JP2697765B2 - 挟み込み防止手段を備えた折り畳み式側柵 - Google Patents

挟み込み防止手段を備えた折り畳み式側柵

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JP2697765B2
JP2697765B2 JP7284172A JP28417295A JP2697765B2 JP 2697765 B2 JP2697765 B2 JP 2697765B2 JP 7284172 A JP7284172 A JP 7284172A JP 28417295 A JP28417295 A JP 28417295A JP 2697765 B2 JP2697765 B2 JP 2697765B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベッド等(通常の
ベッド、移送用ベッド、ICUベッド)のサイドフレー
ム上に取り付けた、折り畳み式側柵において、折り畳む
際に手などを挾み込んだりするのを防止するようにし
た、挟み込み防止手段を備えた折り畳み式側柵に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ベッド等のサイドフレームに設
けられる側柵は、患者の落下防止のためのものとして、
安全対策上不可欠なものであるが、種々の構成の側柵が
知られている。このような側柵のうち、例えば、折り畳
み式側柵は、ベッドサイドフレーム上において、折り畳
み、立ち上げ自在であり、また、ロック機構によって立
ち上げた状態に維持する構成としたものであり、ベッド
への乗り降りの際、いちいち取り外す必要はなく、折り
畳むだけでよいので、介護者の手を煩わすことのない優
れた効果を発揮するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、側柵を
折り畳むことにより、側柵を構成する複数の支柱と、支
柱頂部に設けた上横桟がサイドフレーム上に折り重なる
ように倒伏する構造のものでは、うっかり手などを前記
サイドフレーム上に置いたまま折り畳むようなことをす
ると、前記支柱間に挾み込まれたりすることとなり、思
わぬ怪我をするおそれがある。本発明はこのような不都
合を排除するために提案されたものであって、側柵を折
り畳む際、挟み込み防止手段によって手を挾み込むよう
なことのないようにした、挟み込み防止手段を備えた折
り畳み式側柵を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、ベッド等のサイドフレーム上に装着
するようにした、下横桟と、下横桟上に起立倒伏可能に
取り付けた複数の支柱と、複数の支柱頂部に掛け渡し取
り付けた上横桟と、前記支柱と上横桟間に、支柱を立位
状態に維持する立位保持機構を備えた折り畳み式側柵に
おいて、前記下横桟上に複数の支柱が倒伏するのを中途
で阻止するようにした、倒伏阻止手段を設けた。前述の
構成において、前記倒伏阻止手段は、基部材と、この基
部材に起立倒伏可能に装着して、常時立位方向に付勢す
る一方、手動的に前記付勢力に抗して倒伏するように構
成した支柱保持部材とを有することを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる挟み込み防
止手段を備えた折り畳み式側柵について、一つの実施の
形態を示し、添付の図面に基づいて以下説明する。図1
に、ベッド等のサイドフレーム1に装着した、立位状態
にある折り畳み式側柵2を示し、この折り畳み式側柵2
は、下横桟3と、下横桟3上に起立倒伏可能に取り付け
た複数のパイプ状の支柱4と、複数の支柱4頂部に掛け
渡し取り付けた上横桟5と、前記支柱4と上横桟5間
に、支柱4を立位状態に維持する立位保持機構6を備え
る構成としている。そして、前記下横桟3上には、複数
の支柱4が倒伏するのを中途で阻止するようにした倒伏
阻止手段7を設けている。
【0006】すなわち、前記折り畳み式側柵2において
は、下横桟3は、サイドフレーム2上に形成された差し
込み穴(図示省略)に取り付け金具8によって着脱可能
に装着している。かかる下横桟3上に、前記複数の支柱
4を下部ヒンジ9を介して等間隔ごとに起立倒伏自在に
設けている。前記下部ヒンジ9は、支柱4を図中、鉛直
状態から左方にのみ倒伏するように回動角を限定した機
能のものである。前記複数の支柱4頂部における上横桟
5は、支柱4を図中、鉛直状態から右方にのみ倒伏する
ように回動角を限定した機能の上部ヒンジ10を介して
支柱4頂部に設けている。前記立位保持機構6は、上横
桟5の端部に位置する支柱4と前記上横桟5間に設けた
もので、前記支柱4の上横桟5側端部に取り付けられた
受け部材11と、上横桟5側に設けられたカバー部材1
2と、このカバー部材12内において、弾発的に前記受
け部材11に嵌合する構成とした可動レバー嵌合部材1
3とを具備するものである。受け部材11には、前記可
動レバー嵌合部材13の突起部(図示省略)がばね部材
(図示省略)の弾発力によって嵌合するための嵌合孔(図
示省略)が穿設されている。
【0007】そして、かかる構成の折り畳み式側柵2に
おいて、倒伏阻止手段7は、下横桟3の両端部近傍に設
けられたもので、下横桟3にねじ止めした基部材14
と、この基部材14に起立倒伏可能に装着して、常時立
位方向に付勢する一方、手動的に前記付勢力に抗して倒
伏するように構成した支柱保持部材15とを備えてい
る。 前記基部材14は、図2に示すように下横桟3に
上から被せるように載置可能な形状に形成した底部14
aと、前記支柱保持部材15を起立倒伏可能に支持する
