JP2697380B2 - 切削加工方法 - Google Patents

切削加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、右勝手仕様,左勝手仕
様の区別のあるワークをトランスファマシンで加工する
切削加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の足回り部品のように右勝手仕
様,左勝手仕様の区別のあるワークをトランスファマシ
ンに代表されるような量産加工設備で加工する場合、生
産量を確保するために左右勝手違いのワークを1セット
としていわゆる2個取りの手法で加工することがある。
【0003】例えば図6に示す自動車のナックルステア
リング(以下、ワークと称する)Wを加工する場合には
(ただし、右勝手仕様のものをWR、左勝手仕様のもの
をWLとする)、図9に示すように左右勝手違いの一対
のワークWL,WRを左右対称となるように治具51Aま
たは治具51Bに図示外のクランパーにて位置決め固定
し、これらの治具51Aおよび51Bを例えば図10に
示すダイヤルインデックスタイプのトランスファマシン
のロータリーインデックステーブル1に二つずつ固定す
るとともに、ロータリーインデックステーブル1の割り
出し回転により各治具51A,51Bを各加工ステーシ
ョンS2〜S4に順次位置決めした上で、各加工ステー
ションS2〜S4において双方のワークWL,WRの同位
置にミーリング、ドリリングあるいはタッピング等の加
工を施すようにしている。
【0004】なお、各加工ステーションS2〜S4は、
例えば図11にも示すように四角形のタレットヘッド2
の各面に多軸スピンドルヘッド3を備えたタレットタイ
プの切削加工ユニット4A,4B,4Cを中心として構
成されている。また、S1はワークセットステーション
である。
【0005】より詳しくは、図6のほか図7,8に示す
ように左右一対のワークWL,WRにはそれぞれに相手側
部品の取付面となる座面5,6があり、一方の座面5に
はミーリングを施した上でねじ孔7と取付孔8を形成す
る必要があるのに対し、他方の座面6には同様にミーリ
ングを施した上でねじ孔9とロケート孔10を形成する
必要があることから、座面5側と座面6側とに分けて加
工を行わなければならない。
【0006】そこで、図9,10に示すように座面5の
加工用の治具51Aと座面6の加工用の治具51Bとを
それぞれ二つずつ用意し、座面5側と座面6側とに分け
て加工を行うべくワークセットステーションS1におい
て左右勝手違いの一対のワークWL,WRをその座面5ま
たは座面6が上向きとなるように揃えて治具51Aまた
は51Bに位置決め固定した上で、ロータリーインデッ
クステーブル1の割り出し回転により治具51A,51
Bを順次各加工ステーションS2〜S4に割り出す。
【0007】そして、加工ステーションS2において
は、加工ステーションS2に割り出された治具が座面5
の加工用の治具51Aである場合には、図9の(A)お
よび図12の(A)に示すようにエンドミル11を用い
て双方のワークWL,WRの座面5に同時にミーリングを
施す一方、加工ステーションS2に割り出された治具が
座面6の加工用の治具51Bである場合には、図9の
(B)および図13の(A)に示すようにエンドミル1
6を用いて双方のワークWL,WRの座面6に同時にミー
リングを施す。
【0008】また、加工ステーションS3においては、
座面5の加工用の治具51Aが割り出された時には、図
12の(B)に示すように先にミーリングが施された双
方のワークWL,WRの座面5にドリル12,13を用い
て取付孔8とねじ孔7の下孔7aの加工を施す一方、座
面6の加工用の治具51Bが割り出された時には、図1
3の(B)に示すように先にミーリングが施された双方
のワークWL,WRの座面6にドリル17,18を用いて
ねじ孔9の下孔9aとロケート孔10の加工を施す。
【0009】この加工ステーションS3での加工におい
ては、図12,13に示すように取付孔8と下孔7aな
らびにロケート孔10と下孔9aとが相互に接近してい
ることから、例えば取付孔8と下孔7aの加工に際して
は、先に取付孔8をドリル12で加工したのちに図11
のタレットヘッド2を割り出し回転させて下孔加工用の
ドリル13を選択して双方のワークWL,WRの下孔7a
