JP2697497B2 - 列車運転制御指令送信器および受信器 - Google Patents

列車運転制御指令送信器および受信器

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JP2697497B2
JP2697497B2 JP4192063A JP19206392A JP2697497B2 JP 2697497 B2 JP2697497 B2 JP 2697497B2 JP 4192063 A JP4192063 A JP 4192063A JP 19206392 A JP19206392 A JP 19206392A JP 2697497 B2 JP2697497 B2 JP 2697497B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、列車の運転制御指令
を運転台より各車に搭載される推進制御装置へ直列伝送
信号にて送信する機能を持つ列車運転制御指令送信器お
よびその信号を受信する列車運転制御指令受信器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、例えば「鉄道におけるサイバ
ネティクス利用国内シンポジウム論文集第25回」の第
396頁に示された列車運転制御指令送信器の構成を示
すブロック図である。図において、11,21は運転制
御指令の第1および第2の入力手段、12,22は第1
および第2の直列伝送送信手段、13,23は第1およ
び第2の直列伝送受信手段、14,24は送信データと
受信データとの比較を行う第1および第2のデータ比較
手段、3は直列伝送信号を変調する変調回路、4は信号
の励振の有無をAND論理で出力する励振信号出力回
路、5は励振信号を増幅するACアンプ、6はACアン
プ出力で励磁される送信有効リレーコイル、7は送信有
効リレーコイル6で駆動されるリレー接点である。
【0003】1を1系回路、2を2系回路と呼ぶ。両回
路1と2とは同一の機能を持つ回路であり、それぞれ内
部にマイクロコンピュータを備えて機能を実現すること
から、デュアルCPU方式と呼ばれている。
【0004】次に動作について説明する。図11は動作
を説明するための信号波形図である。前・後進、力行、
ブレーキ等の列車の運転制御指令は列車の運転台におい
て運転士の操作するマスコンハンドルやブレーキハンド
ルあるいは自動運転装置から発生され、図11の(a)
に示すような例えばDC100Vの加圧/無加圧による
並列信号、S1,S2…,SNとして、第1および第2の
入力手段11,21へ入力される。
【0005】この並列信号のDC100Vの加圧/無加
圧の組み合わせにより列車運転制御モードが決められ
る。そして、これらの並列信号(即ち、運転制御指令信
号)は第1および第2の入力手段11,21によりマイ
クロコンピュータ回路の扱える電圧レベルに変換され
て、第1および第2の直列伝送送信手段12,22へそ
れぞれ与えられる。
【0006】第1および第2の直列伝送送信手段12,
22は入力された並列信号をもとに各車に搭載される推
進制御装置へ送る送信データを作成し、これを図11の
(b)に示すように、入力される運転制御指令信号がD
C100Vの指令に対しては“1”に、0Vの指令に対
しては“0”に対応した直列伝送信号に変換して出力す
ると共に、それぞれ第1および第2のデータ比較手段1
4,24へ送信データを与える。1系回路1の出力する
直列伝送信号は2系回路2の第2の直列伝送受信手段2
3へ与えられ、かつ変調回路3を経由してノイズに強い
信号、例えば図11の(c)に示すような周波数変調さ
れた信号に変換される。この場合、直列伝送信号が
“1”の場合に対しては20.48KHZ、“0”の場
合に対しては30.72KHZの周波数の信号に変換さ
れている。一方、2系回路2の出力する直列伝送信号は
1系回路1の第1の直列伝送受信手段13へ与えられ
る。第1および第2の直列伝送受信手段13,23は受
信する直列伝送信号より受信データを作成しそれぞれ第
1および第2のデータ比較手段14,24へ与える。
【0007】第1および第2のデータ比較手段14,2
4はそれぞれ自系回路の送信データと他系による受信し
た受信データとの比較を行う。1系2系は機能として同
一であるから送信データの内容と受信データの内容は正
常な場合は一致する。
【0008】一致した場合には正常を示す信号として励
振信号(一定の周期で電圧/電流を変化させる交流の信
号、例えば方形波)を出力し、一致しない場合には異常
を示す信号として励振を停止させる(電圧/電流の変化
しない直流信号とする)。励振信号出力回路4は1系回
路1の励振信号(1)と2系回路2の励振信号(2)と
のAND論理出力を行う。すなわち両方の信号が励振し
ているときのみ出力を励振させる。
【0009】励振信号出力回路4からの励振信号(3)
はACアンプ5によって増幅又は増幅後整流されて送信
有効リレーコイル6を励磁する。ACアンプ5はAC分
のみを増幅するため、入力信号の励振が停止した場合は
出力電流は無くなり送信有効リレーコイル6は消磁され
る。
【0010】励磁された送信有効リレーコイル6はリレ
ー接点7を駆動してオン状態にさせる。リレー接点7が
オンのとき変調直列伝送信号は列車内を引き通す制御指
令伝送線へ出力され、各車両に搭載される推進制御装置
へ与えられる。
【0011】このような回路により、1,2系いずれか
の回路の故障に対しても少なくとも一方の励振出力が停
止して、リレー接点7がオフすることにより誤った制御
指令を列車内に送信する(送信を継続する)ことを防止
するフェイルセーフ性を保つことができる。
【0012】例えば1系回路1の第1の入力手段11に
故障が発生した場合を考える。このとき、1系の第1の
直列伝送送信手段12には誤った信号が与えられるので
1系回路1の出力する直列伝送信号のデータ内容が誤っ
たものになり、2系回路2の出力する第2の直列伝送信
号のデータ内容と違いが発生する。
【0013】これは、1,2系両方の第1および第2の
データ比較手段14,24において送信データと受信デ
ータとの不一致として検出されるので励振信号が停止
し、励振信号出力回路4の出力の励振が停止し、ACア
ンプ5の出力電力が無くなり、送信有効リレーコイル6
が消磁され、リレー接点7がオフする。
【0014】これにより誤った直列伝送信号が変調回路
3を経由して列車内に送信され続けれることが防止され
る。
【0015】以上のように1,2系回路は、常時、自系
の送信データと直列伝送受信手段13,23から与えら
れる他系よりの受信データ(すなわち復元された他系の
