JP2697599B2 - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置

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JP2697599B2
JP2697599B2 JP6034112A JP3411294A JP2697599B2 JP 2697599 B2 JP2697599 B2 JP 2697599B2 JP 6034112 A JP6034112 A JP 6034112A JP 3411294 A JP3411294 A JP 3411294A JP 2697599 B2 JP2697599 B2 JP 2697599B2
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孝道 増渕
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、鍵盤の所定の領域の鍵
をその共通取付部同士で連結して鍵盤ユニットを構成
し、この鍵盤ユニットを複数並設して鍵盤を構成した鍵
盤装置に関し、これらの鍵盤ユニット同士を嵌合するユ
ニット嵌合手段を設けることにより、その鍵盤の組立作
業を容易にするとともに、鍵の不揃いをなくしてその美
観を向上させたものである。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の鍵盤装置としては、例え
ば特公昭57−3080号公報に記載したものが知られ
ている。この鍵盤装置は、1オクターブの鍵についてこ
れを、5つの黒鍵からなる1つの構造体と、白鍵を1つ
おきにくし歯状に形成してなる2つの構造体とに3分割
したものである。すなわち、プラスチック成形品である
白鍵の構造体は、C鍵,E鍵,G鍵,B鍵の4鍵からな
るくし歯状の第1のユニットと、D鍵,F鍵,A鍵の3
鍵からなるくし歯状の第2のユニットとに2分割されて
いる。 【0003】そして、これらの3つの構造体は、それぞ
れ、鍵(キー)部分と取付ストリップ部分とこれらを連
結する蝶番連結部分とが、プラスチックにより一体に成
形されている。 【0004】したがって、このような鍵盤装置にあって
は、黒鍵からなる構造体、4鍵の白鍵からなる構造体、
3鍵の白鍵からなる構造体、の各取付ストリップ部分を
重ね合わせ、フレームにねじ止めして組み立ていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電子楽器の鍵盤装置にあっては、1オクター
ブの鍵を2つに分割した白鍵の構造体同士を重ね合わせ
る際の位置決め、さらに、この1オクターブの鍵を2以
上重ね合わせるに際しての位置決めは、作業者の手作業
によっていたため、その組立作業に塾練を要し、特に白
鍵同士が隣接する部分(E鍵とF鍵との隙間、B鍵とC
鍵との隙間)にあっては不揃いによって美観を損ねるこ
とがあるという課題が生じていた。換言すれば、黒鍵が
介在せずに白鍵同士が並んだ部分は、取付、製造等によ
る不整が生じると目立ち易いため、この部分の誤差は可
能な限り小さくしなければならないにも拘らず、できな
かったのである。 【0006】 【発明の目的】そこで、本発明は、各鍵盤ユニットを並
列させてフレームに組み付ける際に、熟練者でなくて
も、各鍵盤ユニット間のずれが生じず、鍵の不揃いが生
じず、組み付けが容易となる鍵盤装置を提供すること
を、その目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
あっては、図1に示すように、第1の鍵盤ユニット(1
7)と、第1の鍵盤ユニット(17)に対して並設され
た第2の鍵盤ユニット(7)と、第1の鍵盤ユニット
(17)と第2の鍵盤ユニット(7)との間の位置決め
を行うユニット嵌合手段(19)とを備えた鍵盤装置で
あって、第1の鍵盤ユニット(17)は、押圧操作され
る第1の所定の鍵域の複数の鍵(1,2)と、第1の所
定の鍵域の複数の鍵(1,2)を揺動自在に支持する第
1共通取付部(5,6)と、第1共通取付部(5,6)