を同時に加工する。これは、ロケート孔10と下孔9a
の加工についても同様である。
【0010】さらに加工ステーションS4においては、
座面5の加工用の治具51Aが割り出された時には、図
12の(C)に示すように双方のワークWL,WRの座面
5側の下孔7aにタップ14によりタッピングを施して
ねじ孔7を形成するとともに取付孔8にリーマ15によ
りリーマ加工を施す一方、座面6の加工用の治具51B
が割り出された時には、図13の(C)に示すように双
方のワークWL,WRの座面6側の下孔9aにタップ19
によりタッピングを施してねじ孔9を形成する。
【0011】そして、ワークセットステーションS1に
は、上記のように座面5または座面6側の加工が終了し
たワークWL,WRが固定された治具51Aまたは51B
が順次割り出されることになるが、座面5の加工用の治
具51Aが割り出された時には、その座面5側の加工が
終了している左右一対のワークWL,WRを治具51Aか
ら取り外した上で、座面5,6側がともに未加工の新た
なワークWL,WRをその座面5が上向きとなるように治
具51Aに位置決め固定する一方、座面6の加工用の治
具51Bが割り出された時には、その座面6側の加工が
終了している左右一対のワークWL,WRを治具51Bか
ら取り外した上で、予め座面5側の加工が終了していて
座面6側が未加工の新たなワークWL,WRをその座面6
が上向きとなるように治具51Bに位置決め固定して上
記の各加工ステーションS2〜S4での加工を繰り返
す。
【0012】このように左右勝手違いのそれぞれのワー
クWL,WRは、各加工ステーションS2〜S4を2回ず
つ通過することによって初めて座面5側と座面6側の全
ての加工が終了する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の切削加工方法においては、図9に示すよう
に勝手違いの一対のワークWL,WRを左右対称となるよ
うに治具51Aまたは51Bに固定するようにしている
ため、例えば図7,8に示すように同時加工される取付
孔8,8間の寸法aやねじ孔7,7間の寸法bは同一と
ならず、寸法a,b,cおよびdはそれぞれ相互に異な
ることになる。その結果、加工ステーションS3での加
工を司る図11の切削加工ユニット4Bについてみた場
合、上記の各寸法a,b,c,dに応じた軸間ピッチを
有する4種類の多軸スピンドルヘッドを備えなければな
らず、多軸スピンドルヘッドの種類の増加によりその設
計,製造コストを含めた設備全体のコストアップを招く
結果となって好ましくない。
【0014】一方、加工ステーションS4での加工は前
工程の加工ステーションS3で加工された孔にタッピン
グあるいはリーマ加工を施すものであるから、加工ステ
ーションS4で使用される切削加工ユニット4Cとして
は、基本的には加工ステーションS3で使用されるもの
と同一構成のものを使用してスピンドル先端の工具のみ
を交換するだけで対応できる。
【0015】これに対して、加工ステーションS2での
加工はいわゆる面削りのかたちとなるために工具の二次
元方向の送りが必要となることから、例えば図7および
図8に示したように二つのワークWL,WRの座面5また
は6に同時にミーリングを施そうとすると、スピンドル
の軸間距離を無段階に変えることができる構造の切削加
工ユニットでなければ加工することができない。その結
果、ミーリング加工専用の切削加工ユニットが必要とな
り、これによってもまた切削加工ユニットの種類の増加
によりその設計,製造コストを含めた設備全体のコスト
アップを招くことになる。
【0016】一方、スピンドルの軸間距離可変機構を持
たない切削加工ユニットで上記のミーリングを行おうと
すると、前述したように二つの座面5,5同士または
6,6同士の面削りに必要な送り方向F1,F2が図
7,8に示すように相互に異なる故に二つの座面5,5
または6,6を同時に加工することが困難であることか
ら、例えば一方のワークWLの座面5の加工と他方のワ
ークWRの座面5の加工とに分けて加工を行わなければ
ならず、サイクルタイムが長くなる。
【0017】本発明は上記のような課題に着目してなさ
れたもので、各加工ステーションの切削加工ユニットと
して全て同一構成のものを使用して設備を構成すること
ができ、しかも二次元方向の送りが必要な面削りについ