送信データ)とを比較しているので、比較の結果が一致
して励振信号が出力されている限り、直列伝送信号のデ
ータ内容の正当性が他系によって確認されている。
【0016】なお、第1および第2のデータ比較手段1
4,24の出力に励振信号を使用しているのは、励振回
路の故障モードは一般的に励振の停止となりフェイルセ
ーフとなるからである。また、有接点リレー(機械的接
点を持つリレー)を使用しているのは、有接点リレーの
故障モードは(接点の電気的定格に充分な余裕がある場
合には)オフ側でありフェイルセーフとなるからであ
る。
【0017】さらに、この装置の使用方法について述べ
ると、実際の列車においては、運転台は複数存在するの
で、そのうち運転士の登場する最先頭の運転台の列車運
転制御指令送信器のみに電源を投入して使用する。これ
は、もし同時に複数の列車運転制御指令送信器が動作す
ると列車内を引き通している制御指令伝送線上で伝送信
号が衝突して波形が乱れ伝送不能になるからである。
【0018】図12は以上で説明した列車運転制御指令
送信器からの変調直列伝送信号を受信する列車運転制御
指令受信器の構成を示すブロック図で、同じく前掲文献
に記載されたものである。なお、構成としては先の送信
器と類似する部分が多く、対応する構成要素にはそれぞ
れ100を加えた符号を付している。
【0019】変調直列伝送信号は復調回路103により
復調されマイクロコンピュータ回路の扱える電圧レベル
の直列伝送信号に変換される。第1および第2の直列伝
送受信手段111,121は入力された直列伝送信号よ
りそれぞれ第1および第2の受信データを作成し、それ
ぞれ第1および第2の出力手段112,122へ与え
る。第1および第2の出力手段112,122は入力さ
れた受信データをもとに自車両に搭載される推進制御装
置へ指令する出力データを作成し、それぞれ制御指令と
なる第1の制御指令信号および第2の制御指令信号を出
力する。第1および第2の入力手段113,123は互
いに他の制御指令信号を監視しており、その状態を表す
入力データを作成する。
【0020】第1および第2のデータ比較手段114,
124は、それぞれ第1および第2の出力手段112,
122より与えられる出力データと第1および第2の入
力手段113,123より与えられる入力データとの比
較を行う。1系2系は機能として同一であることから出
力データと入力データの内容は正常時は一致する。
【0021】一致した場合には正常を示す励振信号を出
力し、一致しない場合には異常を示す信号として励振を
停止させる。励振信号出力回路104は両比較手段11
4,124の出力信号(1)(2)が共に励振している
ときのみ出力を励振させる。励振信号出力回路104か
らの励振信号(3)はACアンプ105で増幅整流され
制御指令有効リレーコイル106を励磁する。入力信号
の励振が停止した場合は制御指令有効リレーコイル10
6は消磁される。
【0022】励磁された制御指令有効リレーコイル10
6はリレー接点107を駆動してオン状態にさせる。リ
レー接点107がオンのとき、制御指令が外部の推進制
御装置へ与えられる。以上により、送信器の場合と同
様、誤った制御指令を推進制御装置に与えることを防止
するフェイルセーフ性を保つことができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】従来の列車運転制御指
令送信器は以上のように構成されているので、その列車
運転制御指令送信器が搭載されている運転台を起動し
て、列車運転制御指令送信器に電源を投入してみるまで
は列車運転制御指令送信器の異常の有無がわからず、動
作点検のためには係員が運転台に乗り込み起動すること
が必要な上に、故障と非起動との区別ができず列車の異
常の有無のモニタリングに不便であるという問題点があ
った。
【0024】また、故障時には係員がマニュアル操作で
予備の列車運転制御指令送信器へ切り換えなくてはなら
ないという問題点もあった。
【0025】更に、各系回路1,2より直列伝送信号と
して送信される列車運転制御指令を正しくしても、変調
回路が故障した場合、誤った信号形式による運転制御指
令が発令されるといった問題点があった。
【0026】また、従来の列車運転制御指令受信器につ
いても同種の問題点があった。即ち、故障と非起動との
区別ができず、故障時には係員がマニュアル操作で予備
の列車運転制御指令受信器へ切り換えなくてはならな
い。また、送信側(列車運転制御指令送信器)の故障と
の区別が難しいという問題点もあった。
【0027】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、各運転台の起動の有無にかかわ
らず、常時自己機器の故障の発生を監視し、故障発生時
には即座に通報できる列車運転指令送信器および受信器
を得ることを目的とする。
【0028】また、故障時には自動的に他の予備系の機
器へ切り換えることのできる列車運転制御指令送信器お
よび受信器を得ることを目的とする。
【0029】更には、変調回路の故障発生をも監視し、
故障発生時には列車運転制御指令を停止することができ
る列車運転指令送信器を得ることを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】この第1の発明に係る列
車運転制御指令送信器は、第1の直列伝送送信手段より
出力され変調回路によって変調直列伝送信号に変調した
信号を、もとの直列伝送信号に復調する復調回路を設
け、この復調直列伝送信号を他系回路の直列伝送データ
として直列伝送受信手段にて受信し、自系回路より送信
される直列伝送データとともにデータ比較手段にて比較
し、データ内容の一致不一致を判定し、不一致判定時に
は第1のリレー接点をオフし運転制御指令を断し、且つ
第2のリレー接点を介して故障信号を送出する。
【0031】また、この第2の発明に係る列車運転制御
指令送信器は、自系回路における運転台起動判定手段に
よる判定結果と、他系回路における運転台起動判定手段
による判定結果とを比較するとともに、自系回路より直
列伝送送信手段を通して送信される直列伝送信号形態の
運転制御指令と他系回路より同じ信号形態で送信される
運転制御指令とを比較し、送信データの運転台起動指令
を含む一致不一致判定を行い、不一致判定時には第1の
リレー接点をオフし運転制御指令を断し、且つ第2のリ
レー接点を介して故障信号を送出する。
【0032】また、この第3の発明に係る列車運転制御
指令送信器は、各系回路に設けた運転台起動判定手段よ
り出力された運転台起動指令論理積結果を調べ、論理積