と第1の所定の鍵域の複数の鍵(1,2)とを連結する
第1支点部(3,4)とを有し、第2の鍵盤ユニット
(7)は、第1の所定の鍵域と隣接した第2の所定の鍵
域の複数の鍵(1A,2A)と、第2の所定の鍵域の複
数の鍵(1A,2A)を揺動自在に支持する第2共通取
付部(5A,6A)と、第2共通取付部(5A,6A)
と第2の所定の鍵域の複数の鍵(1A,2A)とを連結
する第2支点部(3A,4A)とを有し、ユニット嵌合
手段(19)は、第1共通取付部(5,6)および第2
共通取付部(5A,6A)のうちのいずれか一方におけ
る少なくとも1つの端部に設けた嵌合用の突出部(7
5)と、これらの第1共通取付部(5,6)および第2
共通取付部(5A6A)のうちの残りの他方における、
突出部(75)が設けられた端部に対向する端部に設け
られ、突出部(75)が嵌合可能な凹部(73)とを有
するとともに、第1の鍵盤ユニット(17)に対して第
2の鍵盤ユニット(7)を並設して鍵盤を形成する際、
突出部(75)と凹部(73)とを嵌合することによ
り、第1の鍵盤ユニット(17)と第2の鍵盤ユニット
(7)とを連結する鍵盤装置である。 【0008】請求項2に記載の発明は、ユニット嵌合手
段(19)は、各鍵盤ユニット(17,7)の共通取付
部(5,5A)の鍵配列方向の端部にそれぞれ配設され
た請求項1に記載の鍵盤装置である。 【0009】請求項3に記載の発明は、第1の鍵盤ユニ
ット(17)は、第1鍵盤ユニット部(9)と、第2鍵
盤ユニット部(11)とを有し、第1鍵盤ユニット部
(9)は、第1の所定の鍵域に属する第1の鍵(1)
と、第1の鍵(1)を揺動自在に支持する第1共通取付
部材(5)と、第1共通取付部材(5)と第1の鍵
(1)とを連結する第1支点部材(3)とを含み、これ
らが樹脂により一体成形されており、第2鍵盤ユニット
部(11)は、第1の所定の鍵域に属する鍵であって第
1の鍵(1)と異なる第2の鍵(2)と、第2の鍵
(2)を揺動自在に支持する第2共通取付部材(6)
と、第2共通取付部材(6)と第2の鍵(2)とを連結
する第2支点部材(4)とを含み、これらが樹脂により
一体成形されており、第1共通取付部材(5)は第2共
通取付部材(6)に重ね合わされる請求項1に記載の鍵
盤装置である。 【0010】請求項4に記載の発明は、第2の鍵盤ユニ
ット(7)は、第3鍵盤ユニット部(9A)と、第4鍵
盤ユニット部(11A)とを有し、第3鍵盤ユニット部
(9A)は、第2の所定の鍵域に属する第3の鍵(1
A)と、第3の鍵(1A)を揺動自在に支持する第3共
通取付部材(5A)と、第3共通取付部材(5A)と第
3の鍵(1A)とを連結する第3支点部材(3A)とを
含み、これらが樹脂により一体成形されており、第4鍵
盤ユニット部(11A)は、第2の所定の鍵域に属する
鍵であって、第3の鍵(1A)と異なる第4の鍵(2
A)と、第4の鍵(2A)を揺動自在に支持する第4共
通取付部材(6A)と、第4共通取付部材(6A)と第
4の鍵(2A)とを連結する第4支点部材(4A)とを
含み、これらが樹脂により一体成形されており、第3共
通取付部材(5A)は第4共通取付部材(6A)に重ね
合わされる請求項1に記載の鍵盤装置である。 【0011】 【作用】本発明に係る鍵盤装置にあっては、鍵盤装置の
フレームに、第1の鍵盤ユニット(17)とこの隣に第
2の鍵盤ユニット(7)とを並設する際、第1および第
2の鍵盤ユニット(17,7)の両者に設けたユニット
嵌合手段(19)によって、各鍵盤ユニット(17,
7)間の位置決めがなされる。このため、各鍵盤ユニッ
ト(17,7)を並列させてフレームに組み付ける際、
熟練者でなくても、各鍵盤ユニット(17,7)間のず
れが生じることがなく、鍵(1,2)または(1A,2
A)の不揃いが生じない組み付けが容易となる。 【0012】 【実施例】以下、本発明に係る鍵盤装置の実施例を図面
を参照して説明する。図2〜図6は本発明に係る鍵盤装
置の一実施例を示している。図2は1オクターブの鍵に
ついての分解斜視図である。 【0013】この図において、21は黒鍵のユニットで
あり、5つの黒鍵、すなわちC#鍵23、D#鍵24