ても複数箇所を同時に加工できるようにした切削加工方
法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、右勝手仕様,
左勝手仕様の区別のあるワークを共通のトランスファマ
シンで加工するにあたり、二つのワークが固定された治
具をトランスファマシンの各加工ステーションに搬送し
て位置決めし、各加工ステーションでは二つのワークの
同位置に共通の多軸スピンドル型の切削加工ユニットに
より同時に切削加工を施すようにした切削加工方法にお
いて、右勝手仕様同士もしくは左勝手仕様同士の同一の
二つのワークを同じ向きで治具に固定して加工すること
を特徴としている。
【0019】
【作用】この切削加工方法によると、右勝手仕様同士も
しくは左勝手仕様同士の同一の二つのワークを同じ向き
で治具に固定することにより、図7,8に示した寸法
a,b,c,dは全て同一となって一律の値となり、し
たがって各加工ステーションでは全て同一構成の切削加
工ユニットを使用してスピンドル先端の工具のみを取り
換えるだけで対応できるようになる。
【0020】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す図で、例えば
一方の座面5にエンドミル11によりミーリングを施す
に際し、図1の(A)に示すように左勝手仕様の同一の
二つのワークWL,WLを、その座面5が上向きとなるよ
うに同じ向きで一つの治具21Aに固定して加工を行う
ものとし、同様に他方の座面6の加工に際しては、同図
(B)に示すように座面5の加工が終了した一対のワー
クWL,WLの姿勢を変更し、座面6が上向きとなるよう
に同じ向きで治具21Bに固定し直した上でエンドミル
16によるミーリングを行うものとする。以上の関係は
図示しない右勝手仕様のワークWR,WRの加工について
も同様である。
【0021】このように一つの治具に同一勝手仕様の二
つのワークを同じ向きで固定することにより、ワークが
右勝手仕様であるか左勝手仕様であるかにかかわらず、
また座面5の加工であるか座面6の加工であるかにかか
わらず、図2,3に示す寸法a,b,c,dは全て一律
の値となってa=b=c=dとなる。
【0022】より詳しくは、図4に示すトランスファマ
シンのロータリーインデックステーブル1には、図5に
示すように左勝手仕様同士もしくは右勝手仕様同士の同
一の二つのワークWL,WLまたはWR,WRを一組として
位置決め固定するための4つの治具21A,21B,2
2A,22Bが固定されており、それぞれの治具21
A,21B,22A,22Bには所定の姿勢でワークW
L,WLまたはWR,WRが図示外のクランパーにより位置
決め固定される。
【0023】また、トランスファマシンの各加工ステー
ションS2〜S4には図11に示すような多軸スピンド
ル型のタレットヘッド2を有する切削加工ユニット23
が設けられている。各加工ステーションS2〜S4の切
削加工ユニット23としては基本的には全て同一構成の
ものが使用され、加工内容に応じてスピンドル先端の工
具のみが異なっている。
【0024】そして、加工ステーションS2では図1
2,13に示した従来の加工手順と同様にエンドミル1
1もしくは16を用いたミーリングが行われ、また加工
ステーションS3ではドリル12,13もしくはドリル
17,18を用いたドリリングが行われる。さらに、加
工ステーションS4ではリーマ15とタップ14とを用
いた加工もしくはタップ19を用いた加工が行われる。
その際、同一加工ステーション内で使用すべき工具の選
択もしくは切り換えは図11に示すタレットヘッド2の
割り出し回転により行われる。
【0025】図4はロータリーインデックステーブル1
上に固定された四つの治具21A,21B,22A,2
2Bが各加工ステーションS2〜S4およびワークセッ
トステーションS1にそれぞれ割り出された状態を示し
ており、各加工ステーションS2〜S4では右勝手仕様
のワークWR,WRの加工と左勝手仕様のワークWL,WL
の加工とが併行して、しかも座面5側の加工と座面6側
の加工とが併行して行われるようになっている。
【0026】例えば加工ステーションS2に割り出され
た治具21Aには図5の(B)に示すように左勝手仕様
の一対のワークWL,WLが、座面5が上向きとなるよう
に同じ向きで位置決め固定されており、加工ステーショ