が満たされている時に運転台起動指令をオフする運転台
起動リレーを設けたものである。
【0033】また、この第4の発明に係る列車運転制御
指令送信器は、通常系と予備系の送信器を備え、送信有
効リレーコイルの出力を利用して、通常系送信器に故障
が発生したとき自動的に予備系送信器に切り換えるよう
にしたものである。
【0034】また、この第5の発明に係る列車運転制御
指令受信器は、直列伝送信号の受信停止を検出する手段
を両系に設け、両手段が共に受信停止を検出していない
とき出力を行う制御指令受信リレーと、両系のデータが
一致しているとき出力を行う第1のリレー接点とが共に
出力したとき制御指令有効信号を出力するようにし、ま
た、両系のデータが不一致のときは第2のリレー接点を
介して故障信号を送出する。
【0035】また、この第6の発明に係る列車運転制御
指令受信器は、受信停止検出信号を含む受信データの一
致不一致判定を行い、不一致判定時には第1のリレー接
点をオフして制御指令有効信号を断し、且つ第2のリレ
ー接点を介して故障信号を送出する。
【0036】また、この第7の発明に係る列車運転制御
指令受信器は、復調回路を両系に設け、各復調回路出力
を含めたデータ比較を行い故障判別動作を行う。
【0037】また、この第8の発明に係る列車運転制御
指令受信器は、通常系と予備系の受信器を備え、制御指
令有効リレーコイルの出力を利用して、通常系受信器に
故障が発生したとき自動的に予備系送信器に切り換える
ようにしたものである。
【0038】
【作用】この第1の発明によれば、変調回路より出力さ
れた変調直列伝送信号を復調回路にて復調して得た元の
直列伝送信号を他系回路の送信データとして入力し、自
系回路の送信データとともに比較手段にてデータの一
致、不一致を判定し、不一致判定時は運転制御指令をオ
フすることで変調回路を含む回路の故障によって誤った
運転制御指令が伝送されることはない。
【0039】また、この第2の発明によれば、各系回路
のそれぞれに運転台の起動を判定する運転台起動判定手
段を設け、一方の系回路の運転台起動指令で運転台起動
リレーを駆動するとともに、各系回路では、自系回路と
他系回路とにおける運転台起動指令と運転制御指令とを
データ比較手段にて一致、不一致判定を行い、不一致判
定時に第1のリレー接点をオフすることで、運転台起動
判定手段を含む各手段の故障によって誤った運転制御指
令が伝送されることはない。
【0040】また、この第3の発明によれば、各系回路
における運転台起動判定手段より出力された起動指令の
一致を論理積回路にて調べ、一致が判定されなかった時
は、運転台起動リレーをオフすることで、誤った起動指
令の送出が確実に阻止される。
【0041】また、この第4の発明によれば、通常系送
信器に故障が発生したときは、直ちに切換手段が動作
し、通常系に替わって予備系送信器からの変調直列伝送
信号を制御指令伝送線に送出する。
【0042】また、この第5の発明によれば、受信停止
検出手段を設けて受信信号の有無により制御指令有効信
号の入切を制御するようにし、データ比較手段の出力で
動作し故障信号を出力する第2のリレー接点を設けたの
で、1系、2系のデータ不一致検知出力は、当該受信器
の故障信号として判別が可能となる。
【0043】また、この第6の発明によれば、両系の受
信停止検出手段からの出力信号を含めてデータ比較を行
うようにしたので、受信停止検出手段自身の故障につい
ても検出が可能となる。
【0044】また、この第7の発明によれば、復調回路
を両系に設けてデータ比較を行うようにしたので、復調
回路の故障についても検出が可能となり受信器としての
信頼性が向上する。
【0045】また、この第8の発明によれば、通常系受
信器に故障が発生したときは、直ちに切換手段が動作
し、通常系に替わって予備系受信器からの制御指令信号
が制御装置に送出される。
【0046】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例を図につ
いて説明する。図1において、11,21は運転制御指
令の第1および第2の入力手段、12,22は第1およ
び第2の直列伝送送信手段、13,23は第1および第
2の直列伝送受信手段、14,24は送信データと受信
データとの比較を行う第1および第2のデータ比較手
段、3は直列伝送信号を変調する変調回路、9は変調直
列伝送信号を復調する復調回路である。
【0047】4は信号の励振の有無をAND論理で出力
する励振信号出力回路、5は励振信号を増幅するACア
ンプ、6はACアンプ出力で励磁される送信有効リレー
コイル、7,8は送信有効リレーコイル6で駆動される
第1のリレー接点および第2のリレー接点である。
【0048】31は運転台起動指令のために設けた第3
の入力手段であり、その出力は起動指令として運転台起
動リレー10へ与えられる。
【0049】1を1系回路、2を2系回路と呼ぶ。従来
例と同様、1系回路1と2系回路2とは同一の機能を持
つ回路であり、それぞれ内部にマイクロコンピュータを
備えて機能を実現することから、デュアルCPU方式と
呼ばれている。
【0050】次に動作について説明する。運転士が搭乗
して運転台を起動(具体的にはマスコンキーを入れる、
逆転ハンドルを入れる、ブレーキハンドルを入れる等の
操作を行うこと)する前に、列車運転制御指令送信器に
電源を入れると、1系回路1および2系回路2は、それ
ぞれ共通に入力されているその時の運転制御指令に基づ
いて送信データの送信を開始する。
【0051】運転台が起動していない場合には入力され
ている運転制御指令は無意味なものであるが、前・後
進、力行、ブレーキ等の運転制御指令に対応する各信号
は第1および第2の入力手段11,21により検出さ
れ、従来の例で説明したのと同様に、マイクロコンピュ
ータ回路の扱える電圧レベルに変換されて、第1および
第2の直列伝送送信手段12,22へそれぞれ与えられ
る。
【0052】第1および第2の直列伝送送信手段12,
22は入力された信号をもとに各車に搭載される推進制
御装置へ送る送信データを作成し、これを直列伝送信号
に変換して出力すると共にそれぞれ第1および第2のデ
ータ比較手段14,24へ送信データを与える。
【0053】1系回路1の出力する第1の直列伝送信号
は変調回路3に入力される。変調回路3は第1の直列伝
送信号をノイズに強い信号(例えば、図11の(c)に
示すような周波数変調信号)に変換する。この変調直列
信号は復調回路9により元の第1の直列伝送信号に変換
されて2系回路2の第2の直列伝送受信手段23へ与え
られ、かつ運転台起動リレーの接点へ入力される。