(図2では図示省略)、F#鍵25(同様に図2では図
示省略)、G#鍵26(図2では図示省略)、A#鍵2
7を樹脂にて一体に成形したものである。 【0014】31は4つの白鍵からなる第1の鍵盤ユニ
ットであり、C鍵33、E鍵34(図2では図示省
略)、G鍵35(図2では図示省略)、B鍵36を一体
に樹脂成形したものである。すなわち、この第1の鍵盤
ユニット31は、1オクターブを構成する7個の白鍵の
内、1つおきに4個の鍵を一体に成形したものである。 【0015】41は3つの白鍵からなる第2の鍵盤ユニ
ットであり、D鍵43、F鍵44(図2では図示を省略
している)、A鍵45を一体に樹脂成形したものであ
る。すなわち、この第2の鍵盤ユニット41は、1オク
ターブを構成する7個の白鍵の内、1つおきに3個の鍵
を一体に成形したものである。 【0016】したがって、1オクターブの鍵盤60は、
上記黒鍵ユニット21と、白鍵の第1の鍵盤ユニット3
1と、第2の鍵盤ユニット41とを組み合わせることに
より、構成されることになる。 【0017】ここで、これらの各ユニット21,31,
41の各鍵は、鍵盤として構成配列された場合に押圧操
作される所定長さの鍵本体部50と、この鍵本体部50
の長手方向の後端側に配されて鍵本体部50を上下方向
に揺動自在に支持する板状の共通取付部52と、この鍵
本体部50と共通取付部52とを一体に連結する支点部
54とを有し、これらが樹脂により一体成形されてい
る。 【0018】この支点部(薄肉ヒンジ部)54は、図
4,図6に示すように、その垂直方向の断面がHの字形
で薄い板状の水平薄板片55を有する第1ヒンジ部56
と、その水平方向の断面がHの字形で薄い板状の垂直薄
板片57を有する第2ヒンジ部58とを、鍵本体部50
の後端と共通取付部52との間に有している。したがっ
て、支点部54は、第1ヒンジ部56で上下方向(垂直
方向)に、第2ヒンジ部58で左右方向(水平方向)
に、それぞれ鍵本体部50を所定角度だけたわませるこ
とができる。 【0019】また、各ユニット21,31,41の各共
通取付部52は同一幅の板状に形成され、鍵本体部50
と直交する方向に所定の長さを有して延在するよう形成
されている。そして、第1の鍵盤ユニット31の共通取
付部52の上に第2の鍵盤ユニット41の共通取付部5
2が重ね合わされて、さらに、この共通取付部52の上
に黒鍵ユニット21の共通取付部52が重ね合わされ
て、これらの7個の白鍵33・・・と5個の黒鍵23・
・・とにより、1オクターブ(所定の鍵域)の鍵盤60
が構成されている(図5参照)。 【0020】ここで、1オクターブの鍵盤60を構成す
る7個の白鍵33・・・にあって、第1の鍵盤ユニット
31と第2の鍵盤ユニット41とは第1の位置決め手段
61により位置決めされている。また、この1オクター
ブの鍵盤60とこれより低音側または高音側の1オクタ
ーブの鍵盤とは、第2の位置決め手段71により鍵配列
方向等の所定の位置決めがなされている。 【0021】すなわち、第1の位置決め手段61は、図
2に示すように、第1の鍵盤ユニット31の共通取付部
52の長さ方向(鍵配列方向)のほぼ中央部分に形成し
た孔63と、第2の鍵盤ユニット41の共通取付部52
の長さ方向(鍵配列方向)のほぼ中央部分にこの孔63
にかん入されるように下方に突出して形成した突起65
とを有しているのである。 【0022】換言すると、第1の鍵盤ユニット31と第
2の鍵盤ユニット41とを組み合わせて1オクターブの
鍵盤60を形成する際、これらの鍵盤ユニット31,4
1間の位置決めをする第1の位置決め手段61は、これ
らの鍵盤ユニット31,41のE鍵34とF鍵44との
各共通取付部52に配設されている。 【0023】また、第1の鍵盤ユニット31の共通取付
部52はその上面が矩形に上方に膨出し、第2の鍵盤ユ
ニット41の共通取付部52にもこの形状に対応して矩
形の凹みが形成されている。この矩形膨出部分が矩形の
凹みにかん入して特に共通取付部52の幅方向の位置決
めをなすものである。 【0024】すなわち、共通取付部52の長さ方向(鍵
配列方向)、および、共通取付部52の幅方向(鍵長手