ンS2では図12のエンドミル11を用いて双方のワー
クWL,WLの座面5のミーリングが同時に行われる。
【0027】すなわち、双方のワークWL,WLの座面5
を加工するのに必要なエンドミル11の送り方向F1が
図2に示すように同じ向きとなるので、加工ステーショ
ンS2の切削加工ユニット23にF1方向の送りを与え
ることで双方の座面5が同時に加工される。これは、図
3に示す座面6を加工する場合でも同様である。
【0028】加工ステーションS2での座面5のミーリ
ング加工を終えた左勝手仕様のワークWL,WLは、次の
加工ステーションS3およびS4を経ることにより図2
および図12に示すようにねじ孔7と取付孔8とが形成
されて座面5側の加工が終了するが、座面6側について
は未だ未加工である。したがって、上記の左勝手仕様の
ワークWL,WLはワークセットステーションS1におい
て一旦治具21Aから取り外され、座面6を加工するた
めの治具21BがワークセットステーションS1に割り
出されたときに座面6が上向きとなるように再び治具2
1Bに位置決め固定された上で、再度各加工ステーショ
ンS2〜S4を一巡することで座面6側についての加工
が施される。
【0029】一方、図4の加工ステーションS3に割り
出されている治具21Bには図5の(C)に示すように
既に座面5側の加工が終了した左勝手仕様の一対のワー
クWL,WLが、座面6が上向きとなるように同じ向きで
位置決め固定されている。そして、その左勝手仕様のワ
ークWL,WLには前工程の加工ステーションS3におい
て予め座面6にミーリングが施されていることから、加
工ステーションS3では図13の(B)に示すように座
面6にドリル17,18によるドリリングが施されて下
孔9aとロケート孔10が形成される。
【0030】加工ステーションS3での座面6のミーリ
ング加工を終えた左勝手仕様のワークWL,WLは、次の
加工ステーションS4を経ることにより図13の(C)
に示すように下孔9aにタップ19によるタッピングが
施されてねじ孔9が形成され、以上をもって座面5側お
よび座面6側の全ての加工が終了する。そして、加工ス
テーションS4での加工を終えた左勝手仕様のワークW
L,WLはワークセットステーションS1において治具2
1Bから取り外される。
【0031】図4の加工ステーションS4に割り出され
ている治具22Aには図5の(D)に示すように右勝手
仕様の一対のワークWR,WRが、その座面5が上向きと
なるように同じ向きで位置決め固定されており、上記の
右勝手仕様のワークWR,WRには加工ステーションS2
およびS3においてその座面5にミーリングおよびドリ
リングが既に施されていることから、加工ステーション
S4では図12の(C)に示すようにリーマ15とタッ
プ14とによるリーマ加工およびタッピングが施されて
ねじ孔7と取付孔8とが形成される。
【0032】加工ステーションS4での加工を終えた右
勝手仕様のワークWR,WRは続いてワークセットステー
ションS1に割り出されることになるが、座面6側につ
いては未だ未加工である。したがって、加工ステーショ
ンS4において座面5側の加工を終えた右勝手仕様のワ
ークWR,WRはワークセットステーションS1において
一旦治具22Aから取り外され、座面6を加工するため
の治具22BがワークセットステーションS1に割り出
されたときに座面6が上向きとなるように治具22Bに
位置決め固定された上で、再度各加工ステーションS2
〜S4を一巡して座面6側の加工が施されるようにな
る。
【0033】図4のワークセットステーションS1に割
り出されている治具22Bには、図5の(A)に示すよ
うに右勝手仕様の一対のワークWR,WRが、座面6が上
向きとなるように同じ向きで位置決め固定されており、
この右勝手仕様のワークWR,WRについては図13の
(C)に示すように加工ステーションS4でのタッピン
グをもって座面5側および座面6側の全ての加工が終了
している。したがって、上記の右勝手仕様の一対のワー
クWR,WRはワークセットステーションS1において治
具22Bから取り外され、代わって治具22Bには座面
5側の加工が終了していて座面6側の加工が未加工の右
勝手仕様の一対のワークWR,WRが、座面6が上向きと
なるように位置決め固定される。
【0034】つまり、右勝手仕様のワークであるか左勝