【0054】一方、2系回路2の出力する第2の直列伝
送信号は1系回路1の第1の直列伝送受信手段13へ与
えられる。運転台起動指令信号は第3の入力手段31に
より検出され、信号が“起動”側を示しているときには
起動指令を“オン”側に、“非起動”側の時には、“オ
フ”側に出力する。
【0055】この指令を受けた運転台起動リレー10
は、指令が“オン”側の時には変調直列伝送信号を送出
し(接点入とし)、“オフ”側のときには変調直列伝送
信号を送出しない(接点を切とする)動作を行う。図2
はこの発明の変調回路3を具体化した1例を示す図であ
る。図において端子Aは第1の直列伝送信号が入力され
る入力端子である。動作を簡単に説明する。入力端子A
から入力された直列伝送信号(図11の(b)に示すよ
うな“1”または“0”の直列信号)は1/2・1/3
分周切換回路33に送られる。1/2・1/3分周切換
回路33は、直列伝送信号が“1”のときはクロック信
号1.2288MHZを1/2に分周する。
【0056】そして、これら1/2または1/3に分周
された信号は更に1/20分周回路34により1/20
に分周される。即ち、直列伝送信号が“1”の信号は周
波数が20.48KHZに、また、直列伝送信号が
“0”の信号は周波数が30.72KHZになり、直列
伝送信号は図11(c)に示すような“1”または
“0”に対応して周波数変調された信号に変換される。
【0057】この信号は運転台起動のリレー接点を経由
することにより図3(b)に示すような運転台が起動さ
れているときのみ、変調直列伝送信号を出力させる動作
を行う。また、第1および第2の直列伝送受信手段1
3,23は受信する直列伝送信号より受信データを作成
しそれぞれ自系のデータ比較手段14,24へ与える。
一方、第1および第2のデータ比較手段14,24はそ
れぞれ自系回路の送信データと他系より受信した受信デ
ータとの比較を行う。1系と2系とは機能として同一で
あるから送信データの内容と受信データの内容とは正常
な場合は一致する。
【0058】一致した場合には正常を示す信号として励
振信号(一定の周期で電圧/電流を変化させる交流の信
号、例えば方形波)を出力し、一致しない場合には異常
を示す信号として励振を停止させる(電圧/電流の変化
しない直流信号とする)。
【0059】励振信号出力回路4は1系回路1の励振信
号と2系回路2の励振信号とのAND論理出力を行う。
すなわち、両方の信号が励振しているときのみ出力を励
振させる。
【0060】励振信号はACアンプ5によって増幅また
は増幅後整流されて、送信有効リレーコイル6を励磁す
る。入力信号の励振が停止した場合は出力電力はなくな
り、送信有効リレーコイル6が消磁される。同時に送信
有効リレーコイル6により駆動される第2のリレー接点
8によって励振信号の停止が外部に出力される。
【0061】励磁された送信有効リレーコイル6は第1
のリレー接点7を駆動して接点をオン状態にさせる。第
1のリレー接点7がオンのとき、運転台が起動されて変
調直列伝送信号が送出されている場合には列車内を引き
通す制御指令伝送線へ出力され、各車両に搭載される推
進制御装置へ制御指令として与えられる。
【0062】このような回路により、1,2系いずれの
回路の故障に対しても少なくとも一方の励振出力が停止
して、第1のリレー接点7がオフすることにより、誤っ
た制御指令を列車内に送信する(送信を継続する)こと
を防止するフェイルセーフ性を保つことができる。
【0063】また、運転台の起動の有無にかかわらず、
常時1,2系回路の動作チェックを行っていることによ
り、第2のリレー接点8のオフは即、故障発生として警
報等に使用できる。
【0064】次に復調回路9の必要性について説明す
る。フェイルセーフ性を保つためには従来の実施例(図
10)に示したように復調回路を使用せず、第2の直列
伝送手段23へ直接第1の直列伝送信号を入力するだけ
で充分である。変調回路はそれ自体例えば図2に示すよ
うに励振回路なので故障は送信の停止になるからであ
る。しかし、この場合は、変調回路が故障して送信が停
止してもその故障の検出ができない。
【0065】本発明では、復調回路を設け、変調伝送信
号を監視することにより、変調回路の故障による送信の
停止も含めて第2のデータ比較手段24で検出され、励
振信号(2)の停止となり送信器故障として第2のリレ
ー接点8より出力される。
【0066】実施例2.図4は上記の第2のリレー接点
8と連動するリレー接点を使用して、故障発生時の予備
系への切換を行うフォールトトレラントな列車運転制御
指令送信器の構成を示したものである。
【0067】図4において、41は図1の実施例による
列車運転制御指令送信器Aであり、通常時に運転制御指
令の送信に使用される。51は列車運転制御指令送信器
A41と同様の運転制御指令の送信を行うものである
が、列車運転制御指令送信器A41の故障に備えて待機
する予備系の列車運転制御指令送信器Bである。
【0068】A系、B系の列車運転制御指令送信器4
1,51は常時通電されており、運転台起動指令が入力
されているときには、変調直列伝送信号を出力している
ことは同様である。
【0069】61は列車運転制御指令送信器A41に内
蔵される出力有効リレー6によって駆動される切換用接
点を有した切換手段であり、列車運転制御指令送信器A
41が正常側にある時は図のa側に接続し、故障側にあ
る時は図のb側に接続される。
【0070】以上の構成をとることにより、通常系の列
車運転制御指令送信器Aを運転台の起動/非起動にかか
わらず常時セルフチェックさせておき、内部のいずれの
部分の故障(変調回路の故障も含む)の場合でも確実に
予備系の列車運転制御指令送信器Bへ切り換えられるフ
ォールトトレラントな列車運転制御指令送信器を実現す
ることができる。
【0071】実施例3.上記実施例では運転台起動指令
が運転台制御指令とは独立に入力される場合を示した
が、一括して1系回路、2系回路に入力される場合も考
えられる。この場合の実施例を図5に示す。
【0072】本例では入力される情報より運転台の起動
を判定する運転台起動判定手段15,25とがそれぞれ
1系、2系回路にあり、1系の起動指令で運転台起動リ
レーを駆動すると共に、2系のデータ比較手段24へ入
力され、2系の起動指令は1系のデータ比較手段14へ
入力される。
【0073】起動指令に不一致を検出した場合には伝送
データの不一致の場合と同様に励振信号が停止し送信有
効リレーコイルが消磁する。これにより運転台起動判定
手段の故障により、誤って伝送指令が列車内の引き通し
線へ送信されることを防止している。その他の動作につ