方向)の2方向の位置が決められる。このため、第1の
鍵盤ユニット31と第2の鍵盤ユニット41との位置決
めを正確に行うことができる。 【0025】また、黒鍵ユニット21の共通取付部52
と白鍵の第2の鍵盤ユニット41の共通取付部52とに
は、それらの間の位置決め手段として同様の構成による
孔81と、突起83とがそれぞれ形成されている。これ
らの孔81と突起83とはそれぞれユニット共通取付部
52にあってその長さ方向(鍵配列方向)の中間部分に
配設されている。孔81はF鍵44の共通取付部52
に、突起83はF#鍵25の共通取付部52に、それぞ
れ配設されている。 【0026】また、これらの共通取付部52には矩形の
膨出部分と同形の凹みが形成されている点でも同様に構
成してある。 【0027】1オクターブの鍵盤60は以上のように構
成されているが、複数のオクターブに亙って鍵盤を構成
する場合には、各オクターブ鍵盤60間の位置決めが必
要となる。この位置決めをなす第2の位置決め手段71
は、この第1の鍵盤ユニット31の共通取付部52の長
手方向(鍵配列方向)の両端に、上記第1の位置決め手
段61と同様の構成による孔73とこれにかん入する突
起75と、をそれぞれ成形することにより構成されてい
る。第2の位置決め手段71は、1オクターブを構成す
る鍵盤60の共通取付部52の鍵配列方向の端部に配設
されていることになる。図3はこの第2の位置決め手段
71の構成を断面で示している。換言すると、上記孔7
3と突起75とで構成されるこの第2の位置決め手段7
1は、第1の鍵盤ユニット(17)と第2の鍵盤ユニッ
ト(7)との間の位置決めを行うユニット嵌合手段を構
成するものである。 【0028】また、樹脂成形品である上記3つのユニッ
ト21,31,41は、その共通取付部52において長
手方向に同じ位置に3つの長孔84,85,86が等間
隔に形成されている。これらの長孔84,85,86に
は図3に示すようにねじ90が挿入され、その結果とし
てユニット組立体は全体として樹脂製のフレーム91に
取り付けられるものである。 【0029】なお、図5に示すように、フレーム91に
は各鍵の共通取付部52に成形した水平突起93がかん
入される挿入孔95が形成されている。 【0030】以上の構成に係る鍵盤装置にあっては、1
オクターブの鍵盤60を組み立てた後、複数オクターブ
の鍵盤をフレーム91に組み付けて構成する。 【0031】この場合、第1の鍵盤ユニット31の上か
ら位置決めして第2の鍵盤ユニット41を重ね合わせ
る。このときの位置決めは、第1の位置決め手段61で
ある孔63に突起65をかん入して、また、膨出部分を
凹みにかん入して行う。 【0032】この結果、7個の白鍵33・・・が図5に
示すように配列、組み立てられ、E鍵34とF鍵44と
は所定の隙間(長手方向に等間隔)を有して美麗に組み
立てられる。 【0033】次いで、黒鍵ユニット21をこの白鍵ユニ
ット41の上方から重ね合わせる。位置決めは同様に突
起83を孔81にかん入し、膨出部分と凹みとをかん入
することにより行っている。 【0034】このようにして1オクターブの鍵盤60に
ついて組立が完了した後、図5に示すように、フレーム
91に全体を組み付ける。ねじ90はその後ねじ込まれ
てこれらを固着する。 【0035】そして、フレーム91に複数オクターブの
鍵盤を構成、配列する場合には、隣合う低音側、また
は、高音側の各鍵盤60間の位置決めは第2の位置決め
手段71によって行われる。 【0036】すなわち、あるオクターブの鍵盤60につ
いての第1の鍵盤ユニット31のB鍵36の共通取付部
52の下面に突設した突起75を、それより高音側のオ
クターブを構成する第1の鍵盤ユニット31のC鍵33
の共通取付部52に形成した孔73に、かん入すること
により、位置決めをなすものである。 【0037】以上のようにしてフレーム91に複数のオ
クターブの鍵33・・・を有する鍵盤装置が極めて簡単
に組み立てられる。この場合、各位置決め手段61,7
1は樹脂成形品で、狂い、誤差等の最も小さいそのユニ
ット共通取付部の鍵配列方向のほぼ中央部分に配設した
