 (ja) 電磁振動型ダイヤフラム式エア−ポンプ
JPH0417829Y2 (ja)
JP2547543B2 (ja) エア−ポンプ
JPS5835871Y2 (ja) 振動ばねの取付構造
JP2807746B2 (ja) 振動型ポンプ
JPH0355832Y2 (ja)
WO2017038146A1 (ja) 電磁式ポンプ
CN1542274A (zh) 封闭式压缩机
US3255956A (en) Diaphragm type air pump
JP2002285968A (ja) 電磁振動式ダイヤフラムポンプ
JP3370565B2 (ja) ダイヤフラム型ポンプ
JPS6237982Y2 (ja)
JPH0513994Y2 (ja)
RU2066794C1 (ru) Вибронасос
Kawai et al. The compressor noise-shell and steel materials