いて図1に示した実施例と同じである。この方式は、運
転台の起動の判定にマイコン回路を使用した論理判断を
行うなどの場合に装置の動作の異常が故障として検出で
きる。
【0074】実施例4.他の例を図6に示す。この例で
は、実施例3と同様の1,2系の運転台起動判定手段1
5,25の出力の論理積(図のAND回路40)によっ
て運転台起動リレーを駆動する。この場合、15,25
の故障の検出はできないが誤って運転台起動リレーを動
作させる確率は論理積回路によって下げられている。
【0075】なお、上記各実施例では運転台起動リレー
を有接点リレーとして示したが、これはトランジスタ等
を使用した半導体リレーを使用しても本質に差はなく同
一の構成と考えられる。
【0076】また、運転台起動指令リレー10の接点と
送信有効リレーの第1のリレー接点は伝送線上において
どちらが前後に挿入されても本質に差はなく同一の構成
である。
【0077】実施例5.図7はこの発明の一実施例によ
る列車運転制御指令受信器の構成を示すブロック図であ
る。図において、103は制御指令伝送線上の変調直列
伝送信号を復調する復調回路、111,121は第1お
よび第2の直列伝送受信手段、112,122は第1お
よび第2の出力手段、113,123は第1および第2
の入力手段、114,124は出力データと入力データ
との比較を行う第1および第2のデータ比較手段、11
5,125は受信の停止を検出する第1および第2の受
信停止検出手段、104は信号の励振の有無をAND論
理で出力する励振信号出力回路、105は励振信号を増
幅するACアンプ、106はACアンプ出力で励磁され
る制御指令有効リレーコイル、107,108は制御指
令有効リレーコイル106で駆動される第1のリレー接
点および第2のリレー接点、140は第1および第2の
受信停止検出手段115,125の両方の出力のAND
論理回路、110は制御指令受信リレーである。なお、
ここでは、送信器の場合と同様、1系回路101と2系
回路102とを備えたデュアルCPU方式を採用してい
る。
【0078】次に動作について説明する。送信器から制
御指令伝送線を経て送られてきた変調直列伝送信号は復
調回路103で復調されてマイクロコンピュータ回路の
扱える電圧レベルの直列伝送信号に変換される。第1お
よび第2の直列伝送受信手段111,121は入力され
た直列伝送信号より受信データを作成してそれぞれ第1
および第2の出力手段112,122と第1および第2
の受信停止検出手段115,125に与える。第1およ
び第2の出力手段112,122は入力された受信デー
タをもとに自車両に搭載される推進制御装置へ指令する
出力データを作成し、それぞれ制御指令となる第1の制
御指令信号および第2の制御指令信号を出力する。第1
および第2の受信停止検出手段115,125は、デー
タの受信状態を監視し、一定時間以上正常なデータを受
信しない場合に受信停止を検出して受信停止信号を出力
する。第1および第2の入力手段113,123は互い
に他の制御指令信号を監視しており、その状態を表す入
力データを作成する。
【0079】第1および第2のデータ比較手段114,
124は、それぞれ第1および第2の出力手段112,
122より与えられる出力データと第1および第2の入
力手段113,123より与えられる入力データとの比
較を行う。1系2系は機能として同一であることから出
力データと入力データの内容は正常時は一致する。
【0080】一致した場合には正常を示す励振信号を出
力し、一致しない場合には異常を示す信号として励振を
停止させる。励振信号出力回路104は両比較手段11
4,124の出力信号(1)(2)が共に励振している
ときのみ出力を励振させる。励振信号出力回路104か
らの励振信号(3)はACアンプ105で増幅整流され
制御指令有効リレーコイル106を励磁する。入力信号
の励振が停止した場合は制御指令有効リレーコイル10
6は消磁される。
【0081】制御指令有効リレーコイル106は第1の
リレー接点107および第2のリレー接点108を駆動
する。第2のリレー接点108は制御指令有効リレーコ
イル106が消磁したことを故障として外部に出力する
ものである。1系101および2系102の出力する受
信停止信号はAND論理回路140に入力され、1,2
系の両方が受信停止を検出しない場合に制御指令受信リ
レー110を励磁させる。
【0082】制御指令有効信号は制御指令受信リレー1
10が励磁されていることと第1のリレー接点107が
オンとなっていることの両方の条件が具備されたとき出
力される。そして、この制御指令有効信号は、制御対象
となる推進制御装置に対し制御指令の有効を通知するも
のでこの出力を使用して受信器から出力される制御指令
の回路を入切するようにしてもよい。
【0083】以上のような回路構成とすることにより、
1,2両系の一方でも受信停止を検出した場合や両系で
のデータ不一致で検出される故障発生の場合には出力さ
れる制御指令を無効(有効としない)として、誤った制
御指令を推進制御装置に与えることを防止するフェイル
セーフ性を確保するとともに、受信信号の有無と関係な
く受信器の故障発生を外部に出力する。
【0084】実施例6.図8は他の実施例による列車運
転制御指令受信器を示すもので、実施例5との違いは、
受信停止検出手段115,125の出力をデータ比較手
段114,124に入力してその一致/不一致を検出す
るようにした点である。以上の構成とすることにより、
受信停止検出手段115,125のいずれか一方が故障
して両者の出力が不一致となると、いずれかのまたは双
方のデータ比較手段がこれを検出して励振信号出力が停
止し制御指令有効リレーコイル106が消磁されて受信
器故障が出力される。即ち、受信停止検出手段の故障も
検出でき信頼性が向上する。
【0085】実施例7.図9はさらに他の実施例による
列車運転制御指令受信器を示すもので、ここでは、1
系、2系各別に第1および第2の復調回路131,13
2を設けており、それぞれで変換され出力された直列伝
送信号をもとに両系で処理を行い、各出力データと入力
データとの比較を行うようにしている。従って、復調回
路131,132のいずれか一方が故障して両者の出力
が不一致となると、データ比較手段がこれを検出して実
施例6と同様、受信器故障が出力される。即ち、復調回
路の故障も検出でき信頼性がさらに向上する。
【0086】実施例8.なお、図示は省略するが、受信
器においても図4で示したと同様の構成を採用すること
により、通常系受信器が故障した場合、自動的に予備系
受信器に切換えフォールトトレラントな列車運転制御指