ため、組立後にあってもその白鍵33,36(34,4
4)同士が隣合った部分にもその誤差は小さく外観とし
ても美麗に組み立てることができる。 【0038】また、上記鍵盤装置の各鍵は、その鍵本体
部52を押圧すると、支点部54の第1ヒンジ部56が
上下にたわみ、全体として共通取付部52を支点として
上下方向に揺動する。そして、フレーム91の所定部分
に取着したスイッチをONすることにより所定の楽音が
発生することとなる。 【0039】なお、1オクターブの鍵盤を構成する7個
の白鍵を、F鍵44,A鍵45,C鍵33,E鍵34を
一体とした第1の鍵盤ユニットと、G鍵35,B鍵3
6,D鍵43を一体とした第2の鍵盤ユニットとに2分
割しても良い。そして、この場合、第1の鍵盤ユニット
と第2の鍵盤ユニットとを組み合わせて1オクターブの
鍵盤を形成する際、これらの鍵盤ユニット間の位置決め
をする第1の位置決め手段を、これらの鍵盤ユニットの
A鍵45とB鍵36との各共通取付部(共通取付部の鍵
配列方向のほぼ中央部分)に配設するとともに、この1
オクターブの鍵盤に対して、これより高音または低音の
1オクターブの鍵盤を並設する場合、各オクターブの鍵
盤の間の位置決めをする第2の位置決め手段を、各オク
ターブの鍵盤の共通取付部の鍵配列方向の端部、すなわ
ちE鍵34とF鍵44との間に配設することとなる。 【0040】また、上記第1および第2の位置決め手段
としては、いずれも突起と孔とを用い、その共通取付部
同士を上下方向に重ね合わせていた。しかし、共通取付
部間の位置決め手段としてはこれらに限られることはな
い。樹脂一体成形品として可能な限り他の構造の位置決
め手段も採用し得るものである。例えば、上記孔に代え
て溝を、上記突起に変えてこの溝に係合、かん入する突
出部を成形してもよい。 【0041】また、共通取付部同士は上下方向に重ね合
わせることなく、左右方向に係合させるように例えば共
通取付部の端部に波形の凹凸部を形成しても良い。さら
に、この位置決め手段としては鍵本体部の長手方向に沿
って各ユニット同士の位置決め用係合部を例えば当該共
通取付部にそれぞれ形成しても良い。その他位置決め用
の係合部の形状、大きさ等は適宜に成形することができ
ることは言うまでもない。 【0042】さらに、本実施例では所定の鍵域として1
オクターブの鍵域について述べたが、この鍵域は1オク
ターブに限られず、2オクターブとしても良く、さらに
は、オクターブに限定されずにF〜C鍵のような範囲、
または鍵盤全体としてもよい。 【0043】 【発明の効果】本発明にあっては、各鍵盤ユニット(1
7,7)を並列させてフレームに組み付ける際に、熟練
者でなくても、各鍵盤ユニット(17,7)間のずれが
生じず、鍵(1,2)または(1A,2A)の不揃いが
生じない組み付けが容易となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明に係る鍵盤装置の全体構成を示すその
原理図である。 【図2】 本発明に係る鍵盤装置の一実施例を示すその
主要部の分解斜視図である。 【図3】 図2のIII−III矢視断面図である。 【図4】 本発明の一実施例に係る共通取付部を示すそ
の側面図である。 【図5】 本発明の一実施例の鍵盤装置をフレームに取
り付ける状態を示すその平面図である。 【図6】 本発明の一実施例の鍵の共通取付部の縦断面
図(A)、および、白鍵の側面図(B)である。 【符号の説明】 1,2,1A,2A,50…鍵本体部(鍵)、 5,
6,5A,6A,52…共通取付部、 3,4,3A,
4A,54…支点部、 7,17,60…鍵盤、9,3
1…第1の鍵盤ユニット、 11,41…第2の鍵盤ユ
ニット、 15,61…第1の位置決め手段、 19,
71…第2の位置決め手段(ユニット嵌合手段)、
3…C鍵、 34…E鍵、 35…G鍵、 36…B
鍵、 43…D鍵、 44…F鍵、 45…A鍵、
3…孔(凹部)、 75…突起(突出部)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.第1の鍵盤ユニット(17)と、第1の鍵盤ユニッ