手仕様のワークであるかにかかわらず、ワークセットス
テーションS1に座面5側のみの加工が終了したワーク
L,WLまたはWR,WRが割り出された場合には、その
ワークを治具から取り外し、代わって座面5側および座
面6側がともに未加工の同じ種類のワークWL,WLまた
はWR,WRを座面5が上向きとなるように取り付ける。
これに対して、ワークセットステーションS1に座面5
側および座面6側の全ての加工が終了したワークWL
LまたはWR,WRが割り出された場合にはそのワーク
を取り外し、代わって座面5側の加工が終了していて座
面6側のみが未加工の同じ種類のワークを座面6が上向
きとなるように治具に取り付けて各加工ステーションS
2〜S4での加工を繰り返すことになる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、右勝手仕
様,左勝手仕様の区別のあるワークを共通のトランスフ
ァマシンで加工するにあたり、右勝手仕様同士もしくは
左勝手仕様同士の同一の二つのワークが同じ向きで固定
された治具を各加工ステーションに搬送して位置決め
し、各加工ステーションでは二つのワークの同位置に共
通の多軸スピンドル型の切削加工ユニットにより同時に
加工を施すようにしたため、ワークの仕様の違いにかか
わらず同時に加工しようとする双方のワークの加工部位
間の距離は全て同一となる。したがって、各切削加工ユ
ニットにおけるスピンドルヘッドのスピンドル間距離が
同一となることから、各切削加工ユニットとして全て同
一構成のものを使用してスピンドル先端の工具を交換す
るだけで対応できるようになり、従来のように加工内容
に応じて専用の設備を設計,製造する必要がなくなって
設備費の低減が図れる。
【0036】また、工具の二次元方向の送りが必要な面
削り等の加工においても、同一の二つのワークを同じ向
きで並べることによってその二つのワークの加工部位で
の送り方向が同一となることから、複数箇所の加工部位
の加工を同時に行える。したがって、従来のように複数
のスピンドルの軸間距離可変機構をもつ切削加工ユニッ
トを必要としないことから、これによってもまた設備費
の低減が図れるとともに、複数箇所の面削り等の加工を
同時に行えることでサイクルタイムが短くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で、(A),(B)
ともに治具にワークを位置決め固定した状態を示す正面
説明図。
【図2】図1の(A)に示すワークの加工部位の平面説
明図。
【図3】図1の(B)に示すワークの加工部位の平面説
明図。
【図4】本発明を適用したトランスファマシンの平面説
明図。
【図5】図4に示す四つの治具の正面説明図。
【図6】ワークの正面説明図。
【図7】図6のP1方向矢視図。
【図8】図6のP2方向矢視図。
【図9】(A),(B)ともに従来のワーク固定状態を
示す治具の正面説明図。
【図10】従来の切削加工方法を示すトランスファマシ
ンの平面説明図。
【図11】トランスファマシンを構成している切削加工
ユニットの一例を示す側面説明図。
【図12】図7に示す加工部位の切削加工状態を示す工
程説明図。
【図13】図8に示す加工部位の切削加工状態を示す工
程説明図。
【符号の説明】
5,6…座面 7…ねじ孔 8…取付孔 9…ねじ孔 10…ロケート孔 21A,21B,22A,22B…治具 23…切削加工ユニット S1…ワークセットステーション S2,S3,S4…加工ステーション WL…左勝手仕様のワーク WR…右勝手仕様のワーク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 右勝手仕様,左勝手仕様の区別のあるワ
    ークを共通のトランスファマシンで加工するにあたり、
    二つのワークが固定された治具をトランスファマシンの
    各加工ステーションに搬送して位置決めし、各加工ステ
    ーションでは二つのワークの同位置に共通の多軸スピン
    ドル型の切削加工ユニットにより同時に切削加工を施す
    ようにした切削加工方法において、 右勝手仕様同士もしくは左勝手仕様同士の同一の二つの
    ワークを同じ向きで治具に固定して加工することを特徴
    とする切削加工方法。
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