令受信器を実現することができる。
【0087】実施例9.なお、上記各実施例で使用して
いる各種リレーは、論理素子を用いて動作する構成のも
のであってもよい。また、以上で説明した列車運転制御
指令送信器および受信器を二重化した制御指令伝送線で
接続することにより一層信頼性の高い制御指令伝送系を
実現することができる。
【0088】
【発明の効果】この第1の発明によれば、変調回路出力
を復調した元の直列伝送信号を他系回路の直列送信信号
とし、自系回路の直列送信信号とともに比較手段に入力
信号の一致、不一致を判定する構成としたので、変調回
路の故障による誤運転制御指令もその送出を確実に阻止
できる。
【0089】また、この第2の発明によれば、各系回路
では、自系回路と他系回路における運転台起動指令をデ
ータ比較手段にて一致、不一致判定を行い、不一致判定
時に第1のリレー接点をオフすることで、運転台起動判
定手段の故障による誤った起動指令も伝送されることは
ない。
【0090】また、この第3の発明によれば、各系回路
における運転台起動判定手段より出力された起動指令の
一致を論理積回路にて調べ、一致が判定されなかった時
は、運転起動リレーをオフすることで、誤った起動指令
の送出が確実に阻止される。
【0091】また、この第4の発明によれば、故障時に
は他の予備系の送信器へ自動的に切り換える構成とした
ので、保守性や送信機能の信頼性が向上する。
【0092】また、この第5の発明によれば、受信停止
検出手段を設けて受信信号の有無により制御指令有効信
号の入切を制御し、データ比較手段の出力で動作し故障
信号を出力する第2のリレー接点を設けたので、当該受
信器の故障を確実に判別検出することが可能となる。
【0093】また、この第6の発明によれば、両系の受
信停止検出手段からの出力信号も含めてデータ比較を行
うようにしたので、受信停止検出手段自身の故障につい
ても検出が可能となる。
【0094】また、この第7の発明によれば、復調回路
を両系に設けてデータ比較を行うようにしたので、復調
回路の故障についても検出が可能となる。
【0095】また、この第8の発明によれば、故障時に
は他の予備用系の受信器へ自動的に切り換える構成とし
たので、保守性や受信機能の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この第1の発明の列車運転制御指令送信器の機
能構成を示すブロック図である。
【図2】図1における変調回路の具体例を示す図であ
る。
【図3】図2の動作説明図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す予備系への切換機
構を持つ列車運転制御指令送信器の構成図である。
【図5】この第2の発明の列車運転制御指令送信器の機
能構成を示すブロック図である。
【図6】この第3の発明の列車運転制御指令送信器の機
能構成を示すブロック図である。
【図7】この第5の発明の列車運転制御指令受信器の機
能構成を示すブロック図である。
【図8】この第6の発明の列車運転制御指令受信器の機
能構成を示すブロック図である。
【図9】この第7の発明の列車運転制御指令受信器の機
能構成を示すブロック図である。
【図10】従来の列車運転制御指令送信器の機能構成を
示すブロック図である。
【図11】動作説明のための信号波形図である。
【図12】従来の列車運転制御指令受信器の機能構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 1系回路 2 2系回路 3 変調回路 4 励振信号出力回路 6 送信有効リレーコイル 7 第1のリレー接点 8 第2のリレー接点 9 復調回路 10 運転台起動リレー 11,21 第1および第2の入力手段 12,22 第1および第2の直列伝送送信手段 13,23 第1および第2の直列伝送受信手段 14,24 第1および第2のデータ比較手段 15,25 第1および第2の運転台起動判定手段 31 第3の入力手段 41 列車運転制御指令送信器A 51 列車運転制御指令送信器B 61 切換手段 101 1系回路 102 2系回路 103,131,132 復調回路 104 励振信号出力回路 106 制御指令有効リレーコイル 107 第1のリレー接点 108 第2のリレー接点 110 制御指令受信リレー 111,121 第1および第2の直列伝送受信手段 112,122 第1および第2の出力手段 113,123 第1および第2の入力手段 114,124 第1および第2のデータ比較手段 115,125 第1および第2の受信停止検出手段

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転制御指令が入力される第1と第2の
    入力手段、運転台起動指令が入力される第3の入力手
    段、上記第1の入力手段より入力された信号より第1の
    送信データを作成し第1の直列伝送信号として送信する
    第1の直列伝送送信手段、上記第2の入力手段より入力
    された信号より第2の送信データを作成し第2の直列伝
    送信号として送信する第2の直列伝送送信手段、上記第
    1の直列伝送信号を変調した変調直列伝送信号を出力す
    る変調回路、上記変調直列伝送信号を復調して元の第1
    の直列伝送信号と等しい復調直列伝送信号を出力する復
    調回路、上記第2の直列伝送信号を受信して第1の受信
    データを作成する第1の直列伝送受信手段、上記復調直
    列伝送信号を受信して第2の受信データを作成する第2
    の直列伝送受信手段、上記第1の送信データと第1の受
    信データとを比較しこの比較結果に基づき第1の励振信
    号を出力する第1のデータ比較手段、上記第2の送信デ
    ータと第2の受信データとを比較しこの比較結果に基づ
    き第2の励振信号を出力する第2のデータ比較手段、上
    記第1の励振信号と第2の励振信号との両方が出力され
    ているとき第3の励振信号を出力する励振信号出力回
    路、上記第3の励振信号により励磁される送信有効リレ
    ーコイル、起動指令によって駆動され上記変調直列伝送
    信号を列車内への送信線側へ接続する運転台起動リレ
    ー、上記送信有効リレーコイルが励磁されたとき上記変
    調直列伝送信号を列車内を引き通す制御指令伝送線に接
    続する第1のリレー接点、および上記送信有効リレーコ
    イルの励磁/消磁と連動して動作し消磁側を故障信号と
    して出力する第2のリレー接点を備えた列車運転制御指