一対の側部14b、14bと、支柱保持部材15の起立
角度を規制するための背当て部14cとを一体的に構成
したものである。また、前記底部14aには、下横桟3
に固定するためのねじ穴16、16が形成されている。
前記支柱保持部材15は、一対の側部14b、14b間
に嵌入可能な寸法に設定した基部17と、前記複数の支
柱4を受け止める頭部18とを有している。そして、前
記側部14b、14bと支柱保持部材15における基部
17とに、それぞれ、軸穴19、20が形成され、支柱
保持部材15を起立側、すなわち、基部材14における
背当て部14c側に当接する方に付勢するバネ部材21
を介して、前記軸穴19、20にピン22を挿通するこ
とで、基部材14に取り付けている。 また、前記支柱
保持部材15の頭部18は、基部17に比較して幅広の
寸法に設定してあり、上面には、支持すべき支柱4を安
定的に保持するようにした、凹部23を有している。そ
して、前記頭部18には、前記バネ部材21の付勢力に
抗して支柱保持部材15を指で倒伏させるための指掛け
部24が側方に突出させている。さらに、基部材14に
おける背当て部14cに支柱保持部材15が当接してい
る状態において、支柱保持部材15は、複数の支柱4が
傾斜して倒伏する側と反対側に略数度傾斜するように設
定してある。
【0008】そして以上のような構成の折り畳み式側柵
2では、折り畳み式側柵2や倒伏阻止手段7は、倒伏阻
止手段7によって支えられた際に、傾斜状態にある支柱
4間が適度な隙間G(例えば25mm以上)になるよう
に、各構成体の寸法が設定されている。
【0009】以上のような挟み込み防止手段を備えた折
り畳み式側柵2において、上横桟5を把持して折り畳み
式側柵2を立ち上げると、立位保持機構6の受け部材1
1の嵌合孔に、可動レバー嵌合部材13の突起部が弾発
的に嵌合し、ロック状態となって支柱4を立位状態に維
持することができる。かかる立位状態から、可動レバー
嵌合部材13を握って可動レバー嵌合部材13の突起部
を受け部材11の嵌合孔から離脱させ、上横桟5を持っ
て支柱4を傾斜させて倒伏させていくと、前記支柱4
は、支柱保持部材15における頭部18上面の凹部23
に当たり、それ以上、倒伏することはない。かかる状態
において、複数の支柱4間には、所定の隙間Gが確保さ
れているので、誤って手などを挟み込んでけがなどを負
うようなことはない(図3参照)。
【0010】しかし、前記折り畳み式側柵2が倒伏阻止
手段7によって保持された状態では、上横桟5の高さが
高いままであり、このままでは、ベッドへの乗り降りに
支障を来す。そこで、倒伏阻止手段7における支柱保持
部材15における頭部18の指掛け部24を指によっ
て、バネ部材21の付勢力に抗して倒していけば、図4
に示すように、折り畳み式側柵2を完全に折り畳んだ状
態とすることができ、ベッドへの乗り降り、さらには、
治療等にも支障を来すことはない。なお、倒伏阻止手段
7における支柱保持部材15は、上横桟5を持ち上げる
と、バネ部材21の付勢力によって、再び基部材14に
おける背当て部14cに当たるまで起立する。
【0011】
【発明の効果】以上の通り、本発明による挟み込み防止
手段は、折り畳む際に手などを挾み込んだりするおそれ
はなく、高い安全性をもたらすことができ、折り畳み式
側柵にはなくてはならない、不可欠のものであるという
ことができる。また、以上のように簡単な構成であるか
ら、コスト的にも何等問題はない。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる挟み込み防止手段を備えた折り
畳み式側柵の一つの実施の形態を示した、折り畳み式側
柵の全体側面図である。
【図2】図1に示す倒伏阻止手段の構成を示す、拡大分
解斜視説明図である。
【図3】本発明にかかる挟み込み防止手段である倒伏阻
止手段を作用させて、折り畳み式側柵を折り畳んだとこ
ろを示した、全体側面説明図である。
【図4】倒伏阻止手段における支柱保持部材を倒伏し
て、折り畳み式側柵を完全に折り畳んだところを示し
た、全体側面説明図である。
【符号の説明】
1 サイドフレーム 2 折り畳み式側柵 3 下横桟 4 支柱 5 上横桟 6 立位保持機構 7 倒伏阻止手段 8 取り付け金具 9 下部ヒンジ 10 上部ヒンジ 11 受け部材 12 カバー部材 13 可動レバー嵌合部材 14 基部材 14a 底部 14b 側部 14c 背当て部 15 支柱保持部材 16 ねじ穴 17 基部 18 頭部 19、20 軸穴 21 バネ部材 22 ピン 23 凹部 24 指掛け部 G 隙間

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド等のサイドフレーム上に装着す
    るようにした、下横桟と、下横桟上に起立倒伏可能に取
    り付けた複数の支柱と、複数の支柱頂部に掛け渡し取り
    付けた上横桟と、前記支柱と上横桟間に、支柱を立位状
    態に維持する立位保持機構を備えた折り畳み式側柵にお
    いて、前記下横桟上に複数の支柱が倒伏するのを中途で
    阻止するようにした、倒伏阻止手段を設けたことを特徴
    とする挟み込み防止手段を備えた折り畳み式側柵。
  2. 【請求項2】 前記倒伏阻止手段は、基部材と、この
    基部材に起立倒伏可能に装着して、常時立位方向に付勢
    する一方、手動的に前記付勢力に抗して倒伏するように
    構成した支柱保持部材とを有することを特徴とする請求
    項1記載の挟み込み防止手段を備えた折り畳み式側柵。
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