    ト(17)に対して並設された第2の鍵盤ユニット
    (7)と、第1の鍵盤ユニット(17と第2の鍵盤ユニ
    ツト(7)との間の立置決めを行うユニット嵌合手段
    (19)とを備えた鍵盤装置であって、 第1の鍵盤ユニット(17)は、押圧操作される第1の
    所定の鍵域の複数の鍵(1,2)と、第1の所定の鍵域
    の複数の鍵(1,2)を揺動自在に支持する第1共通取
    付部(5,6)と、第1共通取付部(5,6)と第1の
    所定の鍵域の複数の鍵(1,2)とを連結する第1支点
    部(3,4)とを有し、 第2の鍵盤ユニット(7)は、第1の所定の鍵域と隣接
    した第2の所定の鍵域の複数の鍵(1A,2A)と、第
    2の所定の鍵域の複数の鍵(1A,2A)を揺動自在に
    支持する第2共通取付部(5A,6A)と、第2共通取
    付部(5A,6A)と第2の所定の鍵域の複数の鍵(1
    A,2A)とを連結する第2支点部(3A,4A)とを
    有し、 ユニット嵌合手段(19)は、第1共通取付部(5,
    6)および第2共通取付部(5A,6A)のうちのいず
    れか一方における少なくとも1つの端部に設けた嵌合用
    の突出部(75)と、これらの第1共通取付部(5,
    6)および第2共通取付部(5A,6A)のうちの残り
    の他方における、突出部(75)が設けられた端部に対
    向する端部に設けられ、突出部(75)が嵌合可能な凹
    部(73)とを有するとともに、 第1の鍵盤ユニット(17)に対して第2の鍵盤ユニッ
    ト(7)を並設して鍵盤を形成する際、突出部(75)
    と凹部(73)とを嵌合することにより、第1の鍵盤ユ
    ニット(17)と第2の鍵盤ユニット(7)とを連結す
    ることを特徴とする鍵盤装置。 2.ユニット嵌合手段(19)は、各鍵盤ユニット(1
    7,7)の共通取付部(5,5A)の鍵配列方向の端部
    にそれぞれ配設された請求項1に記載の鍵盤装置。 3.第1の鍵盤ユニット(17)は、第1鍵盤ユニット
    部(9)と、第2鍵盤ユニット部(11)とを有し、 第1鍵盤ユニット部(9)は、第1の所定の鍵域に属す
    る第1の鍵(1)と、第1の鍵(1)を揺動自在に支持
    する第1共通取付部材(5)と、第1共通取付部材
    (5)と第1の鍵(1)とを連結する第1支点部材
    (3)とを含み、これらが樹脂により一体成形されてお
    り、 第2鍵盤ユニット部(11)は、第1の所定の鍵域に属
    する鍵であって第1の鍵(1)と異なる第2の鍵(2)
    と、第2の鍵(2)を揺動自在に支持する第2共通取付
    部材(6)と、第2共通取付部材(6)と第2の鍵
    (2)とを連結する第2支点部材(4)とを含み、これ
    らが樹脂により一体成形されており、第1共通取付部材
    (5)は第2共通取付部材(6)に重ね合わされる請求
    項1に記載の鍵盤装置。 4.第2の鍵盤ユニット(7)は、第3鍵盤ユニット部
    (9A)と、第4鍵盤ユニット部(11A)とを有し、 第3鍵盤ユニット部(9A)は、第2の所定の鍵域に属
    する第3の鍵(1A)と、第3の鍵(1A)を揺動自在
    に支持する第3共通取付部材(5A)と、第3共通取付
    部材(5A)と第3の鍵(1A)とを連結する第3支点
    部材(3A)とを含み、これらが樹脂により一体成形さ
    れており、 第4鍵盤ユニット部(11A)は、第2の所定の鍵域に
    属する鍵であって、第3の鍵(1A)と異なる第4の鍵
    (2A)と、第4の鍵(2A)を揺動自在に支持する第
    4共通取付部材(6A)と、第4共通取付部材(6A)
    と第4の鍵(2A)とを連結する第4支点部材(4A)
    とを含み、これらが樹脂により一体成形されており、 第3共通取付部材(5A)は第4共通取付部材(6A)
    に重ね合わされる請求項1に記載の鍵盤装置。
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