    令送信器。
  2. 【請求項2】 運転制御指令および運転台起動指令が入
    力される第1と第2の入力手段、上記第1の入力手段よ
    り入力された信号より第1の送信データを作成し第1の
    直列伝送信号として送信する第1の直列伝送送信手段、
    上記第2の入力手段より入力された信号より第2の送信
    データを作成し第2の直列伝送信号として送信する第2
    の直列伝送送信手段、上記第1の入力手段より入力され
    た信号より運転台の起動を判定し第1の起動指令を出力
    する第1の運転台起動判定手段、上記第2の入力手段よ
    り入力された信号より運転台の起動を判定し第2の起動
    指令を出力する第2の運転台起動判定手段、上記第1の
    直列伝送信号を変調した変調直列伝送信号を出力する変
    調回路、上記変調直列伝送信号を復調して元の第1の直
    列伝送信号と等しい復調直列伝送信号を出力する復調回
    路、上記第2の直列伝送信号を受信して第1の受信デー
    タを作成する第1の直列伝送受信手段、上記復調直列伝
    送信号を受信して第2の受信データを作成する第2の直
    列伝送受信手段、上記第1の送信データと第1の受信デ
    ータとを比較しさらに上記第1の起動指令と第2の起動
    指令とを比較しこの比較結果に基づき第1の励振信号を
    出力する第1のデータ比較手段、上記第2の送信データ
    と第2の受信データとを比較しさらに上記第1の起動指
    令と第2の起動指令とを比較しこの比較結果に基づき第
    2の励振信号を出力する第2のデータ比較手段、上記第
    1の励振信号と第2の励振信号との両方が出力されてい
    るとき第3の励振信号を出力する励振信号出力回路、上
    記第3の励振信号により励磁される送信有効リレーコイ
    ル、起動指令によって駆動され上記変調直列伝送信号を
    列車内への送信線側へ接続する運転台起動リレー、上記
    送信有効リレーコイルが励磁されたとき上記変調直列伝
    送信号を列車内を引き通す制御指令伝送線に接続する第
    1のリレー接点、および上記送信有効リレーコイルの励
    磁/消磁と連動して動作し消磁側を故障信号として出力
    する第2のリレー接点を備えた列車運転制御指令送信
    器。
  3. 【請求項3】 運転制御指令および運転台起動指令が入
    力される第1と第2の入力手段、上記第1の入力手段よ
    り入力された信号より第1の送信データを作成し第1の
    直列伝送信号として送信する第1の直列伝送送信手段、
    上記第2の入力手段より入力された信号より第2の送信
    データを作成し第2の直列伝送信号として送信する第2
    の直列伝送送信手段、上記第1の入力手段より入力され
    た信号より運転台の起動を判定し第1の起動指令を出力
    する第1の運転台起動判定手段、上記第2の入力手段よ
    り入力された信号より運転台の起動を判定し第2の起動
    指令を出力する第2の運転台起動判定手段、上記第1の
    直列伝送信号を変調した変調直列伝送信号を出力する変
    調回路、上記変調直列伝送信号を復調して元の第1の直
    列伝送信号と等しい復調直列伝送信号を出力する復調回
    路、上記第2の直列伝送信号を受信して第1の受信デー
    タを作成する第1の直列伝送受信手段、上記復調直列伝
    送信号を受信して第2の受信データを作成する第2の直
    列伝送受信手段、上記第1の送信データと第1の受信デ
    ータとを比較しこの比較結果に基づき第1の励振信号を
    出力する第1のデータ比較手段、上記第2の送信データ
    と第2の受信データとを比較しこの比較結果に基づき第
    2の励振信号を出力する第2のデータ比較手段、上記第
    1の励振信号と第2の励振信号との両方が出力されてい
    るとき第3の励振信号を出力する励振信号出力回路、上
    記第3の励振信号により励磁される送信有効リレーコイ
    ル、上記第1の起動指令と第2の起動指令との論理積に
    よって駆動され上記変調直列伝送信号を列車内への送信
    線側へ接続する運転台起動リレー、上記送信有効リレー
    コイルが励磁されたとき上記変調直列伝送信号を列車内
    を引き通す制御指令伝送線に接続する第1のリレー接
    点、および上記送信有効リレーコイルの励磁/消磁と連
    動して動作し消磁側を故障信号として出力する第2のリ
    レー接点を備えた列車運転制御指令送信器。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の列
    車運転制御指令送信器を通常系と予備系とにそれぞれ備
    え、運転制御指令および運転台起動指令を上記両送信器
    に常時入力するとともに、上記通常系送信器の送信有効
    リレーコイルが励磁されているときは上記通常系送信器
    からの変調直列伝送信号の出力線を制御指令伝送線と接
    続し上記通常系送信器の送信有効リレーコイルが励磁さ
    れていないときは上記予備系送信器からの変調直列伝送
    信号の出力線を上記制御指令伝送線と接続するよう出力
    線の接続切り換えを行う切換手段を備えた列車運転制御
    指令送信器。
  5. 【請求項5】 列車運転制御指令送信器からの変調直列
    伝送信号を復調する復調回路、復調された直列伝送信号
    より第1の受信データを作成する第1の直列伝送受信手
    段、復調された直列伝送信号より第2の受信データを作
    成する第2の直列伝送受信手段、上記第1の受信データ
    より第1の出力データを作成し制御指令となる第1の制
    御指令信号を出力する第1の出力手段、上記第2の受信
    データより第2の出力データを作成し第2の制御指令信
    号を出力する第2の出力手段、上記第2の制御指令信号
    を入力し第1の入力データを作成する第1の入力手段、
    上記第1の制御指令信号を入力し第2の入力データを作
    成する第2の入力手段、上記第1の直列伝送受信手段の
    受信停止を検出する第1の受信停止検出手段、上記第2
    の直列伝送受信手段の受信停止を検出する第2の受信停
    止検出手段、上記第1の出力データと第1の入力データ
    とを比較しこの比較結果に基づき第1の励振信号を出力
    する第1のデータ比較手段、上記第2の出力データと第
    2の入力データとを比較しこの比較結果に基づき第2の
    励振信号を出力する第2のデータ比較手段、上記第1の
    励振信号と第2の励振信号との両方が出力されていると
    き第3の励振信号を出力する励振信号出力回路、上記第
    3の励振信号により励磁される制御指令有効リレーコイ
    ル、上記第1の受信停止検出手段と第2の受信停止検出
    手段との出力の論理積によって駆動され両手段が受信停
    止を検出していないとき出力を行う制御指令受信リレ
    ー、上記制御指令有効リレーコイルが励磁されたとき出
    力を行う第1のリレー接点、上記第1のリレー接点と制
    御指令受信リレーとが共に出力したとき制御指令有効信
    号を出力する制御指令有効信号出力回路、および上記制
    御指令有効リレーコイルの励磁/消磁と連動して動作し
    消磁側を故障信号として出力する第2のリレー接点を備
    えた列車運転制御指令受信器。
  6. 【請求項6】 列車運転制御指令送信器からの変調直列
    伝送信号を復調する復調回路、復調された直列伝送信号
    より第1の受信データを作成する第1の直列伝送受信手
    段、復調された直列伝送信号より第2の受信データを作
    成する第2の直列伝送受信手段、上記第1の受信データ
    より第1の出力データを作成し制御指令となる第1の制
    御指令信号を出力する第1の出力手段、上記第2の受信
    データより第2の出力データを作成し第2の制御指令信
    号を出力する第2の出力手段、上記第2の制御指令信号
    を入力し第1の入力データを作成する第1の入力手段、
    上記第1の制御指令信号を入力し第2の入力データを作
    成する第2の入力手段、上記第1の直列伝送受信手段の
    受信停止を検出する第1の受信停止検出手段、上記第2
    の直列伝送受信手段の受信停止を検出する第2の受信停
    止検出手段、上記第1の出力データと第1の入力データ
    とを比較しさらに上記第1の受信停止検出手段と第2の
    受信停止検出手段との出力を比較しこの比較結果に基づ
    き第1の励振信号を出力する第1のデータ比較手段、上
    記第2の出力データと第2の入力データとを比較しさら
    に上記第1の受信停止検出手段と第2の受信停止検出手
    段との出力を比較しこの比較結果に基づき第2の励振信
    号を出力する第2のデータ比較手段、上記第1の励振信
    号と第2の励振信号との両方が出力されているとき第3
    の励振信号を出力する励振信号出力回路、上記第3の励
    振信号により励磁される制御指令有効リレーコイル、上
    記第1または第2の受信停止検出手段の出力により駆動
    され受信停止を検出していないとき出力を行う制御指令
    受信リレー、上記制御指令有効リレーコイルが励磁され
    たとき出力を行う第1のリレー接点、上記第1のリレー
    接点と制御指令受信リレーとが共に出力したとき制御指
    令有効信号を出力する制御指令有効信号出力回路、およ
    び上記制御指令有効リレーコイルの励磁/消磁と連動し
    て動作し消磁側を故障信号として出力する第2のリレー
    接点を備えた列車運転制御指令受信器。
  7. 【請求項7】 列車運転制御指令送信器からの変調直列
    伝送信号を復調して第1の直列伝送信号を出力する第1
    の復調回路、列車運転制御指令送信器からの変調直列伝
    送信号を復調して第2の直列伝送信号を出力する第2の
    復調回路、復調された第1の直列伝送信号より第1の受
    信データを作成する第1の直列伝送受信手段、復調され
    た第2の直列伝送信号より第2の受信データを作成する
    第2の直列伝送受信手段、上記第1の受信データより第
    1の出力データを作成し制御指令となる第1の制御指令
    信号を出力する第1の出力手段、上記第2の受信データ
    より第2の出力データを作成し第2の制御指令信号を出
    力する第2の出力手段、上記第2の制御指令信号を入力
    し第1の入力データを作成する第1の入力手段、上記第
    1の制御指令信号を入力し第2の入力データを作成する
    第2の入力手段、上記第1の直列伝送受信手段の受信停
    止を検出する第1の受信停止検出手段、上記第2の直列
    伝送受信手段の受信停止を検出する第2の受信停止検出
    手段、上記第1の出力データと第1の入力データとを比
    較しさらに上記第1の受信停止検出手段と第2の受信停
    止検出手段との出力を比較しこの比較結果に基づき第1
    の励振信号を出力する第1のデータ比較手段、上記第2
    の出力データと第2の入力データとを比較しさらに上記
    第1の受信停止検出手段と第2の受信停止検出手段との
    出力を比較しこの比較結果に基づき第2の励振信号を出
    力する第2のデータ比較手段、上記第1の励振信号と第
    2の励振信号との両方が出力されているとき第3の励振
    信号を出力する励振信号出力回路、上記第3の励振信号
    により励磁される制御指令有効リレーコイル、上記第1
    または第2の受信停止検出手段の出力により駆動され受
    信停止を検出していないとき出力を行う制御指令受信リ
    レー、上記制御指令有効リレーコイルが励磁されたとき
    出力を行う第1のリレー接点、上記第1のリレー接点と
    制御指令受信リレーとが共に出力したとき制御指令有効
    信号を出力する制御指令有効信号出力回路、および上記
    制御指令有効リレーコイルの励磁/消磁と連動して動作
    し消磁側を故障信号として出力する第2のリレー接点を
    備えた列車運転制御指令受信器。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし7のいずれかに記載の列
    車運転制御指令受信器を通常系と予備系とにそれぞれ備
    え、列車運転制御指令送信器からの変調直列伝送信号を
    上記両受信器に常時入力するとともに、上記通常系受信
    器の制御指令有効リレーコイルが励磁されているときは
    上記通常系受信器からの制御指令信号を制御指令として
    出力し、上記通常系受信器の制御指令有効リレーコイル
    が励磁されていないときは上記予備系受信器からの制御
    指令信号を制御指令として出力するよう出力の切り換え
    を行う切換手段を備えた列車運転制御指令受信器。
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